JP2565468Y2 - 無給油式回転ベーンポンプ - Google Patents

無給油式回転ベーンポンプ

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JP2565468Y2
JP2565468Y2 JP1993073063U JP7306393U JP2565468Y2 JP 2565468 Y2 JP2565468 Y2 JP 2565468Y2 JP 1993073063 U JP1993073063 U JP 1993073063U JP 7306393 U JP7306393 U JP 7306393U JP 2565468 Y2 JP2565468 Y2 JP 2565468Y2
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JP
Japan
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bearing
vane pump
bearing portion
rotary vane
recess
Prior art date
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JP1993073063U
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English (en)
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JPH0738688U (ja
Inventor
喜義 田川
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Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、無給油式回転ベーンポ
ンプに関し、特にベーンポンプ本体のローター軸を支持
する支持手段の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記回転ベーンポンプにおいては、実公
昭61−18235号公報等に記載されたように、従来
一般に、図2に示したように、ベアリング22が内装さ
れた軸受け部20を連結筒30を介してハウジング40
外部に離隔させて備えている。そして、ベーンポンプ本
体60のローター軸10をハウジング40外部に突出さ
せて、そのローター軸10を上記連結筒30内部を貫通
させて軸受け部20にベアリング22を介して回転自在
に支持している。
【0003】ここで、軸受け部20をハウジング40外
部に離隔させて備えている理由は、ベーンポンプ本体6
0が発する熱が軸受け部20に直接に容易に伝わって、
軸受け部20に内装されたベアリング22が高温とな
り、ベアリング22の寿命が縮まるのを防ぐためであ
る。
【0004】連結筒30には、空気孔32を開口して、
連結筒30内空間を大気圧状態に保持している。そし
て、ローター軸10とそれを貫通させたハウジングの貫
通孔との間の隙間42を通して連結筒30内空間に働く
ベーンポンプ本体60からの吸引力又は吹出力を受け
て、軸受け部20に内装されたベアリング22に充填さ
れたグリスが連結筒30内を通してハウジング40内に
吸引されたりベアリング22外部に吹き出したりするの
を防いでいる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
転ベーンポンプにおいては、ベーンポンプ本体60が発
する熱の多くが連結筒30の周壁を通して軸受け部20
に容易に伝わって、軸受け部20に内装されたベアリン
グ22が高温となってしまった。
【0006】ベーンポンプ本体60が発する熱が軸受け
部20に伝わりにくくするために、図3に示したよう
に、連結筒30周囲にその両側がハウジング40と軸受
け部20とで囲まれた断面コの字状の窪み50を設け
て、連結筒30の外径を軸受け部20の外径より小径に
形成することが考えられる。そして、連結筒30の周壁
を薄肉化して、連結筒30を通してベーンポンプ本体6
0から軸受け部20に伝えられる熱の伝導率を低く抑え
ることが考えられる。
【0007】しかしながら、そうした場合においても、
ベーンポンプ本体60が発する熱で軸受け部20が加熱
されて、軸受け部20に内装されたベアリング22が高
温となってしまった。
【0008】その原因は、窪み50の開口部が広く開口
していないために、窪み50内側の軸受け部外側面24
周辺に大気が円滑に流入、循環できずに、軸受け部外側
面24が大気で効率良く迅速に冷却されないことと、軸
受け部外側面24がベーンポンプ本体60方向を向いて
いて、その軸受け部外側面24から放射される放射熱
が、大気中に円滑に放射されずに、軸受け部外側面24
に対向するベーンポンプ本体60に放射されて連結筒3
0を介して軸受け部20に再び流入してしまうことに起
因していると推測される。
【0009】本考案は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、ベーンポンプ本体が発する熱で軸受け部が加
熱されて、軸受け部に内装されたベアリングが高温との
なるのを防ぐことのできる無給油式回転ベーンポンプ
(以下、回転ベーンポンプという)を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の回転ベーンポンプはハウジング外部にベア
リングが内装された軸受け部を連結筒を介して備えて、
前記ハウジング外部に突出したローター軸を前記軸受け
部に前記ベアリングを介して回転自在に支持した回転ベ
ーンポンプにおいて、前記連結筒周囲にその両側が前記
ハウジングと軸受け部とで囲まれた窪みを設けて、連結
筒の周壁を薄肉化すると共に、前記窪み内側を向く前記
軸受け部外側面を窪み外方に向けて斜めにカットしたこ
とを特徴としている。
【0011】
【作用】本考案の回転ベーンポンプにおいては、ハウジ
ングと軸受け部とを連結する連結筒周囲に窪みを設け
て、連結筒の周壁を薄肉化している。
【0012】そのため、連結筒を通してベーンポンプ本
体から軸受け部に伝えられる熱の伝導率が低く抑えられ
る。
【0013】また、本考案の回転ベーンポンプにおいて
は、連結筒周囲の窪み内側を向く軸受け部外側面を窪み
外方に向けて斜めにカットしている。そして、窪みの断
面形状をほぼレの字状として、窪みの開口部を広く開口
している。そして、窪み内側の軸受け部外側面周辺に外
気が円滑かつ大量に流入、循環できるようにしている。
【0014】そのため、その窪み内側の軸受け部外側面
周辺に円滑かつ大量に流入、循環する外気でベーンポン
プ本体が発する熱で高温となり易い軸受け部外側面周辺
が効率良く冷却される。それと共に、斜めにカットされ
た軸受け部外側面が、ベーンポンプ本体方向を向かず
に、窪み外方の大気中に向くこととなって、軸受け部外
側面から発せられる放射熱が大気中に効率良く直接に放
射される。さらに、軸受け部外側面を窪み外方に向けて
