JP2566451B2 - エンジンのエンジンブロック - Google Patents

エンジンのエンジンブロック

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JP2566451B2
JP2566451B2 JP26264888A JP26264888A JP2566451B2 JP 2566451 B2 JP2566451 B2 JP 2566451B2 JP 26264888 A JP26264888 A JP 26264888A JP 26264888 A JP26264888 A JP 26264888A JP 2566451 B2 JP2566451 B2 JP 2566451B2
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常雄 今野
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0002Cylinder arrangements
    • F02F7/0007Crankcases of engines with cylinders in line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は車両用エンジンの主要部を構成するエンジン
ブロックに関し、特にシリンダブロックの下面にロアー
ケースを一体に結合してなる軽量かつ高剛性のエンジン
ブロックに関するものである。
(2) 従来の技術 従来シリンダブロックのクランクフレームのロアーフ
レームを一体に接合し、それらを接合面間にクランク軸
を回転自在に支承したエンジンのエンジンブロッは公知
である(特公昭58−202349号公報参照)。
(3) 発明が解決しようとする課題 近年エンジンの高回転、高出力化に伴い、その振動、
騒音の低減対策が大きな課題となっている。
ところでエンジンはその運転により、曲げ、捩り等を
生じ、これらが相乗増幅して大なる振動、騒音を発生す
るものと考えられるが、エンジンの振動、騒音の大部分
はエンジンブロック、特に運転時に大なる爆発荷重をう
けるクランク軸の軸受部分から他の部分へと伝播されて
いくものであるため、エンジンブロック自体の剛性のほ
かにクランク軸の軸受分の剛性を高めることが、前記振
動、騒音を低減するのに有効である。
そこでエンジンブロックの剛性アップを図るべくその
振動発生源である、エンジンブロック特にクランク軸の
軸受部分を単に肉厚に形成したり、ステフナ等の補強部
材で補強したり、あるいは高強度材料で形成したりする
ことが考えられるが、このようにすればエンジン自体の
重量増、コスト高の原因になるという課題がある。しか
しながら、従来のものでは単にシリンダブロックのクラ
ング軸軸受部の高剛性対策がなされているもののその軽
量化、低コスト対策が何らなされていない。
本発明は上記実情にかんがみてなされたもので、エン
ジンブロック特にそのクランク軸軸受部分の大幅な剛性
アップを図りつつその軽量化、低コスト化を達成するよ
うにした、新規なエンジンのエンジンブロックを提供す
ることを目的とするものである。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 本発明によれば、前記目的達成のため、ピストンを摺
動自在に嵌合したシリンダバレルを有するシリンダブロ
ックの下面に、ロアーケースを一体に接合し、それらの
接合面間に前記ピストンに連接されるクランク軸を回転
自在に支承してなる、エンジンブロックにおいて、前記
ロアーケースを立体格子状のロアーケースフレームと、
該ロアーケースフレームの少なくともクランク軸線方向
に沿う左右両外側面に設けられる薄播部剤とより構成
し、前記ロアーケースフレームは、中央部にクランク軸
の軸受キャップ部を有してクランク軸線と略直交する方
向に左右に延びる複数の横梁骨材とこれらの横梁骨材の
