JP2567902Y2 - 電動式投影スクリーン装置 - Google Patents

電動式投影スクリーン装置

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JP2567902Y2
JP2567902Y2 JP1991112990U JP11299091U JP2567902Y2 JP 2567902 Y2 JP2567902 Y2 JP 2567902Y2 JP 1991112990 U JP1991112990 U JP 1991112990U JP 11299091 U JP11299091 U JP 11299091U JP 2567902 Y2 JP2567902 Y2 JP 2567902Y2
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東次 菊地
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株式会社キクチ科学研究所
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばビデオプロジェ
クタ・映写機・幻燈機等の投影システムにおける投影ス
クリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】投影スクリーン装置として、不使用時は
床側に設置したスクリーン格納部にスクリーンを巻込ま
せ、またスクリーン支持昇降動部材を畳込ませて格納し
た状態にさせ、使用時は該格納部のスクリーン支持昇降
動部材の上昇動によりスクリーンを下から上へせり上げ
させて張設(展張)状態にさせる、スクリーンせり上げ
張設式(昇降式)のものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のこの種の投影ス
クリーン装置には次のような問題点が挙げられる。
【0004】.総じて機構的に複雑でコスト高なもの
である。
【0005】.スクリーンの上昇動過程、最終の張設
状態、下降動過程において、スクリーンの左右側での上
昇量・下降量の差によりスクリーンに左側又は右側への
傾きを生じやすいものがあった。
【0006】.スクリーンの上昇起動に円滑性を欠く
ものがある。
【0007】.スクリーン格納状態において、スクリ
ーン巻込みシャフトに巻込まれているスクリーンと、該
スクリーンの上辺に取付けられていて、スクリーン支持
昇降動部材に連結されたスクリーン上辺横木との間のス
クリーン部分に、スクリーン支持昇降動部材が上昇付勢
手段の付勢力に抗して畳込まれていることによる反力に
より、大きな張力が作用した状態になるものが多く、そ
のため該スクリーン部分が耐久的に伸びへたりして疲労
弱化しやすく、スクリーンの裂け破れの発生につなが
る。
【0008】.スクリーンの張設状態時、格納状態
時、昇降動過程時にスクリーンに裂け破れを生じたと
き、スクリーン支持昇降動部材がスクリーンの張りによ
る引止めがなくなることでスクリーン上昇付勢手段の付
勢力で急激に上昇動作する危険性がある。
【0009】本考案はスクリーンせり上げ張設式の投影
スクリーン装置おける上記のような問題を解消すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は下記の構成を特
徴とする電動式投影スクリーン装置である。 (1)スクリーン格納部1と、該スクリーン格納部1に
横設されていて、モータ4により正転駆動・逆転駆動・
停止されるスクリーン巻き込みシャフト2と、該モータ
4を正転・逆転・停止制御するコントローラ5と、該シ
ャフト2に、該シャフト2の正転駆動により巻き込ま
れ、逆転駆動により巻き戻されて繰り出される可撓性の
スクリーン7と、該スクリーン7の背面側に配設されて
いてスクリーン上辺の横木8を支持し、前記シャフト2
の逆転駆動過程時に前記スクリーン格納部1から上昇動
して前記スクリーン7を前記スクリーン格納部1からせ
り上げ張設し、逆に前記シャフト2の逆転駆動過程時に
前記スクリーン格納部1に下降動するスクリーン支持昇
降動機構を有し、該スクリーン支持昇降動機構は、前記
