JP2564431Y2 - 希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置 - Google Patents
希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置Info
- Publication number
- JP2564431Y2 JP2564431Y2 JP1993023924U JP2392493U JP2564431Y2 JP 2564431 Y2 JP2564431 Y2 JP 2564431Y2 JP 1993023924 U JP1993023924 U JP 1993023924U JP 2392493 U JP2392493 U JP 2392493U JP 2564431 Y2 JP2564431 Y2 JP 2564431Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- gas
- chamber
- sub
- control device
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は副室式希薄燃焼ガス機関
の負荷遮断制御機構に関する。
の負荷遮断制御機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から副室式希薄燃焼ガス機関に関す
る技術は公知とされているのである。例えば、特開昭６
３−２７７８６６号公報に記載の技術の如くである。し
かし、従来の技術では、図４・図５の従来技術の不具合
の図面に示す如く、次のような不具合が発生していたの
である。即ち、発電機を駆動する希薄燃焼ガス機関の場
合には、重故障時又は使用前通算検査時、１００％負荷
より遮断器を開放すると、０％負荷への急激な負荷変動
が発生し、 ．主室側ガス圧力（ミキシングガス圧力）がガバナの
動作により急激に低下する。しかし、副室側ガス圧力は
圧力低下の速度が遅く、主室側ガス圧力と副室側ガス圧
力とは不平衡状態が発生する。 ．上記不平衡状態により、燃焼状態は失火状態とな
り、排気マニホールド内でアフターバーニング（後燃
焼）が発生し、アフターバーニングの反射圧力を受け、
図５に示す如く、給気マニホールド内への逆火現象を誘
発する。場合によっては、機器の破損や人身事故の危険
性が発生する。 ．上記不具合を発生させない為に、１００％定格出力
を低下させる必要がある。
る技術は公知とされているのである。例えば、特開昭６
３−２７７８６６号公報に記載の技術の如くである。し
かし、従来の技術では、図４・図５の従来技術の不具合
の図面に示す如く、次のような不具合が発生していたの
である。即ち、発電機を駆動する希薄燃焼ガス機関の場
合には、重故障時又は使用前通算検査時、１００％負荷
より遮断器を開放すると、０％負荷への急激な負荷変動
が発生し、 ．主室側ガス圧力（ミキシングガス圧力）がガバナの
動作により急激に低下する。しかし、副室側ガス圧力は
圧力低下の速度が遅く、主室側ガス圧力と副室側ガス圧
力とは不平衡状態が発生する。 ．上記不平衡状態により、燃焼状態は失火状態とな
り、排気マニホールド内でアフターバーニング（後燃
焼）が発生し、アフターバーニングの反射圧力を受け、
図５に示す如く、給気マニホールド内への逆火現象を誘
発する。場合によっては、機器の破損や人身事故の危険
性が発生する。 ．上記不具合を発生させない為に、１００％定格出力
を低下させる必要がある。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の従来技
術の不具合である、『負荷遮断時の主室側ガス圧力と副
室側ガス圧力の不平衡状態』を解消することを目的とす
る。
術の不具合である、『負荷遮断時の主室側ガス圧力と副
室側ガス圧力の不平衡状態』を解消することを目的とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。発電機負荷遮断器を開放してエンジ
ン負荷を遮断する遮断器開放命令が出される負荷遮断時
において、主室側のガス圧力と副室側のガス圧力の不平
衡状態を無くす為に、主室用ガス電磁弁と副室用ガス電
磁弁を閉鎖し、発電機負荷遮断器は開放命令から１秒後
に開放動作とすべく構成したものである。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。発電機負荷遮断器を開放してエンジ
ン負荷を遮断する遮断器開放命令が出される負荷遮断時
において、主室側のガス圧力と副室側のガス圧力の不平
衡状態を無くす為に、主室用ガス電磁弁と副室用ガス電
磁弁を閉鎖し、発電機負荷遮断器は開放命令から１秒後
に開放動作とすべく構成したものである。
【０００５】
【作用】次に作用を説明する。即ち、発電機遮断器の負
荷遮断命令により、主室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室
用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ５を開閉し、負荷遮断器の実作動
を遅らせることにより、負荷急減時に発生する『負荷遮
断時の主室側ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状態』
を解消することが出来るのである。
荷遮断命令により、主室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室
用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ５を開閉し、負荷遮断器の実作動
を遅らせることにより、負荷急減時に発生する『負荷遮
断時の主室側ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状態』
を解消することが出来るのである。
【０００６】
【実施例】次に実施例を説明する。図１は副室式希薄燃
焼ガス機関の給気・燃料ガス系統配管フローチャートを
示す図面、図２は本考案の負荷遮断時のタイムスケジュ
ールを示す図面、図３は同じく本考案の負荷遮断制御時
のブロックダイアグラムを示す図面、図４は従来の負荷
遮断時の圧力不平衡状態を示す図面、図５は従来の負荷
遮断時の逆火とアフターバーニングを示す図面、図６は
希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置の他の構成におい
て、主燃料ガス電磁弁Ｖ１とＶ２のタイムスケジュール
を示す図面である。
焼ガス機関の給気・燃料ガス系統配管フローチャートを
示す図面、図２は本考案の負荷遮断時のタイムスケジュ
ールを示す図面、図３は同じく本考案の負荷遮断制御時
のブロックダイアグラムを示す図面、図４は従来の負荷
遮断時の圧力不平衡状態を示す図面、図５は従来の負荷
遮断時の逆火とアフターバーニングを示す図面、図６は
希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置の他の構成におい
て、主燃料ガス電磁弁Ｖ１とＶ２のタイムスケジュール
を示す図面である。
【０００７】副室式希薄燃焼ガス機関は、副室内と主室
内とに、機関運転時には常時点火作動をする副室用点火
プラグと主室用点火プラグとをそれぞれ設け、主室用点
火プラグの点火時期を、副室用点火プラグの点火時期よ
りも遅く設定したり、同時に点火したりして、副室用点
火プラグにより着火された伝播火炎が主室用点火プラグ
に至り、主室用点火プラグが点火するように構成したも
のである。
内とに、機関運転時には常時点火作動をする副室用点火
プラグと主室用点火プラグとをそれぞれ設け、主室用点
火プラグの点火時期を、副室用点火プラグの点火時期よ
りも遅く設定したり、同時に点火したりして、副室用点
火プラグにより着火された伝播火炎が主室用点火プラグ
に至り、主室用点火プラグが点火するように構成したも
のである。
【０００８】図１において説明する。通常運転時におい
ては、主室側は、燃料ガスタンクから、主燃料ガス電磁
弁Ｖ１・Ｖ２を経て、主室用ガスギュレータ２０・２
１、ステップモータ１９、ベンチュリーミキサー１８、
過給機１７、空気冷却器１６、スロットルバルブ１５を
経由し、ミキシングガスとして給気マニホールド１４か
らシリンダーヘッドの主室１に供給される。
ては、主室側は、燃料ガスタンクから、主燃料ガス電磁
弁Ｖ１・Ｖ２を経て、主室用ガスギュレータ２０・２
１、ステップモータ１９、ベンチュリーミキサー１８、
過給機１７、空気冷却器１６、スロットルバルブ１５を
経由し、ミキシングガスとして給気マニホールド１４か
らシリンダーヘッドの主室１に供給される。
【０００９】一方副室側は、副燃料ガス電磁弁Ｖ６、ガ
スブースター１３から副室用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ５、副
室用ガスレギュレータ１２を経由し、副室給気マニホー
ルド１１から副室２へ副室ガスとして副室に供給され
る。２３はエアフィルター、２４は防爆安全弁、２５は
計器盤、２６は始動電磁弁である。またガスブースター
１３は、濾し器２８とアフタークーラ３２と、ガスレギ
ュレータ３１とレシーバタンク３０と逆止弁２９等によ
り構成されている。
スブースター１３から副室用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ５、副
室用ガスレギュレータ１２を経由し、副室給気マニホー
ルド１１から副室２へ副室ガスとして副室に供給され
る。２３はエアフィルター、２４は防爆安全弁、２５は
計器盤、２６は始動電磁弁である。またガスブースター
１３は、濾し器２８とアフタークーラ３２と、ガスレギ
ュレータ３１とレシーバタンク３０と逆止弁２９等によ
り構成されている。
【００１０】例えば発電機の遮断器を開放して、エンジ
ンの負荷を遮断するような場合に、遮断器開放命令によ
り、主室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室用ガス電磁弁Ｖ
４・Ｖ５を閉鎖動作させる。この間、遮断器は閉鎖状態
である為に、エンジンには負荷が掛かった状態であり、
エンジン内部の燃料ガスが消費され、エンジンは１００
％負荷以下の燃料供給状態となっている。
ンの負荷を遮断するような場合に、遮断器開放命令によ
り、主室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室用ガス電磁弁Ｖ
４・Ｖ５を閉鎖動作させる。この間、遮断器は閉鎖状態
である為に、エンジンには負荷が掛かった状態であり、
エンジン内部の燃料ガスが消費され、エンジンは１００
％負荷以下の燃料供給状態となっている。
【００１１】一方、発電機遮断器開放命令と同時にタイ
マーＴを作動させ、約１秒後に遮断器の開放動作し、主
室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ
５を開放動作し、機関は無負荷運転状態となる。このよ
うな一連の主室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室用ガス電
磁弁Ｖ４・Ｖ５の開閉動作により、『負荷遮断時の主室
側ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状態』を解消する
ことが出来るのである。この制御のタイムスケジュール
が図２に図示されている。また、この制御のフローチャ
ートが図３に図示されている。
マーＴを作動させ、約１秒後に遮断器の開放動作し、主
室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ
５を開放動作し、機関は無負荷運転状態となる。このよ
うな一連の主室用ガス電磁弁Ｖ１・Ｖ２と副室用ガス電
磁弁Ｖ４・Ｖ５の開閉動作により、『負荷遮断時の主室
側ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状態』を解消する
ことが出来るのである。この制御のタイムスケジュール
が図２に図示されている。また、この制御のフローチャ
ートが図３に図示されている。
【００１２】図６においては、希薄燃焼ガス機関の負荷
遮断制御装置の他の構成を図示している。この構成の場
合には、発電機遮断器が開放された負荷遮断時には、開
放の電気的接点信号を利用し、負荷遮断制御用ガス電磁
弁Ｖ３を一定の時間だけ開放状態とする。これにより副
室２へ供給される燃料ガスの一部を、ベンチュリーミキ
サー１８の上流側の常時負圧状態の部分に放出すること
により、副室２のガス圧力を急速に低下させ、これによ
りミキシングガス圧力と副室ガス圧力の過渡状態での圧
力変化割合を同じ程度とするのである。
遮断制御装置の他の構成を図示している。この構成の場
合には、発電機遮断器が開放された負荷遮断時には、開
放の電気的接点信号を利用し、負荷遮断制御用ガス電磁
弁Ｖ３を一定の時間だけ開放状態とする。これにより副
室２へ供給される燃料ガスの一部を、ベンチュリーミキ
サー１８の上流側の常時負圧状態の部分に放出すること
により、副室２のガス圧力を急速に低下させ、これによ
りミキシングガス圧力と副室ガス圧力の過渡状態での圧
力変化割合を同じ程度とするのである。
【００１３】このような一連の主室用ガス電磁弁Ｖ１・
Ｖ２と副室用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ５と負荷遮断制御用ガ
ス電磁弁Ｖ３の開閉操作により、『負荷遮断時の主室側
ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状態』を解消するこ
とが出来るのである。このタイムスケジュールが図６に
おいて図示されている。
Ｖ２と副室用ガス電磁弁Ｖ４・Ｖ５と負荷遮断制御用ガ
ス電磁弁Ｖ３の開閉操作により、『負荷遮断時の主室側
ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状態』を解消するこ
とが出来るのである。このタイムスケジュールが図６に
おいて図示されている。
【００１４】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を発生するのである。即ち第１に、副室式希
薄燃焼ガス機関において、負荷急減時に発生する『負荷
遮断時の主室側ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状
態』を解消することが出来るのである。これにより安定
した運転状態を維持することが可能となったのである。
第２に、定格出力設定時に、負荷遮断特性を制約条件の
１つとして考慮することが不要となるのである。
ような効果を発生するのである。即ち第１に、副室式希
薄燃焼ガス機関において、負荷急減時に発生する『負荷
遮断時の主室側ガス圧力と副室側ガス圧力の不平衡状
態』を解消することが出来るのである。これにより安定
した運転状態を維持することが可能となったのである。
第２に、定格出力設定時に、負荷遮断特性を制約条件の
１つとして考慮することが不要となるのである。
【図１】副室式希薄燃焼ガス機関の給気・燃料ガス系統
配管フローチャートを示す図面
配管フローチャートを示す図面
【図２】本考案の負荷遮断時のタイムスケジュールを示
す図面。
す図面。
【図３】同じく本考案の負荷遮断制御時のブロックダイ
アグラムを示す図面。
アグラムを示す図面。
【図４】従来の負荷遮断時の圧力不平衡状態を示す図
面。
面。
【図５】従来の負荷遮断時の逆火とアフターバーニング
を示す図面。
を示す図面。
【図６】希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置の他の構
成を示す図面。
成を示す図面。
１ 主室 ２ 副室 Ｖ１・Ｖ２ 主室用ガス電磁弁 Ｖ３ 負荷遮断制御用ガス電磁弁 Ｖ４・Ｖ５ 副室用ガス電磁弁 １１ 副室給気マニホールド １３ ガスブースター １４ 給気マニホールド １５ スロットルバルブ １６ 空気冷却器 １７ 過給機
Claims (1)
- 【請求項１】 発電機負荷遮断器を開放してエンジン負
荷を遮断する遮断器開放命令が出される負荷遮断時にお
いて、主室側のガス圧力と副室側のガス圧力の不平衡状
態を無くす為に、主室用ガス電磁弁と副室用ガス電磁弁
を閉鎖し、発電機負荷遮断器は開放命令から１秒後に開
放動作とすべく構成したことを特徴とする希薄燃焼ガス
機関の負荷遮断制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993023924U JP2564431Y2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993023924U JP2564431Y2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0683945U JPH0683945U (ja) | 1994-12-02 |
| JP2564431Y2 true JP2564431Y2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=12124078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993023924U Expired - Lifetime JP2564431Y2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 希薄燃焼ガス機関の負荷遮断制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2564431Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2889973B2 (ja) * | 1991-04-16 | 1999-05-10 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 多気筒副室希薄燃焼式ガスエンジン |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP1993023924U patent/JP2564431Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0683945U (ja) | 1994-12-02 |
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