JP2567171Y2 - 食器洗浄機 - Google Patents
食器洗浄機Info
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- JP2567171Y2 JP2567171Y2 JP1991059583U JP5958391U JP2567171Y2 JP 2567171 Y2 JP2567171 Y2 JP 2567171Y2 JP 1991059583 U JP1991059583 U JP 1991059583U JP 5958391 U JP5958391 U JP 5958391U JP 2567171 Y2 JP2567171 Y2 JP 2567171Y2
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- JP
- Japan
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- door
- cleaning
- washing
- slide door
- water
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/0089—Washing or rinsing machines for crockery or tableware of small size, e.g. portable mini dishwashers for small kitchens, office kitchens, boats, recreational vehicles
Landscapes
- Washing And Drying Of Tableware (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は食器洗浄機に係り、特
に食器類等を出し入れする開口部がドアにより開閉する
食器洗浄機に関する。
に食器類等を出し入れする開口部がドアにより開閉する
食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食器の出し入れをする開口部がド
アにより開閉される食器洗浄機が、例えば特開平3−4
828号公報に示されている。この種食器洗浄機にあっ
ては、開口部の両側に沿って形成したガイドレールにス
ライドドアの両側が摺動可能に嵌合する構造とされてい
る。そして、洗浄工程初期に生じる内圧上昇や洗浄ノズ
ルから噴射される洗浄水の水圧等によりスライドドアに
付与される圧力によってスライドドアがガイドレールに
押圧されて水密構造となるものである。また、これら圧
力が作用する方向はスライドドア面に対して直交してい
るため、スライドドアのドアロック機構を設けなくても
洗浄工程中に開口するようなことがなく、洗浄水が本体
外に漏れだすことがないものであった。
アにより開閉される食器洗浄機が、例えば特開平3−4
828号公報に示されている。この種食器洗浄機にあっ
ては、開口部の両側に沿って形成したガイドレールにス
ライドドアの両側が摺動可能に嵌合する構造とされてい
る。そして、洗浄工程初期に生じる内圧上昇や洗浄ノズ
ルから噴射される洗浄水の水圧等によりスライドドアに
付与される圧力によってスライドドアがガイドレールに
押圧されて水密構造となるものである。また、これら圧
力が作用する方向はスライドドア面に対して直交してい
るため、スライドドアのドアロック機構を設けなくても
洗浄工程中に開口するようなことがなく、洗浄水が本体
外に漏れだすことがないものであった。
【0003】また、洗浄工程途中に食器を追加したり食
器の配置換え等ができるように、スライドドアをわずか
に開口すると洗浄ポンプが停止して洗浄ノズルから洗浄
水の噴射が停止されるようになっている。その後スライ
ドドアを引き上げて大きく開口しても、スライドドアが
本体の外郭に沿って開閉され本体からはみ出すことがな
いので、スライドドアの内側に付着している洗浄水が本
体外に流れ落ちて設置場所の周囲を汚すことがないもの
であった。
器の配置換え等ができるように、スライドドアをわずか
に開口すると洗浄ポンプが停止して洗浄ノズルから洗浄
水の噴射が停止されるようになっている。その後スライ
ドドアを引き上げて大きく開口しても、スライドドアが
本体の外郭に沿って開閉され本体からはみ出すことがな
いので、スライドドアの内側に付着している洗浄水が本
体外に流れ落ちて設置場所の周囲を汚すことがないもの
であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、たとえば洗浄
工程の途中で調理者の着衣がドアに引っかかったりして
急激に開口された場合には、洗浄ポンプの作動が停止し
ても、既に噴射ノズルから噴射された洗浄水が開口部か