スクリーン7の中央縦軸線の左右側に対称に配設され、
前記スクリーン横木8を支持して前記クリーン格納部1
から立上がり回動され、逆に前記クリーン格納部1に畳
込み回動されるアーム部材11L・12L・11R・1
2Rと、該アーム部材が所定角以下の畳込み回動角姿勢
にある状態においては該アーム部材に立上がり回動力を
与えないが、該アーム部材が該所定角以上の回動角姿勢
にある状態においては該アーム部材に立上がり回動力を
与えるアーム部材回動付勢部材15L・15Rと、前記
左右側のアーム部材の立上がり回動・畳込み回動運動を
互いに連動させるアーム部材回動連動部材101 ・10
2 ・103 ・104 と、前記アーム部材が所定角以下の
畳込み回動角姿勢にある状態において、該アーム部材に
立上がり回動力を作用させるスクリーン上昇起動部材1
8L・18Rを有し、前記スクリーン支持昇降動機構の
上昇動速度が所定よりも増大状態になった時は、前記ア
ーム部材回動付勢部材15L・15R或は前記スクリー
ン上昇起動部材18L・18Rによる前記アーム部材の
立上がり回動力に抗してスクリーン支持昇降動機構の上
昇動を緊急に引止めるブレーキ部材24L・24R・2
5L・25Rを有することを特徴とする電動式投影スク
リーン装置。
【0011】(2)前記アーム部材が所定角以下の畳込
み回動角姿勢にある状態においては該アーム部材に立上
がり回動力を与えないが、該アーム部材が該所定角以上
の回動角姿勢にある状態においては該アーム部材に立上
がり回動力を与えるアーム部材回動付勢部材15L・1
5Rが、ガススプリングであることを特徴とする(1)
記載の電動式投影スクリーン装置。
【0012】(3)前記スクリーン上昇起動部材18L
・18Rが、前記アーム部材が所定角以下の畳込み回動
角姿勢にある状態において該アーム部材に押圧されて蓄
勢状態になりその反力でアーム部材に立上がり回動力を
作用させるばね部材22を含むことを特徴とする(1)
記載の電動式投影スクリーン装置。
【0013】(4)前記スクリーン格納部1が床側に設
置される可搬の箱体であることを特徴とする(1)記載
の電動式投影スクリーン装置。
【0014】
【0015】
【作用】スクリーン支持昇降動機構の左右対称の立上が
り・畳込みアーム部材の回動は回動連動部材で左右側互
いに等しい回動角でなされるので、スクリーンのせり上
げ上昇動過程時、最終張設状態時、及び下降動過程時に
スクリーンに左側又は右側への傾きを生じさせない。
【0016】スクリーン上昇起動部材によりスクリーン
の上昇起動が円滑になされる。
【0017】スクリーン格納状態においては、スクリー
ン支持昇降動機構の立上がり・畳込みアーム部材の主の
回動付勢部材は該アーム部材に立上がり回動力を与えな
い作用解除状態にあり、シャフトに巻込まれているスク
リーンと、該スクリーンの上辺に取付けられていて回動
アーム部材に連結されたスクリーン上辺横木との間のス
クリーン部分には、スクリーン上昇起動部材による立上
がり回動力による張力が作用しているが、その張力は比
較的小さく設定することができるので、上記スクリーン
部分に作用する張力を小さくすることができ、該スクリ
ーン部分の耐久による伸びへたり、疲労弱化を防止して
スクリーンの裂け破れの発生をなくすことができる。
【0018】スクリーン張設状態時、スクリーンのせり
上げ上昇動又は下降動過程時、及びスクリーン格納状態
時に、スクリーンに裂け破れが生じても、そのときはブ
レーキ部材が機能してスクリーン支持昇降動機構の急激
な上昇運動が阻止されるので安全である。
【0019】装置機構を全体的にシンプルにでき低コス
ト化することができる。
【0020】
【実施例】図面は本考案の一実施例装置を示すもので、
図1はスクリーン張設状態時の縦断背面図、図2の
(a)は図1の(a)−(a)線の横断側面図、(b)
はスクリーン格納状態時の縦断背面図である。
【0021】1はスクリーン格納部としての、装置正面
から見て横長で、上面を開放したスクリーン格納箱であ
り、床上に設置される可搬の箱体である。
【0022】2はこの格納箱1内に両端側を軸受け部3
