JP2566386B2 - 消臭性組成物 - Google Patents

消臭性組成物

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JP2566386B2 JP7031188A JP3118895A JP2566386B2 JP 2566386 B2 JP2566386 B2 JP 2566386B2 JP 7031188 A JP7031188 A JP 7031188A JP 3118895 A JP3118895 A JP 3118895A JP 2566386 B2 JP2566386 B2 JP 2566386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,芳香性組成物およびそ
の製造方法,特に,カプセル化および/または包接化さ
れた香料分子を含み, 持続性のある芳香性が得られる芳
香性組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,香料(芳香性物質)を塗料や印刷
インキに混合し, 塗布・乾燥後の該塗料や印刷インキに
芳香性を付与する試みがなされている。通常, 塗料, 印
刷インキなどは,油,天然樹脂,合成樹脂などの膜剤を
溶剤に溶解し,この溶液に顔料や分散剤を加えて得られ
る。例えば,これら塗料や印刷インキに香料を加えて香
料入り塗料(またはインキ)を調製し,これを塗布した
後,加熱し,あるいは大気中に自然放置すると,溶剤が
揮発し, 香料を含む樹脂成分が固着される。しかし,塗
料や印刷インキに単に香料を混合しただけでは,一時的
な芳香性は得られるものの,溶剤とともに香料が揮発す
るため,長期にわたって芳香性が維持されない。特に,
塗布面や印刷面を加熱すれば,容易に芳香性が失われて
しまう。
【0003】これに対して, 香料をマイクロカプセル化
することが試みられている。例えば, コアセルベーショ
ン法により,ゼラチン,ポリビニルアルコール(PVA)な
どの膜で香料分子を被覆することにより,粒径が10〜100
μm のマイクロカプセル化香料が得られる。このよう
なマイクロカプセル化香料は,既に商品化されている。
しかし,このマイクロカプセル内の香料は, 上記ゼラチ
ンやPVA の膜で密閉されているため, 製造されたままの
状態においては香りを放つことがない。物理的な力によ
りカプセルの膜が破壊されると, はじめて香りを放つ。
カプセルが破壊されると一度に香料が放出され, 放出さ
れた香料は短時間で揮発する。つまり,マイクロカプセ
ルが破壊された後は, 長期にわたる芳香が維持されな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解決するものであり,その目的は次のとおりであ
る:1)印刷インキ,塗料, 衣料品用プリント材料などに
混合し,これを使用して,例えば芳香性の家具,衣料
品,化粧品, 建材,テレホンカードなどの磁気カード,
を作成することが可能な, 徐放性を有する芳香性組成物
を提供すること; 2)無機もしくは複合高分子化合物マト
リックス内に香料成分がカプセル化および/または包接
化された芳香性組成物であって,該香料分子が長期間に
わたり徐々に放出され得る芳香組成物を提供すること;
および3)上記優れた芳香性組成物および徐放性の組成物
を製造する方法を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】発明者は,香
料分子を多孔性のポリマーマトリックス内にカプセル化
もしくは包接することができれば,徐放性に優れた芳香
性組成物が得られると考え, そのようなポリマーを用い
た芳香性組成物の調製について検討を行い, 本発明を完
成するに至った。
【0006】本発明の芳香性組成物は, 金属アルコキシ
ドから生成する無機高分子化合物マトリックス内にカプ
セル化および/または包接化された,香料粒子を含有す
る。本発明の芳香性組成物は, 金属アルコキシドおよび
シランカップリング剤から生成する複合高分子化合物マ
トリックス内にカプセル化および/または包接化され
た,香料粒子を含有する。
【0007】本発明の芳香性組成物は, 金属アルコキシ
ド,有機モノマーおよびシランカップリング剤から生成
する複合高分子化合物マトリックス内にカプセル化およ
び/または包接化された,香料粒子を含有する。
【0008】本発明は,無機高分子化合物マトリックス
