JP2564242C - - Google Patents

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JP2564242C
JP2564242C JP2564242C JP 2564242 C JP2564242 C JP 2564242C JP 2564242 C JP2564242 C JP 2564242C
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Seiki Jyuko Co Ltd
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Seiki Jyuko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、ネットをアコーディオン式に伸縮させることによって建物開口部を
開閉するようにした折り畳み式網戸に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来より一般に、防虫ネットが開閉自在である防虫網戸として、コイルばねの
捩りに伴う弾性復元力を駆動源とする巻取軸にネットの一端を巻き付け、該ネッ
トを網戸枠に沿って引き出すことにより建物開口部を閉鎖し、ネットを巻取軸に
巻き取ることにより建物開口部を開放するようにしたロール式のものが公知であ
る。 【0003】 しかしながら、上記従来の防虫網戸は、ネットを巻取軸で直接巻き取る構成で
あるため、該ネットの全幅に対応する長さの巻取軸を必要とし、さらに、ネット
長が長いと、ネットを巻取軸に巻き取った時の巻径がかなり大きくなるため、そ
れを収容する容量の大きい巻取ボックスを必要とし、しかも、その巻取ボックス
の大きさを比較的ネット長が長い場合を基準にして設計することになるため、巻
取ボックスが必要以上に大型化し易いという欠点があった。 【0004】 また、上記ロール式の防虫網戸では、ネットにそれを容易に巻取れるような柔
軟性を与える必要があるため、ネットを建物開口部に張設した状態では風になび
き易くなり、そのため、防虫効果を高めるには、ネットの張設に際してその両側
端を網戸枠に摺動自在に保持させ、網戸枠との間に隙間が生じないようにする必
要がある。しかしながら、網戸枠に対するネットの摺動を円滑で、しかも側端が
網戸枠から容易に脱出しないように保持させることは比較的困難であり、そのた
めに構造が複雑化する。また、この場合に、ネットを比較的強く押しても網戸枠
から外れないようにすると、不注意でネットを押したり、他物がネットに強く接
触した場合に、網戸自体が破損するという問題がある。 【0005】 従って、防虫網戸のネットとしては、建物開口部を開いてネットを収納する場
合にはできるだけ小さいスペースに収容することができ、しかも、通常の風には
なびかない程度の形状保持性を有し、また、ネットを比較的強く押してた場合な
どには、網戸自体が破損することなく、容易に回復できる程度にネットが変形す
ることが望まれる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 本発明の技術的課題は、上述した要望を満たす防虫網戸を得ることにあり、さ
らに具体的には、防虫網戸から巻取軸を無くすことにより、ネットを一層小さい
スペースに収容可能とし、しかも、横開き式に開閉自在とした折り畳み式網戸に
おいて、通常の風にはなびかない程度の形状保持性をネットにもたせ、ネットを
比較的強く押した場合などには、網戸自体が破損することなく、容易に回復でき
る程度にネット等が変形するようにした折り畳み式の防虫網戸を提供することに
ある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本発明の網戸は、多数のプリーツを施すことにより
アコーディオン式に伸縮自在となした通風性のあるネットの基端を、網戸枠の一
側辺の縦枠を構成する収納ケース内に横開き式に開閉自在に固定すると共に、該
ネットの先端に開閉操作用の操作框を取り付け、該ネットには操作框と収納ケー
スとの間で常に緊張状態に保持される紐を挿通し、該ネットに、それを収納ケー
スから引き出してネット張設開口部を閉鎖した状態において、該ネットが上記プ
