JP2568614Y2 - 多針ミシンにおける手指保護装置 - Google Patents
多針ミシンにおける手指保護装置Info
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- JP2568614Y2 JP2568614Y2 JP7454592U JP7454592U JP2568614Y2 JP 2568614 Y2 JP2568614 Y2 JP 2568614Y2 JP 7454592 U JP7454592 U JP 7454592U JP 7454592 U JP7454592 U JP 7454592U JP 2568614 Y2 JP2568614 Y2 JP 2568614Y2
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- JP
- Japan
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- needle
- sewing
- slide case
- sewing machine
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- 238000009958 sewing Methods 0.000 title claims description 58
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 9
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、刺繍用ミシン等の多針
ミシンにおける手指の保護装置の構造に関するものであ
る。
ミシンにおける手指の保護装置の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の手指の保護装置の構造と
しては、例えば実公昭64−5594号公報に示すよう
に、家庭用や工業用の単針ミシンにおいて、縫製作業中
に、作業者の手や指が不用意に針棒の下端部やそれに装
着された縫針に接近して、手や指を怪我しないようにす
るため、フィンガーガードを、縫針に接近する作用位置
と縫針から遠ざかるように上向き回動する非作用位置と
に、手動にて姿勢変更できるように構成されている。
しては、例えば実公昭64−5594号公報に示すよう
に、家庭用や工業用の単針ミシンにおいて、縫製作業中
に、作業者の手や指が不用意に針棒の下端部やそれに装
着された縫針に接近して、手や指を怪我しないようにす
るため、フィンガーガードを、縫針に接近する作用位置
と縫針から遠ざかるように上向き回動する非作用位置と
に、手動にて姿勢変更できるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成の手指保護装置は、フィンガーガードの基端をスラ
イドケースまたはミシンヘッドに対して直接回動可能に
装着されているため、針棒の形状に比べて相当大きくな
ってしまい、多針ミシンでは、横並びしている針棒の配
置間隔が狭いので、この手指保護装置を、ミシンヘッド
や、複数の針棒を上下動自在に支持してミシンヘッドに
対して左右移動できるスライドケースに装着することは
事実上不可能であった。また、針棒箇所ごとに手指保護
装置の姿勢を手動にて変更させることは、多数の縫針に
糸通しする等の作業を実行するに際して非能率的であっ
た。
構成の手指保護装置は、フィンガーガードの基端をスラ
イドケースまたはミシンヘッドに対して直接回動可能に
装着されているため、針棒の形状に比べて相当大きくな
ってしまい、多針ミシンでは、横並びしている針棒の配
置間隔が狭いので、この手指保護装置を、ミシンヘッド
や、複数の針棒を上下動自在に支持してミシンヘッドに
対して左右移動できるスライドケースに装着することは
事実上不可能であった。また、針棒箇所ごとに手指保護
装置の姿勢を手動にて変更させることは、多数の縫針に
糸通しする等の作業を実行するに際して非能率的であっ
た。
【0004】本考案は、この問題を解決し、コンパクト
で且つ作業性の良い多針ミシンにおける手指保護装置を
提供することを目的とするものである。
で且つ作業性の良い多針ミシンにおける手指保護装置を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の多針ミシンにおける手指保護装置は、ミシ