斜めにカットしているため、軸受け部外側面を窪み外方
に向けて垂直にカットした場合と比べて、軸受け部外側
面の面積が広がって、その軸受け部外側面から外気中に
熱放射が効率良く迅速に行われる。
【0015】その結果、軸受け部の温度が低く抑えられ
て、軸受け部に内装されたベアリングが高温となるのが
防止されると推測される。
【0016】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に従い説明す
る。図1は本考案の回転ベーンポンプの好適な実施例を
示し、詳しくはその軸受け部周辺の拡大断面図を示して
いる。以下に、この回転ベーンポンプを説明する。
【0017】図の回転ベーンポンプでは、連結筒30周
囲にその両側がハウジング40と軸受け部20とで囲ま
れた窪み50を設けて、連結筒30の外径を軸受け部2
0の外径より小径に形成している。そして、連結筒30
の周壁を薄肉化している。具体的には、連結筒30周壁
の肉厚を軸受け部20周壁の肉厚に比べて数分の1に薄
肉化している。そして、連結筒30を介してベーンポン
プ本体60から軸受け部20に伝えられる熱の伝導率を
低く抑えている。
【0018】窪み50内側を向く軸受け部外側面24
は、窪み50外方に向けて45度等に斜めにカットして
いる。そして、窪み50の断面形状をほぼレの字状に形
成して、窪み50の開口部を広く開口していると共に、
軸受け部外側面24の面積を広げている。そして、窪み
50内側の軸受け部外側面24周辺に外気が円滑かつ大
量に流入、循環するようにして、ベーンポンプ本体60
が発する熱で高温となり易い軸受け部外側面24周辺が
外気で効率良く円滑に冷却されるようにしている。それ
と共に、斜めにカットされた広い面積を持つ軸受け部外
側面24から熱が効率良く迅速に大気中に放散されるよ
うにしている。さらに、軸受け部外側面24を窪み50
外方の大気中に向けて、軸受け部外側面24から発せら
れる放射熱が大気中に効率良く直接に放射されるように
している。
【0019】その他は、前述図1又は図2に示した回転
ベーンポンプと同様に構成している。
【0020】実験結果によれば、ベーンポンプ本体60
が同一構造をした同一大きさの前述図2又は図3に示し
た回転ベーンポンプと上述図1に示した回転ベーンポン
プとにおいて、通常の連続運転を行った場合に、図2に
示した回転ベーンポンプに比べて図1に示した回転ベー
ンポンプでは、その軸受け部20に内装されたベアリン
グ22の温度が約11℃低く抑えられてそのベアリング
22の平均寿命が約50%伸びることが判明した。ま
た、図3に示した回転ベーンポンプに比べて図1に示し
た回転ベーンポンプでは、その軸受け部20に内装され
たベアリング22の温度が約6℃低く抑えられてそのベ
アリング22の平均寿命が約18〜25%伸びることが
判明した。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の回転ベー
ンポンプによれば、ベーンポンプ本体が発する熱で軸受
け部が高温に加熱されるのを防ぐことができる。そし
て、軸受け部に内装されたベアリングが高温となって、
ベアリングが焼き付きを起こしたり、ベアリングの寿命
が縮まったりするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転ベーンポンプの軸受け部周辺の拡
大断面図である。
【図2】従来の回転ベーンポンプの軸受け部周辺の拡大
断面図である。
【図3】従来の回転ベーンポンプの軸受け部周辺の拡大
断面図である。
【符号の説明】
10 ローター軸 20 軸受け部 22 ベアリング 24 軸受け部外側面 30 連結筒 32 空気孔 40 ハウジング 50 窪み 60 ベーンポンプ本体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング外部にベアリングが内装され
    た軸受け部を連結筒を介して備えて、前記ハウジング外
    部に突出したローター軸を前記軸受け部に前記ベアリン
    グを介して回転自在に支持した回転ベーンポンプにおい
    て、前記連結筒周囲にその両側が前記ハウジングと軸受
    け部とで囲まれた窪みを設けて、連結筒の周壁を薄肉化
    すると共に、前記窪み内側を向く前記軸受け部外側面を
    窪み外方に向けて斜めにカットしたことを特徴とする無
    給油式回転ベーンポンプ。
JP1993073063U 1993-12-20 1993-12-20 無給油式回転ベーンポンプ Expired - Lifetime JP2565468Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993073063U JP2565468Y2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 無給油式回転ベーンポンプ

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JP1993073063U JP2565468Y2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 無給油式回転ベーンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0738688U JPH0738688U (ja) 1995-07-14
JP2565468Y2 true JP2565468Y2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=13507523

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JP1993073063U Expired - Lifetime JP2565468Y2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 無給油式回転ベーンポンプ

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003234835A1 (en) * 2002-05-20 2003-12-02 Ts Corporation Vacuum pump
JP4520133B2 (ja) * 2003-11-05 2010-08-04 株式会社日立製作所 スクロール式流体機械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6118235U (ja) * 1984-07-04 1986-02-01 株式会社クボタ 粉粒体供給装置
JPH01124094U (ja) * 1987-10-21 1989-08-23

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JPH0738688U (ja) 1995-07-14

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