JP2566100B2 - 高周波トランス - Google Patents

高周波トランス

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JP2566100B2
JP2566100B2 JP4175737A JP17573792A JP2566100B2 JP 2566100 B2 JP2566100 B2 JP 2566100B2 JP 4175737 A JP4175737 A JP 4175737A JP 17573792 A JP17573792 A JP 17573792A JP 2566100 B2 JP2566100 B2 JP 2566100B2
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忠 佐藤
千治 加藤
二郎 大内
久浩 鎌田
恒男 池上
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Tokin Corp
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Tokin Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F5/04Arrangements of electric connections to coils, e.g. leads
    • H01F2005/046Details of formers and pin terminals related to mounting on printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components

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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波プレーナコアを用
いて構成されて基板などに実装される高周波トランスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図33は従来のスイッチング電源用トラ
ンスを示す斜視図である。EI形のコア1の中心には、
樹脂製のボビン2に巻線3を巻回したコイルが挿入され
ており、この巻線3の露出部および隣接するE形コアの
表面には、必要に応じて漏れ磁束を低減するためにショ
ートリング4が巻き付けられている。さらに、ボビン2
の下部周辺には、複数の基板実装用のピン5が立設さ
れ、巻線3からの引出線6が巻き付けられた状態ではん
だ付けされている。
【0003】一方、先に本出願人は、高周波プレーナコ
アを用いた図34に示す高周波プレーナトランスを特願
平3−155922として出願している。
【0004】ここに示すトランスは、コアが上側高周波
コア7とこのコアに同軸に重ね合わされる下側高周波コ
ア8とからなり、この2つのコア間にコイルをモールド
して成形されたモールド化コイル9が配設される。上側
高周波コア7および下側高周波コア8は、モールド化コ
イル9を収納するための溝10、チョークコイルなどを
収納するための溝11およびシールドリング13を収納
するための溝12を備えている。モールド化コイル9
は、1次巻線14および2次巻線15を内蔵し、その引
出線を絶縁するための引出部9a,9bを上面に突出さ
せて設けられている。一方、この引出部9a,9bをコ
ア外へ露出させるために上側高周波コア7には開口7
a,7bが形成されている。
【0005】組立に際しては、まず、下側高周波コア8
の溝10内にモールド化コイル9を収納する。さらに溝
12内にシールドリング13を収納し、溝11内にチョ
ークコイル(不図示)を収納する。この後、引出部9
a,9bを開口7a,7bに通すようにして上側高周波
コア7を下側高周波コア8に被せ、この状態のまま接着
剤または専用の固定具などで固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図33に示し
たようなボビンの取付方法を図34に示すトランスに適
用しようとすると、高周波プレーナトランスではコアが
コイル全面を覆っているため不可能である。あるいは可
能であったとしてもCSA(カナダ・スタンダード・ア
ソシエーション)、IEC(国際電気標準会議)、UL
(海上保険業者規格)などの安全規格における沿面距離
や絶縁距離を確保することは困難であった。また、巻線
は、箔状あるいはシート状多本平行線などが使用される
ことが多いため、ピンにからげる場合でも端末処理が難
しいという問題がある。
【0007】さらに、ピンによる基板へのトランスの取
り付けは、漏れインダクタンスを増やす結果になり、ス
イッチング電源の高周波化を図る上で障害になる。
【0008】そこで、図34に示したトランスの取り付
けは、図35、図36に示すように、モールド化コイル
9の引出部9a,9bを貫通させる孔18が設けられた
プリント基板17にプレーナトランス16を載置し、図
36に示すようにバー状の取付金具19およびボルト2
0、ナット21を用いてプリント基板17にねじ止めに
より固定している。
【0009】しかし、この取付方法では、取付工数が多
く、取り付けが面倒である。また、ねじの締め具合によ
っては強く締めすぎて高周波コア7,8を割り、あるい
は弱く締めすぎて振動テストに耐えられないという問題
を生じ易い。さらに、プリント基板17に装着した場
合、トランス引出線を付ける基板導体部とコア8との間
の距離が短い場合があり、安全規格上の沿面距離が取れ
ないという問題があった。また、漏れ磁束を防ぐための
ショートリングが必要になった場合、さらに銅板を巻か
ねばならず、コストを上げる要因になっていた。このほ
