JPWO2007055353A1 - 拡径溝削成装置及び拡縮機構具 - Google Patents

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Abstract

アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を同時に削成することができる拡径溝削成装置及びそれに使用される拡縮機構具を提供すること。電動機具に連結されるシャンク(12a)を有する本体部(12)と、この本体部(12)に対して不回動に軸方向に沿って設けられている中間拡縮機構具(13)及び先端側拡縮機構具(14)を備え、電動機具によって軸回りの回転が付与されて、それぞれの拡縮機構具(13)、(14)に設けられた切削刃(8)、・・・によって、アンカー筋植設用のアンカー下孔(2)の内周壁に上下2段の2つの環状拡径溝(3)を削成することができる拡径溝削成装置(11)であって、伸縮自在であり、短縮及び伸長動作によってそれぞれの切削刃(8)、・・・が拡径及び縮径する構成。

Description

本発明は、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置及びそれに使用される拡縮機構具に関する。
従来の拡径溝削成装置の一例を図15(a)、(b)を参照して説明する(例えば、特許文献1参照。)。同図に示す拡径溝削成装置1は、アンカー筋植設用のアンカー下孔2の内周壁に1つの環状拡径溝3を削成することができるものである。
この拡径溝削成装置1を使用して、アンカー下孔2の内周壁に環状拡径溝3を削成するときは、まず、図15(a)に示すように、例えばコンクリートの床面4にアンカー下孔2を下孔用ドリル(図示せず)で削成する。そして、このアンカー下孔2内に拡径溝削成装置1の拡縮機構部5を挿入する。この拡径溝削成装置1の上端にはシャンク1aが形成されており、このシャンク1aは、回転及び振動電動機具(図示せず)のチャックに取り付けられている。
次に、図15(b)に示すように、作業者は、この電動機具を駆動させて、電動機具に取り付けられている拡径溝削成装置1の先端のガイドヘッド5aをアンカー下孔2の底に押し付ける。この電動機具の駆動によって、拡径溝削成装置1は、所定方向に回転すると共に、アンカー下孔2の底に対して打撃する振動が付与される。このアンカー下孔2の底に対する打撃、及び作業者による下方向への押付け力によって、一対の可撓部5b、5bは、圧縮バネ6のバネ力に抗して下方に移動して、図15(b)に示す拡径状態となる。つまり、一対の可撓部5b、5bが下方に移動すると、各可撓部5b、5bの下端に設けられている摺動部5c、5cもそれに伴って下降する。摺動部5c、5cが下降すると、各摺動部5c、5cが芯体7の下端に設けられているガイドヘッド5aの各傾斜面7a、7aに案内されて拡径し、このとき各可撓部5b、5bが変形する。これらの各摺動部5c、5cには、外側に突出するように切削刃8、8が設けられている。
このように、各切削刃8、8が拡径した状態で拡径溝削成装置1が回転すると、この拡径した各切削刃8、8によってアンカー下孔2の内周壁に1つの環状拡径溝3を削成することができる(図15(b)参照)。このようにして削成されたアンカー孔9は、この内部にボルト等のアンカー筋(図示せず)を挿入すると共に、エポキシ等の接合材を充填して固着させることによって、アンカー筋を植設することができる。
なお、アンカー下孔2の底に対する電動機具による打撃や作業者による押付け力がなされない状態では、一対の可撓部5b、5bは、圧縮バネ6のバネ力によって上方に移動して、各切削刃(摺動部5c、5c)8、8が縮径する方向に各可撓部5b、5bが変形するので、拡径溝削成装置1をアンカー孔9から抜き取ることができる。
実開平3−29590号公報
しかし、図15(a)、(b)に示す従来の拡径溝削成装置1では、アンカー下孔2の内周壁に、例えば2つの環状拡径溝3、3を同時に削成することができないという問題がある。2つの環状拡径溝3を削成する理由は、アンカー筋と、アンカー孔9の内周壁との接合材による結合力を大きくして、強力な引抜き耐力を得るためである。
