JP2568517Y2 - 糸用チャック - Google Patents
糸用チャックInfo
- Publication number
- JP2568517Y2 JP2568517Y2 JP4936592U JP4936592U JP2568517Y2 JP 2568517 Y2 JP2568517 Y2 JP 2568517Y2 JP 4936592 U JP4936592 U JP 4936592U JP 4936592 U JP4936592 U JP 4936592U JP 2568517 Y2 JP2568517 Y2 JP 2568517Y2
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- Japan
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- yarn
- chuck
- pressing portion
- pin
- pressing
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、糸の引張試験機等にお
いて試料糸の端部を挟持する糸用チャックに関し、更に
詳しくは、糸とチャックとの間にすべりを生じることな
く最小の摩擦力で試料糸を挟持することが可能な糸用チ
ャックに関する。
いて試料糸の端部を挟持する糸用チャックに関し、更に
詳しくは、糸とチャックとの間にすべりを生じることな
く最小の摩擦力で試料糸を挟持することが可能な糸用チ
ャックに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、糸の引張試験は、引張試験機に
設けた上下2個のチャックにそれぞれ試料糸の両端を挟
持して行われる。このような試料糸の糸端を挟持するチ
ャックには、主に次の3つの条件が要求される。 (1) 糸のすべりがないこと。 (2) チャックにより糸が切断されないこと。 (3) チャックと糸との摩擦力を最小にすること。
設けた上下2個のチャックにそれぞれ試料糸の両端を挟
持して行われる。このような試料糸の糸端を挟持するチ
ャックには、主に次の3つの条件が要求される。 (1) 糸のすべりがないこと。 (2) チャックにより糸が切断されないこと。 (3) チャックと糸との摩擦力を最小にすること。
【0003】ところで、糸の引張試験のうちクリープ試
験や応力緩和試験は、糸の伸びの経時的変化を測定しな
ければならないため、チャックにすべりを生ずると測定
精度に影響する。しかし、すべりを防止するために、無
闇に試料糸との摩擦力を上げようとすると糸を損傷し、
糸が切断される等して測定不能になってしまう。従来の
チャックにおいては、試料糸の挟持部の略平面状の試料
糸との接触面には細かいギザギザを有するものがあった
が、引張試験時に糸がすべったり、チャックと糸との摩
擦力が大きくなり、試料糸が損傷すると言う問題があっ
た。そのため、クリープ試験のような特殊な測定であっ
ても、高精度の測定を可能にするチャックが要求されて
いた。
験や応力緩和試験は、糸の伸びの経時的変化を測定しな
ければならないため、チャックにすべりを生ずると測定
精度に影響する。しかし、すべりを防止するために、無
闇に試料糸との摩擦力を上げようとすると糸を損傷し、
糸が切断される等して測定不能になってしまう。従来の
チャックにおいては、試料糸の挟持部の略平面状の試料
糸との接触面には細かいギザギザを有するものがあった
が、引張試験時に糸がすべったり、チャックと糸との摩
擦力が大きくなり、試料糸が損傷すると言う問題があっ
た。そのため、クリープ試験のような特殊な測定であっ
ても、高精度の測定を可能にするチャックが要求されて
いた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、チャ
ックとの間ですべりを生ずることなく、最小の摩擦力で
糸を挟持可能にする糸用チャックを提供することにあ
る。
ックとの間ですべりを生ずることなく、最小の摩擦力で
糸を挟持可能にする糸用チャックを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本考
案は、固定部と押圧部との間に試料糸を挟持するチャッ
クであって、前記固定部と押圧部とが対向するそれぞれ
の面に相互に噛合可能な凹凸部を設け、前記固定部また
は押圧部の一方の側の対向面に前記試料糸を巻き掛ける
ピンを突設すると共に、他方の側に前記ピンが係合する
嵌合孔を設け、さらに前記固定部と押圧部とを互いに対
向する方向に強圧する締付部材を取付けたことを要旨と
するものである。
案は、固定部と押圧部との間に試料糸を挟持するチャッ
クであって、前記固定部と押圧部とが対向するそれぞれ
の面に相互に噛合可能な凹凸部を設け、前記固定部また
は押圧部の一方の側の対向面に前記試料糸を巻き掛ける
ピンを突設すると共に、他方の側に前記ピンが係合する
嵌合孔を設け、さらに前記固定部と押圧部とを互いに対
向する方向に強圧する締付部材を取付けたことを要旨と
するものである。
【0006】上述したように固定部と押圧部と間に相互
に噛合可能な凹凸部と巻き掛け用のピンを設け、このピ
ンに巻き掛けた糸を二つの凹凸部間にジグザク状に屈曲
させて挟持するため、糸端を最小の摩擦力ですべりを生
じないように確実に挟持することが出来る。また、押圧
部と固定部とを上記巻き掛け用のピンによりガイドして
係合出来るため、固定部と押圧部との凹凸部を容易に噛
合出来、また、そのピンに糸端部を巻き付けて糸を固定
部と押圧部との間にセットするので、そのセットを容易
にすることが出来る。また更に、固定部と押圧部とを締
