JP2567510Y2 - 多軸車両用トラクションコントロール装置 - Google Patents
多軸車両用トラクションコントロール装置Info
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- JP2567510Y2 JP2567510Y2 JP1992020185U JP2018592U JP2567510Y2 JP 2567510 Y2 JP2567510 Y2 JP 2567510Y2 JP 1992020185 U JP1992020185 U JP 1992020185U JP 2018592 U JP2018592 U JP 2018592U JP 2567510 Y2 JP2567510 Y2 JP 2567510Y2
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は多軸車両用のトラクショ
ンコントロール装置に係り、特にエア・オーバー・ハイ
ドロリック型ブレーキとアンチロックブレーキとを備え
た形式のものに関する。
ンコントロール装置に係り、特にエア・オーバー・ハイ
ドロリック型ブレーキとアンチロックブレーキとを備え
た形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】大型車両には前1軸後2軸として荷重の
分散を図るようにしたものがある。近年、この種の多軸
車両においてはアンチロックブレーキが搭載される傾向
にあるが、発進時の駆動輪スリップを防止するためトラ
クションコントロール装置を併設するのが望ましい。
分散を図るようにしたものがある。近年、この種の多軸
車両においてはアンチロックブレーキが搭載される傾向
にあるが、発進時の駆動輪スリップを防止するためトラ
クションコントロール装置を併設するのが望ましい。
【0003】このような多軸車両においてアンチロック
ブレーキとトラクションコントロールを併設したものと
して図4に示すものがある。図中の信号線において、細
斜線は信号空圧系、太斜線は作動空圧系、無斜線は液圧
系を夫々示す。また空圧源は略してあるが、その空圧入
力を矢示Aで示してある。
ブレーキとトラクションコントロールを併設したものと
して図4に示すものがある。図中の信号線において、細
斜線は信号空圧系、太斜線は作動空圧系、無斜線は液圧
系を夫々示す。また空圧源は略してあるが、その空圧入
力を矢示Aで示してある。
【0004】ブレーキバルブ100は空圧入力Aからの
空圧を制御して、ブレーキ操作量に応じた空気圧を2つ
のリレーバルブ101,101aに供給するものであ
り、このリレーバルブ101からの空圧はツーウエイバ
ルブ103、エアコントロールバルブ102を介して後
輪用エアマスタシリンダ104に印加される。
空圧を制御して、ブレーキ操作量に応じた空気圧を2つ
のリレーバルブ101,101aに供給するものであ
り、このリレーバルブ101からの空圧はツーウエイバ
ルブ103、エアコントロールバルブ102を介して後
輪用エアマスタシリンダ104に印加される。
【0005】リレーバルブ101aからの空圧はエアコ
ントロールバルブ102aを介して前輪用エアマスタシ
リンダ104aに印加される。そして、空圧はエアマス
タシリンダ104,104aで液圧に変換され、各ホイ
ールシリンダWCに分配される。なお前輪Fと、駆動輪
Mには回転センサSが設けられている。なお、ツーウエ
イバルブ103はリレーバルブ101よりの空圧とバル
ブ3よりの空圧を比べ、高い方の空圧をエアマスタシリ
ンダ104に供給するためのものである。
ントロールバルブ102aを介して前輪用エアマスタシ
リンダ104aに印加される。そして、空圧はエアマス
タシリンダ104,104aで液圧に変換され、各ホイ
ールシリンダWCに分配される。なお前輪Fと、駆動輪
Mには回転センサSが設けられている。なお、ツーウエ
イバルブ103はリレーバルブ101よりの空圧とバル
ブ3よりの空圧を比べ、高い方の空圧をエアマスタシリ
ンダ104に供給するためのものである。
【0006】前記エアコントロールバルブ102及び回
転センサSはECU200(中央制御部)に接続されて
おり、このECU200からの信号によってエアコント
ロールバルブ102が開閉され、車輪のロックが防止さ
れるようになっている。
転センサSはECU200(中央制御部)に接続されて
おり、このECU200からの信号によってエアコント
ロールバルブ102が開閉され、車輪のロックが防止さ
れるようになっている。