なお、この従来の拡径溝削成装置1を使用して、アンカー下孔2の内周壁に2つの環状拡径溝3を削成する方法として、例えばまず、比較的深さの浅い第1アンカー下孔を下孔用ドリルで削成して、図15(a)、(b)に示すようにして、第1アンカー下孔の内周壁に1つの第1環状拡径溝3を削成する。次に、この第1アンカー下孔の底から更に深く第2アンカー下孔を下孔用ドリルで削成する。そして、図15(a)、(b)に示すようにして、第2アンカー下孔の内周壁に1つの第2環状拡径溝3を削成する。このようにして、第1及び第2アンカー下孔2、2の内周壁に第1及び第2環状拡径溝3、3を削成することができる。
しかし、このようにして第1及び第2の2つの環状拡径溝3、3を削成することは、手間と時間が掛かるという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を同時に削成することができるようにすることができ、及び例えば切粉によって拡径して縮径しなくなった拡径溝削成装置を、アンカー孔から簡単に時間を掛けずに抜き取ることができる拡径溝削成装置及びそれに使用される拡縮機構具を提供することを目的としている。
本発明に係る拡径溝削成装置は、駆動部に連結されるシャンクを有する本体部と、この本体部に対して不回動に軸方向に沿って設けられている複数の拡縮機構部とを備え、前記駆動部によって軸回りの回転が付与されて、前記それぞれの拡縮機構部に設けられた切削刃によって、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置であって、前記拡径溝削成装置は、伸縮自在であり、短縮及び伸長動作によって前記それぞれの切削刃が拡径及び縮径することを特徴とするものである。
この発明に係る拡径溝削成装置を使用して、アンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成するときは、例えばまず、コンクリートの床面にアンカー下孔を下孔用ドリルで削成する。そして、拡径溝削成装置の上端に形成されているシャンクを、回転及び振動駆動部のチャックに取り付けて、このアンカー下孔内に複数の拡縮機構部を挿入し、そして、その先端部をアンカー下孔の底に押し付ける。次に、作業者は、この駆動部を駆動させる。すると、拡径溝削成装置は、所定方向に回転すると共に、アンカー下孔の底に対して打撃する振動が付与され、このアンカー下孔の底に対する打撃や作業者による押付け力によって拡径溝削成装置が短縮する。この短縮によって各拡縮機構部に設けられている切削刃が拡径状態となる。そして、各切削刃が拡径した状態で回転すると、この拡径した各切削刃によってアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を削成することができる。このようにして削成されたアンカー孔は、この内部にアンカー筋を挿入すると共に、接合材を充填してこの接合材が固着することによって、アンカー筋を植設することができる。なお、アンカー下孔の底に対する打撃や押付け力が付与されない状態では、各切削刃が縮径する方向に上昇移動するので、拡径溝削成装置をアンカー孔から抜き取ることができる。
そして、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記複数の拡縮機構部のうち、先端側に配置される先端側拡縮機構部と本体部との間に連結される中間拡縮機構部は、前記先端側拡縮機構部、前記本体部及び別の前記中間拡縮機構部のそれぞれと着脱自在であって、前記先端側拡縮機構部と前記本体部との間に挟み込まれる剛性部を有する構成とするとよい。この拡径溝削成装置によると、例えば、アンカー下孔の内周壁に2つの環状拡径溝を削成する場合は、本体部、1つの中間拡縮機構部及び先端側拡縮機構部を連結して使用すればよい。そして、3つ以上の所望の数の環状拡径溝を削成する場合は、削成しようとする環状拡径溝の数に応じて必要な数の中間拡縮機構部を連結して使用すればよい。なお、剛性部によって、先端側及び中間の各拡縮機構部を本体部に対して固定して取り付けることができる。