ンヘッドの前面に対して左右摺動可能に装着したスライ
ドケースに、複数本の針棒を一定間隔にて上下動可能に
装着し、スライドケースの左右移動にて選択された一本
の針棒を上下駆動するように構成し、前記スライドケー
スに基端を回動自在に枢支されたフィンガーガードにお
ける横長のガード部を、前記複数本の針棒の下端に取付
けられた全ての縫針に跨がって、その近傍前側に位置す
るように形成し、前記スライドケースには、前記フィン
ガーガードをそのガード部が前記全ての縫針から遠ざか
る非作用姿勢に逃げ回動させる駆動手段を設けたもので
ある。
め、本考案の多針ミシンにおける手指保護装置は、ミシ
ンヘッドの前面に対して左右摺動可能に装着したスライ
ドケースに、複数本の針棒を一定間隔にて上下動可能に
装着し、スライドケースの左右移動にて選択された一本
の針棒を上下駆動するように構成し、前記スライドケー
スに基端を回動自在に枢支されたフィンガーガードにお
ける横長のガード部を、前記複数本の針棒の下端に取付
けられた全ての縫針に跨がって、その近傍前側に位置す
るように形成し、前記スライドケースには、前記フィン
ガーガードをそのガード部が前記全ての縫針から遠ざか
る非作用姿勢に逃げ回動させる駆動手段を設けたもので
ある。
【0006】
【実施例】次に、本考案を具体化した実施例について説
明する。図1は、複数のミシンアーム1をテーブル2に
対して並列配置した刺繍用の多頭、多針ミシンの平面図
である。各ミシンアーム1の後端に着脱自在に設けた中
空筒状のブラケット3に横方向に貫通する共通横軸4は
一つの駆動モータ5により回転駆動させられ、各ブラケ
ット3内の伝動機構を介して各ミシンアーム1内に配置
した上軸6に動力伝達される。
明する。図1は、複数のミシンアーム1をテーブル2に
対して並列配置した刺繍用の多頭、多針ミシンの平面図
である。各ミシンアーム1の後端に着脱自在に設けた中
空筒状のブラケット3に横方向に貫通する共通横軸4は
一つの駆動モータ5により回転駆動させられ、各ブラケ
ット3内の伝動機構を介して各ミシンアーム1内に配置
した上軸6に動力伝達される。
【0007】なお、テーブル2上には、被縫製物である
布(図示せず)を挟持する布押え枠体(図示せず)を配
置し、該布押え枠体はXモータとX方向移動機構及びY
モータとY方向移動機構により所定のXY方向に間欠的
に移動させられるものである。また、刺繍のパターンに
基づいて図示しない制御手段が、前記Xモータ及びYモ
ータの正逆回転の間欠的作動を制御する。
布(図示せず)を挟持する布押え枠体(図示せず)を配
置し、該布押え枠体はXモータとX方向移動機構及びY
モータとY方向移動機構により所定のXY方向に間欠的
に移動させられるものである。また、刺繍のパターンに
基づいて図示しない制御手段が、前記Xモータ及びYモ
ータの正逆回転の間欠的作動を制御する。
【0008】前記各ミシンアーム1の基部(後部)内に
おいて、傘歯車対及び縦軸を介して上軸6(図3参照)
からベッド2a下方に位置する下軸(図示せず)に動力
伝達され、同じく図示しない周知の構造の釜を回転させ
る。各ミシンアーム1の先端である中空状、且つ前面開
放状のミシンヘッド1aの前面には、正面視矩形枠状の
スライドケース7が横移動可能に支持され、該スライド
ケース7の下ガイド部7aと上下中途位置に形成された
上ガイド部7bとには、横一列状に配置した多数本(実
施例では12本)の針棒9の下部と上下中途部とが上下
摺動自在に支持され、各針棒9の下端には縫針8が取付
けられている(図2参照)。
おいて、傘歯車対及び縦軸を介して上軸6(図3参照)
からベッド2a下方に位置する下軸(図示せず)に動力
伝達され、同じく図示しない周知の構造の釜を回転させ
る。各ミシンアーム1の先端である中空状、且つ前面開
放状のミシンヘッド1aの前面には、正面視矩形枠状の
スライドケース7が横移動可能に支持され、該スライド
ケース7の下ガイド部7aと上下中途位置に形成された
上ガイド部7bとには、横一列状に配置した多数本(実
施例では12本)の針棒9の下部と上下中途部とが上下
摺動自在に支持され、各針棒9の下端には縫針8が取付
けられている(図2参照)。
【0009】次に、図2及び図3を参照しながら、スラ
イドケース7の横移動により選択された一本の針棒9を
上下駆動するための駆動機構及び天秤10を上下駆動す
