JP2004114017A - 噴出器用噴出具、および噴出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】噴出器において、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とする。
【解決手段】噴出器用噴出具30に、容器10に取り付ける肩カバー20のフック部25に掛け止める掛止部31と、容器の口部に組み付けるエアゾール式吐出装置16のステム17に対して着脱自在とする着脱部33と、その着脱部を挟んで掛止部31と反対側に設け、操作することによりステム17を押し込む操作部35と、その操作部を操作してステムを押し込んだときそのステムから吐出する容器の、染毛剤等の内容物を外部に向けて噴出する噴口36とを設ける。また、噴口まわりには、ブラシ部37を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】噴出器用噴出具30に、容器10に取り付ける肩カバー20のフック部25に掛け止める掛止部31と、容器の口部に組み付けるエアゾール式吐出装置16のステム17に対して着脱自在とする着脱部33と、その着脱部を挟んで掛止部31と反対側に設け、操作することによりステム17を押し込む操作部35と、その操作部を操作してステムを押し込んだときそのステムから吐出する容器の、染毛剤等の内容物を外部に向けて噴出する噴口36とを設ける。また、噴口まわりには、ブラシ部37を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用時に、容器に取り付けるエアゾール式やポンプ式の吐出装置を用いて、容器の内容物を外部へと噴出する、化粧用・消毒用・洗浄用・薬用・塗装用・食品用などの噴出器に関する。および、そのような噴出器において、エアゾール式やポンプ式の吐出装置に取り付け、使用時に操作部を操作してステムを押し込み、ステムから吐出する容器内の内容物を噴口から外部へと噴出する噴出具に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開平7−4387号公報
従来、噴出器の中には、例えば図8に示すように、容器1の肩部に肩カバー2を取り付け、その肩カバー2に可撓性の連結部材3を介してスパウト4を設け、容器1の口部に組み付ける吐出装置のステム5をスパウト4のステム嵌合部6にはめ付けてステム5にスパウト4を取り付けるようにしたものがあった(特許文献1参照)。
【0003】
そして、この種の噴出器では、スパウト4の操作部7を押して連結部材3をたわませ、ステム5を押し込んでエアゾールの場合には噴射材の圧力で、ポンプの場合には汲み上げて容器1の内容物をステム5から通路8に吐出し、その吐出した内容物を通路8を通してスパウト4の噴口9から外部へと噴出していた。
【0004】
【特許文献2】実開平8−1516号公報
また、噴出器の中には、例えば図9に示すように、容器1の肩部に肩カバー2をはめ付け、その肩カバー2に折り曲げ可能な連結部3Aを介して操作部7を設ける。肩カバー2には、ブラシホルダ10を取り付ける。ブラシホルダ10には、ブラシ部11と、そのブラシ部11に向けて設ける噴口9と、噴口9と連結管12との間を結ぶパイプ13と、操作部7の操作開口14などを設ける。連結管12は、ステム5に被せるようにはめ付けて操作部7により押下可能とするようにしたものがあった。(特許文献2参照)。
【0005】
そして、操作開口14を通して指を入れて操作部7に指を掛け、操作部7を押し下げて連結部3Aでたわませ、連結管12を介してステム5を押し込み、エアゾールの場合には噴射材の圧力で、ポンプの場合には汲み上げて容器1内の内容物をステム5からパイプ13に吐出し、その吐出した内容物をパイプ13を通して噴口9からブラシ部11へと噴出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の噴出器では、使用により通路8やパイプ13内に内容物が残り、その後長い間使用しないと、その残った内容物が固化して詰まりを生じたり、変質したり、かびや細菌を発生して不衛生となったりする問題があった。
【0007】
よって、通路8やパイプ13内など、ステム5から噴口9に至る吐出経路を適宜容易に洗浄できるようになっていると、便利である。しかしながら、上述した従来の噴出器では、いずれも肩カバー2ごと取り外さなければ、きれいに洗浄を行うことができず、使用後簡単に洗浄を行うことが難しかった。
【0008】
そこで、この発明の目的は、噴出器において、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とすることにある。
【0009】
この発明の第2の目的は、汚れやすいブラシ部を有する噴出具にあって、吐出経路とともに、ブラシ部も容易に洗浄可能とすることにある。
【0010】
この発明の第3の目的は、粘性の高い染毛剤を用いる噴出具にあって、吐出装置から簡単に取り外して容易に洗浄可能とすることにある。
【0011】
