JP2564782B2 - 調味液無菌貯蔵装置および調味液無菌貯蔵方法 - Google Patents
調味液無菌貯蔵装置および調味液無菌貯蔵方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たれ、つゆなどの調味
液を無菌状態で保存する調味液無菌貯蔵装置および調味
液無菌貯蔵方法に関する。
液を無菌状態で保存する調味液無菌貯蔵装置および調味
液無菌貯蔵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、たれ、めんつゆなどの調味液
は、図10に示すようにして製造される。まず、天然素
材から熱水抽出、濃縮の工程を経て、液状の天然抽出物
を得る。また、粉末等からなる化学調味料等とアミノ酸
液等の液体調味料とを調合するとともに、これと前記天
然抽出物とを調合する。こうして得た調味液を加熱殺菌
した後、容器に充填して、出荷する。前記加熱殺菌は、
製造後の調味液の腐敗を防止するためのものであるが、
前記加熱殺菌のために、従来は、例えば図11に示すよ
うな殺菌装置が用いられていた。同図において、1は調
味液調合タンクで、このタンク1は、ポンプ2を介し
て、熱効率のよいプレート式の熱交換器3の調味液流入
口3aに接続されている。一方、この熱交換器3の調味液
流出口3bは、調味液貯蔵タンク4に接続されている。前
記熱交換器3は、蒸気発生源に接続された蒸気流入口3c
と、蒸気流出口3dとを有している。また、調味液貯蔵タ
ンク4は、上面が開口しており、この上面開口は、蓋体
5により開閉されるようになっているが、密閉構造には
なっていない。そして、前記調味液貯蔵タンク4は、冷
却水タンク6内の調味液蛇管7の一端に接続されてお
り、この調味液蛇管7の他端は、ポンプ8を介して、調
味液貯蔵タンク4に接続されている。前記冷却水タンク
6には、クーラント9が接続されている。さらに、前記
調味液貯蔵タンク4の下部には、調味液取り出し口4aが
設けられている。この調味液取り出し口4aは、製品運搬
容器10が接続されるものである。そして、調味液の殺菌
時には、ポンプ2の駆動により、調味液調合タンク1か
ら熱交換器3へ調味液11が送り込まれる。この熱交換器
3においては、蒸気により、調味液11が85〜120 ℃に加
熱され、殺菌される。熱交換器3を通った調味液11は、
調味液貯蔵タンク4に入り、ここである程度自然放冷さ
れた後、ポンプ8の駆動により、3〜5℃の水12の満た
された冷却水タンク6内の調味液蛇管7を通って、調味
液貯蔵タンク4に戻る。こうして、冷却水タンク6と調
味液貯蔵タンク4とを循環している間に、調味液11は、
3〜5℃に十分に冷却される。その後、調味液11は、調
味液貯蔵タンク4から調味液取り出し口4aを介して製品
運搬容器10に移され、使用者のもとなどへ運搬される。
は、図10に示すようにして製造される。まず、天然素
材から熱水抽出、濃縮の工程を経て、液状の天然抽出物
を得る。また、粉末等からなる化学調味料等とアミノ酸
液等の液体調味料とを調合するとともに、これと前記天
然抽出物とを調合する。こうして得た調味液を加熱殺菌
した後、容器に充填して、出荷する。前記加熱殺菌は、
製造後の調味液の腐敗を防止するためのものであるが、
前記加熱殺菌のために、従来は、例えば図11に示すよ
うな殺菌装置が用いられていた。同図において、1は調
味液調合タンクで、このタンク1は、ポンプ2を介し
て、熱効率のよいプレート式の熱交換器3の調味液流入
口3aに接続されている。一方、この熱交換器3の調味液
流出口3bは、調味液貯蔵タンク4に接続されている。前
記熱交換器3は、蒸気発生源に接続された蒸気流入口3c
と、蒸気流出口3dとを有している。また、調味液貯蔵タ
ンク4は、上面が開口しており、この上面開口は、蓋体
5により開閉されるようになっているが、密閉構造には
なっていない。そして、前記調味液貯蔵タンク4は、冷
却水タンク6内の調味液蛇管7の一端に接続されてお
り、この調味液蛇管7の他端は、ポンプ8を介して、調
味液貯蔵タンク4に接続されている。前記冷却水タンク
6には、クーラント9が接続されている。さらに、前記
調味液貯蔵タンク4の下部には、調味液取り出し口4aが
設けられている。この調味液取り出し口4aは、製品運搬
容器10が接続されるものである。そして、調味液の殺菌
時には、ポンプ2の駆動により、調味液調合タンク1か
ら熱交換器3へ調味液11が送り込まれる。この熱交換器
3においては、蒸気により、調味液11が85〜120 ℃に加
熱され、殺菌される。熱交換器3を通った調味液11は、
調味液貯蔵タンク4に入り、ここである程度自然放冷さ
れた後、ポンプ8の駆動により、3〜5℃の水12の満た
された冷却水タンク6内の調味液蛇管7を通って、調味
液貯蔵タンク4に戻る。こうして、冷却水タンク6と調
味液貯蔵タンク4とを循環している間に、調味液11は、
3〜5℃に十分に冷却される。その後、調味液11は、調
味液貯蔵タンク4から調味液取り出し口4aを介して製品
運搬容器10に移され、使用者のもとなどへ運搬される。
【0003】ところで、めんつゆなどの調味液には、大
量の水で薄めて使用する濃厚タイプのものと、水であま
り薄めずに使用するストレートタイプのものとがある。
濃厚タイプの調味液は、塩分濃度が例えば15〜16%程度
であり、使用時には何倍か例えば5倍に薄める。しか
し、めんつゆなどは、風味を失わせないためには、でき
るだけ使用時の稀釈の度合いを少なくすることが望まし
い。そこで、最初から塩分濃度を6%なり3%なりにし
たストレートタイプの調味液があるが、このようなスト
レートタイプの調味液においては、塩分が3〜 3.5%で
あり、したがって、天然抽出物の添加が必要である。と
ころが、調味液は、低塩であればあるほど、細菌の増殖
が激しくなるが、ストレートタイプの調味液は、塩分の
含有量も低いため、細菌による腐敗に対する対応が難し
い。そのため、ストレートタイプの調味液の製造の実施
は少ない。特に、小規模なメーカーの場合、クリーンル
ームも含めた、図11に示すような大規模な殺菌装置の
導入は難しく、濃縮タイプでも当日製造を余儀なくされ
ているのが現状である。そして、用途別、顧客別の製造
が必要な上、当日製造であるために、調合工程や殺菌工
程が煩雑で、効率の悪いものとなっている。さらには、
先に説明した図11に示すような殺菌装置を使用するに
しても、この従来の殺菌装置では、調味料貯蔵タンク4
