JP2568141Y2 - ステアリング回転位置検出装置 - Google Patents

ステアリング回転位置検出装置

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JP2568141Y2
JP2568141Y2 JP1992044626U JP4462692U JP2568141Y2 JP 2568141 Y2 JP2568141 Y2 JP 2568141Y2 JP 1992044626 U JP1992044626 U JP 1992044626U JP 4462692 U JP4462692 U JP 4462692U JP 2568141 Y2 JP2568141 Y2 JP 2568141Y2
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政一 服部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両のステアリングの回
転位置を検出する装置に係り、詳しくは、ステアリング
のニュートラル位置を検出することにより車両の直進状
態を検出すると共に、ステアリングの回転角度を検出す
ることにより車両の進行方向を検出する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両のステアリング
は、ステアリングのニュートラル位置(車両が直進する
位置)からステアリング・ホイールを時計および反時計
回りに複数回(通常、3〜6回)回転させると、左右い
っぱいに切れてロック・ツー・ロックするようになって
いる。
【0003】これは、ステアリング・ホイールの回転運
動をステアリング・ギアによって減速することにより、
運転者がステアリング・ホイールを回すのに要する腕力
を軽減すると共に、ホイールからの振動や衝撃をステア
リング・ホイールに伝わり難くするためである。また、
車両の進行方向を変えるのに必要なステアリング・ホイ
ールの操作量(切れ角度)を大きくすることにより、操
安性を向上させるためでもある。すなわち、ステアリン
グ・ホイールを僅かに操作しただけで車両の進行方向が
大きく変化すると、運転者に過度の注意力を要求するこ
とになり危険である。そこで、運転者の感性に合ったブ
ロードなハンドリング特性にして走行を安定させている
わけである。
【0004】従って、ステアリング・ホイールを目視し
ただけではステアリングの回転位置を判定できず、車両
の進行する方向を判定することもできない。そのため、
ステアリングのニュートラル位置および回転角度を検出
する装置が考案されている。すなわち、同装置を用いる
ことにより、運転者は容易に車両の進行する方向(特に
直進するかどうか)を判定することができる。また、同
装置は、ステアリングの角度に応じてサスペンションの
かたさを変える装置、ステアリングが一定角度以上回転
している場合に運転者に警告を発する装置、帰路案内を
行う装置等の各種の制御装置に応用することもできる。
【0005】図10に、従来のステアリング回転位置検
出装置の要部を示す。ステアリング・シャフト101は
ディスク102の中心部を貫通して固定されている。そ
のため、ステアリング・シャフト101とディスク10
2は一体回転可能になっている。ディスク102の外周
には等間隔に多数の回転角被検出孔103が設けられて
いる。また、ディスク102上において、各回転角被検
出孔103より若干内側に、ニュ−トラル位置用被検出
孔104が設けられている。
【0006】検出器105は、回転角および回転方向検
出用フォトインタラプタ106,107と、ニュ−トラ
ル位置用フォトインタラプタ108を有している。その
検出器105はコの字形の外形を成し、ディスク102
を挟むように設けられている。すなわち、各フォトイン
タラプタ106,107,108が各検出孔103,1
04に対応するようになっている。但し、ステアリング
・シャフト101およびディスク102が回転しても、
検出器105の取り付け位置が変化することはない。
【0007】従って、ステアリング・ホイール(図示
略)が1回転すると、ステアリング・シャフト101と
共にディスク102も1回転するが、検出器105の位
置は変化しない。そのため、ディスク102が1回転す
る毎に、ニュ−トラル位置用フォトインタラプタ108
はニュ−トラル位置用被検出孔104を検出してニュ−
トラル検出信号を出力する。その結果、ステアリング・
ホイールを左右いっぱいに切ってロック・ツー・ロック
させると、ステアリングの回転回数と同数だけのニュ−
トラル検出信号が出力される。そして、ニュ−トラル検
出信号の数を電子回路(図示略)にてカウントすること
により、ステアリングの回転回数を検出することができ
る。
【0008】また、ディスク102が回転すると、回転