か大出力を得る場合、巻線の放熱を考慮する必要がある
が、これに対しても図35および図36の取付方法では
効果を上げることはできなかった。
【0010】加えて、従来のトランスやチョークコイル
では、不要輻射や磁界ノイズ対策のため、それらの巻線
に銅板によるショートリングなどを巻くことがしばしば
行われるが、これは、上記磁性部品のコストを大幅に上
げる要因になっていた。周知のように、スイッチング電
源においては、磁性部品のコストに占める割合が最も大
きいが、磁性部品のコストダウンが図れないためにスイ
ッチング電源のコストダウンを図ることは難しかった。
【0011】以上の問題は、プレーナトランスのモール
ドコイルまたはコア用ボビンを、安全規格を満足し、漏
れ磁束を低減でき、組み立てが簡単でコア割れを生じる
ことなく取り付けられるようにすることによって解決さ
れる。
【0012】そこで、本発明の目的は、漏れインダクタ
ンスを低減しながら簡単に取り付けが行える高周波トラ
ンスを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、安全規格上の
沿面距離を確保できるようにした高周波トランスを提供
することにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、ショートリ
ングの装着と同等の効果を得ることのできる高周波トラ
ンスを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、ボビンに巻回しあるいはモールドし
たコイルをコア内に内挿して構成される高周波トランス
において、リード引出部に外嵌可能な増設ガイドを設
け、該増設ガイドを前記リード引出部に係着可能にする
構成、または、取付用のねじが挿入可能な貫通孔をコア
の周辺部でかつ軸心と平行な方向に設ける構成にしてい
る。
【0016】さらに、増設ガイドを設けた構成にあって
は、その増設ガイドに外嵌され、スライドに応じて前記
増設ガイドを半径方向へ押圧する押さえ治具を設けるこ
ともできる。
【0017】また、沿面距離を長くしたい要求に対して
は、前記リード引出部から引き出すリードを、金属端子
またはピンにすることで対応することができる。
【0018】さらに、コアの中心に中空部を有した高周
波トランスにおいては、T形、E形または“コ”の字状
を成し、その中心脚または両脚のいずれかが基板に係着
可能であり、かつ少なくとも上部が弾性を有した押さえ
付け金具を備えた構成により上記目的を達成することが
できる。
【0019】そして、沿面距離を長くしたい場合には、
リード引出部に絶縁材を外嵌させればよく、さらに、放
熱を考える必要がある場合、前記押さえ付け金具の上部
表面にヒートシンクを設ければよい。
【0020】また、磁気漏れ対策のために、前記貫通孔
を2つとし、その孔間に及ぶ長さの金属板を取付補助具
およびショートリングの一部として用いることもでき
る。
【0021】このほか、中心に中空部を有した高周波ト
ランスにおいては、その構造を利用した取り付けが可能
であり、前記中空部に設けられるねじ溝と、基板などを
介して前記ねじ溝に螺合可能な取付ねじとを備えた構成
にすることができる。
【0022】さらに、同様の高周波トランスを、コアの
一側の端面側に配設され、弾性的に係着可能な脚部を両
端部に有する保持部材と、コアの他側の端面側に配設さ
れ、前記保持部材の脚部が係着して保持部材との間でコ
アを挟持し、反コア側の面にコイルのリード線接続用の
端子を有するベース部材とを備えた構成とすることもで
きる。この場合、ベース部材の端子の配設側の面にコイ
ルからのリード線間の短絡を防止するための突条を例え
ばベース部材の中心部から放射状に設けたり、コアの外
周部に位置決め用の溝を設け、この溝に対応する位置決
め用の突起をベース部材に設けても良い。
【0023】
【作用】上記した手段によれば、リード引出部に外嵌可
能な増設ガイドを設け、該増設ガイドを前記リード引出
部に係着させることで、コア側に取付用の部品を設ける
ことなくワンタッチでトランスを実装することができ
る。
【0024】
【0025】一方、リード引出部以外の部分に対する取
付手段として、取付用のボルトが挿入可能な貫通孔をコ
アの周辺部でかつ軸心方向に設ければ、長いボルトを用
いての取り付けが可能になる。
【0026】さらに、増設ガイドを設けた構成にあって
は、その増設ガイドをリード引出部に移動可能に嵌入で
きる径にしておけば、増設ガイドから引出線を引き出し
たあと増設ガイドを嵌入することで増設ガイドが半径方
向へ押し込められ、増設ガイドが基板面に接してリード
引出部が抜け出るのを防止する。
【0027】また、前記リード引出部から引き出すリー
ドを、金属端子またはピンにすることで、コア底面と基
板表面との間の距離を長くすることができ、沿面距離を
長くすることができ、安全規格を満たすことができる。
【0028】さらに、コアの中心に中空部を有した高周
波トランスにおいては、T形、E形または“コ”の字形
を成した弾性力を有する押さえ付け金具を用いること
で、プレーナトランスを上面から押圧し、かつ金具先端
が基板に係着され、プレーナトランスは強固に固定され
る。また、この種のトランスにおいては、中空部にねじ
溝を設けこのねじ溝に螺合する取り付けねじで基板を介
挿させてねじ込み固定することで、同様に強固に固定す
ることができる。そして、いずれも、押さえ付け金具お
よび取り付けねじがショートリングとして機能し、不要
輻射や磁界ノイズの発生を低減することができる。
【0029】そして、リード引出部に絶縁材を外嵌させ
ることで、その厚み分だけ沿面距離を長くすることがで
き、安全規格をクリアすることができる。また、前記押
さえ付け金具の上部表面にヒートシンクを設けること
で、コアの熱が押さえ付け金具を介してヒートシンクに
