JP2568565B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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- JP2568565B2 JP2568565B2 JP62182539A JP18253987A JP2568565B2 JP 2568565 B2 JP2568565 B2 JP 2568565B2 JP 62182539 A JP62182539 A JP 62182539A JP 18253987 A JP18253987 A JP 18253987A JP 2568565 B2 JP2568565 B2 JP 2568565B2
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- dielectric constant
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は誘電率が高く、温度係数が小さく、良好度Q
にすぐれ、かつ絶縁抵抗の高い誘電体磁器組成物に関す
るものである。
にすぐれ、かつ絶縁抵抗の高い誘電体磁器組成物に関す
るものである。
従来の技術 従来から温度係数の小さい誘電体がコンデンサ用素子
として要求され、誘電体磁器組成物として下記のような
系が知られている。
として要求され、誘電体磁器組成物として下記のような
系が知られている。
・ MgO−TiO2−CoO系 ・ La2O3−2TiO2−CaTiO3−2MgO−TiO2系 ・ TiO2−BaTiO3−Bi2O3−La2O3系 ・ SrZrO3−SrO−Nb2O5−CaTiO3系 発明が解決しようとする問題点 しかし、これらの組成は誘電率が低く、またSrZrO3−
SrO−Nb2O5−CaTiO3系は良好度Qも悪い。さらに、Bi2O
3を含んでいるものは、積層セラミックコンデンサの内
部電極として、Pdを用いることができないという問題が
あった。
SrO−Nb2O5−CaTiO3系は良好度Qも悪い。さらに、Bi2O
3を含んでいるものは、積層セラミックコンデンサの内
部電極として、Pdを用いることができないという問題が
あった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、誘電率
が高く、温度係数が小さく、良好度Qにすぐれ、かつ絶
縁抵抗が高い誘電体磁器を得ることを目的とするもので
ある。
が高く、温度係数が小さく、良好度Qにすぐれ、かつ絶
縁抵抗が高い誘電体磁器を得ることを目的とするもので
ある。
問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、一般式 xBaO−y〔(TiO2)1-m(ZrO2)m〕−zPr2O11/3 と表わした時、x,y,zが以下に表わす各点a,b,c,dで囲ま
れるモル比の範囲にある組成物を主成分としたことを特
徴とする誘電体磁器組成物である。
れるモル比の範囲にある組成物を主成分としたことを特
徴とする誘電体磁器組成物である。
図は本発明にかかる組成物の主成分の組成範囲を示す
三角図であり、主成分の組成範囲を限定した理由を図に
参照しながら説明する。まず、A領域では焼結困難とな
り、誘電率、良好度Q、絶縁抵抗が低下する。また、B
領域では温度係数が−側に大きくなり過ぎて、実用的で
なくなる。さらに、C領域では温度係数が+側に大きく
なり、誘電率も小さい。そして、D領域では焼結が困難
となり、誘電率,良好度Q,絶縁抵抗が低下する。また、
O<m≦0.25の範囲では、mを大きくすると温度係数は
+側に移行し、適当な組成を選ぶことによって温度係数
が良好で誘電率の大きな組成が得られる。しかし、mが
0.25を越えると焼結が困難となり、誘電率,良好度Q,絶
縁抵抗が低下する。
三角図であり、主成分の組成範囲を限定した理由を図に
参照しながら説明する。まず、A領域では焼結困難とな
り、誘電率、良好度Q、絶縁抵抗が低下する。また、B
領域では温度係数が−側に大きくなり過ぎて、実用的で
なくなる。さらに、C領域では温度係数が+側に大きく
なり、誘電率も小さい。そして、D領域では焼結が困難
となり、誘電率,良好度Q,絶縁抵抗が低下する。また、
