JP2565904Y2 - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JP2565904Y2
JP2565904Y2 JP1991077793U JP7779391U JP2565904Y2 JP 2565904 Y2 JP2565904 Y2 JP 2565904Y2 JP 1991077793 U JP1991077793 U JP 1991077793U JP 7779391 U JP7779391 U JP 7779391U JP 2565904 Y2 JP2565904 Y2 JP 2565904Y2
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守 佐藤
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和光株式会社
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンパクトディスク
(以下、CDと記す)等に記録された情報を再生するデ
ィスクプレーヤのうち、特に車等に装着する車載用のデ
ィスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車載用のディスクプレーヤとして、ボタ
ン操作で簡単にCDの取換えを行なえる自動交換式のC
Dプレーヤが従来よりあった。図11は、この自動交換
式の従来のCDプレーヤ1の概略構造を示している。
【0003】このCDプレーヤ1の機構部は、筐体2内
に複数のダンパ3とバネ4によってフローティング状態
に支持されたメカシャーシ5に形成されている。
【0004】メカシャーシ5の一端側には、マガジン装
着台6が設けられており、このマガジン装着台6に装着
されたCDマガジン7内には、複数のCD8が積重ね状
態に多段収容されている。
【0005】このCDマガジン7には、収容されている
CD8を開口部7a側へ僅かに押出すための押出し機構
(図示せず)が、各段毎に設けられている。
【0006】メカシャーシ5の他端側には、マガジン装
着台6より低い位置にCD再生駆動部10が固定されて
いる。
【0007】CD再生駆動部10は、ディスクテーブル
11を回転駆動しながら、図示しないレーザピックアッ
プを移動させて、ディスクテーブル11上のCDから情
報を読出す。
【0008】CD再生駆動部10の上方には、昇降機構
(図示せず)によって上下に移動する昇降板13が配置
されている。
【0009】この昇降板13のCDマガジン7寄りの一
端13aには、CD吸込み用のローラ14、15が取付
けられている。
【0010】昇降板13の中央部分には、チャック支持
板16が取付けられている。チャック支持板16の一端
16a側は、昇降板13の他端13b側に回動自在に支
持されており、他端16b下面には、CD8の中央部を
ディスクテーブル11に押え付ける(チャッキング)た
めのチャック17が取付けられている。
【0011】また、チャック支持板16の一端16a側
下面には、CDストッパ18が立設されている。
【0012】なお、このチャック板16は、昇降板13
がCD再生駆動部10のディスクテーブル11近くまで
下降すると、チャック17をディスクテーブル11に近
づける方向に回動して、CD8をチャッキングする。
【0013】また、前述したCDマガジン7の押出し機
構を起動させる起動機構(図示せず)は、昇降板13と
ともに上下移動して、任意段のCDを押出させる。
【0014】このように構成されたCDプレーヤ1で
は、CDマガジン7から押出されたCD8が、ローラ1
4、15間にはさまれながら、ストッパ18に当接する
位置まで引出される。
【0015】引出されたCD8は、昇降板13に支持さ
れたまま、CD再生駆動部10方向へ下降し、ディスク
テーブル11にチャッキングされ、回転駆動される。
【0016】なお、ローラ14、15は、CD8がチャ
ッキングされたとき、CD8に接触しないように、上下
に移動し、チャック支持板16の回動によって、CDス
トッパ18もCD8の外周から僅かに離れる。
【0017】また、CD8を再生駆動している最中に車
が振動しても、メカシャーシ5に対する振動は、複数の
ダンパ3とバネ4によって抑制されるため、CD8の再