伝熱され、空中に放熱される。
【0030】また、2つの貫通孔の距離相当の金属板を
コアの上面に配設し、これをナットの代用としてねじ止
めすることで、取付補助具およびショートリングの一部
として用い、これにより磁気漏れ対策を図ることができ
る。
【0031】さらに、保持部材とベース部材とにより全
ての構成要素を挟持して一体化することにより、高周波
トランスを1部品として取り扱うことが可能になる。
【0032】
【実施例】図1は本発明による高周波トランスの一実施
例を示す分解斜視図であり、図2は実装状態を示す正面
図である。なお、以下の各図においては図34および図
35と同一であるものには同一参照符号を用いたので、
ここでは重複する説明を省略する。
【0033】本実施例は、モールド化コイル9から引き
出された引出部9a,9bの側面に金属端子22を設
け、引出部9a,9bの各々から引き出した引出線23
の先端を金属端子22にはんだ接続するようにし、さら
に金属端子22の他端をプリント基板17のトランス実
装側とは反対側の面のパターン銅箔部17aにはんだ接
続したところに特徴がある(なお、引出部はモールド側
からの引出部9a,9bでなく、コア8側から引き出し
てもよいし、ボビン側から引き出してもよい)。この場
合、引出部9a,9bの径よりやや大きな径の貫通孔を
プリント基板17に設け、その周囲にパターン銅箔部1
7aが及ぶように予めパターン設計が行われる。なお、
上側高周波コア7と下側高周波コア8は、図2に示すよ
うに、接着剤24(あるいはテープ)によって固定され
る。
【0034】このようにすることで、専用の取付金具を
用いることなく、簡単に高周波プレーナトランス16を
プリント基板17に取り付けることができる。
【0035】図3は本発明の第2実施例を示す斜視図で
あり、モールド化コイル(またはボビン)の取り付けを
容易にするための構造を示している。また、図4は図3
のモールド化コイルを基板に実装した状態を示す正面図
である。
【0036】本実施例は、引出部9a,9bに隣接させ
てモールド時にピン状で、かつ径方向に伸縮可能な取付
部25を少なくとも1個立設し、あるいは、矢印形の取
付部26をモールド時に少なくとも1個立設させたとこ
ろに特徴がある。取付部25,26は樹脂製でもよい
し、金属加工品をモールド化コイル9の樹脂内にモール
ド固定する構成であってもよい。そして、プリント基板
17には、取付部25(または取付部26)の位置に合
わせて取付部25(または取付部26)よりやや小径の
貫通孔が開けられる。この場合、取付部はコア8側もし
くは図示しないボビン側から立設するようにしてもよ
い。
【0037】このような構成にあって、モールド化コイ
ル9をプリント基板17に実装する場合、取付部25
(または取付部26)をプリント基板17側の貫通孔に
位置合わせし、モールド化コイル9をプリント基板17
側へ押すことで、取付部25(または取付部26)がプ
リント基板17側の貫通孔に挿通される。貫通孔より露
出した取付部25(または取付部26)は、貫通孔径よ
り膨出して取付部25(または取付部26)が貫通孔か
ら抜け出るのを防止し、モールド化コイル9はプリント
基板17から脱落するのを防止する。
【0038】なお、図3では取付部として2種類を例示
したが、これに限定されるものではなく、プリント基板
17側に設けた貫通孔を通過した後、貫通孔から抜け出
ないような構造を有しさえすれば、どのような形状であ
ってもよい。さらに、モールド側からでもコア側からで
もボビン側からでも、すなわちトランス本体側から取付
部が突出しておれば同様の機能を有することは言うまで
もない。
【0039】図5は本発明の第3実施例を示す斜視図で
ある。また、図6は図5のモールド化コイルを備えたト
ランスを基板に実装した状態を示す正面図である。本実
施例は、図3における取付部25(または取付部26)
と引出部9a,9bを一体化したところに特徴がある。
すなわち、引出部9a,9bの外表面にスプリング部を
形成した取付部27、あるいは先端から放射状に延びる
突片を有する取付部28をモールド化コイル9(または
ボビン)の底面に立設させ、その中心から引出線23を
引き出して構成される。
【0040】このような構成により、前記実施例で必要
であった取付部25(または取付部26)が不要にな
り、構造を簡略化することができる。
【0041】図7は本発明の第4実施例を示す部分断面
図である。本実施例は、前記引出部9a,9bと同一使
用目的の引出部29(モールド化コイル9に一体に樹脂
加工される)に円筒状(または角柱状)の増設ガイド3
0を外嵌する構造としながら、引出部29の根元近傍に
段差部を設け、この段差部に増設ガイド30の突起部を
係着できるようにした構成に特徴がある。この場合、引
出線23は引出部29の中心に挿通され、この引出部2
9から露出した引出線23は増設ガイド30の先端に設
けられた開口から引き出される。
【0042】実装に際しては、予めプリント基板17に
設けられた取り付け穴(貫通孔)に引出部29を挿通
し、プレーナトランス16の底面をプリント基板17の
表面に密着させた状態で保持する。ついで、引出部29
の先端に露出している引出線23を引出部29内に挿通
し、その先端開口部から引き出しながら、増設ガイド3
0を引出部29に押し込み、引出部29と増設ガイド3
0を係着させる。これにより、モールド化コイル9を引
き抜こうとした場合でも、増設ガイド30の上面がプリ
ント基板17の下面に当接して引出部29の上昇を阻止
し、抜け止めが行われる。なお、引出線23の先端は、
はんだ付けによってプリント基板17のパターン銅箔部
17aに接続される。
【0043】図8は前記第4実施例の変形例を示す部分
断面図である。本実施例は、図1の実施例のリード接続
処理を利用したもので、増設ガイド30の表面に金属端