付部材により締付けるので、引張試験時に押圧部の緩み
に起因して糸の保持力を低下させることがない。
に噛合可能な凹凸部と巻き掛け用のピンを設け、このピ
ンに巻き掛けた糸を二つの凹凸部間にジグザク状に屈曲
させて挟持するため、糸端を最小の摩擦力ですべりを生
じないように確実に挟持することが出来る。また、押圧
部と固定部とを上記巻き掛け用のピンによりガイドして
係合出来るため、固定部と押圧部との凹凸部を容易に噛
合出来、また、そのピンに糸端部を巻き付けて糸を固定
部と押圧部との間にセットするので、そのセットを容易
にすることが出来る。また更に、固定部と押圧部とを締
付部材により締付けるので、引張試験時に押圧部の緩み
に起因して糸の保持力を低下させることがない。
【0007】
【実施例】図1〜3に示すように、本考案の糸用チャッ
ク1は、図示しない引張試験機のアームAに連結された
固定部2と、この固定部2との間に試料糸Bを挟持する
着脱自在な押圧部3と、これら固定部2と押圧部3を固
定する螺子4及び螺子4a付きの抑え具5とから構成さ
れている。
ク1は、図示しない引張試験機のアームAに連結された
固定部2と、この固定部2との間に試料糸Bを挟持する
着脱自在な押圧部3と、これら固定部2と押圧部3を固
定する螺子4及び螺子4a付きの抑え具5とから構成さ
れている。
【0008】図4に示すように、固定部2は直方体ブロ
ック状に構成され、一端にアームAとの連結部2aを有
し、他端の片面に凹凸部2cを形成し、かつ中央部2b
にはピン6が垂直に突設されている。また、中央部2b
にはピン6と連結部2aとの間に螺子4を螺合させるた
めのメネジ孔2eが設けられている。一方、押圧部3も
直方体ブロック状に構成され、固定部2の凹凸部2cと
対向する位置に、これと噛合可能な同様の凹凸部3bが
形成されている。また、固定部2のピン6に対応する位
置には、そのピン6をガイドするための嵌合孔3cが貫
通するように設けられている。更に固定部2のメネジ孔
2eと対向する位置には、螺子4を挿通するための貫通
孔3dが設けられている。
ック状に構成され、一端にアームAとの連結部2aを有
し、他端の片面に凹凸部2cを形成し、かつ中央部2b
にはピン6が垂直に突設されている。また、中央部2b
にはピン6と連結部2aとの間に螺子4を螺合させるた
めのメネジ孔2eが設けられている。一方、押圧部3も
直方体ブロック状に構成され、固定部2の凹凸部2cと
対向する位置に、これと噛合可能な同様の凹凸部3bが
形成されている。また、固定部2のピン6に対応する位
置には、そのピン6をガイドするための嵌合孔3cが貫
通するように設けられている。更に固定部2のメネジ孔
2eと対向する位置には、螺子4を挿通するための貫通
孔3dが設けられている。
【0009】固定部2と押圧部3とは相互の凹凸部2
c,3bを噛合させた状態で、長手方向の2箇所におい
て螺子4と図5に示すような螺子4aが螺合する中空枠
型の抑え具5とにより固定されるようになっている。抑
え具5に螺合する螺子4aは、その先端を押圧部3の上
面に当接させ、螺進位置を調節することにより固定部2
の凹凸部2cと押圧部3の凹凸部3bとの間に挟んだ試
料糸Bの挟圧度を調整するようになっている。
c,3bを噛合させた状態で、長手方向の2箇所におい
て螺子4と図5に示すような螺子4aが螺合する中空枠
型の抑え具5とにより固定されるようになっている。抑
え具5に螺合する螺子4aは、その先端を押圧部3の上
面に当接させ、螺進位置を調節することにより固定部2
の凹凸部2cと押圧部3の凹凸部3bとの間に挟んだ試
料糸Bの挟圧度を調整するようになっている。
【0010】次に本考案の糸用チャック1の作用につい
て説明する。固定部2と押圧部3とを分割した状態で先
ず固定部2のピン6に試料糸Bの端部を巻き付けると共
に、凹凸部2c上に長手方向に沿って配置する。次に、
固定部2のピン6に押圧部3の嵌合孔3cを係合させ
て、押圧部3の凹凸部3bを固定部2の凹凸部2cに糸
Bを挟んで噛合させる。そして、螺子4を押圧部3の貫
通孔3dに差し込み、固定部2のメネジ孔2eに螺合さ
せると共に、凹凸部2c,3b側に抑え具5を嵌め込
み、螺子4aにより締付け固定する。
て説明する。固定部2と押圧部3とを分割した状態で先
ず固定部2のピン6に試料糸Bの端部を巻き付けると共
に、凹凸部2c上に長手方向に沿って配置する。次に、
固定部2のピン6に押圧部3の嵌合孔3cを係合させ
て、押圧部3の凹凸部3bを固定部2の凹凸部2cに糸
Bを挟んで噛合させる。そして、螺子4を押圧部3の貫
通孔3dに差し込み、固定部2のメネジ孔2eに螺合さ
せると共に、凹凸部2c,3b側に抑え具5を嵌め込
み、螺子4aにより締付け固定する。
【0011】従って、試料糸Bは端部をピン6に巻き掛
けると共に、固定部2と押圧部3との凹凸部2c,3b
間にジグザグ状に屈曲して挟持されるため、糸Bは最小
の摩擦力により糸軸方向にすべりを生じないように把持
される。また、固定部2のピン6にガイドさせて押圧部
3を装着するため、固定部2と押圧部3との凹凸部2
c,3bを容易に噛合させることが出来る。また、ピン
6に試料糸Bの端部を巻き付けるので、糸Bを固定部2
と押圧部3との間の中央部に容易にセットすることが出
来る。また更に、固定部2と押圧部3とをその長手方向
に沿って螺子4と螺子4a付き抑え具5とにより締付け
固定するので、引張試験時に押圧部3の緩みに起因して
糸Bの保持力が低下することがない。
けると共に、固定部2と押圧部3との凹凸部2c,3b
間にジグザグ状に屈曲して挟持されるため、糸Bは最小
の摩擦力により糸軸方向にすべりを生じないように把持
される。また、固定部2のピン6にガイドさせて押圧部
