JP2564100Y2 - アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置 - Google Patents
アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置Info
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- JP2564100Y2 JP2564100Y2 JP1989089359U JP8935989U JP2564100Y2 JP 2564100 Y2 JP2564100 Y2 JP 2564100Y2 JP 1989089359 U JP1989089359 U JP 1989089359U JP 8935989 U JP8935989 U JP 8935989U JP 2564100 Y2 JP2564100 Y2 JP 2564100Y2
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- Japan
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- cutting blade
- wedge
- hole wall
- shaped portion
- wall cutting
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、既設の下孔内孔壁に下孔径より直径を大
きくした拡径部を削成するアンカーボルト植設用孔の拡
径部削成装置に関する。
きくした拡径部を削成するアンカーボルト植設用孔の拡
径部削成装置に関する。
(従来技術) 固化したコンクリート面に対して構造物を固定する場
合、コンクリートに穿孔した孔にアンカーボルトを植設
してこれを利用する手法が広く実施されている。
合、コンクリートに穿孔した孔にアンカーボルトを植設
してこれを利用する手法が広く実施されている。
上記するように、コンクリートに対するアンカーボル
トの植設に当たって、孔内の壁に拡径部を削成し、アン
カーボルトとしては、基部に張出顎を有するボルトを用
い、孔内拡径部においてボルトの張出顎上に展開スリー
ブを展開させて強力な引き抜き耐力を発揮するようにし
たアンカーボルトの植設構造、並びに、このアンカーボ
ルト植設用孔として下孔の孔壁を切削して拡径部を削成
する装置は、既に本出願人によって種々提案されてい
る。
トの植設に当たって、孔内の壁に拡径部を削成し、アン
カーボルトとしては、基部に張出顎を有するボルトを用
い、孔内拡径部においてボルトの張出顎上に展開スリー
ブを展開させて強力な引き抜き耐力を発揮するようにし
たアンカーボルトの植設構造、並びに、このアンカーボ
ルト植設用孔として下孔の孔壁を切削して拡径部を削成
する装置は、既に本出願人によって種々提案されてい
る。
第5図は従来の装置の一例を示す常態における正面図
である。
である。
この装置は、上部に駆動軸に連結されるシャンク2を
有する本体1の下部に、取付けた芯部3を介して拡径部
削成刃体4を連結し、該拡径部削成刃体4に平行して設
けた適宜の弾力を有する一対の板片5下端に孔壁切削刃
6を設け、拡径部削成刃体4を管状外殻体7に嵌挿し、
外殻体下端に設けたガイドヘッド8の両側に下方外向き
で両面傾斜の楔状部傾斜面9を有する楔状部10を形成
し、該楔状部10に前記孔壁切削刃6を臨ませ、外殻体上
端に取着した係合スリーブ11から本体1に設けた縦長孔
12にピン13を貫通して本体1に対して外殻体17を不回動
で軸心方向に所定の範囲を移動自在に結合し、本体1
に螺着した規制スリーブ14を係合スリーブ11に係合さ
せ、該係合スリーブ11と本体1間に圧縮ばね15を介装し
て本体1を外殻体7上方に向けて付勢してなる。
有する本体1の下部に、取付けた芯部3を介して拡径部
削成刃体4を連結し、該拡径部削成刃体4に平行して設
けた適宜の弾力を有する一対の板片5下端に孔壁切削刃
6を設け、拡径部削成刃体4を管状外殻体7に嵌挿し、
外殻体下端に設けたガイドヘッド8の両側に下方外向き
