JP2565649Y2 - 光電スイッチ - Google Patents

光電スイッチ

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JP2565649Y2
JP2565649Y2 JP1991068345U JP6834591U JP2565649Y2 JP 2565649 Y2 JP2565649 Y2 JP 2565649Y2 JP 1991068345 U JP1991068345 U JP 1991068345U JP 6834591 U JP6834591 U JP 6834591U JP 2565649 Y2 JP2565649 Y2 JP 2565649Y2
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文則 菊地
一夫 丸島
泰昌 池谷
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サンクス 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、投光器から投光される
スポット光をこのスポット光に対応した所定の受光領域
を有する受光器により受け所定の検出レベルと比較して
物体を検出するようにした光電スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光電スイッチにおいては、投光
器から発せられるスポット光が受光器の受光面に適切に
投影されるように光軸調整を行なう必要がある。そして
このような光軸調整のために、従来では、例えば、受光
器の検出用受光素子に入射するスポット光の強度に応じ
てその出力を表示する表示器を設け、作業者はその表示
器を見ながら受光素子への入射強度が所定の受光レベル
を超えるように受光器の位置或は角度を調整するように
している。
【0003】この場合、設定する受光レベルを物体の検
出をするための検出レベルよりも高いレベルとしておく
ことにより、光軸調整が完了すると、通常の検出状態に
おける投光器からのスポット光の受光状態では、受光素
子に十分に検出レベルを超える光の強度が得られるよう
にしている。これにより、安定した受光状態が得られ、
確実な検出を行なうことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような表示器では、単に検出用受光素子への入射光の強
度を表示するだけであるので、投光器からのスポット光
に対して受光面がどの方向にずれているかという情報が
得られない。従って、作業者は表示器を見ながら受光器
を種々の方向に移動調整してみて入射光の強度が最大に
なる位置を探し出す必要があり、非常に面倒で時間がか
かってしまう不具合がある。
【0005】また、このような光学系の光軸調整におい
ては、上述のような光軸ずれに対する調整を行なって
も、スポット光の入射角度がずれていると検出用受光素
子への入射光強度が不足して安定な検出動作が行なえな
くなる場合があり、従って、入射角ずれに対する調整も
必要である。
【0006】ところが、従来の方法による光軸調整作業
においては、入射光強度が受光レベルに達していない場
合に、それが光軸ずれによるものなのか入射角ずれによ
るものなのかが区別できないため、調整の仕方が複雑で
面倒になると共に、受光レベルのみの表示であるために
確実に光軸調整ができているのかがよくわからない状況
であった。
【0007】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、投光器からのスポット光がどちらにず
れているかという情報と、入射角のずれによる入射光強
度の情報について独立して知ることができ、従って、光
軸調整作業を光軸ずれ及び入射角ずれの夫々に対して独
立して確実且つ迅速に行なうことができる光電スイッチ
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、投光器から投
光されるスポット光を受光器に設けられた検出用の受光
素子にて受光すると共にその検出用の受光素子からの受
