JP2567608Y2 - 生理用ナプキン - Google Patents
生理用ナプキンInfo
- Publication number
- JP2567608Y2 JP2567608Y2 JP6896192U JP6896192U JP2567608Y2 JP 2567608 Y2 JP2567608 Y2 JP 2567608Y2 JP 6896192 U JP6896192 U JP 6896192U JP 6896192 U JP6896192 U JP 6896192U JP 2567608 Y2 JP2567608 Y2 JP 2567608Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sanitary napkin
- contact surface
- menstrual blood
- absorbent body
- skin contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、生理用ナプキンに関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキンの吸収体にクッシ
ョン性をもたせて膣口周囲への密着性をよくすることに
より、経血の漏れを防ごうとする技術がある。例えば、
実開昭58−160032号公報のナプキンでは、吸収
体を積層した吸収紙で構成し、その吸収紙の幅方向中央
域にのみクレープを付与することにより、この中央域を
他域よりも厚層に形成してナプキンにクッション性をも
たせるとともに、膣口周囲への密着性がよくなるように
してある。
ョン性をもたせて膣口周囲への密着性をよくすることに
より、経血の漏れを防ごうとする技術がある。例えば、
実開昭58−160032号公報のナプキンでは、吸収
体を積層した吸収紙で構成し、その吸収紙の幅方向中央
域にのみクレープを付与することにより、この中央域を
他域よりも厚層に形成してナプキンにクッション性をも
たせるとともに、膣口周囲への密着性がよくなるように
してある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記公知技術において
は、経血によって湿潤状態となった吸収紙がクッション
性を失うから、着用したナプキンは時間の経過とともに
密着性が悪くなり、経血が漏れやすくなるという問題が
ある。また、この技術によれば、クレープを付与した吸
収紙はクレープを付与していない吸収紙に比べて表面積
と体積とが大きく、速やかに多量の経血を吸収、保持す
ることが可能である。しかし、一度に排泄される経血量
が多く、一方吸収速度がそれに見合うほど速くないとき
には、やはり経血が漏れやすいという問題が生じる。
は、経血によって湿潤状態となった吸収紙がクッション
性を失うから、着用したナプキンは時間の経過とともに
密着性が悪くなり、経血が漏れやすくなるという問題が
ある。また、この技術によれば、クレープを付与した吸
収紙はクレープを付与していない吸収紙に比べて表面積
と体積とが大きく、速やかに多量の経血を吸収、保持す
ることが可能である。しかし、一度に排泄される経血量
が多く、一方吸収速度がそれに見合うほど速くないとき
には、やはり経血が漏れやすいという問題が生じる。
【0004】そこで、この考案は、吸収体に熱可塑性合
成繊維を含ませるとともにその肌当接面側を環状に隆起
させ、湿潤状態においてもこの吸収体が隆起部において
特に優れたクッション性を発揮することができるように
することで前記従来技術の問題を解決することを課題に
している。
成繊維を含ませるとともにその肌当接面側を環状に隆起
させ、湿潤状態においてもこの吸収体が隆起部において
特に優れたクッション性を発揮することができるように
することで前記従来技術の問題を解決することを課題に
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0006】この考案が前提とするのは、内部に吸収体
を有する生理用ナプキンであり、かかるナプキンにおい
て、その吸収体が20〜90重量%の熱可塑性合成繊維
を含み、吸収体の肌当接面側の両側縁間中央域には前後
方向に長い環状隆起部を有し、かつ、該隆起部の非肌当
接面側がその隆起方向に窪んでいることがこの考案の特
徴である。
を有する生理用ナプキンであり、かかるナプキンにおい
て、その吸収体が20〜90重量%の熱可塑性合成繊維
を含み、吸収体の肌当接面側の両側縁間中央域には前後
方向に長い環状隆起部を有し、かつ、該隆起部の非肌当
接面側がその隆起方向に窪んでいることがこの考案の特
徴である。
【0007】
【作用】このように構成した生理用ナプキンは、吸収体
の環状隆起部を膣口周囲に圧接して使用すると、この隆
起部の内側に経血を一時的にとどめておくことができる
から、一度に排泄される経血量が多くても環状隆起部を
越えて経血の漏れることがない。吸収体は熱可塑性合成
繊維を含み、湿潤状態でも弾性率の低下が少なく、その
ような吸収体の一部である隆起部は、非肌当接面側が窪
んでいるから、その窪みを変形代(しろ)として弾性変
形することが特に容易であり、膣口周囲によく密着す
る。
の環状隆起部を膣口周囲に圧接して使用すると、この隆
起部の内側に経血を一時的にとどめておくことができる
から、一度に排泄される経血量が多くても環状隆起部を
越えて経血の漏れることがない。吸収体は熱可塑性合成
繊維を含み、湿潤状態でも弾性率の低下が少なく、その
ような吸収体の一部である隆起部は、非肌当接面側が窪
んでいるから、その窪みを変形代(しろ)として弾性変
形することが特に容易であり、膣口周囲によく密着す
る。
【0008】