るための天秤駆動機構について説明する。前記各針棒9
に固定された針棒抱き19とスライドケース7の下ガイ
ド部7aとの間には、コイルバネ20を被嵌して各針棒
9を上昇位置にセットしてあり、前記ミシンヘッド1a
内の上軸6の先端に取付けられている天秤駆動カム12
の先端には、コネクティングロッド21が偏心して取付
けられいる。そして、そのコネクティングロッド21を
介してガイド軸22に上下動可能、且つ回動可能に装着
された針棒接続体23は、上軸6の回転に伴って昇降駆
動し、この針棒接続体23の係合溝24に対して、縫製
位置の針棒9に固定された針棒抱き19の係合ピン25
を選択的に係合させて当該箇所の針棒9のみが縫製状態
にて昇降駆動する。
イドケース7の横移動により選択された一本の針棒9を
上下駆動するための駆動機構及び天秤10を上下駆動す
るための天秤駆動機構について説明する。前記各針棒9
に固定された針棒抱き19とスライドケース7の下ガイ
ド部7aとの間には、コイルバネ20を被嵌して各針棒
9を上昇位置にセットしてあり、前記ミシンヘッド1a
内の上軸6の先端に取付けられている天秤駆動カム12
の先端には、コネクティングロッド21が偏心して取付
けられいる。そして、そのコネクティングロッド21を
介してガイド軸22に上下動可能、且つ回動可能に装着
された針棒接続体23は、上軸6の回転に伴って昇降駆
動し、この針棒接続体23の係合溝24に対して、縫製
位置の針棒9に固定された針棒抱き19の係合ピン25
を選択的に係合させて当該箇所の針棒9のみが縫製状態
にて昇降駆動する。
【0010】スライドケース7の上部裏面側に取付けら
れて一体的に横移動し得る正面視略矩形枠状の天秤支持
枠体40には、前記各針棒9に対応して横一列状に配置
した天秤10が横軸11に上下回動可能に支持され、且
つ、各天秤10は天秤支持枠体40の前面に取付けられ
た横長の支持ブラケット41に上端が係止された付勢ば
ね18により上向き位置にセットされている。また、図
3に示すように、ミシンヘッド1a内の上軸6の先端に
取付けられている天秤駆動カム12のカム溝12aに従
動カム13を摺動自在に嵌合させ、該従動カム13が取
付けられている揺動アーム14は回動軸15に一体的に
回動するように固定されている。そして、上軸6の回転
により、回動軸15を適宜角度だけ往復回動させる。こ
の回動軸15に固定されている扇型の駆動ギヤ16は、
スライドケース7の横移動により縫製位置に来た天秤1
0の基部に設けられた扇型の従動ギヤ17と選択的に噛
み合い、その天秤10のみを上下揺動させる。
れて一体的に横移動し得る正面視略矩形枠状の天秤支持
枠体40には、前記各針棒9に対応して横一列状に配置
した天秤10が横軸11に上下回動可能に支持され、且
つ、各天秤10は天秤支持枠体40の前面に取付けられ
た横長の支持ブラケット41に上端が係止された付勢ば
ね18により上向き位置にセットされている。また、図
3に示すように、ミシンヘッド1a内の上軸6の先端に
取付けられている天秤駆動カム12のカム溝12aに従
動カム13を摺動自在に嵌合させ、該従動カム13が取
付けられている揺動アーム14は回動軸15に一体的に
回動するように固定されている。そして、上軸6の回転
により、回動軸15を適宜角度だけ往復回動させる。こ
の回動軸15に固定されている扇型の駆動ギヤ16は、
スライドケース7の横移動により縫製位置に来た天秤1
0の基部に設けられた扇型の従動ギヤ17と選択的に噛
み合い、その天秤10のみを上下揺動させる。
【0011】さらに、前記天秤支持枠体40には、前記
各天秤10の従動ギヤ17の前面の基部ストッパー部に
当接して、それ以上、天秤10が上向き回動しないよう
に規制するための位置調節手段が設けられている。この
位置調節手段は、図2に示すように、前記天秤支持枠体
40の下部横長枠縁部40aには、各天秤10の先端が
上向き回動状態での各従動ギヤ17の前面の基部ストッ
パー部に当接し得る位置に一定間隔にて調節ネジ43を
螺合させており、天秤支持枠体40の前側から各調節ネ
ジ43を操作することにより、各天秤10の上向き回動
位置を調節可能となるように構成されているのである。
各天秤10の従動ギヤ17の前面の基部ストッパー部に
当接して、それ以上、天秤10が上向き回動しないよう
に規制するための位置調節手段が設けられている。この
位置調節手段は、図2に示すように、前記天秤支持枠体