の蓋体5が密閉構造になっていないことや、調味液11が
冷却中通る経路自体にポンプ8を設けていることのため
に、加熱殺菌後の調味液11に細菌が入りやすい。その結
果、容器10に充填された調味液12が腐敗しやすくなった
り、容器10への充填後の調味液12に対する殺菌処理が必
要になったりしている。あるいは、15℃以下でないと腐
敗が速いので、調味液12を3〜5℃に温度管理しながら
保存する必要が生じている。
量の水で薄めて使用する濃厚タイプのものと、水であま
り薄めずに使用するストレートタイプのものとがある。
濃厚タイプの調味液は、塩分濃度が例えば15〜16%程度
であり、使用時には何倍か例えば5倍に薄める。しか
し、めんつゆなどは、風味を失わせないためには、でき
るだけ使用時の稀釈の度合いを少なくすることが望まし
い。そこで、最初から塩分濃度を6%なり3%なりにし
たストレートタイプの調味液があるが、このようなスト
レートタイプの調味液においては、塩分が3〜 3.5%で
あり、したがって、天然抽出物の添加が必要である。と
ころが、調味液は、低塩であればあるほど、細菌の増殖
が激しくなるが、ストレートタイプの調味液は、塩分の
含有量も低いため、細菌による腐敗に対する対応が難し
い。そのため、ストレートタイプの調味液の製造の実施
は少ない。特に、小規模なメーカーの場合、クリーンル
ームも含めた、図11に示すような大規模な殺菌装置の
導入は難しく、濃縮タイプでも当日製造を余儀なくされ
ているのが現状である。そして、用途別、顧客別の製造
が必要な上、当日製造であるために、調合工程や殺菌工
程が煩雑で、効率の悪いものとなっている。さらには、
先に説明した図11に示すような殺菌装置を使用するに
しても、この従来の殺菌装置では、調味料貯蔵タンク4
の蓋体5が密閉構造になっていないことや、調味液11が
冷却中通る経路自体にポンプ8を設けていることのため
に、加熱殺菌後の調味液11に細菌が入りやすい。その結
果、容器10に充填された調味液12が腐敗しやすくなった
り、容器10への充填後の調味液12に対する殺菌処理が必
要になったりしている。あるいは、15℃以下でないと腐
敗が速いので、調味液12を3〜5℃に温度管理しながら
保存する必要が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来
は、たれ、つゆなどの調味液の製造時、調味液を殺菌処
理するにしても、調味液貯蔵タンクの蓋体が密閉構造に
なっていないことや、冷却中の調味液の通る経路自体に
ポンプを設けていることなどのために、調味液中に細菌
が侵入しやすい問題もあった。そのため、特にストレー
トタイプの調味液の場合、保存性が悪くなっていた。
は、たれ、つゆなどの調味液の製造時、調味液を殺菌処
理するにしても、調味液貯蔵タンクの蓋体が密閉構造に
なっていないことや、冷却中の調味液の通る経路自体に
ポンプを設けていることなどのために、調味液中に細菌
が侵入しやすい問題もあった。そのため、特にストレー
トタイプの調味液の場合、保存性が悪くなっていた。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、保存時や調味液の分取時などに、細菌の
侵入を確実に防止できる調味液無菌貯蔵装置および調味
液無菌貯蔵方法を提供することを目的とする。
とするもので、保存時や調味液の分取時などに、細菌の
侵入を確実に防止できる調味液無菌貯蔵装置および調味
液無菌貯蔵方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明の調味液無菌貯蔵装置は、密閉型の
容器本体の上部に、バルブを介して液供給源に接続され
る液流入口と、バルブを介して減圧手段に接続される空
気抜き取り口と、バルブを有する通気口とを設け、前記
容器本体の下部に、バルブを有する液取り出し口を設
け、前記通気口には、除菌して空気を通過させる除菌フ
ィルターを設け、前記液取り出し口には、細菌類を殺菌
する殺菌機構を設けたものである。
に、請求項1の発明の調味液無菌貯蔵装置は、密閉型の
容器本体の上部に、バルブを介して液供給源に接続され
る液流入口と、バルブを介して減圧手段に接続される空
気抜き取り口と、バルブを有する通気口とを設け、前記
容器本体の下部に、バルブを有する液取り出し口を設
け、前記通気口には、除菌して空気を通過させる除菌フ
ィルターを設け、前記液取り出し口には、細菌類を殺菌
する殺菌機構を設けたものである。
【0007】また、請求項2の発明の調味液無菌貯蔵方
法は、請求項1の発明の調味液無菌貯蔵装置を用い、容
器本体内に液を入れるときは、液流入口のバルブを開く
とともに、減圧手段により空気抜き取り口を介して容器
本体内から空気を抜き取ることにより、液供給源から前
記液流入口を介して容器本体内に液を入れ、容器本体内
から調味液を取り出すときは、液取り出し口のバルブを
開くとともに、例えば、通気口のバルブを開き、この通
気口から除菌フィルターにより細菌類を除去した空気を
容器本体内に入れながら、この容器本体内から液取り出
し口を介して調味液を取り出し、その後、液取り出し口
のバルブを閉じるとともに、殺菌機構により液取り出し
口を殺菌するものである。
法は、請求項1の発明の調味液無菌貯蔵装置を用い、容
器本体内に液を入れるときは、液流入口のバルブを開く
とともに、減圧手段により空気抜き取り口を介して容器
本体内から空気を抜き取ることにより、液供給源から前
記液流入口を介して容器本体内に液を入れ、容器本体内
から調味液を取り出すときは、液取り出し口のバルブを
開くとともに、例えば、通気口のバルブを開き、この通
気口から除菌フィルターにより細菌類を除去した空気を
容器本体内に入れながら、この容器本体内から液取り出
し口を介して調味液を取り出し、その後、液取り出し口
のバルブを閉じるとともに、殺菌機構により液取り出し
口を殺菌するものである。
【0008】
【作用】本発明においては、容器本体内に予め無菌にし
た調味液を入れ、あるいは、容器本体内で調味液の殺菌
を行い、その後、容器本体内で調味液を無菌状態で貯蔵
する。調味液への細菌類の侵入が問題になるのは、特
に、調味液を取り出す際、外部から容器本体内に空気が
入るときと、液取り出し口から調味液が出るときとであ
る。しかし、通気口には除菌フィルターがあり、この除
菌フィルターにより細菌類が除かれた空気が容器本体内
に入る。また、液取り出し口は殺菌機構により殺菌さ
れ、これにより、液取り出し口に付着して繁殖した細菌