【0007】即ち、車輪がロックすると回転センサSの
回転数が落ち、これをECUが検知してエアコントロー
ルバルブ102によりエアマスタシリンダ104内の圧
力を制御し、車輪がロックしたままにならないようにな
っている。
回転数が落ち、これをECUが検知してエアコントロー
ルバルブ102によりエアマスタシリンダ104内の圧
力を制御し、車輪がロックしたままにならないようにな
っている。
【0008】以上はエア・オーバー・ハイドロリック型
ブレーキの一般的構成であるが、以上の構成に加えてト
ラクションコントロール装置が設けられている。即ち、
駆動輪Mの過剰回転状態をECU200が検出し、作動
空圧系に設けられたトラクションコントロール用バルブ
3を開状態とすることによって、エアマスタシリンダ1
04に空圧を送給し後輪M,RRに対してブレーキをか
けるように構成されている。なお駆動は軸1のみで、軸
2は従動軸である。
ブレーキの一般的構成であるが、以上の構成に加えてト
ラクションコントロール装置が設けられている。即ち、
駆動輪Mの過剰回転状態をECU200が検出し、作動
空圧系に設けられたトラクションコントロール用バルブ
3を開状態とすることによって、エアマスタシリンダ1
04に空圧を送給し後輪M,RRに対してブレーキをか
けるように構成されている。なお駆動は軸1のみで、軸
2は従動軸である。
【0009】しかし、前記した図4に示すものでは、後
輪の2軸1、2に対してブレーキをかけるものであるた
め、トラクションコントロール中、駆動していない軸2
(従動輪R)までブレーキがかかることとなり、従動輪
RRがロックし、かえってスリップを増大させる虞れが
ある。
輪の2軸1、2に対してブレーキをかけるものであるた
め、トラクションコントロール中、駆動していない軸2
(従動輪R)までブレーキがかかることとなり、従動輪
RRがロックし、かえってスリップを増大させる虞れが
ある。
【0010】そこで、トラクションコントロール制御時
には従動輪にブレーキをかけないようにした例として、
図5に示すものがある。なお、前記図4と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
には従動輪にブレーキをかけないようにした例として、
図5に示すものがある。なお、前記図4と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。
【0011】これはトラクションコントロール時には、
駆動輪(M)が設けられた軸1のみにブレーキをかける
もので、駆動輪(M)のブレーキを掌るエアマスタシリ
ンダ104に対してのみ空圧をかけるようにしたもので
ある。従動輪(RR)に対しては前輪と共通にした別系
統のエアマスタシリンダから空圧が供給される。
駆動輪(M)が設けられた軸1のみにブレーキをかける
もので、駆動輪(M)のブレーキを掌るエアマスタシリ
ンダ104に対してのみ空圧をかけるようにしたもので
ある。従動輪(RR)に対しては前輪と共通にした別系
統のエアマスタシリンダから空圧が供給される。
【0012】しかし図5に示すものでは、トラクション
コントロール制御時には上述した問題はないが、アンチ
ロックブレーキ制御時には、前輪のみにロックが生じた
際に前輪と最後軸2の従動輪とを1チャンネルでまとめ
て制御するため、アスファルト等の高摩擦係数の路面で
は急制動時に重心移動による後軸の軸重変化により最後
軸のロックが生じ、アンチロックブレーキ性能に劣ると
いう問題がある。
コントロール制御時には上述した問題はないが、アンチ
ロックブレーキ制御時には、前輪のみにロックが生じた
際に前輪と最後軸2の従動輪とを1チャンネルでまとめ
て制御するため、アスファルト等の高摩擦係数の路面で
は急制動時に重心移動による後軸の軸重変化により最後
軸のロックが生じ、アンチロックブレーキ性能に劣ると
いう問題がある。
【0013】以上述べた3チャンネル型の問題点を解決
したものとして図6に示すものがある。これは左右前輪
を同一チャンネルにして、4つの後輪を夫々独立したチ
ャンネルにて、夫々を個別に制御できるようにしたもの
である。
したものとして図6に示すものがある。これは左右前輪
を同一チャンネルにして、4つの後輪を夫々独立したチ
ャンネルにて、夫々を個別に制御できるようにしたもの
である。
【0014】これにより、アンチロックブレーキ時には
実際にスリップを起こしている車輪だけを制御すること
ができ、また、トラクションコントロール時にはスリッ