子31を設け、この金属端子31の一端に引出線23を
接続し、金属端子31の他端をパターン銅箔部17aに
はんだ接続するようにしている。このような構成にする
ことで、図7の実施例よりも確実なトランス実装が可能
になる。
【0044】図9は本発明の第5実施例を示す斜視図で
ある。本実施例は、前記引出部9a,9bと同様構造の
引出部32(ここでは1つのコイルに対応させて1つ設
けた例を示し、絶縁性の中央分割板33の両側に引出線
23を振り分けるものとしているが、複数個であっても
よい)をモールド化コイル9の底面に立設し、この引出
部32の側面に爪34を設けた構成に特徴がある。
【0045】実装に際しては、プリント基板側に設けら
れた貫通孔に引出部32を通し、モールド化コイル9が
内挿されたプレーナトランス16を基板側に押下する
と、貫通孔を通過した爪34が貫通孔から露出した後に
外側に開き、その外面と中心間の距離は貫通孔の半径よ
り大きくなるため、引出部32のプリント基板からの抜
け出しが阻止され、プレーナトランス9は取付金具を用
いることなく簡単かつ確実に固定される。
【0046】図10は図9の実施例の変形例の引出部の
詳細を示す斜視図である。この実施例では、前記実施例
から爪34を除去する一方、図9の実施例の引出線23
(露出部分)に代えて金属端子(またはピン)35を用
いると共に、角柱形の引出部36の根元にコアに対する
沿面距離を確保するための鍔37を設けたところに特徴
がある。ここで、金属端子35は、引出部36の途中か
ら引き出され、その長さ方向へ延伸するように配設され
ている。さらに、中央分割板33は、金属端子35間の
沿面距離を確保するため、引出部36の表面から突出さ
せている。
【0047】この引出部36を用いたプレーナトランス
を16を実装する場合、図11に示すように、金属端子
35および中央分割板33の各先端部のみをプリント基
板17に設けた貫通孔に挿通し、プリント基板17のパ
ターン側に露出した金属端子35をパターン銅箔部17
aにはんだにより接続している。
【0048】このため、前記各実施例と異なり、プリン
ト基板17のパターン銅箔部17a側から取り付けのた
めの部品を装着したり、取付部品をパターン銅箔部側に
露出させる必要がなく、部品点数の低減が可能になる。
そして、鍔37および突出させた中央分割板33によっ
て沿面距離が確保されているため、CSA、ULなどの
安全規格を満たすことが可能になる。
【0049】図12は本発明の第6実施例を示す斜視図
である。また、図13は図12のモールド化コイルを備
えたトランスを基板に実装した状態を示す正面図であ
る。モールド化コイル9に対し、引出部9a,9bと同
様に一体樹脂成形により立設された引出部37(この内
部を通して引出線23が引き出される)に増設ガイド3
8を外嵌し、さらに増設ガイド38に押さえ治具39を
外嵌できるようにしたところに特徴がある。増設ガイド
38は、先端部の両側に引出線23を引き出すための開
口38aが設けられており、さらに、後端部には弾性を
持たせるための切欠部38bおよび内側に膨出する突起
が設けられている。また、押さえ治具39は増設ガイド
38の外径よりやや大きい程度の内径を有する角筒形
で、内部は空洞にされている。
【0050】この実施例の実装法は、まず、プリント基
板17に設けられた貫通孔に引出部37を挿入する。つ
いで、押さえ治具39を中間部まで挿入した増設ガイド
38に対し、引出線23を増設ガイド38の開口38a
から引き出し、この状態で増設ガイド38を引出部37
に挿入し、後端がプリント基板17の下面に接するまで
挿入する。次に、押さえ治具39をプリント基板17側
にスライドさせ、これを移動できなくなるまで挿入す
る。これにより、引出部37の移動ができなくなるよう
にロックでき、トランス16の固定をより確実に行うこ
とができるようになる。
【0051】図14は本発明の第7実施例を示す斜視図
である。また、図15は図14のモールド化コイルを備
えたトランスを基板に実装した状態を示す正面図であ
る。本実施例は、内部に引出線23が挿通される円筒状
の引出部40をモールド化コイル9に樹脂成形によって
立設し、この引出部40に外周面にねじ溝42が刻設さ
れた増設ガイド41を嵌め込み、内周面にねじ溝43が
設けられた押さえ治具44を増設ガイド41に外側から
螺合させる構成にしている。そして、増設ガイド41に
は、さらに先端部に引出線23を引き出すための開口4
5が設けられ、後端には径方向への弾性変化を可能にさ
せるスリット46が設けられている。
【0052】図14の実施例において実装を行う場合、
まず、増設ガイド41に予め押さえ治具44を挿入し、
ねじ溝42にねじ溝43を螺合させておく。ついで、プ
リント基板17に設けられた貫通孔に引出部40を挿入
する。次に、引出部40に増設ガイド41を近づけ、引
出部40より引き出されている引出線23を増設ガイド
41に挿入し、さらに開口45から引き出し、この状態
のまま増設ガイド41を引出部40に外嵌する。増設ガ
イド41が、それ以上挿入できなくなった時点で押さえ
治具44をねじ込んでいき、増設ガイド41が引出部4
0から抜け落ちないように堅締する。この状態が図15
である。
【0053】このような構成によれば、引出部40と増
設ガイド41を強固に固定することができ、トランス1
6が大きく重い場合でも、確実にプリント基板17に固
定することが可能になる。
【0054】図16は本発明の第8実施例を示す斜視図
である。本実施例は、図12にあって各々を角柱形の増
設ガイド38および押さえ治具39(ただし、樹脂など
の不導体を用いる)とし、図8で示したような金属端子
47を押さえ治具39の表面に装着し、その一端を引出
線23に接続すると共に、他端をパターン銅箔部17a
にはんだ接続するところに特徴がある。このように、金