ら噴出して周囲を汚すおそれがあった。
工程の途中で調理者の着衣がドアに引っかかったりして
急激に開口された場合には、洗浄ポンプの作動が停止し
ても、既に噴射ノズルから噴射された洗浄水が開口部か
ら噴出して周囲を汚すおそれがあった。
【0005】そこで、この考案ではドアロックを設け、
たとえ誤ってドアを開口するような力が作用してもこれ
を阻止して洗浄ノズルから噴射される洗浄水により設置
場所の周囲を汚すことの無い食器洗浄機とすることを目
的としている。
たとえ誤ってドアを開口するような力が作用してもこれ
を阻止して洗浄ノズルから噴射される洗浄水により設置
場所の周囲を汚すことの無い食器洗浄機とすることを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本考案は、食器が収納される洗浄室の
下方位置に、加熱された洗浄水を食器に向けて噴射する
洗浄ノズルを設けるとともに、食器を出し入れするため
の開口部にドアを開閉可能に備えた食器洗浄機におい
て、洗浄水の噴射による前記洗浄室内の温度上昇に伴い
作動して高温記憶された形状に変形する形状記憶合金に
よりドアロックを形成して、前記洗浄室の天井部分に配
設し、前記ドアロックの変形によりドアの開放動作を阻
止する構成としたところに特徴を有する。
めの手段として、本考案は、食器が収納される洗浄室の
下方位置に、加熱された洗浄水を食器に向けて噴射する
洗浄ノズルを設けるとともに、食器を出し入れするため
の開口部にドアを開閉可能に備えた食器洗浄機におい
て、洗浄水の噴射による前記洗浄室内の温度上昇に伴い
作動して高温記憶された形状に変形する形状記憶合金に
よりドアロックを形成して、前記洗浄室の天井部分に配
設し、前記ドアロックの変形によりドアの開放動作を阻
止する構成としたところに特徴を有する。
【0007】
【作用】洗浄工程になると加熱された洗浄水が洗浄ノズ
ルから噴射され、洗浄室内の温度が上昇する。これによ
り形状記憶合金からなるドアロックも昇温して作動し、
高温状態で記憶された形状に変形する。この変形により
ドアの開放動作が阻止されてロック状態となる。すなわ
ち、洗浄水が噴射して洗浄室内が高温状態にある間は常
にロック状態に維持され、着衣がドアに引っ掛かるな
ど、誤ってドアを開く力が作用してもドアは開かれな
い。
ルから噴射され、洗浄室内の温度が上昇する。これによ
り形状記憶合金からなるドアロックも昇温して作動し、
高温状態で記憶された形状に変形する。この変形により
ドアの開放動作が阻止されてロック状態となる。すなわ
ち、洗浄水が噴射して洗浄室内が高温状態にある間は常
にロック状態に維持され、着衣がドアに引っ掛かるな
ど、誤ってドアを開く力が作用してもドアは開かれな
い。
【0008】
【0009】
【考案の効果】この考案によれば、洗浄水が噴射してい
る際に誤ってドアが開放されることが阻止され、設置場
所の周囲を汚すことが防止される。しかも、形状記憶合
金からなるドアロックを洗浄室の天井部分に設けたか
ら、ドアロックの加熱と冷却とが迅速になされて、ドア
のロック動作とその解除動作とを迅速かつ正確に行うこ
とができる効果がある。
る際に誤ってドアが開放されることが阻止され、設置場
所の周囲を汚すことが防止される。しかも、形状記憶合
金からなるドアロックを洗浄室の天井部分に設けたか
ら、ドアロックの加熱と冷却とが迅速になされて、ドア
のロック動作とその解除動作とを迅速かつ正確に行うこ
とができる効果がある。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1から図4に基
づいて詳細に説明する。
づいて詳細に説明する。
【0011】図1,図2においてこの食器洗浄機の本体
1は、上部が円弧状とされた前壁2、左右両側の左側壁
3,右側壁4、後壁5、及び底板6とから略筺形とさ
れ、前方上部にスライドドア7により開閉される開口部
8が設けられている。また、本体1の後方上部では開口
されていて、上カバー9により被覆されている。また、
本体1内は区画板10により上部の洗浄室11と下部の
機械室12とにより区画されている。この区画板10は
その周縁部を前壁2、左右両側壁3,4及び後壁5に固
着され、洗浄室11内の洗浄水が機械室12に流入しな
いように区画密封されている。
1は、上部が円弧状とされた前壁2、左右両側の左側壁
3,右側壁4、後壁5、及び底板6とから略筺形とさ
れ、前方上部にスライドドア7により開閉される開口部
8が設けられている。また、本体1の後方上部では開口
されていて、上カバー9により被覆されている。また、
本体1内は区画板10により上部の洗浄室11と下部の
機械室12とにより区画されている。この区画板10は
その周縁部を前壁2、左右両側壁3,4及び後壁5に固