光信号を所定の検出レベルと比較して物体を検出するよ
うにした光電スイッチを対象とするものであり、前記
光器の受光領域内の縁部近傍で光軸調整方向に夫々配設
された複数個の光軸モニタ用の受光素子と、これら複数
の光軸モニタ用の受光素子の受光状態に対応して前記光
軸調整方向を表示する複数個の表示部を有する光軸モニ
タ手段と、前記検出用の受光素子に対する前記スポット
光の入射光強度が前記検出レベルよりも高いレベルに設
定された所定の受光レベル以上あるときにこれを表示す
る受光レベル表示手段とを設けて構成したところに特徴
を有する。
【0009】
【作用】本考案の光電スイッチによれば、投光器からの
スポット光が受光器の受光領域に投射されると、そのス
ポット光は受光領域内の縁部近傍で光軸調整方向に夫々
配設された複数個の光軸モニタ用の受光素子にも受けら
れる。このとき、光軸がずれていてスポット光が受光領
域の全体に投射されていないときには、その受光状態に
応じて表示部に光軸調整方向を表示する。また、スポッ
ト光の受光器への入射角度が適正な角度からずれている
場合には、検出用の受光素子によるスポット光の受光レ
ベルが低くなるので、受光レベル表示手段は所定の受光
レベルを超える入射光強度がないことにより、適正な受
光状態である旨の表示がなされない状態となる。
【0010】このような表示状態に対応して、作業者は
光軸モニタ手段の表示部により表示された光軸調整方向
に受光器を移動調整すれば、対応する光軸モニタ用の
光素子にもスポット光が投射されるようになり、即ちす
べての光軸モニタ用の受光素子を受光状態とすることが
でき、これによりスポット光を受光器の受光面の適切な
位置に簡単且つ迅速に調整することができる。
【0011】次に、この状態で、受光器の受光面を光軸
に対して移動しないように保持しながら、スポット光が
適切な入射角で受光器に投影されるように受光器の受光
角度を調整して受光レベル表示手段の表示が行なわれる
ようにすれば、確実に入射角ずれに対する適正な調整を
行なうことができる。
【0012】また、このような光軸モニタ手段及び受光
レベル表示手段を常時動作させることにより、検出動作
中に光軸ずれや入射角ずれが生じても、それらの表示状
態を目視により確認することができるので簡単且つ迅速
に光軸ずれ及び入射角ずれを調整することができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を帯状の検出エリアを有するレ
ーザ式ラインセンサに適用した場合の一実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0014】全体構成を示す図1において、投光器1の
内部には、投光用の半導体レーザ2及びコリメータレン
ズ3が配設されており、この半導体レーザ2から出力さ
れるレーザ光はコリメータレンズ3を介して平行光線に
変換され、前面部1aの窓部を介してスポット光Sとし
て出力されるようになっている。受光器4は投光器1と
対向して配置されるもので、その前面部の受光面4aに
投光器1からのスポット光Sが投射される。
【0015】受光器4において、受光面4aの中央部に
は縦方向に形成された受光スリット4bが設けられ、受
光面4aに投射されたスポット光Sは内部に配設された
集光レンズ5を介して検出用の受光素子としてのフォト
ダイオード6に入射するようになっている。この場合、
スポット光Sの受光面4aに対する投影像は、半導体レ
ーザ2の発光特性により縦長の楕円形状をなしており、
受光面4aの受光スリット4bを含んだ受光領域を覆う
ようになっている。
【0016】受光器4の受光面4aには、受光スリット
4bの周囲に複数個の光軸モニタ用の受光素子たる4個
のフォトダイオード7a乃至7dが配設されている。こ
の場合、4個のフォトダイオード7a乃至7dは、受光
スリット4bの中心を原点としてX方向(横方向)及び
Y方向(縦方向)で、スポット光Sが正規の位置に投射
されているときの受光領域内の縁部近傍に夫々配設され
ている。
【0017】受光器4の上面部には光軸モニタ用の表示
部8が配設されている。この表示部8は十字状に配置さ