内に香料粒子がカプセル化および/または包接化された
芳香性組成物を製造する方法であって, 金属アルコキシ
ド,香料および水を含む溶液または分散液にゾル−ゲル
法酸触媒を加え,該金属アルコキシドを加水分解させる
工程;および得られた反応混合物にゾル−ゲル法塩基触
媒を加え,該加水分解物を重縮合させて無機高分子化合
物を形成し,該無機高分子化合物のマトリックス内に該
香料粒子をカプセル化および/または包接化する工程を
包含する。
【0009】本発明は, 複合高分子化合物マトリックス
内に香料粒子がカプセル化および/または包接化された
芳香性組成物を製造する方法であって,金属アルコキシ
ド,シランカップリング剤,香料および水を含む溶液ま
たは分散液に, ゾル−ゲル法酸触媒を加え,該金属アル
コキシドおよび該シランカップリング剤を加水分解させ
る工程;および得られた反応混合物にゾル−ゲル法塩基
触媒を加え,該加水分解物を重縮合させて複合高分子化
合物を形成し,該複合高分子化合物のマトリックス内に
該香料の粒子をカプセル化および/または包接化する工
程を包含する。本発明は,複合高分子化合物マトリック
ス内に香料粒子がカプセル化および/または包接化され
た芳香性組成物を製造する方法であって,金属アルコキ
シド,シランカップリング剤,香料および水を含む溶液
または分散液に, ゾル−ゲル法酸触媒を加え,該金属ア
ルコキシドおよび該シランカップリング剤を加水分解さ
せる工程;得られた反応混合物に有機モノマーを加える
工程;および該有機モノマーを含む反応混合物にゾル−
ゲル法塩基触媒を加え, かつ紫外線および電子線の少な
くとも一方を照射して,該加水分解物の重縮合,および
シランカップリング剤加水分解物および該有機モノマー
の重合により複合高分子化合物を形成し,該複合高分子
化合物のマトリックス内に該香料粒子をカプセル化およ
び/または包接化する工程を包含する。
【0010】本発明の組成物に用いられる香料は, 動物
性天然香料, 植物性天然香料および合成香料のいずれで
あってもよい。これらは, 後述の金属アルコキシド 100
重量部に対し,1〜 300重量部,好ましくは50〜 200重
量部の範囲で用いられる。1重量部を下まわると,所望
の芳香性を有する芳香性組成物が得られない。 300重量
部を上まわる量の香料をマイクロカプセル化することは
困難である。
【0011】本発明の組成物に用いられる金属アルコキ
シドは,アルミナ,シリカ,酸化チタン(IV),酸化ジ
ルコニウム(IV)のような金属酸化物に, メタノール,
エタノール,イソプロパノールのような既知のアルコー
ルを加えて得られる。このような金属アルコキシドとし
ては,例えば, Si(OC2H5)4,Al(O- iso-C3H7)3, Ti(O-i
so-C3H7)4, Zr(O-t-C4H9)4, Zr(O-n-C4H9)4, Ca(OC2H5)
2, Fe(OC2H5)3, V(O-iso- C3H7)4, Sn(O-t-C4H9)4, Li
(OC2H5), Be(OC2H5)3, V(O-iso-C3H7)4, P(OC2H5)3
よびP(OCH3)3がある。
【0012】本発明の組成物に用いられるシランカップ
リング剤としては, 既知のシランカップリング剤がいず
れも用いられ得る。それには,例えば,γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン,γ−グリシドキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン,β−(3, 4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,ビニルトリ
メトキシシラン,ビニルトリクロルシラン,ビニルトリ
ス(β−メトキシエトキシ)シラン,ビニルトリアセト
キシシラン, γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン, N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩, γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン,N−フェニル−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン, γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン,γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン,γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン,
γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン,メチ
ルトリメトキシシラン,メチルトリエトキシシラン,ヘ
キサメチルジシラザン,γ−アニリノプロピルトリメト
キシシラン,γ−クロロプロピルトリメトキシシラン,
γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン,メチルト
リクロロシラン,ジメチルジクロロシラン,トリメチル
クロロシラン,オクタデシルジメチル〔3−(トリメト
キシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド,アミ
ノシラン配合物がある。シランカップリング剤は,上記
金属アルコキシド100 重量部に対し300 重量部以下, 好
ましくは1〜300 重量部, さらに好ましくは10〜40重量
部の範囲で使用される。 300重量部を上まわる量のシラ
ンカップリング剤を加えても得られるポリマーの物性は
ほどんど変わらないうえに高価となる。
【0013】有機モノマーには,例えば,アクリル酸,
メタクリル酸,ジメチルホルムアミド,アクリロニトリ
ル,スチレン,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,
メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチルがある。しか
し,これに限定されず,他のビニル系モノマーも使用可
能である。このような有機モノマーは,前記金属アルコ
キシド 100重量部に対し300重量部以下, 好ましくは10
〜300重量部,より好ましくは30〜100 重量部の範囲で
使用される。
【0014】ゾル−ゲル法触媒(上記金属アルコキシド
およびシランカップリング剤を加水分解・重縮合させる
ために用いられる)は,酸またはその無水物と有機塩基
とを含む。この有機塩基は, 水に実質的に不溶でありか
つ有機溶媒に可溶な第三アミンである。
【0015】触媒に用いられる酸としては通常,塩酸,
硫酸,硝酸などの鉱酸が用いられる。鉱酸の無水物, 例
えば塩化水素ガスも同様の効果が得られる。この他に有
機酸やその無水物も利用され得る。それには,例えば,
酒石酸, フタル酸,マレイン酸,ドデシルコハク酸,ヘ
キサヒドロフタル酸,メチルナジック酸,ピロメリット
酸,ベンゾフェノンテトラカルボン酸,ジクロルコハク
酸,クロレンディック酸, 無水フタル酸,無水マレイン
酸,無水ドデシルコハク酸,無水ヘキサヒドロフタル
酸,無水メチルナジック酸,無水ピロメリット酸,無水
ベンゾフェノンテトラカルボン酸,無水ジクロルコハク
酸, 無水クロレンディック酸がある。これらの酸は金属
アルコキシド1モルに対し0.01モル以上, 好ましくは0.
01〜0.5 モルの範囲で用いられる。過少であると加水分
解がほどんど進行しない。
【0016】触媒として用いられる第三アミンとして
は,N,N−ジメチルベンジルアミン,トリブチルアミン,
トリ−n−プロピルアミン, トリペンチルアミン, トリ
プロパルギルアミン,N, N, N −トリメチルエチレンジ
アミン, トリ−n−ヘキシルアミンなどが挙げられる。
第三アミンは,上記酸と等モル量もしくはそれを越える
量, 好ましくは金属アルコキシド1モルに対し0.01〜0.
06モルの割合で用いられる。第三アミンの使用量はその
解離度に応じて上記範囲内で適宜決められる。第三アミ
ンの量が過少であると金属アルコキシドおよびシランカ
ップリング剤の加水分解後の重縮合反応が極めて遅くな
る。
【0017】本発明に用いられる溶媒としては,加水分
解に用いられる水の他, 有機溶媒が挙げられる。有機溶
媒としては, 水と混合しうる溶媒, もしくは水に一部溶
解しうる溶媒が用いられる。それには例えば, メタノー
ル, エタノール,ブタノール,プロパノール, ペンタノ
ール,ヘキサノール,アセトン,メチルエチルケトン,
ホルムアミドがある。
【0018】本発明の芳香性組成物は, 主として次の3
つの方法により調製される。第1の方法は,金属アルコ
