JP2564204B2 - 合成樹脂製ダクトのブラケット支持構造及び方法 - Google Patents

合成樹脂製ダクトのブラケット支持構造及び方法

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JP2564204B2 JP2194446A JP19444690A JP2564204B2 JP 2564204 B2 JP2564204 B2 JP 2564204B2 JP 2194446 A JP2194446 A JP 2194446A JP 19444690 A JP19444690 A JP 19444690A JP 2564204 B2 JP2564204 B2 JP 2564204B2
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    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/08Thermoplastics

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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、内燃機関における吸気系空気通路を形成す
る合成樹脂製ダクトのブラケット支持構造に係り、特
に、バンド状のブラケットにてダクト外周を締め付け
て、ダクトを固定するようにした支持構造の改良に関す
るものである。
(背景技術) 車両用エンジン等の内燃機関において、エアフィルタ
側とインテークマニホールド側とを接続し、吸気系空気
通路を形成するダクトとして、近年、軽量化やコスト低
減等の目的のために、ポリプロピレンやナイロン等から
なる、ブロー成形によって形成された合成樹脂製のパイ
プが、好適に用いられてきている。そして、このような
合成樹脂製のダクトにあっては、通常、その開口端部
が、ゴムホース等の軟質の接続パイプを介して、エアフ
ィルタやインテークマニホールド等に対して接続される
一方、該ダクトの両開口端部の間の胴体部において、ダ
クトに一体的に形成されたブラケットやダクトの外周に
取り付けられたブラケットによって、取付位置が固定さ
れ、ダクトが支持されるようになっている。
ところで、このダクトの外周に取り付けられるブラケ
ットとしては、バンド状を為し、ダクト外周を締め付け
るようにして、ダクトを固定・支持せしめる構造のもの
がある。より具体的には、かかるブラケットは、第11図
及び第12図に示される如く、径方向に2つ割りされた半
円筒形状の金属製のクランプ片2,2より成り、また、各
々のクランプ片2は、ダクト4の外形に対応して湾曲せ
しめられているダクト固定部と、該ダクト固定部の両側
に連続する連結部とを有している。そして、両クランプ
片2,2の対応する一組の連結部は予め結合されており、
他の一組の連結部はボルト6の締付けによって結合され
るようになっている。
而して、かかるブラケットを用いてダクト4を固定・
支持せしめるには、先ず、クランプ片2,2の間に合成樹
脂製のダクト4を挟み込み、そしてボルト6を締め付け
て、クランプ片2,2にてダクト4を締め付けることとな
るが、従来においては、第15図に明らかなように、ダク
ト4とクランプ片2,2の間にゴム板8,8を介在せしめて、
それらダクト4とクランプ片2,2とが密着せしめられる
ように為し、以て良好な固定が為されるようにしていた
のである。そして、その後、前記連結部に形成された貫
通孔7に取付ボルトが挿入されて、ブラケットが隣接す
る構造物に対して固定されるのであり、以てダクト4が
支持されるのである。なお、第11図、第12図では、ボル
ト6の固定と同時に隣接するダクト5がダクト4に一体
的に固定せしめられるようになっている。
しかるに、このような支持構造では、内燃機関におけ
る雰囲気温度が高くなるにつれて、ゴム板8,8にヘタリ
が発生し、該ゴム板8,8とブラケットのクランプ片2,2と
の間に次第に隙間が生じることが避けられないのであ
る。更に、高温下でブラケットのクランプ片2,2による
締付力が作用せしめられていることにより、ダクト4に
クリープ現象が惹起されてしまい、該ダクト4自体に変
形が生じることも加わって、ブラケット(2,2)とダク
ト4の間にガタツキが発生する問題があった。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情の下に試された
ものであって、その解決課題とするところは、ダクトと
該ダクトを締付け固定するバンド状のブラケットとの間
に隙間が生じることを防止して、ダクトが安定して固定
され得るようにすることにある。
