JPS6145715Y2 - - Google Patents

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JPS6145715Y2
JPS6145715Y2 JP1981020583U JP2058381U JPS6145715Y2 JP S6145715 Y2 JPS6145715 Y2 JP S6145715Y2 JP 1981020583 U JP1981020583 U JP 1981020583U JP 2058381 U JP2058381 U JP 2058381U JP S6145715 Y2 JPS6145715 Y2 JP S6145715Y2
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JP
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short
rotor core
circuit ring
cover
coating
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JP1981020583U
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JPS57135860U (ja
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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上水道、工業用水、農業用水、油、化
学薬品等の用水、排液などの液中にポンプと組合
せて浸漬して使用される液封式液中モータの改良
に関する。
従来液封式液中モータの大容量機種においては
構造上回転子径が大きく同一回転数では小形のも
のに比べ回転子表面の周速が速い。また、回転子
端面では液体の流れが大きく乱れるためキヤビテ
ーシヨンが発生しやすい。したがつて回転子の端
面にある短絡環にアルミニウムあるいは銅系の金
属を使用している場合は、この部分がキヤビテー
シヨンにより浸食されるため、第1図で示すよう
な耐キヤビテーシヨン性の良好な材料、例えば、
ステンレス鋼などで保護をしていた。回転子鉄心
1にダイキヤストで設けた短絡環2の周わりをス
テンレス鋼製のカバー4で覆い、液の乱れが直接
短絡環に接するのを防ぎキヤビテーシヨンによる
浸食を防止している。このとき回転子表面に段差
があるとキヤビテーシヨンが発生し易くなるた
め、カバー4の外径は回転子鉄心1の外径と同じ
寸法にしている。これにより、短絡環2はカバー
4の肉厚分だけ外径が小さくなり、短絡環2と鉄
心1との境界に段差が生じる。一般に液封式液中
モータでは鉄心など錆やすい金属が直接液体や空
気と接しないよう塗装等の防食表面処理を行なつ
ているが、段差があるとその部分は塗膜が不均一
になり、また外周に突出するような厚膜の塗膜は
製作しにくくできず、塗膜欠陥が生じやすい。こ
れは回転子の遠心力により短絡環2が段差を起点
とする拡大現象があり、これにより段差部分の塗
膜に亀裂や剥離を起こし塗膜欠陥を助長する。特
に、その塗膜欠陥部分が異種金属の場合、若し短
絡環2と回転子鉄心1との段差の部分などで塗膜
不良により表面が露出すると、接触腐食を起こし
腐食が加速される。また、一度塗膜が剥離すると
錆など腐食生成物が生じ、その周囲の塗膜も連鎖
的に剥離し防錆作用がそこなわれる。さらに液封
式液中モータでは、回転子表面に錆が生じると面
荒れにより機械損が急増し、表面温度も上昇す
る。最悪の場合にはモータが加熱し著しく寿命を
短縮させることになる欠点があつた。
本考案は回転子鉄心端部を切削加工し鉄心とエ
ンドリングの段差をなくすることで、より信頼性
の高い液封式液中モータを提供することを目的と
する。
以下、本考案の構成を一実施例について第2図
の短絡環要部断面図を参照して説明する。回転子
鉄心1に溶湯アルミニウムを圧入し短絡環2を形
成する。その短絡環2と回転子鉄心1との外周部
境界1aに段差ができないように、また、端面側
の径が小さくなるようにテーパーをつけて外周部
を切削加工する。その後、回転子鉄心1および短
絡環2をエポキシ系塗料などにより防食塗装し、
塗膜3を形成する。次に、上記テーパーと同傾斜
のテーパーを内面を形成させた半密閉形円筒状の
ステンレス鋼製の回転子のカバー4を用意する。
そして塗膜3が十分乾燥した後回転子鉄心1と短
絡環2との外周部境界1aが隠れる様に、前記カ
バー4のテーパー径大部を前記外周部境界1aよ
り回転子鉄心1側に位置させ、そして密着させて
取付ける。このように構成した回転子を固定子内
に挿入して液封式液中モータを組立てる。
上記構成によれば異種金属であるアルミニウム
の短絡環2と回転子鉄心1の接する外周部を段差
のない外周部境界1aとしたので、塗膜3が付着
し易く且つ均一厚さとなつて塗膜欠陥がなくなり
短絡環2や回転子鉄心1等金属の腐食を防止でき
る。
更にカバー4のテーパー径大部を外周部境界1
aより回転子鉄心1側に位置させながら、テーパ
ーを利用して短絡環2や回転子鉄心1の外周面に
カバー4を密着させたので、回転子の回転により
発生する遠心力により短絡環2が外周部境界1a
を基点として径方向に拡大する現象を防止し、こ
の防止は外周部境界1aでの塗膜3の亀裂や剥離
等の現象の発生をなくし、やはり金属の腐食を防
止する。又、このカバー4は耐食性・耐キヤビテ
ーシヨンの優れたステンレス鋼で覆つたために問
題となる錆の発生とこれによる機械損の増大、加
熱、寿命の短縮が防止できる。実験によれば従来
構成のものでは樹脂及び塗膜厚の条件を同一とし
て98℃及び80℃の脱塩水中ではいずれも140h以
