JP2567137Y2 - 頭髪用エアゾール製品 - Google Patents

頭髪用エアゾール製品

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JP2567137Y2
JP2567137Y2 JP10351891U JP10351891U JP2567137Y2 JP 2567137 Y2 JP2567137 Y2 JP 2567137Y2 JP 10351891 U JP10351891 U JP 10351891U JP 10351891 U JP10351891 U JP 10351891U JP 2567137 Y2 JP2567137 Y2 JP 2567137Y2
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aerosol container
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政澄 田中
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株式会社大阪造船所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、頭髪用エアゾール製品
に関する。さらに詳しくは、エアゾール容器のステムに
連結され、くし状に分岐された先端部からエアゾール容
器内部の内容物を塗布する頭髪用エアゾール製品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、頭髪用化粧料を塗布する際に、く
し歯の先端に噴出孔を有する塗布具が取り付けられた頭
髪用エアゾール製品が用いられている。このエアゾール
製品は、整髪剤などの内容物を圧縮充填したエアゾール
容器と、その容器のステム部に連結された塗布具と、そ
の塗布具を保持するカバー部とから構成されており、そ
の塗布具にはその内部に通路が形成されている。この通
路によってくし歯の先端に設けられた噴出孔と前記ステ
ムとが連通されている。
【0003】この構造のエアゾール製品は、エアゾール
容器のステムを斜めに傾けるか、あるいは押し下げると
エアゾールバルブが開いて内容物が噴射される構成とな
っているため、このステムに連結した塗布具を頭髪に押
しあてると容器のステムが斜めに傾き、整髪剤などの内
容物がくし状に分岐したくし歯先端の噴出孔から噴射さ
れる。
【0004】これにより、使用者は整髪しながら同時に
頭髪用化粧料を頭髪に均等に塗布することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、頭髪用化粧料
などの内容物は整髪の目的で用いられるため、粘着剤成
分として粘着性樹脂(たとえばN-メタクリロイル- エチ
ル-N,N- ジメチルアンモニウム- α-N- メチルカルボキ
シベタイン/メタクリル酸アルキルエステル共重合体、
あるいはメタクリル酸アルキルエステル/アクリル酸ア
ルキルエステル/アクリル酸共重合体のアミン中和物な
ど)を揮発性溶剤(たとえばエチルアルコール、イソプ
ロピルアルコールなど)に溶解した溶液が使用されてお
り、塗布具を用いて噴霧を行ったあとに、通路内に残留
している化粧料は乾燥して固化するばあいがある。
【0006】したがって通路内での化粧料の固化を防止
するためには、定期的に通路内を洗浄する必要がある。
【0007】このばあい、従来の頭髪用エアゾール製品
では、通路内を洗浄するのに塗布具をエアゾール容器か
ら取り外して通路に水または空気を加圧流入させて洗浄
を行っている。そのため、洗浄のたびに塗布具をエアゾ
ール容器から外さなければならず、塗布具を洗浄するの
に時間がかかるという問題がある。
【0008】また、塗布具をエアゾール容器から着脱し
なければならないので、固着も十分に強くできず、接合
部から内容物が漏れるという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の頭髪用エアゾー
ル製品は、液状物が圧縮充填されたエアゾール容器と、
該エアゾール容器のステムに装着され、内部に形成され
た通路を介して前記エアゾール容器の内容物をくし状の
先端部に分岐して噴射させる塗布具と、前記エアゾール
容器の上部巻端部に嵌合され前記塗布具を保持するカバ
ー部と、前記塗布具の通路の前記ステム装着部近辺に分
岐通路が形成され、該分岐通路に逆止弁を介して形成さ
れた洗浄用開口部とからなることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】本考案によれば、塗布具に形成された通路のス
テムへの装着部近辺に分岐通路が形成され、洗浄用開口
部が設けられているため、塗布具の通路内で液状物が固
化しても、洗浄用開口部から水、薬品または空気などを
注入することにより、通路内の洗浄を容易に行うことが
できる。すなわち、洗浄のときは塗布具を使用しないた
め、エアゾール容器のステムは移動せず、エアゾールバ
ルブは閉じたままになっており、洗浄用開口部から注入
された水などはすべて塗布具内の通路を経てくし歯状に
形成された先端の噴出孔から排出され、通路内が洗浄さ
れる。
【0011】一方、前記分岐通路には逆止弁が設けられ
ており、洗浄用開口部から液体や気体が注入されると、
その圧力で逆止弁が開いて通路内に洗浄用液体などが流
入するが、エアゾール容器内の内容物がエアゾールバル
ブを経由して通路内を通過するときは、逆止弁は開かな
いため、容器内の内容物が洗浄用開口部から流出するこ
とはない。
【0012】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0013】図1は本考案の一実施例である頭髪用エア
ゾール製品の一部切欠斜視図、図2は図1の頭髪用エア
ゾール製品の噴霧時の状態を示す要部断面図、図3は図
1の頭髪用エアゾール製品の洗浄時の状態を示す要部断
面図、図4は本考案の他の実施例の要部断面図である。
【0014】図1〜3において、1はエアゾール容器、
2は塗布具、3はカバー部、4は洗浄用開口部である。
【0015】エアゾール容器1は通常のエアゾール容器
と同じ構成で、有底筒状の缶であり、ブリキまたはアル
ミニウムや鋼などで作られ、内部には頭髪化粧料や育毛
剤などの液状内容物が気密に充填されている。エアゾー
ル容器1の上端内部にはエアゾールバルブ(図示せず)
が設けられ、外部にはエアゾールバルブと連結されたス
テム5が突設されている。
【0016】ステム5上部には通孔が突設されており、
ステム5が傾倒または下降することにより、エアゾール
容器1内部のエアゾールバルブが開き、内容物はステム
5上部の通孔を通って外部に噴出される。
【0017】塗布具2は、基部8とその側部壁面に設け
られた多数個のくし歯13とからなっており、各々のくし
歯の中心部には内部を貫通した噴出通路14が形成され、
その先端部は噴出孔15となっている。
【0018】また基部8の一端部には、接続孔9が形成
され、エアゾール容器1のステム5に嵌合されている。
この基部8はエアゾール容器1の上部巻端部に嵌合固着
されたカバー部3の中心孔7を貫通すると共に、基部8
の端部近くに形成されたフランジ6によりカバー部3の
天井部で当接保持されている。
【0019】この実施例の塗布具2は、基部の中心部
に、ステム5の噴出孔(図示せず)と連通して第1の通
路10が形成され、基部8の他端部に形成されたチャンバ
ー11を経て、再度基部8を折り返し、第1の通路10より
広い第2の通路12が形成され、前述の各くし歯13の中心
部に形成された噴出通路14と連結されている。その結
果、ステム5の傾倒によりエアゾール容器1のエアゾー
ルバルブが開くと、容器内に充填された内容物はステム
5の孔から噴出し、基部8の第1の通路10、チャンバ1
1、第2の通路12、各クシ歯13の噴出通路14を経て、各
くし歯の先端である噴出孔15から内容物が噴射される。
このときの内容物の移動の状況を図2に矢印で示した。
【0020】本実施例では基部8の他端部にチャンバ11
を設けて第1の通路10および第2の通路12を経て各くし
歯の噴出通路14に導出する例で説明したが、これはチャ
ンバ11を設けることにより、容器1から強い勢いで噴出
した噴出物を一旦チャンバ11内に貯めて流速、圧力を適
当な強さに調整し、各くし歯13の噴出通路14に均等に導
出されるようにするためである。そのため、たとえば、
各くし歯13の噴出通路14の孔径を変えるなどして均等に
導出される他の手段をとれば、第1通路10に直接噴出通
路14を接続することもできる。
【0021】前述の基部8の中心部に形成された第1の
通路のステム5に近い部分には分岐通路16が形成され、
逆止弁18を介して洗浄用開口部4が形成されている。こ
の実施例では、洗浄用開口部4にたとえば、軟質ゴム製
の蛇腹ホースのようなシール部材19が嵌合され、カバー
部3の側壁に設けた開口17より外部へ導出され、水道の
蛇口などに直接接続できる構成となっている。
【0022】逆止弁18は図2および図3にその断面図を
示すように、分岐通路16に嵌合した弁箱20、21内にゴム
製のパッキングからなる逆止弁18が挿入されて形成され
ている。この構成で、分岐通路16側の圧力が高いとき
は、逆止弁18が弁箱21で制止されて密封され、開口部4
側の圧力が高いときは、パッキングの逆止弁18が図3に
示すように変形して開口部4側の流体が分岐通路16側に
流入するもので一方向にのみ通過し、他方向には通過し
ないようになっている。
【0023】前述の塗布具2およびカバー部3は共にポ
リプロピレン樹脂などで型成形することにより容易に形
成でき、塗布具などの複雑な通路を有するものも分割成
形したのち接着することにより容易に形成できる。
【0024】また前述の実施例ではくし歯を一列の例で
説明したが、複数列設けたブラシ状ものも同様に形成で
きる。
