JP2568616Y2 - 卓上型映写スクリーン - Google Patents

卓上型映写スクリーン

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JP2568616Y2
JP2568616Y2 JP1992074991U JP7499192U JP2568616Y2 JP 2568616 Y2 JP2568616 Y2 JP 2568616Y2 JP 1992074991 U JP1992074991 U JP 1992074991U JP 7499192 U JP7499192 U JP 7499192U JP 2568616 Y2 JP2568616 Y2 JP 2568616Y2
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昭之助 奥村
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株式会社オーエス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、卓上型映写スクリーン
に関し、更に詳しくは、スクリーンケースから引き出し
たスクリーン幕端部のバーを前記スクリーンケースに立
設した支柱の上端に掛止することにより、引出したスク
リーン幕をスクリーンケース上に張設するようになした
卓上型映写スクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記のような卓上型映写スクリー
ンの場合、スクリーン幕を収納したスクリーンケース
と、スクリーン幕を張設状態に支持する支柱とはそれぞ
れ別体に設けられており、スクリーン幕の張設時にスク
リーンケースに支柱を取り付け、また、収納時にはスク
リーンケースから支柱を取り外すようにしていた。ま
た、前記支柱を伸縮自在としたものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにスクリーンケースと支柱とを別体とした場合に
は、収納時にまとまりが悪く、また、部品を紛失する恐
れもあった。
【0004】そこで本考案は上記の点に鑑み、卓上型映
写スクリーンにおけるスクリーンケースと支柱とを一体
化するとともに、収納時にはコンパクトに収納可能とし
た卓上型映写スクリーンを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案に係る卓上型映写スクリーンは、スクリー
ン幕を引出し自在に内装したスクリーンケースと、該ス
クリーンケースに立設される支柱とからなり、スクリー
ンケースには上向きの凸状部材が取り付けられこの凸
状部材に前記支柱下端が嵌合して前記支柱が回動変位
不可に立起する一方、支柱側面の下端は一部切り欠かれ
ており、この切欠端部が前記凸状部材の側面に形成され
る切溝の位置まで移動し、該切溝に入り込むことで前記
支柱がスクリーンケースに重なる状態に回動変位する
う、支柱下端が前記スクリーンケースの凸状部材に対し
て上下に摺動可能に連結されているとともに、前記支柱
がその長さ方向の適所で分割された複数の支柱部分から
なり、各支柱部分同士が、互いの相対向する端部同士が
嵌合して一本の直線状態を呈する一方、前記嵌合の解除
で前記端部間距離が拡がるとともに互い重なる状態に
回動変位するよう、連結杵を介して連結されていること
を特徴としている
【0006】
【作用】上記の本考案に係る卓上型映写スクリーンは、
スクリーン設置時には支柱の下端をスクリーンケースに
対して立設状態に固定するとともに、分割された各支柱
部分を直線状態に固定することでスクリーンケースに対
して支柱を立設し、スクリーンケースから引き出したス
クリーン幕を前記支柱の上端に掛止することでスクリー
ン幕をスクリーンケース上に張設する。また、収納時に
は、前記スクリーン幕を支柱上端から外してスクリーン
ケース内に収納し、分割された各支柱部分を互いに重な
る状態に折り畳むとともに支柱の下端を中心に回動して
支柱全体がスクリーンケースに重なる状態で収納する。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る卓上型映写スクリーンを
添付図面の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、
本考案に係る卓上型映写スクリーン1の一実施例を示す
