JP2567285Y2 - イ ン ペ ラ - Google Patents

イ ン ペ ラ

Info

Publication number
JP2567285Y2
JP2567285Y2 JP9587191U JP9587191U JP2567285Y2 JP 2567285 Y2 JP2567285 Y2 JP 2567285Y2 JP 9587191 U JP9587191 U JP 9587191U JP 9587191 U JP9587191 U JP 9587191U JP 2567285 Y2 JP2567285 Y2 JP 2567285Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thickness
impeller
thick
shaft
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9587191U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0538393U (ja
Inventor
辺 倫 明 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP9587191U priority Critical patent/JP2567285Y2/ja
Publication of JPH0538393U publication Critical patent/JPH0538393U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2567285Y2 publication Critical patent/JP2567285Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】自動車のウォータポンプ等に用い
られるインペラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のウォータポンプ等に用い
られるインペラとして、図3(a) に示すように炭素鋼や
鋳鉄等の金属製のものが知られている。
【0003】しかし、インペラ101aを金属製とする
と重くなってしまうし、また、ロングライフクーラント
等の不凍液中で使用されるため錆が発生し、シャフト1
02とインペラ101aの内周とのシールに悪影響を及
ぼす。
【0004】そこで、図3(b) に示すようにインペラ1
01bの内周部110だけを金属製とし、それ以外の部
分を樹脂製としたものが考案されている。
【0005】このような構成とすることで、重さをかな
り軽減することはできるものの、依然としてその構成要
素に金属が使われているため、重さ,錆の発生等に問題
が残る。
【0006】そこで、図3(c) に示すようにインペラ1
01c全体を樹脂製としたものが考えられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし前記したインペ
ラ101cにあっては径方向の肉厚が一様ではなく、肉
の薄い薄肉部105と肉の厚い厚肉部106とから成っ
ており、インペラ101cの肉厚を薄肉部105の肉厚
とみなして導かれた軸孔103の限界最小直径のまま
で、シャフト102を圧入すると、厚肉部106には計
算値よりも大きな応力がかかることになり、厚肉部10
6の内周付近106aにクラックが発生することがあっ
た。
【0008】本考案は上記した複数の課題を同時に解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、軽量で錆ず、しかもシャフト圧入時にクラックの発
生しないインペラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案にあっては、シャフトが圧入される軸孔を形成
する樹脂製の外周部が、径方向に薄肉の薄肉部と、径方
向に厚肉の厚肉部とより成るインペラにおいて、前記厚
肉部に逃げを設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の本発明にあっては、外周部の肉厚を
薄肉部の肉厚とみなして導かれた軸孔の限界最小直径の
ままでシャフトを圧入しても、厚肉部に逃げを設けたた
めに、許容値を越える応力が厚肉部に働かず、外周部の
材質を樹脂製としてもクラックは生じない。
【0011】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0012】図1は本考案の第1の実施例に係るインペ
ラの断面図であり、同図において1はインペラで、シャ
フト2が圧入される軸孔3と、その軸孔3を形成する外
周部4より成っている。
【0013】外周部4の材質はPF(フェノール樹
脂)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PA(ポ
リアミド)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂単体より
成る。
【0014】外周部4は、軸方向長さがL2で径方向の
厚さがt2以内の薄肉部5と、軸方向長さがL3で径方
向の厚さがt2以上、最大厚さt1の厚肉部6と、が軸
方向に一体で形成されて成っている。なお、厚肉部6が
厚肉となっているのは径方向へ向けて延設されている羽
7に拠っている。
【0015】そして、軸孔3の一部を形成する厚肉部6
の内周には、薄肉部5の外径D2よりも径の小さい(例
えば直径がD3)の切欠きが、軸孔3と同心的に、厚肉
部6の端面6aより所定の深さ(例えば深さL3)で設
けられることで、逃げ8を形成している。
【0016】次に、上記構成の本実施例の作用・効果に
ついて説明をする。
【0017】一般に、シャフト2を圧入固定するための
軸孔3の限界最小値径D1は、外周部4の半径方向の肉
厚が、軸方向長さL1に渡って一様にt2であるとみな
して、厚肉円筒の式及び外周部4に用いられる材質の伸
び率,等をもとにして設定される。
【0018】従って図3(c) に示したような厚肉部10
6に逃げを有していない従来のインペラ101cにシャ
フト102を圧入した場合、薄肉部105に関しては、
その厚さがt2以内なので厚さをt2とみなした厚肉円
筒の式に適合するので問題はない。しかし、厚肉部10
6に関してはその最大厚みがt1に達するので、厚さを
t2とみなした厚肉円筒の式より導かれた応力の許容値
を、上回る応力が実際には働くことになり、厚肉部10
6の内周付近にクラックが発生することがあった。
【0019】しかし、本実施例の場合、厚肉部6の内周
に逃げ8を設けてあるので、シャフト2挿入時に、厚肉
部6の内周からは応力が伝わらない。従って、厚さをt
2とみなした厚肉円筒の式より導かれた限界最小直径の
ままでシャフト2を圧入しても、厚肉部6には許容値を
越える応力は働かず、クラックは生じない。
【0020】また、クラックが生じないのでインペラ1
の材質を樹脂単体とすることが可能となり、従来のもの
に比べて約70%程度の軽量化が図られる。
【0021】加えて、樹脂単体であるため不凍液中で用
いても錆が発生せず、シャフト2との間にシール不良を
引き起こすことが防がれる。
【0022】以下に本考案の他の実施例について説明す
る。第1の実施例と同一の構成部分には同一の記号を用
いて説明を省略する。
【0023】図2は本発明の第2の実施例に係るインペ
ラを示し、第1の実施例とは厚肉部6に設けられた逃げ
8の構造が異っている。即ち、本実施例にあっては、厚
肉部6の内周より厚さt3,軸方向長さL3だけ肉を残
して内接部9を成し、その内接部9の外側を切欠いて逃
げ8を形成したものである。なお、内接部9の厚さt3
は薄肉部5の厚さt2よりは薄く設定される。
【0024】また、逃げ8の断面形状は、厚肉部6の端
面6a側へ向けて広がる略テーパ状をなしている。
【0025】上記構成の本実施例にあっては、内接部9
の厚さt3が薄肉部5の厚さt2より薄くなるように逃
げ8を形成したので、内接部9に働く応力は、厚さをt
2とみなした厚肉円筒の式より導かれる限界値よりも低
く、従って、厚肉部6にクラックが生じるのを防ぐこと
ができる。
【0026】これによって、第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0027】なお、厚肉部6に設けられる逃げ8の形状
及び形成箇所については、先の実施例に限定されるもの
ではない。
【0028】即ち、外周部4の肉厚を薄肉部5の肉厚と
みなして導かれた限界最小直径のままで、シャフト2を
圧入しても、厚肉部6に許容値を越える応力が働かない
ものであれば、どのような逃げであってもよい。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように本考案にあっては、
外周部の肉厚を薄肉部の肉厚とみなして導かれた軸孔の
限界最小直径のままでシャフトを圧入しても、厚肉部に
逃げを設けたために、外周部の材質を樹脂製としてもク
ラックは生じない。
【0030】これによって、インペラの材質を樹脂製と
することが可能となり、従来のものに比べて約70%の
軽量化が図られる。
【0031】加えて、樹脂製であるため錆が発生せず、
シャフトとの間にシール不良を引き起こすことが防がれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係るインペラの断面図
である。
【図2】本考案の第2の実施例に係るインペラの断面図
である。
【図3】従来のインペラの断面図である。
【符号の説明】
1 インペラ 2 シャフト 3 軸孔 4 外周部 5 薄肉部 6 厚肉部 8 逃げ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトが圧入される軸孔を形成する樹
    脂製の外周部が、径方向に薄肉の薄肉部と、径方向に厚
    肉の厚肉部とより成るインペラにおいて、 前記厚肉部に逃げを設けたことを特徴とするインペラ。
JP9587191U 1991-10-28 1991-10-28 イ ン ペ ラ Expired - Lifetime JP2567285Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9587191U JP2567285Y2 (ja) 1991-10-28 1991-10-28 イ ン ペ ラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9587191U JP2567285Y2 (ja) 1991-10-28 1991-10-28 イ ン ペ ラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0538393U JPH0538393U (ja) 1993-05-25
JP2567285Y2 true JP2567285Y2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=14149419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9587191U Expired - Lifetime JP2567285Y2 (ja) 1991-10-28 1991-10-28 イ ン ペ ラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2567285Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5449117B2 (ja) * 2010-12-08 2014-03-19 三菱重工業株式会社 回転機械