生駆動に影響は与えない。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディスクプレーヤ1では、大型で重量のある
機構部全体をフローティング状態に支持するために、非
常に大型のダンパ3とバネ4を必要とし、しかも筐体2
との隙間を大きくしなければならず、プレーヤ全体の大
きさが非常に大きくなってしまう。
【0019】このため、CD再生駆動部10をメカシャ
ーシ5にフローティング支持させることが考えられる
が、従来のように、メカシャーシ5に支持された状態で
昇降する昇降板13にチャックを回動支持させていたの
では、このチャックのチャッキングによって、フローテ
ィング状態に支持されたCD再生駆動部の垂直および水
平方向の揺動が規制されてしまう。
【0020】また、従来のようにチャック支持板16の
回動によってCDストッパ18をCD8の外周から離間
させる方式では、チャッキングされたCD8の外周とC
Dストッパ18との隙間を大きくすることができず、C
D再生駆動部10のフローティング支持の水平方向の余
裕が非常に少なくなってしまう。
【0021】本考案はこの課題を解決して、再生駆動部
をフローティング支持できるようにしたディスクプレー
ヤを提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案の第1のディスクプレーヤは、基板と、前記
基板の一端側に配置され、複数のディスクを多段収容す
るディスク収容部と、前記基板の他端側に配置され、上
方からディスクテーブル上に装填されるディスクを、該
ディスクテーブルの回転駆動によって再生するディスク
再生駆動部と、前記ディスク再生駆動部のディスクテー
ブルの上面に対して磁気吸着性を有するチャックと、前
記ディスク再生駆動部を、前記基板にフローティング状
態に支持するダンパ機構と、前記基板上に昇降自在に支
持され、前記ディスク収容部からディスクストッパに当
接する位置まで前記基板の他端方向へ引き出した任意の
ディスクを、前記ディスク再生駆動部に向かって下降さ
せ、該ディスクを前記ディスクテーブルに装填するディ
スク装填機構と、前記ディスク装填機構とともに昇降
し、該ディスク装填機構によるディスクの装填がなされ
ていないとき閉じて、前記チャックを前記ディスクテー
ブルの上方に挟持し、前記ディスク装填機構によるディ
スクの装填がなされたとき水平方向に開いて、前記チャ
ックを解放する複数のチャックレバーとを備えている。
【0023】また、本考案の第2のディスクプレーヤで
は、前記複数のチャックレバーのうち、少なくとも1つ
のチャックレバーを前記基板の他端方向へ水平に開くよ
うに形成し、該チャックレバーの下面に前記ディスクス
トッパを設けている。
【0024】また、第3のディスクプレーヤでは、前記
複数のチャックレバーを上面部に支持し、前記ディスク
装填機構とともに昇降するチャック支持板と、前記チャ
ック支持板の下降を所定位置で規制するストッパとを備
えている。
【0025】
【作用】このように構成されているため、本考案の第1
のディスクプレーヤでは、ディスク収容部からディスク
ストッパに当接するまで基板の他端方向に引き出された
ディスクは、ディスク装填機構によってディスク再生駆
動部のディスクテーブル上に装填される。このとき、デ
ィスク装填機構とともに下降した複数のチャックレバー
が開らき、チャックが解放される。この解放によって自
由になったチャックは、磁気吸着力によって、ディスク
テーブル上のディスクをチャッキングする。チャッキン
グされたディスクは、ダンパ機構によってフローティン
グ状態に支持されたディスク再生駆動部によって再生駆
動される。
【0026】また、第2のディスクプレーヤでは、ディ
スク装填時にディスクストッパーは、基板の他端方向へ
チャックレバーとともに水平移動する。
【0027】また、第3のディスクプレーヤでは、チャ
ックレバーを支持しているチャック支持板の下降が、ス
トッパによって規制される。
【0028】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説
明する。
【0029】図1は一実施例のCDプレーヤ20の平面
図、図2は、図1の一部を省略した平面図、図3は図2
の底面図、図4は一実施例の正面図、図5はその背面図