キシドを用いて高分子化合物を調製し,そのマトリック
ス内に香料を捕捉する方法であり; 第2の方法は, 金属
アルコキシドおよびシランカップリング剤を用いて高分
子化合物を調製し, そのマトリックス内に香料を捕捉す
る方法であり; そして, 第3の方法は, 金属アルコキシ
ド, シランカップリング剤および有機モノマーを用いて
高分子化合物を調製し,そのマトリックス内に香料を捕
捉する方法である。
【0019】第1の方法によれば,例えばまず,上記金
属アルコキシドを上記有機溶媒,例えばアルコールに溶
解させる。金属アルコキシドの濃度は, 特に限定されな
いが, 通常, 500〜600 g/lである。次いで水が添加
される。水の量は金属アルコキシド1モルに対して1〜
30モルの割合である。水は,あらかじめ上記アルコール
に混合されていてもよい。この,金属アルコキシド溶液
(水を含む)に, 上記香料を溶解もしくは分散させる。
香料は,例えば,有機溶媒などに溶解させて,あるいは
水溶液で使用に供される。これに, 上記ゾル−ゲル法触
媒のうち酸(もしくはその無水物)を加え,常温で攪拌
を行なう。この反応は,香料の揮発を防止するために,
常温で行われる。この反応により実質的に加水分解が完
了する。さらにこの反応液にゾル−ゲル法触媒のうちの
第三アミンが加えられる。第三アミンが加えられると短
時間のうちに重縮合反応が進行しゲル化が完了する。ゲ
ル化時間は, 使用する水の量およびゾル−ゲル法触媒の
量に依存する。通常, 第三アミンの添加により鉱酸が中
和されpH7に達した時点から2秒〜数十分の範囲でゲル
化時間およびゲル化の程度を調整することが可能であ
る。
【0020】上記ゲルは, 上記金属アルコキシドの加水
分解・重縮合による無機性の高分子化合物が生成するた
め, 形成される。この高分子化合物のマトリックス内に
香料粒子(ここでは香料分子,および必要に応じて該香
料を溶解させていた有機溶媒などを包含した固体もしく
は液状の微粒子を指していう)が捕捉される。さらに詳
細には,次のような形態で香料粒子がカプセル化および
/または包接化されると考えられる。上記反応において
は,加水分解された金属アルコキシド同士が重縮合して
架橋し,粒子状の三次元構造物が形成される。この粒子
状の三次元構造物が形成されるときに,香料粒子はその
三次元空間内に捕捉される。つまり香料粒子はポリマー
粒子にカプセル化された形態となる。この粒子が複数個
集まり,さらに重縮合・架橋反応が進行すると,連続し
た三次元マトリックスが形成される。香料粒子はその内
部空間に取り込まれ,カプセル化もしくは包接化された
形態となる。このようなカプセル化もしくは包接化香料
は,後述のように,溶媒およびアルコール(反応により
生じる)が三次元マトリックスの骨格中より揮発し除去
されると,多孔性のマトリックス骨格内部に香料が捕捉
された形態となる。しかも上記多孔性マトリックスの小
孔の孔径は極めて小さいことが知られている。そのた
め,徐々に香料が揮発し,長時間香りが持続するという
効果を有する。
【0021】第2の方法によれば,上記第1の方法の金
属アルコキシドに加えてシランカップリング剤が使用さ
れる。例えばまず,金属アルコキシド, アルコールおよ
び水を含む溶液に, 香料,シランカップリング剤および
必要に応じて光増感剤が加えられる。光増感剤にはジア
セチルなどが用いられ, これは紫外線照射による光重合
反応を促進させる。さらに必要に応じて他のモノマーお
よびポリマーが添加されてもよい。このようなモノマー
としては, ビニル系モノマーが挙げられ, ポリマーとし
ては,塩化ビニル, 酢酸ビニル, ブタジエンなどが重合
した重合体または共重合体が挙げられる。これらのモノ
マーやポリマーは, 後述の重合反応および共重合反応を
促進し,かつ均質で強化されたポリマーを形成する目的
で,添加される。
【0022】この混合液に, 上記第1の方法と同様に,
ゾル−ゲル法触媒が加えられ, 必要に応じて紫外線およ
び/または電子線が照射される。紫外線の波長は250 nm
以下とされる。 250nmを上まわると,後述のラジカル重
合,架橋反応,および重縮合反応が充分に進行しにく
い。電子線の照射量は, 0.1〜50メガラドの範囲とされ
る。エネルギー量は150〜200KV が好ましい。0.1 メガ
ラドを下まわると,後述のラジカル重合, 架橋反応およ
び重縮合反応が充分に進行しにくい。50メガラドを上ま
わる量の電子線は必要としない。電子線照射装置として
