JP2567502B2 - 検出スイッチ回路 - Google Patents

検出スイッチ回路

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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は、光電スイッチ等の検出スイッチに関し、
特に検出状態または出力状態を表示する表示灯を備えた
検出スイッチ回路に関する。
(b)従来の技術 検出スイッチとして例えば光電スイッチでは投光部お
よび受光部からなる検出手段を備え、この検出手段から
出力される検出信号に基づいて出力回路の出力信号を制
御する。この出力回路の出力信号を制御する際しては第
3図(A)および(B)に示すように入光動作方式およ
び遮光動作方式の2種類の方式がある。入光動作方式で
は、第3図(A)に示すように検出手段を構成する受光
部が投光部の光を受光した際に出力回路をオンし、遮光
動作方式では同図(B)に示すように受光部が投光部の
光を受光しなかった際に出力回路をオンする。この方式
の違いは被検出物の種類や検出態様の違いによって何れ
の方式を採用するかが決められるものであり、検出スイ
ッチの汎用性を考慮して、使用者において何れかの方式
を選択できるようにしている。
また、光電スイッチ等の検出スイッチは一般に表示灯
を備え、検出信号または出力信号の状態を表示するよう
にしている。この表示灯の点灯制御に際しても、検出手
段に応じた表示を行う入光表示方式と、出力回路の出力
状態に応じて点灯制御を行う動作表示方式とがある。入
光表示方式では、検出手段において受光部が投光部の光
を受光した際に表示灯が点灯し、受光部が投光部の光を
受光していないときに消灯する。また、動作表示方式で
は出力回路がオンしているときに表示灯を点灯し、出力
回路がオフしているときに表示灯を消灯する。
(c)発明が解決しようとする課題 第3図(A)に示す入光動作方式で出力回路の出力制
御を行う場合には、表示灯の点灯制御に当たって、入光
表示方式または動作表示方式の何れの場合にもその点灯
タイミングは同一であるが、同図(B)に示すように遮
光動作方式で出力回路の出力制御を行う場合には入光表
示方式と動作表示方式とで表示灯の点灯タイミングが異
なる。また、入光動作方式で出力回路の出力制御を行う
場合にも、出力信号にオフディレイ機能を与えた場合に
は、同図(C)に示すように入光表示方式と動作表示方
式とで表示灯の表示タイミングが異なる。
上記入光表示方式は投光部から投光された光が受光部
に入光しているか否かを表示するものであって被検出物
の有無をモニタする場合に有用であり、一方、動作表示
方式は出力回路のオン/オフをモニタする場合に有効で
ある。ところが、上述のように点灯制御方式によって表
示灯の点灯タイミイングが変わるため、被検出物または
出力回路のオン/オフ状態のいずれか一方をモニタする
方式を選択すると、残る他方をモニタできない。このよ
うな被検出物をモニタするか、または出力回路のオン/
オフ状態をモニタするかの選択は使用者においてなされ
るべきであるが、従来の検出スイッチ回路では表示灯の
点灯制御方式を使用者において選択できるようにしたも
のがなく、出力制御方式の切換機能やオフディレイ機能
を備えた検出スイッチの増加に伴い、表示方式の切換機
能の出現が強く望まれていた。
この発明の目的は、表示灯を定電圧回路の入力側また
は出力側の何れに接続するかに応じて表示灯を検出信号
(判定信号)で点灯制御するかまたは出力信号で点灯制
御するかを切り換えるようにし、検出スイッチ回路を構
成するICの端子数を増加することなく、また電子部品を
取付けすることなく表示灯の点灯制御方式の切り換えを
行うことができる検出スイッチ回路を提供することにあ
る。
(d)課題を解決するための手段 この発明の検出スイッチ回路は、検出手段と、表示灯
と、ICとから構成され、 検出手段は、被検出物の有無に応じて検出信号を出力
するものであり、 表示灯は、定電圧回路の電源側または出力側に選択的
に接続されるものであり、 ICは、検出回路、出力回路、定電圧回路および表示回