・3に軸受けさせて横設したスクリーン巻込みシャフト
である。該シャフト2はその一端側に設けたモータ4に
より正転・逆転駆動され、正転駆動のときは可撓性のス
クリーン7が該シャフト2に巻込まれることでスクリー
ンの格納動作がなされ、逆転駆動のときはスクリーン7
が該シャフト2から巻戻されて繰出され、後述するスク
リーン支持昇降動機構との協動によりスクリーン7の張
設動作がなされる。
【0023】5はモータ4とケーブル6で結んだリモー
トコントローラであり、該コントローラ5のスイッチに
よりモータ4の正転・逆転・停止の制御操作がなされ
る。
【0024】スクリーン7はその下辺側はシャフト2に
係止させてあり、上辺側には長手に沿って剛性を有する
軽量な横木8(例えば木製棒材・アルミパイプ材)を取
付けてある。
【0025】9は格納箱1内の略中央部に固定配設した
縦向きのシャーシ板である。101・102 ・103
104 は、後述するスクリーン支持昇降動機構の左右対
称のアーム部材の立上がり回動・畳込み回動運動を互い
に連動させるアーム部材回動連動部材であり、本例は該
シャーシ板9の背面側に左右方向に横一列に配列して互
いにかみ合わせて枢着させた同径・同歯数の4つの平歯
車列である。
【0026】11L・12L・11R・12Rはスクリ
ーン支持昇降動機構を構成する都合4本のアーム部材で
あり、スクリーン7の中央縦軸線の左右側に対称に配置
してある。
【0027】11Lは上記4つの平歯列の図面上左端の
平歯車101 に基部を一体に取付けた左側第1アーム部
材、11Rは右端の平歯車104 に基部を一体に取付け
た右側第1アーム部材である。該左右の第1アーム部材
11L・11Rは互いに同じ長さ寸法である。
【0028】12Lは下端部を前記左側第1アーム部材
11Lの上端部に枢軸13Lを中心に回動自由に連結し
た左側第2アーム部材、12Rは下端部を前記右側第1
アーム部材11Rの上端部に枢軸13Rを中心に回動自
由に連結した右側第2アーム部材である。該左右の第2
アーム部材12L・12Rは互いに同じ長さ寸法であ
る。
【0029】そして該左右の第2アーム部材12Lと1
2Rの上端部は重ねてスクリーン上辺横木8の長手方向
中央部に枢軸14を中心に回動自由に連結させてある。
【0030】上記の各アーム部材11L・11R、12
L・12Rは例えばアルミ製の角パイプ材である。
【0031】15L・15Rはアーム部材回動付勢部材
としての左右一対のガススプリングであり、それぞれ左
側第1アーム部材11Lとシャーシ板9との間、及び右
側第1アーム部材11Rとシャーシ板9との間に設けて
あり、それぞれシリンダ部下端をシャーシ板9の左右部
に枢軸16L・16Rで枢支させ、ロッド部上端をそれ
ぞれ左右の第1アーム部材11L・11Rの下面部に枢
軸17L・17Rで枢支させて配設してある。
【0032】18L・18Rはそれぞれ左右の第1アー
ム部材11L・11Rの先端側の上面部に設けたスクリ
ーン上昇起動部材である。本実施例の該左右の各スクリ
ーン上昇起動部材は図3に一部切り欠き拡大図を示した
ように、第1アーム部材(11L・11R)の先端寄り
の上下面に上下貫通孔20を設け、この貫通孔20にボ
ルト21をボルト頭部とアーム部材上面間にコイルばね
22を介在させてアーム部材上面側から挿入貫通させ、
アーム部材の下面側から突出たボルトの下端に抜止めナ
ット23を螺合させたものである。
【0033】24L・24Rは、スクリーン支持昇降動
機構の上昇動速度が所定よりも増大状態になった時は、
前記アーム部材回動付勢部材としてのガススプリング1
5L・15R或は前記スクリーン上昇起動部材18L・
18Rによる前記アーム部材11L・11R、12L・
12Rの立上がり回動力に抗してスクリーン支持昇降動
機構の上昇動を緊急に引止めるブレーキ部材としての、
左右一対のセーフティワイヤ巻込み装置(リトラクタ)
であり、それぞれスクリーン格納箱1内の底部の左右端
側に固定配置してあり、それぞれワイヤ25L・25R
の先端部をスクリーン上辺横木8の左端部側と右端部側
とに固定してある。
【0034】このセーフティワイヤ巻込み装置24L・
24Rは、自動車の安全シートベルト巻込み装置と同様
に、常時ワイヤ25L・25Rを巻込み付勢しており、
ワイヤ25L・25Rはスクリーン7が図2の(b)の
巻込み格納状態から図1の張設状態に至るスクリーンせ
り上り上昇動過程では装置24L・24Rのワイヤ巻込
み付勢力に抗してスクリーン7のせり上がりに伴い横木
8に引かれてスムーズに引き出されていく。逆にスクリ
ーン7が図1の張設状態から図2の(b)の巻込み格納
状態に至るスクリーン下降動過程ではスクリーン7の下
降動に伴いスムーズに装置24L・24Rに巻込まれて
いく。しかしそのワイヤ25L・25Rに所定以上の急
激な強い引張り力が作用した時にはワイヤ24L・24
Rの引出しを阻止する働きをする。
【0035】以上の構成において、スクリーン7の中央
縦軸線を中にしてその左側の歯車102 ・101 、第1
と第2のアーム部材11L・12L、ワイヤ巻込み装置
24L、ワイヤ25Lと、右側の歯車103 ・104
第1と第2のアーム部材11R・12R、ワイヤ巻込み
装置24R、ワイヤ25Rは、互いに左右対称に配置さ
れおり、また全てスクリーン7の背面側に配設されてい
る。
【0036】而して、図2の(b)のスクリーン格納状
態において、スクリーン7はシャフト2に十分巻込まれ
ていてスクリーン上辺横木8がスクリーン格納箱1の上
面開口面より箱1内に下がって納まった状態にある。
【0037】左右側の各第1・第2アーム部材11L・
11R、12L・12Rはそれぞれ枢軸部で折曲がって
格納箱1内に畳込まれて納まった状態にある。
【0038】左右側の各ガススプリング15L・15R
はアーム部材11L・11R、12L・12Rの上記の
畳込みによりロッド部がシリンダ部内に十分に押込ま
れ、この状態時の各ガススプリング15L・15Rはロ
ッド部に突出し力が作用しない。即ちこの状態時におい
ては左右の各第1アーム部材11L・11Rにはガスス
プリング15L・15Rによる立上がり回動力は作用し
ていない。
【0039】一方、左右側の各スクリーン上昇起動部材
18L・18Rは図3の実線示のようにそれぞれ左右の
第1アーム部材11R(11L)の上に畳込み回動した
第2アーム部材12R(12L)の下面でボルト20の
頭部がコイルばね22の弾発力に抗して該ばね22を圧
縮して下方に押し下げられた状態になっており、圧縮さ
れたコイルばね22の反力により左右の各第2アーム部
材12L・12Rには枢軸13L・13Rを中心とする
立上がり回動力が作用している。
【0040】しかし、この圧縮されたコイルばね22の
反力による左右の各第2アーム部材12L・12Rの立
上がり回動力よりも、モータ4の停止によるスクリーン
引止め力の方が打ち勝っており、各第2アーム部材12
L・12Rの立上がり回動動作は押え込まれている。
【0041】左右のセーフティワイヤ25L・25Rは
巻込み装置24R・24L内に巻込まれた状態になって
いる。
【0042】スクリーン不使用時はスクリーン7及び各
アーム部材11L・11R、12L・12Rが上記のよ
うに巻込み・畳込まれた格納箱1の上面開口部に蓋板2
6(図2の(b))をかぶせてチリやホコリ等の侵入を
防ぐ。
【0043】(1)スクリーン張設動作 スクリーン使用時は箱1の蓋板26を開ける。
【0044】スクリーン張設スイッチが押されると、モ
ータ4に逆転通電がなされてシャフト2が所定の速度で
逆転駆動されてシャフト2に巻込まれているスクリーン
7が巻戻されて繰出される。
【0045】このスクリーン7の巻戻し繰出しに伴い、
シャフト2の回転停止によるスクリーン引止めが解除さ
れて前述した左右のスクリーン上昇起動部材18L・1
8Rの圧縮されたコイルばね22の反力により左右の各
第2アーム部材12L・12Rが枢軸を中心にそれぞれ
立上がり起動回動されてスクリーン横木8が持ち上げ移
動されていく。
【0046】またこれに連動して左右の第1アーム部材
11L・11R及びガススプリング15L・15Rも枢
軸を中心に立上がり起動回動される。
【0047】上記の圧縮コイルばね22の反力によるア
ーム部材12L・12R、11L・11R、ガススプリ
ング15L・15Rの立上がり起動回動はボルト21の
