JP2568216Y2

JP2568216Y2 - プリント基板装置

Info

Publication number: JP2568216Y2
Application number: JP1990009432U
Authority: JP
Inventors: 成金子; 正治柴田
Original assignee: 船井電機株式会社
Priority date: 1990-02-01
Filing date: 1990-02-01
Publication date: 1998-04-08
Anticipated expiration: 2005-02-01
Also published as: JPH03101819U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は例えば食器洗い機などに用いられる防水処理
を必要とするプリント基板装置に関する。

「従来の技術」従来、プリント配線基板上に実装するスイッチ本体
に、スイッチ本体上面の操作子を覆うカバーを装着する
と共に、前記基板及びスイッチ本体とのカバー接合面を
連続的に防湿材で覆う、防水処理が特開昭64−24329号
公報に記載されている。

「考案が解決しようとする問題点」従来の防水処理は、スイッチ本体へのカバーの嵌合が
甘い場合、防湿材が操作子を覆っている空間内に侵入
し、防湿材による操作子の動作不良を発生させる恐れが
あると共に、防湿材をコーティングによって必要箇所に
付着させるため、防水処理作業が容易に行い得ない等の
問題があった。

「問題点を解決するための手段」然るに、本考案は、プリント基板上に押しボタン式の
スイッチを設けると共に、電気絶縁性を有する防水用充
填材でもって前記基板を被覆するようにした構造におい
て、前記基板に開口縁部に有する鍔部を接着固定させて
スイッチ全体を内装する密閉空間を基板上に形成するた
めの可撓性樹脂製の箱状のスイッチ防護体と、前記基板
を底部に内装し充填材を基板より高位まで充填する型枠
であるケースとを設けたことを特徴とするものである。

「作用」従って、スイッチ及びスイッチ防護体を実装したプリ
ント基板をケース底部に装着した後、防水用充填材をケ
ースに充填するだけで、簡単に基板が充填材で被覆され
るので、従来に比べて基板及びスイッチの防水処理が容
易に行い得ると共に、スイッチは開口縁部を基板に接着
固定させたスイッチ防護体によって全体が覆われて、充
填材から完全に隔離保護されているので、充填材が防護
体内部に侵入するのを防ぎ、充填材によるスイッチのア
クチュエータ部の動作不良を確実に防止し得るものであ
る。

「実施例」以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第
１図は制御ボックス部の断面図、第２図は全体の側面断
面図であり、洗浄槽（１）を一体形成する合成樹脂製本
体ケース（２）と、本体ケース（２）の後側及び左右両
側に連設固定する側面カバー（３）と、上面側内面に格
子形の突条（４）…を有する単一の板状体でドアを形成
する上蓋である蓋カバー（５）とを備え、上面と前面に
蓋カバー（５）を延設させ、洗浄槽（１）及び各カバー
（３）（５）により四角箱形の洗浄室（６）を形成する
と共に、上面後橋縁の支持部（７）を中心に蓋カバー
（５）を開閉自在とし、洗浄槽（１）両側のガイドレー
ク（８）を介して食器を入れる棚状体（９）を出入自在
に設置させる。

また、洗浄槽（１）底部に給水口（10）を開口させ、
給水ソレノイド（11）を有する給水バルブ（12）を給水
口（10）に設けると共に、上水道に連通させる給水ホー
ス（13）に前記バルブ（12）を介して給水口（10）を接
続させ、前記バルブ（12）を開閉させて洗浄槽（１）内
に適量の水を供給するように構成している。

また、洗浄槽（１）底部に貯水タンク（14）を形成
し、該タンク（14）底部に取水ケース（15）を固設さ
せ、タンク（14）と取水ケース（15）を渦巻防止用の格
子板（16）を介して連通させ、また前記タンク（14）に
ヒータ（17）を内設させる。