プを起こしている駆動輪だけを制御することができるよ
うになっている。
実際にスリップを起こしている車輪だけを制御すること
ができ、また、トラクションコントロール時にはスリッ
プを起こしている駆動輪だけを制御することができるよ
うになっている。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図6に示した
ものでは5チャンネルの制御が必要となるため、3チャ
ンネル型のものに比較して極めて部品点数が多くなりコ
スト高となるという問題がある。
ものでは5チャンネルの制御が必要となるため、3チャ
ンネル型のものに比較して極めて部品点数が多くなりコ
スト高となるという問題がある。
【0016】本考案は前記事項に鑑みてなされたもの
で、少ないチャンネル数でアンチロックブレーキとトラ
クションコントロールとを両立するとともに、加速スリ
ップを生じた駆動輪のみブレーキ制御することができる
ようにした多軸車両用トラクションコントロール装置を
提供することを技術的課題とする。
で、少ないチャンネル数でアンチロックブレーキとトラ
クションコントロールとを両立するとともに、加速スリ
ップを生じた駆動輪のみブレーキ制御することができる
ようにした多軸車両用トラクションコントロール装置を
提供することを技術的課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本考案は前記技術的課題
を解決するために、後駆動輪用ホイールシリンダと、後
駆動輪に隣接した後従動輪用ホイールシリンダと、ブレ
ーキペダルの操作量に応じてエア圧を出力するブレーキ
バルブと、前記ブレーキバルブの出力圧に対応したエア
圧を受けて前記エア圧を液圧に変換し、かつ、前記液圧
を前記後駆動輪用ホイールシリンダへ供給するエアマス
タシリンダと、前記後駆動輪用ホイールシリンダと前記
後従動輪用ホイールシリンダとを接続する液圧系路とを
備えた多軸車両用トラクションコントロール装置におい
て、前記液圧系路に空圧制御型カットバルブを設け、前
記空圧制御型カットバルブは、一端に前記ブレーキバル
ブの出力圧に対応したエア圧を受け、かつ、他端に前記
液圧系路の液圧を受けるピストンと、前記ピストンに作
用するエア圧がないときに前記液圧系路の液圧により前
記ピストンが移動して前記液圧系路を閉じる弁機構とを
有することを特徴とする。
を解決するために、後駆動輪用ホイールシリンダと、後
駆動輪に隣接した後従動輪用ホイールシリンダと、ブレ
ーキペダルの操作量に応じてエア圧を出力するブレーキ
バルブと、前記ブレーキバルブの出力圧に対応したエア
圧を受けて前記エア圧を液圧に変換し、かつ、前記液圧
を前記後駆動輪用ホイールシリンダへ供給するエアマス
タシリンダと、前記後駆動輪用ホイールシリンダと前記
後従動輪用ホイールシリンダとを接続する液圧系路とを
備えた多軸車両用トラクションコントロール装置におい
て、前記液圧系路に空圧制御型カットバルブを設け、前
記空圧制御型カットバルブは、一端に前記ブレーキバル
ブの出力圧に対応したエア圧を受け、かつ、他端に前記
液圧系路の液圧を受けるピストンと、前記ピストンに作
用するエア圧がないときに前記液圧系路の液圧により前
記ピストンが移動して前記液圧系路を閉じる弁機構とを
有することを特徴とする。
【0018】
【0019】これにより制御数は前輪1チャンネル、駆
動輪2チャンネルの計3チャンネルで済む。なお、前輪
側を1チャンネルにしたが、これを2チャンネルにする
ことも可能である。この場合は総計4チャンネルとな
る。
動輪2チャンネルの計3チャンネルで済む。なお、前輪
側を1チャンネルにしたが、これを2チャンネルにする
ことも可能である。この場合は総計4チャンネルとな
る。
【0020】
【作用】通常ブレーキ時には、リレーバルブ151から
空圧制御型カットバルブ6にエアが送られ、ホイールシ
リンダ35へ至る液圧経路81を開状態とする。このた
めブレーキ液圧は各ホイールシリンダに均等に送られ
る。また、アンチロックブレーキもすべてのホイールシ
リンダに対し有効に作用する。
空圧制御型カットバルブ6にエアが送られ、ホイールシ
リンダ35へ至る液圧経路81を開状態とする。このた
めブレーキ液圧は各ホイールシリンダに均等に送られ
る。また、アンチロックブレーキもすべてのホイールシ
リンダに対し有効に作用する。
【0021】このようにブレーキ液圧は通常通りどのホ
イールシリンダにも均等にかかり、車体を正常に停止さ
せる。次に、滑り易い路面等で駆動輪が過剰に回転した