である。
【0030】このCDプレーヤ20は、機構部を支持す
るためのシャーシ基板22と、筐体を兼ねたシャーシカ
バー23によって中空箱形に形成されている。
【0031】シャーシ基板22の上面22aの左側(正
面からみて)には、マガジン装着台24が取付けられて
いる。
【0032】マガジン装着台24上には、予め複数のC
D8を多段収容しているCDマガジン25が装着されて
いる。CDマガジン25は、このCDプレーヤ20のデ
ィスク収容部を形成している。
【0033】シャーシ基板22とマガジン装着台24と
の間には、昇降用モータ27が取付けられている。昇降
用モータ27の回転軸にはウォームギア28が取付けら
れており、ウォームギア28は、減速ギア29を介し
て、シャーシ基板22の下面に回転自在に支持されてい
る大径ギア30に連結されている。
【0034】大径ギア30には、3つの同一径の小径ギ
ア31、32、33が連結されている。
【0035】各小径ギア31〜33は、ネジシャフト3
5〜37の下端に設けられた連結ギア35a〜37aに
それぞれ連結されている。ネジシャフト35〜37の上
端は、シャーシカバー23に支持されている。
【0036】シャーシ基板22の右端には、CD再生駆
動部40が配置されている。
【0037】CD再生駆動部40は、膨脂製の枠体41
内に一体に形成されている。即ち、鉄製のディスクテー
ブル42は、枠体41に固定されたスピンドルモータ4
3によって回転駆動される。また、レーザピックアップ
44は、枠体41に両端を固定された2本のガイド軸4
5、45に支持されている。
【0038】レーザピックアップ44は、枠体41に一
端を支持されたネジシャフト46のネジ山に係合する連
結体44aを有しており、このネジシャフト46に、ピ
ックアップモータ47の回転力がギアブロック48を介
して伝達されると、レーザピックアップ44は、ガイド
軸45、45に沿って移動する。
【0039】枠体41の上面には、ダンパ取付板50、
51が取付けられている。
【0040】一方のダンパ取付板50には、上方に屈曲
形成されたダンパ取付部50aが設けられており、この
ダンパ取付部50aには、CD再生駆動部40の重さに
対応した小型のダンパ52が取付けられている。
【0041】また、他方のダンパ取付板51には、枠体
41の外側から下方に屈曲形成されたダンパ取付部51
a〜51cが設けられており、各ダンパ取付部51a〜
51cには、前記同様のダンパ53〜55がそれぞれ取
付けられている。
【0042】各ダンパ52〜55の近傍には、下方へ屈
曲形成されたロック部51d〜51fが設けられてお
り、各ロック部51d〜51fには、横方向からV字状
に切欠かれた切欠部57〜59が設けられている。この
切欠部57〜59は、後述するロック部材70、72、
73とともに、CDプレーヤ20のロック機構を形成し
ている。
【0043】このようにしてCD再生駆動部40の四隅
に取付けられた各ダンパ52〜55の自由端52a〜5
5a側は、シャーシ基板22に立設された支持板60〜
63にそれぞれ支持されている。また、各支持板60〜
63と、ダンパ取付板50、51との間には、バネ64
〜67が掛けられており、CD再生駆動部40は、この
CDプレーヤ20のダンパ機構を形成する各ダンパ52
〜55とバネ64〜67によって、シャーシ基板22に
対してフローティング状態に支持される。
【0044】ダンパ取付板51の前方側の切欠部57の
近傍には、シャーシ基板22上に回動自在に支持された
ロック部材70が配置されている。
【0045】ロック部材70には、回動してダンパ取付
板51の切欠部57に係合する突起70aが設けられて
おり、その外周には、上端から中段まで真直ぐに形成さ
れ、中段から突起70a方向へ屈曲して下端まで連続す
るガイド溝71が形成されている。
【0046】また、後方側の切欠部58、59の近傍に
は、シャーシ基板22上に回動自在に支持されたロック
部材72、73が、それぞれ配置されている。2つのロ
ック部材72、73には、回動して切欠部58、59へ
係合する突起72a、73aが設けられ、その下端に
は、ギア部72b、73bが形成されている。
【0047】ロック部材72、73のギア部72b、7
3bは、T字状のスライドレバー74の両端に設けられ