着され、洗浄室11内の洗浄水が機械室12に流入しな
いように区画密封されている。
【0012】洗浄室11内には洗浄水を上方に向けて噴
射する洗浄ノズル15が配設されている。この上方に食
器14を収納するラック13が出入可能に配置され、吹
き上げる洗浄水により食器14を洗浄することができ
る。また、区画板10には洗浄水を貯溜する洗浄タンク
16が凹設され、洗浄室11内に噴射された洗浄水が流
入して貯溜されるようになっている。
射する洗浄ノズル15が配設されている。この上方に食
器14を収納するラック13が出入可能に配置され、吹
き上げる洗浄水により食器14を洗浄することができ
る。また、区画板10には洗浄水を貯溜する洗浄タンク
16が凹設され、洗浄室11内に噴射された洗浄水が流
入して貯溜されるようになっている。
【0013】機械室12内には、洗浄タンク16内に貯
溜された洗浄水を洗浄ノズル15に加圧供給する給水ポ
ンプ17と、本体1の外部に排出する排水ポンプ18が
配設され、操作スイッチ19のオン操作により作動して
一連のサイクルの動作を行うようにされている。
溜された洗浄水を洗浄ノズル15に加圧供給する給水ポ
ンプ17と、本体1の外部に排出する排水ポンプ18が
配設され、操作スイッチ19のオン操作により作動して
一連のサイクルの動作を行うようにされている。
【0014】洗浄タンク16の底部には排水ポンプ18
に連通する排水口20が設けられていて、排水ポンプ1
8の作動により洗浄タンク16内に貯溜された洗浄水を
本体1の外部へ排水するようにされている。なお、排水
口20から排水される洗浄水はオーバフロー管21から
本体1の外に排出するようにされている。オーバフロー
管21は区画板10の後壁5の近傍に上向きに開口して
本体1外に連通していて、この開口の上部に流下開口2
2が配置されてオーバフロー管21内に流入するように
されている。この流下開口22の上方には遮蔽板23が
後壁5から延出して設けられ、噴射された洗浄水が直接
オーバフロー管21へ流入することを防止している。
に連通する排水口20が設けられていて、排水ポンプ1
8の作動により洗浄タンク16内に貯溜された洗浄水を
本体1の外部へ排水するようにされている。なお、排水
口20から排水される洗浄水はオーバフロー管21から
本体1の外に排出するようにされている。オーバフロー
管21は区画板10の後壁5の近傍に上向きに開口して
本体1外に連通していて、この開口の上部に流下開口2
2が配置されてオーバフロー管21内に流入するように
されている。この流下開口22の上方には遮蔽板23が
後壁5から延出して設けられ、噴射された洗浄水が直接
オーバフロー管21へ流入することを防止している。
【0015】また洗浄タンク16の下方側面には給水ポ
ンプ17に連通する給水口24が設けられていて、給水
ポンプ17の作動により洗浄タンク16内の洗浄水を洗
浄ノズル15に圧送して、洗浄室11内にセットされて
いる食器14に噴射洗浄するようにされている。
ンプ17に連通する給水口24が設けられていて、給水
ポンプ17の作動により洗浄タンク16内の洗浄水を洗
浄ノズル15に圧送して、洗浄室11内にセットされて
いる食器14に噴射洗浄するようにされている。
【0016】前壁2の開口部8の下縁には前方へ断面L
字状に張りだした受皿25が一体形成されていて、スラ
イドドア7の下端部との間に生じる隙間から洗浄水が飛
散しても受皿25に受け止められて本体1の外に噴出し
ないようにされている。また、開口部8の左右両側には
断面コ字状のガイドレール26が設けられ、このガイド
レール26にスライドドア7の両端部が摺動可能に嵌合
している。
字状に張りだした受皿25が一体形成されていて、スラ
イドドア7の下端部との間に生じる隙間から洗浄水が飛
散しても受皿25に受け止められて本体1の外に噴出し
ないようにされている。また、開口部8の左右両側には
断面コ字状のガイドレール26が設けられ、このガイド
レール26にスライドドア7の両端部が摺動可能に嵌合
している。
【0017】また、ガイドレール26の後端部に位置す
る左右両側壁3,4間にはガイドレール26を延長した
部位に円弧状遮蔽板27が取付けられている。この円弧
状遮蔽板27は、スライドドア7を開口した際に円弧状
遮蔽板27の上面側でスライドドア7を支持するように
設けられている。このため、スライドドア7を上方に引
き上げると、ガイドレール26及び円弧状遮蔽板27上
を案内されて開口部8が開閉される。また同時に円弧状
遮蔽板27は洗浄室11の上壁として本体1内を区画し
て、洗浄水が上カバー9に飛散しないようにされてい
る。そしてこの後端では図1に示すように後壁5との間
が開放されていて、上カバー9に形成した通気孔28を
通じて洗浄室11内の圧力変動を速やかに外気圧と等し
くなるようにされている。
る左右両側壁3,4間にはガイドレール26を延長した
部位に円弧状遮蔽板27が取付けられている。この円弧
状遮蔽板27は、スライドドア7を開口した際に円弧状
遮蔽板27の上面側でスライドドア7を支持するように
設けられている。このため、スライドドア7を上方に引
き上げると、ガイドレール26及び円弧状遮蔽板27上
を案内されて開口部8が開閉される。また同時に円弧状
遮蔽板27は洗浄室11の上壁として本体1内を区画し
て、洗浄水が上カバー9に飛散しないようにされてい
る。そしてこの後端では図1に示すように後壁5との間
が開放されていて、上カバー9に形成した通気孔28を
通じて洗浄室11内の圧力変動を速やかに外気圧と等し
くなるようにされている。
【0018】スライドドア7は、透明樹脂により成形さ
れ外部から洗浄室11内を観察できるようにされてい
る。またガイドレール26,円弧状遮蔽板27と同じ曲
率の円弧状に形成されるとともに一体形成した把手29
が設けられてスライドドア7の上下動操作を可能にして
いる。スライドドア7の下端部は受皿25の下方部に取
付けられた区画板10の前端部10aに当接して開口部
8を閉鎖する。この際スライドドア7の後端は円弧状遮
蔽板27の前端部に所定量重ね合わせられた状態となっ
て洗浄水が飛散しないようにされている。なお、スライ
ドドア7が持ち上げられて上カバー9の前端縁に把手2
9が当接して完全な開放状態となる。
れ外部から洗浄室11内を観察できるようにされてい
る。またガイドレール26,円弧状遮蔽板27と同じ曲
率の円弧状に形成されるとともに一体形成した把手29
が設けられてスライドドア7の上下動操作を可能にして
いる。スライドドア7の下端部は受皿25の下方部に取
付けられた区画板10の前端部10aに当接して開口部
8を閉鎖する。この際スライドドア7の後端は円弧状遮
蔽板27の前端部に所定量重ね合わせられた状態となっ
て洗浄水が飛散しないようにされている。なお、スライ
ドドア7が持ち上げられて上カバー9の前端縁に把手2
9が当接して完全な開放状態となる。
【0019】また、スライドドア7の前端部にはマグネ
ット30が固着されるとともに前端部10aにリードス
イッチ31が取付けられていて、スライドドア7が前端
部10aに近接・離間していることを検出可能とされて
いる。そして、洗浄ノズル15から洗浄水が噴出してい
る際に、スライドドア7の前端部が前端部10aと当接
している位置H0からH1の位置まで持ち上げられると
リードスイッチ31が開成して、洗浄水の噴射停止信号
が制御系に伝達され、給水ポンプ17の作動が停止する
ように制御されている。
ット30が固着されるとともに前端部10aにリードス
イッチ31が取付けられていて、スライドドア7が前端
部10aに近接・離間していることを検出可能とされて
いる。そして、洗浄ノズル15から洗浄水が噴出してい
る際に、スライドドア7の前端部が前端部10aと当接
している位置H0からH1の位置まで持ち上げられると
リードスイッチ31が開成して、洗浄水の噴射停止信号
が制御系に伝達され、給水ポンプ17の作動が停止する
ように制御されている。
【0020】上カバー9は、左右両側壁3,4と後壁5
の上縁に接合する状態にネジ止めされて取付られてい
る。この上カバー9の前部には取付孔32が設けられて
いて、この取付孔32にドアロック33が取付られてい
る。
の上縁に接合する状態にネジ止めされて取付られてい
る。この上カバー9の前部には取付孔32が設けられて
いて、この取付孔32にドアロック33が取付られてい
る。
【0021】ドアロック33は、上カバー9の内側に取
着した取付板35を介して板状のロック片34が上カバ
ー9に対して平行状にボルト36,ナット37により取
付けられて構成されている。
着した取付板35を介して板状のロック片34が上カバ
ー9に対して平行状にボルト36,ナット37により取
付けられて構成されている。
【0022】ロック片34はチタンーニッケル合金から
なる双方向性の形状記憶合金から形成されていて、50
℃以上になると図4に示される屈曲状態に変形するよう
に高温記憶されている。また、50℃以下になると、図
3に示される伸長状態になるように低温記憶されてい
る。また、取付板35,ボルト36及びナット37は銅
などの熱伝導性の高い金属より成形されていて、ロック
片34を速やかに外気温度により放冷できるように配慮
されている。
なる双方向性の形状記憶合金から形成されていて、50
℃以上になると図4に示される屈曲状態に変形するよう
に高温記憶されている。また、50℃以下になると、図
3に示される伸長状態になるように低温記憶されてい
る。また、取付板35,ボルト36及びナット37は銅
などの熱伝導性の高い金属より成形されていて、ロック
片34を速やかに外気温度により放冷できるように配慮
されている。
【0023】洗浄工程が始まって薬60℃に加熱された
洗浄水が噴射されると、洗浄室11内が急速に暖めら
れ、ロック片34も50℃以上の温度に加熱される。こ
のため、洗浄水の噴射が始まるとロック片34は図3に
示される伸長状態から図4に示される屈曲状態となり、
スライドドア7の軸跡K内に進出してロック状態とな
る。また、洗浄水の噴射を中止すると、外気温度により
取付板35,ボルト36及びナット37ネジから速やか
に放冷されて50℃以下に冷却され、図3に示される伸
長状態に戻るようにされている。
洗浄水が噴射されると、洗浄室11内が急速に暖めら
れ、ロック片34も50℃以上の温度に加熱される。こ
のため、洗浄水の噴射が始まるとロック片34は図3に
示される伸長状態から図4に示される屈曲状態となり、
スライドドア7の軸跡K内に進出してロック状態とな
る。また、洗浄水の噴射を中止すると、外気温度により
取付板35,ボルト36及びナット37ネジから速やか
に放冷されて50℃以下に冷却され、図3に示される伸
長状態に戻るようにされている。
【0024】ロック状態においてスライドドア7が開口
されるとロック片34はスライドドア7の後端部と当接
して開口が阻止される。なお、スライドドア7の後端が
ドアロック33に当接して開口が阻止されているときに
は、その前端部は位置H1よりわずかに上方位置にあ
り、リードスイッチ31が開成状態にある。
されるとロック片34はスライドドア7の後端部と当接
して開口が阻止される。なお、スライドドア7の後端が
ドアロック33に当接して開口が阻止されているときに
は、その前端部は位置H1よりわずかに上方位置にあ
り、リードスイッチ31が開成状態にある。
【0025】次にこの実施例の作用について説明する。
【0026】まず食器14をラック13内に収容した上
で洗浄室11内にセットし、スライドドア7を引き下げ
て閉口する。するとドアロック33はロック位置となっ
てスライドドア7の開口を阻止する。次に操作スイッチ
19を入力操作して洗浄サイクルを開始させる。すると
制御装置の動作信号により本体1外に設置された給水バ
ルブ38が開き、洗浄タンク16内に高温に加熱された
洗浄水が所定量供給される。洗浄タンク16内の洗浄水
は給水ポンプ17の作動により洗浄ノズル15から食器
14に噴射され、洗浄工程が開始される。設定時間経過
後制御装置の指令により給水ポンプ17の作動が停止し
て洗浄工程が終了する。続いて排水ポンプ17が作動し
て洗浄水は排水口20からオーバフロー管21を経由し
て本体1外に排出される。
で洗浄室11内にセットし、スライドドア7を引き下げ
て閉口する。するとドアロック33はロック位置となっ
てスライドドア7の開口を阻止する。次に操作スイッチ
19を入力操作して洗浄サイクルを開始させる。すると
制御装置の動作信号により本体1外に設置された給水バ
ルブ38が開き、洗浄タンク16内に高温に加熱された
洗浄水が所定量供給される。洗浄タンク16内の洗浄水
は給水ポンプ17の作動により洗浄ノズル15から食器
14に噴射され、洗浄工程が開始される。設定時間経過
後制御装置の指令により給水ポンプ17の作動が停止し
て洗浄工程が終了する。続いて排水ポンプ17が作動し
て洗浄水は排水口20からオーバフロー管21を経由し
て本体1外に排出される。
【0027】ここで、洗浄室11内がまだ暖められてい
ない洗浄工程初期において、高温の洗浄水が噴射される
と、洗浄室11内は急速に昇温し、ロック片33も50
℃以上に加熱されて図4に示される屈曲状態に変形す
る。また、洗浄室11内の空気も一瞬にして膨張して内
圧が急上昇するが、膨張した空気は通気孔28から速や
かに逃げて外気圧と等しくなる。この際の瞬間的な高い
内圧がスライドドア7に作用するが、この圧力はスライ
ドドア7の面に対して直交する方向に作用するため、ガ
イドレール26に押圧されてシール性がかえって高まり
洗浄水が外部に飛散することも、また、スライドドア7
が開口するようなこともない。さらに洗浄水の噴射圧も
スライドドア7に加わるが、内圧と同様に作用して、ド
アロック33によりロック状態となっていなくてもスラ
イドドア7が開くことがない。
ない洗浄工程初期において、高温の洗浄水が噴射される
と、洗浄室11内は急速に昇温し、ロック片33も50
℃以上に加熱されて図4に示される屈曲状態に変形す
る。また、洗浄室11内の空気も一瞬にして膨張して内
圧が急上昇するが、膨張した空気は通気孔28から速や
かに逃げて外気圧と等しくなる。この際の瞬間的な高い
内圧がスライドドア7に作用するが、この圧力はスライ
ドドア7の面に対して直交する方向に作用するため、ガ
イドレール26に押圧されてシール性がかえって高まり
洗浄水が外部に飛散することも、また、スライドドア7