で両面傾斜の楔状部傾斜面9を有する楔状部10を形成
し、該楔状部10に前記孔壁切削刃6を臨ませ、外殻体上
端に取着した係合スリーブ11から本体1に設けた縦長孔
12にピン13を貫通して本体1に対して外殻体17を不回動
で軸心方向に所定の範囲を移動自在に結合し、本体1
に螺着した規制スリーブ14を係合スリーブ11に係合さ
せ、該係合スリーブ11と本体1間に圧縮ばね15を介装し
て本体1を外殻体7上方に向けて付勢してなる。
この装置は、通常の打撃穿孔用ドリル使用による穿孔
と同様に、シャンク2を穿孔装置の駆動軸に取着して使
用に供し、アンカーボルトを植設するコンクリートに穿
孔した下孔内に外殻体7を挿入してガイドヘッド8下面
を孔底に当接させ、本体1を圧縮ばね15に抗して下孔内
に押し込むように操作すると、本体1の動きで両方の孔
壁切削刃6の間に楔状部10が板片5の弾力に抗して押入
され、孔壁切削刃6が楔状部傾斜面9上を下方外向けに
移動し、やがてガイドヘッド8の外に突出して孔壁を切
削して拡径部を削成するものである。
と同様に、シャンク2を穿孔装置の駆動軸に取着して使
用に供し、アンカーボルトを植設するコンクリートに穿
孔した下孔内に外殻体7を挿入してガイドヘッド8下面
を孔底に当接させ、本体1を圧縮ばね15に抗して下孔内
に押し込むように操作すると、本体1の動きで両方の孔
壁切削刃6の間に楔状部10が板片5の弾力に抗して押入
され、孔壁切削刃6が楔状部傾斜面9上を下方外向けに
移動し、やがてガイドヘッド8の外に突出して孔壁を切
削して拡径部を削成するものである。
(考案が解決しようとする課題) 上記するような拡径孔部削成装置において、両方の孔
壁切削刃間には板片の弾力に抗して楔状部が押入され、
また、打撃穿孔用の穿孔装置の使用で、孔壁切削刃に対
しては常に軸芯方向の振動的な動きが加えられ、孔壁切
削刃を突き上げるような圧力で孔壁切削刃が楔状部傾斜
面上に圧接摺動して板片が内外向きに振動的に彎曲(撓
み)を繰り返す動作もあり、更に、孔壁切削刃には回転
方向に向けて横向きの切削抵抗も受けるもので、これ等
の動作上からして孔壁切削刃の楔状部傾斜面に対する当
面の先端とされる当面下端縁が楔状部傾斜面から離れる
ようなこと(浮き上がり)があると、ここから切粉を食
い込んで円滑な動作(接触摺動)が期待できなくなる。
このため、従来では、孔壁切削刃の当面は、板片の弾力
を効かせるようにして当面下端縁が拡径部の削成を終了
するまで楔状部傾斜面に線接触的に接触するようにして
いる。
壁切削刃間には板片の弾力に抗して楔状部が押入され、
また、打撃穿孔用の穿孔装置の使用で、孔壁切削刃に対
しては常に軸芯方向の振動的な動きが加えられ、孔壁切
削刃を突き上げるような圧力で孔壁切削刃が楔状部傾斜
面上に圧接摺動して板片が内外向きに振動的に彎曲(撓
み)を繰り返す動作もあり、更に、孔壁切削刃には回転
方向に向けて横向きの切削抵抗も受けるもので、これ等
の動作上からして孔壁切削刃の楔状部傾斜面に対する当
面の先端とされる当面下端縁が楔状部傾斜面から離れる
ようなこと(浮き上がり)があると、ここから切粉を食
い込んで円滑な動作(接触摺動)が期待できなくなる。
このため、従来では、孔壁切削刃の当面は、板片の弾力
を効かせるようにして当面下端縁が拡径部の削成を終了
するまで楔状部傾斜面に線接触的に接触するようにして
いる。
このように、孔壁切削刃の当面下端縁を楔状部傾斜面
に拡径部の削成を終了するまで線接触的に圧接摺動する
構成からすると、この当面下端縁と楔状部面の圧接摺動
による損耗で耐用寿命を短くする。
に拡径部の削成を終了するまで線接触的に圧接摺動する
構成からすると、この当面下端縁と楔状部面の圧接摺動
による損耗で耐用寿命を短くする。
一方、拡径部を削成するに当たって孔壁切削刃が回転
方向に向けて受ける横向きの切削抵抗によって横に捻じ
られる動きで楔状部傾斜面上で孔壁切削刃の当面下端縁
が局部的に浮き上がるようなことがあると、ここから切
粉を食い込んでガイドヘッドに対する孔壁切削刃の係合
関係が甘く(浅く)なり、係合離脱や板片の座屈による
性能低下も生じる。
方向に向けて受ける横向きの切削抵抗によって横に捻じ
られる動きで楔状部傾斜面上で孔壁切削刃の当面下端縁
が局部的に浮き上がるようなことがあると、ここから切
粉を食い込んでガイドヘッドに対する孔壁切削刃の係合
関係が甘く(浅く)なり、係合離脱や板片の座屈による
性能低下も生じる。
この考案は上述の点に鑑がみなされたものであって、
ガイドヘッドの楔状部傾斜面から孔壁切削刃の当面の浮
き上がりがなく、長期に亘って安定した性能を発揮する
アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置を提供するこ
とを目的とする。
ガイドヘッドの楔状部傾斜面から孔壁切削刃の当面の浮
き上がりがなく、長期に亘って安定した性能を発揮する
アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するためこの考案の要旨とするとこ
ろは、上部に駆動軸に連結されるシャンクを有する本体
下部に、拡径部削成刃体を連結し、該拡径部削成刃体下
部に平行して設けた弾力を有する一対の板片下端に孔壁
切削刃を設け、該拡径部削成刃体内から本体下部に掛け
て芯体を嵌挿し、該芯体を本体に不回動で軸心方向に所
定の範囲を移動自在に結合し、芯体下端に前記孔壁切削
刃の移動をガイドするガイドヘッドを設けたアンカーボ
ルト植設用孔の拡径部削成装置において、前記ガイドヘ
ッド両側に孔壁切削刃の幅に合わせたガイド溝を切設し
て下方外向きで両面傾斜の楔状部傾斜面を有する楔状部
を形成し、該楔状部傾斜面に対応して孔壁切削刃内面に
当面を形成し、ガイド溝内で前記孔壁切削刃を楔状部に
臨ませて当面下端縁を楔状部傾斜面基部に当接させ、孔
壁切削刃がガイド溝を移動して孔壁切削刃をガイドヘッ
ド外方に突出させる移動最終位置で当面全面を楔状部傾
斜面に当接させることを特徴とするアンカーボルト植設
用孔の拡径部削成装置にある。
ろは、上部に駆動軸に連結されるシャンクを有する本体
下部に、拡径部削成刃体を連結し、該拡径部削成刃体下
部に平行して設けた弾力を有する一対の板片下端に孔壁
切削刃を設け、該拡径部削成刃体内から本体下部に掛け
て芯体を嵌挿し、該芯体を本体に不回動で軸心方向に所
定の範囲を移動自在に結合し、芯体下端に前記孔壁切削
刃の移動をガイドするガイドヘッドを設けたアンカーボ
ルト植設用孔の拡径部削成装置において、前記ガイドヘ
ッド両側に孔壁切削刃の幅に合わせたガイド溝を切設し
て下方外向きで両面傾斜の楔状部傾斜面を有する楔状部
を形成し、該楔状部傾斜面に対応して孔壁切削刃内面に
当面を形成し、ガイド溝内で前記孔壁切削刃を楔状部に
臨ませて当面下端縁を楔状部傾斜面基部に当接させ、孔
壁切削刃がガイド溝を移動して孔壁切削刃をガイドヘッ
ド外方に突出させる移動最終位置で当面全面を楔状部傾
斜面に当接させることを特徴とするアンカーボルト植設
用孔の拡径部削成装置にある。
(作用) 上記構成において、下孔内孔壁に拡径部を削成するに
当たって、両方の孔壁切削刃の間に楔状部を押入して孔
壁切削刃がガイド溝を移動するに際し、移動開始初期で
は孔壁切削刃の当面下端縁が楔状部傾斜面基部に当接す
る。移動が進むにつれて孔壁切削刃がガイドヘッド外方
に突出して拡径部の削成し、当面と楔状部傾斜面との隙
間を小さくして拡径部の削成を終了する移動最終位置で
は当面全面が楔状部傾斜面に当接し、ガイド溝に対する
孔壁切削刃の係合関係を深めて切粉を食い込み難くす
る。
当たって、両方の孔壁切削刃の間に楔状部を押入して孔
壁切削刃がガイド溝を移動するに際し、移動開始初期で
は孔壁切削刃の当面下端縁が楔状部傾斜面基部に当接す
る。移動が進むにつれて孔壁切削刃がガイドヘッド外方
に突出して拡径部の削成し、当面と楔状部傾斜面との隙
間を小さくして拡径部の削成を終了する移動最終位置で
は当面全面が楔状部傾斜面に当接し、ガイド溝に対する
孔壁切削刃の係合関係を深めて切粉を食い込み難くす
る。
また、孔壁切削刃ガイド溝に対して全幅で嵌合し、横
向きに生じる切削抵抗に対しても比例的にガイド溝との
係合関係を深めることから、切削抵抗による孔壁切削刃
の捻じれもない。
向きに生じる切削抵抗に対しても比例的にガイド溝との
係合関係を深めることから、切削抵抗による孔壁切削刃
の捻じれもない。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面を参照しながら詳細に
説明する。
説明する。
第1図はこの考案の態様における正面図、第2図は拡
径部削成時における正面図、第3図は第2図III−III線
における拡大断面図である。
径部削成時における正面図、第3図は第2図III−III線
における拡大断面図である。
尚、第5図と共通若しくは対等部分については同一の
符号を付けている。
符号を付けている。
この考案では、ガイドヘッド8は棒状の芯体16下端に
設けられており、芯体16は拡径部削成刃体4に設けた中
孔にその下部から挿通し、芯体上端部を本体下部の取付
け芯部3の中孔に挿通し、本体1に設けた縦長孔12に貫
通させたピン13によって係合スリーブ11と連結してい
る。
設けられており、芯体16は拡径部削成刃体4に設けた中
孔にその下部から挿通し、芯体上端部を本体下部の取付
け芯部3の中孔に挿通し、本体1に設けた縦長孔12に貫
通させたピン13によって係合スリーブ11と連結してい
る。
ガイドヘッド8の両側には孔壁切削刃6の幅に合わせ
てガイド溝18を削成して下方外向き両面傾斜の楔状部傾
斜面9を有する楔状部10を形成し、この楔状部傾斜面9
に対して孔壁切削刃内面に当面17を形成し、ガイド溝18
に孔壁切削刃6を嵌合してガイド溝18内で孔壁切削刃6
を楔状部10に臨ませ、孔壁切削刃6が移動開始位置にあ
るときに当面下端縁17aを楔状部傾斜面9基部に当接さ
せ、孔壁切削刃6がガイド溝18を移動して孔壁切削刃6
がガイドヘッド8外方に突出して拡径部の削成を終了す
る移動最終位置で当面17を全面的に楔状部傾斜面9に当
接させるようにしている。
てガイド溝18を削成して下方外向き両面傾斜の楔状部傾
斜面9を有する楔状部10を形成し、この楔状部傾斜面9
に対して孔壁切削刃内面に当面17を形成し、ガイド溝18
に孔壁切削刃6を嵌合してガイド溝18内で孔壁切削刃6
を楔状部10に臨ませ、孔壁切削刃6が移動開始位置にあ
るときに当面下端縁17aを楔状部傾斜面9基部に当接さ
せ、孔壁切削刃6がガイド溝18を移動して孔壁切削刃6
がガイドヘッド8外方に突出して拡径部の削成を終了す
る移動最終位置で当面17を全面的に楔状部傾斜面9に当
接させるようにしている。
第4図(a),(b),(c)はこの考案の動作説明
図である。
図である。
この考案では孔壁に拡径部を削成するに当たって、孔
壁切削刃6がガイド溝18を移動するに際し、移動開始初
期では第4図(a)に示すように、孔壁切削刃6の当面
下端縁17aが楔状部傾斜面9に当接し、移動が進むにつ
れて孔壁切削刃6がガイドヘッド8外方へ突出して拡径
部の削成し、当面17と楔状部傾斜面9との隙間を小さく
していってガイド溝18に対する孔壁切削刃6の係合関係
を深めていき、拡径部の削成を終了する移動最終位置で
は、第4図(c)に示すように、当面17全面が楔状部傾
斜面9に当接するようになるものである。
壁切削刃6がガイド溝18を移動するに際し、移動開始初
期では第4図(a)に示すように、孔壁切削刃6の当面
下端縁17aが楔状部傾斜面9に当接し、移動が進むにつ
れて孔壁切削刃6がガイドヘッド8外方へ突出して拡径
部の削成し、当面17と楔状部傾斜面9との隙間を小さく
していってガイド溝18に対する孔壁切削刃6の係合関係
を深めていき、拡径部の削成を終了する移動最終位置で
は、第4図(c)に示すように、当面17全面が楔状部傾
斜面9に当接するようになるものである。
(効果) 以上説明したこの考案の拡径部付孔穿孔装置によれ
ば、下孔内孔壁に拡径部を削成するに当たって、ガイド
ヘッドに設けた楔状部が両方の孔壁切削刃の間に押入し
て孔壁切削刃がガイド溝を移動するに際し、移動開始初
期では当面下端縁が楔状部傾斜面に当接し、移動が進む
につれて当面と楔状部傾斜面との隙間を小さくして拡径
部の削成を終了する移動最終位置では当面を全面的に楔
状部傾斜面に当接させてガイド溝に対する孔壁切削刃の
係合関係を深くするから、孔壁切削刃の当面が楔状部傾
斜面から離れる(浮き上がる)ことがなく、切粉の食い
込みがないのに加え、楔状部傾斜面に対する孔壁切削刃
の当面の接触は、当面下端縁から最終的に当面全面が当
接するように変化するから、孔壁切削刃と楔状部傾斜面
との当接摺動による摩耗が軽減されて耐用寿命を延長で
きる。しかも、孔壁切削刃はガイド溝内に対して全幅で
嵌合し、拡径部の削成が進むにつれてガイド溝との係合
関係を深めるようになるから、孔壁切削刃が横向きの切
削抵抗を受けて捻じれることにより孔壁切削刃の当面が
楔状部傾斜面から離れて切粉を食い込んで浮き上がりガ
イド溝から離脱するようなこともなく、また、板片の座
屈による劣化も軽減されてこの面からも耐用寿命を延長
し、各部品交換においてコスト面から有利であり、孔壁
切削刃の円滑な動作を実現して装置の性能向上が図られ
る。
ば、下孔内孔壁に拡径部を削成するに当たって、ガイド
ヘッドに設けた楔状部が両方の孔壁切削刃の間に押入し
て孔壁切削刃がガイド溝を移動するに際し、移動開始初
期では当面下端縁が楔状部傾斜面に当接し、移動が進む
につれて当面と楔状部傾斜面との隙間を小さくして拡径
部の削成を終了する移動最終位置では当面を全面的に楔
状部傾斜面に当接させてガイド溝に対する孔壁切削刃の
係合関係を深くするから、孔壁切削刃の当面が楔状部傾
斜面から離れる(浮き上がる)ことがなく、切粉の食い
込みがないのに加え、楔状部傾斜面に対する孔壁切削刃
の当面の接触は、当面下端縁から最終的に当面全面が当
接するように変化するから、孔壁切削刃と楔状部傾斜面
との当接摺動による摩耗が軽減されて耐用寿命を延長で
きる。しかも、孔壁切削刃はガイド溝内に対して全幅で
嵌合し、拡径部の削成が進むにつれてガイド溝との係合
関係を深めるようになるから、孔壁切削刃が横向きの切
削抵抗を受けて捻じれることにより孔壁切削刃の当面が
楔状部傾斜面から離れて切粉を食い込んで浮き上がりガ
イド溝から離脱するようなこともなく、また、板片の座
屈による劣化も軽減されてこの面からも耐用寿命を延長
し、各部品交換においてコスト面から有利であり、孔壁
切削刃の円滑な動作を実現して装置の性能向上が図られ
る。
第1図はこの考案の常態における正面図、第2図は拡径
部削成時における正面図、第3図は第2図III−III線に
おける拡大断面図、第4図(a),(b),(c)はこ
の考案の動作説明図、第5図は従来の装置の常態におけ
る正面図である。 1…本体、2…シャンク、3…取付け芯部、4…拡径部
削成刃体、5…板片、6…孔壁切削刃、7…外殻体、8
…ガイドヘッド、9…楔状部傾斜面、10…楔状部、11…
係合スリーブ、12…長孔、13…ピン、14…規制スリー
ブ、15…圧縮ばね、16…芯体、17…当面、18…ガイド
溝。
部削成時における正面図、第3図は第2図III−III線に
おける拡大断面図、第4図(a),(b),(c)はこ
の考案の動作説明図、第5図は従来の装置の常態におけ
る正面図である。 1…本体、2…シャンク、3…取付け芯部、4…拡径部
削成刃体、5…板片、6…孔壁切削刃、7…外殻体、8
…ガイドヘッド、9…楔状部傾斜面、10…楔状部、11…
係合スリーブ、12…長孔、13…ピン、14…規制スリー
ブ、15…圧縮ばね、16…芯体、17…当面、18…ガイド
溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭59−136572号(実開 昭61− 50411号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭61−80580号(実開 昭62− 191405号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】上部に駆動軸に連結されるシャンクを有す
る本体下部に、拡径部削成刃体を連結し、該拡径部削成
刃体下部に平行して設けた弾力を有する一対の板片下端
に孔壁切削刃を設け、該拡径部削成刃体内から本体下部
に掛けて芯体を嵌挿し、該芯体を本体に不回動で軸心方
向に所定の範囲を移動自在に結合し、芯体下端に前記孔
壁切削刃の移動をガイドするガイドヘッドを設けたアン
カーボルト植設用孔の拡径部削成装置において、前記ガ
