JP2565210Y2 - 輻射式火災感知器 - Google Patents

輻射式火災感知器

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JP2565210Y2
JP2565210Y2 JP1991062887U JP6288791U JP2565210Y2 JP 2565210 Y2 JP2565210 Y2 JP 2565210Y2 JP 1991062887 U JP1991062887 U JP 1991062887U JP 6288791 U JP6288791 U JP 6288791U JP 2565210 Y2 JP2565210 Y2 JP 2565210Y2
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良作 小林
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Nohmi Bosai Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、火災の炎から放射され
る赤外線を検出して火災の発生を感知する輻射式火災感
知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】輻射式火災感知器は、例えば焦電形の赤
外線検出素子(以下焦電素子という)を検出器として使
用し、火災の炎から放射する赤外線を検出して火災の発
生を検知するものである。
【0003】図6は従来の輻射式火災感知器の一例を示
す断面図である。図において、60は筐体で、底板62
を有する円筒状の本体61と、係止爪64によって本体
61に結合された円筒状のカバー63とからなり、カバ
ー63の上面には透光窓65が設けられている。
【0004】66は増幅回路、火災判別回路、スイッチ
ング回路等(図示せず)を構成する電気部品が搭載され
たプリント基板で、本体61内に収容され、ねじ67に
より底板62に固定されている。68は炎の光を受光検
出する焦電素子の如き受光素子で、円筒状のマウント7
0を介してプリント基板66上に搭載され、そのリード
線69がプリント基板66にはんだ付けされている。な
お、このとき、受光素子68はカバー63の透光窓65
に対向し、かつ近接した位置に配設される。
【0005】図7は従来の輻射式火災感知器の他の例を
示すもので、本例のカバー63は、本体61に結合され
る円筒部と傾斜部とによりほぼ富士山状に形成され、上
面に透光窓65を設けたものである。
【0006】上記のような従来の輻射式火災感知器にお
いては、プリント基板66は前述のように増幅回路等を
構成する多数の電気部品が搭載されているので、小形化
することが困難なこともあって本体61内に収容されて
おり、受光素子68を透過窓65に近接させるために、
マウント70に受光素子68を支持させてリード線69
をプリント基板66に接続し、あるいは長いリード線6
9をプリント基板66に接続して受光素子65を支持さ
せるなどして、受光素子68を透光窓65に対向させ、
かつ近接させている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の輻
射式火災感知器においては、次のような問題がある。
【0008】(1)受光素子68のリード線69が長く
なるためアンテナの作用をなし、電磁波を拾って誤動作
を生じ易い。
【0009】(2)受光素子68をリード線69のみで
支持した場合は、衝撃等によってリード線69が曲って
焦電素子68の位置が変位し、監視範囲や感度に狂いが
生じる。
【0010】(3)受光素子68をマウント70で支持
した場合は、感知器に振動が加わると受光素子が大きく
動き、この動きによって受光素子68は炎を検知してい
ないのに出力を生じることがあり、この出力が誤動作の
原因になる。
【0011】本考案は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、衝撃や振動によって受光素子が動いたりリー
ド線が曲ったりすることがなく、その上電磁波の影響を
受けるおそれのない輻射式火災感知器を得ることを目的
としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案に係る輻射式火災
感知器は、有底円筒状の本体及び上面に透光窓を有し前
記本体に結合されたカバーからなる筐体と、前記透光窓
に対向し、かつ近接した位置に設けられる受光素子と、
該受光素子が搭載され、下面に増幅回路が設けられて前
記筐体内に収容された第1のプリント基板と、該第1の
プリント基板の下方に導電性の接続ピンを介して電気的
に接続された第2のプリトン基板と、前記第1のプリン
ト基板と前記第2のプリント基板の間に、前記第1のプ
リント基板に設けられた増幅回路等を構成する電気部品
を覆うように設けられたシールドケースとを備えてな
り、前記受光素子を前記第1のプリント基板の上面に直
接載置し、該受光素子のリード線を前記第1のプリント
基板に接続したものである。
【0013】
【作用】受光素子を直接プリント基板に取付けたので、
リード線の長さは実質的に零になり、このため、リード
線がアンテナとして機能しなくなる。また、感知器が振
動や衝撃を受けても大きく動くことはない。
【0014】
【実施例】図1は本考案実施例の断面図、図2はその平
面図である。両図において、10は筐体で、底板12を
有する円筒状の本体11と、係止爪によって本体11に
結合されたカバー13とからなり、カバー13は本体1
1に結合される結合部と、この結合部から上方に向って
縮径された傾斜部及び傾斜部の上方に形成された結合部
より小径の円筒部とによって構成され、円筒部の上面に
は透光窓14が設けられている。15は透光窓14の周
囲に突設され、下方に開口する複数個の係合部である。
【0015】16はパッキン17を介して透光窓14上
に配設された赤外線フィルタとしてのサファイアからな
る窓板、18は係止爪が係合部15に係止され、窓板1
6を透光窓14に固定するための押えリングで、係合部