場合、即ち、トラクションコントロール制御が必要な時
にはトラクションコントロール用バルブ3が作動する
が、ツーウェイバルブ103により空圧はエアコントロ
ールバルブ112のみに印加される。したがって、空圧
制御型カットバルブ6にはエアが送られずホイールシリ
ンダ35へ至る液路は閉状態となる。この状態では駆動
輪のみにブレーキがかかりトラクションコントロールが
なされる。
イールシリンダにも均等にかかり、車体を正常に停止さ
せる。次に、滑り易い路面等で駆動輪が過剰に回転した
場合、即ち、トラクションコントロール制御が必要な時
にはトラクションコントロール用バルブ3が作動する
が、ツーウェイバルブ103により空圧はエアコントロ
ールバルブ112のみに印加される。したがって、空圧
制御型カットバルブ6にはエアが送られずホイールシリ
ンダ35へ至る液路は閉状態となる。この状態では駆動
輪のみにブレーキがかかりトラクションコントロールが
なされる。
【0022】以上要するに、通常ブレーキ時、及び、ア
ンチロックブレーキ作動時にのみ、駆動軸1に隣接した
従動軸2に設けられたホイールシリンダへの液圧系を流
通状態とするように作用するため、トラクションコント
ロール時には駆動軸に隣接した従動輪にブレーキがかか
ってしまうことを防止できる。また、アンチロックブレ
ーキには何等悪影響を与えない。
ンチロックブレーキ作動時にのみ、駆動軸1に隣接した
従動軸2に設けられたホイールシリンダへの液圧系を流
通状態とするように作用するため、トラクションコント
ロール時には駆動軸に隣接した従動輪にブレーキがかか
ってしまうことを防止できる。また、アンチロックブレ
ーキには何等悪影響を与えない。
【0023】また、空圧制御型カットバルブは、トラク
ションコントロール時にエアマスタシリンダの液圧によ
って弁機構が閉鎖されるので応答性が良くなる。このよ
うに、トラクションコントロール時に空圧制御型カット
バルブの弁機構が応答性良く閉じることによって、後従
動輪にブレーキが作用するのを確実に防止することがで
きる。また、従来と同様3チャンネルで制御することが
でき、更に空圧制御型カットバルブを追加するだけで済
むので電気回路上の変更点がなく従来のECUをそのま
ま使用でき低コストで実施することができる。
ションコントロール時にエアマスタシリンダの液圧によ
って弁機構が閉鎖されるので応答性が良くなる。このよ
うに、トラクションコントロール時に空圧制御型カット
バルブの弁機構が応答性良く閉じることによって、後従
動輪にブレーキが作用するのを確実に防止することがで
きる。また、従来と同様3チャンネルで制御することが
でき、更に空圧制御型カットバルブを追加するだけで済
むので電気回路上の変更点がなく従来のECUをそのま
ま使用でき低コストで実施することができる。
【0024】
【実施例】本考案の実施例を図1ないし図3に基づいて
説明する。なお、前記従来例と同一の部分には同一符号
を付してその説明を省略する。また、図面において左右
対称に配置された機械要素にはその番号の末尾にL(左
側)R(右側)を付してあある。この実施例は、駆動軸
1以外に2の従動軸、即ち、車体の後方に位置する駆動
軸1に設けられた駆動輪61、その後方に位置する従動
軸2に設けられた従動輪62、車両前方に設けられた従
動(操舵)軸13に設けられた前輪63を有する後2軸
の3軸車に応用したものである。
説明する。なお、前記従来例と同一の部分には同一符号
を付してその説明を省略する。また、図面において左右
対称に配置された機械要素にはその番号の末尾にL(左
側)R(右側)を付してあある。この実施例は、駆動軸
1以外に2の従動軸、即ち、車体の後方に位置する駆動
軸1に設けられた駆動輪61、その後方に位置する従動
軸2に設けられた従動輪62、車両前方に設けられた従
動(操舵)軸13に設けられた前輪63を有する後2軸
の3軸車に応用したものである。
【0025】前記各車輪はエア・オーバー・ハイドロリ
ック型アンチロックブレーキにより制御されるようにな
っている。即ち、ブレーキペダルにブレーキバルブ10
0が連結されており、このブレーキバルブ100は空圧
入力Aからの空圧を制御して、前輪用リレーバルブ10
1と後輪用リレーバルブ151に制御空圧を与えるよう
になっている。
ック型アンチロックブレーキにより制御されるようにな
っている。即ち、ブレーキペダルにブレーキバルブ10
0が連結されており、このブレーキバルブ100は空圧
入力Aからの空圧を制御して、前輪用リレーバルブ10
