JP2565310Y2 - プーリー - Google Patents

プーリー

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JP2565310Y2
JP2565310Y2 JP8952291U JP8952291U JP2565310Y2 JP 2565310 Y2 JP2565310 Y2 JP 2565310Y2 JP 8952291 U JP8952291 U JP 8952291U JP 8952291 U JP8952291 U JP 8952291U JP 2565310 Y2 JP2565310 Y2 JP 2565310Y2
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JP
Japan
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pulley
boss
rib
boundary
washer
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JP8952291U
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JPH0532862U (ja
Inventor
恒重 河手
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動車に使用
するプーリー、特にパワーステアリング装の油圧源に
施用するポンに用いるプーリーに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプーリーは、例えば特開昭61
−201962号公報に記載されたものがある。そし
て、図9および図10に示すごとく、プーリー1は、ポ
ンプユニットを収装したハウジング2に回転可能に軸支
された回転軸3の端部4に装備されており、プレスや鋳
物製の鉄製のものもあるが、最近の自動車等の軽量化に
応えて、鉄或いは鉄系焼結材製のプーリーボス10の外
周に、同心円状の合成樹脂製、例えばフェノール樹脂、
PPS樹脂、PBT樹脂或いはナイロン樹脂等のプーリ
ーリブ20を一体成形して構成したものが使用されてい
る。このようなプーリー1は、そのプーリーボス10が
前記回転軸3と一体的に回転するように、軸端4にセレ
ーション結合されて、且つワッシャ30を介してナット
40を軸端4に螺合することにより締結して、回転軸3
に装着されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来例にあっては、上記のようなプーリー1を、使用中
に高温下に晒されたり、また雨水や泥水等が付着するよ
うな劣悪な環境の中で使用される、例えば自動車のパワ
ーステアリング装置の油圧源に施用するポンプ等に用い
た場合、製のボス10と合成樹脂製のプーリーリブ2
0とでは、境界部50において、材質差による熱膨脹
差、合成樹脂材の残留応力による寸法収縮或いは繰り返
し荷重による微小変形等により、永年使用で隙間が生
じ、境界部50に外部より、雨中走行、水はね、洗車或
いは温度サイクルによる霜付き等による泥水等が浸入す
ることがある。境界部50に水等が侵入すると、プーリ
ーボス10が腐食することもある。
【0004】本考案は、このような従来の問題点に鑑
み、プーリーボスとプーリーリブとの境界部に水等が浸
入することを防止して、プーリーボスの腐食を防止する
ことができるプーリーを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、金属
製プーリーボスに合成樹脂製プーリーリブを一体成形し
たプーリーにおいて、前記プーリーボスと前記プーリー
リブとの境界部に泥水等の浸入を遮断するシール装置を
設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】プーリーボスとプーリーリブとの境界部が、永
年使用により隙間が発生したとしても、シール装置が泥
水等の浸入を遮断して、プーリーボスの腐食を防止す
る。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面と共に詳述
する。なお、以下に用いる符号は、従来技術と対応する
部位については、同一のものを使用する。
【0008】図1乃至図8は、それぞれこの考案の実施
例を用いたポンプの回転軸の軸端部付近を示す断面図で
ある。
【0009】まず本考案の第1実施例を示す図1におい
て、プーリー1は、金属製のプーリーボス10をインサ
ートして樹脂成形を行い、プーリーボス10の同芯上に
プーリーリム20を一体成形して構成されており、そし
てプーリーボス10に鍔10aを設け、該鍔10aが樹
脂成形時にプーリーリム20と結合して、プーリーボス
10とプーリーリム20とが確実に一体に回転できるよ
うになっている。このように構成したプーリー1は、プ
ーリーボス10を回転軸3の軸端部4にセレーション結
合6し、ワッシャ30を介してナット40を前記軸端部
4のねじ部4aに螺合することにより、回転軸3に一体
回転可能に装着されている。
【0010】そして、この実施例においては、プーリー
ボス10とプーリーリブ20との境界部50の外側(前
記ナット40側)に、前記ナット40側に開口する切欠
き溝51を穿設し、この切欠き溝51にOリング51a
を挿入して、このOリング51aを、前記ワッシャ30
とプーリーボス10およびプーリーリブ20との間に設
けた平ワッシャ60により前記ナット40の締付け力で
押圧することにより、切欠き溝51の底壁部51bに押
付けて、前記境界部50のシール装置5を構成する。
【0011】したがって、、プーリーボス10とプーリ
ーリブ20との境界部50に、永年使用により隙間が発
生したとしても、シール装置5のOリング51aが前記
隙間をシールして、境界部50に泥水等が浸入するのを
遮断して、プーリーボス10の腐食を防止する。
【0012】次に、図2に示す第2実施例について説明
する。図2に示す第2実施例は、ワッシャ30とプーリ
ーボス10およびプーリーリブ20との間に設ける平ワ
ッシャを薄板状の平ワッシャ61とし、この平ワッシャ
61の先端部を折曲61aして皿状に成形し、この皿状
折曲部61aに、ゴム加硫部61bを形成してある。そ
して、平ワッシャ61は、ゴム加硫部61bをプーリー
ボス10とプーリーリブ20との境界部50の外側に位
置して、ワッシャ30を介してナット40によりワッシ
ャ30とプーリーボス10およびプーリーリブ20との
間に締結され、境界部50のシール装置5を構成してい
る。
【0013】したがって、境界部50の泥水等の浸入
は、シール装置5のゴム加硫部61bのシール機能によ
り遮断される。
【0014】同様に、図3に示す第3実施例は、ワッシ
ャ30の端面にゴム等のシールワッシャ62を接着し
て、ワッシャ30とプーリーボス10およびプーリーリ
ブ20との間に介在させ、境界部50のシール装置5を
構成している。
【0015】図4に示す第4実施例は、ワッシャ30と
プーリーボス10およびプーリーリブ20との間に、別
体のシールワッシャ63を挿着したもので、このシール
