JP2564307B2 - クレ−ン遊戯装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クレーン遊戯装置の改良に関する。

〔従来の技術〕

透明壁部を有する筐体内に散布された景品を、上記筐
体内に移動自在に設けられたクレーンを操作して掴み、
上記景品を掴んだまゝクレーンを移動せしめ、これを景
品払出口に投下させ、筐体外から景品を取り出すクレー
ン遊戯装置は公知であり、ゲームセンタ等を始めとし様
々な場所に設置されている。

また、一台の遊戯装置に複数のクレーン装置を設けた
ものも公知であるが、従来のものは幅広い遊戯台に複数
のクレーン装置を並置しただけのものであるので、単に
一基のクレーン装置を有するものを一列に並べたものと
大差がなく、同時に多人数でゲームができるとしても、
遊戯装置の正面に並んでプレイする必要がるので、設置
に広い床面積を必要とする上、ゲーム場のレイアウトに
も制約が大きかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は叙上の問題点を解決するためになされたもの
であって、その目的とするところは、筐体内に複数のク
レーンが設けられたクレーン遊戯装置に於て、各クレー
ンを吊り下げているワイヤ及び各クレーンと制御装置と
を接続しているコード同士がゲーム中に絡まることな
く、複数のプレイヤが同時にプレイできる稼働効率の極
めて高いクレーン遊戯装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

而して、上記の目的は、天蓋を具えた遊戯台と、中央
部に塔状の突起を具備し、上記遊戯台中央に回動自在に
設けられ、上記突起の周囲に景品が載置される景品台
と、 上記景品台上の景品の移動径路を横断する径路に沿っ
て移動自在に、且つ上記径路上の所望の位置に停止し得
るように、且つ又昇降自在に、上記遊戯台の天蓋から吊
り下げられ、上記景品台上に載置された景品に接触した
ときはそれを把持して吊り下げ所望の位置に搬送し放出
し得る複数のクレーン装置と、 上記各クレーン装置のそれぞれに対応して設けられる
複数組の料金投入口、プレイヤにより操作される制御指
令信号発生装置、上記クレーン装置の景品放出位置に対
応して設けられる景品払出口及び予め定められたプログ
ラムに従い上記制御指令装置から送られる制御指令信号
に応動してそれぞれ対応するクレーンの移動、昇降及び
開閉を制御する装置とから成るクレーン遊戯装置によっ
て達成される。

〔作用〕

上記の如く達成することにより、筐体内に複数のクレ
ーンを設けたクレーン遊戯装置に於て、各クレーンを吊
り下げているワイヤ及び各クレーンと制御装置とを接続
しているコード同士がプレイ中に絡まることがないの
で、複数のプレイヤが同時にプレイすることができると
共に、クレーン遊戯装置の稼働効率を大幅に向上させる
ことができるものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照しつゝ本発明の詳細を具体的に説明
する。

第１図は、本発明にかかるクレーン遊戯装置の一実施
例を示す外観説明図、第２図は、天蓋上に設けられたキ
ャッチャ移動制御機構の構成を示す上面図、第３図は、
上記キャッチャ移動制御機構の構成を示す側面図、第４
図及び第５図は、それぞれキャッチャの昇降時の状態を
示す説明図、第６図は、景品台の構成を示す一部破断側
面図、第７図は、景品台の構成を示す上面図である。

先ず、第１図より説明する。

第１図中、１はクレーン遊戯装置、２は天蓋、３は遊
戯台、3aは基板、４、５、６及び７はキャッチャ、８、
９、10及び11は上記キャッチャ４、５、６及び７を支承
するパイプ、12は回動自在に支承された景品台、13は上
記景品台12上の外周壁面を形成する透明板、14、14は景
品、15は塔状の突起、16及び17は支柱、18は景品払出
口、19は料金投入口、20は料金表示プレート、21はコイ
ンキャンセルである。