外端をクランク軸線方向に一体に結合する複数の縦梁骨
材と、前記横梁骨材の外端を前記ピストンのストローク
方向に一体に連結する複数の柱骨材とよりなり、前記縦
梁骨材と柱骨材の外側面に前記薄板部材が設けられる。
(2) 作用 前記構成によれば、シリンダブロックの下面に接合さ
れて、該シリンダブロックと共にクランク軸を回転自在
に支承するロアーケースは、ロアーケースフレームとそ
のクランク軸線方向の沿う、左右外側面に接合される薄
板部材とより構成されてクランク軸に加わる爆発圧力に
よる曲げ、捩りに対する剛性が大幅に高められ、エンジ
ンの騒音を低減することができ、しかも単位容量当りの
重量が著しく低減され、さらに製造容易で低コスト化が
可能である。
(3) 実 施 例 以下、図面より本発明の一実施例について説明する。
第1図には本発明エンジンブロックを組込んだ直列四
気筒エンジンの要部を縦断して示す全体側面図、第2図
には第1図II−II線に沿う断面図、第3図には第1図II
I−III線に沿う拡大断面図が示され、これらの図におい
てエンジンブロックEは、シリンダブロックBCと、その
デッキ面1上にガスケット2を介して接合されるシリン
ダヘッドHCと、前記シリンダブロックBCの下面に結着さ
れるロアーケースCLとより構成されている。前記シリン
ダヘッドHCの上面にはヘッドカバーCHが被着され、また
前記ロアーケースCLの下面にオイルパンPOが接合されて
いる。シリンダブロックBCとロアケースCLとの合せ面に
はクランク軸3が回転自在に支承され、またシリンダブ
ロックBCの4つの第1〜第4シリンダバレル101〜104
各シリンダボア4…にはピストン5…がそれぞれ摺動自
在に嵌合され、それらのピストン5…とクランク軸3と
はコンロッド6…を介して連接されている。
次に前記シリンダブロックBCの構造を主に第1〜3図
に第4,5,8図を併せ参照して説明する。
第4図にはシリンダブロックBCの上面、第5図にはそ
の底面図、第8図にはシリンダブロックBCの斜視図が示
される。
シリンダブロックBCは、後に詳述する剛性摸部材9を
除いてFe、またはAl、Mg合金等の軽合金材の鋳造により
一体形成され、第8図に示すように全体が直方体状をな
している。そしてこれはシリンダバレル集合ブロック
7、骨格フレーム8および剛性膜部材9(第9図)の三
者を一体化して軽量かつ高強度、高剛性に構成される。
前記シリンダバレル集合ブロック7はシリンダブロッ
クBCの主たる強度部材となる中核部を構成し4つの第1
〜第4のシリンダバレル101,102,103,104を一列に連設
したユニット体として構成される。そして前記第1〜第
4シリンダバレル101〜104には、円筒状中空部11…がそ
れぞれ形成され、相隣れる中空部11,11の境界部は相互
に連通されている。そして各中空部11に、上端に外向き
フランジ部121を有するシリンダライナ、すなわちウエ
ットライナ12を装着することにより第1〜第4シリンダ
バレル101〜104にそれぞれ鉛直方向のシリンダ軸線l1
l1をもつ前記シリンダボア4が形成される。またシリン
ダバレル集合ブロック7の、前,後端壁211,212および
第1〜第4シリンダバレル101〜104の隣接境界壁19…第
3図)は肉厚に形成され、該シリンタバレル集合ブロッ
ク7自体の高強度が確保される。ウエットライナ12のシ
リンダボア4内には前記ピストン5が摺動自在に嵌合さ
れ、また第1〜第4シリンダバレル101〜104の内周面と
ウエットライナ12…間には、冷媒ジャケット13(第2
図)が形成され、この冷媒ジャケット13内に水等の冷媒
を流通させることにより第1〜第4シリンダバレル101
〜104およびウエットライナ12…が強制冷却されるよう
になっている。
またシリンダバレル集合ブロック7の長手方向の肉厚
の前,後端壁211,212および該集合ブロック7の相隣れ
るシリンダボア4,4間の肉圧の境界壁19の下面には、前
