JP2564393Y2 - クローラ車両の駆動油圧回路 - Google Patents

クローラ車両の駆動油圧回路

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JP2564393Y2
JP2564393Y2 JP1991071820U JP7182091U JP2564393Y2 JP 2564393 Y2 JP2564393 Y2 JP 2564393Y2 JP 1991071820 U JP1991071820 U JP 1991071820U JP 7182091 U JP7182091 U JP 7182091U JP 2564393 Y2 JP2564393 Y2 JP 2564393Y2
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spool
steering
hydraulic
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史博 赤羽
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クローラ車両の駆動油
圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧駆動式トランスミッションを搭載し
たクローラ車両として、オイルモータを作動させるメイ
ン油圧を発生させる左右の可変容量ポンプの可変制御系
に、固定容量ポンプで発生させた油圧をパイロット圧と
して作用させて、エンジンンの回転速度と比例したメイ
ン油圧を発生させるようにし、さらに、前記左右の可変
制御系に投入するパイロット圧を左右個別に設けた可変
絞り弁から逃がすことにより、左右の可変容量ポンプの
吐出量に差を生じさせて旋回させるようにした車両が提
供されている。
【0003】ところで、上記油圧機構において、前記可
変絞り弁としては、図6に示すようなスプールバルブ5
1が使われている。このスプールバルブ51は、ケーシ
ング(バルブブロック)52内に挿入されたスプール5
3を移動することにより、入口ポート54の開量を調節
し、流量を変える構造となっている。
【0004】上記油圧機構においては、図7に示すよう
にスプールバルブ51をステアリングバルブとして左用
のものと右用のものと二つを設け、ステアリングシャフ
ト55上に設けたカム56によりそれぞれのスプール5
3を動かす構造が考えられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように二個のスプールバルブ51を使っていると、車両
の直進性を出すための調整が難しいという問題がある。
つまり、左右のスプールバルブ51の油の逃がし量に差
があると、可変容量ポンプによる発生油圧に差が生じ、
直進性が確保できないのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案では、左右のクローラをそれぞれ駆動する油
圧走行モータと、各油圧走行モータにそれぞれ油圧を供
給する可変容量ポンプと、各可変容量ポンプの吐出量を
それぞれ変更するための制御シリンダと、各制御シリン
ダを制御するために各制御シリンダに供給されるパイロ
ット圧を発生させる固定容量ポンプと、ステアリングハ
ンドルの操作によって作動され、前記パイロット圧を制
御するために前記パイロット圧の逃がし量を制御するス
テアリングバルブを備えるクローラ車両の油圧駆動 回路
において、 前記ステアリングバルブを、ケーシングに設
けた孔の内面に軸方向に間隔をあけて二つの入口ポート
を設けると共に前記孔の一端側を出口ポートとし、前記
孔内にスプールを軸方向に移動可能に挿入すると共に前
出口ポートと反対の側において前記スプールに前記出
口ポートに通じる出口孔を設け、前記スプールの移動に
より前記二つの入口ポートが閉じられた状態から、一方
の入口ポートが閉じられ、他方の入口ポートが徐々に開
くように構成する一方、 前記ステアリングハンドルに連
結するステアリングシャフトの操作により前記スプール
が移動されるようにすべく前記ステアリングシャフトに
設けたカムを前記スプールの端部に係合させるようにし
たのである。
【0007】
【作 用】上記構成のクローラ車両の駆動油圧回路にお
いては、左右のパイロット圧が、ステアリングバルブの
一つのスプールを操作して二つの入口ポートの開閉を行
うことにより制御されるので、中立位置の設定が容易と
なり、クローラ車両の直進性の調整が容易となる。
【0008】