【実施例】この考案に係る生理用ナプキンの詳細を添付
の図面に基づいて説明すると、以下のとおりである。
の図面に基づいて説明すると、以下のとおりである。
【0009】図1、2は、この生理用ナプキン1の部分
破断斜視図と、そのA−A線断面図である。ナプキン1
は、内部にある縦長の吸収体2と、この吸収体2の非肌
当接面11側と、肌当接面12側の両側縁とを覆う不透
液性シート3と、これら吸収体2と不透液性シート3と
を被包する透液性表面シート4とからなる。表面シート
4は、吸収体2から延出する縦方向両端部分5がヒート
シールしてあり、幅方向両側縁部分6は、非肌当接面側
において互いに重ね合わせ、接着剤7で接着してある。
破断斜視図と、そのA−A線断面図である。ナプキン1
は、内部にある縦長の吸収体2と、この吸収体2の非肌
当接面11側と、肌当接面12側の両側縁とを覆う不透
液性シート3と、これら吸収体2と不透液性シート3と
を被包する透液性表面シート4とからなる。表面シート
4は、吸収体2から延出する縦方向両端部分5がヒート
シールしてあり、幅方向両側縁部分6は、非肌当接面側
において互いに重ね合わせ、接着剤7で接着してある。
【0010】図3は、吸収体2の肌当接面12を上側に
した斜視図である。吸収体2は、肌当接面12側におい
てその幅方向中央部に長手方向に長い環状隆起部13を
有し、隆起部13の内側は凹部14である。隆起部13
の厚み方向断面を示すための切断線B−Bは、図1の切
断線A−Aと同じ位置にあり、その断面は図2で示すと
おりである。図2から明らかなように、吸収体2は、一
様な厚みを有しており、隆起部13の非肌当接面11側
が隆起方向に窪み、環状の溝部15を形成している。
した斜視図である。吸収体2は、肌当接面12側におい
てその幅方向中央部に長手方向に長い環状隆起部13を
有し、隆起部13の内側は凹部14である。隆起部13
の厚み方向断面を示すための切断線B−Bは、図1の切
断線A−Aと同じ位置にあり、その断面は図2で示すと
おりである。図2から明らかなように、吸収体2は、一
様な厚みを有しており、隆起部13の非肌当接面11側
が隆起方向に窪み、環状の溝部15を形成している。
【0011】かかる形状の吸収体2は、熱可塑性合成繊
維20〜90重量%、パルプやレーヨン繊維等の親水性
の天然繊維や再生繊維80〜10重量%、および必要に
応じてこれら両繊維の合計量に対し5〜50重量%の高
吸水性ポリマーを素材として構成する。これら繊維や高
吸水性ポリマーは、一様に混合して使用することが好ま
しいが、それぞれを層状にしたり、繊維混合物に対し、
高吸水性ポリマーのみを層状にして使用することもでき
る。例えば、繊維層の表面にこのポリマーを散布した
り、繊維層と繊維層の間にポリマーの散布層を設けるこ
とができる。熱可塑性合成繊維には、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ナイロン、ポリエステル等のポリオレフ
ィン系、ポリアミド系、ポリエステル系等の繊維の他
に、これら繊維からなる熱捲縮性の複合繊維を捲縮させ
て使用することができ、必要ならそれらの繊維を親水化
処理して使うこともできる。これら繊維は、長さ5〜5
0mm、線径2〜20dであることが好ましい。
維20〜90重量%、パルプやレーヨン繊維等の親水性
の天然繊維や再生繊維80〜10重量%、および必要に
応じてこれら両繊維の合計量に対し5〜50重量%の高
吸水性ポリマーを素材として構成する。これら繊維や高
吸水性ポリマーは、一様に混合して使用することが好ま
しいが、それぞれを層状にしたり、繊維混合物に対し、
高吸水性ポリマーのみを層状にして使用することもでき
る。例えば、繊維層の表面にこのポリマーを散布した
り、繊維層と繊維層の間にポリマーの散布層を設けるこ
とができる。熱可塑性合成繊維には、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ナイロン、ポリエステル等のポリオレフ
ィン系、ポリアミド系、ポリエステル系等の繊維の他
に、これら繊維からなる熱捲縮性の複合繊維を捲縮させ
て使用することができ、必要ならそれらの繊維を親水化
処理して使うこともできる。これら繊維は、長さ5〜5
0mm、線径2〜20dであることが好ましい。
【0012】吸収体2の形状を得るには、例えば隆起部
13に対応する凹部形状を設けたメッシュスクリーン上
に繊維混合物を一様に散布し、一方スクリーンの下から
は真空吸引力を作用させて、繊維混合物をその凹部形状
によく倣うようにするとともに、所要密度となるように
する。また、この散布は、熱可塑性合成繊維の軟化温度
でおこなうことにより、繊維を屈曲させたり捲縮させた
りして嵩高にし、クッション性のよい吸収体2にするこ
とができる。高吸水性ポリマーは、この工程の適宜の段
階で散布すればよい。
13に対応する凹部形状を設けたメッシュスクリーン上
に繊維混合物を一様に散布し、一方スクリーンの下から
は真空吸引力を作用させて、繊維混合物をその凹部形状
によく倣うようにするとともに、所要密度となるように
する。また、この散布は、熱可塑性合成繊維の軟化温度
でおこなうことにより、繊維を屈曲させたり捲縮させた
りして嵩高にし、クッション性のよい吸収体2にするこ
とができる。高吸水性ポリマーは、この工程の適宜の段
階で散布すればよい。
【0013】吸収体2をこのように構成した生理用ナプ
キン1は、環状隆起部13を適宜の大きさにつくり、膣
口の周囲に圧着するようにして使用すると、一度に多量
の経血が排泄されても、その経血を中央の凹部14で受
け止め、保持することができ、たとい吸収体2が多量の
経血を速やかに吸収することができなくても、経血漏れ
