JP2568016B2 - スルホン化極細繊維集合体およびその製造方法 - Google Patents

スルホン化極細繊維集合体およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐酸アルカリ性に優
れ、且つ親水性のある極細繊維からなる繊維組成物であ
って、充電式の電池および蓄電池のセパレータ、電気メ
ッキの電極保護袋および湿式の耐酸アルカリ性ワイパー
などとして好適な極細繊維組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン繊維は学的に安
定な繊維であり、その用途も不織布などとして広く一般
的に用いられているものである。また不織布に形成する
際に、繊維間相互を接着する接着繊維として熱接着性に
優れた低融点成分を用いることも一般的である。すなわ
ち、芯成分にポリプロピレンを用い、鞘成分にポリエチ
レンなどの低融点成分を用いた芯鞘型複合繊維(コンジ
ュゲート繊維)として用いられている。しかしながら、
このような複合繊維は一般的に親水性に乏しく、充電式
の電池または蓄電池のセパレータ用繊維、あるいは湿式
の耐酸アルカリ性ワイパーなどの用途に展開することに
は制限があった。例えばアルカリ電池のセパレータとし
ては、特開昭53−147956号、特開昭58−10
4255号および特開昭61−39362号各公報にみ
られるように親水性を高めるため界面活性剤処理を施し
たポリオレフィン系不織布や、耐酸化性は劣るが親水性
によいポリアミド繊維を主体とした不織布が提案されて
いる。アルカリ電池セパレータ用不織布は、強アルカリ
の電解液に対する耐アルカリ性、充電時に発生する電解
酸素に対する抗酸化性等が要求される。更に電解液の浸
透、湿潤化を保持するための高比容積も必要である。こ
のほか使用中の変質、収縮あるいは溶解などで絶縁破壊
して電極間短絡を生じさせることのない形態安定性や、
組立作業のための適度な機械的強度も備えていなければ
ならない。現在、電池セパレータ用不織布に多用されて
いるポリアミド系繊維は耐アルカリ性、耐酸化性が十分
でなく、形態安定性も十分でない。このため、ポリオレ
フィン系繊維に界面活性剤処理を施して使用することも
試みられているが、多数回の重放電により界面活性剤が
溶け出し、徐々に親水性が悪くなるという欠点がある。
これらの欠点を解決するため、特開昭63−34849
号公報にエチレン−ビニルアルコール共重合体繊維を用
いた提案、特開昭58−175256号、特開昭64−
57568号、特開平1−132043号および特開平
1−132044号公報、EPC公開第0316916
A2号(1989.5.24)などにみられるポリエチ
レン繊維あるいはポリプロピレン繊維をスルホン化処理
したもの等を使用する例がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭63−34849号、特開昭58−175256
号、特開昭64−57568号、特開平1−13204
3号および特開平1−132044号公報、EPC公開
第0316916A2号は、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリ(α−オレフィン)を発煙硫酸等でスル
ホン化処理するものであり、ポリプロピレンを適用する
場合は、第3級炭素の水素置換反応のため反応効率が悪
く製造工程上の問題があった。そのうえスルホン基の導
入も効率よく行えず、反応率のコントロールも困難であ
るという課題があった。また電池セパレータは、従来よ
り電解液は保液性、短絡防止の点で極細繊維不織布が望
ましいとされてきたが、従来の親水性極細繊維不織布は
素材をポリエステルとポリアミド、ポリアミドとポリプ
ロピレンおよびポリエステルとポリプロピレンなどの組
み合わせとするため、耐酸性および耐アルカリ性に問題
があり、ポリアミドとポリプロピレンの組み合わせは耐
アルカリ性はそこそこであるが、ポリプロピレン自体の
撥水性によって保液性が低いという問題があった。他の
極細繊維不織布としてポリエチレンまたはポリプロピレ
ンを用いたメルトブロー手法の不織布があるが、繊維処
理剤を用いて親水性を付与しているため、その親水性の
持続性に問題があり、さらに延伸されてないため不織布
強力も弱いという問題があった。
【0004】発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、化学的に安定であり、親水性に優れ、かつ極細繊
維とすることができるポリ(α−オレフィン)系繊維を
用いた繊維集合体及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1番目のスルホン化極細繊維集合体は、
ポリ(4−メチルペンテン−1)をA成分とし、融点が
130℃以上のポリ(α−オレフィン)をB成分とし、
両成分の少なくとも一部分はそれぞれ繊維表面に存在
し、各成分は互いに異なる成分と隣接している複合繊維
部と、0.5デニール以下の分割された極細繊維部とを
有し、且つ前記A成分のメチルペンテンユニット中の
0.01〜5モル%にスルホン基が導入されているとい
う構成を備えたものである。
【0006】また本発明の第2番目のスルホン化極細繊
維集合体は、4−メチルペンテン−1と他のα−オレフ
ィンとの共重合体からなる融点が210〜245℃のメ
チルペンテン系ポリマーをA成分とし、融点が130℃
以上のポリ(α−オレフィン)をB成分とし、両成分の
少なくとも一部分はぞれぞれ繊維表面に存在し、各成分
は互いに異なる成分と隣接している複合繊維部と、0.
