JP2568468B2 - 板状材料の裏面処理工法 - Google Patents

板状材料の裏面処理工法

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JP2568468B2
JP2568468B2 JP4047870A JP4787092A JP2568468B2 JP 2568468 B2 JP2568468 B2 JP 2568468B2 JP 4047870 A JP4047870 A JP 4047870A JP 4787092 A JP4787092 A JP 4787092A JP 2568468 B2 JP2568468 B2 JP 2568468B2
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butyl rubber
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實 中山
正治 佐々木
和夫 木内
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Nitto Denko Corp
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Kajima Corp
Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石板などの板状建築材
料をコンクリートの面に設ける場合の板状材料の裏面処
理工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石板などの板状建築材料(以下単に板状
材料と称する)をコンクリートに打込み、板状材料で表
面を装飾したプレキャストコンクリート版を製作する場
合、コンクリートの乾燥収縮によるひびわれの板状材料
に対する影響を配慮し、また、温度や湿度などを原因と
する板状材料とコンクリートとの寸法変化の差異を考慮
し、さらに、コンクリートからの水溶成分などの遊離成
分の滲み出しなどにより、板状材料が破損や汚染するこ
とを防止しなければならない。
【0003】このため板状材料に裏面処理を施すことが
必要となる。従来は、図3に示すように石材などの板状
材料1の裏面に軟質のエポキシ樹脂などの液状材料3を
塗布したり、図4に示すようにポリエチレンや不織布裏
打ちゴムアスファルトなどの防水性のシート4を敷設
し、コンクリート2と板状材料1との緩衝を図ることが
一般的に行われている。これらの液状材料3や防水性の
シート4は、裏面処理材と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例の
うち、エポキシ樹脂などの液状材料3を塗布する方法で
は、液状材料3の硬化に時間を要するために、前日に板
状材料1の裏面にこの液状材料3を塗布して置かれねば
ならず、養生に手間や場所を必要としている。また、後
から打設されるコンクリート2と良くなじませるため、
けい砂5などを硬化前の液状材料3であるエポキシ樹脂
面に散布することも行われており、さらに手間を要する
ものとなる。
【0005】一方、防水性のシート4を敷設する方法の
うち、ポリエチレンシートは、単に板状材料1の裏面に
敷設するだけで、コンクリート2と板状材料1は完全に
絶縁されてしまう。そのため、コンクリート2と板状材
料1の間に雨水などが侵入すると凍害の危険性や板状材
料1を裏面から汚染させてしまうおそれがある。
【0006】不織布裏打ちゴムアスファルトシートは、
ゴムアスファルト層が粘着性を有しており、通常この層
を板状材料1の裏面に押し当てて使用する。コンクリー
ト2は、不織布面に打設され、機械的に接合される。し
かしながら、不織布内にはコンクリート2が必ずしも充
分に充填されず、不織布内に水分が蓄積された場合に
は、水分が凍結し、この部分に凍害の生じるおそれあ
る。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、簡易かつ迅速に処理でき、しかも凍害や汚れなど水
分の影響も完全に除外できる板状材料の裏面処理工法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、比較的粘着力の強い第1の粘着層と防水シー
トと前記第1の粘着層よりも粘着力の弱い第2の粘着層
とで合成樹脂製シート材料を構成し、該合成樹脂製シー
ト材料を板状材料の裏面に前記第1の粘着層を貼付して
設け、前記合成樹脂製シート材料を介して板状材料とコ
ンクリート面を接合したことを要旨とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、板状材料と付着させる面は比
較的粘着力の強い第1の粘着層であり、この板状材料と
良くなじみ、また、経年変化による粘着力の低下も少な
い。これに対して、コンクリート面が付着する面は前記
第1の粘着層よりも粘着力が弱い第2の粘着層であり、
経年変化で裏面処理材が板状材料から剥離するとして
も、この粘着力の弱い第2の粘着層があるコンクリート
と板状材料との界面で剥離し、裏面処理材は板状材料側