属端子48を設けたことで、引出線23の端末処理が容
易になる。
【0055】図17は本発明の第9実施例を示す斜視図
である。この実施例においては金属端子47を用いず、
引出線23を押さえ治具39の内側に通し、基板17上
のパターン銅箔部17aへ導き、引出線23をパターン
銅箔部17aに接続するようにしている。すなわち、押
さえ治具39を引出線の押さえ治具として兼用させたと
ころに特徴がある。
【0056】一般に、引出線として銅箔状のもの、ある
いはシート状多本平行線、またはリッツ線などが使用さ
れる。これらのうち、細線により構成されるリッツ線や
多本平行線などは、引出線の端末のはんだ付けを行う
際、細線がばらばらになってしまい、その端末処理は非
常に面倒である。しかし、図17に示すように、押さえ
治具39によって引出線23を押さえることで、細線が
ばらばらになるのを防止し、トランス16を簡単にプリ
ント基板17上に固定することができ、巻線の端末処理
が容易になる。
【0057】次に、専用の押さえ金具を用いてトランス
を固定する構成例について説明する。図18は本発明の
第10実施例を示す斜視図であり、図19は図18の実
施例の実装状態を示す正面図である。
【0058】図34に示したように、プレーナトランス
16は、中心部が径Dの中空になっている。そこで、こ
の実施例では、幅tの弾性材(鉄を含んだ金属、または
磁束漏れの心配がない場合には樹脂板であってもよい)
によるばね部49aが正面視“へ”の字形を成し、その
中心に矢印形の止め部(樹脂製)49bを立設させた押
さえ付け金具49を用いて取り付けを行っている。止め
部49bの先端は、半径方向に変化可能な突出片が斜め
に設けられており、この最大径よりやや小さい径の貫通
孔50がプリント基板17側に設けられている。
【0059】取り付けに際しては、図19に示すよう
に、プレーナトランス16のリード部(または引出部)
をプリント基板17に設けられた貫通孔に挿入し、プレ
ーナトランス16の下面をプリント基板17の上面に密
着させる。ついで、押さえ付け金具49の止め部49b
をプレーナトランス16の中空部に挿入する。さらに、
ばね部49aの中央を強く押下すると、プリント基板1
7の貫通孔50aに止め部49bが挿入される。貫通孔
50aを通過する過程で、止め部49bの突出片が押さ
え込まれ、さらに貫通孔50aを抜け出た時点で復元
し、ばね部49aから手を離しても、止め部49bが貫
通孔50aから抜け出ることはない。そして、ばね部4
9aによって止め部49bは図の上方向に附勢され、プ
レーナトランス16はプリント基板17に強く押しつけ
られて固定される。
【0060】この実施例では、磁束漏れを低減させるこ
とができる。すなわち、スイッチング電源では、磁性体
を有効に活用するため、磁性体にギャップを設けること
が行われる。しかし、このギャップ部分から磁束漏れを
生じ、各種のノイズ問題を発生させることが知られてい
る。そこで、従来より、ギャップ部分を金属板で覆い、
巻線にショートリングなどを巻回することが行われてい
る。ギャップはコアの中心穴に設けられることが多い
が、第10実施例のように押さえ付け金具49で覆う形
状にすることで、磁束漏れの防止が可能になる。
【0061】図20は本発明の第11実施例を示す斜視
図であり、図21は図20の実施例の実装状態を示す正
面図である。前記実施例10が“T”字形の押さえ金具
49を用いていたのに対し、本実施例は“コ”の字形の
押さえ付け金具51を用いたところに特徴がある。押さ
え付け金具51は、弾性の出し易い金属板を“コ”の字
形に加工して製作され、その上部は波形にされ、その両
端から直角に垂下された2つの脚部は“く”の字形に加
工され、その脚部の先端部には突起が設けられて前記貫
通孔50b,50cからの抜け防止が図られている。
【0062】取り付けに際しては、図21に示すよう
に、プレーナトランス16をプリント基板17に装着し
た後、プレーナトランス16を2分する形で押さえ付け
金具51を上部にセットし、その先端をプリント基板1
7に設けられた貫通孔50b,50cに挿入する。先端
が貫通孔50b,50cを通過し終わると、押さえ付け
金具51が外側に広がろうとする弾力性を有しているた
め、突起が貫通孔50b,50cの外側に位置するよう
に附勢され、押さえ付け金具51の脚部が抜け出るのを
防止する。このとき、プレーナトランス16の上面は、
押さえ付け金具51の膨出部の2点で弾性力をもって押
圧されているので、プレーナトランス16の固定にガタ
を生じることはない。そして、押さえ付け金具51とそ
の先端間のパターン銅箔部17aとが電気的に接続され
るように構成すると、ショートリングが形成され、漏れ
磁束の低減が可能になる。
【0063】図22は図20の実施例の変形例を示す正
面図である。本実施例は、図18で示した止め部49b
を押さえ付け金具51に付加した押さえ付け金具52を
用いた構成に特徴がある。このように“E”形にした押
さえ付け金具52を用いることによって、漏れ磁束を低
減しながらプレーナトランス16の固定を更に確実にす
ることができる。
【0064】図23は本発明の第12実施例を示す斜視
図である。本実施例は、図20の実施例にあって、プレ
ーナトランス16のコア8とプリント基板17との間
に、緩衝材を兼ねた絶縁材53を引出部60に外嵌させ
た状態で配設したところに特徴がある。
【0065】このような構成により、コア8と引出線2
3間の沿面距離(図示のa〜b間)を長くとることがで
き、安全規格への対応を容易にするばかりでなく、振動
テストや輸送時のコア割れなどを防止できる。また、プ
リント基板17とコア8との間に隙間を持たせているの
で、空気の流れを良好にし、放熱効果のよい取り付けが
可能になる。
【0066】図24は本発明の第13実施例を示す斜視
図であり、図25は図24の実施例の実装状態を示す正