5デニール以下の分割された極細繊維部とを有し、且つ
前記A成分のメチルペンテンユニット中の0.01〜5
モル%にスルホン基が導入されているという構成を備え
たものである。
【0007】前記構成においては繊維集合体がスパンレ
ース不織布であることが好ましい。次に本発明のスルホ
ン化極細繊維集合体の製造方法は、ポリ(4−メチル−
ペンテン−1)又は4−メチルペンテン−1と他のα−
オレフィンとの共重合体からなるメチルペンテン系ポリ
マーをA成分とし、融点が130℃以上のポリ(α−オ
レフィン)をB成分として用い、両成分の少なくとも一
部分がそれぞれ繊維表面に存在するように複合紡糸して
複合繊維を得、次いで延伸し、次にカッティングするか
またはせずして開繊しウェブ状物または開繊トウ状物に
成形し、次に圧力水を用いたスプレー処理により前記複
合繊維の少なくとも一部を分割すると同時に繊維同士を
交絡させ、しかる後スルホン化処理することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】前記本発明の構成によれば、メチルペンテン系
ポリマーをA成分とし、融点が130℃以上のポリ(α
−オレフィン)をB成分とし、両成分の少なくとも一部
分はそれぞれ繊維表面に存在し、各成分は互いに異なる
成分と隣接している複合繊維部と、0.5デニール以下
の分割された極細繊維部とを有し、且つ前記A成分の少
なくとも一部にスルホン基が導入されているので、酸や
アルカリ等に対して化学的に安定であり、親水性に優
れ、かつ極細繊維を含む繊維集合体とすることができ
る。
【0009】また、繊維集合体がスパンレース不織布で
あるという本発明の好ましい構成によれば、軽くて強度
と形態保持性に優れ、充電式の電池および蓄電池のセパ
レータ、電気メッキの電極保護袋および湿式の耐酸アル
カリ性ワイパーなどに広く利用することができる。
【0010】次に本発明の製造方法によれば、前記した
本発明のスルホン化極細繊維集合体を効率よく合理的に
製造することができる。
【0011】
【実施例】以下実施例を用いて具体的に説明する。本発
明のスルホン化処理する繊維としては、好ましくは1〜
10デニール、より好ましくは1〜3デニールであっ
て、繊維断面がメチルペンテン系ポリマーとポリ(α−
オレフィン)とが交互配列した分割性繊維である。
【0012】本発明のスルホン化処理するポリオレフィ
ン繊維としては、4−メチル−1−ペンテンの単独重合
体、及び4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィ
ンとの共重合体を使用することができる。本発明におい
てはこれらのポリマーを総称して「メチルペンテン系ポ
リマー」という。4−メチル−1−ペンテンと共重合す
る他のα−オレフィンとしては、たとえばエチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、
3−エチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ヘキセン
などのα−オレフィンを挙げることができる。
【0013】次に本発明の一例として好ましいコンジュ
ゲート複合繊維の断面は、図1〜図2に示す通りであ
る。図1〜図2において、1はコンジュゲート複合繊
維、2はスルホン化されたメチルペンテン系ポリマー、
3は他のポリ(α−ポリオレフィン)である。ポリ(α
−オレフィン)としては、たとえばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ(1−ブテン)、ポリ(1−ペンテ
ン)、ポリ(1−ヘキセン)、ポリ(3−メチル−1−
ブテン)、ポリ(3−メチル−1−ペンテン)、ポリ
(3−エチル−1−ペンテン)、ポリ(3−エチル−1
−ヘキセン)などを挙げることができる。なお、図3は
本発明の分割後の繊維の側面概念図である。すなわち、
4は複合繊維部、5は分割された極細繊維部である。
【0014】メチルペンテン系ポリマーは少なくとも繊
維断面で2分割、好ましくは3〜10個に、より好まし
くは3〜6個に他のポリ(α−オレフィン)で区別され
ているのが都合よく、特に繊維断面で6〜12個の分割
可能なものが最も好ましい。繊維断面に占めるメチルペ
ンテンコポリマーの面積比は40%を超えることが望ま
しく、60%を超えることが好ましい。繊維の延伸性を
良くするために熱延伸性のある4−メチルペンテン−1
と他のポリ(α−オレフィン)のコポリマーとし、融点
が210〜245℃の範囲が好ましい。メチルペンテン
コポリマーと組み合わせるポリ(α−オレフィン)は、