O<m≦0.25の範囲では、mを大きくすると温度係数は
+側に移行し、適当な組成を選ぶことによって温度係数
が良好で誘電率の大きな組成が得られる。しかし、mが
0.25を越えると焼結が困難となり、誘電率,良好度Q,絶
縁抵抗が低下する。
本発明はさらに、上記主成分に対し、マンガン,クロ
ム,鉄,ニッケル,コバルト及びケイ素の酸化物からな
る群の中から選ばれた少なくとも1種を、それぞれMn
O2,Cr2O3,FeO,NiO,CoO及びSiO2に換算して上記主成分の
0.05〜1.00重量%添加せしめた構成としたものである。
これらの添加物は磁器の焼結性を向上する効果を有し、
その添加量が0.05重量%未満では添加効果はなく、1.00
重量%を越えると誘電率が低下し実用的でなくなる。
ム,鉄,ニッケル,コバルト及びケイ素の酸化物からな
る群の中から選ばれた少なくとも1種を、それぞれMn
O2,Cr2O3,FeO,NiO,CoO及びSiO2に換算して上記主成分の
0.05〜1.00重量%添加せしめた構成としたものである。
これらの添加物は磁器の焼結性を向上する効果を有し、
その添加量が0.05重量%未満では添加効果はなく、1.00
重量%を越えると誘電率が低下し実用的でなくなる。
作 用 本発明の誘電体磁器組成物により、誘電率が高く、温
度係数が小さく、良好度Qにすぐれ、かつ絶縁抵抗が高
い誘電体磁器を得ることができる。
度係数が小さく、良好度Qにすぐれ、かつ絶縁抵抗が高
い誘電体磁器を得ることができる。
実施例 以下に、本発明を具体的実施例により説明する。
(実施例1) 出発原料には化学的に高純度のBaCO3,TiO2,ZrO2及びP
r6O11粉末を下記の第1表に示す組成になるように秤量
し、めのうボールを備えたゴム内張りしたボールミルに
純水とともに入れ、湿式混合後、脱水乾燥した。この乾
燥粉末を高アルミナ質のルツボに入れ、1100℃で2時間
仮焼した。この仮焼粉末をめのうボールを備えたゴム内
張りしたボールミルに純水とともに入れ、湿式粉砕し
た。この粉砕物を脱水乾燥した後、粉末にバインダーと
して濃度5%のポリビニールアルコール溶液を9重量%
添加して均質とした後、32メッシュのふるいを通して整
粒した。その後、この整粒粉体を金型と油圧プレスを用
いて成形圧力1ton/cm2で直径15mm、厚み0.4mmに成形
し、成形物をジルコニア匣鉢中に入れ、空気中において
下記の第1表に示す温度で2時間焼成し、第1表に示す
配合組成の誘電体磁器を得た。
r6O11粉末を下記の第1表に示す組成になるように秤量
し、めのうボールを備えたゴム内張りしたボールミルに
純水とともに入れ、湿式混合後、脱水乾燥した。この乾
燥粉末を高アルミナ質のルツボに入れ、1100℃で2時間
仮焼した。この仮焼粉末をめのうボールを備えたゴム内
張りしたボールミルに純水とともに入れ、湿式粉砕し
た。この粉砕物を脱水乾燥した後、粉末にバインダーと
して濃度5%のポリビニールアルコール溶液を9重量%
添加して均質とした後、32メッシュのふるいを通して整
粒した。その後、この整粒粉体を金型と油圧プレスを用
いて成形圧力1ton/cm2で直径15mm、厚み0.4mmに成形
し、成形物をジルコニア匣鉢中に入れ、空気中において
下記の第1表に示す温度で2時間焼成し、第1表に示す
配合組成の誘電体磁器を得た。
これらの試料の電気特性は、試料の両面に銀電極を焼
き付け、誘電率、良好度Q、温度係数は横河・ヒューレ
ット・パッカード株式会社製デジタルLCRメータのモデ
ル4275Aを使用し、測定温度25℃,測定電圧1.0Vrms,測
定周波数1MHzによる測定より求めた。なお、温度係数は
25℃における容量値を基準とし、次式により求めた。
き付け、誘電率、良好度Q、温度係数は横河・ヒューレ
ット・パッカード株式会社製デジタルLCRメータのモデ
ル4275Aを使用し、測定温度25℃,測定電圧1.0Vrms,測
定周波数1MHzによる測定より求めた。なお、温度係数は
25℃における容量値を基準とし、次式により求めた。
温度係数(ppm/℃)=〔(C85℃−C25℃)/ (C25℃×60)〕×106 また、絶縁抵抗は横河・ヒューレット・パッカード株
式会社製HRメータのモデル4329Aを使用し、測定電圧D.