(解決手段) そして、上記課題を解決するために、本発明にあって
は、内燃機関の吸気系通路を構成する合成樹脂製のダク
トを、バンド状のブラケットにて固定、支持せしめる構
造にして、一対の半円筒状の分割体であって、一方の分
割体の周方向両端部に対して外周に段付面を有する爪部
が形成されると共に、他方の分割体の周方向両端部に対
して内周に段付面を有する係合部が形成されたものを用
い、該爪部を該係合部にスナップ嵌合させてそれら一対
の分割体を組み合わせることにより、前記ダクトよりも
剛性の大なるリング状のスペーサ部材を構成し、該スペ
ーサ部材を該ダクトのブラケット取付部位の周りに、イ
ンサート成形によって一体的に位置せしめると共に、該
スペーサ部材を構成する前記各分割体の内周面において
軸方向に延びるリブを複数条形成し、これらのリブを前
記ダクトの外周面に食い込ませる一方、該スペーサ部材
が外周面に一体的に位置せしめられた前記ダクトの外周
に直接に前記ブラケットを装着し、締付力を加えて、固
定するようにしたことを特徴とする合成樹脂製ダクトの
ブラケット支持構造を、その要旨とするものである。
更にまた、本発明は、内燃機関の吸気系通路を構成す
る合成樹脂製のダクトを、バンド状のブラケットにて固
定、支持せしめるに際して、軸方向に延びる複数状のリ
ブが内周面に設けられた一対の半円筒状の分割体であっ
て、一方の分割体の周方向両端部に対して外周に段付面
を有する爪部が形成されると共に、他方の分割体の周方
向両端部に対して内周に段付面を有する係合部が形成さ
れたものを用いて、かかる一対の分割体を前記ダクトを
与えるパリソンの外周上に配し、前記爪部を前記係合部
にスナップ嵌合させて組み合わせることによってリング
状のスペーサ部材を形成した後、該パリソンをブローア
ップして前記ダクトを形成することにより、かかるダク
トのブラケット取付部位の周りに、インサート成形によ
って、該ダクトよりも剛性の大なる前記スペーサ部材を
一体的に位置せしめると共に、該ダクトの外周面に前記
リブを食い込ませる一方、該スペーサ部材が外周面に一
体的に位置せしめられた前記ダクトの外周に直接に前記
ブラケットを装着し、締付力を加えて、固定する、ブラ
ケット支持方法も、要旨とするものである。
(作用・効果) 要するに、本発明に係るブラケット支持構造及び方法
によれば、合成樹脂製のダクトの外周に直接にブラケッ
トを装着するようにして、従来の如くゴム板を介在させ
ることを無くしたところから、ゴム板の熱ヘタリに起因
する隙間の発生が良好に解消されるのである。加えて、
前記ダクトのブラケット取付部位の周りには、インサー
ト成形によって、該ダクトよりも剛性の大なるリング状
のスペーサ部材が一体的に位置せしめられているところ
から、かかる剛性の高いスペーサ部材によって、ブラケ
ットの締付力が受け止められ得ることとなって、ダクト
の変形が効果的に抑制され得るのである。
従って、ブラケットによる締付力が作用しているにも
拘わらず、雰囲気温度が高い場合においても、ダクトと
ブラケットとの間に隙間が生じることが効果的に防止さ
れ得るのであり、長期に亘り、ダクトが安定して固定さ
れ得るのである。
また、本発明に係るブラケット支持構造及び方法にお
いては、スペーサ部材が一対の分割体からなる分割構造
とされて、それら分割体が係合部と該係合部に弾性的に
係合する爪部とによって互いにスナップ嵌合するように
されていることから、インサート成形に際して取り扱い
が容易であり、分割体を正確な位置に簡便に組み付けて
一体的にスペーサ部材を形成することが出来、且つ組付
時にスナップ嵌合による触感(嵌合完了感)が作業者に
得られ、更には、一旦嵌め合わされた後は、分割体の抜
けが極めて良好に防止され得るのである。
(実施例) 以下に、本発明を更に具体的に明らかにするために、
本発明の代表的な実施例を、図面に基づいて、説明する
こととする。
先ず、第1図には、自動車用内燃機関であるターボチ
ャージャを備えたエンジンの吸気系の一部を構成する、
インタークーラダクトが概略的に示されている。かかる
図において、10は第一のダクトであり、ターボチャージ
ャとインタークーラを接続して、ターボチャージャによ
って過給された空気をインタークーラへ導くものであ
る。また、12は第二のダクトであって、インタークーラ
とインテークマニホールドとを接続して、インタークー
ラにおいて温度が低下せしめられ、吸入効率が高められ
た空気をエンジン燃焼室へ導くものである。
ところで、これらのダクト10,12のそれぞれには、両
開口端部の間の胴体部において、側壁から外方へ突出す
る状態で、取次用ブラケットとしての突出片14が、前記
第一のダクト10には計3箇所、前記第二のダクト12には
計4箇所、ダクトに一体的に設けられている。そして、