而して、クレーン遊戯装置１は、遊戯台３の基板3a上
に４本の支柱16及び17（但し、他の２本の支柱は図面で
は隠れて見えず。）が起立し、その上に天蓋２が搭載さ
れ、更に上記４本の支柱間にガラス又は透明のプラスチ
ック板が嵌め込まれ、景品台12を外部から見ることがで
きるよう構成されている。

基板3aの略中央部には景品台12を回動自在に収容する
孔が形成されており、その孔に上記景品台12が収容され
る。

上記景品台12の中央部には塔状の突起15が設けられ、
景品台12の外周部は、薄く、且つ一定の高さを有する透
明のプラスチック板13で覆われる。而して、景品台12は
上部が開放された外周面が透明な円筒状に形成され、そ
の内部に種々の景品14、14が収容される。

複数のキャッチャ４、５、６及び７は、それぞれパイ
プ８、９、10及び11を介して天蓋２からワイヤにより昇
降自在に支承されている。

遊戯台３の外周部の４つの面にはそれぞれ景品払出口
18、料金投入孔19、料金表示プレート20及びコインキャ
ンセル口21（但し、他の３面に設けられた料金投入孔、
景品払出口、料金表示プレート20及びコインキャンセル
口21は図面では隠れて見えず。）が設けられ、又基板3a
の外周部の４個所には押ボタン53、54（但し、他の３個
所に設けられた押ボタンは図面では隠れて見えず。）が
設けられている。基板3aの外周部に設けられた押ボタン
の一方（この場合は押ボタン53）を押すと、その押ボタ
ンに対応したキャッチャを平面内で一定の距離移動させ
ることができ、更に他の一方の押ボタン54を押すと、上
記平面内で所定の距離移動させたキャッチャを引き下げ
て一定の速度で回転している景品台12の景品14、14を把
持することができるよう構成されている。

而して、キャッチャ４、５、６及び７が景品14、14に
接触し景品14、14を把持すると、上記キャッチャが引き
上げられると共に、ゲーム開始時の位置まで戻され、キ
ャッチャが開放されて把持した景品14、14が基板3aの四
隅に形成された景品投入口のうちの一つに投入され景品
払出口に放出される。

次に、第２図乃至第５図に基づきキャッチャ移動制御
機構及びキャッチャ昇降機構の構成について説明する。
なお、以下はキャッチャ４に基づいて説明するが、他の
キャッチャ５、６及び７もキャッチャ４と同様に構成さ
れている。

第２図乃至第５図中、2aは天蓋２に形成された溝、22
は支柱、23はアーム、24、25及び26はマイクロスイッ
チ、27はキャッチャ昇降用モータ、29は自走用モータ、
30はキャスタ、31はローラ、32は支持板、33はアームホ
ルダ、34はワイヤドラム、35はカム、36及び37はプー
リ、38及び39はマイクロスイッチ、40はワイヤ、41はフ
レキシブルコード、42は押圧板である。

而して、アーム23の一端は天蓋２上に固定された支柱
22にアームホルダ33等を介して回動自在に支承され、上
記アーム23の自由端にはキャッチャ昇降用モータ27、自
走用モータ29及びその他が取り付けられた支持板32が固
定される。

押圧板42は揺動可能に支承されており、一端はマイク
ロスイッチ39の接点を押圧し、また、他の一端はパイプ
８の先端部を支承している。

而して、自走用モータ29が正逆双方向に回動し、それ
に伴いローラ31が回動し、アーム23に支持された支持板
32が天蓋２上を移動すると、上記パイプ８は上記天蓋２
に形成された溝2aに沿って移動する。