角および回転方向検出用フォトインタラプタ106,1
07は、それぞれ回転角被検出孔103を検出し、ディ
スク102の回転角および回転方向に応じた回転角・回
転方向検出信号を出力する。従って、回転角・回転方向
検出信号の数および位相を電子回路にて処理することに
より、ステアリングの回転角および回転方向を算定する
ことができる。
【0009】そして、ステアリングの回転回数と回転角
および回転方向から、ステアリングの回転位置を検出す
ることができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところで、車両のエン
ジン停止時においては、バッテリを節電するために上記
のステアリング回転位置検出装置への電源供給が遮断さ
れる。そこで、電子回路内には記憶素子が設けられ、エ
ンジン停止直前のステアリングの回転位置を記憶してお
くようになっている。
【0011】しかしながら、エンジンが停止している間
にステアリング・ホイールを回転させた場合には、記憶
してあるステアリングの回転位置と実際の回転位置とが
異なってしまう。これは、各フォトインタラプタ106
〜108の検出信号の数および位相の変化に基づいてス
テアリングの回転位置を検出するためである。そのた
め、車両のエンジン始動時においてステアリングが全く
回転していないときには、各検出信号自体を検出するこ
とはできても、その数および位相の変化はわからないわ
けである。
【0012】従って、エンジンが停止している間にステ
アリングが回転した場合、エンジン始動時にはステアリ
ングの回転位置を検出できないことになる。また、従来
のステアリング回転位置検出装置においては、ステアリ
ングのニュートラル位置だけを検出したい場合でも、各
フォトインタラプタ106〜108の検出信号を電子回
路にて適宜に処理しなければならない。その処理は複雑
なものであるため、電子回路の構成も複雑なものにな
る。また、実開昭61−52210号公報には、フォト
センサの検出信号だけからステアリングがニュートラル
位置にあることを検出できる装置が開示されている。す
なわち、ステアリング・シャフトに固定した駆動プレー
トの外周に形成された突起と、ステアリング・シャフト
に平行なシャフトに固定された従動プレートの外周に形
成された複数の歯とを噛合させ、ステアリング・シャフ
トが1回転する度に突起が歯と噛合して従動プレートが
所定角度αだけ回転するようにする。従動プレートが突
起により回転する過程で、ステアリング・シャフトがニ
ュートラル位置にくるようにし、しかもステアリング・
シャフトがニュートラル位置にきたときに、フォトセン
サの検知光が従動プレートに形成されたスリットを丁度
通過するように設定しておく。こうしてフォトセンサが
オンすれば、そのことから一義的にステアリングがニュ
ートラル位置にあると検出される。 しかし、この装置に
よれば、ステアリング・ホイールを右回転させる場合
と、左回転させる場合とでは、突起が歯と噛合する際の
当たり面が反対側になるため、ステアリング・ホイール
の回転操作方向の違いによって、ステアリングがニュー
トラル位置にきたときの従動プレートの回転角(回転位
置)が異なってくる。すなわち、ステアリング・ホイー
ルを右回転させたときに正しくニュ−トラル位置を検知
できたとしても、ステアリング・ホイールを左回転させ
たときにはニュ−トラル位置から所定角度(突起と歯の
幅の合計値に相当する角度以上)だけずれた位置でフォ
トセンサがオンすることになる。このようにこの従来装
置によれば、ニュートラル位置をステアリング・シャフ
トの回転方向によらずいつも正確に検出できるわけでは
なかった。
【0013】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ステアリングのニュー
トラル位置などの基準位置を電子回路による複雑な処理
によらずに検出すると共に、エンジンが停止している間
にステアリングが回転した場合でもエンジン始動時にお
いてステアリングの基準位置を検出することができ、し
かもステアリング・ホイールの回転操作方向にかかわら
ずステアリングの基準位置を正確に検出できるステアリ
ング回転位置検出装置を、簡単な構成によって提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決するため、第1の考案は、ステアリング・シャフトに
連動して回転する第1の回転体と、当該第1の回転体に
形成した第1のステアリング位置被検出部と、前記第1
の回転体に対して間欠機構により連動し、第1の回転体
が1回転する度に予め定められた回転角度だけ回転する
第2の回転体と、当該第2の回転体が回転停止状態にあ
り、前記第1の回転体だけが回転する過程において、前
記第1のステアリング位置被検出部と合致可能に当該第
2の回転体に形成した第2のステアリング位置被検出部
と、前記第1および第2のステアリング位置被検出部が
合致したことを検出するステアリング位置検出手段とを
備えたことをその要旨とする。
【0015】また、第2の考案は第1の考案に加え、間
欠機構は、第1の回転体と回転中心を同じくして一体回
転する間欠歯車と、第2の回転体と回転中心を同じくし
て一体回転し、間欠歯車と噛合しているときには間欠歯
車の回転を第2の回転体に伝達すると共に、間欠歯車と
噛合していないときには第1の回転体に対して第2の回
転体を係止させる第1の歯車と、第2の回転体と回転中
心を同じくして一体回転し、間欠歯車と当接して前記第
2の回転体(22)をまわし始める第2の歯車とからな
ることをその要旨とする。
【0016】
【作用】第1の考案によれば、第2の回転体が1回転す
る間に、第1および第2のステアリング位置被検出部が
1回だけ合致し、ステアリング位置検出手段によってそ
の合致が検出される。例えば、この第1および第2のス
テアリング位置被検出部が合致する状態をステアリング
のニュートラル位置に定めると共に、ステアリングのロ
ック・ツー・ロックにおいて第2の回転体の回転回数が
1回転以内になるように定めるとする。すると、ステア
リング位置検出手段は、ステアリングのニュートラル位
置においてのみ、第1および第2のステアリング位置被
検出部の合致を検出することになる。ここで、第1およ
び第2のステアリング位置被検出部の合致は、第2の回
転体が停止状態にあって、第1の回転体だけが回転する
過程において検出される。つまり、ステアリング・シャ
フト(つまり、ステアリング・ホイール)の回転方向が
どちらであっても、ステアリングが基準位置にくるとき
には、第2の回転体がいつも同じ停止位置にあるため、
ステアリング・ホイールの回転方向にかかわらず、ステ
アリングの基準位置(ニュートラル位置など)が正確に
検出される。
【0017】また、第2の考案によれば、第1の回転体
と第2の回転体が確実に連動することになり、第1の考
案の作用をさらに確実にすることができる。
【0018】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜
図7に従って説明する。本実施例のステアリング回転位
置検出装置は、ハウジング1内に納められている。その
ハウジング1はケース2およびカバー3から構成され、
カバー3はケース2に嵌合して固定されるようになって
いる。そして、ケース2に設けられている各取り付け部
4を車両本体(図示略)にビス止めすることによって、
ハウジング1は車両本体に固定される。
【0019】図1はハウジング1からカバー3を取り除
き、ホルダ5を透視した状態における平面図である。ま
た、図2は図1におけるA−A線断面図である。回転体
6は、ハウジング1内においてケース2とカバー3の空
隙に嵌まり込むように設けられ、ハウジング1に対して
回転可能になっている。回転体6の中心にはステアリン
グ・シャフト(図示略)が貫通するための透孔11が設
けられている。そして、透孔11内に設けられた各リブ
12,13がステアリング・シャフトに設けられた係止
溝(図示略)に嵌合すると共に、透孔11とステアリン
グ・シャフトが当接することにより、回転体6とステア
リング・シャフトは確実に固定される。そのため、回転
体6とステアリング・シャフトは一体回転可能になって
いる。
【0020】図3は回転体6の斜視図である。回転体6
は、パイプ部14とディスク15およびフランジ部16
から構成される。
【0021】パイプ部14は中心に透孔11が形成され
た円筒形を成している。そして、パイプ部14は、その
全周においてケース2およびカバー3と摺動するように
なっている。そのため、回転体6はハウジング1に対し
て、ガタを生じることなく滑らかに回転することができ
る。
【0022】円板状のディスク15は、パイプ部14の
周囲に鍔状を成して設けられている。そして、ディスク
15の外周には等間隔に多数の回転角被検出孔17が設
けられている。また、図1に破線で示すように、ディス
ク15上において、各回転角被検出孔17より若干内側
に、ニュ−トラル位置用被検出孔18が設けられてい
る。
【0023】フランジ部16は、ディスク15上におい
てパイプ部14の周囲に均一な厚さ(幅)の鍔状を成し
て設けられている。そして、フランジ部16の一箇所に
歯19が設けられている。従って、フランジ部16は間
欠歯車を成している。尚、歯19の歯幅はフランジ部1
6の幅より大きくなっている。また、歯19とニュ−ト
ラル位置用被検出孔18とは、回転体6の中心に対して
点対称な位置に設けられている。
【0024】図2に示すように、ホルダ5はハウジング
1内においてケース2に固定され、回転体6を挟むよう
に設けられている。そのホルダ5内には、回転角および
回転方向検出用フォトインタラプタ(図示略)とニュ−