斜視図であり、図中符号2がスクリーンケース、3は前
記スクリーンケース2内に引出し自在に内装されたスク
リーン幕であり、前記スクリーンケース2の下面には支
脚4、4がスクリーンケース2に対して回動してスクリ
ーンケース2に重なった状態に収納可能に設けられてい
る。符号5は、前記スクリーンケース2の背面側に立設
される支柱であり、該支柱5の上端にはフック6が取り
付けられており、スクリーンケース2から引き出したス
クリーン幕3の端部バー7に取り付けた掛金8を前記フ
ック6に掛止することでスクリーンケース2上にスクリ
ーン幕3を張設するようになっている。
【0008】前記支柱5は、図2、図3に示すようにス
クリーンケース2の背面側に取り付けた支柱取付板11
に取り付けられている。この支柱取付板11は、スクリ
ーンケース2の下面と背面とにそれぞれ当接する底板1
4と背板15とで略L字形に形成されており、支柱5は
その下端を前記支柱取付板11の底板14から後方へ水
平突設した支柱取付片16上に固定した支柱支持金具1
7にて前記スクリーンケース2に対して立起固定および
側方へ回動可能に取り付けられるとともに、その中間位
置で上部支柱9と下部支柱10とに分割されており、こ
の上部支柱9と下部支柱10とは直線状態に固定可能
で、かつ互いに重なる状態に折り畳み可能に連結されて
おり、上部支柱9と下部支柱10とを折り畳むととも
に、下部支柱10の下端を中心にスクリーンケース2に
対して側方へ90゜回動することで支柱5全体をスクリ
ーンケース2に重なる状態に収納可能としてなる。ま
た、前記支柱取付板11の両側部分には前記のように折
り畳んで収納状態の支柱5の下部支柱10および上部支
柱9を固定するためのキャッチ部材12、13が上下に
位置をずらせて取り付けられており、図例のキャッチ部
材12、13は前記支柱取付板11の背板15にキャッ
チ取付金具18を上向きに開放状に固定するとともに、
該キャッチ取付金具18には鉄製の支柱5を吸着固定す
るマグネットキャッチ19を上向きに取り付けてなる。
尚、このキャッチ部材12、13は前記のようなマグネ
ットキャッチでなく、単に上部支柱9や下部支柱10を
嵌合係止するような構造のものでもよい。また、前記ス
クリーンケース2の支脚4、4は、前記支柱取付板11
とともにスクリーンケース2に対して同時に取り付けら
れている。
【0009】前記支柱5のスクリーンケース2への取付
構造の詳細は図4、図5に示される。即ち、支柱5は鉄
製の角パイプ状の部材にて作成されており、この支柱5
を立設状態に支持する支柱支持金具17は、支柱取付片
16に固定した固定板20の上面に下部支柱10の下端
を上下に摺動可能に嵌合する凸状部材21を上向き突設
してなる。そして、下部支柱10と支柱支持金具17と
は、下部支柱10の対向する両側壁に設けた一対の縦長
の長孔24、24に前記支柱支持金具17の凸状部材
1を貫通させた回動軸23の両端部を摺動可能に挿通す
ることで下部支柱10が前記長孔24の長さだけ上下に
摺動可能に取り付けられている。更に、前記凸状部材2
1の一側には側方へ開口した切溝22が形成されてお
り、また該切溝22を設けた側の下部支柱10下端
開口して切り欠かれており、回動軸23が長孔24
の下端に位置するまで下部支柱10を上方に引張り上げ
た状態で下部支柱10下端の切欠端部が前記切溝22に
入り込み、下部支柱10が側方へ回動しうるように取り
付けられている。
【0010】また、支柱5の上部支柱9と下部支柱10
との連結部分の構造は図4および図6にその詳細が示さ
れる。即ち、前記下部支柱10の上端部には、両側壁部
分に一対の長溝28、28を対向して形成してなる断面
略コ字形の連結杆ホルダー27が前記長溝28の頂部が
下部支柱10の上端から上方へ突出した状態に固着され
ており、一方、上部支柱9内部にはヒンジ部材31が該
上部支柱9下端から突出状態に固着されており、前記上
部支柱9と下部支柱10とは、上部支柱9の下端が下部
支柱10の上端から突出した連結杆ホルダー27に嵌合
することで直線状態に連結可能となっている。そして、
前記連結杆ホルダー27内には断面略コ字形の連結杆2
9が上下に摺動自在に内挿されて、該連結杆29を貫通
した摺動軸30の両端部を連結杆ホルダー27の一対の
長溝28、28へ摺動自在に取り付けて連結杆ホルダー
27に対して連結杆29が上下摺動自在で、かつ連結杆
ホルダー27から連結杆29を引き出した時には側方へ
回動自在とするとともに、該連結杆29の上部には前記
上部支柱9下端に固着したヒンジ部材31が回動軸32
によって側方へ回動可能に連結されている。
【0011】更に、前記上部支柱9と下部支柱10との
内部にはワイヤー33が挿通されており、該ワイヤー3
3の一端を上部支柱9内の適所に固定するとともに上部
支柱9および下部支柱10内部を挿通させたワイヤー3
3の他端を、一端を下部支柱10内に位置する支柱支持
金具17の凸状部材21を貫通した回動軸23に固定し
た引張りバネ25の他端に連結してなる。
【0012】上記のような本考案に係る卓上型映写スク
リーンにおいては、スクリーンケース2に対して支柱5
を立設した状態においては、図4に示すように支柱5の
下部支柱10下端が支柱支持金具17の固定板20に当
接した状態で凸状部材21に嵌合される。この状態では
下部支柱10下端の切欠26が支柱支持金具17の凸状
部材21に設けた切溝22より下方に位置しているの
で、支柱5はスクリーンケース2に対して回動不能な状
態に立設されている。また、前記下部支柱10と上部支
柱9とは連結杆29および上部支柱9の下端から突出し
たヒンジ部材31部分が下部支柱10上端の連結杆ホル
ダー27内に位置して上部支柱9下端部分が連結杆ホル
ダー27に外嵌した状態で直線状に連結されている。そ
して下部支柱10と上部支柱9内のワイヤー33が引張
りバネ25の引張り力により緊張状態にあり、下部支柱
10と上部支柱9とが直線状態を維持して支柱5が支柱
支持金具17に対して確実に立設された状態となってい
る。
【0013】次に、前記のように支柱5が立設されてい
る状態から上部支柱9部分を上方に引っ張ると、図7に
示すように上部支柱9は前記ワイヤー33に連結された
引張りバネ25の引張力に抗してその下端に固着したヒ
ンジ部材31が連結杆29を伴って上昇し、上部支柱9
が下部支柱10上端の連結杆ホルダー27から離脱する
とともに連結杆29が連結杆ホルダー27の上端に位置
して回動自在となる。一方、下部支柱10も前記上部支
柱9に引っ張られてその下端の切欠26部分が支柱支持
金具17の切溝26の位置まで上昇し、下部支柱10が
側方へ回動可能となる。この状態で、下部支柱10を側
方へ回動するとともに、上部支柱9を下部支柱10に対
して回動することで、下部支柱10と上部支柱9とは図
8に示すように水平状態に折り畳まれるとともに、下部
支柱10と上部支柱9とは支柱取付板11の背板15に
設けたキャッチ部材12、13にそれぞれ保持されてス
クリーンケース2に重なる状態に収納される。また、反
対に支柱5を立設する場合には、前記と反対に上部支柱
9を上方へ引き上げると、上部支柱9は下部支柱10に
対して回動するとともに、該上部支柱9に伴って下部支
柱10が回動軸23を中心に上方へ回動して、図7のよ
うに上部支柱9と下部支柱10とが直線状態に復帰す
る。すると、引張りバネ25の引張り力により上部支柱
9および下部支柱10は下方に引っ張られて下部支柱1
0下端が支柱支持金具17の固定板20に当接するまで
凸状部材21に嵌合されるとともに、該下部支柱10上
端の連結杆ホルダー27内に連結杆29が収納されて連
結杆ホルダー27に上部支柱9下端が嵌合することで、
図4に示すように上部支柱9と下部支柱10とからなる
支柱5が直線状態でスクリーンケース2に対して立設状
態となる。
【0014】上記のように、本考案に係る卓上型映写ス
クリーンによれば、スクリーンケース2に立設された状
態の支柱5を、上部支柱9部分を上方に引張り上げると
ともに、これを下部支柱10との連結部分で側方へ折曲
するだけの極めて簡単な操作で支柱5をスクリーンケー
ス2に重なる状態にコンパクトに収納することができる
とともに、この収納状態から上部支柱9を上方へ引張り
上げるだけでスクリーンケース2に対して支柱5を簡単
に立設することができる。また、上記実施例において
は、スクリーンケース2を支持する支脚4、4をもスク
リーンケース2に対して重なる状態に収容可能としたこ
とにより、収納時にはすべての部品をスクリーンケース
2と略同じ大きさにコンパクトに収容することができる
のである。更に、上部支柱9を一旦上方へ引張り上げる
ことで形成された支柱5の直線状態は、下部支柱10下
端の凸状部材21への嵌合、及び連結杵29を介して接
続された上部支柱9と下部支柱10との嵌合によって、