面図である。本実施例は、図23の実施例における押さ
え付け金具51の上部を平坦にし、この表面にアルミ材
などを用いて波形に加工したヒートシンク54を取りつ
け、さらにプレーナトランス16の上面と押さえ付け金
具51の間に絶縁シート55を設けたものである。な
お、この実施例では、プレーナトランス16の全周を覆
うように絶縁材56が配設される。
【0067】その実装方法は、図20の実施例と同一で
あるので、ここでは説明を省略する。この実施例によれ
ば、プレーナトランス16が熱を持っても、ヒートシン
ク54を介して放熱されるので、過熱の心配がない。こ
の場合も、押さえ付け金具51とその先端間のパターン
銅箔部17aとが電気的に接続されるように構成すると
ショートリングが形成され、漏れ磁束の低減が可能にな
る。
【0068】図26は本発明の第14実施例を示す斜視
図であり、図27は図26の実施例の実装状態を示す正
面図である。本実施例は、プレーナトランス16の周辺
に取付用の少なくとも1つ(望ましくは2つ)の貫通孔
57を直接設け(内部のコイルに支障を及ぼさないよう
に、コアを部分的に膨出させて設けるのがよい)、ボル
ト58を用いてプリント基板17に固定するようにした
ところに特徴がある。この場合、貫通孔57の少なくと
も上部には、ねじ切り加工を施し、取り付けに際してナ
ットを不要にできるようにする。
【0069】実装は図26に示すように、プレーナトラ
ンス16をセットした後、プリント基板17のパターン
形成面側からボルト58を貫通孔57にねじ込むように
すればよい。実装完了後の状態を示したのが図27であ
り、図から明らかなように、取り付けのために別途に治
具や金具を必要とすることがない。
【0070】なお、図28に示すように、雌ねじ加工の
施された金属板59を用いてナットの代用、およびショ
ートリングの一部を形成させることも可能である。な
お、絶縁材56は、前記実施例と同様に沿面距離を取る
ために用いられる。
【0071】図29は本発明の第15実施例を示す斜視
図であり、図30は図29の実施例の実装状態を示す断
面図である。
【0072】本実施例は、プレーナトランス16が中空
部を有していることを利用し、この内周面にねじ溝61
を形成し、ねじ溝61を雌ねじとして利用し、このねじ
溝61に取付ねじ62を雄ねじとして利用することによ
り取り付けを行うようにしている。
【0073】実装を行う場合、プレーナトランス16を
プリント基板17の所定の位置にセットした後、取付ね
じ62を基板のパターン面側から貫通孔63に通し、ね
じ溝61にねじ込むことにより、図30に示すようにプ
レーナトランス16が固定される。この実施例では、取
付ねじ62がショートリングを兼ねるので、漏れ磁束の
少ない構造とすることができる。
【0074】図31は第16実施例を示す分解斜視図で
ある。この第16実施例における高周波トランスは、図
において上から、保持部材としての弾性を有する金属板
を折曲して形成されたホルダ70と、プレーナ型の上側
高周波コア71と、内径側モールド化コイル72と、外
径側モールド化コイル73と、プレーナ型の下側高周波
コア74と、ベース部材としてのホルダベース75とか
ら構成されている。この実施例では、上側高周波コア7
1には線出しの孔は形成されておらず、下側高周波コア
74とホルダベース75にはそれぞれ3個所にコイル線
出し孔74a,74b,74c、75a,75b,75
cが穿孔されている。
【0075】また、また、内径側モールド化コイル72
の下方、および外径側モールド化コイル73の下方には
それぞれ前述の引出部36と同様の引出部72a,73
a,73bがそれぞれ形成され、前述のコイル線出し孔
74c,74a,74b、および75c,75a,75
bにそれぞれ挿入できるようになっている。この四者の
位置決めのため、上側および下側高周波コア71,74
には位置決め用の溝71a,74dが設けられ、ホルダ
ベース75の前述の位置決め用の溝71a,74dに対
応する位置に形成された位置決め用の突起75dと係合
するようになっている。一方、ホルダ70の外周部から
は一対の脚部70a,70bが垂下されている。これら
の脚部70a,70bの下端部は内側に折曲されて係止
部70c,70dが形成されている。この係止部70
c,70dはホルダベース75の側部から下面にかけて
形成された被係止部75e,75fに弾性的に係止可能
であり、ホルダベース75にホルダ70を係止させたと
き、内径側および外径側モールド化コイル72,73を
装着した上側および下側高周波コア71,74を丁度弾
性的に挟持できるような寸法に設定されている。なお、
内径側および外径側モールド化コイル72,73はボビ
ンに置換できる。
【0076】上述のように構成された高周波トランスの
組立は以下のようにして行われる。内径側モールド化コ
イル72と外径側モールド化コイル73の引出部72
a,73a,73bをそれぞれ下側高周波コア74のコ
イル線出し孔74c,74a,74bに挿入して下側高
周波コア74に装着し、その上から上側高周波コア71
を被せる。次いで、前述の引出部ホルダベース75の位
置決め用の突起75dに高周波コア71,74の位置決
め用の溝71a,74dを挿入して高周波コア71,7
4をホルダベース75に装着する。この位置決めによ
り、前述のコイル線出し孔75c,75a,75bに引
出部72a,73a,73bが挿入された状態で高周波
コア71,74は簡単にセットできる。このようにして
セットが完了すると、上からホルダ70を被せ、脚部7
0a,70bの係止部70c,70dをホルダベース7
5の被係止部75e,75fにそれぞれ弾性的に係止さ
せる。これにより、ホルダベース75とホルダ71との
間で弾性的に挟持された状態に一体になる。
【0077】ホルダベース75の下面には、コイル線出