を起こすことがない。吸収体2は、熱可塑性合成繊維を
含むために湿潤状態においても弾性率の低下が少なく、
しかも隆起部13は、非肌当接面11側が窪んで溝部1
5となっているから肌に圧接したときに特にしなやかに
変形する。
キン1は、環状隆起部13を適宜の大きさにつくり、膣
口の周囲に圧着するようにして使用すると、一度に多量
の経血が排泄されても、その経血を中央の凹部14で受
け止め、保持することができ、たとい吸収体2が多量の
経血を速やかに吸収することができなくても、経血漏れ
を起こすことがない。吸収体2は、熱可塑性合成繊維を
含むために湿潤状態においても弾性率の低下が少なく、
しかも隆起部13は、非肌当接面11側が窪んで溝部1
5となっているから肌に圧接したときに特にしなやかに
変形する。
【0014】生理用ナプキン1において、表面シート4
には不織布や開孔プラスチックフィルム、裏面シート3
にはプラスチックフィルムを使用することができる。
には不織布や開孔プラスチックフィルム、裏面シート3
にはプラスチックフィルムを使用することができる。
【0015】
【考案の効果】この生理用ナプキンでは、吸収体が熱可
塑性合成繊維を含むことによって湿潤下でも弾性率が低
下せず、クッション性があり、環状隆起部は非肌当接面
側が窪んでいて特にしなやかに変形するから膣口周囲に
対する密着性がよい。また、隆起部内側の凹部では経血
を保持しておくことができるから、一度に排泄される経
血が多くても経血漏れを起こすことがない。
塑性合成繊維を含むことによって湿潤下でも弾性率が低
下せず、クッション性があり、環状隆起部は非肌当接面
側が窪んでいて特にしなやかに変形するから膣口周囲に
対する密着性がよい。また、隆起部内側の凹部では経血
を保持しておくことができるから、一度に排泄される経
血が多くても経血漏れを起こすことがない。
【図1】この考案に係る生理用ナプキンの斜視図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】吸収体の斜視図。
【符号の説明】 1 生理用ナプキン 2 吸収体 11 非肌当接面 12 肌当接面 13 環状隆起部
Claims (1)
- 【請求項1】内部に吸収体を有する生理用ナプキンにお
いて、前記吸収体が20〜90重量%の熱可塑性合成繊
維を含み、その肌当接面側の両側縁間中央域には前後方
向に長い環状隆起部を有し、かつ、該隆起部の非肌当接
面側がその隆起方向に窪んでいることを特徴とする前記
ナプキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6896192U JP2567608Y2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 生理用ナプキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6896192U JP2567608Y2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 生理用ナプキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631722U JPH0631722U (ja) | 1994-04-26 |
JP2567608Y2 true JP2567608Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=13388789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6896192U Expired - Lifetime JP2567608Y2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 生理用ナプキン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567608Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4632597B2 (ja) * | 2001-05-22 | 2011-02-16 | ユニ・チャーム株式会社 | 陰唇間パッド、包装体及び陰唇間パッドの製造方法 |
JP4599005B2 (ja) * | 2001-05-22 | 2010-12-15 | ユニ・チャーム株式会社 | 生理用ナプキン |
KR101651675B1 (ko) * | 2009-10-30 | 2016-08-29 | 유한킴벌리 주식회사 | 환형의 흡수부재를 구비하는 흡수제품 |
US10973708B2 (en) | 2015-12-09 | 2021-04-13 | Livedo Corporation | Absorbent product |
JP6707336B2 (ja) * | 2015-12-09 | 2020-06-10 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP6896192U patent/JP2567608Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0631722U (ja) | 1994-04-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971216 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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