トラル位置用フォトインタラプタ21およびピニオン2
2が設けられている。
【0025】そのピニオン22の軸23はホルダ5に固
定されており、ピニオン22と軸23とは回動可能にな
っている。従って、ピニオン22はホルダ5およびハウ
ジング1に対して回転可能になっている。
【0026】ニュ−トラル位置用フォトインタラプタ2
1は発光素子21aと受光素子21bから構成され、各
素子21a,21bはピニオン22を挟んで対向するよ
うに設けられている。
【0027】図4(a)はピニオン22の平面図であ
り、(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は
(a)におけるC−C線断面図、(d)は(a)におけ
るD−D線断面図である。
【0028】ピニオン22の歯数は18枚であって、そ
の内12枚の歯31は他の6枚の歯32に比べて歯幅が
狭くなっている。尚、歯幅の広い歯(以下、長幅歯とい
う)32は、歯幅の狭い歯(以下、短幅歯という)31
の2枚おきに設けられている。
【0029】また、ピニオン22の中心には軸23が貫
通する透孔33が形成されている。尚、図2に示すよう
に、ピニオン22の中心部はホルダ5と摺動するように
なっている。そのため、ピニオン22はホルダ5に対し
て、ガタを生じることなく滑らかに回転することができ
る。
【0030】さらに、ピニオン22にはニュ−トラル位
置用被検出孔34が設けられている。そして、図1に示
すように、ピニオン22の2枚の長幅歯32が回転体6
のフランジ部16の周端面に当接するようになってい
る。尚、この状態のとき、フランジ部16に当接してい
る長幅歯32の間の2枚の短幅歯31は、歯幅が狭いた
めにフランジ部16には当接せずフランジ部16に重な
るようになっている。
【0031】ところで、図1はステアリングがニュ−ト
ラル位置にあるときのステアリング回転位置検出装置を
示している。このとき、回転体6のニュ−トラル位置用
被検出孔18と、ピニオン22のニュ−トラル位置用被
検出孔34とは重なっている。そして、発光素子11a
からの投射光が、合致した両ニュートラル位置用被検出
孔18,34を通って、受光素子11bに達するように
なっている。そのため、受光素子11bからはニュ−ト
ラル検出信号が出力される。
【0032】言い換えれば、ステアリングがニュ−トラ
ル位置にあるとき、両ニュートラル位置用被検出孔1
8,34が合致し、受光素子11bからニュ−トラル検
出信号が出力されるように、回転体6とピニオン22お
よびニュ−トラル位置用フォトインタラプタ21が配置
されていると共に、回転体6とステアリング・シャフト
が取り付けられている。
【0033】次に、上記のように構成された本実施例の
動作を、回転体6とピニオン22の状態を示す図5〜図
8に従って説明する。図5は、図1から回転体6とピニ
オン22のみを抜き出した状態、すなわち、ステアリン
グがニュ−トラル位置にあるときの回転体6とピニオン
22の状態を示している。この状態においては、前記し
たようにニュ−トラル位置用フォトインタラプタ21か
らニュ−トラル検出信号が出力され、ステアリングがニ
ュ−トラル位置にあることを判定することができる。
【0034】図6は、運転者がステアリング・ホイール
(図示略)を左に切ることにより、回転体6を図5に示
す状態から反時計回り(矢印E方向)に約170度回転
させた状態を示している。
【0035】ここで注意すべき点は、回転体6の回転に
対して、ピニオン22は図5に示す位置から全く動いて
いないことである。すなわち、ピニオン22の2枚の長
幅歯32はフランジ部16の周端面に当接しているだけ
であり、フランジ部16に当接している長幅歯32の間
の2枚の短幅歯31はフランジ部16には当接していな
い。そのため、回転体6が回転しても、フランジ部16
が長幅歯32の端面と摺動するだけでピニオン22を回
転させるような力は働かず、ピニオン22は回転しない
わけである。
【0036】図7は、回転体6が図6に示す状態からさ
らに反時計回りに回転した状態を示している。フランジ
部16の歯19は長幅歯32と噛合し、2枚の短幅歯3
1がその歯19を両側から挟み込む状態になっている。
従って、歯19はピニオン22と確実に噛み合い、回転
体6の回転は正確にピニオン22に伝達される。その結
果、歯19と長幅歯32が噛合している間だけ、ピニオ
ン22は時計回り(矢印F方向)に回転する。
【0037】図8は、回転体6が図7に示す状態からさ
らに矢印E方向に回転した状態を示している。歯19と
長幅歯32との噛み合いが外れると共に、2枚の長幅歯
32がフランジ部16の周端面に当接する状態になる。
そのため、回転体6が回転しても、フランジ部16が長
幅歯32の端面と摺動するだけでピニオン22を回転さ
せるような力は働かず、ピニオン22は回転しなくな
る。この状態において、ピニオン22は図5に示す状態