抜止めナット23がアーム部材11L・11Rの下面に
当たってボルト21のばね22による上動が停止するま
での間なされる(図3の2点鎖線示)。
【0048】ガススプリング15L・15Rは上記の立
上がり起動回動により所定の角度に立上がり回動すると
ロッド部に突出し力が作用するスプリング作用状態にな
る。以後はこのガススプリング15L・15Rのスプリ
ング作用により左右の第1アーム部材11L・11Rが
立上がり回動駆動されて、これに伴いモータ4の引続く
逆転駆動によるスクリーン7の巻戻し繰出しにつれて、
左右の第1アーム部材11L・11R、第2アーム部材
12L・12R、ガススプリング15L・15Rが立上
がり回動してスクリーン横木8が持上げられスクリーン
7がせり上がっていく。
【0049】左右のセーフティワイヤ25L・25Rは
スクリーン横木8の上記の持ち上げ移動によりそれぞれ
引張られて巻取り装置24L・24R内からスムーズに
引出されていく。
【0050】左右の第1及び第2のアーム部材11L・
11Rは該両アーム部材11L・11Rを前記4つの互
いにかみ合わせた平歯車101 〜104 で連絡させてあ
ることで、互いに等しい立上がり回動角をもって連動し
て立上がり回動する。
【0051】これにより左側の第1及び第2アーム部材
11L・12Lと右側の第1及び第2アーム部材11R
・12Rが対称に立上がり回動していくので、スクリー
ン7のせり上げ上昇動過程でスクリーン7に左側又は右
側への傾きを生じることが防止される。
【0052】アーム部材11L・12L、11R・12
Rの立上がり回動角が所定の立上がり最終角に至ると、
それが不図示のリミットスイッチで検知され、その検知
信号によりモータ4の逆転駆動が停止され、左右のガス
スプリング15L・15Rによる引続くアーム部材立上
がり回動力に抗してスクリーン7が引止められてスクリ
ーン7のそれ以上のせり上げ上昇動が停止され、図1の
スクリーン張設状態が保持される。
【0053】(2)スクリーン格納動作 このスクリーン張設状態において、スクリーン格納スイ
ッチが押されると、モータ4が正転駆動されてせり上げ
張設状態のスクリーン7が左右のガススプリング15L
・15Rによるアーム部材立上がり回動力に抗してシャ
フト2に巻込まれていく。このスクリーン7の巻込みに
より左右の第1・第2アーム部材11L・12L、11
R・12R、ガススプリング15L・15Rがガススプ
リング15L・15Rのスプリング作用に抗して畳込み
回動していき、スクリーン上辺横木8が下降動しスクリ
ーン7が引下げられていく。
【0054】左右のセーフティワイヤ25L・25Rは
スクリーン上辺横木8の下降動に伴い巻取り装置24L
・24R内にスムーズに巻込まれていく。
【0055】左右の第1及び第2のアーム部材11L・
11Rの畳込み回動は両アーム部材11L・11Rを前
記4つの互いに歯合させた平歯車101 〜104 で連絡
させてあることで互いに等しい畳込み回動角を持って連
動して畳込まれていく。
【0056】これにより左側の第1及び第2アーム部材
11L・12Lと右側の第1及び第2アーム部材11R
・12Rが対称的に畳込み回動していくので、スクリー
ン下降動過程でスクリーン7に左側又は右側への傾きを
生じることが防止される。
【0057】スクリーン7のシャフト2による巻込み引
下げによるアーム部材の畳込み角度が所定の最終角度に
至る少し前過程において、畳込み回動した左右の第2ア
ーム部材12L・12Rの下面がそれぞれ左右の第1ア
ーム部材11L・11R側のスクリーン上昇起動部材1
8L・18Rのボルト21の頭部に接触し(図3の2点
鎖線示)、引続くアーム部材12L・12Rの畳込み回
動力でボルト21がコイルばね22の弾発力に抗して下
方へ押されていく(図3の実線示)ことで、コイルばね
22にスクリーン上昇起動力が蓄勢されていく。
【0058】更に引続くアーム部材の畳込み回動でガス
スプリング15L・15Rが所定の畳込み回動角になっ
た時点で該ガススプリング15L・15Rのスプリング
作用が解除状態になる。
【0059】次いでアーム部材の畳込み回動角が所定の