また、洗浄槽（１）の底部略中央に中空の導水軸（1
8）を固設させ、複数の噴射ノズル（19）…を有する噴
水羽根（20）を導水軸（18）上橋に回転自在に取付ける
と共に、送水羽根（21）を内蔵した送水ポンプ（22）を
洗浄槽（１）底部下面側に設置し、前記ポンプ（22）の
正転吐出口（23）を導水軸（18）下橋に連通接続させ、
また前記ポンプ（22）の逆転吐出口（24）に排水パイプ
（25）を接続させ、下水道に連通させる排水ホース（2
6）に逆止バルブ体（27）及び二次側排水パイプ（28）
を介して前記排水パイプ（25）を接続させる一方、前記
取水ケース（15）に連通させる吸水パイプ（29）を送水
ポンプ（22）の吸水側に接続させるもので、送水ポンプ
（22）の正転によってタンク（14）の水を正転吐出口
（23）から洗浄室（６）内に送出する一方、送水ポンプ
（22）の逆転によってタンク（14）の水を逆転吐出口
（24）から下水道に排出させるように構成している。

また、前記本体ケース（２）の前面側に制御ボックス
（30）を取付けるもので、第５図に示す如く、電源スイ
ッチボタン（31）、コース選択スイッチボタン（32）、
乾燥選択スイッチボタン（33）、スタートスイッチボタ
ン（34）を前記ボックス（30）に設けると共に、強力コ
ース表示用発光ダイオード（35）、標準コース表示用発
光ダイオード（36）、軽いコース表示用発光ダイオード
（37）、すすぎコース表示用発光ダイオード（38）、短
乾燥コース表示用発光ダイオード（39）、長乾燥コース
表示用発光ダイオード（40）を前記ボックス（30）に設
け、各選択スイッチボタン（32）（33）オン操作に連動
して各ダイオード（35）〜（40）を選択的に連続点灯さ
せ、選択スイッチボタン（32）（33）の選択内容を表示
するように構成している。

さらに、第４図から明らかなように、排水パイプ（2
5）の出口側をバネ（41）圧で閉じる逆止弁（42）を前
記逆止バルブ体（27）に設けると共に、送水羽根（21）
の正転によって閉じ作動し逆転によって開き作動する排
水弁（43）を逆転吐出口（24）に設け、また排水パイプ
（25）中間と吸水パイプ（29）中間とを、これらパイプ
（25）（29）よりも小径の復流パイプ（44）により接続
する。

さらに、第３図から明らかなように、前記送水ポンプ
（22）を正逆回転させる洗浄モータ（45）を備えると共
に、乾燥ソレノイド（46）を有する吸気バルブ（47）を
介して吸水パイプ（29）に吸気パイプ（48）を連通接続
させ、貯水タンク（14）の水を排水後で吸気バルブ（4
7）を開動したとき、吸気パイプ（48）及び吸水パイプ
（29）を介して送水ポンプ（22）に空気を吸込むと共
に、正転吐出口（23）及び噴水羽根（20）を介して送水
ポンプ（22）からの圧風を洗浄室（６）内に送込むもの
で、送水ポンプ（22）の空運転により圧風を前記噴水羽
根（20）から洗浄室（６）内に導出させて食器を乾燥さ
せるように構成している。

また、前記モータ（45）の回転軸（49）他端側に送風
ファン（50）を設け、該ファン（50）によって吸気パイ
プ（48）に外気を送り込み、送水ポンプ（22）の送風作
用を補助するように構成している。