記クランク軸3のジャーナル軸部31…の上半部を支承す
る軸受上半部22…が形成される。
次に前記立体格子状骨格フレーム8の構造について説
明すると、これは、主としてシリンダブロックBCの強度
部材となるもので前記シリンダバレル集合ブロック7の
外周を取り囲むように、該集合ブロック7と同一材料に
より一体に鋳造成形されており、第4,5,8図に明瞭に示
すように複数本の横梁骨材15…、縦梁骨材16…、および
柱骨材17…を立体格子状に一体に枠組みして直方体状に
形成されている。次にこれらの骨材15…,16…および17
…の構造をさらに詳細に説明するように、第2,3,8図に
明瞭に示すようにシリンダバレル集合ブロック7のシリ
ンダボア4…の配列方向(クランク軸線方向l1−l1)に
沿う左,右両側壁18,18の外側面には、該集合ブロック
7の前,後端壁211,212および前記境界壁19…部分から
上下方向に略等間隔を存して横断面四角な複数本の前記
横梁骨材15…が一体に起立突設されており、これらの横
梁骨材15…は前記シリンダバレル集合ブロック7からク
ランク軸線l2−l2方向と略直交して左右に左右横方向に
張出されている。而して、上下方向に並ぶ横梁骨材15…
の最下部のものは残余のもより太く形成されており、シ
リンダブロックBCの下面すなわち後述するロアーケース
CLとの接合面(クランク軸3の支承部)の剛性をより高
めるようにしてある。
前記複数本の横梁骨材15…の外端には、骨格フレーム
8の長手方向の両側壁を形成する、格子状の一体構造を
なす、横断面四角な縦梁骨材16…、および柱骨材17…が
一体に結合される。複数本の縦梁骨材16…はシリンダバ
レル集合ブロック7の上下方向に略等間隔を存してその
長手方向に互いに平行に延びており、また複数本の柱骨
材17…はシリンダバレル集合ブロック7の長手方向に略
等間隔を存してその上下方向に互いに平行に延びてい
る。
以上のように骨格フレーム8は横梁骨材15…、縦梁骨
材16…および柱骨材17…を立体格子状に枠組みして構成
されることにより、軽量でありながら高い曲げおよび捩
り強度が確保される。
また横梁骨材15…および柱骨材17…は、シリンダバレ
ル集合ブロック7の長手方向の両端壁211,212、および
該集合ブロック7の相隣れるシリンダボア4,4間に境界
壁19…の左右延長上に整列されており、後述するように
クラング軸3の軸受部からの荷重に対する強度部材とし
て有効に対抗できるようにされている。そして前記複数
本の縦梁骨材16…および柱骨材17…よりなる骨格フレー
ム8のクランク軸線l2−l2方向に沿う左右外側面はシリ
ンダブロックBCのデッキ面1に達する上端からロアーケ
ースCLの接合面23に達する下端までその上下方向の全長
にわたってシリンダボア軸線l1−l1方向と略平行なスト
レートな面に形成されている。
第4,5,8図に示すように骨格フレーム8の左,右外側
面24,24には、その後部、すわなち第3,第4シリンダバ
レル103,104の境界壁19に位置する横梁骨材15の外端部
分から骨格フレーム8の後端面に向って末広状に拡大さ
れる左右拡開張出部25,25が一体に形成され、これによ
り骨格フレーム8の長手方向後端面はその前端面よりも
面積の大な四角形に形成される。前記左,右拡開張出部
25は、骨格フレーム8の後端面、すなわちシリンダブロ
ック側ミッション合せ面26側に位置する左,右の横梁骨
材15,15、縦梁骨材16,16、及び柱骨材17,17の交叉部27
より横方向外方に延設される延長横梁骨材151,151
と、縦梁骨材16,16…の、第3,第4シリンダバレル103,1
04の境界壁19の横方向から分岐されて後方へ延びる傾斜
縦梁骨材161,161…と、前記延長横梁骨材151,151…と傾
斜縦梁骨材161,161…外端を一体に結合して上下方向に
延びる外側柱骨材171,171…とより三角柱状に形成され
ている。そしてその三角柱状の左,右拡開張出部25,25