更に、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記先端側拡縮機構部を、前記本体部と着脱自在とするとよい。このようにすると、本体部に対して中間拡縮機構部を連結せずに、直接に先端側拡縮機構部を連結して使用することができる。これによって、この拡径溝削成装置を使用して、アンカー下孔の内周壁に1つの環状拡径溝を削成することができる。このように、本体部に対して直接に先端側拡縮機構部を連結することによって、又は必要な数の中間拡縮機構部を連結することによって、アンカー下孔の内周壁に1つ、及び必要な複数の環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置を提供することができる。
そして、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記それぞれの拡縮機構部は、前記本体部に対して軸方向に所定範囲内で移動自在に連結され、かつ、付勢手段によって伸長方向に付勢される芯体と、弾性的性質を有する可撓部とを有し、前記それぞれの芯体は、先端部に拡縮案内部が形成され、前記それぞれの可撓部は、先端部に前記拡縮案内部に案内されて拡径及び縮径する摺動部を有し、その摺動部に前記切削刃が設けられているようにするとよい。この拡径溝削成装置を使用して、アンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を削成するときは、アンカー下孔内に複数の拡縮機構部を挿入して、拡径溝削成装置の先端の芯体をアンカー下孔の底に押し付ける。次に、作業者が駆動部を駆動させると、この駆動部が拡径溝削成装置に対して、回転と打撃振動を付与する。すると、各可撓部の摺動部が各芯体に設けられている拡縮案内部に案内されて下降しながら拡径し(このとき、芯体は短縮する。)、これによって各摺動部に設けられている切削刃が拡径する。この拡径したそれぞれの切削刃によって複数の環状拡径溝を同時に削成することができる。
そして、駆動部を停止させたり、作業者によるこの拡径溝削成装置に対する押付け力を弱めると、拡径溝削成装置の先端の芯体がアンカー下孔の底を押付ける力が弱められ、各芯体は、付勢手段によって付勢されて伸長する。各芯体が伸長方向に移動すると、各可撓部の摺動部が各拡縮案内部に案内されて上昇しながら縮径し、これによって各摺動部に設けられている切削刃が縮径する。このように、切削刃が縮径した状態で、複数の拡縮機構部をアンカー孔から引抜くことができる。
また、この発明に係る拡縮機構具は、予め形成されたアンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置に使用される拡縮機構具であって、前記拡縮機構具は、拡径溝削成装置が備える本体部及び別の前記拡縮機構具と着脱自在に連結可能であり、前記本体部に対して軸方向に所定範囲内で移動自在に連結される芯体と、弾性的性質を有する可撓部とを備え、前記芯体は、先端部に拡縮案内部が形成され、前記可撓部は、先端部に前記拡縮案内部に案内されて拡径及び縮径する摺動部を有し、前記摺動部に切削刃が設けられていることを特徴とするものである。
この発明に係る拡縮機構具は、請求項4記載の拡縮機構部と同等に作用するのでその説明を省略する。
更に、本発明に係る拡径溝削成装置は、駆動部に連結されるシャンクを有する本体部と、この本体部に対して不回動に設けられている拡縮機構部とを備え、前記駆動部が前記本体部に対して軸回りの回転を付与して、前記拡縮機構部に設けられた切削刃を回転させることによって、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置において、前記拡縮機構部は、芯体を有し、この芯体は、前記本体部に対して伸縮自在に設けられ、短縮及び伸長動作によって前記切削刃を拡径及び縮径させるものであり、前記本体部には、コッター孔又はコッター溝が設けられ、このコッター孔又はコッター溝は、それに打ち込まれるコッターによって、前記芯体を前記本体部に対して伸長方向に移動させることができるものであることを特徴とするものである。