最終角度に至ったことが不図示のリミットスイッチで検
知されると、その検知信号によりシャフトモータ4の正
転駆動が停止され、左右のスクリーン上昇起動部材18
L・18Rによるアーム部材立上がり回動力に抗してス
クリーン7の引止めがなされ、図2の(b)のスクリー
ン格納状態が保持される。
【0060】本実施例の投影スクリーン装置は、 a.スクリーン支持昇降動機構の左右対称の立上がり・
畳込みアーム部材11L・12L、11R・12Rの回
動は回動連動部材である歯車列101 〜104で左右側
互いに等しい回動角でなされるので、スクリーン7のせ
り上げ上昇動過程時、最終張設状態時、及び下降動過程
時にスクリーン7に左側又は右側への傾きを生じさせな
い。
【0061】b.スクリーン上昇起動部材18L・18
Rによりスクリーン7の上昇起動が円滑になされる。
【0062】c.スクリーン格納状態において、スクリ
ーン支持昇降動機構の立上がり・畳込みアーム部材11
L・12L、11R・12Rの主の立上がり回動付勢部
材としてのガススプリング15L・15Rはスプリング
作用解除状態にあり、巻込みシャフト2に巻込まれてい
るスクリーン7と、該スクリーン7の上辺に取付けられ
ていてスクリーン支持昇降動機構に連結されたスクリー
ン上辺横木8との間のスクリーン部分には、スクリーン
上昇起動部材18L・18Rの圧縮コイルばね22・2
2の反力による張力が作用しているが、該張力は比較的
小さく設定することができるので、上記スクリーン部分
に作用する張力を小さくすることができ、該スクリーン
部分の耐久による伸びへたり、疲労弱化を防止してスク
リーンの裂け破れの発生をなくすことができる。
【0063】d.スクリーン張設状態時、スクリーン7
のせり上げ上昇動又は下降動過程時、及びスクリーン格
納状態時に、スクリーン7に裂け破れが生じてもそのと
きはスクリーン上辺横木8がブレーキ部材としてのセー
フティワイヤ25L・25Rと巻込み装置24L・24
Rにより引止められてスクリーン支持昇降動機構11L
・12L、11R・12Rの急激な上昇運動が阻止され
るので安全である。
【0064】なお、ワイヤ25L・25Rの上端部をス
クリーン上辺横木8でなく、それぞれ左右の第1アーム
部材11L・11Rあるいは第2アーム部材12L・1
2Rに固定するようにしてもよい。ワイヤ25L・25
Rはベルトにしてもよい。
【0065】格納箱1の蓋板26はモータ等の駆動手段
を具備させてリモートコントローラ5の操作で開閉させ
るようにすることもできる。コントローラ5のスクリー
ン張設スイッチのオン信号にもとづいてスクリーン7の
せり上り動作前に蓋板26を自動的に開き動作させ、ス
クリーン格納スイッチのオン信号で格納動作が実行され
て格納完了信号にもとづいて蓋板26を自動的に閉じ動
作させるようにすることもできる。無線式のリモートコ
ントローラ5でモータ4の制御操作を行うようにするこ
ともできる。
【0066】スクリーン上昇起動部材18L・18Rと
してのボルト21・コイルばね22・抜止めナット23
は第2アーム部材12L・12R側に配設具備させるよ
うにしてもよい。
【0067】またスクリーン上昇起動部材18L・18
Rは図4のように格納箱1側に配設具備させて、第1ア
ーム部材11L・11Rと接離させる関係構成にするこ
ともできる。
【0068】スクリーン上昇起動部材18L・18Rの
蓄勢部材はコイルばね22でなく、板ばねや弾性ゴム材
等とすることもできる。
【0069】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、スクリー
ンせり上げ張設式の投影スクリーン装置について従来装
置の問題点が解消され、所期の目的がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例装置のスクリーン張設状態時の縦断
背面図
【図2】 (a)は図1の(a)−(a)線の横断側面
図、(b)はスクリーン格納状態時の縦断背面図
【図3】 右側のスクリーン上昇起動部材部分の一部切
欠き拡大図
【図4】 スクリーン上昇起動部材を格納箱側に配設具
備させた例の図