(ステアリングのニュートラル位置)から時計回りに6
0度回転している。そして、回転体6が反時計回りに1
回転して、再び歯19と長幅歯32とが噛み合うまでの
間、ピニオン22は図8の位置に停止している。
【0038】この図6〜図8に示す状態において、回転
体6のニュ−トラル位置用被検出孔18と、ピニオン2
2のニュ−トラル位置用被検出孔34とは重ならず、ニ
ュ−トラル位置用フォトインタラプタ21からはニュ−
トラル検出信号が出力されない。
【0039】尚、上記したのは運転者がステアリング・
ホイールを左に切った場合であるが、右に切った場合
は、回転体6およびピニオン22の回転方向がそれぞれ
逆向きになるだけであるので説明を省略する。
【0040】このように、回転体6が時計および反時計
回りに1回転する毎に、ピニオン22は反時計および時
計回りに1/6回転(60度)することになる。従っ
て、ステアリングのニュートラル位置から回転体6が時
計および反時計回りに6回転するまでの間、両ニュ−ト
ラル位置用被検出孔18,34は重ならず、ニュ−トラ
ル位置用フォトインタラプタ21からニュ−トラル検出
信号が出力されることはない。
【0041】ここで、例えば、ステアリング・ホイール
をステアリングのニュートラル位置から時計および反時
計回りに5回転させると、左右いっぱいに切れてロック
・ツー・ロックするようにステアリング機構が設定され
ているとする。その場合、ステアリングがロック・ツー
・ロックするまでの間にニュ−トラル検出信号が出力さ
れるのは、ステアリングがニュートラル位置のときだけ
である。従って、ニュ−トラル検出信号の有無のみに基
づいて、ステアリングがニュートラル位置にあるかどう
かを検出することができる。
【0042】このように本実施例においては、従来例の
ようにステアリングが1回転する度にニュートラル検出
信号が出力されず、ステアリングがニュートラル位置の
ときにのみニュートラル検出信号が出力されるようにな
っている。そのため、ステアリングのニュートラル位置
を、電子回路による複雑な処理によらずに検出すること
ができる。また、エンジンが停止している間にステアリ
ング・ホイールを回転させた場合でも、エンジン始動時
にニュートラル検出信号が出力されれば、ステアリング
がニュートラル位置にあることを判定することができ
る。そして、回転体6のニュートラル位置用被検出孔1
8と、ピニオン22のニュートラル位置用被検出孔34
との合致を検出する構成であるので、ステアリング・ホ
イールの回転操作方向が右回り・左回りにかかわらず、
ステアリング・ホイールがニュートラル位置に達したと
きに、ニュートラル位置検出信号を出力することができ
る。すなわち、ステアリング・ホイールの回転操作方向
が異なることによって、ニュートラル位置として検出さ
れるステアリング位置にずれが生じることがない。この
ため、ステアリング・ホイールの回転操作方向によら
ず、ステアリングのニュートラル位置を正確に検出する
ことができる。
【0043】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように実施してもよい。 1)従来例と同様に、回転角被検出孔17を検出する回
転角および回転方向検出用フォトインタラプタ106,
107を設けることにより、回転体6の回転角および回
転方向に応じた回転角・回転方向検出信号を出力する。
そして、回転角・回転方向検出信号の数および位相を電
子回路にて処理することにより、ステアリングの回転角
および回転方向を算定する。
【0044】2)ピニオン22の歯数を18枚ではなく
適宜な数にする。この場合は、ピニオン22の歯数に応
じて、回転体6の回転数とニュ−トラル検出信号の出力
数を適宜に変更することができる。
【0045】3)図9に示すように、回転体6の外周に
フランジ部16および歯19を設ける。ピニオン22
は、回転体6の内側からフランジ部16に当接すると共
に歯19に噛合する。尚、図9において、上記実施例と
同様な作用を成す部分については符号を等しくしてあ
る。この場合の動作は、回転体6とピニオン22の回転
の方向が同じであること以外は上記実施例と同様であ
る。
【0046】4)ステアリングのニュートラル位置の検
出だけでなく、予め設定したステアリングの適宜な位置
を検出する装置に具体化する。
【0047】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、ス
テアリングのニュートラル位置などの基準位置を電子回
路による複雑な処理によらずに検出すると共に、エンジ
ンが停止している間にステアリングが回転した場合でも
エンジン始動時においてステアリングの基準位置を検出
することができ、しかもステアリング・ホイールの回転
操作方向にかかわらずステアリングの基準位置を正確に