スルホン化処理温度の関係で融点を130℃以上のもの
から選ぶのが好ましく、高剛性ポリプロピレンが最も好
ましく、比重が0.96以上の高密度ポリエチレンおよ
びポリプロピレンも好ましい。極細繊維組成物としての
効果を明確にするため、本発明の組成物を構成する繊維
の50%以上が少なくとも2分割以上に分割されている
のが好ましく、80%以上分割されているのが望まし
い。
【0015】本発明に用いる分割性繊維は、その分割性
を向上させるため、併せて繊維強力を向上させるため、
少なくとも2倍以上に延伸されているのが好ましく、ス
テープル繊維、短カット繊維およびマルチフィラメント
繊維もしくは延伸工程を含むスパンボンド繊維の形態が
好ましい。本発明の組成物は、例えば上記分割性繊維の
ステープルをローラーカードを用いて開繊するか、また
はマルチフィラメント集合体をトウ開繊して、開繊した
後、100〜200kg/cm2 の圧力水、より好まし
くは150〜200kg/cm2 の圧力水で処理して分
割と繊維間絡みを生じさせ一体化させて繊維組成物とし
た後、スルホン化処理して得られる。本発明の組成物に
は、不織布、紙、フェルト、マルチフィラメントもしく
は紡績糸による織編物がある。上記繊維組成物を構成す
る繊維表面に露出するメチルペンテン系ポリマーは、ス
ルホン化処理、例えば熱濃硫酸によって、該コポリマー
中のメチルペンテン構成単位中の第3級炭素の少なくと
も一部にスルホン基が導入され、下記(化1)の構造を
少なくとも一部に含むようになり、親水性が付与され
る。このスルホン基導入反応は次に示す(化1)のよう
に進むものと考えられる。
【0016】
【化1】
【0017】前記(化1)は、ポリマーの1ユニットを
示すものである。前記(化1)に示すように、メチルペ
ンテンユニットの側鎖が結合している第3級炭素の少な
くとも一部にスルホン基が導入されやすい。スルホン基
の導入割合は、メチルペンテンユニット中の0.01〜
5mol%程度が好ましい。
【0018】併せてこのスルホン化処理中に、他のα−
ポリオレフィンも若干ながらスルホン化されるため、結
果として本発明の極細繊維組成物は全体として親水性が
付与される。スルホン化するには、熱濃硫酸処理、発煙
硫酸処理、三酸化硫黄ガス処理またはクロルスルホン酸
処理がある。熱濃硫酸処理は、熱濃硫酸温度(℃)×硫
酸濃度(硫酸の重量比率)が50を超え、且つ60℃以
上110℃未満の熱濃硫酸に浸漬すると約1時間程度の
処理で電池セパレータとして十分な親水性が付与でき
る。長時間処理する場合は、この範囲外でも可能であ
る。90℃、92%熱濃硫酸で処理した目付60g/m
2 の本発明の不織布は、40%KOH水溶性の保液性も
よく、ニッケル−カドミニウム電池のセパレータとして
有用であると推定される。本発明の極細繊維組成物の強
力を向上させるためのポリオレフィンのみでなり、繊維
断面をメチルペンテンコポリマーとする1〜3デニール
の繊維を30%以下なら含んでいても差し支えない。
【0019】本発明用いるメチルペンテン系ポリマー
は、ポリプロピレンおよびポリブテン−1などの他の
リ(α−オレフィン)と比べて側鎖が長いため、ポリプ
ロピレンなどでは反応しにくいスルホン化条件でもメチ
ルペンテンユニットの側鎖が結合している第3級炭素へ
スルホン基(−SO3 H)の導入が生じやすいと推定さ
れる。耐熱性の点で本発明の最も好ましい組み合わせ
は、メチルペンテンコポリマーの融点が210〜245
℃であり、融点163℃のポリプロピレンであり、耐熱
アルカリ性と親水性に優れているため、充電式のアルカ
リ電池セパレ−タとして好都合である。
【0020】実施例1〜2 メチルフローレート50g/10分(加重2169g、
270℃)、融点240℃のメチルペンテンコポリマー
(PMP)をA成分2(図1)とし、メルトフローレー
ト20g/10分(加重2169g、230g℃)、融
点163g℃の高結晶性ポリプロピレン(PP)または
メルトフローレート17g/10分(加重2169g、
190℃)、融点137℃、密度0.964g/cm3
の高密度ポリエチレン(HDPE)をB成分3(図1)
とし、A成分とB成分の繊維断面の断面積比が50:5
0の図1に示す繊維断面(8分割)の分割性複合繊維
(1)を複合紡糸した。温度280℃で溶融紡糸し、次
に95℃の熱水中で2デニールに延伸し、繊維処理剤を
付与後、スタフィングボックスを用いて捲縮を付与し、
105℃のコンベア式熱風貫通型乾燥機で乾燥し、51
mmに切断してステープル繊維とした。得られたステー
プル繊維の特性は表1のとおりであった。
【0021】
【表1】