リーツによりジグザグ状を保持する長さをもたせたことを特徴とするものである
。 上記通風性のネットは、それを収納ケースから引き出してネット張設開口部を
閉鎖したときの各プリーツの折角が60〜90度になるような長さに形成するの
が望ましい。 【0008】 上記収納ケース内には、スプリングを駆動源とする巻取ローラを設け、該巻取
ローラに、一端を操作框に連結した紐の他端を巻き付けて、ネットを常時開放方
向に付勢することもできる。さらに、ネットの先端に取り付けた操作框と、該ネ
ットの中間位置に取り付けた振れ止め板との上端に、それぞれランナーを取り付
け、これらのランナーを上枠のレール上に転動自在に載置することにより、該ネ
ットを上枠に開閉自在に吊下することができる。 また、アコーディオン式に伸縮自在となしたネットの基端を、該ネットを収納 する収納ケースの内底に固定し、該収納ケースと操作框の間に折り畳んだ状態に
あるネットの収納域を形成し、この場合に、ネットを収納ケース内に折り畳んだ
ときの重なり厚さを、収納ケースの深さより若干大きくすることができる。 【0009】 【作用】 上記構成を有する防虫網戸は、多数のプリーツを施すことによりアコーディオ
ン式に伸縮自在となした通風性のあるネットを用いているので、ロール式の網戸
のようにネットを巻き取るための巻取軸が不要であり、高密度に折り畳んだネッ
トの収納スペースのみで収納することが可能になる。 この場合に、収納ケースと操作框の間にネットの収納域を形成し、ネットを収
納ケース内に折り畳んだときの重なり厚さを、収納ケースの深さより大きくして
おくと、ネットをスプリング等の力で折り畳んだ時の重なり厚さが収納ケースの
深さより大きいので、該ネットの開放時に、操作框が収納ケースに勢いよく衝突
することがない。 【0010】 しかも、上記ネットをアコーディオン式としたので、それに巻取りを容易にす
るための柔軟性を付与する必要がなく、上記プリーツによりジグザグ状を保持さ
せ、該プリーツによる補強効果によってネットの強度を高め、それによって、張
設時に通常の風にはなびかない程度の形状保持性をもたせると共に、該ネットに
操作框と収納ケースとの間で常に緊張状態に保持される紐を挿通しているので、
簡単な構造でネットの張設状態を安定的に保持し、防虫効果を発揮させることが
可能となる。 また、上記構成によりネットに通常の風にはなびかない程度の形状保持性をも
たせているが、ネットを比較的強く押した場合などには、ネットが容易に変形す
るため、網戸自体が破損することなく、容易に回復させることができる。 【0011】 【実施例】 図1乃至図3は、本発明の実施例である横開き式の防虫網戸の構成を示すもの
で、図中1は方形の網戸枠、2は該網戸枠1に開閉自在に取り付けられたネット を示している。 前記網戸枠1は、ネット2の収容部5aを備えた、一側辺の縦枠を構成する
面略H字形の収納ケース5と、断面略コ字形の部材の内壁面に一対のレール7,
7を有し、該レール7,7から上側の部分6aが硬質合成樹脂により、下側の部
分6bが軟質合成樹脂により形成された上枠6と、断面溝形の下枠8と、前記収
納ケース5の反対側の縦枠を構成する框受け9とにより構成されている。 【0012】 また、前記ネット2は、多数のプリーツをジグザグ状に施すことによりアコー
ディオン式に伸縮自在とした通風性のあるもので、該ネット2の基端は前記収納
ケース5内に固定され、該ネット2の先端には開閉操作用の操作框10が取り付
けられ、該操作框10の上端と、ネット2の中間に固定された振れ止め板11の
上端には、それぞれランナー12が取り付けられ、これらのランナー12が前記
上枠6のレール7,7上に転動自在に載置されることにより、該ネット2が上枠
6に開閉自在に吊下されている。さらに、上記ネット2の上下端は、溝状をなす
上枠6及び下枠8内を摺動するように、該上枠6及び下枠8によってガイドさせ
ている。 【0013】 前記ネット2の上下部においては、プリーツで挟まれた短冊状の各折曲片2a
を貫通するように、操作框10と収納ケース5との間で常に緊張状態に保持され
る紐15,15が挿通されている。該紐15,15は、それらの先端が前記操作
框10に固定されており、一方、収納ケース5の内部には、各紐15,15と対