この発明に係る拡径溝削成装置を使用して、アンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成するときは、例えばまず、コンクリートの床面にアンカー下孔を下孔用ドリルで削成する。そして、拡径溝削成装置の上端に形成されているシャンクを、回転及び振動駆動部のチャックに取り付けて、このアンカー下孔内に拡縮機構部を挿入し、そして、その先端部(芯体の先端部)をアンカー下孔の底に押し付ける。次に、作業者は、この駆動部を駆動させる。すると、拡径溝削成装置は、所定方向に回転すると共に、アンカー下孔の底に対して打撃する振動が付与され、このアンカー下孔の底に対する打撃や作業者による押付け力によって拡径溝削成装置が短縮する。この短縮によって切削刃が拡径状態となる。そして、切削刃が拡径した状態で回転すると、この拡径した切削刃によってアンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成することができる。このようにして削成されたアンカー孔は、従来と同様にしてアンカー筋を植設することができる。なお、アンカー下孔の底に対する打撃等が付与されない状態では、切削刃が縮径する方向に上昇移動するようになっているので、拡径溝削成装置をアンカー孔から抜き取ることができる。
ここで、例えば切粉が拡縮機構部に詰まることによって、切削刃が拡径した状態から縮径した状態に戻らないことがあり、この拡径溝削成装置をアンカー孔から抜き取ることができないことがある。このようなときは、コッター孔又はコッター溝にコッターを打ち込むことによって、芯体を本体部に対して伸長方向に移動させる。これによって、拡径した切削刃を縮径させることができるので、拡径溝削成装置をアンカー孔から抜き取ることができる。
そして、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記本体部に対して軸方向に移動自在に設けられている本体側スリーブ及び芯体側スリーブと、前記本体側スリーブと前記芯体側スリーブとを互いに引き離す方向に付勢する付勢手段と、前記本体部に設けられ前記本体側スリーブが前記芯体側スリーブから引き離される方向の移動を係止するための係止突起とを更に備え、前記芯体側スリーブが前記芯体と連結し、前記本体側スリーブと前記芯体側スリーブとが互いに当接する状態で、前記コッター孔又は前記コッター溝の一部が前記本体側スリーブによって覆われている構成とするとよい。このようにすると、付勢手段によって、本体側スリーブと芯体側スリーブとを互いに引き離す方向に付勢することができ、このとき、本体側スリーブが係止突起に係止されるので、芯体側スリーブ、及びこれと連結する芯体を本体部に対して伸長方向に付勢することができる。このように芯体が伸長すると、切削刃が縮径する。次に、付勢手段の付勢力に抗して芯体を短縮させると、切削刃が拡径する。このように、切削刃が拡径した状態で、本体側スリーブと芯体側スリーブとを互いに当接させても、コッター孔等の一部が本体側スリーブによって覆われていて、コッター孔等の残りの部分が外側に開口しているので、このコッター孔等の開口部分にコッターを打ち込むことによって、芯体を伸長させることができ、拡径した切削刃を強制的に縮径させることができる。
そして、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記拡縮機構部が複数設けられ、前記複数の拡縮機構部のうち、先端側に配置される先端側拡縮機構部と前記本体部との間に連結される中間拡縮機構部は、前記先端側拡縮機構部、及び前記本体部のそれぞれと着脱自在であって、前記先端側拡縮機構部と前記本体部との間に挟み込まれる剛性部を有し、前記先端側拡縮機構部は、前記本体部と着脱自在である構成とするとよい。この拡径溝削成装置によると、例えば、アンカー下孔の内周壁に2つの環状拡径溝を削成する場合は、本体部、1つの中間拡縮機構部及び先端側拡縮機構部を連結して使用すればよい。そして、1つの環状拡径溝を削成する場合は、本体部に対して中間拡縮機構部を連結せずに、本体部に対して直接に先端側拡縮機構部を連結して使用すればよい。なお、剛性部によって、先端側及び中間の各拡縮機構部を本体部に対して固定して取り付けることができる。
更に、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記中間拡縮機構部は、別の前記中間拡縮機構部と着脱自在である構成とするとよい。この拡径溝削成装置を使用して、アンカー下孔の内周壁に3つ以上の所望の数の環状拡径溝を削成する場合は、削成しようとする環状拡径溝の数に応じて必要な数の中間拡縮機構部を連結して使用すればよく、必要な複数の環状拡径溝を削成することができる。