1と後輪用リレーバルブ151に制御空圧を与えるよう
になっている。
【0026】そして、前記リレーバルブ101からの空
圧はエアコントロールバルブ102を介してエアマスタ
シリンダ174に印加される。このエアマスタシリンダ
174では空圧が液圧に変換され前輪ホイールシリンダ
15に液圧を印加できるように構成されている。
圧はエアコントロールバルブ102を介してエアマスタ
シリンダ174に印加される。このエアマスタシリンダ
174では空圧が液圧に変換され前輪ホイールシリンダ
15に液圧を印加できるように構成されている。
【0027】一方、ブレーキバルブ100からのエアは
リレーバルブ151を作動させ、空圧源Aのエアを15
1、ツーウェイバルブ103、エアコントロールバルブ
112を介してエアマスタシリンダ5に供給するように
なっている。
リレーバルブ151を作動させ、空圧源Aのエアを15
1、ツーウェイバルブ103、エアコントロールバルブ
112を介してエアマスタシリンダ5に供給するように
なっている。
【0028】エアマスタシリンダ5では空圧が液圧に変
換されて、駆動軸1とこの駆動軸1に隣接した従動軸2
とに夫々設けられたホイールシリンダ25、35に液圧
を供給するようになっている。
換されて、駆動軸1とこの駆動軸1に隣接した従動軸2
とに夫々設けられたホイールシリンダ25、35に液圧
を供給するようになっている。
【0029】前記ツーウェイバルブ103は2入力1出
力であり、一方の入力は前記したようにリレーバルブ1
51に接続され他方の入力はトラクションコントロール
用バルブ3に接続されている。このトラクションコント
ロール用バルブ3はトラクションコントロール時にのみ
エアを通過させるものであり、ここからのエアはどちら
か一方のツーウェイバルブ103を通ってエアコントロ
ールバルブ112側に送給される。
力であり、一方の入力は前記したようにリレーバルブ1
51に接続され他方の入力はトラクションコントロール
用バルブ3に接続されている。このトラクションコント
ロール用バルブ3はトラクションコントロール時にのみ
エアを通過させるものであり、ここからのエアはどちら
か一方のツーウェイバルブ103を通ってエアコントロ
ールバルブ112側に送給される。
【0030】前記空圧制御型カットバルブ6は図2に示
すように、筐体中にエアシリンダ6aと液シリンダ6b
が形成されており、これらエアシリンダ6aと液シリン
ダ6bとに密嵌するピストン6cがスライド自在に設け
られている。
すように、筐体中にエアシリンダ6aと液シリンダ6b
が形成されており、これらエアシリンダ6aと液シリン
ダ6bとに密嵌するピストン6cがスライド自在に設け
られている。
【0031】一方、前記液シリンダ6bの底部にはエア
マスタシリンダ5につながる入口ポート6f、及び従動
輪のホイールシリンダ35につながる出口ポート6hが
設けられており、ピストン6cの下端にはピストン6m
が形成され、このピストン6mで弁体6eを押圧するこ
とができるようになっている。
マスタシリンダ5につながる入口ポート6f、及び従動
輪のホイールシリンダ35につながる出口ポート6hが
設けられており、ピストン6cの下端にはピストン6m
が形成され、このピストン6mで弁体6eを押圧するこ
とができるようになっている。
【0032】弁体6eが入口ポート6f内の弁座6gに
当接すると液圧経路81が遮断される。なお、前記エア
シリンダ6aの内径をDA、液シリンダ6bの内径をD
H、空油変換比を(DA/DH)2、コイルスプリング6
dの反発力をFS、エアマスタ空油変換比をRM、ブレ
ーキ空圧をPAとしたとき、RC>RM、FS<ピスト
ン摺動抵抗となるよう設定する。
当接すると液圧経路81が遮断される。なお、前記エア
シリンダ6aの内径をDA、液シリンダ6bの内径をD
H、空油変換比を(DA/DH)2、コイルスプリング6
dの反発力をFS、エアマスタ空油変換比をRM、ブレ
ーキ空圧をPAとしたとき、RC>RM、FS<ピスト
ン摺動抵抗となるよう設定する。
【0033】以上の条件において、図2に示すように作
動空圧経路80から加圧されているときには液圧経路8
1が流通状態となる。このときにはいずれのホイールシ
リンダ25、35にもブレーキ液圧が印加される。一
方、図3に示すように作動空圧経路80から加圧されて
いないときには弁体6eが弁座6fに係合して液圧経路
81が閉鎖状態となる。このときには駆動輪61のホイ
ールシリンダ25のみにブレーキ液圧が印加できる状態
となる。