が液取り出し口から出る調味液に侵入するようなことは
ない。
た調味液を入れ、あるいは、容器本体内で調味液の殺菌
を行い、その後、容器本体内で調味液を無菌状態で貯蔵
する。調味液への細菌類の侵入が問題になるのは、特
に、調味液を取り出す際、外部から容器本体内に空気が
入るときと、液取り出し口から調味液が出るときとであ
る。しかし、通気口には除菌フィルターがあり、この除
菌フィルターにより細菌類が除かれた空気が容器本体内
に入る。また、液取り出し口は殺菌機構により殺菌さ
れ、これにより、液取り出し口に付着して繁殖した細菌
が液取り出し口から出る調味液に侵入するようなことは
ない。
【0009】ところで、液取り出し口から調味液が流出
している最中には、その調味液にはもとよりほとんど細
菌は侵入せず、また、殺菌を行っても効果は少ない。そ
こで、液取り出し口から調味液を取り出した後、液取り
出し口のバルブを閉じるとともに、殺菌機構により液取
り出し口を殺菌する。これにより、効果的な殺菌ができ
る。
している最中には、その調味液にはもとよりほとんど細
菌は侵入せず、また、殺菌を行っても効果は少ない。そ
こで、液取り出し口から調味液を取り出した後、液取り
出し口のバルブを閉じるとともに、殺菌機構により液取
り出し口を殺菌する。これにより、効果的な殺菌ができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の調味液殺菌装置および調味液
用容器の一実施例について、図1および図2を参照しな
がら説明する。21は殺菌装置を兼ねた、風味原料を熱水
抽出濃縮する調味液濃縮装置で、この濃縮装置21は、水
平方向を軸方向とする密閉型の容器本体22が、図示して
いない駆動源により回転駆動されるものである。そし
て、前記容器本体22の一端部には、ほぼL字形状のパイ
プからなる空気抜き取り口23が回転自在にかつシール性
を保持して貫通支持されている。この空気抜き取り口23
は、減圧手段としての真空ポンプ24に接続されている。
一方、前記容器本体22の他端部には、図示していない
が、原料流入口と液取り出し口とが設けられている。ま
た、前記容器本体22の外周面には、熱媒体通路27が設け
られており、この熱媒体通路27は、熱媒体流入口28と熱
媒体流出口29とを有している。そして、これら熱媒体流
入口28および熱媒体流出口29は、熱媒体である蒸気を発
生させる加熱器30に接続されており、これにより、容器
本体22を加熱する熱交換手段31が構成されている。
用容器の一実施例について、図1および図2を参照しな
がら説明する。21は殺菌装置を兼ねた、風味原料を熱水
抽出濃縮する調味液濃縮装置で、この濃縮装置21は、水
平方向を軸方向とする密閉型の容器本体22が、図示して
いない駆動源により回転駆動されるものである。そし
て、前記容器本体22の一端部には、ほぼL字形状のパイ
プからなる空気抜き取り口23が回転自在にかつシール性
を保持して貫通支持されている。この空気抜き取り口23
は、減圧手段としての真空ポンプ24に接続されている。
一方、前記容器本体22の他端部には、図示していない
が、原料流入口と液取り出し口とが設けられている。ま
た、前記容器本体22の外周面には、熱媒体通路27が設け
られており、この熱媒体通路27は、熱媒体流入口28と熱
媒体流出口29とを有している。そして、これら熱媒体流
入口28および熱媒体流出口29は、熱媒体である蒸気を発
生させる加熱器30に接続されており、これにより、容器
本体22を加熱する熱交換手段31が構成されている。
【0011】また、36は調味液用容器でもある調味液殺
菌装置で、この調味液殺菌装置36は、上下方向を軸方向
とする密閉型の容器本体37を有している。そして、この
容器本体37の上端部には、バルブ38の付いた液流入口と
しての原料流入口39と、バルブ40の付いた空気抜き取り
口41と、除菌機能を有する除菌フィルター42の付いた開
閉可能なバルブ付きの通気口43とが設けられている。前
記原料流入口39は、移送パイプ44を介して液供給源であ
る前記濃縮装置21の液取り出し口に接続されるものであ
る。また、前記空気抜き取り口41は、熱交換器45a の付
いた減圧手段としての真空ポンプ45に接続されている。
一方、前記容器本体37の下部には、殺菌機能を有するバ
ルブ46の付いた液取り出し口47が設けられている。ま
た、前記容器本体37の外周面には、熱媒体通路48が設け
られており、この熱媒体通路48は、熱媒体流入口49と熱
媒体流出口50とを有している。そして、これら熱媒体流
入口49および熱媒体流出口50は、加熱あるいは冷却用の
熱媒体を発生させる加熱器51A および冷却器51B に接続
されており、これにより、容器本体37を加熱および冷却
する熱交換手段52が構成されている。さらに、容器本体
37内には、撹拌手段としての撹拌用プロペラ53が回転自
在に支持されている。この撹拌用プロペラ53は、容器本
体37の下面部において、カップリング54を介して、容器
本体37外に位置する駆動軸55に着脱自在に連結されてい
る。この駆動軸55は、図示していない駆動源により回転
駆動されるものである。
菌装置で、この調味液殺菌装置36は、上下方向を軸方向
とする密閉型の容器本体37を有している。そして、この
容器本体37の上端部には、バルブ38の付いた液流入口と
しての原料流入口39と、バルブ40の付いた空気抜き取り
口41と、除菌機能を有する除菌フィルター42の付いた開
閉可能なバルブ付きの通気口43とが設けられている。前
記原料流入口39は、移送パイプ44を介して液供給源であ
る前記濃縮装置21の液取り出し口に接続されるものであ
る。また、前記空気抜き取り口41は、熱交換器45a の付
いた減圧手段としての真空ポンプ45に接続されている。
一方、前記容器本体37の下部には、殺菌機能を有するバ
ルブ46の付いた液取り出し口47が設けられている。ま
た、前記容器本体37の外周面には、熱媒体通路48が設け
られており、この熱媒体通路48は、熱媒体流入口49と熱
媒体流出口50とを有している。そして、これら熱媒体流
入口49および熱媒体流出口50は、加熱あるいは冷却用の
熱媒体を発生させる加熱器51A および冷却器51B に接続
されており、これにより、容器本体37を加熱および冷却
する熱交換手段52が構成されている。さらに、容器本体
37内には、撹拌手段としての撹拌用プロペラ53が回転自
在に支持されている。この撹拌用プロペラ53は、容器本