ところで第１図に示す如く、前記制御ボックス（30）
内には各スイッチボタン（31）（32）（33）（34）の押
圧操作によってオンとなる電源スイッチ（51）、コース
選択スイッチ（52）、乾燥選択スイッチ（53）、スター
トスイッチ（54）をそれぞれ備えるもので、ボックス
（30）の固定取付ケース（55）上に一定隙間を有し配設
するプリント基板（56）に各スイッチ（51）（52）（5
3）（54）を固定取付けすると共に、プリント基板（5
6）に両面接着テープ（57）を介して固定する透明の塩
化ビニールなど可撓性樹脂製のスイッチ防護型体（58）
でもって各スイッチ（51）（52）（53）（54）の上部を
各別に且つ密閉状に覆っている。また、電気絶縁性及び
非吸水性及び耐熱性を有するウレタン樹脂など樹脂充填
材（59）を溶融状態でケース（55）内に流し込んで、前
記基板（56）をゲル化した充填材（59）で被覆する一
方、型体（58）で覆われる基板（56）上のスイッチ（5
1）（52）（53）（54）周辺部を充填材（59）より隔離
保護する。そして前記型体（58）の上側面部を挟んで各
スイッチ（51）（52）（53）（54）のアクチュエータ部
（51a）（52a）（53a）（54a）に対向させる位置に、各
スイッチボタン（31）（32）（33）（34）の押圧片（31
a）（32a）（33a）（34a）を臨ませる如く設けるもの
で、前記ケース（２）裏面側の取付ピン（60）に可撓ア
ーム（31b）（32b）（33b）（34b）の基端を固定取付け
して、各スイッチボタン（31）（32）（33）（34）がボ
ックス（30）内に退入する状態に押圧操作されるとき、
この先端の押圧片（31a）（32a）（33a）（34a）を型体
（58）を介して各アクチュエータ部（51a）（52a）（53
a）（54a）に作用させて各スイッチ（51）（52）（53）
（54）をオンとさせるように構成している。

本実施例は上記の如く構成するものにして、前記スイ
ッチ（51）（52）（53）（54）に防水機能を有しない一
般のスイッチを用いても、これら各スイッチ（51）（5
2）（53）（54）は型体（58）により基板（56）上に密
封保護されて、水が侵入してスイッチ（51）（52）（5
3）（54）が故障するなどの事故が確実に防止できる。
また充填材（59）の充填作業時などにあっても、各スイ
ッチ（51）（52）（53）（54）の接点部であるアクチュ
エータ部（51a）（52a）（53a）（54a）などに充填材
（59）が入り込んで動作不能となるなどの事故が防止さ
れる。さらに前記型体（58）は構成簡単にして安価に製
作でき、しかも単一形状の型体（58）でもって各種形状
のスイッチに広範囲に対応させることができる。

「考案の効果」以上実施例から明らかなように本考案は、プリント基
板（56）上に押しボタン式のスイッチ（51）を設けると
共に、電気絶縁性を有する防水用充填材（59）でもって
前記基板（56）を被覆するようにした構造において、前
記基板（56うに開口縁部に有する鍔部を接着固定させて
スイッチ（51）全体を内装する密閉空間を基板（56）上
に形成するための可撓性樹脂製の箱状のスイッチ防護体
（58）と、前記基板（56）を底部に内装し充填材（59）
を基板（56）より高位まで充填する型枠であるケース
（55）とを設けたもので、スイッチ（51）及びスイッチ
防護体（58）を実装したプリント基板（56）をケース
（55）底部に装着した後、防水用充填材（59）をケース
（55）に充填するだけで、簡単に基板（56）が充填材
（59）で被覆されるので、従来に比べて基板（56）及び
スイッチ（51）の防水処理が容易に行うことができると
共に、スイッチ（51）は開口縁部を基板（56）に接着固
定させたスイッチ防護体（58）によって全体が覆われ
て、充填材（59）から完全に隔離保護されているので、
充填材（59）が防護体（58）内部に侵入するのを防ぎ、
充填材（59）によるスイッチ（51）のアクチュエータ部
（51a）の動作不良を確実に防止できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は制御ボックス部の断面説明図、第２図は全体の
側面断面図、第３図乃至第５図は部分説明図である。（51）…スイッチ（56）…基板（58）…型体（59）…充填材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭64−24329（ＪＰ，Ａ) 特開平１−229594（ＪＰ，Ａ) 実開昭59−59425（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】プリント基板（56）上に押しボタン式のス
イッチ（51）を設けると共に、電気絶縁性を有する防水
用充填材（59）でもって前記基板（56）を被覆するよう
にした構造において、前記基板（56）に開口縁部に有す
る鍔部を接着固定させてスイッチ（51）全体を内装する
密閉空間を基板（56）上に形成するための可撓性樹脂製
の箱状のスイッチ防護体（58）と、前記基板（56）を底
部に内装し充填材（59）を基板（56）より高位まで充填
する型枠であるケース（55）とを設けたことを特徴とす
るプリント基板装置。