が開口するようなこともない。さらに洗浄水の噴射圧も
スライドドア7に加わるが、内圧と同様に作用して、ド
アロック33によりロック状態となっていなくてもスラ
イドドア7が開くことがない。
【0028】また、洗浄工程中に食器14を追加した
り、収容位置を変更するなど、スライドドア7を開く必
要が生じた際には、スライドドア7をわずかに引上げて
位置H1以上に開口すると、リードスイッチ31が開成
して給水ポンプ17が停止される。この際スライドドア
7の前端(下端)が位置H0から位置H1まで開口され
ても給水ポンプ17が停止すること無く駆動しているた
め、前端部10aとスライドドア7の下端間に形成され
る間隙からわずかに洗浄水の噴出がある。しかしこの前
方位置に形成されている受皿25に遮蔽されて外部への
飛散が阻止される。位置H1まで開口されると洗浄水の
噴出が停止され、ロック片34は急速に冷却され、図3
の伸長状態に変形してロック状態が解除される。この後
さらに把手29をさらに引き上げて大きく開口する。
り、収容位置を変更するなど、スライドドア7を開く必
要が生じた際には、スライドドア7をわずかに引上げて
位置H1以上に開口すると、リードスイッチ31が開成
して給水ポンプ17が停止される。この際スライドドア
7の前端(下端)が位置H0から位置H1まで開口され
ても給水ポンプ17が停止すること無く駆動しているた
め、前端部10aとスライドドア7の下端間に形成され
る間隙からわずかに洗浄水の噴出がある。しかしこの前
方位置に形成されている受皿25に遮蔽されて外部への
飛散が阻止される。位置H1まで開口されると洗浄水の
噴出が停止され、ロック片34は急速に冷却され、図3
の伸長状態に変形してロック状態が解除される。この後
さらに把手29をさらに引き上げて大きく開口する。
【0029】なお、このスライドドア7の内側には大量
の洗浄水が付着しているが、スライドドア7がガイドレ
ール26に沿って引き上げられて本体1からはみ出すこ
とがないため、これらはスライドドア7の内面を伝って
流下し、洗浄室11の外部へ落ちて周囲を汚すことがな
い。このため、洗浄工程の途中であっても設置場所の周
囲を汚すことなく食器14の追加や食器14の収納位置
を変更することができる。
の洗浄水が付着しているが、スライドドア7がガイドレ
ール26に沿って引き上げられて本体1からはみ出すこ
とがないため、これらはスライドドア7の内面を伝って
流下し、洗浄室11の外部へ落ちて周囲を汚すことがな
い。このため、洗浄工程の途中であっても設置場所の周
囲を汚すことなく食器14の追加や食器14の収納位置
を変更することができる。
【0030】また、把手29が何らかの弾みで急激に持
ち上げられた際にもスライドドア7の前端が位置H1に
なると、リードスイッチ31が開成して給水ポンプ17
が停止する。しかし、給水ポンプ17が停止する直前に
既に洗浄ノズル15から噴射された洗浄水が開かれた開
口部8から噴出して飛散することになる。この際ドアロ
ック33が図3に示されるようにロック状態となってい
るので、スライドドア7を位置H1より上方に引き上げ
られることが阻止される。このため、噴射された洗浄水
が本体1外へ飛散することが確実に防止される。特に、
ドアロック33は形状記憶合金により自動的にロック状
態となるので、洗浄水が飛散して設置場所の周囲を汚す
ようなことが確実に防止される。
ち上げられた際にもスライドドア7の前端が位置H1に
なると、リードスイッチ31が開成して給水ポンプ17
が停止する。しかし、給水ポンプ17が停止する直前に
既に洗浄ノズル15から噴射された洗浄水が開かれた開
口部8から噴出して飛散することになる。この際ドアロ
ック33が図3に示されるようにロック状態となってい
るので、スライドドア7を位置H1より上方に引き上げ
られることが阻止される。このため、噴射された洗浄水
が本体1外へ飛散することが確実に防止される。特に、
ドアロック33は形状記憶合金により自動的にロック状
態となるので、洗浄水が飛散して設置場所の周囲を汚す
ようなことが確実に防止される。
【0031】また、この実施例では、板状のロック片3
4としているため、非常に簡単な構造で故障の少ないド
アロック33とすることができる。
4としているため、非常に簡単な構造で故障の少ないド
アロック33とすることができる。
【0032】なお、この実施例ではロック片を板状に形
成とした例を示しているが、たとえばコイル状の形状記
憶合金を取付口内に設け、このコイルの先端に設けたロ
ック部材を温度により伸長・収縮させ、これに伴いロッ
ク部材を軌跡K内に進出・退避する構成としてもよく、
形状記憶合金の形状によることなく適宜実施できる。
成とした例を示しているが、たとえばコイル状の形状記
憶合金を取付口内に設け、このコイルの先端に設けたロ
