JP4237390B2 - コンクリート構造物の補修方法 - Google Patents

コンクリート構造物の補修方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4237390B2
JP4237390B2 JP2000356631A JP2000356631A JP4237390B2 JP 4237390 B2 JP4237390 B2 JP 4237390B2 JP 2000356631 A JP2000356631 A JP 2000356631A JP 2000356631 A JP2000356631 A JP 2000356631A JP 4237390 B2 JP4237390 B2 JP 4237390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
layer
concrete structure
impermeable
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000356631A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002161643A (ja
Inventor
邦基 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP2000356631A priority Critical patent/JP4237390B2/ja
Publication of JP2002161643A publication Critical patent/JP2002161643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4237390B2 publication Critical patent/JP4237390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中性化やひび割れなどで劣化した既設コンクリート構造物の屋根などを補修する際に適用するに好適な、コンクリート構造物の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、劣化したコンクリート構造物を補修して、その寿命の延長を図る試みが多くなされている。こうした場合の補修方法として、劣化したコンクリート表面にアスファルトや樹脂を塗布する方法や、シートで構造物を被覆する方法が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
アスファルトや樹脂塗膜による防水は、単に劣化したコンクリート表面にアスファルトを塗るだけなので、その寿命が短く、劣化を長期間に渡りくい止めることは出来ない。
【0004】
シートで被覆する方法は、シートを接合する際の継ぎ手部が弱点となり、漏水する原因となる。また、シート防水はコンクリート表面に敷いた上にシンダーコンクリートを打設する構造のため、シート下面に浸入する水を防ぐことができない。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑み、漏水及び劣化を長期的にくい止めることが出来る、コンクリート構造物の補修方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、既設のコンクリート構造物(1)の表面(2a)を被覆材料で被覆することにより補修するコンクリート構造物の補修方法において、
前記表面にポリウレタン樹脂を溶剤に溶かしたものを塗布して、前記表面からポリウレタン樹脂を前記構造物中に含浸させて固化させることにより、前記表面に不透水含浸コーティング層(3)を形成し、
該不透水含浸コーティング層上に、ウレタン樹脂と疎水性樹脂の複合体からなる高粘性ゴム物質を塗布して、硬化しないで常時粘性を持続する弾力のある不乾燥性粘着接着剤層(5)を形成し、
該不乾燥性粘着接着剤層上に、遮水シート部材(6)を接着させて構成される。
【0007】
請求項2の発明は、遮水シート部材(6)は、不織布層(7)と該不織布層上に形成された不透水性シート層(9)からなり、
前記遮水シート部材(6)を、前記不乾燥性粘着接着剤層(5)上に、前記不織布層(7)を介して接着して構成される。
【0008】
請求項3の発明は、前記コンクリート構造物は、屋根で構成される。。
【0009】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、遮水シート部材(6),不乾燥性粘着接着剤層(5)及び不透水含浸コーティング層(3)が、すべて不透水性を有し、更に、上下の不透水層である遮水シート部材(6)及び不透水含浸コーティング層(3)は、中間に柔軟で粘着性を有する不乾燥性粘着接着剤層(5)が介在する形で積層形成されている。従って、仮に、どちらかにひび割れなどの損傷が生じても、粘着性を有する不乾燥性粘着接着剤層(5)が、そうした損傷が、遮水シート部材(6)からコンクリート表面(2a)にまで進行することを防止するので、不透水性が長期間に渡り維持される。
【0010】
また、補修されたコンクリート構造物1が、その後の時間の経過により伸縮したり、ひび割れしたりしたとしても、常時粘性を有する不乾燥性粘着接着剤層(5)がそうした伸縮やひび割れに伴う寸法変動を吸収することが出来るので、そうした寸法変動が遮水シート部材(6)にまで伝わることが防止され、遮水性は長期間に渡り維持される。
【0011】
請求項2の発明によると、不織布層(7)は、表面が凹凸に富むことから、不乾燥性粘着接着剤層(5)の接着剤が当該凹凸に入り込む形で強固に接着され、遮水シート部材(6)は、上部の不透水性シート層(9)により高い遮水性が付与された形で配置形成される。
