JP2565433Y2 - 電気浸透脱水機の電極板用リベットキャップ - Google Patents

電気浸透脱水機の電極板用リベットキャップ

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JP2565433Y2
JP2565433Y2 JP4673293U JP4673293U JP2565433Y2 JP 2565433 Y2 JP2565433 Y2 JP 2565433Y2 JP 4673293 U JP4673293 U JP 4673293U JP 4673293 U JP4673293 U JP 4673293U JP 2565433 Y2 JP2565433 Y2 JP 2565433Y2
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JP
Japan
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electrode plate
rivet
cap
electroosmotic dehydrator
rivet cap
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JP4673293U
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史朗 近藤
治 室井
純 石原
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神鋼パンテツク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気浸透脱水機におけ
る電極板用リベットキャップ、さらに詳しくは、電気浸
透脱水機における電極板を、ダイヤフラム基板内に内装
着された芯体と電極板とを電気的通電状態にするための
給電板に取り付けるためのリベットに嵌着される電極板
用リベットキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、汚泥の脱水を行うに際し、フィル
タープレス等の脱水機の濾室内に電極板を設置し、その
電極板に通電して濾室内に電気浸透作用を生じさせ、そ
れによって圧搾脱水時における脱水効率を高める電気浸
透脱水機が普及しつつある。
【0003】すなわち、この電気浸透脱水機は図4に示
すように一対の濾板11a,11b 間を濾室として形成し、そ
の濾室内に一対の濾布12a,12b が設けられてなるとも
に、該濾布12a,12b と濾板11a,11b 間に電極板4,4が
設けられ、さらに一方の電極板4の外面側、すなわち一
方の濾板11a 側にダイヤフラム基板7が取付けられた構
成にしてなるものである。そして図3に示すように、ダ
イヤフラム基板7内の前記一方の電極板4に対応する位
置には金属製の芯体5が設けられ、しかも該ダイヤフラ
ム基板7の電極板4側に、該電極板4と芯体5とを電気
的通電状態にする給電板6が設けられている。
【0004】そして、前記電気浸透脱水機の電極板4に
は、電極板4を給電板6にリベット3で固定するため
に、図5に示すようにリベット3の頭部3aを装着する凹
部8が形成されている。
【考案が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら、上記のような電気浸透脱水
機において脱水する時には、前記電極板4に通電して電
気浸透作用を生じさせる際に、通電によって電極板4の
表面に電気的消耗が生ずるとともに、リベット周囲の凹
部8の内壁面にも電気的消耗が生ずる。
【0006】このため、打ち込まれているリベット3が
凹部8の内壁面から浮いた状態となり、さらに電気的消
耗が進むと電極板4が脱落するおそれがあるという問題
があった。
【0007】また、電極板4は通常炭素材料等の比較的
硬い材質からなり、且つ電極板4を給電板6に固定する
ためのリベット固定部の周囲に凹部8が存在するため、
この凹部8内に濾布12a が不用意に入り込むとともにそ
の開口端縁に引っ掛かり、濾布12a が損傷するおそれも
ある。
【0008】従来はこの問題を解決するために、電極板
4の凹部8の底面側にナイロン等の薄い絶縁体を貼るこ
とが行われていた。
【0009】しかし、上記のような薄い絶縁体を凹部8
内に張っていく作業は、1枚の電極板4にリベット凹部
8が複数存在するため、非常に手間のかかる作業であっ
た。
【0010】本考案は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、電気浸透脱水機における電極
板のリベット周囲の凹部内壁面の電気的消耗を簡易に防
止すると同時に、電極板の凹部内への濾布の不用意な入
り込みを防止し、ひいては電極板の脱落防止と濾布の損
傷を防止することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような課
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段は、電気浸透脱水機における電極板4を、
ダイヤフラム基板7内に内装着された芯体5と前記電極
板4とを電気的に通電状態にするための給電板6に取り
付けるためのリベット3に嵌着される電極板用リベット
キャップであって、前記リベット3の頭部3aを装着すべ
前記電極板4に形成された凹部8に、該電極板4の
表面が平面状になるような状態で嵌入可能であり、且つ
前記リベット3が通電される面に露出しないよう該リベ
ット3の頭部3aに外嵌可能に形成され、しかも全体が絶
の弾性材料で構成されていることを特徴とする構成
にしてなる。
【0012】
【作用】すなわち、上記のような構成からなるリベット
キャップ1を前記リベット3の頭部3aに外嵌すべく、前
記凹部8内に嵌入すると、リベット3周囲の凹部8の内
壁面は絶縁され電気的消耗を生じることがないため、リ
ベット3がゆるみ、ひいては電極板4が脱落することを
防止できることとなる。
【0013】また、電極板4の凹部8に前記リベットキ
ャップ1が埋設されることとなるため、濾布12a が電極
板4の凹部8の側縁部に引っ掛かることがなくなり、従
って濾布12a の損傷も防止されることとなるのである。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面に従って
説明する。
【0015】図1及び図2において1はゴムからなる平
面円形状のリベットキャップであり、底面にはリベット
頭部3aを外嵌する嵌入凹部2が形成されてなる。
【0016】そして、このような構成からなるリベット
キャップ1は、電極板4を給電板6に取り付けるための
リベット3に外嵌すべく、電極板4の凹部8内に嵌入し
て使用されるものである。
【0017】ここで、上記リベット3による電極板4と
給電板6との取付部近辺並びに関連する電気浸透脱水機
の電極板の構造について説明すると、図3及び図5にお
いて4は炭素材料からなる電極板で、該電極板4の背面
側にはダイヤフラム基板7が取付けられている。5は該
ダイヤフラム基板7の内部に埋め込み状態で内装着され
たステンレス鋼からなる芯体である。
【0018】6は前記電極板4と芯体5とを電気的通電
状態にするための銅製の給電板で、前記ダイヤフラム基
板7と電極板4間に介装されている。
【0019】8は、前記給電板6と対面する電極板4の
所定位置に形成された凹部で、該凹部8内に頭部3aが装
着されるべく、リベット3が該給電板6と電極板4に取
付けられている。
【0020】上述のようなリベットキャップ1を図3及
び図4に示すような電気浸透脱水機における電極板4の
リベット用として使用する場合について説明すると、ま
ず電極板4の凹部8内に前記リベットキャップ1を押し
込む。
【0021】この時、リベットキャップ1にはリベット
頭部3aを外嵌する嵌入凹部2が底面2に形成されている
ため、リベットの頭部3aが該凹部2に嵌入され、リベッ
トキャップ1が完全に電極板4の凹部8に嵌合され、そ
の結果、該凹部8がリベットキャップ1で埋設されて、
電極板4表面が平面状となる。
【0022】この状態で電極板4に通電した場合、前記
リベットキャップ1が埋め込まれている部分はリベット
キャップ1が絶縁体からなるため通電されず、従って電
極板4のリベット3周囲の凹部8の内壁面には電気的消
耗は生じないこととなる。
【0023】このため、凹部8内の壁面の浸食によりリ
ベット3が浮くこともなくなり、電極板4が脱落するお
それがない。
【0024】また、濾布12a,12b が電極板4に触れて
も、電極板4表面に凹凸がないため、凹部8に濾布12a,
12b が入りこみ損傷するということがない。
【0025】尚、上記実施例では、リベットキャップ1
はゴム製としたが、リベットキャップ1の材質はこれに
限定されず、要は弾性を有する絶縁材料であればよい。
【0026】また、上記実施例では底面に形成された嵌
入凹部2はリベット頭部3aを嵌合できる形状であるが、
嵌入凹部2の形状はこれに限定されず、要はリベットキ
ャップ1がリベット3の頭部3aに外嵌可能で、電極板4
の凹部8に嵌入されればよい。
【0027】従って、リベットキャップ1の底面に形成
される嵌入凹部2は上面まで貫通された孔でもよく、こ
の場合リベットキャップ1は略リング状となる。
【0028】このような略リング状のリベットキャップ
1を使用する場合、リベットキャップ1を電極板4の凹
部8に装着してからリベット3で固定することもでき
る。
【0029】さらに、電極板4の材質も上記実施例の炭
素材料には限られず、また芯体5の材質もステンレス鋼
に限定されない。
【0030】また、給電板6の素材も銅に限定されず、
要は導電性のある材料が用いられていればよいのであ
る。
【0031】尚、上記実施例では、濾布固定式の電気浸
透脱水機の電極板において用いる場合について説明した
が、これに限らず濾布走行式の電気浸透脱水機の電極板
に本考案のリベットキャップを使用することも可能であ
る。
【0032】
【考案の効果】叙上のように、本考案は、電気浸透脱水
機の電極板を固定するリベット周囲の凹部に、絶縁材料
からなるリベットキャップを嵌合することで、容易に電
極板のリベット周囲の電気的消耗を防ぎ、よってリベッ
トの緩みを防止し、ひいては電極板の脱落を防止できる
という効果が得られる。
【0033】また、電極板表面に凹凸がなくなるため、
濾布が凹部に引っ掛かり、損傷するということがなくな
り、濾布の耐久性が高まるという効果も得られる。
【0034】さらに、リベットキャップをすることによ
ってリベットが通電される面に露出することがなくなる
場合には、リベット自体を絶縁体で構成する必要がなく
なるため、リベット自体の材質を問わなくなるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としてのリベットキャップの平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】電気浸透脱水機の要部拡大断面図。
【図4】同概略断面図。
【図5】リベット取付部近辺の構造を示す要部拡大断面
図。
【図6】一実施例の使用状態を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…リベットキャップ 2…凹部 3…リベット 4…電極板 8…リベット周囲凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気浸透脱水機における電極板(4) を、
    ダイヤフラム基板(7) 内に内装着された芯体(5) と前記
    電極板(4) とを電気的に通電状態にするための給電板
    (6) に取り付けるためのリベット(3) に嵌着される電極
    板用リベットキャップであって、前記リベット(3) の頭
    部(3a)を装着すべく前記電極板(4) に形成された凹部
    (8) に、該電極板(4) の表面が平面状になるような状態
    嵌入可能であり、且つ前記リベット(3) が通電される
    面に露出しないよう該リベット(3) の頭部(3a)に外嵌可
    能に形成され、しかも全体が絶縁性の弾性材料で構成さ
    れていることを特徴とする電気浸透脱水機の電極板用リ
    ベットキャップ。
JP4673293U 1993-08-27 1993-08-27 電気浸透脱水機の電極板用リベットキャップ Expired - Lifetime JP2565433Y2 (ja)

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