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0538393U (ja) 1993-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6227624B1 (en) Vehicle wheel hub and bearing retention system and method for producing same
US20160245304A1 (en) Compressor housing for supercharger
US5846001A (en) Thrust bearing washer
EP1565655A1 (en) Compressor impeller
JP2567285Y2 (ja) イ ン ペ ラ
US20030062764A1 (en) Hub assembly for a vehicle wheel and a method for manufacturing it
JP3091990B2 (ja) 締結構造
US6533461B2 (en) Anti-reversal and anti-rotation thrust washer
JPH0752963Y2 (ja) 樹脂製部材の取付構造
US3051372A (en) Hub structure for an impeller center plate and method for making same
JP2006161970A (ja) 車輪用軸受装置
JPH09177758A (ja) 平軸受
CN115210450A (zh) 用于飞行器涡轮发动机的风扇的复合平台
JP2022084451A (ja) 防振装置の製造方法、防振装置のストッパ及び防振装置
KR960038221A (ko) 오일펌프 커버
JPH055500A (ja) 自動車用ウオータポンプ
JPH10115358A (ja) ステータ
JPS6346241Y2 (ja)
JP2540909Y2 (ja) ロール
JP2002206560A (ja) 軸穴部材と軸との結合構造
JPH02123259A (ja) シリンダ
JP2511334Y2 (ja) シリンダライナ―
JPS6145715Y2 (ja)
JPH09303530A (ja) ステータ
US20040226132A1 (en) Self-locking fan shaft bearing

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971111