体37の下面部において、カップリング54を介して、容器
本体37外に位置する駆動軸55に着脱自在に連結されてい
る。この駆動軸55は、図示していない駆動源により回転
駆動されるものである。
【0012】61は貯蔵容器あるいは流通容器として使用
される調味液用容器で、この調味液用容器61は、上下方
向を軸方向とする密閉型の容器本体62を有している。そ
して、この容器本体62の上端部には、バルブ63の付いた
液流入口64と、バルブ65の付いた空気抜き取り口66と、
除菌機能を有する除菌フィルター67の付いた開閉可能な
バルブ付きの通気口68とが設けられている。前記原料流
入口64は、移送パイプ69を介して液供給源である前記調
味液殺菌装置36の液取り出し口47に接続されるものであ
る。また、前記空気抜き取り口66は、減圧手段としての
真空ポンプ70に接続されるものである。一方、前記容器
本体62の下部には、殺菌機能を有するバルブ71の付いた
液取り出し口72が設けられている。
される調味液用容器で、この調味液用容器61は、上下方
向を軸方向とする密閉型の容器本体62を有している。そ
して、この容器本体62の上端部には、バルブ63の付いた
液流入口64と、バルブ65の付いた空気抜き取り口66と、
除菌機能を有する除菌フィルター67の付いた開閉可能な
バルブ付きの通気口68とが設けられている。前記原料流
入口64は、移送パイプ69を介して液供給源である前記調
味液殺菌装置36の液取り出し口47に接続されるものであ
る。また、前記空気抜き取り口66は、減圧手段としての
真空ポンプ70に接続されるものである。一方、前記容器
本体62の下部には、殺菌機能を有するバルブ71の付いた
液取り出し口72が設けられている。
【0013】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。図1に示すように、まず、調味液濃縮装置21
において、真空ポンプ24により容器本体22内の空気を抜
き取って、この容器本体22内を減圧することにより、容
器本体22内に原料流入口を介して天然抽出物などの調味
液の原料を入れる。そして、容器本体22内の減圧を適宜
続けるとともに、容器本体22を回転させて、この容器本
体22内の調味液を撹拌しながら、加熱器30から熱媒体流
入口28および熱媒体流出口29を介して熱媒体通路27に蒸
気を流通させることにより、容器本体22内の調味液を加
熱する。これにより、調味液が濃縮されるとともに、殺
菌される。このような濃縮により、調味液の風味が向上
する。つぎに、調味液殺菌装置36において、通気口43を
閉じ、バルブ38,40を開いた状態で、真空ポンプ45によ
り容器本体37内の空気を抜き取って、この容器本体37内
を減圧する。これにより、殺菌装置36の容器本体37内
に、濃縮装置21の容器本体22から移送パイプ44および原
料流入口39を介して、濃縮された無菌の風味調味液を入
れる。その後、バルブ38,40は閉じ、通気口43を開く。
そして、撹拌用プロペラ53により容器本体37内の調味液
を撹拌しながら、熱交換手段52により容器本体37内の調
味液を加熱する。すなわち、加熱器51A から熱媒体流入
口49および熱媒体流出口50を介して熱媒体通路48に蒸気
を流通させることにより、調味液を加熱する。これによ
り、調味液が殺菌される。その後、熱交換手段52により
容器本体37内の調味液を冷却する。すなわち、冷却器51
B から熱媒体流入口49および熱媒体流出口50を介して熱
媒体通路48に冷却水を流通させることにより、調味液を
冷却する。つぎに、蒸気発生源が発生する蒸気あるいは
アルコールにより移送パイプ69を殺菌した後、殺菌装置
36の通気口43を閉じ、調味液用容器61の通気口68を閉
じ、バルブ63,65を開いた状態で、真空ポンプ70により
容器本体62内の空気を抜き取って、この容器本体62内を
減圧する。これにより、貯蔵用の調味液用容器61の容器
本体62内に、殺菌装置36の容器本体37から移送パイプ69
および液流入口64を介して、無菌の調味液を入れる。そ
の後、バルブ63,65は閉じる。さらに、図2に示すよう
に、必要に応じ、前記と同様にして、前記調味液用容器
61から他の調味液用容器61へ調味液を分取する。
説明する。図1に示すように、まず、調味液濃縮装置21
において、真空ポンプ24により容器本体22内の空気を抜
き取って、この容器本体22内を減圧することにより、容
器本体22内に原料流入口を介して天然抽出物などの調味
液の原料を入れる。そして、容器本体22内の減圧を適宜
続けるとともに、容器本体22を回転させて、この容器本
体22内の調味液を撹拌しながら、加熱器30から熱媒体流
入口28および熱媒体流出口29を介して熱媒体通路27に蒸
気を流通させることにより、容器本体22内の調味液を加
熱する。これにより、調味液が濃縮されるとともに、殺
菌される。このような濃縮により、調味液の風味が向上
する。つぎに、調味液殺菌装置36において、通気口43を
閉じ、バルブ38,40を開いた状態で、真空ポンプ45によ
り容器本体37内の空気を抜き取って、この容器本体37内
を減圧する。これにより、殺菌装置36の容器本体37内
に、濃縮装置21の容器本体22から移送パイプ44および原
料流入口39を介して、濃縮された無菌の風味調味液を入
れる。その後、バルブ38,40は閉じ、通気口43を開く。
そして、撹拌用プロペラ53により容器本体37内の調味液
を撹拌しながら、熱交換手段52により容器本体37内の調
味液を加熱する。すなわち、加熱器51A から熱媒体流入
口49および熱媒体流出口50を介して熱媒体通路48に蒸気
を流通させることにより、調味液を加熱する。これによ
り、調味液が殺菌される。その後、熱交換手段52により
容器本体37内の調味液を冷却する。すなわち、冷却器51
B から熱媒体流入口49および熱媒体流出口50を介して熱
媒体通路48に冷却水を流通させることにより、調味液を
冷却する。つぎに、蒸気発生源が発生する蒸気あるいは
アルコールにより移送パイプ69を殺菌した後、殺菌装置
36の通気口43を閉じ、調味液用容器61の通気口68を閉
じ、バルブ63,65を開いた状態で、真空ポンプ70により
容器本体62内の空気を抜き取って、この容器本体62内を
減圧する。これにより、貯蔵用の調味液用容器61の容器
本体62内に、殺菌装置36の容器本体37から移送パイプ69
および液流入口64を介して、無菌の調味液を入れる。そ