の傾斜外側面は上下方向、すわなちシリンダボア軸線l1
−l1方向に平行な直線状に形成される。
さらに左,右拡開張出部25,25後面には、これと同形
のミッションケース取付フレーム28が一体に形成され、
このフレーム28は、横フレーム281と左,右縦フレーム2
82,282とより下面開放の門型をなしてその後面がシリン
ダブロック側ミッション合せ面26に形成される。
以上のようにシリンダブロックBCの後端面のシリンダ
ブロック側ミッション合せ面26は、四角形状をなし、か
つクランク軸せl2−l2と直交する横方向のスパンが拡大
され、該ミッション合せ面26の曲げおよび捩り剛性が高
められる。
前記左,右拡開張出部25,25の上縁コーナ部には、ミ
ッションケースCMを取付けるための筒状の上部ボルト挿
通ボス30,30が一体に設けられる。
第8,9図に示すように骨格フレーム8の、シリンダボ
ア軸線l1−l1方向に沿って上下方向に延びる直線状の
左,右外側面24,24にはそれぞれ鋼板、アルミ板等の金
属板あるいはFRP,FRM等の強化合成樹脂材板の一枚板よ
りなる、前記左,右剛性膜部材9,9が接着剤をもって直
接接着される。
前記接着剤として耐熱エポキシ系樹脂を主成分とする
FM−300(American Cyanamid社製)が使用される。この
剛性膜部材9,9は第9図に示すように骨格フレーム8の
左右外側面に沿うようにその後部が外側に屈曲されてい
る。
而して骨格フレーム8左,右外側面24,24を上下方向
にストレートな面に形成することにより剛性膜部材9,9
も上下方向のストレートな面の板材により形成できるこ
とになり、これを高剛性材、制振材として製作するのが
容易となる。そしてこの剛性膜部材9は、シリンダボア
軸線l1−l1と略平行な直線状をなすため、シリンダブロ
ックBCに作用する曲げおよびクランク軸3回りの捩り振
動を主として剪断応力として受けることができる。
なお、剛性膜部材9は骨格フレーム8と一体に形成し
てもよい。また骨格フレーム8の外側面の屈折部、すな
わち拡外張出部25の基端のところで前後2枚に分割して
もよく、このようにすれば分割剛性膜部材9をそれぞれ
平坦な1枚板により形成でき、その製造が一層容易とな
る。
第3図に示すように前記シリンダブロックBCの下面に
は、ロアーケースCLが複数本の内,外連結ボルト32…,3
3…により固着される。
次にこのロアーケースCLの構造について第1〜3、6
〜9図を参照して説明すると、このロアーケースCLは、
その平面形状がシリンダブロックBCの平面形状と略同形
の立体拡子状のロアーケースフレーム34と、このロアー
ケースフレーム34の長手方向(クランク軸線l2−l2
向)に沿う左右両側面に直接接着される2枚の薄板部材
35,35と、ロアーケースフレーム34の底面に接着される
バッフルプレートを兼ねる底板36とより構成されてい
る。
ロアーケースフレーム34は、シリンダブロックBCの骨
格フレーム8と同じく複数本の、横梁骨材37…、縦梁骨
材38…および柱骨材39…を立体格子状に枠組み結合して
構成されている。そして複数本の横梁骨材37…は、ロア
ーケースCLの長手方向(クランク軸線l2−l2方向)に間
隔をあけて上下2列に横列されており、これらの横梁骨
材37…の左右両端には、複数本の、縦梁骨材38…および
柱骨材39…がロアーケースCLの長手方向および上下方向
に一体に結合されている。そして第1〜第3に示すよう
にロアーケースCL上に前記シリンダブロックBCが結合さ
れると、ロアーケースCLの、前記横梁骨材37…、縦梁骨
材38…および柱骨材39…は、シリンダブロックBCの、横
梁骨材15…、縦梁骨材16…および柱骨材17…と上下方向
に一致し、シリンダブロックBCとロアーケースCLとの結
合体はエンジンブロックEの前後端面および左右側面は
何れも上下方向にストレートな直方体状に構成される。
またロアケースCLの上下の横梁骨材37…の中間部は左