れた4個の発光ダイオード9a乃至9dとその中心に位
置する受光レベル表示手段たる発光ダイオード10とに
より構成される。発光ダイオード9a乃至9dは、夫々
フォトダイオード7a乃至7dに対応しているもので、
光軸の4つの修正方向「L(左)」,「R(右)」,
「D(下)」,「U(上)」を示すべく三角形の矢印形
状をした窓部を介して発光表示するようになっている。
そして、中心に位置する発光ダイオード10は、検出用
のフォトダイオード6の受光レベルを表示するためのも
ので、所定の受光レベルを超える受光状態で発光するよ
うになっている。また、受光器4の上面部には出力表示
用の発光ダイオード11及び感度調整用のボリューム1
2等が配設されている。
【0018】次に、図2及び図3を参照して電気的構成
について述べる。図2には、投光器1に配設された投光
回路13及び受光器4に配設された受光回路14の電気
的構成を示している。
【0019】投光回路13において、半導体レーザ2は
レーザダイオード2a及び出力モニタ用のフォトダイオ
ード2bから構成されており、レーザダイオード2aの
陽極端子は直流電源端子15に接続され、陰極端子は出
力用トランジスタ16を介してアースされている。フォ
トダイオード2bの陰極端子は直流電源端子15に接続
され、陽極端子は可変抵抗器17を介してアースされる
と共に、差動アンプ18の負入力端子に接続されてい
る。
【0020】差動アンプ18の正入力端子は、抵抗19
を介して直流電源端子15に接続されると共に抵抗20
を介してアースされており、抵抗20の分担電圧が与え
られるようになっている。差動アンプ18の出力端子
は、制御スイッチ21(例えばアナログスイッチ等から
なり、制御端子に与えられる信号に応じてオンオフす
る)を介した後トランジスタ16のベースに接続される
と共に抵抗22を介してアースされている。
【0021】制御回路23はレーザダイオード2aの発
振を制御するもので、その出力端子Aは制御スイッチ2
1の制御端子に接続され、出力端子Bは差動アンプ18
の正入力端子をアースレベルに落とす制御スイッチ24
(例えばトランジスタ)に接続され、出力端子Cはレー
ザ発振状態を発光ダイオード25aにより点灯表示する
表示回路25に接続されている。制御回路23の入力端
子Dにはキースイッチ装置26が接続され、入力端子E
はリモートインタロック端子Iに接続され、入力端子F
には同期信号端子SSが接続されている。
【0022】この場合、制御回路23はキースイッチ装
置26から「H」レベルのオン信号が与えられると共に
同期信号端子SSから同期信号Vsが与えられると、こ
れに同期して制御スイッチ21オン・オフすると共に制
御スイッチ24をオフ・オンするように制御を行なって
レーザダイオード2aをパルス点灯させる。そして、リ
モートインタロック端子Iから「H」レベルの信号が与
えられるとレーザダイオード2aの発振を停止するよう
になっている。
【0023】次に、受光回路14において、検出用フォ
トダイオード6の陽極端子はアースされ、陰極端子は抵
抗27を介して直流電源端子15に接続されると共に直
流阻止用のコンデンサ28を介して第1アンプ29の入
力端子に接続されている。第1アンプ29の出力端子
は、第2アンプ30を介して積分回路31の入力端子に
接続されると共に、受光レベル表示手段を構成する比較
器32の一方の入力端子に接続されている。積分回路3
1の出力端子はバッファ回路33を介してアナログ出力
端子VAに接続されている。同期信号を発生するパルス
発生器34はタイミング発生回路35を介して積分回路
31の制御入力端子に接続されると共に、同期信号出力
端子SVに接続されている。この同期信号出力端子SV
は投光回路13の同期信号入力端子SSに接続されてい
る。
【0024】比較器32の他方の入力端子は基準電圧を
発生する基準電圧発生回路36に接続され、比較器32
の出力端子は受光レベル表示用の発光ダイオード10を
介して直流電源端子15に接続されている。基準電圧発
生回路36の他方の出力端子は可変抵抗器37を介して
アースされている。検出出力用の比較器38の反転入力
端子は可変抵抗器37の可変出力端子に接続され、非反