そして、この発明に係る拡径溝削成装置において、前記拡縮機構部は、前記本体部に対して軸方向に所定範囲内で移動自在に連結され、かつ、付勢手段によって伸長方向に付勢される前記芯体と、弾性的性質を有する可撓部とを有し、前記芯体は、先端部に拡縮案内部が形成され、前記可撓部は、先端部に前記拡縮案内部に案内されて拡径及び縮径する摺動部を有し、その摺動部に前記切削刃が設けられている構成とするとよい。この拡径溝削成装置を使用して、アンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成するときは、アンカー下孔内に拡縮機構部を挿入して、拡径溝削成装置の先端の芯体をアンカー下孔の底に押し付ける。次に、作業者が駆動部を駆動させると、この駆動部が拡径溝削成装置に対して、回転と打撃振動を付与する。すると、可撓部の摺動部が芯体に設けられている拡縮案内部に案内されて下降しながら拡径し(このとき、芯体は短縮する。)、これによって摺動部に設けられている切削刃が拡径する。この拡径した切削刃によって環状拡径溝を削成することができる。
そして、駆動部を停止させたり、作業者によるこの拡径溝削成装置に対する押付け力を弱めると、拡径溝削成装置の先端の芯体がアンカー下孔の底を押し付ける力が弱められ、芯体は、付勢手段によって付勢されて伸長する。芯体が伸長方向に移動すると、可撓部の摺動部が拡縮案内部に案内されて上昇しながら縮径し、これによって摺動部に設けられている切削刃が縮径する。このように、切削刃が縮径した状態で、拡縮機構部をアンカー孔から引き抜くことができる。
この発明に係る拡径溝削成装置によると、複数の各拡縮機構部が軸方向に沿って設けられ、各拡縮機構部に設けられているそれぞれの切削刃が、拡径溝削成装置の短縮動作によって拡径する構成であるので、この拡径状態で拡径溝削成装置を回転させると、アンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を同時に削成することができる。よって、従来よりも手間と時間を掛けずに簡単に強力な引抜き耐力を得ることができるアンカー孔を削成することができる。
更に、この発明に係る拡径溝削成装置は、コッター孔又はコッター溝にコッターを打ち込むことによって、拡径した切削刃を強制的に縮径させることができる構成である。従って、例えば切粉が拡縮機構部に詰まることによって、切削刃が拡径した状態から縮径した状態に戻らないことによって、拡径溝削成装置をアンカー孔から抜き取ることができないときに、コッター孔等にコッターを打ち込むことによって、拡径する切削刃を、極めて簡単で短時間に強制的に縮径させることができる。よって、拡径溝削成装置をアンカー孔から簡単に抜き取ることができる。
図1はこの発明の第1実施形態に係る拡径溝削成装置を示し、(a)は中間拡縮機構具及び先端側拡縮機構具のそれぞれの切削刃が縮径した状態を示す部分断面正面図、(b)はそれぞれの切削刃が拡径した状態を示す部分断面正面図である。 図2は図1(a)に示す拡径溝削成装置の縮径状態を示す部分断面側面図である。 図3は同第1実施形態の中間拡縮機構具を分解した状態を示し、(a)は部分断面正面図、(b)は部分断面側面図である。 図4は同第1実施形態の中間拡縮機構具を本体部に組み付けた状態を示し、(a)は部分断面正面図、(b)は部分断面側面図である。 図5は同第1実施形態の中間拡縮機構具が備える芯体を示し、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)はA−A端面図、(e)はB−B断面図である。 図6は同第1実施形態の先端側拡縮機構具を分解した状態を示し、(a)は部分断面正面図、(b)は部分断面側面図である。 図7は同第1実施形態の先端側拡縮機構具を中間拡縮機構具に組み付けた状態を示し、(a)は部分断面正面図、(b)は部分断面側面図である。 図8は同第1実施形態の先端側拡縮機構具が備える芯体を示し、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)はC−C端面図、(e)はD−D断面図である。 図9は同第1実施形態の拡径溝削成装置を使用して環状拡径溝を削成する手順を説明する図であり、(a)はアンカー下孔を下孔用ドリルで削成する状態を示す縦断面図、(b)はアンカー下孔を示す縦断面図、(c)はアンカー下孔に先端側拡縮機構具等を挿入した状態を示す縦断面図である。 