た直線ギア74a、74bにそれぞれ連結されている。
【0048】このスライドレバー74は、シャーシ基板
22の後部に支持されたスライド板75に連結されてい
る。
【0049】スライド板75には、スライドレバー74
の先端74cに係合する穴75aと、上端から長方形状
に切欠かれた切欠部75bと、上部から下方へ真直ぐ形
成され、下部側で穴75aの方向へ下方へ向かうガイド
スリット75cとが設けられている。
【0050】なお、マガジン装着台24とCD再生駆動
部40との間には、後述するローラ支持板94、95に
当接して、押えローラ93を上方へ退避させるローラス
トッパ76、77が立設されている。
【0051】また、マガジン装着台24の後方、CD再
生駆動部40の後方およびローラストッパ76の隣に
は、後述する昇降板80の上下動をガイドするための3
本のガイド支柱78が立設されている。また、支持板6
0とロック部材71との間には、後述するチャック支持
板110の下降を規制するストッパ79が立設されてい
る。
【0052】シャーシ基板22の上方には、T字状に形
成された昇降板80が配置されている。
【0053】この昇降板80の一端80a、前端80b
および他端80cには、ネジシャフト35〜37に螺合
する軸受け81〜83が設けられており、昇降板80
は、ネジシャフト35〜37によって水平に3点支持さ
れている。
【0054】この昇降板80には、CDマガジン25か
ら引き出したCD8をCD再生駆動部40に装填するた
めのディスク装填機構が形成されている。
【0055】即ち、昇降板80の一端80a側には、ロ
ーディングモータ85が取付けられている。このローデ
ィングモータ85の回転軸に取付けられた駆動ギア86
には、減速ギア87が連結され、減速ギア87には平ギ
ア88が連結されている。平ギア88は、シャフト89
を介してウォームギア90に連結され、このウォームギ
アには、ローラギア91が連結されている。
【0056】ローラギア91には、駆動ローラ92の一
端92a側が連結されている。駆動ローラ92の他端側
は、昇降板80の前端80b側に回動自在に支持されて
いる。
【0057】駆動ローラ92の上には、押えローラ93
が当接している。押えローラ93の両端93a、93b
は、ローラ支持板94、95の一端側に支持されてい
る。
【0058】ローラ支持板94、95の他端側は、昇降
板80に回動自在に支持されており、押えローラ93
は、ローラ支持板94、95に掛けられたバネ96、9
6によって、常に駆動ローラ92側へ付勢されている。
【0059】ローラギア91には、2枚重ねの平ギア9
7、98が連結されている。
【0060】後方側の平ギア97は、ほぼ半周分の歯を
有し、この歯のない外周寄りの面には、昇降板80の後
面80d側に設けられた半円状の溝99に係合するピン
97aが突設されている。
【0061】2つの平ギア97、98は、バネ100に
よって圧接しており、平ギア97のピン97aには、ス
ライド板101の一端が101a当接している。
【0062】スライド板101の他端101bは、昇降
板80の他端80c側に回動自在に支持されたキックレ
バー102に当接している。
【0063】キックレバー102には、CDマガジン2
5内のCD8を押出す爪部102aが設けられており、
キックレバー102は、その反対側に突出した突出部1
02bと昇降板80との間に掛けられたバネ103によ
って、時計回りに付勢されている。
【0064】したがって、ローラギア91が所定方向に
回転している間、一方の平ギア98は回転し続けるが、
他方の平ギア97は、ほぼ半回転のみ回転して停止する
ため、そのピン97aに当接しているスライド板101
は、1回往復動する。このため、キックレバー102
は、1回CDマガジン25側へ回動した後、もとの位置
へ戻って停止する。
【0065】昇降板80の一端80a側および前端80
b側の上面には、スペーサ105、106が取付けられ
ている。一方のスペーサ105には、昇降板80の下面
へ貫通する2つの穴(図示せず)が設けられ、他方のス
ペーサ106にも同様の穴が1つ設けられている。
【0066】昇降板80の上方には、チャック支持板1
10が配置されている。
【0067】チャック支持板110の両端110a、1
10bには、下方へ突出するストッパピン111〜11
3が設けられ、各ピン111〜113は、2つのスペー
サ105、106の穴に貫通している。
【0068】ストッパピン112、113の下部には、
チャック支持板110を下方に付勢するためのバネ11
4が取付けられており、チャック支持板110は、下方
からの力を受けると、このバネ114の力に抗して上方
へ移動する。なお、各ストッパピン111〜113は、
前述したストッパ79とともにチャック支持板110の
下降を、シャーシ基板22から所定の高さ位置で停止さ
せる。
【0069】チャック支持板110には、CD再生駆動
部40のディスクテーブル42と同心位置に円形穴11
7が設けられ、その円形穴117には、内部に永久磁石
を有するチャック118が配置されている。
【0070】このチャック118は、チャック支持板1
10上の2つのチャックレバー120、121によっ
て、円形穴117の中央に挟持されている。
【0071】チャックレバー120、121は、円形穴
117をはさんで対称な位置に突設された支軸120
a、121aに回動自在に取付けられている。一方のチ
ャックレバー120は、バネ122によって時計回りに
付勢され、その一端120b側には、ディスクストッパ
123、123が下方に突設されている。
【0072】また、他方のチャックレバー121は、連
結レバー124を介して一方のチャックレバー120に
連結されており、一方のチャックレバー120が、バネ
122の力に抗して反時計回りに回動すると、他方のチ
ャックレバー121も反時計回りに回動する。このた
め、両レバーが開いてチャック118に対する挟持が解
除される。
【0073】なお、昇降板80の一端80a側には、シ
ャーシ基板22後部のスライド板75のガイドスリット
75cに係合するピン125が、後方へ突設され、前端
80bにも、ロック部材70のガイド溝71に係合する
ピン126が突設されている。また、チャックレバー1
20の先端120cは、スライド板75の切欠部75b
に係合している。
【0074】次に、このCDプレーヤ20の動作につい
て説明する。
【0075】所定の高さにある昇降板80のローディン
グモータ85が駆動されると、駆動ローラ92は、押え
ローラ93とともにCD8を引出す方向に回転駆動され
る。また、ローディングモータ85の回転によってキッ
クレバー102が、CDマガジン25方向に回動するた
め、この高さに収容されているCD8は、CDマガジン
25から僅かに引出され、駆動ローラ92と押えローラ
93の間にはさまれながら、図6に示すようにチャック
支持板110方向に引出される。
【0076】CD8の先端が、閉じている状態のチャッ
クレバー120のディスクストッパ123、123に当
接する位置まで引出されると、昇降用モータ27が回転
駆動され、ネジシャフト35〜37が、昇降板80を下
降させる方向に回転する。
【0077】このため、CD8は、駆動ローラ92と押
えローラ93との間にはさまれた状態でCD再生駆動部
40のディスクテーブル42上まで下降する。
【0078】CD8がディスクテーブル42上まで下降
すると、ローラ支持板94、95がローラストッパ76
に当接し、チャック支持板110の下降もストッパ79
およびストッパピン111〜113の当接によって停止
する。
【0079】さらに、昇降板80の下降が続くと、駆動
ローラ92はそのまま下降し、押えローラ93は、上方
に移動するため、CD8に対する支持が解除される。ま
た、この下降によって、昇降板80のピン126にガイ
ド溝71を係合させているロック部材70は、時計回り
に回動し、ピン125にガイドスリット75bを係合さ
せているスライド板75は、昇降板80の他端80c方
向へスライド移動する。
【0080】このため、図7のようにチャック支持板の
110のチャックレバー120、121が開らき、チャ
ック118が解放される。チャックレバーから解放され
たチャック118は、図8に示すようにCD8をはさむ
ようにして鉄製のディスクテーブル42上へ磁気吸着
し、CD8 がチャッキングされる。このとき、一方のチ
ャックレバー120のディスクストッパー123は、チ
ャッキングされたCD8の外周から充分離れた位置まで
水平移動する。
【0081】このとき、各ロック部材70、72、73
の突起70a、72a、73aは、図9に示すように、
CD再生駆動部40の切欠部57〜59から退出し、C
D再生駆動部40は、ダンパ52〜55とバネ64〜6
7によってシャーシ基板22にフローティング状態で支
持される。
【0082】この装填動作が完了すると、CD再生駆動
部40のスピンドルモータ43とピックアップモータ4
7が回転駆動され、CD8が回転して、CD8の音楽情
報が再生される。
【0083】この再生中に、外部から振動が与えられて
も、フローティング状態に支持されたCD再生駆動部4
0には、急激な振動が直接加わらないため、再生動作は
確実になされる。また、チャック118は、永久磁石の
ディスクテーブルに対する磁力によってCD8上に吸着
しているため、CD再生駆動部の揺れを規制しない。ま
た、ディスクストッパー123はCD8の外周から十分
に離間した位置まで退避しており、しかも、チャック支
持板110は、CD8の上面より充分離れた高い位置で
停止しているため、CD再生駆動部40が水平あるいは
垂直方向へ大きく揺れても、CD8がディスクストッパ
ー123やチャック支持板110に当たることはなく、
フローティング状態が維持される。
【0084】他のCD8を再生する場合には、CD再生
駆動部40のスピンドルモータ43とピックアップモー
タ47への駆動が停止された後、昇降用モータ27が逆
回転駆動される。このため、昇降板80は上昇を開始す
る。このとき、再生されたCD8は駆動ローラ9と押え
ローラ93との間にはさまれて、昇降板80とともに上
昇する。また、チャックレバー120、121が閉じ
て、チャック118が挟持される。このとき、CD再生
駆動部40の切欠部57〜59にロック部材70、7
2、73の突起70a、72a、83aが係合して、C
D再生駆動部40は、フローティング支持状態から固定
支持状態となる。
【0085】昇降板80が所定高さまで戻ると、ローデ
ィングモータ85が逆回転駆動され、CDマガジン25
内の元の位置へ戻る。
【0086】次に、昇降板80は、次に再生するCD8
の高さまでに移動した後、前記同様の動作がなされ、新
たなCD8が再生されることになる。
【0087】
【他の実施例】なお、前記実施例では、CD再生駆動部
40の3つの切欠部57〜59に、ロック部材70、7
2、73の突起を回動進出させることによって、CD再
生駆動部40をシャーシ基板22に固定支持するように
していたが、これは、本考案を限定するものでなく、例
えば図10に示すように先細のロックピン130の先端
をCD再生駆動部40′のロック穴131に進入させ
て、CD再生駆動部40′を固定支持するようにしても
よく、その他種々のロック機構を用いることができる。
【0088】また、前記実施例では、2つのチャックレ
バー120、121によって、チャック118の挟持と
その解放を行っていたが、3つ以上のチャックレバーに
よって、チャックを挟持するようにしてもよく、そのチ
ャックレバーの動きも、前記実施例のように回動して開
くだけでなく、平行移動して開くように形成してもよ
い。
【0089】また、前記実施例では、永久磁石を有する
チャック118と、鉄製のディスクテーブル42とによ
ってCDをチャッキングしていたが、ディスクテーブル
42側に、永久磁石を設けるようにしてもよく、他の機
構についても本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形が可能であることは勿論である。
【0090】また、前記実施例では、CDプレーヤに本
考案を適用していたが、レーザディスク等の他種のディ
スクプレーヤについても本考案を同様に適用することが
可能である。
【0091】
【考案の効果】本考案のディスクプレーヤは、前記説明
のように、ディスク再生駆動部のディスクテーブルに対
して磁気吸着力を有するチャックを、ディスク装填機構
とともに昇降する複数のチャックレバーで挟持し、ディ
スク装填時にこの挟持を解放することによって、チャッ
クとディスクテーブルの間にディスクをチャッキングす
るように構成されている。
【0092】このため、チャックによって規制されない
状態でディスク再生駆動部のフローティング支持ができ
る。
【0093】また、このチャックレバーのうち、基板の
他端方向へ開くチャックレバーにディスクストッパを設
けたディスクプレーヤでは、このチャックレバーの開き
