JP2567780Y2 - 冷却ファンの潤滑システム - Google Patents

冷却ファンの潤滑システム

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JP2567780Y2
JP2567780Y2 JP3840993U JP3840993U JP2567780Y2 JP 2567780 Y2 JP2567780 Y2 JP 2567780Y2 JP 3840993 U JP3840993 U JP 3840993U JP 3840993 U JP3840993 U JP 3840993U JP 2567780 Y2 JP2567780 Y2 JP 2567780Y2
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oil
bearing
lubricating bearing
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lubricating
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新茂 謝
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協禧電機股▲ひん▼有限公司
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、冷却ファンの潤滑シス
テムに関し、特に、自動注油軸受の潤滑油の消耗率を減
少し、冷却ファンの寿命を延ばし、軸の回転を更に順調
に行うことができる冷却ファンの潤滑システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】冷却ファンは、冷却散熱構造であり、主
に、電子エレメントあるいは電機エレメントに用いら
れ、運転により発生する熱を取り出し、散熱し、冷却す
る目的に使用され、これにより電子あるいは電機エレメ
ントの寿命を延ばし、高温による損傷を防ぐため、コン
ピュータ、ビデオデッキ、コピー機等に使用される。従
来の冷却ファン(60)の構造は、図5に示される。す
なわち、その構造は、羽根部(61)および本体(6
2)から構成され、この羽根部(61)は中空のハウジ
ングとし、ハウジングの周囲には羽根(611)を設
け、中空のハウジングの内縁には磁石(612)を嵌め
る、中央には位置決め軸(613)を突出して設け、別
に、本体(62)の中間には羽根位置決め部(621)
を設け、且つこの羽根位置決め部(621)の中間には
貫通穴(623)を設けた凸柱(622)を突出させて
設け、貫通穴(623)の中にはさらに受け面(62
4)を突出させて設ける。この受け面(624)の中
に、軸穴(631)を設けた自動注油軸受(63)を嵌
め、上記凸柱(622)の外側には、回路板(625)
とコイル(626)を設ける。従来の冷却ファン(6
0)は以上のような構造であり、その組立方法は、羽根
部(61)の位置決め軸(613)を直接軸受(63)
の軸穴(631)に挿入し、位置決め軸(613)は軸
受(63)の両端面にてそれぞれ断面が円形のオイルリ
ング(614)を設け、同時に羽根部(61)の磁石
(612)をコイル(626)の外縁に設ける。回転板
(625)とコイル(626)を通電するとき、羽根部
(61)は位置決め軸((613)が自動注油軸受け
(63)の中を回転することにより、羽根(611)を
回転し、同時に位置決め軸(613)と自動注油軸受
(63)が相対的に運転するとき、自動注油軸受(6
3)はその内の焼結穴内に潤滑油を放出することによ
り、軸受(63)と位置決め軸(63)の自動的な潤滑
作用を有する。
【0003】上述した従来の冷却ファンの潤滑システム
は非常に優れたものとはいえ、なお以下のような欠点が
あった。図6に示されるように、オイルリング(61
4)は位置決め軸(613)の回転に従い、オイルリン
グ(614)と軸受(613)は端面間の摩擦力により
潤滑油は軸受の焼結穴に吸い出され、さらにオイルリン
グ(614)の遠心力により周囲にスプレーされ、間隙
(71)から流出する(図の矢印の方向に示されるとお
りである)。これは潤滑油を消耗し、軸受(63)内部
の潤滑油が減少して無くなった場合に、位置決め軸(6
13)と軸受(63)は過度の摩擦により両者の摩擦を
起こし、冷却ファン(60)の騒音の発生の原因とな
り、また使用寿命を減らす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の技術
の欠点より、本考案は、自動注油軸受の潤滑油の消耗率
を減少し、冷却ファンの寿命を延ばし、軸の回転を更に
順調に行うことができる異なる冷却ファンの潤滑システ
ムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の冷却ファンの潤
滑システムでは、おもに、位置決め軸の中に、穴を設け
た保油リングを嵌め、この保油リングの穴の周囲の断面
を円形とし、ならびにこの円形の外側を延ばして孤形フ
ランジを設け、かつ保油リングの直径を軸受の直径より
大きくし、また自動注油軸受の端面には数個の浅い斜め
のみぞを設けたレース模様を形成し、位置決め軸を自動
注油軸受内に挿入し、保油リングの一端と軸受の端面を
接触させ、潤滑油が保油リングに吸い出されて、接触面
の遠心力により孤形フランジに向けてスプレーされ、自
動注油軸受内へ流れて戻り、軸受から放出された潤滑油
は穴から流出せず、潤滑油の消耗を減らし、軸受と位置
決め軸の使用寿命を延ばす。
【0006】
【作用】保油リング(40)の冷却ファンの潤滑システ
ムの実施状態を以下説明する。図2、3に示されるよう
に、位置決め軸(14)が羽根(13)および保油リン
グ(40)を連動して回転させるとき、位置決め軸(1
4)は自動注油軸受(30)の軸穴(31)内を回転し
て、摩擦および吸い込み力を発生し、自動注油軸受(3
0)の焼結穴内の潤滑油を吸い出し、この潤滑油により
位置決め軸(14)および自動注油軸受(30)本体は
摩擦を減少する。このとき、自動注油軸受(30)の端
面と保油リング(40)の円形断面の摩擦により潤滑油
が吸い出され、周囲の空間(50)にスプレーされる。
保油リング(40)の構造は、保油リング(40)周囲
の弧嵌フランジ(42)を利用して噴出された潤滑油を
自動注油軸受(30)に戻す、すなわち潤滑油を自動注
油軸受(30)により密閉空間(50)に吸い出してか
ら、ふたたび自動注油軸受(30)に戻す。これは自動
注油軸受(30)の含有油の消耗量を低くし、回転遠心
力による飛散をふせぐことである。また、自動注油軸受
(30)のレース状の端面と保油リング(40)の接触
面が従来のものよりも少ないために、自動注油軸受(3
0)の端面からの出油量が減少し、かつ潤滑油が浅い斜
めのみぞ(301)を伝って自動注油軸受(30)に戻
り、外に飛散する油の量が少なくなる。また、自動注油
軸受(30)の軸穴(31)中間に内みぞ(311)を
設けることで、摩擦を減少し、油を節約する。これによ
り、潤滑油が位置決め軸(14)と自動注油軸受(3
0)の間隙にさらに均等に分布し、回転がより円滑に行
われる。
【0007】
【実施例】図1に示されるように、本考案の冷却ファン
は、羽根部(10)と本体(20)から構成される、羽
根部(10)の中間には、ハウジング(11)を形成
し、ハウジング(11)の内側には磁石(12)を設
け、ハウジング(11)の外側を延伸して数個の羽根
(13)を設ける。またハウジング(11)の中央には
位置決め軸(14)を突出させて設け、位置決め軸(1
4)の前端の外周にみぞ(15)を設ける。
【0008】上記本体(20)の中間はリブ(21)に
より羽根の固定座(22)を固定し、並びに図2にも示
されるように、上記固定座(22)の上を延ばして凸柱
(23)とし、凸柱(23)の中間には貫通穴(24)
を設け、貫通穴(24)の前端は階段状とし、前端にフ
ランジを設けた蓋(28)により貫通穴(24)に蓋を
することができる。貫通穴(24)の内部中間は突出さ
せて受け面(25)とし、凸柱(23)の外側には回路
板(26)とコイル(27)を設ける。
【0009】本考案の構造の特徴は、自動注油軸受(3
0)と保油リング(40)から構成する潤滑システムに
あり、以下図1および図2を参照して説明する。そのう
ち、自動注油軸受(30)の軸穴(31)中間位置には
内みぞ(311)を設け、自動注油軸受(30)の両端
面に数個の浅い斜めのみぞ(301)により構成するレ
ース模様を図4のように形成する。この浅い斜めのみぞ
(301)は、軸穴方向に傾斜するみぞである。
【0010】また、保油リング(40)の内リング(4
1)の外側は円形の断面を呈し、かつこの円形の断面の
外側を延ばして孤形フランジ(42)を設ける。また保
油リング(40)の外径は自動注油軸受(30)より大
きく設ける。