下部支柱10下端がスクリーンケース2に対して回動不
可であるように、また、上部支柱9と下部支柱10とが
互いに回動不可であるように保持されているため、例え
ば水平方向からの力が作用した場合であっても上部支柱
9、下部支柱10が回動することはなく、前記直線状態
を頑強に保持することができ、スクリーンが弛むといっ
たことを防止することができるのである。また、前記直
線状態を保持するためのストッパーは必要とせず、1本
の支柱5であっても十分な強度でスクリーン幕を調節す
ることができる。尚、上記実施例においては、支柱5を
上部支柱9と下部支柱10とに2分割した例を示した
が、スクリーンケース2の幅に対して支柱5の長さを特
に長くする場合等は、これを3分割以上とすることも可
能である。
【0015】
【考案の効果】上記のように、本考案に係る卓上型映写
スクリーンによれば、スクリーンケースに対して支柱を
折り畳み自在に取り付けたことにより、必要に応じて支
柱を立設してスクリーン幕を張設可能であり、また、収
納時には支柱を折り畳んでスクリーンケースから分離す
ることなくコンパクトに収納可能であり、スクリーンの
設置および収納作業が極めて簡単であるとともに、部品
を紛失するおそれも全くない。また、支柱下端がスクリ
ーンケースに取り付けられた凸状部材に嵌合し、前記支
柱を構成する各支柱の相対向する端部同士が嵌合するこ
とによって、前記支柱が一本の直線状態を呈するよう立
設されるため、前記直線状態は水平方向から加わる力に
対しても鉛直方向に加わる力に対しても頑強に保持され
るものであり、前記支柱1本による支持機構であっても
十分な強度でスクリーン幕を張設し、しかもその状態を
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】卓上型映写スクリーンの斜視図。
【図2】前記卓上型映写スクリーンの要部を示す背面
図。
【図3】支柱取付部分の要部を示す斜視図。
【図4】支柱の縦断面図。
【図5】支柱下端の取付状態を示す分解斜視図。
【図6】上部支柱と下部支柱との連結部分の分解斜視
図。
【図7】支柱の折り畳み方法を示す要部の縦断面図。
【図8】支柱を折り畳んだ状態の要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 卓上型映写スクリーン、 2 スクリーンケース 3 スクリーン幕、 4 支脚 5 支柱、 6 フック 7 バー、 8 掛金 9 上部支柱、 10 下部支柱 11 支柱取付板、 12 キャッチ部材 13 キャッチ部材、 14 底板 15 背板、 16 支柱取付片 17 支柱支持金具、 18 キャッチ取付金
具 19 マグネットキャッチ、 20 固定板 21 凸状部材、 22 切溝 23 回動軸、 24 長孔 25 引張りバネ、 26 切欠 27 連結杆ホルダー、 28 長溝 29 連結杆、 30 摺動軸 31 ヒンジ部材、 32 回動軸 33 ワイヤー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン幕を引出し自在に内装したス
    クリーンケースと、該スクリーンケースに立設される支
    柱とからなり、スクリーンケースには上向きの凸状部材が取り付けら
    れ、この凸状部材に 前記支柱下端が嵌合して前記支柱
    が回動変位不可に立起する一方、支柱側面の下端は一部
    切り欠かれており、この切欠端部が前記凸状部材の側面
    に形成される切溝の位置まで移動し、該切溝に入り込む
    ことで前記支柱がスクリーンケースに重なる状態に回動
    変位するよう、支柱下端が前記スクリーンケースの凸状
    部材に対して上下に摺動可能に連結されているととも
    に、前記支柱がその 長さ方向の適所で分割された複数の支柱
    部分からなり、各支柱部分同士が、互いの相対向する端
    部同士が嵌合して一本の直線状態を呈する一方前記嵌
    合の解除で前記端部間距離が拡がるとともに互い重な
    る状態に回動変位するよう、連結杵を介して連結されて
    いることを特徴とする卓上型映写スクリーン。
JP1992074991U 1992-10-02 1992-10-02 卓上型映写スクリーン Expired - Fee Related JP2568616Y2 (ja)

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