JP2568459Y2 - 土間コンクリート構造 - Google Patents
土間コンクリート構造Info
- Publication number
- JP2568459Y2 JP2568459Y2 JP1991015053U JP1505391U JP2568459Y2 JP 2568459 Y2 JP2568459 Y2 JP 2568459Y2 JP 1991015053 U JP1991015053 U JP 1991015053U JP 1505391 U JP1505391 U JP 1505391U JP 2568459 Y2 JP2568459 Y2 JP 2568459Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- groove
- foundation beam
- concrete
- split
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Foundations (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、地盤沈下の大きい場所
における建物の土間床の不等沈下を防止する土間コンク
リート構造に関するものである。
における建物の土間床の不等沈下を防止する土間コンク
リート構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の建物では一般に図２に示すよう
に、建物を硬い地下地盤ａに支持した基礎梁ｂで支持
し、土間床ｃは表層地盤ｄ面に割栗地業ｅを行い、その
上に土間コンクリートｆを打設して構築している。従っ
て、地盤沈下の大きい場所では表層地盤ｄの沈下に伴い
土間床ｃが沈下していくが、硬い地下地盤ａに支持され
た基礎梁ｂは沈下しないため、土間床ｃが不等沈下を起
し、土間床ｃの基礎梁ｂぎわにクラックが発生したり、
床面が傾斜したりする不都合が生じ、この修復に多大の
費用を要するという問題があった。
に、建物を硬い地下地盤ａに支持した基礎梁ｂで支持
し、土間床ｃは表層地盤ｄ面に割栗地業ｅを行い、その
上に土間コンクリートｆを打設して構築している。従っ
て、地盤沈下の大きい場所では表層地盤ｄの沈下に伴い
土間床ｃが沈下していくが、硬い地下地盤ａに支持され
た基礎梁ｂは沈下しないため、土間床ｃが不等沈下を起
し、土間床ｃの基礎梁ｂぎわにクラックが発生したり、
床面が傾斜したりする不都合が生じ、この修復に多大の
費用を要するという問題があった。
【０００３】
【本考案が解決しようとする課題】本考案は上記従来の
問題に鑑み、これを解決することを課題としてなされた
ものであって、地盤沈下の大きい場所における建物の土
間床の不等沈下を防止できる土間コンクリート構造を提
供することを目的としている。
問題に鑑み、これを解決することを課題としてなされた
ものであって、地盤沈下の大きい場所における建物の土
間床の不等沈下を防止できる土間コンクリート構造を提
供することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、基礎梁上部に沿って表層地盤を掘り下げて側
面視略逆台形状の溝部を形成し、該表層地盤上面及び該
溝部側面並びに底面には割栗を敷設すると共に捨てコン
クリートを打設して割栗地業を行ない、該溝部底部に平
板部と脚部とから側面視ダブルＴ形に形成されたプレキ
ャストコンクリート版を配設し、該平板部の上面は該表
層地盤上面の割栗地業面と同一平面上に位置すると共
に、該平板部の端部は該表層地盤上面の割栗地業面に近
接するまで延出しており、該脚部を該基礎梁を跨ぐよう
に該溝部底部の割栗地業面に立設することで該平板部下
面と該基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込分の空間
を形成し、該平板部上面と該表層地盤上面の割栗地業面
に土間コンクリートを一体に打設してなることを特徴と
している。
本考案は、基礎梁上部に沿って表層地盤を掘り下げて側
面視略逆台形状の溝部を形成し、該表層地盤上面及び該
溝部側面並びに底面には割栗を敷設すると共に捨てコン
クリートを打設して割栗地業を行ない、該溝部底部に平
板部と脚部とから側面視ダブルＴ形に形成されたプレキ
ャストコンクリート版を配設し、該平板部の上面は該表
層地盤上面の割栗地業面と同一平面上に位置すると共
に、該平板部の端部は該表層地盤上面の割栗地業面に近
接するまで延出しており、該脚部を該基礎梁を跨ぐよう
に該溝部底部の割栗地業面に立設することで該平板部下
面と該基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込分の空間
を形成し、該平板部上面と該表層地盤上面の割栗地業面
に土間コンクリートを一体に打設してなることを特徴と
している。
【０００５】
【作用】表層地盤の沈下に伴って、これに直接乗ってい
る土間床は沈下を起す一方、硬い地盤に支持された基礎
梁は沈下を起さないが、基礎梁の上方において、表層地
盤に支持されたプレキャストコンクリート版は、その下
面と基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込み分の空間
を有するから、基礎梁に妨げられずに表層地盤と一体に
沈下し、土間床の不等沈下が防止される。
る土間床は沈下を起す一方、硬い地盤に支持された基礎
梁は沈下を起さないが、基礎梁の上方において、表層地
盤に支持されたプレキャストコンクリート版は、その下
面と基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込み分の空間
を有するから、基礎梁に妨げられずに表層地盤と一体に
沈下し、土間床の不等沈下が防止される。
【０００６】
【実施例】以下本考案を図示の一実施例に基いて詳細に
説明する。図１において１は表層地盤、２は表層地盤１
下部の硬い地下地盤、３は地下地盤２に支持された基礎
梁であって、基礎梁３の上部には基礎梁３に沿って表層
地盤１を掘下げた溝４が形成されている。５は基礎梁３
の溝４内面と表層地盤１の建物の底面の範囲に施工され
た割栗地業で、割栗地業５は表層地盤１面上に割栗５ａ
を敷き並べてつき固め、捨てコンクリート５ｂを打設し
たものである。６は溝４内に設置されたダブルＴ形のプ
レキャストコンクリート版で、該プレキャストコンクリ
ート版６は上面を表層地盤１の割栗地業５面と一平面に
され、ダブルＴの２本の脚６ａ、６ａが基礎梁３を跨ぎ
溝４底面の割栗地業５面に支持され、プレキャストコン
クリート版６上面と表層地盤１の割栗地業５面に土間コ
ンクリート７が一体に打設され、土間床８が構築されて
いる。
説明する。図１において１は表層地盤、２は表層地盤１
下部の硬い地下地盤、３は地下地盤２に支持された基礎
梁であって、基礎梁３の上部には基礎梁３に沿って表層
地盤１を掘下げた溝４が形成されている。５は基礎梁３
の溝４内面と表層地盤１の建物の底面の範囲に施工され
た割栗地業で、割栗地業５は表層地盤１面上に割栗５ａ
を敷き並べてつき固め、捨てコンクリート５ｂを打設し
たものである。６は溝４内に設置されたダブルＴ形のプ
レキャストコンクリート版で、該プレキャストコンクリ
ート版６は上面を表層地盤１の割栗地業５面と一平面に
され、ダブルＴの２本の脚６ａ、６ａが基礎梁３を跨ぎ
溝４底面の割栗地業５面に支持され、プレキャストコン
クリート版６上面と表層地盤１の割栗地業５面に土間コ
ンクリート７が一体に打設され、土間床８が構築されて
いる。
【０００７】叙上の土間コンクリート構造において、表
層地盤１の沈下に伴って、これに直接乗っている土間床
８は沈下を起す一方、硬い地下地盤２に支持された基礎
梁３は沈下を起さないが、基礎梁３の上方において、表
層地盤に支持されたプレキャストコンクリート版６は、
その下面と基礎梁３上面との間に表層地盤１の沈下見込
み分の空間を有するから、基礎梁３に妨げられずに表層
地盤１と一体に沈下し、土間床８の不等沈下が防止され
る。
層地盤１の沈下に伴って、これに直接乗っている土間床
８は沈下を起す一方、硬い地下地盤２に支持された基礎
梁３は沈下を起さないが、基礎梁３の上方において、表
層地盤に支持されたプレキャストコンクリート版６は、
その下面と基礎梁３上面との間に表層地盤１の沈下見込
み分の空間を有するから、基礎梁３に妨げられずに表層
地盤１と一体に沈下し、土間床８の不等沈下が防止され
る。
【０００８】
【考案の効果】以上説明したように本考案の土間コンク
リート構造は、基礎梁上部に沿って表層地盤を掘り下げ
て側面視略逆台形状の溝部を形成し、該表層地盤上面及
び該溝部側面並びに底面には割栗を敷設すると共に捨て
コンクリートを打設して割栗地業を行ない、該溝部底部
に平板部と脚部とから側面視ダブルＴ形に形成されたプ
レキャストコンクリート版を配設し、該平板部の上面は
該表層地盤上面の割栗地業面と同一平面上に位置すると
共に、該平板部の端部は該表層地盤上面の割栗地業面に
近接するまで延出しており、該脚部を該基礎梁を跨ぐよ
うに該溝部底部の割栗地業面に立設することで該平板部
下面と該基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込分の空
間を形成し、該平板部上面と該表層地盤上面の割栗地業
面に土間コンクリートを一体に打設してなることを特徴
とするものであるから、土間コンクリートのスムーズな
沈下が実現可能となるので、土間床が不等沈下を起し、
土間床の基礎梁ぎわにクラックが発生したり、床面が傾
斜したりする不都合が解消され、不等沈下の修復に要す
る多大の出費の節約が果たされるという効果を奏するも
のである。
リート構造は、基礎梁上部に沿って表層地盤を掘り下げ
て側面視略逆台形状の溝部を形成し、該表層地盤上面及
び該溝部側面並びに底面には割栗を敷設すると共に捨て
コンクリートを打設して割栗地業を行ない、該溝部底部
に平板部と脚部とから側面視ダブルＴ形に形成されたプ
レキャストコンクリート版を配設し、該平板部の上面は
該表層地盤上面の割栗地業面と同一平面上に位置すると
共に、該平板部の端部は該表層地盤上面の割栗地業面に
近接するまで延出しており、該脚部を該基礎梁を跨ぐよ
うに該溝部底部の割栗地業面に立設することで該平板部
下面と該基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込分の空
間を形成し、該平板部上面と該表層地盤上面の割栗地業
面に土間コンクリートを一体に打設してなることを特徴
とするものであるから、土間コンクリートのスムーズな
沈下が実現可能となるので、土間床が不等沈下を起し、
土間床の基礎梁ぎわにクラックが発生したり、床面が傾
斜したりする不都合が解消され、不等沈下の修復に要す
る多大の出費の節約が果たされるという効果を奏するも
のである。
【図１】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図２】従来の土間床構造の縦断面図である。
１ 表層地盤 ２ 地下地盤 ３ 基礎梁 ４ 溝 ５ 割栗地業 ６ プレキャストコンクリート版 ７ 土間コンクリート ８ 土間床
Claims (1)
- 【請求項１】基礎梁上部に沿って表層地盤を掘り下げて
側面視略逆台形状の溝部を形成し、該表層地盤上面及び
該溝部側面並びに底面には割栗を敷設すると共に捨てコ
ンクリートを打設して割栗地業を行ない、該溝部底部に
平板部と脚部とから側面視ダブルＴ形に形成されたプレ
キャストコンクリート版を配設し、該平板部の上面は該
表層地盤上面の割栗地業面と同一平面上に位置すると共
に、該平板部の端部は該表層地盤上面の割栗地業面に近
接するまで延出しており、該脚部を該基礎梁を跨ぐよう
に該溝部底部の割栗地業面に立設することで該平板部下
面と該基礎梁上面との間に表層地盤の沈下見込分の空間
を形成し、該平板部上面と該表層地盤上面の割栗地業面
に土間コンクリートを一体に打設してなることを特徴と
する土間コンクリート構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991015053U JP2568459Y2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 土間コンクリート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991015053U JP2568459Y2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 土間コンクリート構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04105309U JPH04105309U (ja) | 1992-09-10 |
| JP2568459Y2 true JP2568459Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=31902383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991015053U Expired - Lifetime JP2568459Y2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 土間コンクリート構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2568459Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0636112Y2 (ja) * | 1986-01-29 | 1994-09-21 | 鹿島建設株式会社 | 基礎構造 |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP1991015053U patent/JP2568459Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04105309U (ja) | 1992-09-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6578333B1 (en) | Integrated precast footings | |
| TW473577B (en) | Method of building underground structure | |
| JP2568459Y2 (ja) | 土間コンクリート構造 | |
| JP6095840B1 (ja) | 排水枡及びｕ形側溝並びに施工方法 | |
| JP7401958B2 (ja) | ホームドア設置構造 | |
| JP3857124B2 (ja) | 路面覆工施工法及びこれに使用する覆工板 | |
| US10294625B1 (en) | Systems and methods for preventing lateral soil migration into a void space of a lifted foundation | |
| JP2001271303A (ja) | 道路の目地部構造 | |
| JP6263334B2 (ja) | 床版ユニット及びそれを用いた舗装構造と舗装方法 | |
| RU2805441C1 (ru) | Радонометаллобитумная изоляция | |
| JPS6124625Y2 (ja) | ||
| JP3760618B2 (ja) | 直接基礎構造物およびその構築方法 | |
| RU2552741C2 (ru) | Фундамент под сетку колонн | |
| JP2001164559A (ja) | Ｌ型プレキャスト部材を用いた連続地中壁ガイドウオールの施工方法 | |
| JPH0565736A (ja) | 扛上補修可能なコンクリート舗装路用排水溝及びその補修方法 | |
| JPH0138929B2 (ja) | ||
| JPH0640677Y2 (ja) | 法面覆工用組立材 | |
| JPH0324525B2 (ja) | ||
| JPH0726430B2 (ja) | コンクリートブロックの施工方法 | |
| JPH10325102A (ja) | 舗装構造 | |
| JP2978886B1 (ja) | 側溝に於ける桝構造及びその桝構造の施工方法 | |
| JP2000204505A (ja) | 拡幅道路およびその施工方法 | |
| JPH0336573Y2 (ja) | ||
| JP3401282B2 (ja) | ユニット式建物における土間の施工方法 | |
| RU2258783C2 (ru) | Подземный канал для прокладки трубопроводов на сильносжимаемых грунтах |