イドヘッド両側に孔壁切削刃の幅に合わせたガイド溝を
削設して下方外向きで両面傾斜の楔状部傾斜面を有する
楔状部を形成し、該楔状部傾斜面に対応して孔壁切削刃
内面に当面を形成し、ガイド溝内で前記孔壁切削刃を楔
状部に臨ませて当面下端縁を楔状部傾斜面基部に当接さ
せ、孔壁切削刃がガイド溝を移動して孔壁切削刃をガイ
ドヘッド外方に突出させる移動最終位置で当面全面を楔
状部傾斜面に当接させることを特徴とするアンカーボル
ト植設用孔の拡径部削成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989089359U JP2564100Y2 (ja) | 1989-07-29 | 1989-07-29 | アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989089359U JP2564100Y2 (ja) | 1989-07-29 | 1989-07-29 | アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0329590U JPH0329590U (ja) | 1991-03-25 |
JP2564100Y2 true JP2564100Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=31638939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989089359U Expired - Fee Related JP2564100Y2 (ja) | 1989-07-29 | 1989-07-29 | アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564100Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012071505A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Miyanaga:Kk | アンカーボルト植設用孔の拡径部削成装置 |
KR101743419B1 (ko) * | 2015-11-27 | 2017-07-11 | 주식회사 임진에스티 | 앙카볼트 고정용 확공기 |
WO2020105291A1 (ja) | 2018-11-19 | 2020-05-28 | 株式会社ミヤナガ | 拡径孔部削成装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2623249A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-18 | Kabushiki Kaisha Miyanaga | Diameter expanding groove cutting device and expanding/contracting mechanism tool |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0110174Y2 (ja) * | 1984-09-07 | 1989-03-23 | ||
JPS62191405U (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-05 |
-
1989
- 1989-07-29 JP JP1989089359U patent/JP2564100Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101743419B1 (ko) * | 2015-11-27 | 2017-07-11 | 주식회사 임진에스티 | 앙카볼트 고정용 확공기 |
WO2020105291A1 (ja) | 2018-11-19 | 2020-05-28 | 株式会社ミヤナガ | 拡径孔部削成装置 |
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