40の下部横長枠縁部40aには、各天秤10の先端が
上向き回動状態での各従動ギヤ17の前面の基部ストッ
パー部に当接し得る位置に一定間隔にて調節ネジ43を
螺合させており、天秤支持枠体40の前側から各調節ネ
ジ43を操作することにより、各天秤10の上向き回動
位置を調節可能となるように構成されているのである。
【0012】なお、図2に示すように、スライドケース
7の前面を覆うカバー板27には、縦孔26が穿設され
ており、その縦孔26から前記各天秤10の先端が突出
するように構成されている。また、図示しないが、スラ
イドケース7の上にこれと一体的に横移動し得る糸調子
台の前面には、供給台から供給される色の異なる上糸F
をそれぞれ案内するガイド部、糸切れを検出するための
回転体、上糸Fに張力を付与する糸調子等が設けられ、
このようにして糸調子台側から供給された上糸Fは、天
秤10を介して所定の針棒9下端に装着された縫針8に
挿通されている。
7の前面を覆うカバー板27には、縦孔26が穿設され
ており、その縦孔26から前記各天秤10の先端が突出
するように構成されている。また、図示しないが、スラ
イドケース7の上にこれと一体的に横移動し得る糸調子
台の前面には、供給台から供給される色の異なる上糸F
をそれぞれ案内するガイド部、糸切れを検出するための
回転体、上糸Fに張力を付与する糸調子等が設けられ、
このようにして糸調子台側から供給された上糸Fは、天
秤10を介して所定の針棒9下端に装着された縫針8に
挿通されている。
【0013】次に、図4、図5を参照しながら、本考案
の手指保護装置の構造について説明する。前記スライド
ケース7左右両側には、一対のブラケット44,44が
下向きに突設されており、この一対のブラケット44,
44には、基端の軸46を回動自在に枢支された横長の
フィンガーガード45が回動自在にされている。そし
て、スライドケース7の一方の側面の支持ブラケット4
7に取付けられた本考案の駆動手段である正逆回転可能
な電磁ソレノイド48にて、前記フィンガーガード45
における横長のガード部45aを、前記複数本の針棒の
下端に取付けられた全ての縫針8に跨がって、その近傍
前側に位置する作用姿勢と、ガード部45aが前記全て
の縫針8から遠ざかる上方の非作用姿勢(図6及び図7
参照)とに選択的に回動できるように構成されている。
の手指保護装置の構造について説明する。前記スライド
ケース7左右両側には、一対のブラケット44,44が
下向きに突設されており、この一対のブラケット44,
44には、基端の軸46を回動自在に枢支された横長の
フィンガーガード45が回動自在にされている。そし
て、スライドケース7の一方の側面の支持ブラケット4
7に取付けられた本考案の駆動手段である正逆回転可能
な電磁ソレノイド48にて、前記フィンガーガード45
における横長のガード部45aを、前記複数本の針棒の
下端に取付けられた全ての縫針8に跨がって、その近傍
前側に位置する作用姿勢と、ガード部45aが前記全て
の縫針8から遠ざかる上方の非作用姿勢(図6及び図7
参照)とに選択的に回動できるように構成されている。
【0014】なお、各ミシンヘッド1aの下端には、図
4及び図5に示すように、選択された針棒9の位置に対
応させて、一つの布押え体49が布押え棒50の昇降に
より上下動可能となるように装着されており、また、全
ての縫針8に跨がってその後側に位置するように、横長
の糸保持板51が前記一対のブラケット44,44に取
付けられ、この糸保持板51における前記選択された針
棒9の箇所には、先端に鉤状の糸掛け部を有する糸払い
52が設けられ、図示しないソレノイドにより、この糸
払い52を布押え体49上面とそれより高い位置の縫針
8下端との間を横切って一方向(図5の左下方向)に突
出させることにより、縫針8に挿通した上糸Fの糸尻を
糸保持板51に掛けるようにするものである。
4及び図5に示すように、選択された針棒9の位置に対
応させて、一つの布押え体49が布押え棒50の昇降に
より上下動可能となるように装着されており、また、全
ての縫針8に跨がってその後側に位置するように、横長
の糸保持板51が前記一対のブラケット44,44に取
付けられ、この糸保持板51における前記選択された針
棒9の箇所には、先端に鉤状の糸掛け部を有する糸払い
52が設けられ、図示しないソレノイドにより、この糸
払い52を布押え体49上面とそれより高い位置の縫針