は,例えば,エリアビーム形電子線照射装置(キュアト
ロン,日新電機社製)が用いられる。
【0023】上記反応混合物中の金属アルコキシドおよ
びシランカップリング剤は,加水分解し, 次いで重縮合
反応が速やかに進行する。さらに,シランカップリング
剤に, 例えば, エポキシ部分があれば,上記触媒によ
り,エポキシ環の酸開裂反応や塩基開裂反応(開環反
応)が生じる。他方,紫外線および/または電子線の照
射により,例えば, ビニル基からラジカルが発生し,こ
のラジカルが, シランカップリング剤の有機質部分の架
橋反応やラジカル重合(光重合または電子線重合)を開
始させる。ラジカルは,紫外線照射の場合には,光増感
剤から発生する。電子線や紫外線以外に, 放射線を利用
する方法も採用され得る。
【0024】このようにして,金属アルコキシドおよび
シランカップリング剤(無機質部分)の加水分解反応・
重縮合反応が急速に進行する。シランカップリング剤の
有機質部分のラジカル重合(架橋反応を含む)も,上記
重縮合反応と同時に進行する。上記反応は, 同種分子間
および異種分子間の両方において起こる。シランカップ
リング剤の無機質部分(シリカ部分)は,無機高分子の
骨格に組み込まれるか, 単独で重合して無機高分子を形
成する。有機質部分は, ケイ素原子に結合したまま架橋
部分を形成する。
【0025】このようにして形成される高分子化合物
は,金属アルコキシドおよびシランカップリング剤の加
水分解・重縮合によって形成される無機質ポリマー部分
と,シランカップリング剤の官能基(有機部分)の重合
により形成される有機質ポリマー部分と,を有する。言
いかえれば,金属アルコキシドとシランカップリング剤
とが反応して分子レベルで結合した高分子化合物(これ
は,有機質部分と無機質部分とを有する複合高分子化合
物と考えられる。)が形成される。このような高分子化
合物が形成された反応系は,上記第1の方法と同様にゲ
ル状を呈する。複合高分子化合物は,第1の方法で得ら
れるのとほぼ同様な三次元マトリックスを形成し,反応
系内に存在する香料粒子は,同様の形態で該マトリック
ス内にカプセル化および/または包接化される。
【0026】第3の方法によれば,上記第2の方法の金
属アルコキシドおよびシランカップリング剤に加えて,
さらに有機モノマーが使用される。例えばまず,金属ア
ルコキシド,アルコールおよび水を含む溶液に香料およ
びシランカップリング剤が加えられる。これにゾル−ゲ
ル法酸触媒を加えて,金属アルコキシドの加水分解を行
う。次に,有機モノマー,および,紫外線を照射する光
重合を行う場合には,ジアセチルなどの光増感剤が加え
られる。さらに必要に応じて,第2の方法と同様に,他
のモノマーおよびポリマーが加えられる。これにゾル−
ゲル法塩基触媒が加えられ,紫外線および/または電子
線が照射される。このことにより引き起こされる反応
は, 第2の方法の場合に類似するが,さらに有機モノマ
ーがラジカル反応により重合する。この重合反応は,有
機モノマー分子同士の間で起こり,さらにシランカップ
リング剤の有機部分(エポキシ基,ビニル基など)と該
有機モノマー分子との間で起こる。このように,第2の
組成物に含まれる高分子化合物よりもさらに有機部分を
多く含み,複雑に架橋した複合高分子化合物が生成す
る。香料粒子は,上記第1および第2の方法の場合と同
様に,複合高分子マトリックス内にカプセル化および/
または包接化される。
【0027】ところで,ゾル−ゲル法触媒としては,一
般に鉱酸が知られているが,この触媒を採用すると, こ
の第3の方法においては,有機モノマーの重合反応に比
べ,金属アルコキシドやシランカップリング剤の加水分
解・重縮合反応が極めて遅い。その結果,均質な複合高
分子化合物が形成されない。これに対して,本発明方法
においては,発明者が開発した上記ゾル−ゲル法触媒
(酸および第三アミン)が使用されるため,上記金属ア
ルコキシドおよびシランカップリング剤の重縮合反応が
極めて速やかに進行し,均質な複合高分子化合物が形成
される。
【0028】上記第2および第3の方法で電子線および
/または紫外線を用いたラジカル重合を行うと,20〜30
℃という低温でも反応が進行するため, 香料が揮発・消
失することがない。これら第2および第3の方法により
得られる組成物においても,反応系(マトリックス骨格
内部を含む)から溶媒およびアルコールが除去される
と, 香料粒子を含む多孔質のポリマーマトリックスが得
