JP2567315B2 - 起重機用フックの製造方法 - Google Patents

起重機用フックの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンやホイスト等
において重量物の搬送に使用されるフックに係り、詳し
くは主として5t以上用の大型の起重機用フックの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】起重機用フックは、クレーンやホイスト
から垂下するチェーン等の先端に取り付けて、重量物に
巻き掛けたワイヤ等を掛け、該重量物の搬送に使用され
る。
【0003】上記フックは、搬送物の重さに応じて数百
kg用のものから数十t用のものまで様々の大きさのもの
があるが、図6に示す如く、その断面形状はフック
(F)の各部においてJIS規格によって規定されてい
る。そして、これらフックの製造方法としては、所定厚
みの鋼板をフックの鉤形状にガスバーナー等で切断し、
その後、スタンプハンマーやプレス機械等によって、前
記のように規定されるフック各部の断面形状に鍛造によ
る成形を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法にあっては、上記鍛造に際し、5t用未満
のフックでは総型入してプレス等を行えるにしても、5
t用以上の大型のものは、上記総型に入れることができ
ず、一部を型入れしたりしながら自由鍛造することか
ら、熟練した技術者が多数必要であると共に、前記切断
の際と上記鍛造の際の2度の予燃が必要であることも手
伝ってフック自体の単価が非常に高価になるとの問題を
有している。
【0005】本発明は叙上の如き実状に対処し、特に上
記5t以上の大型のフックに適する新規な製造方法を見
出すことにより、作業者に特に高度な技術を要求するこ
となく、少人数で、しかも単価を低くしてフックを製造
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、上記目的を適
合する本発明起重機用フックの製造方法の特徴は、好ま
しくは1200℃程度に予熱したS35C,S45C等
の棒状の鋼材を、上下1対からなる整形ローラにかけ、
該整形ローラに周方向に形成した、所望するフックの各
部断面に対応してその相似形状を有する荒仕上用凹溝に
て予備圧縮整形する第1工程と、この予備圧縮整形され
た鋼材を、前記整形ローラあるいは別の整形ローラに周
方向に形成した、上記所望のフックの各部断面に対応し
てそれらと同形状を有する仕上用凹溝にて圧縮整形を行
い、前記鋼材を該溝に嵌合する断面形状の棒状半製品と
なす第2工程と、この棒状半製品をプレス機械等によっ
て曲げ、前記フックの最終形状に成形する第3工程とか
らなることにある。
【0007】
【作用】上記の通りの本発明フックの製造方法において
は、整形ローラによって鋼材が棒状の内に、フックの断
面形状に係る鍛造を行うことから、その作業は簡単かつ
スピーディで、少人数の普通の工員によって製造が可能
であり、しかも、上記鍛造後、すぐに曲げ加工に入れる
ことから、鋼材の予熱は最初の1度で済み、上記少人数
での作業と相俟ってフック自体の単価も低廉ならしめる
ことが可能である。
【0008】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
起重機用フックの製造方法を実施例として説明する。
【0009】図1は本発明フックの製造方法に使用する
整形ローラの1例を示す斜視図であり、この上下1対の
ローラ(1),(2)の周面には、図6に示す如き、所
望とするフックにおいて規定されるフック各部断面に対
応して、その相似形状を有する荒仕上用凹溝(3)と、
上記フック各部断面に対応して各断面と同一の形状を有
する仕上用凹溝(4)と、円柱状のフックの頭部を若干
細くするための頭部用凹溝(5)とが、夫々周方向に形
成されている。
【0010】即ち、本発明フックの製造方法は、S35
CあるいはS45C等からなる同図に示す丸棒状の鋼材
(6)を1200℃程度に予熱し、これを先ず、上記整
形ローラ(1),(2)の荒仕上用凹溝(3)に入れ、
ローラ(1),(2)を図示の如く往復させて該棒状鋼
材(6)を該溝(3)にて予備圧縮成形する。
【0011】次に、この予備圧縮成形された鋼材(6)
を、前記仕上用凹溝(4)に入れ、該溝(4)にて鋼材
(6)を、図2に示す如き、フック各部の断面に対応し
て各断面と同一の断面を有する形状、即ちフックを直線
状に伸ばした形状に圧縮成形して棒状半製品(7)とな
す。なお、この後、必要に応じ、整形ローラ(1),
(2)の前記頭部用凹溝(5)にてフックの頭部となる