動空圧経路80から加圧されているときには液圧経路8
1が流通状態となる。このときにはいずれのホイールシ
リンダ25、35にもブレーキ液圧が印加される。一
方、図3に示すように作動空圧経路80から加圧されて
いないときには弁体6eが弁座6fに係合して液圧経路
81が閉鎖状態となる。このときには駆動輪61のホイ
ールシリンダ25のみにブレーキ液圧が印加できる状態
となる。
【0034】ここで、駆動輪の駆動力で左右いずれかの
駆動輪61が空転すると従動輪と駆動輪に速度差が生
じ、回転センサSの信号によりECU200がこれを検
出し、トラクションコントロール用バルブ3が開状態と
なる。これにより駆動輪61のホイールシリンダ25に
ブレーキ液圧が印加される。なお、ECU200におけ
る制御数は前輪2チャンネル、駆動輪2チャンネルの計
3チャンネルとなっている。
駆動輪61が空転すると従動輪と駆動輪に速度差が生
じ、回転センサSの信号によりECU200がこれを検
出し、トラクションコントロール用バルブ3が開状態と
なる。これにより駆動輪61のホイールシリンダ25に
ブレーキ液圧が印加される。なお、ECU200におけ
る制御数は前輪2チャンネル、駆動輪2チャンネルの計
3チャンネルとなっている。
【0035】以下動作を説明する。まず、通常ブレーキ
時には、トラクションコントロール用バルブ3は作動し
ない。リレーバルブ151が作動し、ツーウエイバルブ
103により空圧制御型カットバルブ6に空圧が印加さ
れる。このため空圧制御型カットバルブ6の液路は開状
態を維持している。
時には、トラクションコントロール用バルブ3は作動し
ない。リレーバルブ151が作動し、ツーウエイバルブ
103により空圧制御型カットバルブ6に空圧が印加さ
れる。このため空圧制御型カットバルブ6の液路は開状
態を維持している。
【0036】このため、ブレーキ液圧は通常通りどのホ
イールシリンダにも均等にかかり、車両を停止させる。
次に、滑り易い路面でアンチロックブレーキが作動した
場合、トラクションコントロール用バルブ3は作動せ
ず、リレーバルブ151が作動して作動空圧経路80を
経てピストン6cに空圧が作用し液路81が連通状態と
なる。
イールシリンダにも均等にかかり、車両を停止させる。
次に、滑り易い路面でアンチロックブレーキが作動した
場合、トラクションコントロール用バルブ3は作動せ
ず、リレーバルブ151が作動して作動空圧経路80を
経てピストン6cに空圧が作用し液路81が連通状態と
なる。
【0037】そして、回転センサSからの回転数情報に
基づいて出されるECU200からの指令により周知の
方法で、コントロールバルブ102、112が開閉制御
され、エアマスタシリンダ5、174入力空圧を減、加
圧制御してブレーキ液圧を減加圧して車輪のロックを防
止する。
基づいて出されるECU200からの指令により周知の
方法で、コントロールバルブ102、112が開閉制御
され、エアマスタシリンダ5、174入力空圧を減、加
圧制御してブレーキ液圧を減加圧して車輪のロックを防
止する。
【0038】この状態にあっても、空圧制御型カットバ
ルブ6に空圧が印加されているため従動輪用ホイールシ
リンダ35へも液圧はそのまま伝達される。このように
エアマスタシリンダ5、174に供給された空圧は液圧
に変換されて各車輪に対してブレーキ液圧が配分され
る。これにより液圧は通常通りどのホイールシリンダ1
5、25、35にも均等にかかり、スリップを抑制しな
がら車両を安定的に停止させる。
ルブ6に空圧が印加されているため従動輪用ホイールシ
リンダ35へも液圧はそのまま伝達される。このように
エアマスタシリンダ5、174に供給された空圧は液圧
に変換されて各車輪に対してブレーキ液圧が配分され
る。これにより液圧は通常通りどのホイールシリンダ1
5、25、35にも均等にかかり、スリップを抑制しな
がら車両を安定的に停止させる。
【0039】次に、車両発進時に滑り易い路面等で駆動
輪が過剰に回転した場合、トラクションコントロール用
バルブ3がこれに呼応して開く。するとこのトラクショ
ンコントロール用バルブ3に連結されたエアコントロー
ルバルブ112を通ってエアマスタシリンダ5を作動さ
せる。しかし作動空圧経路80には空圧が印加されない
ため、エアマスタシリンダよりの液圧力及びコイルスプ
リング6dの押圧力によりピストン6c、6eが直ちに
右方(図2)へ動き、弁体6eが弁座6gに係合し、液
路81、81が遮断される。従ってエアマスタシリンダ
5よりの液圧は従動輪のホイールシリンダ35には伝え