に残る。その結果、水分の影響による板状材料の汚染の
防止は依然として確保される。
【0010】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の板状材料の裏面処理工法の第
1実施例を示す断面図で、図中1は前記従来例を示す図
3、図4と同じく石材などの板状材料を示す。
【0011】本発明はこの板状材料1の裏面処理材は、
合成樹脂製の防水シートとしてのEPDM(エチレン・
プロピレン・ディエンターポリマー)シート6の両面を
ブチルゴムの粘着層7,8でサンドイッチしたシート状
の形態を有するものとした。このうち、ブチルゴムの粘
着層7はブチルゴムの粘着層8より厚みがあるもので、
ブチルゴムの粘着層7を粘着力の強い粘着層、ブチルゴ
ムの粘着層8を粘着力の弱い粘着層とし、このブチルゴ
ムの粘着層7側を板状材料1の裏面に押付けて貼付す
る。なお、前記ブチルゴムの粘着層7は比較的粘着力が
強い第1の粘着層であり、一方、ブチルゴムの粘着層8
は前記第1の粘着層であるブチルゴムの粘着層7よりも
粘着力の弱いものとして第2の粘着層とする。
【0012】また、ブチルゴムの粘着層8の面に、シリ
コーンなどの剥離剤を紙の表面にコーティングした材料
である剥離紙9を貼付けておく。
【0013】使用に際しては、この剥離紙9を剥がして
除去した後にコンクリート2を打設する。板状材料1と
コンクリート2との間には、ブチルゴムの粘着層7、E
PDMシート6、ブチルゴムの粘着層8が順に介在され
る。
【0014】このようにすれば、ブチルゴムの粘着層7
は、ブチルゴムの粘着層8より厚みがあり、板状材料1
に良くなじみ、ブチルゴムの粘着層8よりも勝れた初期
粘着力を示し、経年変化による粘着力の低下も少ない。
したがって、経年変化により裏面処理材が板状材料1か
ら剥離するとしても、コンクリート2と裏面処理材の界
面で剥離し、裏面処理材は板状材料1の側に残る。この
ため、水分の影響による板状材料1の汚染の防止は依然
として確保される。
【0015】図2に本発明の第2実施例を示すと、防水
シートとしてのポリエチレンフォーム10の片面のそれぞ
れにブチルゴムの粘着層11およびアクリル系の粘着層12
を設けた裏面処理材とした。このうち、ブチルゴムの粘
着層11は比較的粘着力の弱い粘着層であり、他方、アク
リル系の粘着層12は比較的粘着力の強い粘着層である。
【0016】粘着力はアクリル系の粘着層12がブチルゴ
ムの粘着層11よりも勝るため、アクリル系の粘着層12を
第1の粘着層として板状材料1の面に押し当てて貼付す
る。剥離紙9を除去した後に、第2の粘着層としてのブ
チルゴムの粘着層11の面上にコンクリートを打設する。
【0017】本実施例の場合も、経年変化により裏面処
理材が板状材料1から剥離する場合は、前記第1実施例
と同様の結果となり、水分の影響による板状材料の汚染
の防止は依然として確保される。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明の板状材料の裏
面処理工法は、裏面処理材として、両面に粘着層の付い
た合成樹脂製シート状材料を用いることにより、エポキ
シ樹脂のように硬化まで時間を要することもなく、板状
材料の裏面に取付けたならば直ちにコンクリートを打設
することができ、施工性の向上を図れるものである。
【0019】また、凍害・汚れなど水分の影響を完全に
除外することができ、従来の裏面処理工法を改善できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状材料の裏面処理工法の第1実施例
を示す断面図である。
【図2】本発明の板状材料の裏面処理工法の第2実施例
を示す断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…板状材料 2…コンクリート 3…液状材料 4…防水性シート 5…けい砂 6…EPDMシート 7,8…ブチルゴムの粘着層 9…剥離紙 10…ポリエチレンフォーム 11…ブチルゴムの粘
着層 12…アクリル系の粘着層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的粘着力の強い第1の粘着層と防水
    シートと前記第1の粘着層よりも粘着力の弱い第2の粘
    着層とで合成樹脂製シート材料を構成し、該合成樹脂製
    シート材料を板状材料の裏面に前記第1の粘着層を貼付
    して設け、前記合成樹脂製シート材料を介して板状材料
    とコンクリート面を接合したことを特徴とする板状材料
    の裏面処理工法。
JP4047870A 1992-02-03 1992-02-03 板状材料の裏面処理工法 Expired - Lifetime JP2568468B2 (ja)

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JPH05214797A JPH05214797A (ja) 1993-08-24
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