C.50V、測定時間1分間による測定より求めた。試験結
果を第1表に併せて示した。
式会社製HRメータのモデル4329Aを使用し、測定電圧D.
C.50V、測定時間1分間による測定より求めた。試験結
果を第1表に併せて示した。
(実施例2) 出発原料には化学的に高純度のBaCO3,TiO2,ZrO2,Pr6O
11,MnO2,Cr2O3,FeO,NiO,CoO及びSiO2粉末を下記の第2
表に示す組成になるように秤量し、それ以後は上記実施
例1の場合と同様に処理して第2表に示す配合組成の誘
電体磁器を得た。
11,MnO2,Cr2O3,FeO,NiO,CoO及びSiO2粉末を下記の第2
表に示す組成になるように秤量し、それ以後は上記実施
例1の場合と同様に処理して第2表に示す配合組成の誘
電体磁器を得た。
これらの試料の試験方法は実施例1と同一であり、試
験結果を第2表に併せて示す。
験結果を第2表に併せて示す。
発明の効果 以上のように本発明によれば、誘電率が高く、温度係
数が小さく、良好度Qにすぐれ、かつ絶縁抵抗の高い誘
電体磁器が得られる。また、マンガン,クロム,鉄,ニ
ッケル,コバルト及びケイ素の酸化物の添加により焼成
温度を低下させることができる。
数が小さく、良好度Qにすぐれ、かつ絶縁抵抗の高い誘
電体磁器が得られる。また、マンガン,クロム,鉄,ニ
ッケル,コバルト及びケイ素の酸化物の添加により焼成
温度を低下させることができる。
さらに、得られた誘電体磁器は高誘電率であるため、
素体をきわめて小形にすることができ、回路の微小化に
有効であり、特に薄層状にして積層セラミックコンデン
サ、ハイブリット微小回路などの用途に適している。
素体をきわめて小形にすることができ、回路の微小化に
有効であり、特に薄層状にして積層セラミックコンデン
サ、ハイブリット微小回路などの用途に適している。
図は本発明にかかる主成分の組成範囲を示す三角図であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 xBaO−y〔(TiO2)1-m(ZrO2)m〕−zPr2O11/3 と表わした時、x,y,zが以下に表わす各点a,b,c,dで囲ま
れるモル比の範囲にある組成物を主成分としたことを特
徴とする誘電体磁器組成物。 - 【請求項2】一般式 xBaO−y〔(TiO2)1-m(ZrO2)m〕−zPr2O11/3 と表わした時、x,y,zが以下に表わす各点a,b,c,dで囲ま
れるモル比の範囲にある組成物を主成分とし、マンガ
ン,クロム,鉄,ニッケル,コバルト及びケイ素の酸化
物からなる群の中から選ばれた少なくとも1種を、それ
ぞれMnO2,Cr2O3,FeO,NiO,CoO及びSiO2に換算して、上記
主成分の0.05乃至1.00重量%添加含有したことを特徴と
する誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62182539A JP2568565B2 (ja) | 1987-07-22 | 1987-07-22 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62182539A JP2568565B2 (ja) | 1987-07-22 | 1987-07-22 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6427106A JPS6427106A (en) | 1989-01-30 |
JP2568565B2 true JP2568565B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=16120062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62182539A Expired - Fee Related JP2568565B2 (ja) | 1987-07-22 | 1987-07-22 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568565B2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-22 JP JP62182539A patent/JP2568565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6427106A (en) | 1989-01-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |