JP2564135Y2 - 冷却ファン装置 - Google Patents

冷却ファン装置

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JP2564135Y2
JP2564135Y2 JP1991092472U JP9247291U JP2564135Y2 JP 2564135 Y2 JP2564135 Y2 JP 2564135Y2 JP 1991092472 U JP1991092472 U JP 1991092472U JP 9247291 U JP9247291 U JP 9247291U JP 2564135 Y2 JP2564135 Y2 JP 2564135Y2
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fan
propeller fan
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propeller
suction
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動車のラジ
エータの後部に設けられ、車体の前方から空気を吸込ん
でラジエータを冷却する冷却ファン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジエータの後部に設けられ、
車体の前方から空気を吸込んでラジエータを冷却する冷
却ファン装置は、一般に図3に示すように構成されてい
る。
【0003】すなわち、1はラジエータで、この後部に
はファンシュラウド2が設けられている。このファンシ
ュラウド2には前部に吸込み口3が設けられ、このファ
ンシュラウド2は前記吸込み口3に向って漸次拡開する
円弧面に形成されている。
【0004】このファンシュラウド2の後端部にはモー
タスティ4が設けられ、このモータスティ4にはモータ
5が固定されている。モータ5の回転軸6にはプロペラ
ファン7が装着され、このプロペラファン7の回転によ
って吸込み口3から空気を吸込み、エンジン8側へ吹出
すように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、ファンシュ
ラウド2の内部でプロペラファン7が回転すると、図4
に示すように、ファンシュラウド2の壁面で速度の境界
層aが発達し、速度分布bに示すように、ファンシュラ
ウド2の壁面に近付くにつれて速度が遅くなる。
【0006】この結果、プロペラファン7の羽根7aに
対して一様な流れが当たらないため、羽根7aの先端と
それ以外のところで不均一な揚力変動が生じる。この変
動が空気に反力として伝わり、空気の振動を引き起こ
す。したがって、プロペラファン7の回転にリンクした
離散的な音が増大する。この考案は、前記事情に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、低騒音
で、ファンの効率を向上できる冷却ファン装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記目的を
達成するために、モータと、このモータの回転軸に装着
されたプロペラファンと、このプロペラファンを囲繞す
るとともに、開口部面積がプロペラファンの前方から後
方に向かって漸減する形状のファンシュラウドとからな
る冷却ファン装置において、前記ファンシュラウドの前
記プロペラファンの前方に位置する内周面に開口する吸
込み孔と、前記ファンシュラウドの前記プロペラファン
の羽先部分の近傍に位置する内周面に開口吹出し孔とを
有し前記吸込み孔と前記吹出し孔とを連通するととも
に、前記プロペラファンの回転によって生じる負圧によ
って、前記吸込み孔から前記ファンシュラウド内の空気
を吸引し、前記吹出し孔からファンシュラウド内に前記
吸引した空気を排出するバイパス通路を設けたことを特
徴とする。
【0008】
【作用】プロペラファンの回転によって吹出し孔の近傍
は負圧となり、ファンシュラウドの吸込み口から吸込ま
れた空気のうち、ファンシュラウドの壁面近くの空気は
吸込み孔から吸込まれ、バイパス通路を通って吹出し孔
からファンシュラウドの内部に吹出される。したがっ
て、ファンシュラウドの壁面にできる境界層は薄くな
り、均一な速度分布となる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付して説
明を省略する。
【0010】図1および第2図に示すように、ファンシ
ュラウド2の外周壁には全周に亘って外ケース10が設
けられ、この前縁はファンシュラウド2の前端部に溶接
され、後縁はプロペラファン7における羽根7aの後端
近傍に位置するファンシュラウド2に溶接されている。
したがって、外ケース10の内部は空洞部に形成され、
バイパス通路11を構成している。
【0011】前記プロペラファン7の前方に位置するフ
ァンシュラウド2には複数個の吸込み孔12が穿設さ
れ、前記バイパス通路11と連通している。さらに、プ
ロペラファン7の羽根7aの先端部近傍に位置するファ
ンシュラウド2には前記吸込み孔12より大きい1個の
吹出し孔13が穿設され、前記バイパス通路11と連通
している。
【0012】したがって、前記吸込み孔12と吹出し孔
13とはバイパス通路11を介して連通しており、ファ
ンシュラウド2の内部の空気の一部は吸込み孔12から
吸込まれ、バイパス通路11を介して吹出し孔13から
吹出されるように構成されている。
【0013】したがって、モータ5によってプロペラフ
ァン7を回転させると、ファンシュラウド2の吸込み口
3から空気が吸込まれ、エンジン8側へ吹出される。こ
のとき、プロペラファン7の回転によって羽根7aの先
端部付近が負圧となり、吹出し孔13からバイパス通路
11の内部の空気を吸込む。
【0014】このため、パイパス通路11の内部は負圧
となり、ファンシュラウド2の壁面近傍の空気は吸込み
孔12からバイパス通路11に吸込まれ、境界層aの速
度の小さい部分は薄くなり、速度分布bは均一化され
る。
【0015】このように速度分布bが均一化されると、
プロペラファン7の羽根7aは均一な揚力を受けること
になり、変動は生じないため、それに起因して発生する
音は非常に小さく、低騒音の冷却ファンが実現される。
また、羽根7aの先端部付近の吹出しは流体力学的に隙
間をシールするため、ファン効率も増加する。なお、前
記一実施例においては、自動車のラジエータの冷却ファ
ンについて述べたが、この考案は前記実施例に限定され
ず、他の冷却ファンにも適用できる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、プロペラファンの前方に位置するファンシュラウド
に吸込み孔を設けるとともに、プロペラファンの先端部
近傍に位置するファンシュラウドに吹出し孔を設け、か
つファンシュラウドの外周部に前記吸込み孔と吹出し孔
とを連通するバイパス通路を設けたことを特徴とする。
したがって、簡単な構成でありながら、低騒音で、高効
率の冷却ファンを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わる冷却ファン装置の
要部を拡大して示す縦断側面図。
【図2】同実施例の冷却ファン装置の全体の縦断側面
図。
【図3】従来の冷却ファン装置の全体の縦断側面図、
【図4】従来の冷却ファンの一部を拡大して示す縦断側
面図。
【符号の説明】
2…ファンシュラウド、3…吸込み口、5…モータ、6
…回転軸、7…プロペラファン、11…バイパス通路、
12…吸込み孔、13…吹出し孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、このモータの回転軸に装着さ
    れたプロペラファンと、このプロペラファンを囲繞する
    とともに、開口部面積がプロペラファンの前方から後方
    に向かって漸減する形状のファンシュラウドとからなる
    冷却ファン装置において、前記ファンシュラウドの前記プロペラファンの前方に位
    置する内周面に開口する吸込み孔と、前記ファンシュラ
    ウドの前記プロペラファンの羽先部分の近傍に位置する
    内周面に開口する吹出し孔とを有し、 前記吸込み孔と前記吹出し孔とを連通するとともに、前
    記プロペラファンの回転によって生じる負圧によって、
    前記吸込み孔から前記ファンシュラウド内の空気を吸引
    し、前記吹出し孔からファンシュラウド内に前記吸引し
    た空気を排出 するバイパス通路を設けたことを特徴とす
    る冷却ファン装置。
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