路を備え、 検出回路は、前記検出信号に応じて判定信号を出力す
るものであり、 出力回路は、前記判定信号に基づいて出力信号を出力
するものであり、 定電圧回路は、直流電源電圧から定電圧を作成するも
のであり、 表示回路は、表示灯駆動部および信号選択部を備え、 表示灯駆動部は、判定信号または出力信号に応じて表
示灯を点灯するものであり、 信号選択部は、表示灯が電源側に接続されたときに判
定信号または出力信号の何れか一方を表示灯駆動部に導
き、出力側に接続されたときに残る他方を表示灯駆動部
に導くものであることを特徴とする。
(e)作用 この発明においては、被検出物の検出状態を表す検出
信号が検出手段から出力され、この検出信号に応じた判
定信号が検出回路から出力される。この判定信号は出力
回路に入力され、出力回路は判定信号に基づいて出力信
号を出力する。出力回路の出力信号は検出回路の判定信
号とともに表示回路に入力され、表示回路の信号選択部
は判定信号または出力信号の何れかを択一的に表示灯駆
動部に導く。この表示灯駆動部に導く信号の選択に当た
って、信号選択部は表示灯が定電圧回路の電源側または
出力側の何れに接続されているかに基づいて表示灯駆動
部に導く信号を切り換える。したがって、表示灯を電源
側または出力側の何れに接続するかによって、表示灯を
判定信号によって駆動する入光表示方式、または出力信
号に応じて駆動する動作表示方式の何れかを選択するこ
とができる。
(f)実施例 第2図は、この発明の実施例である検出スイッチ回路
が適用される一般的な検出スイッチの構成を示す図であ
る。
光電スイッチ1は投光素子を有する投光手段2、受光
素子を有する受光手段3、IC4および表示灯9によって
構成されている。投光手段2は被検出物に対して光を投
光し、受光手段3は投光手段2の光を直接または被検出
物からの反射光として受光する。IC4は、検出回路5、
出力回路6、表示回路7および定電圧回路8によって構
成されている。このIC4において定電圧回路8は外部入
力端子10を介して供給される直流電源電圧VCCから定電
圧VREGを作成する。IC4を構成する各回路はこの定電圧V
REGによって駆動される。また、定電圧VREGは出力端子1
2から外部に取り出すことができる。検出回路5は、入
力端子13を介して受光手段3から受光信号を供給され、
受光信号3における受光状態を判別する判定信号を出力
する。
この判定信号は、出力回路6および表示回路7に入力
される。出力回路6は判定信号に基づいて出力信号を出
力する。この出力信号は出力端子14から外部に出力され
るとともに、表示回路7に入力される。表示回路7には
端子15を介して表示灯9のカソード側が接続されてお
り、検出回路5から入力された判定信号または出力回路
6から入力された出力信号に応じて表示灯9を駆動す
る。
第1図は、上記検出スイッチ回路の要部の構成を示す
回路図である。
光電スイッチ1が有するIC4内において表示回路7は
同図に示すように構成されている。すなわち、表示回路
7は表示灯駆動部31および信号選択部32を備え、この信
号選択部32に出力回路6が出力された出力信号(信号
A)および検出回路5から出力された判定信号(信号
B)が入力される。
今、表示灯9のアノード側がIC4の端子10(定電圧回
路8の電源側)に接続されている場合、信号選択部32の
出力信号aが“Lo"になるとトランジスタQ1がオフし、
トランジスタQ2およびトランジスタQ3がオンする。これ
によってトランジスタQ3のベース・エミッタ間電圧VBE
と抵抗RIで決定される定電流I2がトランジスタQ2のコレ
クタに流れる。また、表示回路7には常に定電流I3が流
れている。これら定電流I2,I3の経路としては、VREG
らトランジスタQ4、抵抗R2およびダイオードD1を介して
流れる経路35と、VCCから表示灯9を介して流れる経路3
3との2つか考えられる。ここで、定電流I2,I3の全てが
経路33を介して表示灯9に流れた場合の順方向電圧をVF
とすると、 VCC−VF>VREG であれば、結合点21の電位は常にVREGより高くなり、定