転入力端子はバッファ回路33の出力端子に接続されて
いる。比較器38の出力端子は出力表示用の発光ダイオ
ード11を介してnpn形トランジスタ39のベースに
接続されている。トランジスタ39のコレクタは比較出
力端子VCに接続され、エミッタはアースされている。
【0025】さて、光軸調整用の4個のフォトダイオー
ド7a乃至7dは、夫々光軸モニタ手段たる4個のモニ
タ回路40に接続されている。そして、4個のモニタ回
路40の夫々の出力端子には表示部8を構成する4個の
発光ダイオード9a乃至9dに接続されている。また、
4個のモニタ回路40には夫々にパルス発生器34が接
続されており、同期信号Vsが与えられるようになって
いる。
【0026】図3はモニタ回路40の電気的構成を示す
もので、フォトダイオード7a(他のフォトダイオード
7b乃至7dについても全く同様である)の陰極端子は
抵抗41を介して直流電源端子15に接続されると共に
コンデンサ42を介してアースされている。フォトダイ
オード7aの陽極端子は抵抗43を介してアースされる
と共にコンデンサ44を介して比較器45の非反転入力
端子に接続されている。比較器45の非反転入力端子は
バイアス電源46にも接続され、反転入力端子は比較基
準電源47に接続されている。発光ダイオード9a(他
の発光ダイオード9b乃至9dについても全く同様であ
る)の陽極端子はアナログスイッチ48を介して直流電
源端子15に接続され、陰極端子は比較器45の出力端
子に接続されている。アナログスイッチ48のゲートは
上述したようにパルス発生器34に接続されている。
【0027】次に、本実施例の作用について図4乃至図
7をも参照して説明する。
【0028】まず、検出作用の概略について説明する。
即ち、投光回路13において、電源が投入されると共に
キースイッチ装置26のキースイッチがオンされると
(リモートインタロック端子Iは「L」レベルの入力状
態となっている)、制御回路23はレーザダイオード2
aの点灯制御を行なう。この場合、制御回路23は、受
光回路14のパルス発生器34から与えられる所定周期
の同期信号Vsに応じて制御スイッチ21をオン・オフ
すると共に制御スイッチ24をオフ・オンするように制
御する。これにより、トランジスタ16は差動アンプ1
8の差動出力に応じたベース電流でオンオフされ、レー
ザダイオード2aは適切な電流が断続的に流れてパルス
点灯するようになる。
【0029】このとき、モニタ用のフォトダイオード2
bはレーザダイオード2aの発光出力をモニタし、差動
アンプ18によりそのモニタ出力の基準電圧に対する差
を求めてレーザダイオード2aの通電電流を制御してお
り、これによりレーザダイオード2aがその特性上温度
変化に対して発光強度が大きく変動するのを一定の発光
出力となるように制御している。
【0030】また、制御回路23は、このようにレーザ
ダイオード2aに通電してパルス点灯をしているときに
は、出力端子Cから「H」レベルの信号を出力して点灯
状態を表示する発光ダイオード25を通電点灯するよう
になっている。
【0031】さて、このようにしてレーザダイオード2
aから出力されたレーザ光はコリメータレンズ3を介し
て平行光線に変換され、投影像が縦長の楕円形状をなす
スポット光Sとして受光器4の受光面4aに投射され
る。
【0032】受光器4において、スポット光Sは受光ス
リット4bを介して内部に入射すると、集光レンズ5に
より集光されてフォトダイオード6に受けられる。この
場合、受光スリット4bは縦方向に形成されているの
で、実質的にはスポット光Sは、投影像が楕円形となっ
ていても受光スリット4bの形状に対応する帯状の光軸
部分が検出範囲となり、後述するように、この帯状の光
軸部分を遮る物体を検出することになる。
【0033】さて、受光回路14においては、パルス点
灯によるスポット光Sを受けてフォトダイオード6に受
光電流が流れると、その受光による変化成分がコンデン
サ28を介して第1アンプ29に与えられ、この第1ア
ンプ29により増幅されて第2アンプ30に入力され
る。この第2アンプ30は可変抵抗器30aにより増幅
度の調整が行えるようになっており、検出レベルを変更
することができる。
【0034】積分回路31は、第2アンプ30から出力
が与えられると、パルス発生器34からタイミング発生
回路35を介して与えられるタイミング信号に応じて積
分した出力をバッファ回路33を介してアナログ出力端
子VAに出力する。この場合、前述のように検出範囲が
帯状をなす光軸部分であり、物体によって検出範囲を遮
る幅が異なると、物体により遮光された幅に応じてフォ
トダイオード6に入射する光の強度が変化するので、ア
ナログ出力端子VAに現れる出力電圧Vaの大きさが異
なる。つまり、アナログの出力電圧Vaの大きさに応じ
て検出物の遮光幅まで判定することができるのである。
【0035】バッファ回路33からの出力電圧Vaは比
較器38にも入力されており、その入力電圧が予め基準
電圧発生回路36から与えられている比較基準電圧より
も大きい場合に、比較器38は「H」レベルの信号を出
力する。これにより、検出表示用の発光ダイオード11
に通電点灯すると共にトランジスタ39をオンさせて比
較出力端子VCの出力をオープン状態から「L」レベル
に反転して検出状態を示す信号として出力する。
【0036】さて、上述のような検出動作を行なう場合
に、スポット光Sは図5(a)に示すように受光器4の
受光面4aに正しく投影されていることが必要である。
即ち、例えば、図5(c)に示すように、スポット光S
が受光器4の受光面4aに投影されていない光軸ずれの
場合や、或は同図(b)に示すように受光面4aには投
影されているが、入射角ずれを起こしているためにフォ
トダイオード6への入射強度が所定以上ない場合等には
安定した検出動作が行なえないので、受光器4の設置位
置を正しい位置に修正する必要があり、以下にその光軸
調整について説明する。
【0037】(1)光軸ずれの調整 いま、受光器4の設置位置が、図4(b)に示すように
スポット光Sに対して上方にずれている場合を例にとっ
て述べる。この場合には、受光スリット4bの周りに配
設されたフォトダイオード7a乃至7dのうち上側にあ
るフォトダイオード7cにはスポット光Sが投影されな
い状態となっている。
【0038】この状態で、フォトダイオード7a,7
b,7dが接続されたモニタ回路40においては、スポ
ット光Sの入射によりフォトダイオード7a,7b,7
dに電流が流れると、この受光電流により発生する電圧
信号はコンデンサ44を介して比較器45に入力され
る。このとき、比較器45にはバイアス電源46による
バイアス電圧VBを加えた電圧(図6(a)参照)が与
えられる。
【0039】フォトダイオード7a,7b,7dにスポ
ット光Sが確実に投影され、実質的に受光状態にあると
きには、比較器45に入力される電圧は比較基準電源4
7から与えられている比較基準電圧Vthよりも大きく
なるので、比較器45は「H」レベルの信号を出力す
る。従って、同期信号Vs(図6(b)参照)がアナロ
グスイッチ48に与えられた場合でも、発光ダイオード
9a,9b,9dには電流が流れないので発光しない
(図6(c)参照)。つまり、スポット光Sを受光して
いるフォトダイオード7a,7b,7dに対応する発光
ダイオード9a,9b,9dは「点灯」しないのであ
る。
【0040】一方、スポット光Sを受光していないフォ
トダイオード7cは受光電流が流れないので、そのモニ
タ回路40における比較器45の入力端子にはバイアス
電圧VBのみとなる。この場合には、比較基準電圧Vt
hよりも低いので、比較器45は「L」レベルの出力状
態となる。そして、この状態で、アナログスイッチ48
に同期信号が与えられると、そのタイミングで発光ダイ
オード9cに通電されてアナログスイッチ48がオンし
ている期間中発光する。そして、このような非受光状態
が継続すると、発光ダイオード9cは同期信号が入力す
る度に通電されるので断続的に発光するようになり、
「点灯」状態として視認できるパルス点灯状態となる。
【0041】尚、上述のようにフォトダイオード7cに
全く入射光がない場合に加えて、フォトダイオード6に
僅かに光が入射するのみで比較器45に対する入力信号
のレベルとしては図6(a)に示すような比較基準電圧