3を装着するため、固定部2と押圧部3との凹凸部2
c,3bを容易に噛合させることが出来る。また、ピン
6に試料糸Bの端部を巻き付けるので、糸Bを固定部2
と押圧部3との間の中央部に容易にセットすることが出
来る。また更に、固定部2と押圧部3とをその長手方向
に沿って螺子4と螺子4a付き抑え具5とにより締付け
固定するので、引張試験時に押圧部3の緩みに起因して
糸Bの保持力が低下することがない。
【0012】なお、前述した実施例では、固定部2と押
圧部3の凹凸部2c,3bを断面台形状に形成したが、
交互に凹凸状であれば断面半円弧状や鋸刃状等に形成す
ることも可能である。また、前述した実施例では、ピン
6を固定部2に設け、その嵌合孔3cを押圧部3に形成
したが、ピン6を押圧部3に設け、嵌合孔3cを固定部
2に形成するようにしてもよい。また本考案に適用され
る試料糸Bとは、合成繊維や天然繊維の繊維糸を言い、
複数本の糸が撚られたコードも含むものである。
圧部3の凹凸部2c,3bを断面台形状に形成したが、
交互に凹凸状であれば断面半円弧状や鋸刃状等に形成す
ることも可能である。また、前述した実施例では、ピン
6を固定部2に設け、その嵌合孔3cを押圧部3に形成
したが、ピン6を押圧部3に設け、嵌合孔3cを固定部
2に形成するようにしてもよい。また本考案に適用され
る試料糸Bとは、合成繊維や天然繊維の繊維糸を言い、
複数本の糸が撚られたコードも含むものである。
【0013】
【考案の効果】上述したように本考案の糸用チャック
は、固定部と押圧部との噛合可能な凹凸部間に試料糸を
ピンに巻き付けると共にジグザグ状に屈曲させて挟持
し、該固定部と押圧部とを締付部材により締付け固定す
るので、糸を最小の摩擦力ですべりを生じることなく把
持することが出来る。
は、固定部と押圧部との噛合可能な凹凸部間に試料糸を
ピンに巻き付けると共にジグザグ状に屈曲させて挟持
し、該固定部と押圧部とを締付部材により締付け固定す
るので、糸を最小の摩擦力ですべりを生じることなく把
持することが出来る。
【図1】本考案の実施例からなる糸用チャックの斜視図
である。
である。
【図2】図1に示す糸用チャックの正面図である。
【図3】図1に示す糸用チャックの平面図である。
【図4】同糸用チャックの固定部と押圧部を分解して示
す正面図である。
す正面図である。
【図5】同糸用チャックに使用される抑え具の側面図で
ある。
ある。
1 糸用チャック 2 固定部 2c 凹凸部 3 押圧部 3b 凹凸部 3c 嵌合孔 4,4a 螺子 5 抑え具 6 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−80180(JP,A) 特開 平2−83432(JP,A) 実開 昭61−91148(JP,U) 実公 昭46−12385(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】 固定部と押圧部との間に試料糸を挟持す
るチャックであって、前記固定部と押圧部とが対向する
それぞれの面に相互に噛合可能な凹凸部を設け、前記固
定部または押圧部の一方の側の対向面に前記試料糸を巻
き掛けるピンを突設すると共に、他方の側に前記ピンが
係合する嵌合孔を設け、さらに前記固定部と押圧部とを
互いに対向する方向に強圧する締付部材を取付けた糸用
チャック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4936592U JP2568517Y2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 糸用チャック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4936592U JP2568517Y2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 糸用チャック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612940U JPH0612940U (ja) | 1994-02-18 |
JP2568517Y2 true JP2568517Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12828996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4936592U Expired - Fee Related JP2568517Y2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 糸用チャック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568517Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100588856B1 (ko) * | 2004-05-24 | 2006-06-14 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 연질가류고무의 저온성능 평가장치 |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP4936592U patent/JP2568517Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0612940U (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |