JP2567647Y2 - 墓前用香炉 - Google Patents

墓前用香炉

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JP2567647Y2
JP2567647Y2 JP1992036775U JP3677592U JP2567647Y2 JP 2567647 Y2 JP2567647 Y2 JP 2567647Y2 JP 1992036775 U JP1992036775 U JP 1992036775U JP 3677592 U JP3677592 U JP 3677592U JP 2567647 Y2 JP2567647 Y2 JP 2567647Y2
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正徳 鈴木
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有限会社サンレイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は墓前用香炉に関するもの
である。
【従来の技術】従来、お墓参りの際には線香等が墓前に
捧げられている。線香は通常陶器製の香炉に灰や砂を盛
りその上に立てて行われていたが、線香が倒れ易いので
線香の倒れるのを防止するため内部にバネ体等からなる
線香立てを備えた内筒を配設したものが開発されてい
る。また、実開昭61−18083号には屋根を有し、
内部が中空でその中空部の基部の孔部に線香立を挿着す
るように構成された石造の線香やローソク灯炉が開示さ
れている。以下に従来の墓前用香炉について説明する。
図6は従来の墓前用香炉の斜視図であり、図7はそのC
−C線断面図である。1cは墓前用香炉、17は真鍮製
で中空の略円錐台状の内筒、18は線香を保持するため
の一端部が内筒の底部に螺16止めされたバネ体からな
る線香立て、19は底部に内筒17及び線香立て18が
螺21で固定された中空陶器製で略壺状の香炉、20は
香炉19の下部3個所に突起状に形成された脚部であ
る。以上のように構成された従来の墓前用香炉につい
て、以下その使用方法を説明する。墓前用香炉を墓石の
上に置き、線香に火を点けバネ体からなる線香立て18
の中に線香を入れて燃やす。線香立て18で線香は保持
されるので消えることなく燃えつき灰が内筒17の底部
にたまる。たまった灰は香炉19を持ち逆にすると落と
すことができる。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、風やカラス等の鳥で墓前用香炉が飛ばされ
たり倒されたりして墓石に当たり割れて使いものになら
ず、その都度新品と代えねばならないという問題点を有
していた。また雨水が香炉に溜まり冬期の氷結で香炉が
割れるという問題点を有していた。また、香炉に金属製
の内筒が突き出た形状なので、鳥がついばみ易く、その
結果墓前用香炉を割ったり紛失したりするという問題点
を有していた。更に石造の線香やローソク灯炉は線香立
を鳥がついばみ損傷させまた風で雨水が吹き込み上記と
同様の問題点を有す他屋根付の石造なので原価が高く量
産性に欠けるという問題点を有していた。更にこれらは
いずれも底部外壁が粗面なため接着剤等で墓石に固定す
ることができないので紛失事故が頻繁に生じるという問
題点を有していた。本考案は上記従来の問題点を解決す
るもので、風や鳥に飛ばされたり倒されたりすることな
く、また鳥がついばむのを防止し、更に雨水の氷結で割
れることがなく、耐久性に優れるとともに灰が溜まって
も簡単に清掃でき墓地の風格を高めることのできる低原
価で量産性に適した墓前用香炉を提供することを目的と
する。
【0003】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案の墓前用香炉は次の構成からなる。請求項1の
墓前用香炉は、一面開口で周壁と平坦な外壁を有する底
部と前記周壁下部に形成された排水孔とを有する略円筒
又は略多角形筒の筒状体からなる外容器と、前記外容器
の内側に脱着自在に挿着される周囲に延設された縁部を
有する開口部と周壁と底部とを有し前記周壁の下部に排
水孔を有する略円筒又は多角形筒の筒状体からなる線香
立て用の内容器と、を備えた墓前用香炉であって、前記
外容器の開口部の内側周囲に形成された前記内容器の前
記縁部を遊嵌し前記内容器を支承する段差部と、前記内
容器の前記筒状体の内側断面が略円,楕円形又は略多角
形の筒状又は中空の円錐台状に形成され、前記内容器の
長手方向に形成された1乃至複数の段差部を介して、開
口部側に大径筒状部、底部側に小径筒状部とを有して
る構成からなる。請求項2の墓前用香炉は、請求項1に
おいて、前記外容器の正面側に形成された家紋等の模様
付台部と、及び/又はその背面側に開孔された前記内容
器の抜出し用の溝部と、を有している構成からなる。
【0004】ここで、外容器は石材製のものが風格等の
面からも好ましいが、宗派や墓の規模により陶器製,金
属製,合成樹脂製としてもよい。外容器の開口部は円
形,楕円形,四角形や八角形等の多角形等用途や墓前用
香炉の外観に応じて作ることができる。開口部の内側に
は段差部を形成し線香立ての内容器の開口部の縁部を段
差部で支持するように形成すると鳥等が線香立をついば
むのを防止できるので好ましい。周壁部の前面部には家
紋や模様を入れるように一部平坦に切削するか、又は台
上の突部を形成してもよい。墓地の風格を高めることが
できるためである。底部の外壁は平坦に形成することに
より両面接着テープや接着剤で墓石の縁部に外容器を固
定できるので風や鳥等で倒されたり紛失したりするのを
防止できる。尚、底部の中央部等に水抜き兼用の螺孔を
形成し、墓石と直接螺着してもよい。また底部の中央部
等に脚部を付設乃至は延設し墓石等に穿孔された孔部に
脱着自在に挿着するようにしてもよい。灰や風で吹き込
まれた土砂を洗い流す際、墓前用香炉を抜き出して簡単
に洗浄することができる。排水孔は周壁下部又は周壁と
底部の衝合部に1乃至複数個形成される。形状は排水で
きるものであればよく、大きさは蛇等が入り込まない程
度の大きさに形成すればよい。次に、内容器は石材製,
陶器製,金属製,難燃性の合成樹脂性等材質は問わない
が、周囲に外容器の開口部又は前記段差部に係止される
縁部が形成される。開口部の形状は外容器の開口部の形
状と略同一にすると、外容器への装着や係止等の面から
好ましい。内容器の周壁にはその周壁の長手方向に1乃
至複数の段差部を形成し、開口部側の断面積を広く、底
部側を狭くかつ深く形成し線香を垂直に立てるようにし
たことにより線香がバラバラに広がるのを防止できる。
周壁の下部には雨水を排出する廃水孔が1乃至複数形成
されている。内容器の底部に線香立て用の別途バネ等の
巻線を固着し線香を広がらないように保持するようにし
てもよい。更に内容器を中空の略円錐台状として先鋭部
を線香保持用の底部としてもよい。
【0005】
【作用】この構成によって、墓前用香炉が墓石に固定さ
れているので風で飛ばされたり、鳥が倒したりついばん
だりして割れたりあるいは紛失したりするのを防止でき
る。線香立て用の内容器の縁部が外容器の開口部、特に
段差部に係止されているので鳥等がついばむことを防止
できる。外容器の下部に排水孔が形成されているので吹
き込んだ土砂や木の葉を簡単に洗い流すことができる。
また、雨水も溜まることがないので冬期に香炉が氷結等
で割れるのを防止でき耐久性を著しく向上させることが
できる。内容器の周壁下部の排水孔により雨水を流すの
で内容器の灰や砂等を乾燥させることができ線香を濡ら
すのを防止できる。内容器が脱着自在でかつ、外容器の
背面に内容器の抜出し用の溝部が開口形成されているの
で、灰やゴミがたまったときは内容器を外容器から簡単
に取り外しができるとともに、清掃も簡単にすることが
できる。
【0006】
【実施例】(実施例1) 以下本考案の第1実施例について、図面を参照しながら
説明する。図1は本考案の第1実施例における墓前用香
炉の斜視図であり、図2は図1のA−A線の要部断面図
であり、図3は線香立用の内容器の斜視図である。1a
は墓前用香炉、2は上面が略円形状に開口し縁部を有し
内部が筒状に形成された外容器、3は外容器2の開口部
内側に形成された段差部、4は外壁面が鏡面加工で平坦
にされた外容器2の底部、5は外容器2の周壁下部に形
成された排水孔、6は開口部周囲に縁部7が形成された
線香立用の内容器、8は内容器6の段差部、9は内容器
6の底部、10aは内容器6の段差部8より開口部側に
広く形成された大径筒部、10bは段差部8より底部側
に狭くかつ深く形成された小径筒部、11は小口径筒部
10bの下部に形成された水抜き孔、12は外容器2の
底部4に付着され墓石と墓前用香炉を接着固定する接着
剤である。以上のように構成された第1実施例の墓前用
香炉について、以下その使用方法を説明する。外容器2
の底部4にセメント系等の接着剤を塗り墓石の正面側に
接着固定する。内容器6を外容器2に挿入し段差部3に
縁部7を係止する。火の点いた線香の束を内容器6の小
口径筒部10bに挿入する。お参り後、線香が燃えつき
ても内容器6は不燃性なので火事の心配はなく線香は燃