右に間隔を開けて上下方向に延びる一対の補強柱40,40
によって一体に結合されている。そしてこれらの補強柱
40,40間において各横梁骨材37…は、クランク軸3の下
半部を支承するための半円状の軸受下半部すなわち軸受
キャップ部42が形成される。
第3図に示すようにロアーケースCL上に、前記シリン
ダブロックBCを結合した際には、前記一対の補強柱40,4
0は、シリンダブロックBCのシリンダバレル集合ブロッ
ク7の、肉厚な前,後端壁211,212および境界壁19…と
上下方向に一致し、また前記軸受キャップ部42…は、シ
リンダブロックBC下面の前記軸受上半部22…と一致して
クランク軸3の複数の軸受部b…を構成し、これらの軸
受部b…により第1〜3図に示すように軸受メタル43…
を介してクランク軸3のジャーナル軸部31が回転自在に
支承される。
またロアーケースCLの長手方向両外側面の後部は、そ
の後端面に向って外側方に末広状に拡がる拡開張出部45
が一体に形成され、この張出部45によってロアーケース
CLの後端面(ミッションケース取付け側端面)はその前
端面よりも幅広に形成され、その幅広の後端面に端面形
状が凹状のロアーケース側ミッション合せ面46が形成さ
れる。そしてこのミッション合せ面46はシリンダブロッ
クBCのシリンダブロック側ミッション合せ面26と協動と
し四角形状のミッション合せ面fを形成し、このミッシ
ョン合せ面fに第1図に示すようにミッションケースCM
が結合される。
前記拡開張出部45は最後端の横梁骨材37より延長する
延長横梁骨材371と、前記縦梁骨材38の後部より分岐し
て延長横梁骨材371の外端と結合する傾斜縦梁骨材38
1と、前記延長横梁骨材371,371及び縦梁骨材381,381
外端を上,下方向に連結する柱骨材391とより構成され
る。前記左,右拡開張出部25の下縁左右コーナ部には、
ロアーケースCLにミッションケースCMを結着するための
下部ボルト挿通ボス47が形成される。
而して第1〜3図に示すようにシリンダブロックBC
ロアケースCLとの結合時には、シリンダブロックBCの拡
開張出部25と、ロアーケースCLの拡開張出部45の外側面
は面一となり、またそれらの後端面は外周端が一致した
四角形状に形成され、その端面にミッション合せ面fが
形成される。そしてこのミッション合せ面fの四隅に
上,下部ボルト挿通ボス30,30,47,47が配設される。
第2,3および9図に示すようにロアーケースフレーム3
4の、上下にストレートな面よりなる左右両外側面には
鋼板、アルミ板等の金属板、FRP、FRM等の強化合成樹脂
板の一枚板よりなる薄板部材35,35が接触剤をもって直
接接着される。そしてこの薄板部材35,35は、シリンダ
ブロックBCの左,右剛性膜部材9,9と面一をなしてい
る。
なお薄板部材35は、ロアーケースフレーム34と一体に
形成してもよい。また薄板部材35はロアーケースフレー
ム34の左右外側面の屈折部、すなわち拡開張出部45の基
端のところで前,後2枚に分解してもよく、このように
すれば2分割薄板部材35をそれぞれ平坦な一枚板により
形成でき、その製造が一層容易となる。
第1〜3図に示すようにロアーケースCLの平坦な底面
には金属板、合成樹脂板等の平板よりなるバッフル板と
しての底板36が接着剤により接合され、さらに底板36の
下面にオイルパンPOが結合される。底板36には、第7,9
図に示すように複数個のオイル戻し孔50…が穿設され、
これらのオイル孔50…を通して潤滑オイルがシリンダブ
ロックBCとオイルパンPO間を流通する。
なお前記底板36は複数板に分割して形成してもよい。
第1〜3図に示すようにシリンダバレル集合ブロック
7、骨格フレーム8、左,右剛性膜部材9,9よりなる直
方体状のシリンダブロックBCの平坦な底面には、ロアー
ケースフレーム34、左,右薄板部材35,35および底板36
よりなるロアーケースCLの平坦な上面が重合され、そし