られず、駆動輪のホイールシリンダ25のみに伝わる。
輪が過剰に回転した場合、トラクションコントロール用
バルブ3がこれに呼応して開く。するとこのトラクショ
ンコントロール用バルブ3に連結されたエアコントロー
ルバルブ112を通ってエアマスタシリンダ5を作動さ
せる。しかし作動空圧経路80には空圧が印加されない
ため、エアマスタシリンダよりの液圧力及びコイルスプ
リング6dの押圧力によりピストン6c、6eが直ちに
右方(図2)へ動き、弁体6eが弁座6gに係合し、液
路81、81が遮断される。従ってエアマスタシリンダ
5よりの液圧は従動輪のホイールシリンダ35には伝え
られず、駆動輪のホイールシリンダ25のみに伝わる。
【0040】これにより従動輪62側にブレーキがかか
ってしまうことを防止する。以上要するに、通常ブレー
キまたはアンチロックコントロール状態にあるときのみ
空圧制御型カットバルブ6で従動輪のホイールシリンダ
へ至る液圧経路81を流通状態とする。
ってしまうことを防止する。以上要するに、通常ブレー
キまたはアンチロックコントロール状態にあるときのみ
空圧制御型カットバルブ6で従動輪のホイールシリンダ
へ至る液圧経路81を流通状態とする。
【0041】一方、トラクションコントロール時には液
圧経路81を阻止状態とするように作用するため、駆動
輪に隣接した従動輪にブレーキがかかることを防止でき
る。また、アンチロックブレーキには何等悪影響を与え
ない。
圧経路81を阻止状態とするように作用するため、駆動
輪に隣接した従動輪にブレーキがかかることを防止でき
る。また、アンチロックブレーキには何等悪影響を与え
ない。
【0042】上述のように、本発明に係る多軸車両用ト
ラクションコントロール装置は、トラクションコントロ
ール時に後駆動輪61のホイールシリンダ25と後従動
輪62のホイールシリンダ35とをつなぐ液圧経路8に
設けた空圧制御型カットバルブ6の弁体6e及びピスト
ン6cにエアマスタシリンダ5の液圧が作用し、弁体6
eによって弁座6gが閉鎖されるため、応答性が良くな
る。このように、トラクションコントロール時に空圧制
御型カットバルブ6R、6Lの弁機構が応答性良く閉じ
ることによって、後従動輪62R、62Lにブレーキが
作用するのを確実に防止することができる。また、この
考案ではリレーバルブ151からの空圧をそのまま利用
するのものであるため、従来と同様に3チャンネルで制
御することができる。また、空圧制御型カットバルブを
追加するだけで済むので電気回路上の変更点がなく従来
のECUをそのまま使用でき低コストで実施することが
できる。
ラクションコントロール装置は、トラクションコントロ
ール時に後駆動輪61のホイールシリンダ25と後従動
輪62のホイールシリンダ35とをつなぐ液圧経路8に
設けた空圧制御型カットバルブ6の弁体6e及びピスト
ン6cにエアマスタシリンダ5の液圧が作用し、弁体6
eによって弁座6gが閉鎖されるため、応答性が良くな
る。このように、トラクションコントロール時に空圧制
御型カットバルブ6R、6Lの弁機構が応答性良く閉じ
ることによって、後従動輪62R、62Lにブレーキが
作用するのを確実に防止することができる。また、この
考案ではリレーバルブ151からの空圧をそのまま利用
するのものであるため、従来と同様に3チャンネルで制
御することができる。また、空圧制御型カットバルブを
追加するだけで済むので電気回路上の変更点がなく従来
のECUをそのまま使用でき低コストで実施することが
できる。
【0043】
【考案の効果】本考案によれば、通常のブレーキやアン
チロックブレーキに何等影響を与えることなく、トラク
ションコントロール時にはエアマスタシリンダの液圧に
よって空圧制御型カットバルブの弁機構が閉鎖されるの
で応答性が良くなり、後従動輪にブレーキが作用するの
を確実に防止することができる。しかも、電気系は従来
の3チャンネル型をそのまま使用できるため低コストで
実施できる。
チロックブレーキに何等影響を与えることなく、トラク
ションコントロール時にはエアマスタシリンダの液圧に
よって空圧制御型カットバルブの弁機構が閉鎖されるの
で応答性が良くなり、後従動輪にブレーキが作用するの
を確実に防止することができる。しかも、電気系は従来
の3チャンネル型をそのまま使用できるため低コストで
実施できる。
【図1】本考案の一実施例を示す全体の系統図
【図2】本考案の一実施例の動作説明のための要部の断
面図
面図
【図3】本考案の一実施例の動作説明のための要部の断
面図