電流I2,I3が経路35を流れることはない。また、ダイオ
ードD1により結合点21からVREGに向けて電流が逆流する
こともない。
ところで、一般にこの種の回路ではVREGは5V、VCCは1
0〜30Vであり、表示灯の順方向電圧は約2Vであるから、
表示灯9のアノード側が端子10に接続されている場合に
は、定電流I2,I3は経路33のみを介して流れることにな
る。このため、トランジスタQ5,Q6はオフし、信号bは
“Hi"になる。この結果、表示灯駆動部31のトランジス
タQ1のベース端子にはNANDゲート19,20を介して出力信
号(信号A)が供給され、表示灯9は動作表示方式で駆
動されることになる。
次に表示灯9のアノード側がIC4の端子12(定電圧回
路の定電圧出力側)に接続されている場合、信号aが
“Lo"である場合における定電流I2,I3の経路は、前述の
経路35と、定電圧回路8から端子12を介して表示灯9に
流れる経路34の2つの経路を考えられる。この場合には
定電流I2,I3がどのような流れ方をしても結合点21は必
ずVREGより低い電位となり、定電流I2,I3は経路34,35の
両方を流れることになる。このように、表示灯9のアノ
ード側を端子12に接続した場合には経路に常に電流が流
れることになり、トランジスタQ5,Q6がオンして信号b
は“Lo"になる。この結果、信号選択部32では、NANDゲ
ート18,20を介して判定信号(信号B)が表示灯駆動部3
1のトランジスタQ1のベース端子に供給される。したが
って、表示灯9は入光表示方式によって駆動されること
になる。
以上のようにしてこの実施例によれば、表示灯9のア
ノード側を、IC4に既設の端子10または端子12の何れか
に接続するとにより、表示灯9を動作表示方式または入
光表示方式の何れかによって選択的に点灯制御すること
ができる。
(g)発明の効果 この発明によれば、表示灯の接続位置を切り換えるこ
とによって、検出回路の判定信号または出力回路の出力
信号の何れを表示灯駆動部に導くかを切り換えることが
でき、ICの端子数の増加や電気部品の外付作業を必要と
することなく表示灯の点灯制御方式の切り換えを極めて
容易に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例である検出スイッチ回路の要
部の回路図、第2図は同検出スイッチ回路が適用される
検出スイッチの構成を示すブロック図である。また、第
3図(A)〜(C)は一般的な検出スイッチにおける出
力制御方式および点灯制御方式の差異による出力状態お
よび点灯状態の差異を示すタイミングチャートである。 1……光電スイッチ、5……検出回路、 6……出力回路、7……表示回路、 8……定電圧回路、9……表示灯、 10……入力端子、12……出力端子、 31……表示灯駆動部、32……信号選択部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出手段と、表示灯と、ICとから構成さ
    れ、 検出手段は、被検出物の有無に応じて検出信号を出力す
    るものであり、 表示灯は、定電圧回路の電源側または出力側に選択的に
    接続されるものであり、 ICは、検出回路、出力回路、定電圧回路および表示回路
    を備え、 検出回路は、前記検出信号に応じて判定信号を出力する
    ものであり、 出力回路は、前記判定信号に基づいて出力信号を出力す
    るものであり、 定電圧回路は、直流電源電圧から定電圧を作成するもの
    であり、 表示回路は、表示灯駆動部および信号選択部を備え、 表示灯駆動部は、判定信号または出力信号に応じて表示
    灯を点灯するものであり、 信号選択部は、表示灯が電源側に接続されたときに判定
    信号または出力信号の何れか一方を表示灯駆動部に導
    き、出力側に接続されたときに残る他方を表示灯駆動部
    に導くものであることを特徴とする検出スイッチ回路。
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