てそれらはロアケースCLの下面より該ロアーケースCL
挿通した複数の、内連結ボルト32…を、シンダブロック
BCに螺着することによりシリンダブロックBCとロアーケ
ースCLとが一体に結着される。さらにロアーケースCL
平坦な下面にはオイルパンPOが重合され、このオイルパ
ンPoはロアーケースCLとともに複数の外連結ボルト33…
によりシリンダブロックBCに固着される。そしてシリン
ダブロックBCとロアーケースCLの結合により、それらの
合せ面に形成された軸受部bに、クランク軸3のジャー
ナル軸部31が受メタル43を介して回転自在に支承され
る。
また第1〜3図に示すようにシリンダブロックBCの平
坦なデッキ面1上には、複数の長,短連結ボルト51…,5
2…以てシリンダヘッドHCが一体に結着される。そして
第2図に示すようにこのシリンダヘッドHCの長手方向、
すなわちクランク軸方向l2−l2に沿う外側面S2,S2は、
シリンダブロックBCおよびロアーケースCLの同方向の外
側面S1,S1の延長面よりも内側に位置している。
なお前記シリンダヘッドHCにおいて、53は燃焼室、5
4,55は吸,排気ポート、56,57は吸,排気弁である。
第1図は示すようにシリンダブロックBCの前端壁には
ウオータポンプWPが設けられ、またクランク軸3の、前
記前端壁側の端部にオイルポンプOPが連結される。さら
に第2,3図に示すようにシリンダブロックBCの一側には
オイルフィルタOFが結着され、このオイルフィルタOF
らの清浄オイルは、シリンダブロックBCの骨格フレーム
8に形成したオイルギャラリ58を通ってクランク軸3の
軸受部b等の被潤滑部に給油される。
前述のように一体に結着されたシリダブロックBCおよ
びロアーケースCLの後端面に形成される四角形状のミッ
ション合せ面fにはミッションケースCMの接合面が重合
され、それらはシリンダブロックBCおよびロアーケース
CLの隅部に設けたボルト挿通ボス30,30,47,47の挿通し
た4本の連結ボルト59…をミッションケースCMに螺着す
ることにより一体に結合される。シリンダブロックBC
よびロアーケースCLの結合体とミッションケースCMとは
僅か4本の連結ボルト59…による結合が可能であり、そ
の結合作業が容易であり、全体の軽量化に寄与し得る。
第10図には本発明の変型例が示される。この変型例で
はロアーケースフレーム34の複数の横梁骨材37…は、軸
受キャップ部42を形成する中央部分を除いて肉抜きが施
してあり、すなわちその中央部分の幅B1を、他の部分の
幅B2よりも広くしてある。このようにすることにより大
なる負荷のかゝる軸受キャップ部42の強度を損なわずに
ロアーケースCLの可能な限りの軽量化対策が施される。
なお、前記実施例では本発明を直列四気筒エンジンに
実施した場合について説明したが、これを他の型式のエ
ンジンにも実施できることは勿論である。
C.発明の効果 以上のように請求項第項の発明によれば立体格子状
のロアーケースフレームと薄板部材よりなるロアーケー
スは、シリンダブロックの下面に結合されてエンジンブ
ロック自体の剛性を大幅に高めることができるとともに
エンジンの過大な爆発荷重を受けるクランク軸を堅固に
支持して全体としてエンジンブロック自体の曲げ、捩り
を抑制し、エンジンの振動、騒音を大幅に低減すること
ができる。しかもロアーケースは単位容積当りの重量が
きわめて低く軽量であり、エンジンブロックの軽量化に
寄与することができ、さらに製造が容易で安価に提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明エンジンブロックの一実施例を示すもの
で、第1図は、第2図I−I線に沿って要部を縦断して
示すエンジンの全体側面図、第2図は第1図II−II線に
沿うエンジンの縦断面図、第3図は、第1図III−III線
に沿うエンジンの部分拡大縦断面図、第4図は、第2図
IV−IV線の沿うシリンダブロックの上面図、第5図は、
