JPS5942160Y2 - 電解装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電解装置に関し、特にイオン整水器の電解槽
の注水時の漏電、感電防止を図った電解装置に関する。

水の電気分解においては、水中に含まれるカルシューム
、マグネシューム、ナトリュームなどの無機物が電極、
槽壁その他槽内の各部に付着する。

中でも陰極電極への付着、汚れがはげしい。

このような状態で電解装置を長期使用していると、電解
効率を著しく低下させ、最終的には電解不能の状態とな
る。

電解装置の一種であるイオン整水器は一般家庭で使用さ
れるものであり、各家庭で定期的に電解槽を分解して槽
内の陰極電極、隔膜などの抜出し、清掃しなげればなら
ない。

この場合、電解槽に電源が入ったまま分解すると、感電
事故を起す。

したがって電解槽の分解、清掃時には槽内の活電部の電
源は完全に切っておく必要があるが、実際の使用におい
ては、電源を入れたまま、電解槽の蓋を開けて内部を点
検したり、あるいは隔膜、陰極電極を取出すなどという
誤操作をする危険がある。

本考案は、このような分解時の感電事故を防止すること
のできる電解装置を提供することを目的とする。

この目的のために本考案の電解装置は、電源ハウジング
に電解槽を押込んで両者を電気的に接続したとき、前記
電源ハウジングに形成した天板が前記電解槽の蓋部な少
なくとも部分的に覆うようにしたものである。

以下、本考案を、図面を参照しながら、実施例について
説明する。

第１図は本考案に係る電解装置を採用したイオン整水器
を、その電解槽を電源部から取外した状態で示した斜視
図である。

このイオン整水器は大別して電解槽１と、電解槽１を載
置する電源ハウジング２とから成る。

電解槽１はその底部附近の外周部に、鉄槽の横方向Ｃ側
方）へ突出した一対の電源差込刃が取付けられ、また槽
上部には蓋４が取付けられている。

この図では電解槽１の内部は図示していないが、蓋４を
取外すことにより槽内の清掃を必要とする部分が抜出せ
るようにねっている。

例えば、蓋４の裏面に陰極が固着され鉄蓋の上方へのも
ち上げとともに陰極電極も取外され、隔膜も手で抜取る
ことができる。

蓋４の上部中心は開口し、この開口部分に槽締付ねじ５
が配置され、この槽締付ねじ５を、蓋４を介して槽内部
で例えば槽本体部の適当なリブ、あるいは中心の陽極棒
にねじ込むことにより、内部の隔膜、陰極電極および蓋
が一体に締付けられて槽本体部に固定されるようになっ
ている。

したがって締付ねじ５をゆるめなげれば蓋４は外せない
。

電解槽１の差込刃３と半径方向反対側の側部に、後述す
る如く、槽引出し用の凹部６（第２図）が形成されてい
る。

電源ハウジング２は５この実施例では全体としてコ字形
の側面形状をなし、底部に直流電源装置が組込まれる。

底部上面２ａは電解槽１を載置する水平な台となってい
る。

このコ字形の電源ハウジング２の垂直部分は天板７をも
つ枠形に形成され、この枠内の奥の方に電解槽１の電源
差込刃の受刃８が設けられている。

なお、前記台には図示のように挿入ガイド９が形成され
、電解槽１の底面に、この挿入ガイドと係合する半径方
向にのびた溝（図示省略）が形成されている。

電解槽１を電源・・ウジング２の台上に載せ、挿入ガイ
ド９と電解槽１の前記溝と係合させ、電解槽１を台上で
摺動させるようにしてハウジング２の枠部に向けて押込
み、差込刃３を受刃８に差込む。

これによって電解槽１への電源接続がなされるが、ユの
ときは天板７が第２図に示す如く、蓋４および締付ねじ
５の一部分にかぶさるように密接しており、したがって
この状態のままでは槽締付ねじ５を取外すことができず
、勿論蓋４も外せない。

電解槽１を分解、清掃するときは、槽底部の前面の凹部
６を利用して電源ノ１ウジング２から電解槽１を第２図
の矢印Ａ方向へ水平に引き出し、蓋４が天板７にかかつ
ていない位置で槽締付ねじ５を取外して蓋４を第２図の
矢印Ｂ方向へ開き、内部の隔膜、電極などを取出す。

このような位置では差込刃３と受刃８が外れているので
、電解槽１への電源接続は切れている。

清掃終了後は挿入ガイド９によって位置決めしながら前
述したように電解槽１を電源ハウジング２へ押込んで電
源接続する。

本考案によると、電解槽を電源部（電源・・ウジンク）
カら引き出して電源の接続を遮断しなければ分解できな
いので、従来のように電源が入ったまま誤まって槽を分
解して感電事故を起すという危険がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用したイオン整水器を、電解槽を取
外した状態で示した斜視図、第２図は第１図に示したイ
オン整水器を組付けた状態で示した側面図である。 １・・・・・・電解槽、２・・・・・・電源ハウジング
５３・・・・・・差込刃、４・・・・・・蓋、５・・・
・・・槽締付ねじ、７・・・・・・天板、８・・・・・
・受刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋体な上方へ開いて注水するようにした電解槽と、電解
   槽載せ台および天板なもつ電源ハウジングとを有し、前
   記電解槽を前記電源ハウジングの電解槽載せ台と天板と
   の間に押込んで通電可能状態にしたとき前記天板が前記
   電解槽の蓋体を少なくとも部分的に覆うようにしたこと
   を特徴とする電解装置。