この発明の第4の目的は、上記各目的を達成した噴出器用噴出具を備えた噴出器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成すべく、噴出器用噴出具において、容器に取り付ける肩カバーに掛け止める掛止部と、容器の口部に組み付ける吐出装置のステムに対して着脱自在とする着脱部と、操作することによりステムを押し込む操作部と、その操作部を操作してステムを押し込んだときそのステムから吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記目的を達成すべく、容器に取り付ける肩カバーに掛け止める掛止部と、容器の口部に組み付ける吐出装置のステムを保持して吐出装置に対して着脱自在とするステム保持部と、操作することによりステムを押し込む操作部と、その操作部を操作してステムを押し込んだときそのステムを通して吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有する、ことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記第2の目的を達成すべく、請求項1または2に記載の噴出器用噴出具において、噴口まわりにブラシ部を有する、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、上記第3の目的を達成すべく、請求項3に記載の噴出器用噴出具において、内容物として容器内に染毛剤を収納する、ことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、上記第4の目的を達成すべく、噴出器において、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出器用噴出具を備える、ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、この発明による噴出具を取り付けた噴出器の縦断面を示す。図2にはその肩カバー部分の外観を、図3にはその噴出具の縦断面を示す。
【0018】
図中符号10は、容器である。容器10は、アルミニウムやステンレス製の金属材料でボトル形状につくり、図示省略するが、この例では、内部に、内容物として染毛剤を収納する。
【0019】
容器10の口部には、公知のとおり、マウンテンキャップを巻き締めて巻き締め部15を形成し、エアゾール式吐出装置16を組み付ける。そして、エアゾール式吐出装置16から上向きにステム17を突出する。
【0020】
容器10の肩部12には、円筒キャップ状の肩カバー20を取り付ける。肩カバー20は、内筒部21と外筒部22とを同心に設け、それらの頂部23の中心に中心孔24をあけるとともに、その頂部23の外周の一部から上向きに突出し、図2から判るとおり先端を内向きに曲げて円弧状のフック部25を形成する。
【0021】
そして、肩カバー20は、図1に示すように、内筒部21の先端を巻き締め部15の顎下に係合し、外筒部22の先端を容器10の肩部12に近接し、中心孔24からステム17の先端を覗かせて容器10に取り付ける。
【0022】
そのような肩カバー20のフック部25には、掛止部31を掛け止め、中心筒部32下端の着脱部33を中心孔24に挿入してその着脱部33内のステム嵌合部34にステム17の上端をはめ付け、噴出具30を取り付ける。
【0023】
噴出具30は、図3にも示すとおり、肩カバー20のフック部25に掛け止める掛止部31と、エアゾール式吐出装置16のステム17に対して着脱自在とする着脱部33と、中心筒部32を挟んで掛止部31の反対側に設け、操作することによりステム17を押し込む操作部35と、その操作部35を操作してステム17を押し込んだときそのステム17から吐出する容器10内の染毛剤を外部に向けて噴出する噴口36とを有する。また、噴口36まわりには、ブラシ部37を有する。
【0024】
いま、この噴出器を使用するときは、容器10を手で持って、操作部35に指を掛け、操作部35を図1中矢印A方向に押し、掛止部31を支点として噴出器用噴出具30を回動し、ステム17を押し込む。すると、エアゾール式吐出装置16の弁を開いて容器10内の染毛剤を噴射材の圧力でステム17から吐出し、中心筒部32内の通路38を通して噴口36から噴出する。そして、ブラシ部37を髪に当てて梳きながら染毛剤を髪に付着する。
【0025】
使用後は、掛止部31をフック部25から外し、ステム嵌合部34にはめ付けるステム17を外して噴出具30を取り外し、洗浄して、例えばステム嵌合部34から噴口36に至る通路38中に残留する染毛剤を洗い流し、単独で適宜保管する。噴出具30を取り外した噴出器には、図4に示すように肩カバー20にキャップカバー40を被せて保管する。
【0026】
図5には、この発明による噴出具を取り付けた別の噴出器の縦断面を示す。
同じく、図中符号10は、容器である。容器10は、同様に金属材料でボトル形状につくり、図示省略するが、この例では、内部に、内容物として食材を収納する。
【0027】
容器10の口部には、公知のとおり、マウンテンキャップ14を巻き締めて巻き締め部15を形成し、エアゾール式吐出装置16を組み付ける。そして、エアゾール式吐出装置16から上向きにステム17を突出する。
【0028】
エアゾール式吐出装置16は、シリンダ50の下部に吸上げパイプ51の基部を圧入して先端を容器10の底部に向けてのばし、シリンダ50の上部にはスプリング52を介してピストン53を収納する。ピストン53の上面には、リング状の嵌合溝54を設ける。
【0029】
そして、環板状のパッキン弁56をシリンダ50上に載せ、中心孔にステム17を通してマウンテンキャップ14を被せてシリンダ50に抱き付かせ、マウンテンキャップ14の外周をシール材57を挟んで口部に巻き締める。
【0030】
容器10の肩部には、円筒キャップ状の肩カバー20を取り付ける。肩カバー20は、先端内面に係止部26を有する外筒部22と、中心孔24を有する頂部23と、その頂部23の外周の一部から上向きに突出し、先端を内向きに曲げて形成した円弧状のフック部25とを有する。そして、肩カバー20は、中心孔24にステム17を通し、外筒部22の係止部26を巻き締め部15の顎下に係合して容器10に取り付ける。
【0031】
そのような肩カバー20のフック部25には、掛止部31を掛け止めて噴出具30を取り付ける。噴出具30は、中心筒部32下端にステム17の上端を圧入してステム17に取り付ける。ステム17の下端には、連通孔55をあける。そして、噴出具30を取り付けたとき、ステム17下端をパッキン弁56の中心を通して嵌合溝54にはめ込む。
【0032】
噴出具30は、すなわち、肩カバー20のフック部25に掛け止める掛止部31と、エアゾール式吐出装置16のステム17を保持してエアゾール式吐出装置16に対して着脱自在とするステム保持部39と、中心筒部32を挟んで掛止部31の反対側に設け、操作することによりステム17を押し込む操作部35と、その操作部35を操作してステム17を押し込んだときそのステム17を通して吐出する容器10内の食材を外部に向けて噴出する噴口36とを有する。
【0033】
いま、この噴出器を使用するときは、容器10を手で持って、操作部35に指を掛け、操作部35を図5中矢印A方向に押し、掛止部31を支点として噴出具30を回動し、ステム17を押し込む。すると、エアゾール式吐出装置16のパッキン弁56を開いて容器10内の食材を噴射材の圧力で連通孔55からステム17内に入れ、そのステム17から吐出し、中心筒部32内の通路38を通して噴口36から噴出する。
【0034】
使用後は、図6に示すように、掛止部31をフック部25から外し、嵌合溝54にはめ付けるステム17を抜いて噴出具30を取り外し、洗浄して、例えばステム17から噴口36に至る通路38中に残留する食材を洗い流し、再び肩カバー20のフック部25に掛止部31を掛け止め、ステム17下端を中心孔24からパッキン弁56の中心を通して嵌合溝54にはめ込み、噴出具30を取り付ける。
【0035】
そして、しばらく使用しないときは、噴口36まわりにほこり等が付着して不衛生とならないように、例えば図7に示すように、噴出具30の噴口36にキャップ60を被せて保管する。
【0036】
ところで、上述した例では、容器10の口部にエアゾール式吐出装置16を組み付けて容器10の内容物を外部へと噴出する場合について説明した。しかし、この発明は、容器の口部にエアゾール式吐出装置を組み付ける場合に限らず、ポンプ式の吐出装置を組み付ける噴出器、およびそのような噴出器で用いる噴出具にも、同様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1ないし5に記載の発明によれば、噴出器用噴出具において、肩カバーに掛け止める掛止部と、吐出装置のステムに対して着脱自在とする着脱部と、ステムを押し込む操作部と、ステムから吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有するので、着脱部で外して吐出装置のステムから取り外し、掛止部を肩カバーから外すことにより、噴出器用噴出具を、エアゾール式吐出装置やポンプ式吐出装置から簡単に取り外すことができ、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とし、吐出経路に残った内容物が固化して詰まりを生じたり、変質したり、かびや細菌を発生して不衛生となったりするおそれを解消することができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、肩カバーに掛け止める掛止部と、吐出装置のステムを保持して吐出装置に対して着脱自在とするステム保持部と、ステムを押し込む操作部と、ステムを通して吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有するので、ステムを吐出装置から取り外し、掛止部を肩カバーから外すことにより、噴出器用噴出具を、エアゾール式吐出装置やポンプ式吐出装置から簡単に取り外すことができ、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とし、吐出経路に残った内容物が固化して詰まりを生じたり、変質したり、かびや細菌を発生して不衛生となったりするおそれを解消することができる。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、さらに、噴口まわりにブラシ部を有するので、汚れやすいブラシ部を有する噴出具にあって、吐出装置から簡単に取り外して吐出経路とともに、ブラシ部も容易に洗浄可能とすることができる。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、さらに、内容物として容器内に染毛剤を収納するので、粘性の高い染毛剤を用いる噴出具にあって、吐出装置から簡単に取り外して容易に洗浄可能とすることができる。
【0041】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出器用噴出具を備えるので、上記各効果を有する噴出具を備えた噴出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による噴出具を取り付けた噴出器の縦断面図である。
【図2】その肩カバー部分の外観斜視図である。
【図3】その噴出具の縦断面図である。
【図4】その噴出器の不使用状態の縦断面図である。
【図5】この発明による噴出具を取り付けた別の噴出器の縦断面図である。
【図6】その噴出器から噴出具を取り外した状態の縦断面図である。
【図7】その噴出器の不使用状態の縦断面図である。
【図8】従来の噴出器の縦断面図である。
【図9】従来の別の噴出器の部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器
16 エアゾール式吐出装置
17 ステム
20 肩カバー
25 フック部
30 噴出器用噴出具
31 掛止部
33 着脱部
34 ステム嵌合部
35 操作部
36 噴口
37 ブラシ部
39 ステム保持部
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用時に、容器に取り付けるエアゾール式やポンプ式の吐出装置を用いて、容器の内容物を外部へと噴出する、化粧用・消毒用・洗浄用・薬用・塗装用・食品用などの噴出器に関する。および、そのような噴出器において、エアゾール式やポンプ式の吐出装置に取り付け、使用時に操作部を操作してステムを押し込み、ステムから吐出する容器内の内容物を噴口から外部へと噴出する噴出具に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開平7−4387号公報
従来、噴出器の中には、例えば図8に示すように、容器1の肩部に肩カバー2を取り付け、その肩カバー2に可撓性の連結部材3を介してスパウト4を設け、容器1の口部に組み付ける吐出装置のステム5をスパウト4のステム嵌合部6にはめ付けてステム5にスパウト4を取り付けるようにしたものがあった(特許文献1参照)。
【0003】
そして、この種の噴出器では、スパウト4の操作部7を押して連結部材3をたわませ、ステム5を押し込んでエアゾールの場合には噴射材の圧力で、ポンプの場合には汲み上げて容器1の内容物をステム5から通路8に吐出し、その吐出した内容物を通路8を通してスパウト4の噴口9から外部へと噴出していた。
【0004】
【特許文献2】実開平8−1516号公報
また、噴出器の中には、例えば図9に示すように、容器1の肩部に肩カバー2をはめ付け、その肩カバー2に折り曲げ可能な連結部3Aを介して操作部7を設ける。肩カバー2には、ブラシホルダ10を取り付ける。ブラシホルダ10には、ブラシ部11と、そのブラシ部11に向けて設ける噴口9と、噴口9と連結管12との間を結ぶパイプ13と、操作部7の操作開口14などを設ける。連結管12は、ステム5に被せるようにはめ付けて操作部7により押下可能とするようにしたものがあった。(特許文献2参照)。
【0005】
そして、操作開口14を通して指を入れて操作部7に指を掛け、操作部7を押し下げて連結部3Aでたわませ、連結管12を介してステム5を押し込み、エアゾールの場合には噴射材の圧力で、ポンプの場合には汲み上げて容器1内の内容物をステム5からパイプ13に吐出し、その吐出した内容物をパイプ13を通して噴口9からブラシ部11へと噴出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の噴出器では、使用により通路8やパイプ13内に内容物が残り、その後長い間使用しないと、その残った内容物が固化して詰まりを生じたり、変質したり、かびや細菌を発生して不衛生となったりする問題があった。
【0007】
よって、通路8やパイプ13内など、ステム5から噴口9に至る吐出経路を適宜容易に洗浄できるようになっていると、便利である。しかしながら、上述した従来の噴出器では、いずれも肩カバー2ごと取り外さなければ、きれいに洗浄を行うことができず、使用後簡単に洗浄を行うことが難しかった。
【0008】
そこで、この発明の目的は、噴出器において、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とすることにある。
【0009】
この発明の第2の目的は、汚れやすいブラシ部を有する噴出具にあって、吐出経路とともに、ブラシ部も容易に洗浄可能とすることにある。
【0010】
この発明の第3の目的は、粘性の高い染毛剤を用いる噴出具にあって、吐出装置から簡単に取り外して容易に洗浄可能とすることにある。
【0011】
この発明の第4の目的は、上記各目的を達成した噴出器用噴出具を備えた噴出器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成すべく、噴出器用噴出具において、容器に取り付ける肩カバーに掛け止める掛止部と、容器の口部に組み付ける吐出装置のステムに対して着脱自在とする着脱部と、操作することによりステムを押し込む操作部と、その操作部を操作してステムを押し込んだときそのステムから吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記目的を達成すべく、容器に取り付ける肩カバーに掛け止める掛止部と、容器の口部に組み付ける吐出装置のステムを保持して吐出装置に対して着脱自在とするステム保持部と、操作することによりステムを押し込む操作部と、その操作部を操作してステムを押し込んだときそのステムを通して吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有する、ことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記第2の目的を達成すべく、請求項1または2に記載の噴出器用噴出具において、噴口まわりにブラシ部を有する、ことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、上記第3の目的を達成すべく、請求項3に記載の噴出器用噴出具において、内容物として容器内に染毛剤を収納する、ことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、上記第4の目的を達成すべく、噴出器において、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出器用噴出具を備える、ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、この発明による噴出具を取り付けた噴出器の縦断面を示す。図2にはその肩カバー部分の外観を、図3にはその噴出具の縦断面を示す。
【0018】
図中符号10は、容器である。容器10は、アルミニウムやステンレス製の金属材料でボトル形状につくり、図示省略するが、この例では、内部に、内容物として染毛剤を収納する。
【0019】
容器10の口部には、公知のとおり、マウンテンキャップを巻き締めて巻き締め部15を形成し、エアゾール式吐出装置16を組み付ける。そして、エアゾール式吐出装置16から上向きにステム17を突出する。
【0020】
容器10の肩部12には、円筒キャップ状の肩カバー20を取り付ける。肩カバー20は、内筒部21と外筒部22とを同心に設け、それらの頂部23の中心に中心孔24をあけるとともに、その頂部23の外周の一部から上向きに突出し、図2から判るとおり先端を内向きに曲げて円弧状のフック部25を形成する。
【0021】
そして、肩カバー20は、図1に示すように、内筒部21の先端を巻き締め部15の顎下に係合し、外筒部22の先端を容器10の肩部12に近接し、中心孔24からステム17の先端を覗かせて容器10に取り付ける。
【0022】
そのような肩カバー20のフック部25には、掛止部31を掛け止め、中心筒部32下端の着脱部33を中心孔24に挿入してその着脱部33内のステム嵌合部34にステム17の上端をはめ付け、噴出具30を取り付ける。
【0023】
噴出具30は、図3にも示すとおり、肩カバー20のフック部25に掛け止める掛止部31と、エアゾール式吐出装置16のステム17に対して着脱自在とする着脱部33と、中心筒部32を挟んで掛止部31の反対側に設け、操作することによりステム17を押し込む操作部35と、その操作部35を操作してステム17を押し込んだときそのステム17から吐出する容器10内の染毛剤を外部に向けて噴出する噴口36とを有する。また、噴口36まわりには、ブラシ部37を有する。
【0024】
いま、この噴出器を使用するときは、容器10を手で持って、操作部35に指を掛け、操作部35を図1中矢印A方向に押し、掛止部31を支点として噴出器用噴出具30を回動し、ステム17を押し込む。すると、エアゾール式吐出装置16の弁を開いて容器10内の染毛剤を噴射材の圧力でステム17から吐出し、中心筒部32内の通路38を通して噴口36から噴出する。そして、ブラシ部37を髪に当てて梳きながら染毛剤を髪に付着する。
【0025】