第2図V−V線に沿うシリンダブロックの底面図、第6
図は、第2図VI−VI線に沿うロアーケースの上面図、第
7図は、第2図VII−VII線の沿うロアーケースの底面
図、第8図はシリンダブロックおよびロアーケースの分
解斜視図、第9図は剛性膜部材および剛性底板の分解斜
視図、第10図は本発明の変型例でロアーケースの一部の
斜視図である。 BC……シリンダブロック、CL……ロアーケース、PO……
オイルパン 3……クランク軸、5……シリンダボア、101〜104……
第1〜第4シリンダバレル、34……ロアーケースフレー
ム、35……薄板部材、36……底板、37……横梁骨材、37
1……延長横梁骨材、38……縦梁骨材、381……傾斜縦梁
骨材、39……柱骨材、391……外側柱骨材、50……オイ
ル戻し孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藁科 直美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭58−154842(JP,U) 実開 昭62−203944(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストン(5)を摺動自在に嵌合したシリ
    ンダバレル(101〜104)を有するシリンダブロック
    (BC)の下面に、ロアーケース(CL)を一体に接合し、
    それらの接合面間に前記ピストン(5)の連接されるク
    ランク軸(3)を回転自在に支承してなる、エンジンブ
    ロックにおいて、前記ロアーケース(CL)を立体格子状
    のロアーケースフレーム(34)と、該ロアーケースフレ
    ーク(34)の少なくともクランク軸線(l2−l2)方向に
    沿う左右両外側面に設けられる薄板部材(35)とより構
    成し、前記ロアーケースフレーム(34)は、中央部にク
    ランク軸(3)の軸受キャップ部(42)を有してクラン
    ク軸線(l2−l2)と略直交する方向に左右延びる複数の
    横梁骨材(37,371)とこれらの横梁骨材(37,371)の外
    端をクランク軸線(l2−l2)方向に一体に結合する複数
    の縦梁骨材(38,381)と、前記横梁骨材(37,371)の外
    端を前記ピストン(5)のストローク方向に一体に連結
    する複数の柱骨材(39,391)とよりなり、前記縦梁骨材
    (38,381)と柱骨材(39,391)の外側面に前記薄板部材
    (35)が設けられることを特徴とするエンジンのエンジ
    ンブロック。
  2. 【請求項2】前記ロアーケースフレーム(34)と薄板部
    材(35)とをそれぞれ別の素材により形成し、ロアーケ
    ースフレーム(34)の、前記縦梁骨材(38,381)と柱骨
    材(39,391)の外側面に前記薄板部材(35)が接合され
    る第項記載のエンジンのエンジンブロック。
  3. 【請求項3】前記接合は接着である、第項記載のエン
    ジンのエンジンブロック。
  4. 【請求項4】前記ロアーケースフレーム(34)と薄板部
    材(35)とを一体に形成してなる第項記載のエンジン
    のエンジンブロック。
  5. 【請求項5】前記ロアーケース(CL)の下面に、オイル
    戻し孔(50)を開口した底板(36)を結合しなる第,
    ,項または記載のエンジンのエンジンブロック。
  6. 【請求項6】前記ロアーケース(CL)の下面は、オイル
    パン(PO)により被覆され、このオイルパン(PO)はロ
    アーケースフレーム(34)とともに前記シリンダブロッ
    ク(BC)に連結ボルト(33)により共締め固着される第
    ,,,または項記載のエンジンのエンジンブ
    ロック。
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