ワッシャ63は、全体がゴム或いは樹脂で構成するか、
金属製の板の一部例えば外周部にゴム或いは樹脂製のシ
ール部を形成して、境界部50のシール装置5を構成し
ている。
【0016】図5に示す第5実施例は、プーリーボス1
0およびプーリーリブ20とナット40との間に締結し
たワッシャ31のプーリーリブ20と対向する側に、環
状の切欠き溝52を穿設し、この切欠き溝52に例えば
ゴム製のシールリング52aを挿入して、このシールリ
ング52aを、ナット40の締付け力で押圧することに
より、境界部50のシール装置5を構成する。そして、
シールリング52aは、境界部50を跨いでもよいが、
図示するように、境界部50の外周側に位置させてもよ
い。
【0017】図6に示す第6実施例は、図5のワッシャ
31を廃止して、ナット41のプーリーリブ20と対向
する側に、環状の切欠き溝53を穿設し、この切欠き溝
53に例えばゴム製のシールリング53aを挿入して、
このシールリング53aを、ナット40の締付け力でプ
ーリーリブ20側に押圧することにより、境界部50の
シール装置5を構成する。そして、シールリング53a
は、図5に示す第5実施例と同様、境界部50を跨いで
もよいが、図示するように、境界部50の外周側に位置
させてもよい。
【0018】図7に示す第7実施例は、境界部50にお
ける鍔10aの両側肩部を、回転軸3の軸心に向かって
傾斜するテーパー部11、12とし、この内テーパー部
11側のプーリーハブ10とプーリーリブ20とを跨い
で設けられる断面丸型の環状溝54内に断面丸型のシー
ル部材54aが嵌入されている。即ち、シール部材54
aは、前述したプーリボス10をインサートしてプーリ
ー1を樹脂成形する際に、同時にインサートして環状溝
54内に嵌入されるものであり、この嵌入時に若干変形
して、境界部50のシール装置5を構成している。
【0019】図8に示す第8実施例は、図7と同じよう
に、境界部50における鍔10aの両側肩部を、回転軸
3の軸心に向かって傾斜するテーパー部11、12と
し、この内テーパー部11側のプーリーハブ10とプー
リーリブ20とを跨いで設けられる断面角型の環状溝5
5内に断面角型のシール部材55aが嵌入されている。
即ち、シール部材5aは、前述したプーリボス10を
インサートしてプーリー1を樹脂成形する際に、同時に
インサートして環状溝5内に嵌入されるものであり、
この嵌入時に若干変形して、境界部50のシール装置5
を構成している。境界部50のシール装置5を構成して
いる。
【0020】なお、上記実施例において、シール装置5
は、プーリーボス10とプーリーリブ20との境界部5
0の外側(ナット40,41側)に位置させたものを示
している。これは、該境界部50の外側において、最も
泥水等の影響が多くなることに鑑みて行ったものである
が、これに限定されること無く、境界部50の内側(ポ
ンプユニット側)にも設けても良い。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に説明したようにこの考案によ
れば、金属製プーリーボスに合成樹脂製プーリーリブを
一体成形したーリーにおいて、前記プーリーボスと前
記プーリーリブとの境界部に泥水等の浸入を遮断するシ
ール装置を設けて構成しているので、鉄製のボスと樹脂
製のプーリーリブとの境界部において、材質差による熱
膨脹差、樹脂材の残留応力による寸法収縮或いは繰り返
し荷重による微小変形等により、永年使用で隙間が生じ
たとしても、この境界部はシール装置によって外部と遮
断されていて、雨中走行、水はね、洗車或いは温度サイ
クルによる霜付き等により泥水が浸入することがなく、
この結果、プーリーボスが腐食することを防止でき、プ
ーリー全体の長寿命化を果たすことができる等実用に供
して頗る多大な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図2】この考案の第2実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図3】この考案の第3実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図4】この考案の第4実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図5】この考案の第5実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図6】この考案の第6実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図7】この考案の第7実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図8】この考案の第8実施例を用いたポンプの回転軸
の軸端部付近を示す断面図である。
【図9】従来のポンプ等に用いるプーリーを使用したポ
ンプの一部を断面した正面図である。
【図10】従来のポンプ等に用いるプーリーを用いたポ
ンプの回転軸の軸端部付近を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プーリー 5 シール装置 10 プーリーボス 20 プーリーリブ 50 境界部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製プーリーボスに合成樹脂製プーリ
    ーリブを一体成形したーリーにおいて、前記プーリー
    ボスと前記プーリーリブとの境界部に泥水等の浸入を遮
    断するシール装置を設けたことを特徴とするプーリー。
JP8952291U 1991-10-07 1991-10-07 プーリー Expired - Lifetime JP2565310Y2 (ja)

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JP8952291U JP2565310Y2 (ja) 1991-10-07 1991-10-07 プーリー

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JP8952291U JP2565310Y2 (ja) 1991-10-07 1991-10-07 プーリー

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JPH0532862U JPH0532862U (ja) 1993-04-30
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JP2018047800A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 パワーステアリング装置
JP6841806B2 (ja) 2018-10-05 2021-03-10 ファナック株式会社 回転力伝達部品

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JPH0532862U (ja) 1993-04-30

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