アーム23の平面内に於ける一定の角度範囲内での移動
角度はマイクロスイッチ24、25及び26によって検出制御
されるよう構成されており、マイクロスイッチ26はアー
ム23のスタート位置を検出し、マイクロスイッチ25はア
ーム23の移動位置の最終端を検出するものである。ま
た、マイクロスイッチ24は、キャッチャ４を水平方向に
移動する押ボタン53を瞬時押して手を離した際に、キャ
ッチャ４を景品台上の景品14、14を狙うことができる位
置まで上記アーム23を移動させるためのものである。従
って、プレイヤが料金投入口に所定の料金を投入し、ゲ
ームが行なえる状態になった段階で、誤って押ボタン20
に触れてしまいすぐに手を離したような場合にでも、一
応ゲームを楽しむことができるよう構成されている。

キャッチャ４はパイプ８を介してワイヤ40によって支
承されており、プレイヤが押ボタン53を押して上記キャ
ッチャ４を平面内で一定の距離移動させた後、他の押ボ
タン54を押しワイヤドラム34を回動させると、上記ワイ
ヤドラム34に巻き付けられたワイヤ40が引き出され、第
４図に示す如くキャッチャ４が景品台12に向かって引き
下げられる。

而して、ワイヤドラム34からワイヤ40が引き出され、
上記キャッチャ４が景品台12の景品14、14の位置に達す
ると、これに伴いカム35が時計方向に回転せしめられ、
上記カム35がマイクロスイッチ38をオンとし、上記マイ
クロスイッチ38がワイヤドラム34のワイヤ40の引き出し
を停止する。

然る後、キャッチャ４が景品台12上の景品14、14に接
触し、景品14、14を把持すると、ワイヤドラム34が前記
とは反対の方向に回転せしめられ、ワイヤ40の巻き取り
が開始され、景品14、14が吊り上げられる。

而して、ワイヤドラム34がワイヤ40の巻き取りを開始
すると、プーリ36、37及びカム35が前記とは反対方向に
回転せしめられ、キャッチャ４がパイプ８に接触し、第
５図に示す如く両者が一体となった形で更に上方に引き
上げられ、パイプ８が押圧板42を押圧すると、上記押圧
板42がマイクロスイッチ39をオンとし、マイクロスイッ
チ39がワイヤドラム34がワイヤ40の巻き取りを停止し、
キャッチャ４による景品の吊り上げを停止する。

次に、第６図及び第７図に基づき景品台の構成につい
て説明する。

第６図中、第１図乃至第５図中に付した番号と同一の
番号を付したものは同一の構成要素を示しており、3b、
3c、3d及び3eは基板3aの四隅に形成され、キャッチャに
より把持され移動された景品が投入される景品投入口、
43は景品台駆動用モータ、44は駆動ローラ、45及び46は
ローラ、47は支持台、48は支柱、49、50、51及び52はキ
ャスタである。

而して、景品台12の中央部には支持台47に設けられた
支柱48が挿入される孔が形成されており、景品台12は上
記孔に支柱48が挿入されると共に、景品台駆動用モータ
43に接続された駆動ローラ44及びローラ45、46によって
回動自在に支承される。而して、上記景品台駆動用モー
タ43が回転し駆動ローラ44が回動せしめられると、それ
に伴い景品台12が支柱48を中心に回転する。

而して、本発明にかかるクレーン遊戯装置１は最高４
人のプレイヤが同時にプレイできるよう構成されてお
り、プレイヤが料金投入孔に所定の料金を投入すると、
種々の景品14、14が載置された景品台12が回転せしめら
れる。従って、各プレイヤは一方の押ボタンを押してキ
ャッチャを所望の位置迄移動し、上記キャッチャが所望
の位置に達したならば押ボタンを戻してキャッチャを停
止し、然る後、他の一方の押ボタンを押してキャッチャ
を引き下げ、景品台12に載置された景品14、14を上記キ
ャッチャによって把持するものである。

而して、従来公知のクレーン遊戯装置に於ては、景品
台12の中央部に本発明の如き塔状の突起15が設けられて
いなかったので、複数のキャッチャが回転している景品
台12に同時に引き下げられると、キャッチャを支承して
いるワイヤ及びキャッチャと制御装置を接続しているフ
レキシブルコードが景品台12の回転に伴って回転移動し
てしまい、しかもこの移動を規制するものが全く無かっ
たので、隣接するキャッチャのワイヤ及びフレキシブル
コード同士が互いに絡み合ってしまい、プレイが中断さ
れると共に、その都度係員がワイヤ等の絡みを解かなけ
ればならなかった。

然しながら、本発明に於ては、景品台12の中央部に塔
状の突起15が設けられているので、複数のキャッチャが
回転している景品台12に引き下げられた際にも、ワイヤ
等及びフレキシブルコードの回転移動が上記塔状の突起
15によって大幅に規制されるので、ワイヤ及びフレキシ
ブルコード同士が互いに絡み合うのが防止されるのであ
る。

〔発明の効果〕

本発明は叙上の如く構成されるから、本発明によると
きは、筐体内に複数のクレーンが設けたクレーン遊戯装
置に於て、各クレーンを吊り下げているワイヤ及び各ク
レーンと制御装置とを接続しているコード同士がゲーム
中に互いに絡まるのが防止されるので、複数のプレイヤ
が円滑にプレイを楽しむことができると共に、クレーン
遊戯装置の稼働効率を大幅に向上させることができるも
のである。

なお、本発明は叙上の実施例に限定されるものではな
い。即ち、例えば、本実施例では景品台12の中央部に塔
上の突起を設けたが、上記突起の形状はワイヤ塔の絡む
のを防止し得るものであれば種々の形状のものが採用で
きるものである。また、キャッチャを４個としたが、そ
の数は装置の大きさ等に応じて適宜増減し得るものであ
る。その他、キャッチャの開閉操作の方法、移動のさせ
方及び景品台の回転方法等は、本発明の目的の範囲内で
上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更
実施例を包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかるクレーン遊戯装置の一実施例
を示す外観説明図、第２図は、天蓋上に設けられたキャ
ッチャ移動制御機構の構成を示す上面図、第３図は、上
記キャッチャ移動制御機構の構成を示す側面図、第４図
及び第５図は、それぞれキャッチャの昇降時の状態を示
す説明図、第６図は、景品台の構成を示す一部破断側面
図、第７図は、景品台の構成を示す上面図である。 １……クレーン遊戯装置 ２……天蓋 ３……遊戯台 3a……基板 3b、3c、3d、3e……景品投入口 ４、５、６、７……キャッチャ ８、９、10、11……パイプ 12……景品台 13……透明板 14、14……景品 15……塔状の突起 16、17……支柱 18……景品払出口 19……料金投入口 20……料金表示プレート 21……コインキャンセル口 22……支柱 23……アーム 24、25、26、38、39……マイクロスイッチ 40……ワイヤ 41……フレキシブルコード 42……押圧板 43……景品台駆動用モータ 44……駆動ローラ 47……支持台 53、54……押ボタン

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天蓋を具えた遊戯台と、 中央部に塔状の突起を具備し、上記遊戯台中央に回動自
   在に設けられ、上記突起の周囲に景品が載置される景品
   台と、 上記景品台上の景品の移動径路を横断する径路に沿って
   移動自在に、且つ上記径路上の所望の位置に停止し得る
   ように、且つ又昇降自在に、上記遊戯台の天蓋から吊り
   下げられ、上記景品台上に載置された景品に接触したと
   きはそれを把持して吊り下げ所望の位置に搬送し放出し
   得る複数のクレーン装置と、 上記各クレーン装置のそれぞれに対応して設けられる複
   数組の料金投入口、プレイヤにより操作される制御指令
   信号発生装置、上記クレーン装置の景品放出位置に対応
   して設けられる景品払出口及び予め定められたプログラ
   ムに従い上記制御指令装置から送られる制御指令信号に
   応動してそれぞれ対応するクレーンの移動、昇降及び開
   閉を制御する装置とから成るクレーン遊戯装置。