し孔75c,75a,75bに隣接してコイルリード線
配設端子76,77,78が設けられ、これらの端子7
6,77,78と接続される前述の同様のピン状の金属
端子79,80,81が立設されている。なお、図32
に示すように、これらの短絡を防止するためにスタンド
オフとも称される突条82がこれらの端子を区切るよう
にホルダベース75の中心部から放射状に4本形成され
ている。
【0078】上述のように構成された第16の実施例に
よれば、各部品を位置決めして組み込むことにより、一
つの高周波トランスを得ることができ、接続もホルダベ
ース75の下面側でまとめて行うことが可能になり、高
周波トランスを1部品として取り扱うことができる。ま
た、突条82により絶縁性も高くなる。
【0079】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】請求項記載の発明によれば、高周波トラ
ンスのリード引出部に外嵌可能な増設ガイドを設け、該
増設ガイドを前記リード引出部に係着できるようにした
ので、漏れインダクタンスを低減しながら、簡単かつ確
実にトランスを実装することができる。
【0084】請求項記載の発明によれば、増設ガイド
に外嵌され、スライドに応じて前記増設ガイドを半径方
向へ押圧する押さえ治具を設けるようにしたので、増設
ガイドをリード引出部に堅締させることができ、確実に
固定することができる。
【0085】請求項記載の発明によれば、リード引出
部から引き出すリードを、金属端子またはピンにしたの
で、基板への固定部材として利用することができ、コア
と基板間距離(沿面距離)を長くすることが可能にな
る。
【0086】請求項記載の発明によれば、リード引出
部に絶縁材を外嵌させるようにしたので、コアと基板間
の距離を長くでき、沿面距離を確保することが可能にな
る。
【0087】請求項記載の発明によれば、弾性を有す
る押さえ付け金具でトランスを基板に弾性的に保持させ
たので、漏れインダクタンスを低減しながら、簡単かつ
確実にトランスを実装することができ、さらに漏れ磁束
を低減ことができる。
【0088】請求項記載の発明によれば、押さえ付け
金具の上部表面にヒートシンクを設けるようにしたの
で、コアが発熱した場合でも、放熱が可能になり、過熱
による影響を排除することができる。
【0089】請求項記載の発明によれば、取付用のね
じが挿入可能な一対の貫通孔をコアの周辺部に軸線と平
行に設け、取付補助具およびショートリングの一部を成
すとともに前記貫通孔間に及ぶ長さの金属板を前記コア
の表面に設けたので、最小部品数でトランスの取り付け
を行うことができ、取り付けを容易にしながら、不要輻
射や磁界ノイズの発生を低減させることができる。
【0090】
【0091】請求項記載の発明によれば、中空部に設
けられるねじ溝と、基板などを介して前記ねじ溝に螺合
可能な取付ねじとを設けるようにしたので、最小の部品
数でトランスの取り付けを行うことができるとともに、
不要輻射や磁界ノイズの発生を低減させることができ
る。
【0092】請求項記載の発明によれば、保持部材と
ベース部材との間に構成部品を全て挟持して一体化する
ので、高周波トランスを1部品として取り扱うことが可
能になり、漏れインダクタンスを低減しながら簡単に取
り付けが行える。
【0093】請求項10記載の発明によれば、突条によ
り絶縁距離が長くなるとともに、各リード線を隔離でき
るので、安全規格を確実にクリアできる。
【0094】請求項11記載の発明によれば、位置決め
用の溝と突起によりコアとベース部材との位置決めが確
実に行えるので、簡単に精度良く組み立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高周波トランスの一実施例を示す
分解斜視図である。
【図2】図1の実施例の実装状態を示す要部正面図であ
る。
【図3】第2実施例を示す斜視図である。
【図4】図3のトランスをプリント基板に実装した状態
を示す正面図である。
【図5】第3実施例を示す斜視図である。
【図6】図5のトランスをプリント基板に実装した状態
を示す正面図である。
【図7】第4実施例を示す要部断面図である。
【図8】第4実施例の変形例を示す要部断面図である。
【図9】第5実施例を示す斜視図である。
【図10】第5実施例の変形例の引出部の詳細を示す斜
視図である。
【図11】図10の実施例の実装状態を示す要部断面図
である。
【図12】第6実施例を示す斜視図である。
【図13】図12のトランスをプリント基板に実装した
状態を示す要部断面図である。
【図14】第7実施例を示す斜視図である。
【図15】図14のトランスをプリント基板に実装した
状態を示す要部断面図である。
【図16】第8実施例を示す要部斜視図である。
【図17】第9実施例を示す要部斜視図である。
【図18】第10実施例を示す斜視図である。
【図19】第10実施例の実装状態を示す正面図であ
る。
【図20】第11実施例を示す斜視図である。
【図21】第11実施例の実装状態を示す正面図であ
る。
【図22】第11実施例の変形例を示す正面図である。
【図23】第12実施例を示す要部断面図である。
【図24】第13実施例を示す分解斜視図である。
【図25】第13実施例の実装状態を示す正面図であ
る。
【図26】第14実施例を示す分解斜視図である。
【図27】第14実施例の実装状態を示す正面図であ
る。
【図28】第14実施例の変形例を示す正面図である。
【図29】第15実施例を示す分解斜視図である。
【図30】第15実施例の実装状態を示す正面図であ
る。
【図31】第16実施例を示す分解斜視図である。
【図32】第16実施例におけるホルダベースを裏面か
ら見た斜視図である。
【図33】従来のスイッチング電源用トランスを示す斜
視図である。
【図34】高周波プレーナコアを用いた高周波プレーナ