られる。そのため, この組成物も香料の徐放効果に優れ
る。これらの方法で得られる組成物中の高分子化合物は
有機成分を含有するため, 皮膜形成速度, 機械的強度,
加工性, 各種基材との密着性に優れる。そのため, 例え
ば塗料中に添加して, 木材, 合成樹脂, 金属, 織布, 不
織布などの基材の表面に該塗料を塗布もしくは含浸する
ことにより, より耐久性に優れ,かつ徐放効果に優れた
芳香性を有する各種製品が得られる。
【0029】上記第1,第2および第3の方法で得られ
たカプセル化および/または包接化された香料粒子を含
む反応系は,通常,ゲル状である。(必要に応じて,微
粒子を含むゾル状であり,これをそのまま利用する場合
もある)例えば,このゲルを粉砕し,印刷インキまたは
塗料を混合することにより芳香性のインキまたは塗料が
得られる。あるいはゲルを乾燥し,香料を含む多孔性の
ポリマーを得, これを塗料などと混合することもでき
る。このようなインキや塗料は, 例えば, 繊維製品, 建
材, 家具など各種製品に塗布もしくは含浸される。化粧
品に混合することも可能である。あるいは,香料の代わ
りに殺虫剤や消臭剤をカプセル化および/または包接化
し,その効果を長時間にわたり得ることもできる。本発
明の組成物を用いた各種製品においては,長期間にわた
り芳香性,殺虫効果,消毒効果などが維持される。
【0030】以下に本発明を実施例につき説明する。
【0031】
【実施例】
(実施例1)
【0032】
【表1】
【0033】エタノール,エチルシリケートおよび香料
を混合した後,水および塩酸を添加し, さらに数秒間混
合を行った。これにN, N−ジメチルベンジルアミンを添
加し,50秒間混合を行ったところゲル化が起こった。さ
らに混合を続けてこのウェットゲルを粉砕し, 印刷用イ
ンキ(ウレタンアクリレート系エマルジョン 255gおよ
び着色顔料 7.2gを含有する)に均一に分散させた。
【0034】得られた芳香性インキ組成物を綿織布の表
面に印刷したところ,8ヶ月にわたり一定の芳香性が保
たれた。ウレタンアクリレート系エマルジョンの代わり
にアクリレート系エマルジョンを含む印刷インキを用い
たところ, 同様の結果が得られた。
【0035】(実施例2)
【0036】
【表2】
【0037】エタノール, エチルシリケート, 香料, シ
ランカップリング剤(東レシリコンSH6040)および水を
混合し, これに,塩酸およびN, N−ジメチルベンジルア
ミンを実施例1と同様の方法で順次添加した。生成した
ゲルを粉砕し, ナイロン6/11を90%の割合で含有するエ
タノール溶液と均一に混合した。この混合液を塩化ビニ
ル製基材表面に乾燥後の厚みが20μm となるように塗布
した。香りが2ヶ月間にわたり維持された。
【0038】(実施例3)
【0039】
【表3】
【0040】エタノールの代わりにイソプロピルアルコ
ールを使用し, 実施例2に準じて反応を行った。生成し
たゲルを粉砕しアセトンと混合した。この混合液に布地
(綿100 %のブロード)を浸漬し,引きあげて乾燥を行
った。布地に対する固形分の付着量は13.8g/m2であっ
た。この芳香性布地は6ヶ月間にわたり香りを維持し
た。
【0041】(実施例4)
【0042】
【表4】
【0043】イソプロピルアルコール, エチルシリケ
ート,香料, シランカップリング剤,アクリロニトリル
モノマーおよび水を混合し, これに塩酸およびN, N−ジ
メチルベンジルアミンを実施例1と同様の方法で順次添
加した。生成したゲルを粉砕し, アセトンで希釈した。
この混合液をガラス製基材表面に乾燥後の厚みが10μm
となるように塗布した。香りが2ヶ月間にわたり維持さ
れた。
【0044】(実施例5)
【0045】
【表5】
【0046】エチルシリケート, エタノール,消臭剤お
よび水を混合し, これに塩酸およびN, N−ジメチルベン
ジルアミンを実施例1と同様の方法で順次添加した。生
成したゲルを粉砕した。これをプラスチック製の台所用
のごみ箱の内部に塗布したところ,2ヶ月間にわたり消
臭効果が得られた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば,このように,香料成分
の徐放性に優れ,長期間にわたる芳香性を維持し得る芳
香性組成物およびその製造方法が提供される。この組成
物を,印刷インキ,塗料,衣料品用プリンド材料などに