図10は同第1実施形態の拡径溝削成装置を使用して環状拡径溝を削成する手順を説明する図であり、(a)はアンカー下孔に挿入された先端側拡縮機構具等を拡径した状態を示す縦断面図、(b)は上下2段の環状拡径溝が削成されたアンカー孔を示す縦断面図、(c)はアンカー孔に植設されたアンカー筋を示す縦断面図である。 図11は同第1実施形態の拡径溝削成装置を示し、(a)は本体部に2つの中間拡縮機構具及び先端側拡縮機構具を取り付けた状態を示す部分断面正面図、(b)は本体部に中間拡縮機構具を取り付けずに先端側拡縮機構具のみを取り付けた状態を示す部分断面正面図である。 図12はこの発明の第2実施形態に係る拡径溝削成装置を示し、(a)は中間拡縮機構具及び先端側拡縮機構具のそれぞれの切削刃が縮径した状態を示す部分断面正面図、(b)はそれぞれの切削刃が拡径した状態を示す部分断面正面図である。 図13は図12(a)に示す拡径溝削成装置の縮径状態を示す部分断面側面図である。 図14は同第2実施形態の拡径状態の拡径溝削成装置を強制的に縮径させる手順を説明する図であり、(a)はコッターを打ち込む前の拡径状態の拡径溝削成装置を示す部分断面正面図、(b)はコッターを打ち込んだ後の縮径状態の拡径溝削成装置を示す部分断面正面図である。 図15は従来の拡径溝削成装置を示し、(a)は切削刃が縮径した状態を示す部分断面正面図、(b)は切削刃が拡径した状態を示す部分断面正面図である。
符号の説明
2 アンカー下孔
3 環状拡径溝
4 床面
8 切削刃
11、111 拡径溝削成装置
12 本体部
12a シャンク
12b 取付部
12c 雄ねじ部
13 中間拡縮機構具
14 先端側拡縮機構具
15 付勢機構部
16 挿入孔
17 芯体
17a、24a 基端部
17b、17c、20a、27b 連結孔
18、33 連結ピン
19 長孔
20 芯体
21 可撓部
22 係合凹部
23 係合凸部
24、36 外装部
25、125 本体側スリーブ
25a 雌ねじ部
26 圧縮バネ
27 芯体側スリーブ
27a 筒状上部
28 拡縮案内部
28a 底面
29 剛性部
30 摺動部
30a 傾斜面
31 突条
32 嵌入孔
34 ピンカバー
37 段部
38 ガイドヘッド
38a 溝
39 下孔用ドリル
40 切粉
41 アンカー孔
42 アンカー筋
43 接合材
以下、本発明に係る拡径溝削成装置及びそれに使用される拡縮機構具の第1実施形態を図1〜図11を参照して説明する。この拡径溝削成装置11は、図9、図10及び図11に示すように、アンカー筋42植設用のアンカー下孔2の内周壁に、1又は2以上の所望の数の環状拡径溝3を削成することができるものであり、金属材料で形成されている。
図1(a)、(b)に示すこの拡径溝削成装置11は、本体部12、中間拡縮機構具13及び先端側拡縮機構具14を備えており、この本体部12の上部に形成されているシャンク1aを電動機具(図示しない駆動部)のチャックに取り付けて使用することができる。この電動機具は、拡径溝削成装置11に対して、例えば回転及び打撃振動を付与するものである。図1(a)は、中間拡縮機構具13及び先端側拡縮機構具14のそれぞれに設けられている切削刃8が縮径した状態を示す拡径溝削成装置11の部分断面正面図であり、図1(b)は、それぞれの切削刃8が拡径した状態を示す拡径溝削成装置11の部分断面正面図である。図2は、図1(a)に示す拡径溝削成装置11の縮径状態を示す部分断面側面図である。
本体部12は、図1(a)に示すように棒状体であり、上部にシャンク1aが形成され、下部には取付部12bが形成されている。この取付部12bには、中間拡縮機構具13及び付勢機構部15が取り付けられる。
取付部12bは、図3(a)、(b)に示すように、短円筒状に形成され、下端面の中心で開口する挿入孔16が軸方向に所定の深さで形成されている。この挿入孔16は、中間拡縮機構具13が備える芯体17の基端部17aが挿入されるものであり、芯体17が挿入孔16に沿って上下方向に摺動自在であり、この芯体17ががたつかないように保持できる内径に形成されている。