【実施例】図1には本考案の一実施例に係るクローラ車
両の駆動油圧回路におけるステアリングバルブとしての
スプールバルブの縦断面を示す。
【0009】1はケーシング(バルブブロック)で、貫
通する孔2が設けられており、孔2の内面には軸方向に
間隔をあけて二つの入口ポート3a,3bが開口されて
いる。また、孔2の一端側は出口ポート2aとされてい
る。
【0010】前記孔2内にスプール4が挿入されてい
る。スプール4の両側には絞りを構成するテーパ部4
a,4bが付けられており、また出口ポート2aと反対
側に延びる軸部から出口ポート2a側端面にかけて出
口孔5があけられている。スプール4の出口ポート2a
と反対側の端部には一体的に係合子6が取付けられ、こ
の係合子6は、ケーシング1の端部にねじ結合されたキ
ャップ7を貫通して突出されている。なお、スプール4
にはスプリング8により突き出す方向のばね力が付与さ
れている。
【0011】このスプールバルブでは、スプール4を中
立位置にした状態から、どちらかに動かすことにより、
入口ポート3a,3bを通って流れる油量に差が生じる
ことになる。
【0012】図2には、このスプールバルブをステアリ
ングバルブ10として組み込んだ油圧駆動式クローラ車
両の駆動油圧回路を示す。図において、11はエンジン
により回転される固定容量ポンプであり、12は絞り
(固定オリフィス)、13は方向切換電磁弁、14は傾
転制御パイロット圧力回路、15は傾転角度制御シリン
ダ、16は可変容量ポンプ、17はステアリングハンド
ル、18はステアリングハンドル17のステアリングシ
ャフト19上に設けられたカムで、このカム18により
スプールバルブ10は操作される。20は左右の走行モ
ータ、21は走行モータ20により駆動されるクローラ
である。
【0013】この駆動油圧系においては、可変容量ポン
プ16の容積を制御する傾転角度制御シリンダ15に与
える制御用油圧(パイロット圧)は、エンジンの回転速
度と比例した油量を吐出する固定容量ポンプ11と固定
絞り12とにより発生される。また、このパイロット圧
は、方向切換電磁弁13により傾転角度制御シリンダ1
5の正、逆2つあるポートのどちら側に投入するか選択
できるようにしてあり、また、分枝回路を経由して手動
のステアリングバルブ10から油を逃がして、圧力を下
げるようにしてある。
【0014】ステアリングバルブ10は、運転者が操作
するステアリングハンドル17でカム18を回転して、
係合子6を介してスプール4を移動させることにより絞
り開度が変えられる。
【0015】前述のように、固定容量ポンプ11の吐出
流が固定絞りにより絞られてパイロット圧が発生し、こ
のパイロット圧は固定絞り12を通過する油量増減に応
じて増減するので、固定容量ポンプ11の駆動軸をエン
ジンの出力シャフトに連結(或いは変速比一定で接続)
しておけば、エンジン回転速度に応じて増減するパイロ
ット圧を得る。
【0016】このパイロット圧を左右の可変容量ポンプ
16の制御用として傾転角度制御シリンダ15へ供給す
る。この結果、エンジンの出力が低い低回転速度のとき
は、傾転角は小さくて、ポンプの吸収馬力が小さくなる
ので、エンストが起こらず、エンジンの回転速度が高
く、出力が大きくなると傾転角が大きくなって、馬力が
有効に吸収できるようになる。
【0017】車両を旋回させる場合、2ポンプ、2モー
タの装軌式車両では、左右のモータの回転速度に相対的
な差を与えて旋回する。左右のモータが同じ速度で回転
していれば、直進、左のモータと右のモータが同方向に
差をもって回転させると、緩旋回、片側のモータを止め
ると、信地旋回になる。また左右のモータを逆方向に回
転させると、超信地旋回になる。この油圧駆動式クロー
ラ車両では、ポンプの傾転角度制御シリンダ15に投入
するパイロット圧を左右別個に設けたステアリングバル
ブ10から逃がすことにより、左右のポンプの吐出量に
差を生じさせて旋回させる。
【0018】図3ないし図5は、このクローラ車両にお
けるステアリングバルブ10の取付状態を示す。22は
固定台で、運転席側のステアリングシャフト19の近傍
に固定されている。固定台22の上下にはガイド部材2
3が取り付けられ、このガイド部材23に沿って移動可
能に可動台24が組み付けられている。
【0019】この可動台24にはねじ軸25が回転自在
かつ軸方向に拘束されて結合されており、そのねじ部2
5aは、固定台22上のねじ部22aにねじ結合されて
いる。ねじ部25aにはロックハンドル26がねじ結合
されており、またねじ部25aの端部には、当該ねじ軸
25を回転させるためのノブ27が取付けられている。
【0020】ステアリングバルブ10は、この可動台2
4上に取付けられている。ステアリングバルブ10の係
合子6はステアリングシャフト19上に設けられたカム
18に係合される。
【0021】上記取付構造においては、ロックハンドル
26をゆるめ、ノブ27を回すことにより可動台24と
共にステアリングバルブ10を軸方向に移動することが
できる。したがって、ステアリングバルブ10の中立位
置の調整が容易となり、クローラ車両の直進性確保の調
整が容易となる。位置調整後は、ロックナット26を締
め付けてステアリングバルブ10をその位置に固定す
る。なお、ステアリングバルブ10の位置調整可能な取
付構造としては他のものでもよい。
【0022】
【考案の効果】本考案に係るクローラ車両の駆動油圧回
によれば、 ステアリングハンドルに連結するステア
リングシャフトの操作によるカムの回転を介して一つの
ステアリングバルブの一つのスプールを操作して、二つ
の入口ポートの絞り量を調整することができるので、構
造が簡素化されると共に中立位置の調整が容易となる。
【0023】また、油圧駆動式クローラ車両の駆動油圧
路において、左右用それぞれ設けていたバルブを一つ
にすることができ、直進性などの調整も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係るクローラ車両の駆動油圧回路に
おけるスプールバルブの断面図である。
【図2】一実施例に係る油圧駆動車両の駆動油圧回路図
である。
【図3】クローラ車両におけるスプールバルブの取付状
態の平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】その側面図である。
【図6】従来のスプールバルブの概略図である。
【図7】スプールバルブの使用例の概略図である。
【符号の説明】 1 ケーシング 2 孔 2a,2b 出口ポート 3a,3b 入口ポート 4 スプール 5 出口孔 6 スプールの端部 10 ステアリングバルブ 11 固定容量ポンプ 15 制御シリンダ 16 可変容量ポンプ 17 ステアリングハンドル 18 カム 19 ステアリングシャフト 20 油圧走行モータ 21 クローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のクローラをそれぞれ駆動する油圧
    走行モータと、各油圧走行モータにそれぞれ油圧を供給
    する可変容量ポンプと、各可変容量ポンプの吐出量をそ
    れぞれ変更するための制御シリンダと、各制御シリンダ
    を制御するために各制御シリンダに供給されるパイロッ
    ト圧を発生させる固定容量ポンプと、ステアリングハン
    ドルの操作によって作動され、前記パイロット圧を制御
    するために前記パイロット圧の逃がし量を制御するステ
    アリングバルブを備えるクローラ車両の油圧駆動回路に
    おいて、 前記ステアリングバルブを、 ケーシングに設けた孔の内面に軸方向に間隔をあけて二
    つの入口ポートを設けると共に前記孔の一端側を出口ポ
    ートとし、前記孔内にスプールを軸方向に移動可能に挿
    入すると共に前記出口ポートと反対の側において前記
    プールに前記出口ポートに通じる出口孔を設け、前記ス
    プールの移動により前記二つの入口ポートが閉じられた
    状態から、一方の入口ポートが閉じられ、他方の入口ポ
    ートが徐々に開くように構成する一方、 前記ステアリングハンドルに連結するステアリングシャ
    フトの操作により前記スプールが移動されるようにすべ
    く前記ステアリングシャフトに設けたカムを前記スプー
    ルの端部に係合させたことを特徴とするクローラ車両の
    駆動油圧回路。
JP1991071820U 1991-09-06 1991-09-06 クローラ車両の駆動油圧回路 Expired - Lifetime JP2564393Y2 (ja)

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JPH0522953U JPH0522953U (ja) 1993-03-26
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JPH0522953U (ja) 1993-03-26

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