Vthに達しない場合も含めて実質的な非受光状態であ
るとし、発光ダイオード9cをパルス点灯状態とするよ
うにしている。
【0042】この発光ダイオード9cによるパルス点灯
状態では、図4(b)に示すように、「D(下)」方向
を示す矢印の点灯表示状態となり、これにより、受光器
4の光軸調整方向が下方であることが示される。つま
り、スポット光Sの光軸が下方にずれているので、受光
器4を下方に移動するように調整すれば良いことを表示
しているのである。
【0043】次に、上記の表示に従って下方に受光器4
を移動調整してゆくと、フォトダイオード7cにもスポ
ット光Sが入射するようになり、モニタ回路40は発光
ダイオード9cをパルス点灯状態から消灯状態にする。
この結果、全ての発光ダイオード9a乃至9dが消灯状
態となる。つまり、このように全ての発光ダイオード9
a乃至9dが消灯状態になって光軸調整方向の表示がな
くなると、図4(a)に示すように、スポット光Sが受
光面4aの正しい位置に投影されている状態が得られる
のである。
【0044】尚、上述と異なり、受光器4の受光面4a
に対してスポット光Sが上方,左方,右方或は下方を含
めてこれらの組み合わせ方向にずれている場合には、夫
々に対応した光軸調整方向を示す発光ダイオード9a乃
至9dがパルス点灯状態となり、受光器4の調整方向を
表示するようになるので、作業者はその表示部8を視認
しながら簡単に光軸を調整することができる。
【0045】また、モニタ回路40において、バイアス
電圧VBを加算してレベルを上げた状態の信号を比較器
45に入力して比較を行なうのは、コンデンサ44を介
して入力される信号が交流成分のみであり、ノイズに対
する誤検出が発生するのを防止するためである。
【0046】(2)入射角ずれの調整 上述のようにして光軸ずれが調整された状態であって
も、先に述べたように、図4(b)に示す如く入射角が
ずれていると、検出用のフォトダイオード6へのスポッ
ト光Sの入射が不十分となるため、安定した検出状態が
得られなくなる。そこで、次のようにしてスポット光S
の入射強度のレベルをチェックして入射角ずれを調整す
る。
【0047】即ち、安定した検出を行なうためには、比
較器38に設定された基準電圧発生器36による検出レ
ベルよりも高いレベルの入射光強度が必要であるので、
フォトダイオード6に入射された光の強度を比較器32
においてそのレベルを判定するようになっている。比較
器32には検出レベルよりも高く設定された受光レベル
を示す基準電圧が基準電圧発生器36から与えられてお
り(図7参照)、その受光レベルを超えると「L」レベ
ルの信号を出力して発光ダイオード10に通電して発光
させるようになっている。そして、このときスポット光
Sによる受光信号はパルス点灯に応じたタイミングで与
えられるので、発光ダイオード10は断続的に発光する
パルス点灯状態となって「点灯」状態の表示を行なう。
【0048】上述と異なり、入射角がずれている場合に
はスポット光Sによるフォトダイオード6への入射光の
強度が不足するため、比較器32の出力は「H」レベル
となり、発光ダイオード10は消灯状態となる。この場
合には、受光面4aの位置をずらさないようにして入射
角を適宜変化させ、発光ダイオード10が「点灯」状態
となるまで調整をして最適な受光状態を得るようにす
る。これにより、発光ダイオード10が「点灯」状態に
なれば、十分な入射光強度が得られることになって安定
な検出状態とすることができる。
【0049】このような本実施例によれば、受光器4の
受光面4aに配設されたフォトダイオード7a乃至7d
により投光器1からのスポット光Sを受け、非受光状態
であるときに表示部8の発光ダイオード9a乃至9dに
より光軸調整方向を指示するように点灯させるので、簡
単且つ迅速にスポット光Sを受光面4aの正しい位置に
調整することができる。
【0050】また、検出用のフォトダイオード6により
受けた受光信号のレベルを比較器32により比較して、
受光レベルを設定する基準電圧発生器36からの基準電
圧を超えているときに発光ダイオード10を点灯表示さ
せるようにしたので、上述の光軸ずれに対する調整をし