それら突出片14のうち、第一のダクト10と第二のダクト
12との間で位置が対応するものが、一体的にボルト止め
されて、ダクト10,12が互いに固定せしめられているの
である。また、それ以外の突出片14により、ダクト10,1
2が他の隣接する構造物に固定されることとなる。
而して、前記第一のダクト10においては、更に胴体部
の外周に、バンド状のブラケット16が装着されており、
第一のダクト10を締め付けて、支持し得るようになって
いるのである。このブラケット16は、第2図に示されて
いるように、径方向に2分割された円弧状のクランプ片
18,18が組み合わされることによって構成されており、
全体としてリング状を呈している。また、各々のクラン
プ片18は、第一のダクト10を収容する湾曲したダクト固
定部20と、該ダクト固定部20から径方向外方へ向けて、
両側へ延びる連結部22,22とを有している。
また、かかる両クランプ片18,18は、対向する一組の
連結部22(第2図において左側)において、リベット24
により鋲止めされ、予め一体的に結合されている。そし
て、その状態で、前記ダクト固定部20にて第一のダクト
10を挟み込み、対向する他の一組の連結部22が、ボルト
26によって結合されることによって、第一のダクト10を
締め付けつつ、固定・支持しているのである。なお、28
は、取付用ボルトの挿入孔であって、ブラケット16は、
かかる挿入孔28において、取付用ボルトにて隣接する構
造物に固定されることとなる。
ここにおいて、ブラケット16は、従来と異なり、ゴム
板を介在させることなく、直接に第一のダクト10の外周
に装着されているのである。即ち、本発明では、ゴム板
の使用を排して、ゴムのヘタリに起因する隙間の発生を
防止するようにしたのであり、それにより、雰囲気温度
が高い場合にも、ダクト(10)とブラケット16との間に
隙間が形成されることがなく、ダクト(10)が安定して
固定され得ることとなったのである。
そして、本発明に係る支持構造においては、更に特徴
的部分の一つを示す参考図としての第2図及び第3図に
示されているように、第一のダクト10のブラケット取付
部位の外周には、インサート成形により、該ダクト(1
0)よりも剛性の大なる素材にて形成された円筒形状の
スペーサ部材30が、密着せしめられており、一体的に位
置せしめられているのである。
より具体的には、スペーサ部材30は、特徴的部分の一
つを示す参考図としての第4図に示されているように、
径方向に2分割された半円筒形状の分割体31,31よりな
り、また各々の分割体31には、外周面の中央部に小突起
32が設けられている一方、内周面に軸方向とは平行な方
向に延びるリブ34が複数条設けられているものである。
かかるスペーサ部材30は、ダクト(10)の成形に先立
って準備されて、インサート部材として、ダクト(10)
の成形時に金型内の所定部位に予め配置され、そしてダ
クトの成形と同時に、ダクト(10)の外周に密着・固定
せしめられるのである。そして、それにより、スペーサ
部材30は、リブ34が、ダクト(10)に食い込んで密着す
るため、ダクト(10)に対して相対回転することが良好
に防止される。また、前記小突起32が、ブラケット16の
ダクト固定部20に設けられた係合孔35と係合することに
よって、ダクト(10)とブラケット16の相対回転も防止
され、且つダクト(10)の所定の取付部位にブラケット
16が取り付けられ得るようになっているのである。
ところで、ダクト(10)の成形手法としては、従来か
ら行なわれている各種の方法が採用され得るが、例え
ば、ブロー成形は好適である。その場合、本実施例の如
く、スペーサ部材30が、径方向に2分割された分割体3
1,31が組み合わされて円筒形状に構成されるようになっ
ておれば、分割体31,31のそれぞれを金型の異なる一方
に配してから、ダクト(10)を与えるパリソンを両金型
の間に導き、型を閉じてパリソンを挟み、しかる後、ブ
ローアップすることにより、簡便に、ダクト(10)の外
周にスペーサ部材30を一体的に密着、位置せしめ得るの
である。
ここにおいて、分割体31,31には、本発明の特徴的部
分の別の一つを示す参考図としての第5図及び第6図に
示されているように、分割体31,31の相互の連結部位、
即ちそれらの互いに対向し合う分割面に位置して、互い
に係合し合う係合手段が設けられており、それによっ
て、上記の作業をより的確に行なうことが出来るように
なっている。特に、本発明においては、互いに弾性的に
係合し合う係合手段が採用されることから、三次元ブロ
ー成形を採用する場合等において、ブローアップ時に下
型と上型の位置が逆転せしめられる際にも、分割体を組