内で発錆したが、本考案採用によるものでは98℃
では840h、80℃では1400hまで発錆はなかつた。
また、このような構成にする事によりカバー4を
回転子傾斜部の円周面で接触固定することができ
るのでカバー4の中心ずれが少なく回転子のバラ
ンスが良くなる。更にカバー4が回転子傾斜部で
密着固定できるためすき間を考慮する必要がな
く、回転子の軸方向、円周方向の加工精度を必要
としなくなり、製作が容易になる。
第3図は他の実施例の断面図で塗膜3の上に更
にエポキシ系樹脂による重表面塗膜5を行なう。
また、更に防食性を増す為カバー4を取付けた後
カバー4のテーパー径大部と回転子鉄心1表面の
塗膜3との隙間にカバー4全周に亘り樹脂を充填
すると、キヤビテーシヨンの発生が更に抑制され
耐水性も向上する。一実験によれば上記と同じ条
件で98℃では1120h、80℃では1700hまで発錆し
なかつた。
第4図はその他の実験例でカバー4および回転
子鉄心1の端部との隙間を少なくするために、樹
脂6の充填部を短くし耐食性を増加し、信頼性を
向上したものである。
なお以上述べた実施例においては、短絡環はア
ルミニウム以外の金属、例えば銅などでも良く、
カバーは耐食性、耐キヤビテーシヨン性のある金
属、例えばニツケル基合金などでも良い。また、
防食表面処理には塗料の外にセラミツク・プラズ
マ溶射(例えばアルミナ・二酸化チタンの複合セ
ラミツク)等の非導電性耐食被覆を使用しても上
記と同様の効果が得られる。
以上本考案によれば、回転子の端部にカバーを
つける場合、短絡環と鉄心との境界に段差が生じ
ないようにすることにより耐食性が向上し、さら
に機械損の増大によるモータの加熱が防止でき、
液封式液中モータの信頼性が向上するという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の液封式液中モータの回転子端部
の要部断面図、第2図は本考案による液封式液中
モータの回転子端部要部断面図、第3図及び第4
図は他の実施例の回転子端部要部断面図である。 1……回転子鉄心、1a……外周部境界、2…
…短絡環、3……塗膜、4……カバー、5……重
表面塗膜、6……樹脂。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転子鉄心の溝に溶湯金属を鋳込んで成る短
    絡環を端部に有し回転子鉄心と短絡環の外被に
    塗膜を形成しこの塗膜付の短絡環の外被を耐食
    性のカバーで覆う回転子を内部に有する液封式
    液中モータにおいて、前記回転子鉄心の端面近
    傍外径が径大で短絡環外径とで形成されたテー
    パーにより回転子鉄心と短絡環が接する外周部
    に形成された段差のない外周部境界と、前記テ
    ーパー表面と回転子鉄心及び短絡環の外被に
    夫々塗膜を形成し、前記テーパーと同傾斜のテ
    ーパーを内面に有するカバーをこのカバーのテ
    ーパー径大部が前記外周部境界より回転子鉄心
    側に位置し塗装した回転子鉄心及び短絡環の外
    周に密着させたことを特徴とする液封式液中モ
    ータ。 (2) 前記テーパー表面の塗膜表面に更に重表面塗
    膜を形成し、この重表面塗膜の表面に密着した
    前記カバーのテーパー拡大部と塗膜間でカバー
    全周に亘り樹脂を充填した実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の液封式液中モータ。
JP1981020583U 1981-02-18 1981-02-18 Expired JPS6145715Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981020583U JPS6145715Y2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18

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JP1981020583U JPS6145715Y2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57135860U JPS57135860U (ja) 1982-08-24
JPS6145715Y2 true JPS6145715Y2 (ja) 1986-12-23

Family

ID=29818483

Family Applications (1)

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JP1981020583U Expired JPS6145715Y2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340401B2 (ja) * 1973-10-12 1978-10-27

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340401U (ja) * 1976-09-13 1978-04-07
JPS53141442U (ja) * 1977-04-15 1978-11-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5340401B2 (ja) * 1973-10-12 1978-10-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57135860U (ja) 1982-08-24

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