の後、バルブ63,65は閉じる。さらに、図2に示すよう
に、必要に応じ、前記と同様にして、前記調味液用容器
61から他の調味液用容器61へ調味液を分取する。
【0014】また、通気口68を開き、バルブ71を開いた
状態で、液取り出し口72を介して容器本体62内から調味
液を取り出すこともできるが、通気口68からは容器本体
62内に除菌された空気が入る。さらに、必要に応じて、
複数の調味液の無菌調合を任意に行い、出荷となる。な
お、このような調合に際しても、前述のような構造を有
する調味液用容器61を使用して、減圧により、容器61間
における調味液の移送を行う。また、小型の調味液用容
器61がそのままそば屋などへの流通容器となる。
状態で、液取り出し口72を介して容器本体62内から調味
液を取り出すこともできるが、通気口68からは容器本体
62内に除菌された空気が入る。さらに、必要に応じて、
複数の調味液の無菌調合を任意に行い、出荷となる。な
お、このような調合に際しても、前述のような構造を有
する調味液用容器61を使用して、減圧により、容器61間
における調味液の移送を行う。また、小型の調味液用容
器61がそのままそば屋などへの流通容器となる。
【0015】前記実施例の構成によれば、調味液殺菌装
置36が小型かつ簡便であり、小規模なメーカーでも導入
が可能である。しかも、殺菌装置36は、カップリング54
において撹拌用プロペラ53から駆動軸55を外すことによ
り、流通容器として利用することもできる。そして、濃
縮装置21から殺菌装置36への調味液の移送や殺菌装置36
から調味液用容器61への調味液の移送に、減圧を利用し
たパイプ44,69による移送を利用しており、殺菌などを
密閉状態で行っているので、移送などの過程において調
味液中に細菌が侵入することを防止できる。また、調味
液用容器61においては、通気口68が微生物濾過機能を有
する除菌フィルター67の付いたものになっているととも
に、液取り出し口72が殺菌機能を有するバルブ71の付い
たものになっているので、容器本体62内の調味液への細
菌の侵入を防止でき、殺菌の終了した調味液を無菌的に
貯蔵できるとともに、無菌的に分取できる。こうして、
調味液を確実に殺菌できるとともに、その後も、細菌の
侵入を確実に防止でき、調味液の出し入れ、貯蔵の全て
の過程で、調味液を無菌状態に保てる。したがって、製
品がストレートタイプの調味液であっても、腐敗しにく
くなる。
置36が小型かつ簡便であり、小規模なメーカーでも導入
が可能である。しかも、殺菌装置36は、カップリング54
において撹拌用プロペラ53から駆動軸55を外すことによ
り、流通容器として利用することもできる。そして、濃
縮装置21から殺菌装置36への調味液の移送や殺菌装置36
から調味液用容器61への調味液の移送に、減圧を利用し
たパイプ44,69による移送を利用しており、殺菌などを
密閉状態で行っているので、移送などの過程において調
味液中に細菌が侵入することを防止できる。また、調味
液用容器61においては、通気口68が微生物濾過機能を有
する除菌フィルター67の付いたものになっているととも
に、液取り出し口72が殺菌機能を有するバルブ71の付い
たものになっているので、容器本体62内の調味液への細
菌の侵入を防止でき、殺菌の終了した調味液を無菌的に
貯蔵できるとともに、無菌的に分取できる。こうして、
調味液を確実に殺菌できるとともに、その後も、細菌の
侵入を確実に防止でき、調味液の出し入れ、貯蔵の全て
の過程で、調味液を無菌状態に保てる。したがって、製
品がストレートタイプの調味液であっても、腐敗しにく
くなる。
【0016】つぎに、本発明の他の実施例について、図
3を参照しながら説明する。なお、前記実施例と対応す
る部分には、対応する符号を付して、その説明を省略す
る。この実施例においては、調味液濃縮装置を兼ねる調
味液殺菌装置36の原料流入口39が原料供給源73と天然抽
出物用の濃縮装置74とに接続される。そして、調味液の
濃縮および殺菌時には、まず調味液殺菌装置36におい
て、通気口43を閉め、真空ポンプ45により容器本体37内
の空気を抜き取って、この容器本体37内を減圧すること
により、容器本体37内に天然抽出物である風味調味液を
入れる。そして、バルブ38,40を閉め、容器本体37内の
減圧を適宜続けるとともに、容器本体37内で撹拌用プロ
ペラ53を回転させて、容器本体37内の調味液を撹拌しな
がら、加熱器51A から熱媒体通路48に蒸気を流通させる
ことにより、容器本体37内の調味液を加熱する。これに
より、調味液が濃縮されるとともに、殺菌される。その
後、冷却器51B から熱媒体通路48に冷却水を流通させる
ことにより、調味液を冷却する。つぎに、殺菌装置36の
通気口43を閉じ、調味液用容器61の通気口68を閉じ、バ
ルブ63,65を開いた状態で、真空ポンプ70により容器本
体62内の空気を抜き取って、この容器本体62内を減圧す
る。これにより、調味液用容器61の容器本体62内に、殺
菌装置36の容器本体37から移送パイプ69を介して無菌の
調味液を入れる。このとき、バルブ38,40は閉めてお
き、殺菌装置36においては、通気口43から容器本体37内
に空気が入る。その後、バルブ63,65は閉じる。なお、
殺菌装置36の容器本体37から貯蔵用の調味液用容器61に
移すことなく直接調味液を取り出すときは、通気口43お
よびバルブ46を開いて、液取り出し口47より取り出す。
3を参照しながら説明する。なお、前記実施例と対応す
る部分には、対応する符号を付して、その説明を省略す
る。この実施例においては、調味液濃縮装置を兼ねる調
味液殺菌装置36の原料流入口39が原料供給源73と天然抽
出物用の濃縮装置74とに接続される。そして、調味液の
濃縮および殺菌時には、まず調味液殺菌装置36におい
て、通気口43を閉め、真空ポンプ45により容器本体37内
の空気を抜き取って、この容器本体37内を減圧すること
により、容器本体37内に天然抽出物である風味調味液を
入れる。そして、バルブ38,40を閉め、容器本体37内の
減圧を適宜続けるとともに、容器本体37内で撹拌用プロ
ペラ53を回転させて、容器本体37内の調味液を撹拌しな
がら、加熱器51A から熱媒体通路48に蒸気を流通させる
ことにより、容器本体37内の調味液を加熱する。これに
より、調味液が濃縮されるとともに、殺菌される。その
後、冷却器51B から熱媒体通路48に冷却水を流通させる