トランスの一例を示す中央部で断面した状態を示す分解
斜視図である。
【図35】プレーナトランスのプリント基板への実装例
を示す分解斜視図である。
【図36】図35の高周波プレーナトランスの実装後の
状態を示す正面図である。
【符号の説明】
7,71 上側高周波コア 8,74 下側高周波コア 9 モールド化コイル 9a,9b 引出部 16 (プレーナ)トランス 17 プリント基板 17a パターン銅箔部 22,31,35,47 金属端子 23 引出線 24 接着剤 25,26,27,28 取付部 29,32,36,40引出部 30,38,41,47 増設ガイド 33 中央分割板 34 爪 37 鍔 39,44 押さえ治具 42,43 ねじ溝 45 開口 49,51,52 押さえ付け金具 49a ばね部 49b 止め部 50a,50b,50c,63 貫通孔 55 絶縁シート 58 ボルト 59 金属板 61 ねじ溝 62 取付けねじ 70 ホルダ 70a,70b 脚部 70c,70d 係止部 71a,74d 位置決め用の溝 72 内径側モールド化コイル 72a,73a,73b 引出部 73 外径側モールドコイル 75 ホルダベース 75d 位置決め用の突起 75e,75f 被係止部 82 突条
フロントページの続き (72)発明者 大内 二郎 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂 3番の1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 鎌田 久浩 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂 3番の1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 池上 恒男 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目14−6 (56)参考文献 特開 平2−237005(JP,A) 実開 昭55−105920(JP,U)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンに巻回し、あるいはモールドされ
    たコイルをコア内に内挿して構成される高周波トランス
    において、トランス本体側からのリード引出部に外嵌可
    能な増設ガイドを設け、該増設ガイドを前記リード引出
    部に係着可能にしたことを特徴とする高周波トランス。
  2. 【請求項2】 前記増設ガイドに外嵌され、スライドに
    応じて前記増設ガイドを半径方向へ押圧する押さえ治具
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の高周波トラン
    ス。
  3. 【請求項3】 前記リード引出部から引き出すリード
    を、金属端子およびピンのいずれかによって形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の高周波トランス。
  4. 【請求項4】 前記リード引出部に絶縁材を外嵌させた
    ことを特徴とする請求項1記載の高周波トランス。
  5. 【請求項5】 ボビンに巻回し、あるいはモールドされ
    たコイルをコア内に内挿して構成されるとともに中心に
    中空部を有した高周波トランスにおいて、脚部が基板に
    係着可能であり、かつ少なくとも丈夫にトランス本体を
    弾性的に押圧するための弾性を有する押さえ付け金具を
    備えていることを特徴とする高周波トランス。
  6. 【請求項6】 前記押さえ付け金具の上部表面にヒート
    シンクを設けたことを特徴とする請求項5記載の高周波
    トランス。
  7. 【請求項7】 ボビンに巻回し、あるいはモールドされ
    たコイルをコア内に内挿して構成される高周波トランス
    において、取付用のねじが挿入可能な一対の貫通孔をコ
    アの周辺部に軸線と平行に設け、取付補助具およびショ
    ートリングの一部を成すとともに前記貫通孔間に及ぶ長
    さの金属板を前記コアの表面に設けたことを特徴とする
    高周波トランス。
  8. 【請求項8】 ボビンに巻回し、あるいはモールドされ
    たコイルをコア内に内挿して構成されるとともに中心に
    中空部を有した高周波トランスにおいて、前記中空部に
    設けられるねじ溝と、取付対象物を介して前記ねじ溝に
    螺合可能な取付ねじとを備えていることを特徴とする高
    周波トランス。
  9. 【請求項9】 ボビンに巻回し、あるいはモールドされ
    たコイルをコア内に内挿して構成される高周波トランス
    において、コアの一側の端面側に配設され、弾性的に係
    着可能な脚部を両端部に有する保持部材と、コアの他側
    の端面側に配設され、反コア側の面にコイルのリード線
    接続用の端子を有し、前記保持部材の脚部が係着して保
    持部材との間でコアを挟持するベース部材とを備えてい
    ることを特徴とする高周波トランス。
  10. 【請求項10】 前記ベース部材の端子の配設側の面
    に、前記コイルから延出したリード線間の短絡を防止す
    るための突条が設けられていることを特徴とする請求項
    9記載の高周波トランス。
  11. 【請求項11】 前記コアの外周部に位置決め用の溝
    が、前記ベース部材の当該溝と対応する位置に当該溝と
    係合する位置決め用の突起がそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする請求項9記載の高周波トランス。
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