混合し,これを使用して,例えば芳香性の家具,衣料
品,化粧品,建材,テレホンカードなどの磁気カード,
を作成することが可能である。香料の代わりに消臭剤や
駆虫剤を使用して本発明の組成物を調製することも可能
であり,その場合には,長期間にわたり消臭効果や殺虫
効果を有する,徐放性の組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−5787(JP,A) 特開 昭60−8219(JP,A) 特開 昭63−258639(JP,A) 作花済夫著「ゾルーゲル法の科学」ア グネ承風社P.17−25(1988年)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子マトリックス内に消臭剤が、カプ
    セル化および/または包接化された無機高分子化合物を
    含む消臭性組成物であって、 該無機高分子化合物が、金属アルコキシドおよび消臭剤
    を含む含水液に、鉱酸、有機酸およびその無水物のうち
    の少なくとも一種であるゾル−ゲル法酸触媒を加えて該
    金属アルコキシドを加水分解し、そして得られた反応混
    合物に、有機塩基であるゾル−ゲル法塩基触媒を加えて
    重縮合させることにより形成される、 消臭性組成物
  2. 【請求項2】 高分子マトリックス内に消臭剤が、カプ
    セル化および/または包接化された複合高分子化合物を
    含む消臭性組成物であって、 該複合高分子化合物が、金属アルコキシド、シランカッ
    プリング剤および消臭剤を含む含水液に、鉱酸、有機酸
    およびその無水物のうちの少なくとも一種であるゾル−
    ゲル法酸触媒を加えて該金属アルコキシドおよびシラン
    カップリング剤を加水分解し、そして得られた反応混合
    物に、有機塩基であるゾル−ゲル法塩基触媒を加えて重
    縮合させることにより形成される、 消臭性組成物
  3. 【請求項3】 高分子マトリックス内に消臭剤が、カプ
    セル化および/または包接化された複合高分子化合物を
    含む消臭性組成物であって、 該複合高分子化合物が、金属アルコキシド、有機モノマ
    ー、シランカップリング剤および消臭剤を含む含水液
    に、鉱酸、有機酸およびその無水物のうちの少なくとも
    一種であるゾル−ゲル法酸触媒を加えて該金属アルコキ
    シドおよびシランカップリング剤を加水分解し、そして
    得られた反応混合物に、有機塩基であるゾル−ゲル法塩
    基触媒を加えて重縮合させることにより形成される、 消臭性組成物
  4. 【請求項4】 前記金属アルコキシドが,Si(OC2H5)4,Al
    (O-iso-C3H7)3,Ti(O-iso-C3H7)4,Zr(O-t-C4H9)4,Zr(O-n
    -C4H9)4,Ca(OC2H5)2,Fe(OC2H5)3,V(O-iso-C3H7)4,Sn(O-
    t-C4H9)4,Li(OC2H5),Be(OC2H5) 3 ,P(OC2H5)3およびP(OCH
    3)3でなる群から選択される少なくとも一種である請求
    項1から3のいずれかに記載の消臭性組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の消臭性組成物を製造す
    る方法であって, 金属アルコキシドおよび消臭剤を含む含水液に,鉱酸,
    有機酸およびその無水物のうちの少なくとも一種である
    ゾル−ゲル法酸触媒を加え,該金属アルコキシドを加水
    分解させる工程,および 得られた反応混合物に有機塩基であるゾル−ゲル法塩基
    触媒を加え,該加水分解物を重縮合させて無機高分子化
    合物を形成し,該無機高分子化合物のマトリックス内に
    消臭剤をカプセル化および/または包接化する工程を
    包含する,消臭 性組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の消臭性組成物を製造す
    る方法であって, 金属アルコキシド,シランカップリング剤および消臭剤
    を含む含水液に,鉱酸,有機酸およびその無水物のうち
    の少なくとも一種であるゾル−ゲル法酸触媒を加え,該
    金属アルコキシドおよび該シランカップリング剤を加水
    分解させる工程,および 得られた反応混合物に有機塩基であるゾル−ゲル法塩基
    触媒を加え,該加水分解物を重縮合させて複合高分子化