ことにより、調味液を冷却する。つぎに、殺菌装置36の
通気口43を閉じ、調味液用容器61の通気口68を閉じ、バ
ルブ63,65を開いた状態で、真空ポンプ70により容器本
体62内の空気を抜き取って、この容器本体62内を減圧す
る。これにより、調味液用容器61の容器本体62内に、殺
菌装置36の容器本体37から移送パイプ69を介して無菌の
調味液を入れる。このとき、バルブ38,40は閉めてお
き、殺菌装置36においては、通気口43から容器本体37内
に空気が入る。その後、バルブ63,65は閉じる。なお、
殺菌装置36の容器本体37から貯蔵用の調味液用容器61に
移すことなく直接調味液を取り出すときは、通気口43お
よびバルブ46を開いて、液取り出し口47より取り出す。
【0017】図4は調味液殺菌装置36の他の実施例を示
すもので、先の実施例と対応する部分には、対応する符
号を付して、その説明を省略する。この実施例において
は、容器本体37の下部に調味液流出口76および調味液流
入口77を設けており、これら調味液流出口76および調味
液流入口77間にポンプ78およびプレート式熱交換器79が
直列に接続されており、この熱交換器79には、蒸気発生
源80が接続されている。ところで、先の実施例のよう
に、殺菌に際して、容器本体37の外周面に設けられた熱
媒体通路48に蒸気を通すのみでは、容器本体37内の調味
液は、 100℃以下にしか加熱されず、したがって、乳酸
菌などの耐熱性のある細菌は殺菌できないことがある。
これに対して、本実施例においては、殺菌時、ポンプ78
の駆動により、調味液を容器本体37とプレート式熱交換
器79とで循環させる。このプレート式熱交換器79によ
り、調味液は、 100℃以上例えば 120℃程度にまで加熱
される。これにより、耐熱性のある細菌をも確実に殺菌
できる。
すもので、先の実施例と対応する部分には、対応する符
号を付して、その説明を省略する。この実施例において
は、容器本体37の下部に調味液流出口76および調味液流
入口77を設けており、これら調味液流出口76および調味
液流入口77間にポンプ78およびプレート式熱交換器79が
直列に接続されており、この熱交換器79には、蒸気発生
源80が接続されている。ところで、先の実施例のよう
に、殺菌に際して、容器本体37の外周面に設けられた熱
媒体通路48に蒸気を通すのみでは、容器本体37内の調味
液は、 100℃以下にしか加熱されず、したがって、乳酸
菌などの耐熱性のある細菌は殺菌できないことがある。
これに対して、本実施例においては、殺菌時、ポンプ78
の駆動により、調味液を容器本体37とプレート式熱交換
器79とで循環させる。このプレート式熱交換器79によ
り、調味液は、 100℃以上例えば 120℃程度にまで加熱
される。これにより、耐熱性のある細菌をも確実に殺菌
できる。
【0018】図5は調味液殺菌装置36のさらに他の実施
例を示すもので、先の実施例と対応する部分には、対応
する符号を付して、その説明を省略する。この実施例
は、撹拌用プロペラ53に代えて、二酸化炭素(CO2 )
や窒素(N2 )などのガスにより容器本体37内の調味液
を撹拌するものである。すなわち、容器本体37内に撹拌
手段をなす撹拌体81が上下動自在に支持されているとと
もに、容器本体37の下面部に前記撹拌体81に下方から対
向する開閉可能なガス流入口82が設けられており、この
ガス流入口82に、着脱可能なパイプ83およびバルブ84を
介してガスボンベ85が接続されている。そして、容器本
体37内の調味液を撹拌するときには、ガスボンベ85から
ガス流入口82を介して容器本体37内にガスを間断的に流
入させる。これにより、撹拌体81が上下動して、容器本
体37内の調味液が撹拌される。なお、容器本体37内に流
入されるガス自体も靜菌効果を有している。また、ガス
流入口82を閉じるとともに、これからパイプ83を外せ
ば、殺菌装置36を流通容器として利用できる。
例を示すもので、先の実施例と対応する部分には、対応
する符号を付して、その説明を省略する。この実施例
は、撹拌用プロペラ53に代えて、二酸化炭素(CO2 )
や窒素(N2 )などのガスにより容器本体37内の調味液
を撹拌するものである。すなわち、容器本体37内に撹拌
手段をなす撹拌体81が上下動自在に支持されているとと
もに、容器本体37の下面部に前記撹拌体81に下方から対
向する開閉可能なガス流入口82が設けられており、この
ガス流入口82に、着脱可能なパイプ83およびバルブ84を
介してガスボンベ85が接続されている。そして、容器本
体37内の調味液を撹拌するときには、ガスボンベ85から
ガス流入口82を介して容器本体37内にガスを間断的に流
入させる。これにより、撹拌体81が上下動して、容器本
体37内の調味液が撹拌される。なお、容器本体37内に流
入されるガス自体も靜菌効果を有している。また、ガス
流入口82を閉じるとともに、これからパイプ83を外せ
ば、殺菌装置36を流通容器として利用できる。
【0019】ここで、液取り出し口47,72のバルブ46,
71の殺菌機構について説明する。図6は第1例を示すも
ので、これは、バルブ46,71に接続されたパイプ91とア
ルコール供給源92と送風機93とを有している。そして、
バルブ46,71の閉栓と同時に、アルコール供給源92から
パイプ91内にアルコール(エタノール)を滴下するとと
もに、送風機93からパイプ91内に空気を送り込む。これ
により、バルブ46,71内にアルコールが霧状に噴射さ
れ、バルブ46,71が殺菌される。また、図7は第2例を
示すもので、これは、バルブ46,71に熱風発生器を接続
したもので、この熱風発生器は、加熱器94と送風機95と
からなっている。そして、バルブ46,71の閉栓と同時
に、このバルブ46,71内に数秒間熱風が送り込まれる。
こうして、バルブ46,71が数秒間 120℃以上に加熱され
ることにより、バルブ46,71が殺菌される。また、図8
は第3例を示すもので、これは、バルブ46,71自体をヒ
ーター96を内蔵したヒーターボックスとしたものであ
る。そして、バルブ46,71の閉栓と同時に、ヒーター96
により、バルブ46,71が数秒間 120℃以上に加熱され
る。これにより、バルブ46,71が殺菌される。あるい
は、バルブ46,71が常時60℃程度に保たれるように、温
度制御して、殺菌するようにしてもよい。さらに、図9
は第4例を示すもので、これは、バルブ46,71にバルブ
97を介して接続されたタンク98と送風機99とを有してお
り、タンク98にはヒーター100 が設けられている。そし
て、タンク98内に貯えられたアルコールがヒーター100
の加熱により蒸気となるが、バルブ46,71の閉栓と同時
に、送風機99により、タンク98内のアルコールの蒸気が
バルブ46,71内に噴射され、このバルブ46,71が殺菌さ
れる。なお、いずれの例においても、バルブ46,71内に
送り込まれる空気は、空気清浄器を通過させたものとす
る。さらに、前記液取り出し口47,72のバルブ46,71の
殺菌機構は、このバルブ46,71の開閉に連動して自動的
に作動するようにしてもよいし、また、手動で作動する
ようにしてもよい。
71の殺菌機構について説明する。図6は第1例を示すも
ので、これは、バルブ46,71に接続されたパイプ91とア
ルコール供給源92と送風機93とを有している。そして、
バルブ46,71の閉栓と同時に、アルコール供給源92から
パイプ91内にアルコール(エタノール)を滴下するとと
もに、送風機93からパイプ91内に空気を送り込む。これ
により、バルブ46,71内にアルコールが霧状に噴射さ
れ、バルブ46,71が殺菌される。また、図7は第2例を
示すもので、これは、バルブ46,71に熱風発生器を接続
したもので、この熱風発生器は、加熱器94と送風機95と
からなっている。そして、バルブ46,71の閉栓と同時
に、このバルブ46,71内に数秒間熱風が送り込まれる。
こうして、バルブ46,71が数秒間 120℃以上に加熱され
ることにより、バルブ46,71が殺菌される。また、図8
は第3例を示すもので、これは、バルブ46,71自体をヒ
ーター96を内蔵したヒーターボックスとしたものであ
る。そして、バルブ46,71の閉栓と同時に、ヒーター96
により、バルブ46,71が数秒間 120℃以上に加熱され
る。これにより、バルブ46,71が殺菌される。あるい
は、バルブ46,71が常時60℃程度に保たれるように、温
度制御して、殺菌するようにしてもよい。さらに、図9
は第4例を示すもので、これは、バルブ46,71にバルブ
97を介して接続されたタンク98と送風機99とを有してお
り、タンク98にはヒーター100 が設けられている。そし
て、タンク98内に貯えられたアルコールがヒーター100
の加熱により蒸気となるが、バルブ46,71の閉栓と同時
に、送風機99により、タンク98内のアルコールの蒸気が
バルブ46,71内に噴射され、このバルブ46,71が殺菌さ
れる。なお、いずれの例においても、バルブ46,71内に
送り込まれる空気は、空気清浄器を通過させたものとす
る。さらに、前記液取り出し口47,72のバルブ46,71の
殺菌機構は、このバルブ46,71の開閉に連動して自動的
に作動するようにしてもよいし、また、手動で作動する
ようにしてもよい。
【0020】ところで、液取り出し口47,72の殺菌は、
そこに付着して繁殖した殺菌が液取り出し口47,72から
出る調味液に侵入するのを防止するためであるが、液取
り出し口47,72から調味液が流出している最中には、そ
の調味液にはもとよりほとんど細菌は侵入せず、また、
殺菌を行っても効果は少ない。そこで、前述のように、
液取り出し口47,72から調味液を取り出した後、液取り
出し口47,72のバルブ46,71を閉じるとともに、殺菌機
構により液取り出し口47,72を殺菌することにより、効
果的な殺菌ができる。
そこに付着して繁殖した殺菌が液取り出し口47,72から
出る調味液に侵入するのを防止するためであるが、液取
り出し口47,72から調味液が流出している最中には、そ
の調味液にはもとよりほとんど細菌は侵入せず、また、
殺菌を行っても効果は少ない。そこで、前述のように、
液取り出し口47,72から調味液を取り出した後、液取り
出し口47,72のバルブ46,71を閉じるとともに、殺菌機
構により液取り出し口47,72を殺菌することにより、効
果的な殺菌ができる。
【0021】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、殺菌装置36とは別個に貯蔵容器として
調味液用容器61を設けたが、前記実施例における殺菌装
置36をそのまま貯蔵容器として用い、これから流通容器
に調味液を分取するなどしてもよい。この場合、貯蔵
中、熱媒体通路48に冷却水を流通させて、調味液を冷却
しておくとよい。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、殺菌装置36とは別個に貯蔵容器として
調味液用容器61を設けたが、前記実施例における殺菌装
置36をそのまま貯蔵容器として用い、これから流通容器
に調味液を分取するなどしてもよい。この場合、貯蔵
中、熱媒体通路48に冷却水を流通させて、調味液を冷却
しておくとよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれバルブを有す
る液流入口、空気抜き取り口、通気口および液取り出し
口を有する密閉型の容器本体を備え、調味液を取り出す
ときに容器本体内に空気を取り入れるための通気口には
除菌フィルターを設け、液取り出し口には殺菌機構を設
けたので、保存時や調味液の分取時などに、調味液への
細菌の侵入を確実に防止でき、調味液の出し入れ、貯蔵
の全ての過程で、調味液を無菌状態に保てる。
る液流入口、空気抜き取り口、通気口および液取り出し
口を有する密閉型の容器本体を備え、調味液を取り出す
ときに容器本体内に空気を取り入れるための通気口には
除菌フィルターを設け、液取り出し口には殺菌機構を設
けたので、保存時や調味液の分取時などに、調味液への
細菌の侵入を確実に防止でき、調味液の出し入れ、貯蔵
の全ての過程で、調味液を無菌状態に保てる。
【0023】また、調味液を取り出した後、液取り出し
口のバルブを閉じるとともに、殺菌機構によって液取り
出し口を殺菌することにより、この液取り出し口の殺菌
を効果的に行える。
口のバルブを閉じるとともに、殺菌機構によって液取り
出し口を殺菌することにより、この液取り出し口の殺菌
を効果的に行える。
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】同上貯蔵容器から流通容器への分取を示す説明
図である。
図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図4】調味液殺菌装置の他の例を示す説明図である。
【図5】調味液殺菌装置のさらに他の例を示す説明図で
ある。
ある。
【図6】バルブの殺菌機構の第1例を示す説明図であ
る。
る。
【図7】バルブの殺菌機構の第2例を示す説明図であ
る。
る。
【図8】バルブの殺菌機構の第3例を示す説明図であ
る。
る。
【図9】バルブの殺菌機構の第4例を示す説明図であ
る。
る。
【図10】調味液製造の工程図である。
【図11】従来の調味液殺菌装置の一例を示す説明図で
ある。
ある。
【符号の説明】21 濃縮装置(液供給源) 36 調味液殺菌装置(液供給源) 37 容器本体38 バルブ 39 原料流入口(液流入口) 40 バルブ 41 空気抜き取り口42 除菌フィルター 43 通気口 45 真空ポンプ(減圧手段)46 バルブ 47 液取り出し口 62 容器本体63 バルブ 64 液流入口65 バルブ 66 空気抜き取り口67 除菌フィルター 68 通気口70 真空ポンプ(減圧手段) 71 バルブ 72 液取り出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有賀 敬記 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1435番 地 株式会社日酸サーモ内 (56)参考文献 特開 昭53−148555(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 密閉型の容器本体の上部に、バルブを介
して液供給源に接続される液流入口と、バルブを介して
減圧手段に接続される空気抜き取り口と、バルブを有す
る通気口とを設け、前記容器本体の下部に、バルブを有
する液取り出し口を設け、前記通気口には、除菌して空
気を通過させる除菌フィルターを設け、前記液取り出し
口には、細菌類を殺菌する殺菌機構を設けたことを特徴
とする調味液無菌貯蔵装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の調味液無菌貯蔵装置を用
い、容器本体内に液を入れるときは、液流入口のバルブ
を開くとともに、減圧手段により空気抜き取り口を介し
て容器本体内から空気を抜き取ることにより、液供給源
から前記液流入口を介して容器本体内に液を入れ、容器
本体内から調味液を取り出すときは、液取り出し口のバ
ルブを開くとともに、通気口のバルブを開き、この通気
口から除菌フィルターにより細菌類を除去した空気を容
器本体内に入れながら、この容器本体内から液取り出し
口を介して調味液を取り出し、その後、液取り出し口の
バルブを閉じるとともに、殺菌機構により液取り出し口
を殺菌することを特徴とする調味液無菌貯蔵方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3308051A JP2564782B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 調味液無菌貯蔵装置および調味液無菌貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3308051A JP2564782B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 調味液無菌貯蔵装置および調味液無菌貯蔵方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05137548A JPH05137548A (ja) | 1993-06-01 |
JP2564782B2 true JP2564782B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17976294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3308051A Expired - Lifetime JP2564782B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 調味液無菌貯蔵装置および調味液無菌貯蔵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564782B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8448567B2 (en) * | 2010-10-14 | 2013-05-28 | Martin Batturs & Associates Llc | Soup preparing and dispensing machine (SPDM) and method of producing individual servings of hot or cold soup using the same |
CN105167581B (zh) * | 2015-09-25 | 2018-01-12 | 中北大学 | 加压下可加调料的压力锅 |
CN105640378A (zh) * | 2016-03-04 | 2016-06-08 | 湖北巨鹏厨房设备股份有限公司 | 餐饮调味料智能自动调配装置 |
CN114259576B (zh) * | 2021-12-27 | 2023-08-29 | 霍山县天下泽雨生物科技发展有限公司 | 一种用于霍山灵芝萃取物提取加工的杀菌处理设备及方法 |
CN116420832B (zh) * | 2023-06-12 | 2023-08-11 | 广州西锦忆生物科技有限公司 | 一种调味品高温灭菌装置及其使用方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53148555A (en) * | 1977-06-01 | 1978-12-25 | Shinagawa Kogyosho Kk | Heat sterilizing method and apparatus for food |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3308051A patent/JP2564782B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05137548A (ja) | 1993-06-01 |
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