た後に、スポット光Sの入射角ずれに対する調整のみを
独立して行なうことができ、確実に入射角ずれに対する
調整を行なうことができる。
【0051】尚、上記実施例においては、複数個の受光
素子として4個のフォトダイオードを使用したが、これ
に限らず、例えば8個用いて8方向に対して表示するよ
うにしても良いし、或は2方向のみの場合には2個だけ
用いるようにしても良い。
【0052】また、上記実施例においては、受光レベル
表示手段として発光ダイオード10を用いる構成とした
が、これに限らず、例えば、入射光強度をアナログ的に
表示するレベルインジケータ等を用いて受光レベルを表
示するようにしても良い。
【0053】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の光電スイ
ッチによれば、受光器の受光領域内の縁部近傍に光軸調
整方向に配設した複数個の光軸モニタ用の受光素子によ
り投光器からのスポット光を受け、それらの受光状態に
応じて光軸モニタ手段により、光軸調整方向を表示する
と共に、受光レベル表示手段により、スポット光の検出
用の受光素子への入射光強度が受光レベルを超えたか否
かを表示するようにしたので、受光器に対するスポット
光の光軸ずれ及び入射角ずれを夫々独立して認識するこ
とができ、光軸調整作業にあたっては光軸ずれを調整し
た後に入射角ずれを調整すれば、確実に光軸調整が行な
うことができ、しかも、簡単且つ迅速に行なうことがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体構成の斜視図
【図2】全体の電気的構成図
【図3】モニタ回路の電気的構成図
【図4】光軸調整の作用説明図
【図5】光軸と受光器の位置関係を示す図
【図6】各部の信号波形説明図
【図7】受光レベル及び検出レベルの説明図
【符号の説明】
1は投光器、2は半導体レーザ、2aはレーザダイオー
ド、3はコリメータレンズ、4は受光器、4bは受光ス
リット、5は集光レンズ、6はフォトダイオード(検出
用の受光素子)、7a〜7dはフォトダイオード(光軸
モニタ用の受光素子)、8は表示部、9a〜9dは光軸
調整方向表示用の発光ダイオード、10は受光レベル表
示用の発光ダイオード(受光レベル表示手段),11は
出力表示用の発光ダイオード、13は投光回路、14は
受光回路、18は差動アンプ、21は制御スイッチ、2
3は制御回路、26はキースイッチ装置、31は積分回
路、34はパルス発生器、35はタイミング発生回路、
40はモニタ回路(光軸モニタ手段)、45は比較器、
46はバイアス電源、47は比較基準電源、48はアナ
ログスイッチである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 池谷 泰昌 東京都立川市曙町三丁目5番3号 サン クス株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−66085(JP,U) 実開 昭51−5965(JP,U) 実開 昭49−39972(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光器から投光されるスポット光を受光
    器に設けられた検出用の受光素子にて受光すると共にそ
    の検出用の受光素子からの受光信号を所定の検出レベル
    と比較して物体を検出するようにした光電スイッチにお
    いて、 前記受光器の受光領域内の縁部近傍で光軸調整方向に夫
    々配設された複数個の光軸モニタ用の受光素子と、 これら複数の光軸モニタ用の受光素子の受光状態に対応
    して前記光軸調整方向を表示する複数個の表示部を有す
    る光軸モニタ手段と、 前記検出用の受光素子に対する前記スポット光の入射光
    強度が前記検出レベルよりも高いレベルに設定された所
    定の受光レベル以上あるときにこれを表示する受光レベ
    ル表示手段とを具備したことを特徴とする光電スイッ
    チ。
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