応する位置に、該紐を常に緊張状態に保持するための手段を設け、操作框10を
常時開放方向に付勢している。この緊張状態保持手段としては、収納ケース内の
各紐15,15と対応する位置に、スプリングを駆動源とする巻取ローラ16,
16がそれぞれ配設され、これらの巻取ローラ16,16に前記紐15,15の
基端がそれぞれ巻き付けられている。 【0014】 従って、これらの紐15,15を介して前記操作框10がスプリングの付勢力
で常時開放方向(折り畳まれる方向)に付勢されており、操作框10でネット2 を収納ケース5から引き出し、建物開口部を閉鎖すると、紐15,15を介して
巻取ローラ16,16のスプリングにエネルギーが蓄積され、ネット2を折り畳
んで開放する時、このスプリングに蓄積されたエネルギーにより紐15,15を
介してネット2が自動的に折り畳まれる。 【0015】 また、ネット2を収納ケース5から引き出した閉鎖状態において、該ネット2
に風になびかない程度の形状保持性をもたせ、その膨出、変形による防虫効果の
喪失を防止するため、該ネット2には、上記閉鎖状態においてプリーツによりジ
グザグ状を保持するに必要な長さをもたせている。この場合に、該ネット2は、
各プリーツの折角θが鋭角、即ち60〜90度になるような長さに形成しておく
ことが好ましく、このように折角θを鋭角に設定することにより、プリーツによ
る補強効果を高めてネット2の強度を大きくすることができる。 【0016】 また、前記ネット2をスプリング力で折り畳んで開放する場合に、該ネットの
基端を収納ケース5の内底に固定し、該収納ケース5と操作框10の間に折り畳
んだ状態にあるネットの収納域が形成されるが、図4に示すように、ネット2の
折り畳み時の重なり厚さTを収納ケース5の深さDより若干大きくしておくと、
折り畳んだネット2自体がクッションとして機能し、操作框10が収納ケース5
に勢いよく衝突するのを防止することができる。 なお、図中、21は操作框10に設けた掛け金具、22はその操作子、23は
框受け9に設けて上記掛け金具21を係合させる受け金具を示している。 【0017】 上記構成を有する防虫網戸は、多数のプリーツを施すことによりアコーディオ
ン式に伸縮自在となした通風性のあるネットを用いているので、ロール式の網戸
のようにネットを巻き取るための巻取軸が不要であり、収納ケース5内に高密度
に折り畳んだネットの収納スペースのみを設ければよく、最小のスペースで開放
状態にあるネット2を収納することが可能になる。 【0018】 しかも、上記ネットをアコーディオン式としたので、それに巻取りを容易にす るための柔軟性を付与する必要がなく、上記プリーツによりジグザグ状を保持さ
せ、該プリーツによる補強効果によってネット2の強度を高めることができる。
これによって、ネット2には、張設時に通常の風にはなびかない程度の形状保持
性をもたせると共に、該ネットに操作框10と収納ケース5との間で常に緊張状
態に保持される紐15を挿通しているので、簡単な構造でネットの張設状態を安
定的に保持し、防虫効果を有効に発揮させることができる。 【0019】 また、上記構成によりネット2に通常の風にはなびかない程度の形状保持性を
もたせているが、ネット2を比較的強く押した場合などには、ネット2が紐15
と共に容易に変形するため、網戸自体が破損することなく、容易に回復させるこ
とができる。 【0020】 【発明の効果】 以上に詳述した如く、本発明の防虫網戸は、ネットをアコーディオン式に伸縮
させることによって開閉自在としたので、防虫網戸からネットを巻き取るための
巻取軸を無くし、ネットを一層小さいスペースに収容することが可能となる。 また、該ネットの長さを、収納ケースから引き出した閉鎖状態においても各プ
リーツの折角がジグザグ状を保持するように形成したので、プリーツによる補強
効果によってネットの強度が高くなり、通常の風にはなびかない程度の形状保持
性をもたせることができる。しかも、ネットには操作框と収納ケースとの間で常
に緊張状態に保持される紐を挿通しているので、簡単な構造でネットの張設状態
を安定的に保持し、防虫効果を有効に発揮させることができる。 【0021】 さらに、ネットには、上記のように通常の風になびかない程度の形状保持性を
もたせているが、ネットを比較的強く押した場合などには、ネットが紐と共に容
易に変形するため、網戸自体が破損することなく、容易に回復させることができ
る。また、ネットを折り畳んだ時の重なり厚さを収納ケースの深さより大きくし
ておくと、スプリング等の力による該ネットの開放時に、操作框が収納ケースに
勢いよく衝突するのを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の防虫網戸の一実施例を示す部分破断正面図である。 【図2】 図1におけるA−A線での断面図である。 【図3】 図1におけるB−B線での断面図である。 【図4】 ネットを折り畳んで開放した状態の断面図である。 【符号の説明】 1 網戸枠、 2 ネット、 5 収納ケース、 10 操作框、 15 紐、 16 巻取ローラ、 θ 折角、 T 重なり厚さ、 D 収容部の深さ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 多数のプリーツを施すことによりアコーディオン式に伸縮自在となしたネット
    の基端を、網戸枠の一側辺の縦枠を構成する収納ケース内に横開き式に開閉自在
    固定すると共に、該ネットの先端に開閉操作用の操作框を取り付け、 該ネットには操作框と収納ケースとの間で常に緊張状態に保持される紐を挿通
    し、 該ネットに、それを収納ケースから引き出してネット張設開口部を閉鎖した状
    態において、該ネットが上記プリーツによりジグザグ状を保持する長さをもたせ
    た、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。 【請求項2】 請求項1に記載のものにおいて、 多数のプリーツを施すことによりアコーディオン式に伸縮自在となした通風性
    のあるネットを、収納ケースから引き出してネット張設開口部を閉鎖したときの
    各プリーツの折角が60〜90度になるような長さに形成した、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。 【請求項3】 請求項1に記載のものにおいて、 収納ケース内に、一端を操作框に連結してネットに挿通した紐を常に緊張状態
    に保持するための手段を設け、操作框を常時開放方向に付勢した、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。 【請求項4】 請求項3に記載のものにおいて、 ネットに挿通した紐を常に緊張状態に保持するための手段として、収納ケース
    内にスプリングを駆動源とする巻取ローラを設け、該巻取ローラに一端を操作框
    に連結した紐の他端を巻き付けて、ネットを常時開放方向に付勢する手段を備え た、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。 【請求項5】 請求項1に記載のものにおいて、 アコーディオン式に伸縮自在となしたネットの先端に取り付けた操作框と、該
    ネットの中間位置に取り付けた振れ止め板との上端に、それぞれランナーを取り
    付け、これらのランナーを上枠のレール上に転動自在に載置することにより、該
    ネットを上枠に開閉自在に吊下した、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。 【請求項6】 請求項1に記載のものにおいて、 アコーディオン式に伸縮自在となしたネットの基端を、該ネットを収納する収
    納ケースの内底に固定し、該収納ケースと操作框の間に折り畳んだ状態にあるネ
    ットの収納域を形成した、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。 【請求項7】 請求項3に記載のものにおいて、 アコーディオン式に伸縮自在となしたネットの基端を、該ネットを収納する収
    納ケースの内底に固定し、該収納ケースと操作框の間に折り畳んだ状態にあるネ
    ットの収納域を形成し、折り畳んだときのネットの重なり厚さを、収納ケースの
    深さより大きくした、 ことを特徴とする折り畳み式網戸。

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