面図
【図4】従来例の系統図
【図5】従来例の系統図
【図6】従来例の系統図
【符号の説明】5R,5L エアマスタシリンダ6R,6L 空圧制御型カットバルブ6m、6c ピストン 25R、25L ホイールシリンダ(後駆動輪用) 35R、35L ホイールシリンダ(後従動輪用) 61R、61L 後駆動輪 62R、62L 後従動輪 81R、81L 液圧経路 100 ブレーキバルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 後駆動輪用ホイールシリンダと、後駆動
輪に隣接した後従動輪用ホイールシリンダと、ブレーキ
ペダルの操作量に応じてエア圧を出力するブレーキバル
ブと、前記ブレーキバルブの出力圧に対応したエア圧を
受けて前記エア圧を液圧に変換し、かつ、前記液圧を前
記後駆動輪用ホイールシリンダへ供給するエアマスタシ
リンダと、前記後駆動輪用ホイールシリンダと前記後従
動輪用ホイールシリンダとを接続する液圧系路とを備え
た多軸車両用トラクションコントロール装置において、 前記液圧系路に空圧制御型カットバルブを設け、前記空
圧制御型カットバルブは、一端に前記ブレーキバルブの
出力圧に対応したエア圧を受け、かつ、他端に前記液圧
系路の液圧を受けるピストンと、前記ピストンに作用す
るエア圧がないときに前記液圧系路の液圧により前記ピ
ストンが移動して前記液圧系路を閉じる弁機構とを有す
る ことを特徴とする多軸車両用トラクションコントロー
ル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020185U JP2567510Y2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 多軸車両用トラクションコントロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020185U JP2567510Y2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 多軸車両用トラクションコントロール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580943U JPH0580943U (ja) | 1993-11-02 |
JP2567510Y2 true JP2567510Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=12020121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992020185U Expired - Lifetime JP2567510Y2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 多軸車両用トラクションコントロール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567510Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3700716A1 (de) * | 1987-01-13 | 1988-07-21 | Wabco Westinghouse Fahrzeug | Fahrzeug mit antiblockiersystem und antriebsschlupfregelung |
JPH0717613Y2 (ja) * | 1989-03-17 | 1995-04-26 | 日産ディーゼル工業株式会社 | アンチロックブレーキ装置装着後輪2軸車の制動装置 |
JP2889720B2 (ja) * | 1991-03-14 | 1999-05-10 | 株式会社ナブコ | 後2軸車用ブレーキシステム |
JP3005554U (ja) * | 1994-06-23 | 1995-01-10 | 株式会社ジェー・アール・シー・エス | 音声停止装置 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP1992020185U patent/JP2567510Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0580943U (ja) | 1993-11-02 |
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