また、図3(a)、(b)に示すように、挿入孔16に挿入された芯体17には、連結孔17bが形成されており、この連結孔17bに連結ピン18が挿通されている。この連結ピン18は、取付部12bの周壁に形成された一対の長孔19、19に挿通しており、この連結ピン18は、芯体17が取付部12bに対して軸心を中心にして回動しないように係止すると共に、芯体17と取付部12bとを連結することができる。この一対の長孔19、19は、挿入孔16の深さ方向(軸方向)に沿って形成され、この長孔19の長さは、挿入孔16に挿入される芯体17が取付部12bの軸方向に移動する範囲を規定している。
つまり、図1(a)に示すように、連結ピン18が長孔19の下端に位置するときは、中間拡縮機構具13及び先端側拡縮機構具14のそれぞれに設けられている各芯体(2つの芯体17、20は、互いに連結している。)17、20が下方に伸長する伸長状態となり、それぞれの可撓部21、・・・に設けられている切削刃8、・・・が縮径状態となる。そして、図1(b)に示すように、連結ピン18が長孔19の上端に位置するときは、それぞれの芯体17、20が上方に移動して短縮状態となり、それぞれの可撓部21、・・・に設けられている切削刃8、・・・が拡径状態となる。
また、図3(a)、(b)に示すように、取付部12bの下端開口縁には、係合凹部22が形成されている。この係合凹部22は、係合凸部23が係合されるものである。この係合凸部23は、中間拡縮機構具13が備える外装部24の上端縁に形成されており、係合凹部22と対応する形状に形成されている。この係合凹部22は、奥側部22aが入口部よりも広くなっており、係合凸部23の上端部23aは基端部よりも横幅が広くなっている。図2は、係合凹部22に係合凸部23が係合した状態を示し、このように係合状態にすると、本体部12と外装部24とを、それぞれの端部を互いに密着させた状態で連結することができ、本体部12に対して外装部24が軸心を中心にして回動しないように係止することができる。
更に、図3(a)、(b)に示すように、取付部12bに付勢機構部15が取り付けられている。この付勢機構部15は、中間拡縮機構具13の芯体17を下方向(伸長方向)に付勢するためのものであり、本体側スリーブ25を備えている。この本体側スリーブ25の上部の内周面には、雌ねじ部25aが形成されており、この雌ねじ部25aは、取付部12bの外周面に形成されている雄ねじ部12cに螺合している。この両者の螺合によって、本体側スリーブ25が本体部12に固定して取り付けられている。そして、この本体側スリーブ25の筒状下部25bは、本体部12の外周面と間隔を隔てて形成され、この隙間に圧縮バネ26の上端部が収容されている。この圧縮バネ26の下端部は、芯体側スリーブ27の筒状上部27aに収容されている。この筒状上部27aは、本体側スリーブ25の筒状下部25bよりも大径に形成されている。芯体側スリーブ27には、互いに対向する位置に連結孔27bが形成され、この連結孔27bに連結ピン18が挿通している。この芯体側スリーブ27は、取付部12bの外周面に沿って軸方向(上下方向)に移動自在である。
この付勢機構部15によると、図1(a)に示すように、圧縮バネ26によって芯体側スリーブ27を下方向に付勢することができ、この付勢力によって、芯体側スリーブ27に取り付けられている連結ピン18は、長孔19の下縁に当接してこの下端位置に係止されている。そして、この状態で、中間拡縮機構具13及び先端側拡縮機構具14のそれぞれに設けられている各芯体17、20が下方に伸長する伸長状態となり、それぞれの可撓部21、・・・に設けられている切削刃8、・・・が縮径状態となる。そして、図1(b)に示すように、圧縮バネ26のバネ力に抗して、先端側拡縮機構具14の芯体20の先端部(拡縮案内部28)を上方に押し込んで、それぞれの芯体17、20を上方に移動させて短縮状態とすると、それぞれの可撓部21、・・・に設けられている切削刃8、・・・が拡径状態となる。このとき、連結ピン18が長孔19の上端に位置して、芯体17、20を上方への移動を係止することができる。
中間拡縮機構具13は、図3(a)、(b)に示すように、外装部24と、芯体17とを備えている。この図3(a)は、中間拡縮機構具13の分解部分断面正面図であり、図3(b)はその分解部分断面側面図である。図4(a)は、中間拡縮機構具13を本体部12に取り付けた状態を示す部分断面正面図であり、図4(b)はその部分断面側面図である。