【0012】
請求項3の発明によると、コンクリート構造物で劣化しやすい屋根を効果的に補修することが出来る。
【0013】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるコンクリート構造物の補修方法が適用された既存コンクリート構造物の一例を示す図。
【0015】
既存のコンクリート構造物1は、図1に示すように、構築から数十年を経たコンクリート躯体2を有しており、コンクリート躯体の表面2aは、それまでの劣化したモルタル表面が清掃され、所定の厚さに渡りモルタルが除去された状態となっている。
【0016】
表面2aには、ポリウレタン系の不透水含浸コーティング層3が形成されており、該不透水含浸コーティング層3の上部には、ウレタン樹脂と疎水性樹脂の複合体からなる高粘性ゴム物質からなる、不乾燥性粘着接着剤層5が形成されている。不乾燥性粘着接着剤層5は、塗布後においても、乾燥せず、何時までのその粘性を維持することが出来、接着性を持続する性質を有するものであり、不透水性である。
【0017】
不乾燥性粘着接着剤層5の上部には、複合シート層6が形成されており、複合シート層6は、不乾燥性粘着接着剤層5と接合されるポリスチレン系の不織布層7及び、該不織布層7の上部に形成されたポリプロピレン系の不透水性シート層9からなり、両者は一体に成形されている。
【0018】
コンクリート構造物1などは、以上のような構成を有するので、構築から数十年を経たコンクリート躯体2を補修する場合には、まず、コンクリート躯体2の表面2aを、所定厚さに渡り表面モルタルを除去清掃し、中性化して劣化した躯体表面部分を除去する。
【0019】
次に、該清掃された表面2aに、ポリウレタン樹脂を溶剤に溶かしたものを塗布し、不透水含浸コーティング層3を形成する。この際、表面2aに塗布されたポリウレタン樹脂は、表面2aに形成された劣化に基づく微細なひび割れや隙間に浸み込んで行き、周囲の湿気を吸収してコンクリートと一体化する形で固化し、結果的に表面2aには、所定厚さの不透水性含浸コーティング層3が形成される。不透水性含浸コーティング層3は、既に述べたように、そのコンクリート表面2a側が、コンクリート内部に含浸した形で形成されるで、コンクリート表面2aに対して強固に固定され、剥離しにくい状態で形成される。
【0020】
また、不透水性含浸コーティング層3は、水密性に富み、また、高い耐薬品性を有するので、耐久性に富み、コンクリートの中性化を強力に阻止することが出来る。
【0021】
こうして、不透水性含浸コーティング層3が形成されたところで、ウレタン樹脂と疎水性樹脂を混合した疎水性不乾性ゴム弾性ウレタン接着剤(例えば、商品名:「ペネットシール」、株式会社ソテック製)を、該不透水性含浸コーティング層3上に塗布して、不乾燥性粘着接着剤層5を形成する。この不乾燥性粘着接着剤層5は、高粘性ゴム状融合性を有し、硬化しない弾性材料で、当該不乾燥性粘着接着剤層5は、層の形成後に切断しても、切断された部材を合わせることにより、再度融合一体化し、クラックなどが生じるようなことはない。従って、常時粘性を有することから、不透水性含浸コーティング層3と共に協同して高い粘着保持性を発揮し、弾力のある不透水層を不透水性含浸コーティング層3と共に形成することが出来る。
【0022】
不乾燥性粘着接着剤層5が形成されたところで、該層5の上に、複合シート層6を、不織布層7を不乾燥性粘着接着剤層5上に接着させる形で敷設し、補修を完了させる。不織布層7は、表面が凹凸に富むことから、不乾燥性粘着接着剤層5の接着剤が当該凹凸に入り込む形で強固に接着され、複合シート層6は、上部の不透水性シート層9により高い遮水性が付与された形で配置形成される。
【0023】
こうして補修されたコンクリート構造物1は、その後の時間の経過によりコンクリート構造物1が伸縮したり、ひび割れしたりしたとしても、常時粘性を有する不乾燥性粘着接着剤層5がそうした伸縮やひび割れに伴う寸法変動を吸収することが出来るので、不透水性シート層9が影響を受けることは少なく、遮水性が長期間に渡り維持される。
【0024】
また、不透水性シート層9,不乾燥性粘着接着剤層5及び不透水含浸コーティング層3が、すべて不透水性を有し、更に、上下の不透水層である不透水性シート層9及び不透水含浸コーティング層3は、中間に柔軟で粘着性を有する不乾燥性粘着接着剤層5が介在する形で積層形成されている。従って、仮に、どちらかにひび割れなどの損傷が生じても、粘着性を有する不乾燥性粘着接着剤層5が、そうした損傷が、図中縦方向、即ちコンクリート表面2a側に進行貫通することを防止するので、不透水性が長期間に渡り維持される。
【0025】
なを、本発明は、コンクリート構造物の屋根の補修に限らず、どのような部分に対しても適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるコンクリート構造物の補修方法が適用された既存コンクリート構造物の一例を示す図。
【符号の説明】
1……コンクリート構造物
2a……表面
3……不透水含浸コーティング層
5……不乾燥性粘着接着剤層
6……遮水シート部材(複合シート層)
7……不織布層
9……不透水性シート層

Claims (3)

  1. 既設のコンクリート構造物の表面を被覆材料で被覆することにより補修するコンクリート構造物の補修方法において、
    前記表面にポリウレタン樹脂を溶剤に溶かしたものを塗布して、前記表面からポリウレタン樹脂を前記構造物中に含浸させて固化させることにより、前記表面に不透水含浸コーティング層を形成し、
    該不透水含浸コーティング層上に、ウレタン樹脂と疎水性樹脂の複合体からなる高粘性ゴム物質を塗布して、硬化しないで常時粘性を持続する弾力のある不乾燥性粘着接着剤層を形成し、