やしたまま帰ることができる。以上のように本実施例に
よれば、外容器2の底部4が墓石に接着固定されている
ので風で飛ばされたり鳥で倒されたりすることがなく、
また紛失も防止できる。内容器6は外容器2の段差部3
に縁部7が係止されているので鳥がついばむのを防止す
ることができる。内容器6の小口径筒部10bが深く狭
いので線香をまとめて直立させることができるので灰が
回りに散らばらず清潔に保つことができる。内容器6が
吹き込まれた土砂や灰で汚れたときは内容器6の段差部
8の上部を指で押さえて上に持ち上げて外容器から抜き
水洗いで簡単に洗浄できる。雨水が降り込んでも排水孔
5,11から抜け水が溜まることがないので冬期でも割
れることがない。
【0007】(実施例2) 以下本考案の第2実施例について、以下図面を参照しな
がら説明する。図4は第2実施例の墓前用香炉の斜視図
であり、図5はそのB−B線断面図である。図1の第1
実施例と異なるのは外容器2aの背部の一所定部に長手
方向に平行に内容器6の挿脱用の溝部13が穿孔され、
その正面側には家紋等の模様付台部14が形成され、更
に底部4の中央部に螺16挿通用の孔部15が形成され
ている点である。以上のように本実施例によれば、内容
器6の挿脱が背部の溝部13に指を入れることにより簡
単に行うことができ、また正面の模様付台部14に家紋
等を刻設できるので風格を増すことができる。
【0008】
【考案の効果】以上のように本考案は、墓石に固定でき
るので風や鳥等に飛ばされたり倒されたりして割れるこ
とがなくまた紛失も防ぐことができるとともに、線香立
用の内容器も外容器に収容されているので鳥についばま
れて紛失することもない。また排水孔が形成されている
ので灰や風で吹き込まれた土砂等を水洗いで完全に流す
ことができる。内容器に溜まった灰は内容器だけを簡単
に抜き出すことができるので容易に棄てることができ
る。清掃等の作業性に優れかつ冬期でも氷結で割れるこ
とがなく耐久性に優れまた正面に家紋等の模様付ができ
風格性を高めることができ低原価で量産性に適した墓前
用香炉を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における墓前用香炉の斜視
【図2】図1のA−A線の要部断面図
【図3】線香立用の内容器の斜視図
【図4】第2実施例の墓前用香炉の斜視図
【図5】図4のB−B線の断面図
【図6】従来の墓前用香炉の斜視図
【図7】図6のC−C線の断面図
【符号の説明】
1a,1b,1c 墓前用香炉 2,2a 外容器 3 外容器の段差部 4 外容器の底部 5 外容器の排水孔 6 線香立用の内容器 7 内容器の縁部 8 内容器の段差部 9 内容器の底部 10a 大口径筒部 10b 小口径筒部 11 内容器の水抜孔 12 接着剤部 13 溝部 14 模様付台部 15 孔部 16,21 螺 17 線香受 18 線香立て 19 香炉 20 脚部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面開口で周壁と平坦な外壁を有する底
    部と前記周壁下部に形成された排水孔とを有する略円筒
    又は略多角形筒の筒状体からなる外容器と、前記外容器
    の内側に脱着自在に挿着される周囲に延設された縁部を
    有する開口部と周壁と底部とを有し前記周壁の下部に排
    水孔を有する略円筒又は多角形筒の筒状体からなる線香
    立て用の内容器と、を備えた墓前用香炉であって、前記
    外容器の開口部の内側周囲に形成された前記内容器の前
    記縁部を遊嵌し前記内容器を支承する段差部と、前記内
    容器の前記筒状体の内側断面が略円,楕円形又は略多角
    形の筒状又は中空の円錐台状に形成され、前記内容器の
    長手方向に形成された1乃至複数の段差部を介して、開
    口部側に大径筒状部、底部側に小径筒状部とを有して
    ることを特徴とする墓前用香炉。
  2. 【請求項2】 前記外容器の正面側に形成された家紋等
    の模様付台部と、及び/又はその背面側に開孔された前
    記内容器の抜出し用の溝部と、を有することを特徴とす
    る請求項1に記載された墓前用香炉。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4963168A (ja) * 1972-10-23 1974-06-19
JPS624304A (ja) * 1985-06-29 1987-01-10 Toshiba Corp 超電導コイル装置

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