み合わせたスペーサ部材のセットが外れる恐れが良好に
低減される利点も得られるのである。より詳細には、一
対の分割体の係合構造の具体例を示す第5図及び第6図
において、そこに示されるスペーサ部材36は、互いに弾
性的にスナップ嵌合し合う上側分割体37と下側分割体39
が組み合わされて成るものである。即ち、第6図(a)
及び(b)に示されている上側分割体37には、分割面か
ら突出する爪部38が計4箇所に設けられていると共に、
分割面に隣接して計2箇所に凹部40が形成されている。
一方、第6図(c)及び(d)に示される下側分割体39
には、前記爪部38を収容する段付凹部42が、計4箇所に
設けられていると共に、前記凹部40に係合する凸部44が
計2箇所に形成されているのである。
それ故、爪部38と段付凹部42とが弾性的に係合し、ま
た凹部40と凸部44とが嵌合することにより、分割体37,3
9は、極めて簡単に互いに正しい位置で組み合わされ得
て、一体的な円筒形状のスペーサ部材36が形成されるの
である。そして、一旦嵌め合わされれば、爪部38が段付
凹部42の段付き面に引っ掛かって、抜け防止が良好に為
され得るのである。更に、このようなスペーサ部材36で
は、スナップ嵌合によって、分割体37,39の組付けが触
感を伴うため、組付けの完了が作業者に容易に認識され
て、作業性が向上するのである。
より具体的に、第7図乃至第10図に示されている作業
手順に従って説明する。なお、ここでは、形成されるダ
クト(10)の径方向に分割される下型62と上型64を用い
て、パリソン66を水平方向に導くようにして、ダクト
(10)を成形するものである。
先ず、下型62の所定位置にスペーサ部材36を構成する
下側分割体39をセットし、該下側分割体39の上にパリソ
ン66を載せる(第7図参照)。そして、第8図に示され
るように、パリソン66の上から上側分割体37を手作業で
被せ、先にセットした下側分割体39に組み付けるのであ
る。その際、両分割体37,39は、第9図の状態から更に
嵌め込まれて、爪部38の可撓性に基づいて、該爪部38が
段付凹部42内に嵌合せしめられるのであり、嵌合が完了
すると、爪部38の復帰に伴う触感(嵌合完了感)が生
じ、作業者は、嵌合状態を見て確める必要もなく、嵌合
が正しく完了したことを容易に知ることが出来る。しか
る後、上型64を閉じてブローアップすることとなるが、
分割体37,39の嵌合は弾性的に為されているところか
ら、振動の伴う三次元ブロー成形等を採用する場合に
も、スペーサ部材36が外れることが良好に防止され得
て、ダクト(10)の所定位置にスペーサ部材36を密着・
固定せしめることが出来るのである。そして、ダクト
(10)が固化した後、型開きを行なって、製品を取り出
すのである。
なお、係合手段となる爪部38と該爪部38に嵌合する段
付凹部42の数や形成位置、或いは凹部40と凸部44の数や
形成位置は、特に限定されるものではなく、スペーサ部
材36の大きさ等に応じて適宜に決定されるところであ
る。また、上述の説明から明らかなように、第2〜4図
は、本発明における特徴的部分の一つであるリブ34等の
構成を示すものであり、また、第5〜10図は、本発明に
おける特徴的部分の別の一つである分割体間の係合構造
を示すものであって、第2〜4図においては係合構造
が、また第5〜10図においてはリブ34が、何れも、図面
上は省略されている。
そして、本実施例では、ダクト(10)は、ポリプロピ
レンからなり、他方スペーサ部材(30等)には、それよ
り剛性の高い66ナイロンのインジェクション成形品を使
用しているところから、かかる第一のダクト10の外周
に、前述のようにバンド状のブラケット16を装着して、
締付力を加えても、前記スペーサ部材(30等)によって
締付力が受け止められて、ダクト(10)がクリープ現象
を生じることが良好に防止され得るのである。従って、
ダクト(10)とブラケット16との間に隙間が生じること
が良好に抑制され、ダクト(10)は安定して固定される
こととなるのである。
このように、本発明に従うブラケット支持構造及び方
法においては、ゴム板の介在を排除して、ダクト(10)
の周りに剛性の高いリング状のスペーサ部材30を一体的
に位置せしめたことにより、ブラケット16とダクト(1
0)との間の隙間の発生を極めて良好に防止せしめ得る
のである。それ故、高温雰囲気下においても、長期間に
亘っても安定したダクト支持が為され得るのである。
以上、本発明の代表的な実施例について詳述してきた
が、本発明が、かかる実施例の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。
さらに、本発明には、上記の実施例の他にも、本発明