ック部材を温度により伸長・収縮させ、これに伴いロッ
ク部材を軌跡K内に進出・退避する構成としてもよく、
形状記憶合金の形状によることなく適宜実施できる。
【0033】また、この実施例では上カバー9側にドア
ロック33を取付けた例を示しているが、スライドドア
7側に設けてもよい。その際形状記憶合金をその昇温温
度に適合する作動温度をものに適宜選択すればよい。
ロック33を取付けた例を示しているが、スライドドア
7側に設けてもよい。その際形状記憶合金をその昇温温
度に適合する作動温度をものに適宜選択すればよい。
【図1】この実施例の縦断面図である。
【図2】斜視図である。
【図3】解除状態を示すスライドドアの後端部の拡大断
面図である。
面図である。
【図4】ロック状態を示すスライドドアの後端部の拡大
断面図である。
断面図である。
1…本体 7…スライドドア 8…開口部 15…洗浄ノズル 26…ガイドレール 33…ドアロック
Claims (1)
- 【請求項1】 食器が収納される洗浄室の下方位置に、
加熱された洗浄水を食器に向けて噴射する洗浄ノズルを
設けるとともに、食器を出し入れするための開口部にド
アを開閉可能に備えた食器洗浄機において、 洗浄水の噴射による前記洗浄室内の温度上昇に伴い作動
して高温記憶された形状に変形する形状記憶合金により
ドアロックを形成して、前記洗浄室の天井部分に配設
し、前記ドアロックの変形によりドアの開放動作を阻止
する構成としたことを特徴とする食器洗浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059583U JP2567171Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 食器洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059583U JP2567171Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 食器洗浄機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055065U JPH055065U (ja) | 1993-01-26 |
JP2567171Y2 true JP2567171Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=13117398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991059583U Expired - Lifetime JP2567171Y2 (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 食器洗浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567171Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51125600A (en) * | 1975-04-02 | 1976-11-02 | Hoshizaki Electric Co Ltd | Lock device |
DE2628597C3 (de) * | 1976-06-25 | 1979-07-19 | Ellenberger & Poensgen Gmbh, 8503 Altdorf | Verriegelungsvorrichtung für Türen u.dgl. an elektrisch betriebenen Geräten |
IT1177827B (it) * | 1984-06-22 | 1987-08-26 | Texas Instruments Italia Spa | Dispositivo di bloccaggio a disimpegno ritardato,particolarmente per sporelli di macchine lavatrici o simili,comprendente una pasticca ptc ed un elemento bimetallico |
JPH0298856U (ja) * | 1989-01-25 | 1990-08-07 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP1991059583U patent/JP2567171Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055065U (ja) | 1993-01-26 |
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