    該不乾燥性粘着接着剤層上に、遮水シート部材を接着させて構成した、コンクリート構造物の補修方法。
  2. 遮水シート部材は、不織布層と該不織布層上に形成された不透水性シート層からなり、
    前記遮水シート部材を、前記不乾燥性粘着接着剤層上に、前記不織布層を介して接着して構成した、請求項1記載のコンクリート構造物の補修方法。
  3. 前記コンクリート構造物は、屋根である、請求項1記載のコンクリート構造物の補修方法。
JP2000356631A 2000-11-22 2000-11-22 コンクリート構造物の補修方法 Expired - Fee Related JP4237390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356631A JP4237390B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 コンクリート構造物の補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000356631A JP4237390B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 コンクリート構造物の補修方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002161643A JP2002161643A (ja) 2002-06-04
JP4237390B2 true JP4237390B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=18828841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000356631A Expired - Fee Related JP4237390B2 (ja) 2000-11-22 2000-11-22 コンクリート構造物の補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4237390B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7400174B2 (ja) * 2019-12-20 2023-12-19 株式会社竹中工務店 構造物の防水工法
CN111980180B (zh) * 2020-07-24 2022-10-28 广州珠江黄埔大桥建设有限公司 混凝土渗透加固防护结构及其施工方法
CN112227755A (zh) * 2020-09-03 2021-01-15 深圳市科顺一零五六技术有限公司 一种旧屋面防水修缮结构及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002161643A (ja) 2002-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100702921B1 (ko) 2중 방수시트를 이용한 방수시공방법 및 방수구조
KR101744766B1 (ko) 유무기 하이브리드 방수재적층 자착형 부직포 방수시트를 이용한 방수시공공법
KR100875893B1 (ko) 방수시트를 이용한 방수 시공 방법
JP2007198119A (ja) コンクリート水路目地部遮水構造および遮水工法
KR101902836B1 (ko) 콘크리트 일체형 유무기 하이브리드 방수재 적층 자착형 점착씰 보강방수시트를 이용한 콘크리트 단면보수시공공법
KR101733535B1 (ko) 유무기 하이브리드 방수재적층 자착형 부직포 방수시트 및 이를 이용한 방수시공공법
KR20100105211A (ko) 개량방수시트와 이를 사용한 방수시공방법 및 방수구조
KR101135165B1 (ko) 복합 방수시트, 이를 이용한 방수시공방법 및 방수시공구조
JP4237390B2 (ja) コンクリート構造物の補修方法
KR101431380B1 (ko) 조인트 절연형 삼중 복합방수공법
KR20180024491A (ko) 부직포에 겔 형태의 도막재가 함침된 방수시트와 이를 이용한 방수공법
KR100648177B1 (ko) 복합방수용 고무아스팔트 방수시트 및 이를 이용한복합방수구조
JP4357914B2 (ja) シート防水材の連結部接合構造
KR100875897B1 (ko) 합성수지 시트 양면에 엘엠에프 부직포가 형성된방수시트를 이용한 방수 공법
KR101889329B1 (ko) 유무기 하이브리드 방수재적층 자착형 부직포 방수시트
KR20020069607A (ko) 패드형 방수시트 및 이의 시공방법
KR200455222Y1 (ko) 복합 방수 시트 및 이를 사용한 방수구조물
JPH10246000A (ja) 構造物の補強方法
KR102145228B1 (ko) 우레탄 도막재를 이용한 방수시공 방법
KR100942375B1 (ko) 콘크리트 수로의 이음용 복합 방수 시트 및 그 복합 방수시트를 이용한 콘크리트 수로 이음 공법
JP3007603B2 (ja) 防水通気緩衝シートおよびそれを用いた複合被覆防水工法
KR200247450Y1 (ko) 패드형 단열방수시트
KR100369465B1 (ko) 콘크리트 구조물의 복합 방수공법
JP2022056515A (ja) 防水シート材
KR101043839B1 (ko) 복합 방수 시트를 이용한 구조물의 방수, 방식 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees