JP2568366Y2 - 中子のバリ取り装置 - Google Patents
中子のバリ取り装置Info
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- JP2568366Y2 JP2568366Y2 JP903692U JP903692U JP2568366Y2 JP 2568366 Y2 JP2568366 Y2 JP 2568366Y2 JP 903692 U JP903692 U JP 903692U JP 903692 U JP903692 U JP 903692U JP 2568366 Y2 JP2568366 Y2 JP 2568366Y2
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- Casting Devices For Molds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】鋳造用中子に発生したバリを除去
するバリ取り装置の改良に関する。
するバリ取り装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋳造用中子に発生したバリ取り装
置では、第1の例としてはヤスリを用いて手作業により
バリを除去する手段のものである。第2の例としては特
開昭57ー44448号公報に示されるように特定の粒
形,比重,硬度ならびに耐熱性の粒子を中子に投射する
手段によりバリ取りを行うものである。
置では、第1の例としてはヤスリを用いて手作業により
バリを除去する手段のものである。第2の例としては特
開昭57ー44448号公報に示されるように特定の粒
形,比重,硬度ならびに耐熱性の粒子を中子に投射する
手段によりバリ取りを行うものである。
【0003】第3の例としては実開昭62ー34962
号公報に示されるように、スプリング機構を有し、先端
にバリ取り用ローラを備えた複数のレバーと、該各レバ
ーを前後および昇降自在に移動するシリンダ機構を配置
した装置であり、該装置の移動により、位置決めされた
中子の形状に倣った前記バリ取りローラの移動によりバ
リ取りを行う手段で中子を形成するものである。
号公報に示されるように、スプリング機構を有し、先端
にバリ取り用ローラを備えた複数のレバーと、該各レバ
ーを前後および昇降自在に移動するシリンダ機構を配置
した装置であり、該装置の移動により、位置決めされた
中子の形状に倣った前記バリ取りローラの移動によりバ
リ取りを行う手段で中子を形成するものである。
【0004】第4の例としては、バリ取り装置において
多数の細い金属素線の撚り合せによるチェーンを暖簾状
に形成して、該中子を、チェーン中に通過させ、一方駆
動源により前記チェーンを上下および水平方向に動かす
ことによって中子のバリを除去する手段のものであっ
て、前述の例を示すものとして、実開昭56ー1225
43号公報、実開昭57ー106564号公報、ならび
に特開昭63ー144844号公報のものが知られてお
り、前記チェーンを上下および水平方向に動かす機構が
異なるものの、吊り下げられた多数のチェーンの運動に
よって中子のバリ除去を行う手段としては同一のもので
ある。
多数の細い金属素線の撚り合せによるチェーンを暖簾状
に形成して、該中子を、チェーン中に通過させ、一方駆
動源により前記チェーンを上下および水平方向に動かす
ことによって中子のバリを除去する手段のものであっ
て、前述の例を示すものとして、実開昭56ー1225
43号公報、実開昭57ー106564号公報、ならび
に特開昭63ー144844号公報のものが知られてお
り、前記チェーンを上下および水平方向に動かす機構が
異なるものの、吊り下げられた多数のチェーンの運動に
よって中子のバリ除去を行う手段としては同一のもので
ある。
【0005】前述の第1の例では手作業によるため多く
の工数を必要とするため、コスト高になる欠点を有する
ものである。
の工数を必要とするため、コスト高になる欠点を有する
ものである。
【0006】第2の例では投射する粒子の種類、投射速
度あるいは投射角度等によりバリ取り後の形状の精度が
左右されるし、投射粒子の回収時には散乱する欠点があ
る。
度あるいは投射角度等によりバリ取り後の形状の精度が
左右されるし、投射粒子の回収時には散乱する欠点があ
る。
【0007】第3の例ではバリを除去するためのローラ
または刃物の可動範囲が制限され、バリ除去残りが存在
するという欠点がある。
または刃物の可動範囲が制限され、バリ除去残りが存在
するという欠点がある。
【0008】第4の例では金属素線の撚り合せによるチ
ェーンを形成して該チェーンを水平あるいは上下に運動
させることによりバリをすり取る構造とされているか
ら、特に複雑な形状の中子の場合は、チェーンがバリに
当たらない部分が存在したり、バリを除去できず、逆に
除去すべきバリ以外の部位に当たり損傷が起きるという
問題点が存在し、また中子の形状に適合させた特別な形
状の暖簾状のチェーンを必要とする場合も起こり得ると
いう問題点が内在する。
ェーンを形成して該チェーンを水平あるいは上下に運動
させることによりバリをすり取る構造とされているか
ら、特に複雑な形状の中子の場合は、チェーンがバリに
当たらない部分が存在したり、バリを除去できず、逆に
除去すべきバリ以外の部位に当たり損傷が起きるという
問題点が存在し、また中子の形状に適合させた特別な形
状の暖簾状のチェーンを必要とする場合も起こり得ると
いう問題点が内在する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来の中子のバ
リ取り装置の構造によるバリ取りの手段では種々の問題
点が内在されていることに鑑み、中子の成型が350℃
という高熱下において行われ、コンベヤによる搬送工程
でも、150℃ないし200℃という余熱の高熱下にお
いてバリ取り作業を効率的に行うに際し、前記温度に対
しても変性がなく、中子を損傷せず、しかも柔軟性に富
み、耐摩性があると共に研掃力に優れ、繰り返し使用で
きる材料によって製作されたバリ取り工具を用い、複雑
な形状の中子であっても、バリ取り作業が容易にでき、
しかも品質が安定していて作業工数の低減を図ることが
できる中子のバリ取り装置を提供することを目的として
いる。
リ取り装置の構造によるバリ取りの手段では種々の問題
点が内在されていることに鑑み、中子の成型が350℃
という高熱下において行われ、コンベヤによる搬送工程
でも、150℃ないし200℃という余熱の高熱下にお
いてバリ取り作業を効率的に行うに際し、前記温度に対
しても変性がなく、中子を損傷せず、しかも柔軟性に富
み、耐摩性があると共に研掃力に優れ、繰り返し使用で
きる材料によって製作されたバリ取り工具を用い、複雑
な形状の中子であっても、バリ取り作業が容易にでき、
しかも品質が安定していて作業工数の低減を図ることが
できる中子のバリ取り装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、請求項1の考案では、鋳造用中子に発生するバリを
除去するバリ取り装置において、耐熱性のナイロン素材
に研磨材を混合したフィラメントよりなる線材ブラシに
より構成されている回転ブラシが、複数個所定間隔を置
いて配置され、該回転ブラシがセンサーにより正転ある
いは逆転させる動力源と、該ブラシを軸方向たる左右に
揺動させる揺動装置とよりなるブラシ駆動揺動装置に連
結されており、該駆動揺動装置には、該装置を昇降自在
に懸架するブラシ昇降装置と、昇降運動時に、中子のバ
リ部の形状に沿ってブラシ駆動揺動装置を倣い揺動させ
るガイドカム装置とが組み付けられており、中子のバリ
取り加工経路中には、中子天井部ブラッシング装置と、
ブローおよびブラシ冷却用の冷風のエアブロー装置と、
中子たる被処理材の位置決め用の装置とが組み込まれて
いるという構成としている。
め、請求項1の考案では、鋳造用中子に発生するバリを
除去するバリ取り装置において、耐熱性のナイロン素材
に研磨材を混合したフィラメントよりなる線材ブラシに
より構成されている回転ブラシが、複数個所定間隔を置
いて配置され、該回転ブラシがセンサーにより正転ある
いは逆転させる動力源と、該ブラシを軸方向たる左右に
揺動させる揺動装置とよりなるブラシ駆動揺動装置に連
結されており、該駆動揺動装置には、該装置を昇降自在
に懸架するブラシ昇降装置と、昇降運動時に、中子のバ
リ部の形状に沿ってブラシ駆動揺動装置を倣い揺動させ
るガイドカム装置とが組み付けられており、中子のバリ
取り加工経路中には、中子天井部ブラッシング装置と、
ブローおよびブラシ冷却用の冷風のエアブロー装置と、
中子たる被処理材の位置決め用の装置とが組み込まれて
いるという構成としている。
【0011】
【作用】本考案の請求項1の構成によれば、前記バリ取
り装置の回転ブラシが、耐熱性のナイロン素材の中に研
磨材を混入したフィラメントよりなる線材ブラシであっ
て、柔軟性があり、かつ弾力性に富んでいるから中子を
傷つけることなく、残余の高熱下における作業において
も優れた研掃力を発揮する。
り装置の回転ブラシが、耐熱性のナイロン素材の中に研
磨材を混入したフィラメントよりなる線材ブラシであっ
て、柔軟性があり、かつ弾力性に富んでいるから中子を
傷つけることなく、残余の高熱下における作業において
も優れた研掃力を発揮する。
【0012】また回転ブラシを回転させながら左右方向
への揺動と昇降運動とを行わせ、更にガイドカムによっ
てバリ部の形状に沿い倣い動作を行わせることにより、
バリ部の全形状に沿うバリ取りが行われる。
への揺動と昇降運動とを行わせ、更にガイドカムによっ
てバリ部の形状に沿い倣い動作を行わせることにより、
バリ部の全形状に沿うバリ取りが行われる。
【0013】また回転ブラシはセンサーにより所定位置
において正逆回転させられるので、バリ取りが確実とな
り、作業工数が低減される。
において正逆回転させられるので、バリ取りが確実とな
り、作業工数が低減される。
【0014】加えて中子のバリ取り加工経路中には中子
天井部ブラッシング装置によって、前述の揺動運動と昇
降運動とによってもブラッシングされ難い前記天井部分
を研掃し、かつエアブローおよびブラシ冷却用の冷風エ
アブロー等強力なエアの効果も加えられ、品質の安定が
図られる作用が得られるものである。
天井部ブラッシング装置によって、前述の揺動運動と昇
降運動とによってもブラッシングされ難い前記天井部分
を研掃し、かつエアブローおよびブラシ冷却用の冷風エ
アブロー等強力なエアの効果も加えられ、品質の安定が
図られる作用が得られるものである。
【0015】
【実施例】図1ないし図5は、請求項1の考案の実施の
一例たる中子のバリ取り装置の構造の概要を示してお
り、回転ブラシ1、ブラシ駆動揺動装置2、ブラシ昇降
装置3、ガイドカム装置4ならびに天井部ブラッシング
装置5との主要装置より構成されており、次に前記各装
置の構造と作動について説明する。
一例たる中子のバリ取り装置の構造の概要を示してお
り、回転ブラシ1、ブラシ駆動揺動装置2、ブラシ昇降
装置3、ガイドカム装置4ならびに天井部ブラッシング
装置5との主要装置より構成されており、次に前記各装
置の構造と作動について説明する。
【0016】該バリ取り装置にて加工されるワークたる
中子6は、本実施例では図4に示される形状のもので、
シリンダボア中子たる各突出部の基部からクランクケー
ス中子の曲面部に連続しているバリ7が主たる研掃部分
とされている。
中子6は、本実施例では図4に示される形状のもので、
シリンダボア中子たる各突出部の基部からクランクケー
ス中子の曲面部に連続しているバリ7が主たる研掃部分
とされている。
【0017】前記バリ取り装置の下部には、図1に示さ
れるごとくワーク搬入口8から搬出口9にわたり、コン
ベヤ装置10が貫設され、該装置10は、中子6の搬入
工程からワークの研掃工程であるワーク昇降、クラン
プ、研掃ならびに搬出に関わる中子6の移送装置であ
り、各所定場所に図示が省略されているセンサーが配置
され、各装置と中子6との間の移送制御が行われる。
れるごとくワーク搬入口8から搬出口9にわたり、コン
ベヤ装置10が貫設され、該装置10は、中子6の搬入
工程からワークの研掃工程であるワーク昇降、クラン
プ、研掃ならびに搬出に関わる中子6の移送装置であ
り、各所定場所に図示が省略されているセンサーが配置
され、各装置と中子6との間の移送制御が行われる。
【0018】コンベヤ装置10には、回転ブラシ1の直
下位置にエアシリンダにより昇降自在なストッパ13を
有するワークストッパ装置11、ならびにシリンダ操作
によるワーク昇降装置12が配置されており、ワークた
る中子6が所定位置に移送されると前記ストッパ装置1
1が作動し、次いでワーク昇降装置12により回転ブラ
シ1の位置に中子6が上昇するとワーククランプ装置1
7により中子6がクランプされ、次いで前記回転ブラシ
1により研掃工程に入る。
下位置にエアシリンダにより昇降自在なストッパ13を
有するワークストッパ装置11、ならびにシリンダ操作
によるワーク昇降装置12が配置されており、ワークた
る中子6が所定位置に移送されると前記ストッパ装置1
1が作動し、次いでワーク昇降装置12により回転ブラ
シ1の位置に中子6が上昇するとワーククランプ装置1
7により中子6がクランプされ、次いで前記回転ブラシ
1により研掃工程に入る。
【0019】前記ワークストッパ装置11は、中子6が
ワーク搬入口8に搬入され、ワーク昇降装置12が上昇
するとこの上昇を検知してストッパ13を上昇させ、中
子6を定位置に停止させ、中子6の停止を検知したのち
ストッパ13を非作用位置に降下させる。
ワーク搬入口8に搬入され、ワーク昇降装置12が上昇
するとこの上昇を検知してストッパ13を上昇させ、中
子6を定位置に停止させ、中子6の停止を検知したのち
ストッパ13を非作用位置に降下させる。
【0020】前記ワークストッパ装置11は、後述する
バリ取り工程が完了し、中子6がコンベヤ装置10によ
りワーク昇降装置12の位置から後加工位置へ移送され
ると、ワーク昇降装置12を中子6が通過した信号によ
り、再びストッパ13を上昇させる作動を行い、次の中
子6の搬入、ワーク昇降装置12の上昇に伴い再びスト
ッパ13を降下させる。
バリ取り工程が完了し、中子6がコンベヤ装置10によ
りワーク昇降装置12の位置から後加工位置へ移送され
ると、ワーク昇降装置12を中子6が通過した信号によ
り、再びストッパ13を上昇させる作動を行い、次の中
子6の搬入、ワーク昇降装置12の上昇に伴い再びスト
ッパ13を降下させる。
【0021】前記回転ブラシ1はナイロン素材の中に酸
化アルミナ,シリコンカーバイト等の研磨材を混入して
フィラメントとしたものよりなる線材ブラシを、複数個
間隔を置いて並列して配置したもので、図示例では、図
2に示されるように中子6を挟んで左右一対の回転ブラ
シ1が配置されており、かつ回転方向は相互に相反する
回転方向とされ、回転ブラシ1の軸端より後述されるブ
ラシ駆動揺動装置2の動力源2Dに連結されており、該
動力源2Dは、回転ブラシ1が後述されるブラシ昇降装
置3により、下降から上昇に変換する時には、所定位置
に設置されたセンサーにより逆転する機能を有してい
る。
化アルミナ,シリコンカーバイト等の研磨材を混入して
フィラメントとしたものよりなる線材ブラシを、複数個
間隔を置いて並列して配置したもので、図示例では、図
2に示されるように中子6を挟んで左右一対の回転ブラ
シ1が配置されており、かつ回転方向は相互に相反する
回転方向とされ、回転ブラシ1の軸端より後述されるブ
ラシ駆動揺動装置2の動力源2Dに連結されており、該
動力源2Dは、回転ブラシ1が後述されるブラシ昇降装
置3により、下降から上昇に変換する時には、所定位置
に設置されたセンサーにより逆転する機能を有してい
る。
【0022】前記ブラシ駆動揺動装置2の上部には、後
述するブラシ昇降装置3のフレーム3Aに固定され、回
転ブラシ1の軸方向に延設されたガイドレール15が配
設され、ブラシ駆動揺動装置2が、摺動座2Aでガイド
レール15に係合させられており、フレーム3Aに固定
されているエアシリンダ16により、図1に矢印Aで示
す左右方向へブラシ駆動揺動装置2が往復摺動される。
述するブラシ昇降装置3のフレーム3Aに固定され、回
転ブラシ1の軸方向に延設されたガイドレール15が配
設され、ブラシ駆動揺動装置2が、摺動座2Aでガイド
レール15に係合させられており、フレーム3Aに固定
されているエアシリンダ16により、図1に矢印Aで示
す左右方向へブラシ駆動揺動装置2が往復摺動される。
【0023】中子6の形状に倣い、回転ブラシ1を当
て、研掃作業をさせる目的で、ガイドカム装置4が架構
18の側壁部19に配設され、図示例では、図5に示さ
れるく字形のカム溝28を有するカムプレート14が図
示の省略されているスライドユニットに取り付けられて
ガイドカム装置4が形成され、中子6の外形に対応する
ブラシの倣い移動を調整できる構造とされており、前記
カムプレート14に転合するカムローラ20は前記ブラ
シ駆動揺動装置2のフレーム側壁に配設され、後述する
ブラシ昇降装置3の上下作動により、カムローラ20が
カムプレート14に倣い、ブラシ駆動揺動装置2を誘導
し揺動運動を与える構造とされている。
て、研掃作業をさせる目的で、ガイドカム装置4が架構
18の側壁部19に配設され、図示例では、図5に示さ
れるく字形のカム溝28を有するカムプレート14が図
示の省略されているスライドユニットに取り付けられて
ガイドカム装置4が形成され、中子6の外形に対応する
ブラシの倣い移動を調整できる構造とされており、前記
カムプレート14に転合するカムローラ20は前記ブラ
シ駆動揺動装置2のフレーム側壁に配設され、後述する
ブラシ昇降装置3の上下作動により、カムローラ20が
カムプレート14に倣い、ブラシ駆動揺動装置2を誘導
し揺動運動を与える構造とされている。
【0024】本装置の架構18の左右上側部にはスライ
ドフレーム21が配置され、ブラシ昇降装置3が上下方
向に摺動自在に組み付けられ、架構18の天井部にはエ
アシリンダ22が配設されており、ブラシ駆動揺動装置
2が前記シリンダ22を介して昇降自在に懸架されてい
る。
ドフレーム21が配置され、ブラシ昇降装置3が上下方
向に摺動自在に組み付けられ、架構18の天井部にはエ
アシリンダ22が配設されており、ブラシ駆動揺動装置
2が前記シリンダ22を介して昇降自在に懸架されてい
る。
【0025】前記ブラシ昇降装置3は、後述されるワー
ククランプ装置17からのクランプ完了の信号により降
下し、下降端のセンサーにより上昇するところの中子6
に対する昇降動作が反復され、かつ前記ガイドカム装置
4の作用と関連して、前記ブラシ駆動揺動装置2は、中
子6の形状に倣い、図示例では図6に示すごとき動作の
軌跡を画きながら繰り返しバリ取り動作が行われる。
ククランプ装置17からのクランプ完了の信号により降
下し、下降端のセンサーにより上昇するところの中子6
に対する昇降動作が反復され、かつ前記ガイドカム装置
4の作用と関連して、前記ブラシ駆動揺動装置2は、中
子6の形状に倣い、図示例では図6に示すごとき動作の
軌跡を画きながら繰り返しバリ取り動作が行われる。
【0026】ワーククランプ装置17は、図2に示され
るごとくコンベヤ装置10を中心にワークたる中子6の
上昇位置において、左右両側のシリンダ32により作動
するスライドプレート33を配設し、該プレート33に
は、中子6のクランプ爪31が配設された構造のもの
で、中子6のブラッシング時において中子6の移動を防
止すると共に、シリンダ32の圧力差により中子6を片
側に寄せることにより、センター出しの作用もなすもの
で、ブラッシング時においても安定した作業ができるよ
うにした構造のものである。
るごとくコンベヤ装置10を中心にワークたる中子6の
上昇位置において、左右両側のシリンダ32により作動
するスライドプレート33を配設し、該プレート33に
は、中子6のクランプ爪31が配設された構造のもの
で、中子6のブラッシング時において中子6の移動を防
止すると共に、シリンダ32の圧力差により中子6を片
側に寄せることにより、センター出しの作用もなすもの
で、ブラッシング時においても安定した作業ができるよ
うにした構造のものである。
【0027】前記ワーククランプ装置17は、中子6の
上昇完了にて、クランプ爪31がストロークされて中子
6をクランプし、クランプ完了信号がブラシ駆動揺動装
置2に出されるとブラッシングが行われ、ブラッシング
が完了し前記ブラシ駆動揺動装置2の上昇完了信号にて
アンクランプとなる。
上昇完了にて、クランプ爪31がストロークされて中子
6をクランプし、クランプ完了信号がブラシ駆動揺動装
置2に出されるとブラッシングが行われ、ブラッシング
が完了し前記ブラシ駆動揺動装置2の上昇完了信号にて
アンクランプとなる。
【0028】前記ブラシ駆動揺動装置2のフレーム2B
には、中子6の両側に位置し、回転ブラシ1の軸方向に
延設されたエアブローパイプよりなるエアブロー装置2
Cが配設されており、中子6の冷却と、除去されたバリ
の粉末の吹き除きとを行いうるように構成されている。
には、中子6の両側に位置し、回転ブラシ1の軸方向に
延設されたエアブローパイプよりなるエアブロー装置2
Cが配設されており、中子6の冷却と、除去されたバリ
の粉末の吹き除きとを行いうるように構成されている。
【0029】図示例ではエアブロー装置2Cがブラシ駆
動揺動装置2のフレーム2Bに取り付けられているが、
該装置2Cを架構18に取り付けても良いことは勿論で
ある。
動揺動装置2のフレーム2Bに取り付けられているが、
該装置2Cを架構18に取り付けても良いことは勿論で
ある。
【0030】図3に示されるように、中子6の天井部ブ
ラッシング装置5は、ワークたる中子6をコンベヤで移
送しながら天井部を研掃する装置であって、コンベヤを
挟み両側位置に配設されており、左右各単独の動力源2
3に連結された回転ブラシ24が、ブラシの角度調整が
可能とされる傾斜プレート25に組み付けられ、また該
プレート25がブラシの高さ位置の調整を可能とする調
整ハンドル27を有する架台26に螺着されており、中
子6の天井部の位置、角度に対応しブラシの設定が容易
にできる構造とされている。
ラッシング装置5は、ワークたる中子6をコンベヤで移
送しながら天井部を研掃する装置であって、コンベヤを
挟み両側位置に配設されており、左右各単独の動力源2
3に連結された回転ブラシ24が、ブラシの角度調整が
可能とされる傾斜プレート25に組み付けられ、また該
プレート25がブラシの高さ位置の調整を可能とする調
整ハンドル27を有する架台26に螺着されており、中
子6の天井部の位置、角度に対応しブラシの設定が容易
にできる構造とされている。
【0031】前記中子たるワークが該バリ取り装置に搬
入され、ブラッシングによる研掃工程を経て搬出に至る
間の各部の動作の概要を説明する。
入され、ブラッシングによる研掃工程を経て搬出に至る
間の各部の動作の概要を説明する。
【0032】搬入側コンベヤは、ブラッシング駆動揺動
装置2が作動中の時には次の中子6を入口側に配設され
た光電管装置の信号により停止させ、作動完了まで待機
させる。
装置2が作動中の時には次の中子6を入口側に配設され
た光電管装置の信号により停止させ、作動完了まで待機
させる。
【0033】次にブラッシング駆動揺動装置2の作動が
完了し、中子6が該装置2から搬出された時点で待機中
の前記中子6を受け入れる。
完了し、中子6が該装置2から搬出された時点で待機中
の前記中子6を受け入れる。
【0034】該装置2を出た中子6はコンベヤ装置10
で低速で移送され、移送工程中に、中子6の天井部を前
記天井部ブラッシング装置5でブラッシングされなが
ら、該バリ取り装置から搬出される。
で低速で移送され、移送工程中に、中子6の天井部を前
記天井部ブラッシング装置5でブラッシングされなが
ら、該バリ取り装置から搬出される。
【0035】搬出されたワークたる中子6は、出口側の
コンベヤで次工程へ移送される。
コンベヤで次工程へ移送される。
【0036】前記搬入された中子6はワーク通過確認信
号により、前記ワークストッパ装置11のストッパ13
が上昇し、次いでワーク昇降装置12により中子6が上
昇し、定位置で上昇完了し、ストッパ13は下降する。
号により、前記ワークストッパ装置11のストッパ13
が上昇し、次いでワーク昇降装置12により中子6が上
昇し、定位置で上昇完了し、ストッパ13は下降する。
【0037】この時、中子6がブラッシングできる高さ
に到達すると、ワーク上昇完了信号がワーククランプ装
置17へ出され、ワークたる中子6のクランプ完了信号
にて、前記ブラシ駆動揺動装置2が作動し、ブラシが回
転し揺動し、ブラシ昇降装置3も作動し、研掃工程に入
る。
に到達すると、ワーク上昇完了信号がワーククランプ装
置17へ出され、ワークたる中子6のクランプ完了信号
にて、前記ブラシ駆動揺動装置2が作動し、ブラシが回
転し揺動し、ブラシ昇降装置3も作動し、研掃工程に入
る。
【0038】この時、前述のごとくシリンダの圧力差に
て中子6が片側に寄せられ、センター出しが行われると
共に、中子6は確実にクランプされる。
て中子6が片側に寄せられ、センター出しが行われると
共に、中子6は確実にクランプされる。
【0039】次いでブラシ昇降装置3の上下作動により
カムローラがカム溝に倣いブラシ駆動揺動装置2を誘導
し、揺動が行われ中子6の側面全体がブラッシングさ
れ、更に、回転ブラシ1の回転方向が、下降から上昇に
移行するとき逆転しさらにバリ取りの効果を上げる。
カムローラがカム溝に倣いブラシ駆動揺動装置2を誘導
し、揺動が行われ中子6の側面全体がブラッシングさ
れ、更に、回転ブラシ1の回転方向が、下降から上昇に
移行するとき逆転しさらにバリ取りの効果を上げる。
【0040】次いで研掃工程が完了し、ブラシ駆動揺動
装置2の上昇完了信号にて中子6はワーククランプ装置
17によりアンクランプとされ、ワーク昇降装置12に
より下降し、コンベヤに移載され、ブラッシング完了と
なり次いで前記天井部ブラッシング装置5へ移送され
る。
装置2の上昇完了信号にて中子6はワーククランプ装置
17によりアンクランプとされ、ワーク昇降装置12に
より下降し、コンベヤに移載され、ブラッシング完了と
なり次いで前記天井部ブラッシング装置5へ移送され
る。
【0041】この時、前記ブラシ駆動揺動装置2はブラ
シ昇降装置3の作動完了信号により停止する。
シ昇降装置3の作動完了信号により停止する。
【0042】
【考案の効果】本考案は以上説明した構成,作用のもの
であって、バリ取り装置のブラシを、ナイロン素材の中
に研磨材を混入しフィラメントとして加工した線材ブラ
シを使用し、回転させながら、なおかつブラシが下降か
ら上昇へと変換する際に逆転する機能をもたせ、左右方
向へ揺動させ、かつ下降上昇運動を反復させながら、し
かもバリ部の形状に沿ったカムによる倣い作動が加わる
ことにより、確実なバリ取りを行いうる効果を奏する。
であって、バリ取り装置のブラシを、ナイロン素材の中
に研磨材を混入しフィラメントとして加工した線材ブラ
シを使用し、回転させながら、なおかつブラシが下降か
ら上昇へと変換する際に逆転する機能をもたせ、左右方
向へ揺動させ、かつ下降上昇運動を反復させながら、し
かもバリ部の形状に沿ったカムによる倣い作動が加わる
ことにより、確実なバリ取りを行いうる効果を奏する。
【0043】更に回転ブラシが柔軟性に富み、かつ耐熱
性を備えるので、高温のワークたる中子を傷付けること
なく、連続してバリ取りを行いうる効果も有する。
性を備えるので、高温のワークたる中子を傷付けること
なく、連続してバリ取りを行いうる効果も有する。
【0044】また中子の搬入、回転ブラシによるバリ取
りに関与する諸装置の連係動作の自動化が可能で、作業
性がよく、高品質のバリ取りを高速度で行いうるので生
産性を向上させうる効果も奏する。
りに関与する諸装置の連係動作の自動化が可能で、作業
性がよく、高品質のバリ取りを高速度で行いうるので生
産性を向上させうる効果も奏する。
【図1】実施例のバリ取り装置の全体構成を示す正面図
である。
である。
【図2】図1に示すものの搬入側側面図である。
【図3】図1に示すものの搬出側側面図である。
【図4】バリ取り部を示す中子の斜面図である。
【図5】カム溝の形状を示すカムプレートの平面図であ
る。
る。
【図6】回転ブラシの倣い軌跡の一例の説明図である。
1 回転ブラシ 2 ブラシ駆動揺動装置 3 ブラシ昇降装置 4 ガイドカム装置 5 天井部ブラッシング装置 6 ワークたる中子 7 バリ 29 中子天井部 30 揺動装置 2B エアブロー装置
Claims (1)
- 【請求項1】 鋳造用中子に発生するバリを除去するバ
リ取り装置において、耐熱性のナイロン素材に研磨材を
混合したフィラメントよりなる線材ブラシにより構成さ
れている回転ブラシが、複数個所定間隔を置いて配置さ
れ、該回転ブラシがセンサーにより正転および逆転させ
る動力源と、該ブラシを軸方向たる左右に揺動させる揺
動装置とよりなるブラシ駆動揺動装置に連結されてお
り、該ブラシ駆動揺動装置には、該装置を昇降自在に懸
架するブラシ昇降装置と、昇降運動時に、中子のバリ部
の形状に沿ってブラシ駆動揺動装置を倣い揺動作動させ
るガイドカム装置とが組み付けられており、中子のバリ
取り加工経路中には、中子天井部に臨む回転ブラシを有
する中子天井部ブラッシング装置と、ブローおよび冷却
用の冷風のエアブロー装置と、中子たる被処理材の位置
決め用の装置とが組み込まれていることを特徴とする中
子のバリ取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP903692U JP2568366Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 中子のバリ取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP903692U JP2568366Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 中子のバリ取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560643U JPH0560643U (ja) | 1993-08-10 |
JP2568366Y2 true JP2568366Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=11709429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP903692U Expired - Lifetime JP2568366Y2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 中子のバリ取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568366Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102085922B1 (ko) * | 2019-06-19 | 2020-03-06 | 박철수 | 사출물의 이바리 제거장치 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109530817A (zh) * | 2018-12-31 | 2019-03-29 | 江苏宏宝工具有限公司 | 一种工具钳去毛刺装置及使用方法 |
KR102337450B1 (ko) * | 2020-02-21 | 2021-12-14 | 김진태 | 부품박스용 건식 청소장치 |
CN112827897A (zh) * | 2021-02-22 | 2021-05-25 | 东莞市鹏煜威科技有限公司 | 刷光机 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP903692U patent/JP2568366Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102085922B1 (ko) * | 2019-06-19 | 2020-03-06 | 박철수 | 사출물의 이바리 제거장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0560643U (ja) | 1993-08-10 |
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