によって、ディスクストッパがディスク外周から充分離
間した位置まで移動でき、ディスク再生駆動部を、水平
方向に充分余裕のある状態でフローティング支持するこ
とができる。
【0094】また、チャックレバーを支持しているチャ
ック支持板の下降を、ストッパーによって所定の高さで
停止させるディスクプレーヤでは、ディスク再生駆動部
を、垂直方向に充分余裕のある状態でフローティング支
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】図1の一部を省略した平面図である。
【図3】図2の底面図である。
【図4】一実施例の正面図である。
【図5】一実施例の背面図である。
【図6】一実施例の動作状態を説明する概略平面図であ
る。
【図7】一実施例の動作状態を説明する概略平面図であ
る。
【図8】図7のA−A線概略断面図である。
【図9】一実施例の動作状態を説明する概略平面図であ
る。
【図10】本考案の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図11】従来装置の構造を示す概略正面図である。
【符号の説明】
20 CDプレーヤ 22 シャーシ基板 23 シャーシカバー 24 マガジン装着台 25 CDマガジン 27 昇降用モータ 35〜38 ネジシャフト 40 CD再生駆動部 41 枠体 42 ディスクテーブル 43 スピンドルモータ 44 レーザピックアップ 47 ピックアップモータ 50、51 ダンパ取付板 52〜55 ダンパ 57〜59 切欠部 60〜63 支持板 70 ロック部材 70a 突起 71 ガイド溝 72、73 ロック部材 72a、73a 突起 74 スライドレバー 75 スライド板 76、77 ローラストッパ 79 ストッパ 80 昇降板 81〜83 軸受け 85 ローディングモータ 91 ローラギア 92 駆動ローラ 93 押えローラ 94、95 ローラ支持板 101 スライド板 102 キックレバー 110 チャック支持板 111〜113 ストッパピン 118 チャック 120、121 チャックレバー 123 ディスクストッパ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板の一端側に配置され、複数のディスクを多段収
    容するディスク収容部と、 前記基板の他端側に配置され、上方からディスクテーブ
    ル上に装填されるディスクを、該ディスクテーブルの回
    転駆動によって再生するディスク再生駆動部と、 前記ディスク再生駆動部のディスクテーブルの上面に対
    して磁気吸着性を有するチャックと、 前記ディスク再生駆動部を、前記基板にフローティング
    状態に支持するダンパ機構と、 前記基板上に昇降自在に支持され、前記ディスク収容部
    からディスクストッパに当接する位置まで前記基板の他
    端方向へ引き出した任意のディスクを、前記ディスク再
    生駆動部に向かって下降させ、該ディスクを前記ディス
    クテーブルに装填するディスク装填機構と、 前記ディスク装填機構とともに昇降し、該ディスク装填
    機構によるディスクの装填がなされていないとき閉じ
    て、前記チャックを前記ディスクテーブルの上方に挟持
    し、前記ディスク装填機構によるディスクの装填がなさ
    れたとき水平方向に開いて、前記チャックを解放する複
    数のチャックレバーとを備えたディスクプレーヤ。
  2. 【請求項2】前記複数のチャックレバーのうち、少なく
    とも1つのチャックレバーを前記基板の他端方向へ水平
    に開くように形成し、該チャックレバーの下面に前記デ
    ィスクストッパを設けたことを特徴とする第1項記載の
    ディスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】前記複数のチャックレバーを上面部に支持
    し、前記ディスク装填機構とともに昇降するチャック支
    持板と、前記チャック支持板の下降を所定位置で規制す
    るストッパとを備えたことを特徴とする第1項記載のデ
    ィスクプレーヤ
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