8下端との間を横切って一方向(図5の左下方向)に突
出させることにより、縫針8に挿通した上糸Fの糸尻を
糸保持板51に掛けるようにするものである。
【0015】このように構成したことにより、縫製作業
中や、縫製作業を一旦中断して、被縫製物である布を取
り替えるべく図示しない布押え枠体の交換作業等の場合
には、電磁ソレノイド48をONに作動させて、前記フ
ィンガーガード45を、その横長のガード部45aが全
ての縫針8の前部接近するように、作用姿勢にセットし
ておくと、作業者の手指が、このガード部45aに邪魔
されて不用意に縫針8の下端に接近できないことにな
り、作業者の手指を保護することができる。
中や、縫製作業を一旦中断して、被縫製物である布を取
り替えるべく図示しない布押え枠体の交換作業等の場合
には、電磁ソレノイド48をONに作動させて、前記フ
ィンガーガード45を、その横長のガード部45aが全
ての縫針8の前部接近するように、作用姿勢にセットし
ておくと、作業者の手指が、このガード部45aに邪魔
されて不用意に縫針8の下端に接近できないことにな
り、作業者の手指を保護することができる。
【0016】縫製作業の開始前の各縫針8に対する上糸
Fの挿通作業の場合には、前記フィンガーガード45に
おけるガード部45aが縫針8に接近している作用姿勢
にしておくと、このガード部45aが邪魔になるので、
電磁ソレノイド48をOFFにして、ガード部45aが
スライドケース7の下端に接近して縫針8から遠ざかる
非作用姿勢にすべく、フィンガーガード45を上向きに
逃げ回動させるのである。このように、駆動手段である
電磁ソレノイド48のON・OFFにて一つのフィンガ
ーガード45の姿勢を作用姿勢と非作用姿勢とに一挙に
変更させることができるので、縫製の切換準備などの作
業を迅速且つ安全に行うことができるのである。
Fの挿通作業の場合には、前記フィンガーガード45に
おけるガード部45aが縫針8に接近している作用姿勢
にしておくと、このガード部45aが邪魔になるので、
電磁ソレノイド48をOFFにして、ガード部45aが
スライドケース7の下端に接近して縫針8から遠ざかる
非作用姿勢にすべく、フィンガーガード45を上向きに
逃げ回動させるのである。このように、駆動手段である
電磁ソレノイド48のON・OFFにて一つのフィンガ
ーガード45の姿勢を作用姿勢と非作用姿勢とに一挙に
変更させることができるので、縫製の切換準備などの作
業を迅速且つ安全に行うことができるのである。
【0017】なお、フィンガーガード45を上下回動さ
せるための駆動手段として、電磁ソレノイド48に代え
て、正逆回転可能な制御モータを使用しても良い。ま
た、本考案は単頭式の多針ミシンにも適用できることは
いうまでもない。
せるための駆動手段として、電磁ソレノイド48に代え
て、正逆回転可能な制御モータを使用しても良い。ま
た、本考案は単頭式の多針ミシンにも適用できることは
いうまでもない。
【0018】
【考案の作用・効果】以上詳述したように、本考案の多
針ミシンにおける手指保護装置によれば、ミシンヘッド
の前面に対して左右摺動可能に装着したスライドケース
に、複数本の針棒を一定間隔にて上下動可能に装着し、
スライドケースの左右移動にて選択された一本の針棒を
上下駆動するように構成してなる多針ミシンにおいて、
前記スライドケースに基端を回動自在に枢支されたフィ
ンガーガードにおける横長のガード部を、前記複数本の
針棒の下端に取付けられた全ての縫針に跨がって、その
近傍前側に位置するように形成し、前記スライドケース
には、前記フィンガーガードをそのガード部が前記全て
の縫針から遠ざかる非作用姿勢に逃げ回動させる駆動手
段を設けたものであるから、一つのフィンガーガードを
駆動手段にて回動させることにより、多数の縫針に対し
て一挙にガード部の位置を変更させることができ、縫針
箇所ごとに手指保護装置の姿勢を手動にて変更させるの
に比べ作業性が一段と向上すると言う効果を奏する。
針ミシンにおける手指保護装置によれば、ミシンヘッド
の前面に対して左右摺動可能に装着したスライドケース
に、複数本の針棒を一定間隔にて上下動可能に装着し、
スライドケースの左右移動にて選択された一本の針棒を
上下駆動するように構成してなる多針ミシンにおいて、
前記スライドケースに基端を回動自在に枢支されたフィ
ンガーガードにおける横長のガード部を、前記複数本の