検出できるステアリング回転位置検出装置を、簡単な構
成によって提供することができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】回転体6の斜視図である。
【図4】(a)はピニオン22の平面図であり、(b)
は(a)におけるB−B線断面図、(c)は(a)にお
けるC−C線断面図、(d)は(a)におけるD−D線
断面図である。
【図5】一実施例の動作を示す説明図である。
【図6】一実施例の動作を示す説明図である。
【図7】一実施例の動作を示す説明図である。
【図8】一実施例の動作を示す説明図である。
【図9】別の実施例の要部を示す平面図である。
【図10】従来例の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
6…第1の回転体としての回転体、16…間欠機構とし
てのフランジ部、18…第1のステアリング位置被検出
部としてのニュ−トラル位置用被検出孔、19…間欠機
構としての歯、21…ステアリング位置検出手段として
のフォトインタラプタ、22…第2の回転体としてのピ
ニオン、31…第2の歯としてのピニオン22の短幅
歯、32…第1の歯としてのピニオン22の長幅歯、3
4…第2のステアリング位置被検出部としてのニュ−ト
ラル位置用被検出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−266905(JP,A) 特開 昭62−85760(JP,A) 実開 昭61−52210(JP,U) 実開 平4−29470(JP,U) 実公 昭54−17740(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング・シャフトに連動して回転
    する第1の回転体(6)と、 当該第1の回転体(6)に形成した第1のステアリング
    位置被検出部(18)と、 前記第1の回転体(6)に対して間欠機構(16,1
    9)により連動し、第1の回転体(6)が1回転する度
    に予め定められた回転角度だけ回転する第2の回転体
    (22)と、当該第2の回転体(22)が回転停止状態にあり、前記
    第1の回転体(6)だけが回転する過程において、前記
    第1のステアリング位置被検出部(18)と合致可能に
    該第2の回転体(22)に形成した第2のステアリン
    グ位置被検出部(34)と、 前記第1および第2のステアリング位置被検出部(1
    8,34)が合致したことを検出するステアリング位置
    検出手段(21)とを備えたことを特徴とするステアリ
    ング回転位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記間欠機構(16,19)は、 前記第1の回転体(6)と回転中心を同じくして一体回
    転する間欠歯(19)と、 前記第2の回転体(22)と回転中心を同じくして一体
    回転し、前記間欠歯(19)と噛合しているときには該
    間欠歯(19)の回転を前記第2の回転体(22)に伝
    達すると共に、前記間欠歯(19)と噛合していないと
    きには前記第1の回転体(6)に対して前記第2の回転
    体(22)を係止させる第1の歯(32)と、 前記第2の回転体(22)と回転中心を同じくして一体
    回転し、前記間欠歯(19)と当接して前記第2の回転
    体(22)をまわし始める第2の歯(31)とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載のステアリング回転位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】 第1のステアリング位置被検出部(1
    8)は第1の回転体(6)に形成された透孔(18)で
    あると共に、第2のステアリング位置被検出部(34)
    は第2の回転体(22)に形成された透孔(34)であ
    り、前記ステアリング位置検出手段(21)は両透孔
    (18,34)を挟んで設けられた発光素子(21a)
    と受光素子(21b)とからなるフォトインタラプタで
    あって、発光素子(21a)からの投射光が両透孔(1
    8,34)を通り受光素子(21b)にて検出されるこ
    とをもって第1および第2のステアリング位置被検出部
    (18,34)が合致したと検出することを特徴とする
    請求項1,2記載のステアリング回転位置検出装置。
JP1992044626U 1991-09-26 1992-06-26 ステアリング回転位置検出装置 Expired - Lifetime JP2568141Y2 (ja)

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