使用後は、掛止部31をフック部25から外し、ステム嵌合部34にはめ付けるステム17を外して噴出具30を取り外し、洗浄して、例えばステム嵌合部34から噴口36に至る通路38中に残留する染毛剤を洗い流し、単独で適宜保管する。噴出具30を取り外した噴出器には、図4に示すように肩カバー20にキャップカバー40を被せて保管する。
【0026】
図5には、この発明による噴出具を取り付けた別の噴出器の縦断面を示す。
同じく、図中符号10は、容器である。容器10は、同様に金属材料でボトル形状につくり、図示省略するが、この例では、内部に、内容物として食材を収納する。
【0027】
容器10の口部には、公知のとおり、マウンテンキャップ14を巻き締めて巻き締め部15を形成し、エアゾール式吐出装置16を組み付ける。そして、エアゾール式吐出装置16から上向きにステム17を突出する。
【0028】
エアゾール式吐出装置16は、シリンダ50の下部に吸上げパイプ51の基部を圧入して先端を容器10の底部に向けてのばし、シリンダ50の上部にはスプリング52を介してピストン53を収納する。ピストン53の上面には、リング状の嵌合溝54を設ける。
【0029】
そして、環板状のパッキン弁56をシリンダ50上に載せ、中心孔にステム17を通してマウンテンキャップ14を被せてシリンダ50に抱き付かせ、マウンテンキャップ14の外周をシール材57を挟んで口部に巻き締める。
【0030】
容器10の肩部には、円筒キャップ状の肩カバー20を取り付ける。肩カバー20は、先端内面に係止部26を有する外筒部22と、中心孔24を有する頂部23と、その頂部23の外周の一部から上向きに突出し、先端を内向きに曲げて形成した円弧状のフック部25とを有する。そして、肩カバー20は、中心孔24にステム17を通し、外筒部22の係止部26を巻き締め部15の顎下に係合して容器10に取り付ける。
【0031】
そのような肩カバー20のフック部25には、掛止部31を掛け止めて噴出具30を取り付ける。噴出具30は、中心筒部32下端にステム17の上端を圧入してステム17に取り付ける。ステム17の下端には、連通孔55をあける。そして、噴出具30を取り付けたとき、ステム17下端をパッキン弁56の中心を通して嵌合溝54にはめ込む。
【0032】
噴出具30は、すなわち、肩カバー20のフック部25に掛け止める掛止部31と、エアゾール式吐出装置16のステム17を保持してエアゾール式吐出装置16に対して着脱自在とするステム保持部39と、中心筒部32を挟んで掛止部31の反対側に設け、操作することによりステム17を押し込む操作部35と、その操作部35を操作してステム17を押し込んだときそのステム17を通して吐出する容器10内の食材を外部に向けて噴出する噴口36とを有する。
【0033】
いま、この噴出器を使用するときは、容器10を手で持って、操作部35に指を掛け、操作部35を図5中矢印A方向に押し、掛止部31を支点として噴出具30を回動し、ステム17を押し込む。すると、エアゾール式吐出装置16のパッキン弁56を開いて容器10内の食材を噴射材の圧力で連通孔55からステム17内に入れ、そのステム17から吐出し、中心筒部32内の通路38を通して噴口36から噴出する。
【0034】
使用後は、図6に示すように、掛止部31をフック部25から外し、嵌合溝54にはめ付けるステム17を抜いて噴出具30を取り外し、洗浄して、例えばステム17から噴口36に至る通路38中に残留する食材を洗い流し、再び肩カバー20のフック部25に掛止部31を掛け止め、ステム17下端を中心孔24からパッキン弁56の中心を通して嵌合溝54にはめ込み、噴出具30を取り付ける。
【0035】
そして、しばらく使用しないときは、噴口36まわりにほこり等が付着して不衛生とならないように、例えば図7に示すように、噴出具30の噴口36にキャップ60を被せて保管する。
【0036】
ところで、上述した例では、容器10の口部にエアゾール式吐出装置16を組み付けて容器10の内容物を外部へと噴出する場合について説明した。しかし、この発明は、容器の口部にエアゾール式吐出装置を組み付ける場合に限らず、ポンプ式の吐出装置を組み付ける噴出器、およびそのような噴出器で用いる噴出具にも、同様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1ないし5に記載の発明によれば、噴出器用噴出具において、肩カバーに掛け止める掛止部と、吐出装置のステムに対して着脱自在とする着脱部と、ステムを押し込む操作部と、ステムから吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有するので、着脱部で外して吐出装置のステムから取り外し、掛止部を肩カバーから外すことにより、噴出器用噴出具を、エアゾール式吐出装置やポンプ式吐出装置から簡単に取り外すことができ、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とし、吐出経路に残った内容物が固化して詰まりを生じたり、変質したり、かびや細菌を発生して不衛生となったりするおそれを解消することができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、肩カバーに掛け止める掛止部と、吐出装置のステムを保持して吐出装置に対して着脱自在とするステム保持部と、ステムを押し込む操作部と、ステムを通して吐出する容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有するので、ステムを吐出装置から取り外し、掛止部を肩カバーから外すことにより、噴出器用噴出具を、エアゾール式吐出装置やポンプ式吐出装置から簡単に取り外すことができ、ステムから噴口に至る吐出経路を容易に洗浄可能とし、吐出経路に残った内容物が固化して詰まりを生じたり、変質したり、かびや細菌を発生して不衛生となったりするおそれを解消することができる。
【0039】
請求項3に記載の発明によれば、さらに、噴口まわりにブラシ部を有するので、汚れやすいブラシ部を有する噴出具にあって、吐出装置から簡単に取り外して吐出経路とともに、ブラシ部も容易に洗浄可能とすることができる。
【0040】
請求項4に記載の発明によれば、さらに、内容物として容器内に染毛剤を収納するので、粘性の高い染毛剤を用いる噴出具にあって、吐出装置から簡単に取り外して容易に洗浄可能とすることができる。
【0041】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出器用噴出具を備えるので、上記各効果を有する噴出具を備えた噴出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による噴出具を取り付けた噴出器の縦断面図である。
【図2】その肩カバー部分の外観斜視図である。
【図3】その噴出具の縦断面図である。
【図4】その噴出器の不使用状態の縦断面図である。
【図5】この発明による噴出具を取り付けた別の噴出器の縦断面図である。
【図6】その噴出器から噴出具を取り外した状態の縦断面図である。
【図7】その噴出器の不使用状態の縦断面図である。
【図8】従来の噴出器の縦断面図である。
【図9】従来の別の噴出器の部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器
16 エアゾール式吐出装置
17 ステム
20 肩カバー
25 フック部
30 噴出器用噴出具
31 掛止部
33 着脱部
34 ステム嵌合部
35 操作部
36 噴口
37 ブラシ部
39 ステム保持部
Claims (5)
- 容器に取り付ける肩カバーに掛け止める掛止部と、前記容器の口部に組み付ける吐出装置のステムに対して着脱自在とする着脱部と、操作することにより前記ステムを押し込む操作部と、その操作部を操作して前記ステムを押し込んだときそのステムから吐出する前記容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有することを特徴とする、噴出器用噴出具。
- 容器に取り付ける肩カバーに掛け止める掛止部と、前記容器の口部に組み付ける吐出装置のステムを保持して該吐出装置に対して着脱自在とするステム保持部と、操作することにより前記ステムを押し込む操作部と、その操作部を操作して前記ステムを押し込んだときそのステムを通して吐出する前記容器の内容物を外部に向けて噴出する噴口とを有することを特徴とする、噴出器用噴出具。
- 前記噴口まわりにブラシ部を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の噴出器用噴出具。
- 前記内容物として前記容器内に染毛剤を収納することを特徴とする、請求項3に記載の噴出器用噴出具。
- 請求項1ないし4のいずれか1に記載の噴出器用噴出具を備えることを特徴とする、噴出器。
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JP2002285227A JP2004114017A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 噴出器用噴出具、および噴出器 |
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WO2012150729A1 (ko) * | 2011-05-04 | 2012-11-08 | 주식회사 아폴로산업 | 푸시헤드를 갖춘 용기 펌프디스펜서 |
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CN106986095A (zh) * | 2017-06-07 | 2017-07-28 | 魏小伍 | 一种顽固污渍清洁剂专用塑料瓶及其使用方法 |
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2002
- 2002-09-30 JP JP2002285227A patent/JP2004114017A/ja active Pending
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