15内には防水のためシリコンゴムの如き充填材19が
充填されている。20はカバー13の傾斜部に設けられ
たLEDの表示窓、21はカバー13の円筒部の側壁か
ら傾斜部にかけてほぼ等間隔に形成された複数個のフイ
ンである。
【0016】30は筐体10内に収容された電気回路部
で、その回路の概要を図3に示す。33は受光素子、4
1は1又は複数段のOPアンプを有するプリアンプ部、
42は出力抵抗で、これらにより第1の回路部40が形
成されている。また、44はOPアンプを有し感度調整
機能を備えたメインアンプ部、45は比較用のOPアン
プを有するレベル判別部、46,47は遅延用積分回路
で、これらレベル判別部45、遅延用積分回路46,4
7及びトランジスタ48、ツェナーダイオード49によ
り火災判別部を構成している。50は火災信号出力用ス
イッチング素子、51,52は定電圧回路、53は無極
性化用ダイオードブリッジ、54は出力端子で、これら
により第2の回路部43が形成されており、第1の回路
部40と第2の回路部43とは導電体37aで接続され
ている。
【0017】図4、図5は上記の電気回路を組込んだプ
リント基板の平面図及び側面図である。31は第1の回
路部40が設けられた小形の第1のプリント基板、32
は第1のプリント基板31に設けられたプリアンプ部4
1等を構成する電気部品を覆うシールドケースである。
33は第1のプリント基板31の上面に直接搭載され、
スルーホールに挿通されたリード線が第1のプリント基
板31の下面において配線パターンに接続された受光素
子である。
【0018】35は第2の回路部43が設けられた第1
のプリント基板31より大形の第2のプリント基板、3
6は第2のプリント基板35に搭載されたLEDの如き
動作表示灯で、両プリント基板31,35は導電性の接
続ピンの如きスペーサ37により電気的に結合されてい
る。
【0019】38は本体31の下面に設けられ、天井等
に設けられたベースの端子に結合して固定され、かつ電
気的に接続される刃金具で、第2のプリント基板35は
導電性のねじ39により本体11に固定されると共に、
刃金具38に接続されている。なお、第1のプリント基
板31と第2のプリント基板35とを絶縁材からなるス
ペーサで上下に結合し、両プリント基板31,35の配
線パターン間をリード線等で接続してもよい。
【0020】本考案は、上記のように比較的小形の第1
のプリント基板31に受光素子33、プリアンプ部41
等からなる第1の回路部40を設け、第1のプリント基
板31より大きい第2のプリント基板35にメインアン
プ部44、火災判別部45〜49等からなる第2の回路
部43を設けて、これら第1、第2のプリント基板3
1,35を上下2段に配設したので、上部が絞られて下
部より容積の小さい筐体でもこれら両プリント基板3
1,35を容易に収容することができ、しかも受光素子
33を透光窓14に近接配置することができる。
【0021】上記の説明では、電気回路部を2枚のプリ
ント基板に分散配置した輻射式火災感知器に本考案を実
施した場合を示したが、例えば図6に示すような火災感
知器においても、プリント基板60上に受光素子68を
直接搭載してそのリード線69をプリント基板66の配
線パターンに接続し、受光素子68が透光窓65に近接
するように本体61の取付台を高くし、あるいはスペー
サを介してプリント基板66を上方に配置してもよい。
【0022】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
は受光素子をプリント基板上に直接載置してそのリード
線をプリント基板に接続するようにしたので、リード線
の長さを実質的に零にすることができる。このため、リ
ード線がアンテナとして機能しなくなるので電磁波によ
る誤動作の発生を防止することができる。
【0023】また、感知器が振動や衝撃を受けても大き
く動くことがないので、振動等による誤動作の発生を大
幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本考案の電気回路部の実施例の回路図である。
【図4】図3の電気回路部を組込んだプリント基板の実
施例の平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】従来の輻射式火災感知器の一例の縦断面図であ
る。
【図7】従来の輻射式火災感知器の一例の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 筐体 11 本体 12 底板 13 カバー 14 透光窓 30 電気回路部 31 第1のプリント基板 32 シールドケース 33 受光素子 35 第2のプリント基板 37 スペーサ 40 第1の回路部 41 プリアンプ部 43 第2の回路部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状の本体及び上面に透光窓を有
    し前記本体に結合されたカバーからなる筐体と、前記透光窓に対向し、かつ近接した位置に設けられる受
    光素子と、 該受光素子が搭載され、下面に増幅回路が設けられて前
    記筐体内に収容された第1のプリント基板と、 該第1のプリント基板の下方に導電性の接続ピンを介し
    て電気的に接続された第2のプリトン基板と、 前記第1のプリント基板と前記第2のプリント基板の間
    に、前記第1のプリント基板に設けられた増幅回路等を
    構成する電気部品を覆うように設けられたシールドケー
    スと を備えてなり、 前記受光素子を前記第1のプリント基板の上面に直接載
    置し、該受光素子のリード線を前記第1のプリント基板
    に接続したことを特徴とする輻射式火災感知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5844478U (ja) * 1981-09-11 1983-03-25 トヨタ自動車株式会社 デイ−ゼルエンジンの燃料フイルタ装置
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