の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づ
いて種々なる変更、修正、改良等を加え得るものである
ことが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のブラケット支持構造及び方法が好適
に適用され得る自動車の内燃機関におけるインタークー
ラダクトを示す平面説明図である。また第2図及び第3
図は、本発明のブラケット支持構造におけるスペーサ部
材の特徴的部分の一つを示す参考図であって、それぞれ
第1図におけるA−A断面及びB−B断面に相当する図
である。また、第4図は、スペーサ部材の特徴的部分の
一つを説明するために、分割体を拡大して参考的に示す
正面図である。 そして、第5図は、スペーサ部材の別の特徴的部分の一
つを示す参考図としての正面図であり、第6図(a)乃
至(d)は、かかる別の特徴的部分の詳細を示してお
り、それぞれ、(a)は上側分割体の正面半截図、
(b)は上側分割体の右側面図、(c)は下側分割体の
正面半截図、(d)は下側分割体の右側面図に相当する
参考図である。また、第7図乃至10図は、第5図に示さ
れる特徴的部分を有するスペーサ部材を用いたダクトの
製作手順を参考のために概略的に示す説明図であり、そ
れぞれ、第7図は下側分割体にパリソンを導いた状態を
示し、第8図は下側分割体に上側分割体をセットする様
子を示しており、第9図は両分割体の係合部分を拡大し
て示すものであり、更に第10図はブローアップの状態を
示している。 そして、第11図は、従来のブラケット支持構造を示す平
面図であり、第12図は第11図のC−C断面図である。 10:第一のダクト、12:第二のダクト 16:ブラケット 30,36,46,48:スペーサ部材 31,47:分割体 37:上側分割体、38:爪部 39:下側分割体、42:段付凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 11/12 F16L 11/12 Z

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気系通路を構成する合成樹脂
    製のダクトを、バンド状のブラケットにて固定、支持せ
    しめる構造にして、一対の半円筒状の分割体であって、
    一方の分割体の周方向両端部に対して外周に段付面を有
    する爪部が形成されると共に、他方の分割体の周方向両
    端部に対して内周に段付面を有する係合部が形成された
    ものを用い、該爪部を該係合部にスナップ嵌合させてそ
    れら一対の分割体を組み合わせることにより、前記ダク
    トよりも剛性の大なるリング状のスペーサ部材を構成
    し、該スペーサ部材を該ダクトのブラケット取付部位の
    周りに、インサート成形によって一体的に位置せしめる
    と共に、該スペーサ部材を構成する前記各分割体の内周
    面において軸方向に延びるリブを複数条形成し、これら
    のリブを前記ダクトの外周面に食い込ませる一方、該ス
    ペーサ部材が外周面に一体的に位置せしめられた前記ダ
    クトの外周に直接に前記ブラケットを装着し、締付力を
    加えて、固定するようにしたことを特徴とする合成樹脂
    製ダクトのブラケット支持構造。
  2. 【請求項2】内燃機関の吸気系通路を構成する合成樹脂
    製のダクトを、バンド状のブラケットにて固定、支持せ
    しめるに際して、軸方向に延びる複数状のリブが内周面
    に設けられた一対の半円筒状の分割体であって、一方の
    分割体の周方向両端部に対して外周に段付面を有する爪
    部が形成されると共に、他方の分割体の周方向両端部に
    対して内周に段付面を有する係合部が形成されたものを
    用いて、かかる一対の分割体を前記ダクトを与えるパリ
    ソンの外周上に配し、前記爪部を前記係合部にスナップ
    嵌合させて組み合わせることによってリング状のスペー
    サ部材を形成した後、該パリソンをブローアップして前
    記ダクトを形成することにより、かかるダクトのブラケ
    ット取付部位の周りに、インサート成形によって、該ダ
    クトよりも剛性の大なる前記スペーサ部材を一体的に位
    置せしめると共に、該ダクトの外周面に前記リブを食い
    込ませる一方、該スペーサ部材が外周面に一体的に位置
    せしめられた前記ダクトの外周に直接に前記ブラケット
    を装着し、締付力を加えて、固定することを特徴とする
    合成樹脂製ダクトのブラケット支持方法。
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