【0025】つぎに本実施例による頭髪用エアゾール製
品の作動について説明する。まず、頭髪化粧料を塗布す
るばあい、くし歯13を頭髪に押し当てると、その圧力で
基部8が曲げられる。それにともない基部8の端部に連
結されるステム5が傾倒し、エアゾール容器1内のエア
ゾールバルブが開放され内容物がステム5を経てエアゾ
ール容器1から噴出される。
【0026】噴出された内容物は図2に示した矢印の経
路に沿って流れる。すなわち、まずステムの噴出口(図
示せず)から基部8内部の第1の通路10に流入し、第1
の通路10を通って基部8の上端内部のチャンバ11に到達
する。このとき逆止弁18は閉止しているので噴出物は分
岐通路16側には流れない。
【0027】つぎに噴出物はチャンバ11を通って第2の
通路12に流入したのち、各くし歯13内部の噴出通路14を
通ってくし歯13の先端部の噴出孔15から外部に噴出され
る。このとき、第2の通路12は第1の通路10よりも広い
断面積を有しているので、適当に流速が調整されて、各
噴出通路14へ均等な流量の噴出物が分配される。その結
果、整髪剤などを均等に塗布しながらくしとして使用し
整髪することができる。
【0028】一方、一度使用して長期間放置し塗布具2
の通路内で噴出物が固化したばあいについて説明する。
塗布具の内部の洗浄を行うには、洗浄用開口部4に水ま
たは空気などの流体を注入する。たとえば、水を注入す
るばあいは、洗浄用開口部4に接続された蛇腹ホース19
を水道の蛇口などに接続することにより容易に注入でき
る。
【0029】また内容物の粘着性が低いものについて
は、水道水でなくて、圧縮空気でもよく内容物の粘着性
が十分低いものであれば単に口で息を吹き込んで空気を
送るだけでもよい。
【0030】このようにして洗浄用開口部4から流体を
注入すると、分岐通路16の途中に設けられた逆止弁18は
そのパッキングが流体の圧力で下流側に変形されて開放
状態になる。これにより流体は分岐通路16を流れること
ができるので図3に示した矢印の経路に沿って塗布具2
の内部を流れ、洗浄を行う。これにより塗布時に内容物
が流通する通路全体の洗浄を行うことができる。
【0031】図4に本発明の他の実施例である、洗浄用
開口部4のシール部材19として半球形のソフトラバーを
用いた例を示している。この半球形のソフトラバーはと
くに水道の蛇口やホースなどの円管を当接するばあいに
適した形状であり、円管端部の当接部は若干のずれが生
じても常にシールができるものである。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の頭髪用エ
アゾール製品によれば、塗布具をエアゾール容器に取り
付けた状態のままで塗布具内部を洗浄できるため、容易
に洗浄を行えると共に、塗布具を外す必要がないので塗
布具はエアゾール容器と強固に固着することができる。
その結果、塗布具と容器の接合部での内容物の洩れなど
も生じなくて、信頼性の高い頭髪用エアゾール製品をえ
られる。
【0033】また、洗浄用開口部にシール部材を設ける
ことにより、水道の蛇口などに簡単に接続でき、高い圧
力で流体を注入できるので、短時間で完全な洗浄がで
き、洗浄効果が大きい。そのため、非常に使い易く、ま
たエアゾール容器内の内容物を完全に使い切るまで使用
でき使用効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である頭髪用エアゾール製品
の一部切欠斜視図である。
【図2】図1の頭髪用エアゾール製品の噴霧状態を示す
要部断面図である。
【図3】図1の頭髪用エアゾール製品の洗浄時の状態を
示す要部断面図である。
【図4】本考案の洗浄用開口部のシール部材の他の実施
例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 2 塗布具 3 カバー部 4 洗浄用開口部 5 ステム 10 第1の通路 12 第2の通路 13 くし歯 14 噴出通路 16 分岐通路 18 逆止弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状物が圧縮充填たエアゾール容器と、
    該エアゾール容器のステムに装着され、内部に形成され
    た通路を介して前記エアゾール容器の内容物をくし状の
    先端部に分岐して噴射させる塗布具と、前記エアゾール
    容器の上部巻端部に嵌合され前記塗布具を保持するカバ
    ー部と、前記塗布具の通路の前記ステム装着部近辺に分
    岐通路が形成され、該分岐通路に逆止弁を介して形成さ
    れた洗浄用開口部とからなることを特徴とする頭髪用エ
    アゾール製品。
JP10351891U 1991-12-16 1991-12-16 頭髪用エアゾール製品 Expired - Lifetime JP2567137Y2 (ja)

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