【0022】このステープルをローラーカードを用い目
付80g/m2 のウェッブした後、160kg/cm2
の圧力水で3秒間処理して複合繊維の構成単位をばらば
らに分割させ、同時にこれを絡み合わせて不織布とし
た。これを90℃、92%熱濃硫酸に30分間浸漬し、
その後希硫酸浸漬を経て多量の水で水洗後、乾燥して本
発明の極細繊維組成物である不織布を得た。これらの不
織布を水中に静かに浮かべるといずれも1分以内に水中
に没した。
【0023】比較例1 実施例1および2で用いたB成分同士で実施例1と同様
にして分割性複合繊維を作成し、同様にして分割性複合
繊維を作成し、同様にして延伸して2デニール、51m
mのステープルとした後、不織布とした。これを同様に
して、90℃、92%熱濃硫酸に30分間浸漬し、その
後希硫酸浸漬を経て多量の水で水洗後、乾燥し、この不
織布を水中に静かに浮かべるといつまでたっても水中に
浮かんでいた。
【0024】実施例3 市販の発煙硫酸を実施例1の不織布にたらし一夜放置
後、多量の水で水洗したところ、発煙硫酸をたらした部
分が親水化されていた。
【0025】
【発明の効果】本発明の極細繊維組成物は、繊維が全て
ポリオレフィンで構成され、且つ繊維表面の少なくとも
一部はスルホン化処理によって親水化したスルホン化メ
チルペンテンコポリマーで占められているため、耐酸
性、耐アルカリ性に優れ、親水性があるため、従来の撥
水性および疎水性であるポリオレフィン繊維の適用が困
難であった電池セパレータ、瀘過布などの親水性、耐酸
性、耐アルカリ性の両方を必要とする分野に都合よく用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分割性複合繊維の一例を示した繊維
断面図である。
【図2】 本発明の分割性複合繊維の別の例を示した繊
維断面図である。
【図3】 本発明の分割後の繊維の一例の側面概念図で
ある。
【符号の説明】
1 複合繊維 2 メチルペンテン系ポリマー(A成分) 3 ポリ(α−オレフィン)(B成分) 4 複合繊維部 5 分割された極細繊維部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/48 D04H 1/48 D06M 11/55 D06M 11/02 // D06M 101:20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ(4−メチルペンテン−1)をA成
    分とし、融点が130℃以上のポリ(α−オレフィン)
    をB成分とし、両成分の少なくとも一部分はそれぞれ繊
    維表面に存在し、各成分は互いに異なる成分と隣接して
    いる複合繊維部と、0.5デニール以下の分割された極
    細繊維部とを有し、且つ前記A成分のメチルペンテンユ
    ニット中の0.01〜5モル%にスルホン基が導入され
    ているスルホン化極細繊維集合体。
  2. 【請求項2】 4−メチルペンテン−1と他のα−オレ
    フィンとの共重合体からなる融点が210〜245℃の
    メチルペンテン系ポリマーをA成分とし、融点が130
    ℃以上のポリ(α−オレフィン)をB成分とし、両成分
    の少なくとも一部分はぞれぞれ繊維表面に存在し、各成
    分は互いに異なる成分と隣接している複合繊維部と、
    0.5デニール以下の分割された極細繊維部とを有し、
    且つ前記A成分のメチルペンテンユニット中の0.01
    〜5モル%にスルホン基が導入されているスルホン化極
    細繊維集合体。
  3. 【請求項3】 繊維集合体がスパンレース不織布である
    請求項1又は2に記載のスルホン化極細繊維集合体。
  4. 【請求項4】 ポリ(4−メチル−ペンテン−1)又は
    4−メチルペンテン−1と他のα−オレフィンとの共重
    合体からなるメチルペンテン系ポリマーをA成分とし、
    融点が130℃以上のポリ(α−オレフィン)をB成分
    として用い、両成分の少なくとも一部分がそれぞれ繊維
    表面に存在するように複合紡糸して複合繊維を得、次い
    で延伸し、次にカッティングするかまたはせずして開繊
    しウェブ状物または開繊トウ状物に成形し、次に圧力水
    を用いたスプレー処理により前記複合繊維の少なくとも
    一部を分割すると同時に繊維同士を交絡させ、しかる後
    スルホン化処理することを特徴とするスルホン化極細繊
    維集合体の製造方法。
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