    合物を形成し,該複合高分子化合物のマトリックス内に
    消臭剤をカプセル化および/または包接化する工程を
    包含する,消臭 性組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属アルコキシドと前記シランカッ
    プリング剤との反応混合物に,前記有機塩基を加え,
    紫外線および電子線のうちの少なくとも一方を照射す
    る工程を包含する,請求項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記金属アルコキシドと前記シランカッ
    プリング剤との反応混合物に,光増感剤および前記有機
    塩基を加え,かつ紫外線を照射する工程を包含する,請
    求項6に記載の方法
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の消臭性組成物を製造す
    る方法であって, 金属アルコキシド,シランカップリング剤および消臭剤
    を含む含水液に,鉱酸,有機酸およびその無水物のうち
    の少なくとも一種であるゾル−ゲル法酸触媒を加え,該
    金属アルコキシドおよび該シランカップリング剤を加水
    分解させる工程, 得られた反応混合物に有機モノマーを加える工程,およ
    び 該有機モノマーを含む反応混合物に有機塩基であるゾル
    −ゲル法塩基触媒を加え,該加水分解物を重縮合させて
    複合高分子化合物を形成し,該複合高分子化合物のマト
    リックス内に該消臭剤をカプセル化および/または包接
    化する工程を包含する,消臭性組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記有機モノマーを含む反応混合物に
    前記有機塩基を加え,かつ紫外線および電子線の少なく
    とも一方を照射する工程を包含する,請求項9に記載の
    方法
  11. 【請求項11】 前記有機モノマーを含む反応混合物に
    光増感剤および前記有機塩基を加え,かつ紫外線を照射
    する工程を包含する,請求項9に記載の方法
  12. 【請求項12】 前記金属アルコキシドが,Si(OC
    2H5)4,Al(O-iso-C3H7)3,Ti(O-iso-C3H7)4,Zr(O-t-C4H9)
    4,Zr(O-n-C4H9)4,Ca(OC2H5)2,Fe(OC2H5)3,V(O-iso-C
    3H7)4,Sn(O-t-C4H9)4,Li(OC2H5),Be(OC2H5) 3 ,P(OC2H5)3
    およびP(OCH3)3でなる群から選択される少なくとも一種
    である請求項5,6またはに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記有機塩基が水に実質的に不溶であ
    りかつ有機溶媒に可溶な第三アミンである,請求項5,6
    またはのいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第三アミンが,N,N−ジメチルベン
    ジルアミン,トリブチルアミン,トリ−n−プロピルアミ
    ン,トリペンチルアミン,トリプロパルギルアミン,N,N,N
    −トリメチルエチレンジアミン,トリ−n−ヘキシルア
    ミンでなる群から選択される少なくとも一種である,請
    求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記金属アルコキシド1モルに対し,
    前記ゾル−ゲル法酸触媒および塩基触媒が,それぞれ0.0
    1モル以上の割合で加えられる,請求項5,6または
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記シランカップリング剤が,前記金
    属アルコキシド 100重量部に対し,1〜300重量部の割合
    で加えられる,請求項またはに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記有機モノマーが, 前記金属アルコ
    キシド100重量部に対し,10〜300重量部の割合で加えら
    れる,請求項に記載の方法。
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