部分の圧縮成形を行う。
【0012】そして、上記の如く形成された棒状半製品
(7)を、図3乃至図5に示す曲げ工程に移す。即ち、
上記棒状半製品(7)を予熱が残る内に、図3に示す左
右1対の1次曲げ加工用プレス金型(8)にて1次曲げ
加工を行い、次いで、図4に示す上下左右の仕上曲げ加
工用プレス金型(9)にて図6に示す如きフックの最終
形状に曲げる。なお、図5は図4のA−A線断面図であ
るが、上記各プレス金型(8),(9)には夫々、同図
に示すように棒状半製品(7)を嵌合させる嵌合部(1
0)が設けられている。また、このプレス金型(8),
(9)のプレス手段としては通常のプレス機またはエア
ハンマー等が使用される。
【0013】しかして、上記本発明実施例のフック製造
方法においては、鋼材(6)が棒状の内、整形ローラ
(1),(2)にてフックの断面形状に係る鍛造を行う
ことから、その作業は、従来の鉤状に曲がったフック半
製品の自由鍛造に比し極めて簡単かつスピーディに行え
るものであり、上記従来の如く熟練した技術者を必要と
せずに少人数の工員で賄え、技術者が不足する今日の現
状を解決することが可能である。しかも、上記ローラに
よる鍛造後、すぐに曲げ加工に入れることから、鋼材の
予熱は最初の1度で済み、上記少人数での作業と俟まっ
て、フック自体の単価を従来に比し半分程度に抑えるこ
とが可能である。
【0014】以上、発明の実施例について説明したが、
整形ローラは、荒仕上用凹溝用と仕上用凹溝用とに夫々
別のものを設置することも可能であり、また、ローラの
回転方向やその他条件も、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々選択しうることはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の起重機用
フックの製造方法は、棒状の鋼材を整形ローラに形成し
た凹溝にて圧縮成形することにより、所望とするフック
において規定される該フック各部断面に対応して同じ断
面を有する棒状半製品となし、次いで、この棒状半製品
をプレス機等で曲げ、前記所望とするフックの最終形状
に成形するものであり、鋼材が棒状の内に、整形ローラ
にてフックの断面形状に係る鍛造を行うことから、その
作業は、従来の鉤状に曲がったフック半製品の自由鍛造
に比し極めて簡単かつスピーディに行え、これによっ
て、従来の如く熟練した技術者を必要とせずに少人数の
工員で作業が賄え、技術者が不足する今日の現状を解決
すると共に、上記ローラによる鍛造後、すぐに曲げ加工
に入れることから、鋼材の予熱は最初の1度で済み、上
記少人数での作業と俟まって、フック自体の単価を従来
に比し半分程度に抑えることが可能であるとの顕著な実
効を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明フックの製造方法に使用する整形ローラ
の1例を示す斜視図である。
【図2】整形ローラによって圧縮成形された棒状半製品
とその各部断面を示す説明図である。
【図3】本発明方法の1次曲げ加工を示す断面図であ
る。
【図4】本発明方法の仕上曲げ加工を示す断面図であ
る。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】フックとその各部断面を示す説明図である。
【符号の説明】
(1) 整形用ローラ (2) 整形用ローラ (3) 荒仕上用凹溝 (4) 仕上用凹溝 (5) 頭部用凹溝 (6) 棒状鋼材 (7) 棒状半製品 (8) 1次曲げ加工用プレス金型 (9) 仕上げ曲げ加工用プレス金型 (10)嵌合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予熱したS35C,S45C等の棒状の
    鋼材を、上下1対からなる整形ローラにかけ、該整形ロ
    ーラに周方向に形成した、所望するフックの各部断面に
    対応してその相似形状を有する荒仕上用凹溝にて予備圧
    縮整形する第1工程と、この予備圧縮整形された鋼材
    を、前記整形ローラあるいは別の整形ローラに周方向に
    形成した、上記所望のフックの各部断面に対応してそれ
    らと同形状を有する仕上用凹溝にて圧縮整形を行い、前
    記鋼材を該溝に嵌合する断面形状の棒状半製品となす第
    2工程と、この棒状半製品をプレス機械等によって曲
    げ、前記フックの最終形状に成形する第3工程とからな
    ることを特徴とする起重機用フックの製造方法。
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