【符号の説明】
1 スクリーン格納箱 2 スクリーン巻込みシャフト 4 モータ 5 コントローラ 7 スクリーン 8 スクリーン上辺横木 101 〜104 平歯車トレイン 11L・11R・12L・12R スクリーン支持昇降
動部材としての立上がり・畳込み回動アーム部材 18L・18R スクリーン上昇起動部材 24L・24R セーフティワイヤ巻込み装置 25L・25R セーフティワイヤ

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーン格納部1と、 該スクリーン格納部1に横設されていて、モータ4によ
    正転駆動・逆転駆動・停止されるスクリーン巻き込み
    シャフト2と、該モータ4を正転・逆転・停止制御するコントローラ5
    と、 該シャフト2に、該シャフト2の正転駆動により巻き込
    まれ、逆転駆動により巻き戻されて繰り出される可撓性
    のスクリーン7と、 該スクリーン7の背面側に配設されていてスクリーン上
    辺の横木8を支持し、前記シャフト2の逆転駆動過程時
    に前記スクリーン格納部1から上昇動して前記スクリー
    ン7を前記スクリーン格納部1からせり上げ張設し、逆
    に前記シャフト2の逆転駆動過程時に前記スクリーン格
    納部1に下降動するスクリーン支持昇降動機構を有し、 該スクリーン支持昇降動機構は、 前記スクリーン7の中央縦軸線の左右側に対称に配設さ
    れ、前記スクリーン横木8を支持して前記クリーン格納
    部1から立上がり回動され、逆に前記クリーン格納部1
    に畳込み回動されるアーム部材11L・12L・11R
    ・12Rと、 該アーム部材が所定角以下の畳込み回動角姿勢にある状
    態においては該アーム部材に立上がり回動力を与えない
    が、該アーム部材が該所定角以上の回動角姿勢にある状
    態においては該アーム部材に立上がり回動力を与えるア
    ーム部材回動付勢部材15L・15Rと、 前記左右側のアーム部材の立上がり回動・畳込み回動運
    動を互いに連動させるアーム部材回動連動部材101
    102 ・103 ・104 と、 前記アーム部材が所定角以下の畳込み回動角姿勢にある
    状態において、該アーム部材に立上がり回動力を作用さ
    せるスクリーン上昇起動部材18L・18Rを有し、前記スクリーン支持昇降動機構の上昇動速度が所定より
    も増大状態になった時は、前記アーム部材回動付勢部材
    15L・15R或は前記スクリーン上昇起動部材18L
    ・18Rによる前記アーム部材の立上がり回動力に抗し
    てスクリーン支 持昇降動機構の上昇動を緊急に引止める
    ブレーキ部材24L・24R・25L・25Rを有する
    ことを特徴とする電動式投影スクリーン装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム部材が所定角以下の畳込み回
    動角姿勢にある状態においては該アーム部材に立上がり
    回動力を与えないが、該アーム部材が該所定角以上の回
    動角姿勢にある状態においては該アーム部材に立上がり
    回動力を与えるアーム部材回動付勢部材15L・15R
    が、ガススプリングであることを特徴とする請求項1記
    載の電動式投影スクリーン装置。
  3. 【請求項3】 前記スクリーン上昇起動部材18L・1
    8Rが、前記アーム部材が所定角以下の畳込み回動角姿
    勢にある状態において該アーム部材に押圧されて蓄勢状
    態になりその反力でアーム部材に立上がり回動力を作用
    させるばね部材22を含むことを特徴とする請求項1記
    載の電動式投影スクリーン装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーン格納部1が床側に設置さ
    れる可搬の箱体であることを特徴とする請求項1記載の
    電動式投影スクリーン装置。
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