針棒の下端に取付けられた全ての縫針に跨がって、その
近傍前側に位置するように形成し、前記スライドケース
には、前記フィンガーガードをそのガード部が前記全て
の縫針から遠ざかる非作用姿勢に逃げ回動させる駆動手
段を設けたものであるから、一つのフィンガーガードを
駆動手段にて回動させることにより、多数の縫針に対し
て一挙にガード部の位置を変更させることができ、縫針
箇所ごとに手指保護装置の姿勢を手動にて変更させるの
に比べ作業性が一段と向上すると言う効果を奏する。
【0019】また、フィンガーガードは横長のガード部
を備えた棒状であるから構造がきわめて簡単で且つコン
パクトになるという効果も奏するのである。
を備えた棒状であるから構造がきわめて簡単で且つコン
パクトになるという効果も奏するのである。
【図1】多頭多針ミシンの概略平面図である。
【図2】要部一部切欠き側断面図である。
【図3】針棒及び天秤の駆動機構の斜視図である。
【図4】スライドケースのカバー板を除いた状態の正面
図である。
図である。
【図5】図4のV−V線矢視側断面図である。
【図6】フィンガーガードを非作用姿勢に回動させた状
態の正面図である。
態の正面図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視側断面図である。
1 ミシンアーム 1a ミシンヘッド 7 スライドケース 8 縫針 9 針棒 44 ブラケット 45 フィンガーガード 45a ガード部 46 軸 47 支持ブラケット 48 電磁ソレノイド 49 布押え体 50 布押え棒 51 糸保持 52 糸払い
Claims (1)
- 【請求項1】 ミシンヘッドの前面に対して左右摺動可
能に装着したスライドケースに、複数本の針棒を一定間
隔にて上下動可能に装着し、スライドケースの左右移動
にて選択された一本の針棒を上下駆動するように構成し
てなる多針ミシンにおいて、前記スライドケースに基端
を回動自在に枢支されたフィンガーガードにおける横長
のガード部を、前記複数本の針棒の下端に取付けられた
全ての縫針に跨がって、その近傍前側に位置するように
形成し、前記スライドケースには、前記フィンガーガー
ドをそのガード部が前記全ての縫針から遠ざかる非作用
姿勢に逃げ回動させる駆動手段を設けたことを特徴とす
る多針ミシンにおける手指保護装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7454592U JP2568614Y2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 多針ミシンにおける手指保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7454592U JP2568614Y2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 多針ミシンにおける手指保護装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638881U JPH0638881U (ja) | 1994-05-24 |
| JP2568614Y2 true JP2568614Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=13550337
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7454592U Expired - Lifetime JP2568614Y2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 多針ミシンにおける手指保護装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2568614Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP7454592U patent/JP2568614Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0638881U (ja) | 1994-05-24 |
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