【0011】図1の各部品を組み立てると図2に示され
るような状態とするために、まず自動注油軸受(30)
をファンの固定座(22)の貫通穴(24)中に嵌め、
受け面(25)の所に嵌めて固定する。別に保油リング
(40)の内リング(41)を羽根部(10)の位置決
め軸(14)の中に嵌めてから羽根部(10)を本体
(20)内に嵌め、位置決め軸(14)に自動注油軸受
(30)の軸穴(31)を貫通させる。かつ位置決め軸
(14)の前端を、断面が円形を呈するオイルリング
(16)およびワッシャー(17)に嵌め込む。さらに
位置決め軸(14)の前端のみぞ(15)の中にロック
片(18)を嵌め入れ、羽根部(10)を本体(20)
内に固定する。最後に蓋(28)で、貫通穴(24)の
階段状の部分に蓋をし、以上により組立を完成する。な
お、保油リング(40)の位置は自動注油軸受(30)
の右側端面に設け、かつフランジ(42)の周辺と貫通
穴(24)との間は適当な間隙を保持し、また自動注油
軸受(30)は銅の合金を焼結して成し、その中に大量
の潤滑油を含有する。自動注油軸受(30)の表面が摩
擦されると、その中の焼結穴から潤滑油が放出され、潤
滑作用を生じる。
【0012】
【考案の効果】以上述べてきたように、本考案の自動注
油軸受(30)と保油リング(40)による潤滑システ
ムは、潤滑油の消耗率を減少し、冷却ファンの寿命を延
ばし、位置決め軸(14)の回転をさらに円滑に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の冷却ファンの立体分解図である。
【図2】 上記図1の断面図である。
【図3】 上記図2の一部を拡大した断面図である。
【図4】 本考案の自動注油軸受の端面の状態を示す図
である。
【図5】 従来の冷却ファンの断面を示す図である。
【図6】 従来の冷却ファンの一部断面図である。
【符号の説明】
(60)冷却ファン (61)羽根部 (62)本体
(63)自動注油軸受 (611)羽根 (612)磁石 (613)位
置決め軸 (614)保油リング (621)羽根位置決め部
(622)凸柱 (623)貫通穴 (624)受け面 (625)
回路板 (626)コイル (631)軸穴 (10)羽根
部 (11)ハウジング (12)磁石 (13)羽根
(14)位置決め軸 (15)みぞ (16)オイルリング (17)ワ
ッシャー (18)ロック片 (20)本体 (21)リブ
(22)固定座 (23)凸柱 (24)貫通穴 (25)受け面
(26)回路板 (27)コイル (28)蓋 (30)自動注油軸
受 (31)軸穴 (40)保油リング (41)内リング (42)
孤形フランジ (50)空間 (71)間隙 (301)みぞ
(311)内みぞ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却ファンの羽根部10内に装着された
    自動給油軸受30と保油リング40を具え、上記羽根部
    10の中間に軸方向に延伸された位置決め軸14が連接
    され、該位置決め軸14外周に、保油リング40を介装
    して自動給油軸受30が中間の軸穴31を以て装着さ
    れ、該保油リング40の外周が延伸されて自動給油軸受
    30の外径より外径の大きい弧形フランジ42が設けら
    れ、自動給油軸受30の保油リング40との当接面であ
    る受け面25に、縦断面視で切欠状の夾角を呈する凹所
    301が、環状に配置され、自動給油軸受30が摩擦に
    より放出した潤滑油を弧形フランジ42が受け止めて自
    動給油軸受30に戻し、上記凹所301が一部の潤滑油
    を保留することで自動給油軸受30と保油リング40間
    の摩擦が減少するようにしてなる、冷却ファンの潤滑シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1の自動注油軸受(30)の軸穴
    (31)の中間位置にはみぞを設け、位置決め軸(1
    4)の摩擦を減らして潤滑油を保ち、冷却ファンの回転
    を円滑に行う請求項1に記載の冷却ファンの潤滑システ
    ム。
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JPH0687693U JPH0687693U (ja) 1994-12-22
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