外装部24は、図3(a)に示すように、短円筒状の基端部24aを備え、この基端部24aの上縁に係合凸部23が設けられている。そして、この基端部24aの下部には、それぞれが下方向に延びる可撓部21及び剛性部29が1つずつ設けられている。
可撓部21は、弾性的性質を有する板状金属等で形成され、下端に摺動部30が形成されている。この摺動部30にはチップ状の切削刃8が設けられており、切削刃8の縁部が摺動部30の外面及び下端面から突出している。そして、摺動部30の芯体17側の内面は、下方に向かうに従って外側に広がる傾斜面30aとして形成されている。
剛性部29は、横断面が略半円形状であり、可撓部21よりも長く形成されている。これら可撓部21及び剛性部29の内面は、図3(a)に示すように、芯体17の円柱部分を摺動自在に保持できるように、横断面円弧状に形成されている。
また、図3(b)に示すように、剛性部29の下端縁には、係合凹部(本体部の係合凹部22と同等のもの)22が形成されている。この係合凹部22は、係合凸部23が係合されるものである。この係合凸部23は、先端側拡縮機構具14が備える外装部36の上端縁に形成されており(中間拡縮機構具13の上端縁に設けられている係合凸部23と同等のもの)、係合凹部22と対応する形状に形成されている。
芯体17は、図3(a)、(b)に示すように、上端部に上述したように連結孔17bが形成され、下端部に拡縮案内部28が設けられている。この拡縮案内部28は、図5(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示すように、摺動部30を拡縮方向に案内するための傾斜案内溝として形成されている。この拡縮案内部28の底面28aは、下方に向かうに従って外側に広がるものであり、その横幅は、摺動部30をがたつかせないように拡縮方向に案内することができる寸法である。そして、底面28aには、突条31が形成されており、この突条31は、摺動部30の内面と係合して摺動部30が軸回りの方向にずれないようにするものである。このように構成したことによって、環状拡径溝3を削成する際に、切削抵抗によって摺動部30が周方向にずれないようにすることができ、切粉40が摺動部30と拡縮案内部28との間に食い込み難くすることができる。また、この拡縮案内部28の底面28aは、図1(b)に示すように、切削刃8が拡径状態となったときに、摺動部30の内面に形成されている傾斜面30aと略平行して、その傾斜面30aの略全体と当接する角度に形成されている。これによっても、環状拡径溝3の削成時に、摺動部30が拡縮案内部28からずれないように保持される。
また、図5(e)に示すように、芯体17の下端部には、この下端部と、先端側拡縮機構具14の芯体20の上端部とを連結するための嵌入孔32及び連結孔17cが形成されている。嵌入孔32は、芯体20の上端部を嵌入するためのものである。そして、図1(a)に示すように、芯体20の上端部を嵌入孔32に嵌入した状態で、芯体17の下端部に設けた連結孔17c、及び芯体20の上端部に設けた連結孔20aに連結ピン33を挿入することによって、一方の芯体17と他方の芯体20とを、着脱自在に連結することができる。そして、この連結ピン33が連結孔17cから抜け出ないようにするために、図1(a)及び図6(a)に示すピンカバー34を剛性部29の下端外面に着脱自在に取り付けている。
先端側拡縮機構具14は、図6(a)、(b)に示すように、外装部36と、芯体20とを備えている。この図6(a)は、先端側拡縮機構具14の分解部分断面正面図であり、図6(b)はその分解部分断面側面図である。図7(a)は、先端側拡縮機構具14を中間拡縮機構具13に取り付けた状態を示す部分断面正面図であり、図7(b)はその部分断面側面図である。図8(a)〜(e)は、芯体20を示す図である。
図6(a)、(b)に示す先端側拡縮機構具14と、図3(a)、(b)に示す中間拡縮機構具13とが相違するところは、外装部36、24及び芯体20、17が相違するところである。
つまり、図3(a)に示す中間拡縮機構具13の外装部24では、1つの可撓部21(可撓部21には、摺動部30及び切削刃8が設けられている。)及び1つの剛性部29を設けた構成としたのに対して、図6(a)に示す先端側拡縮機構具14の外装部36では、剛性部29を削除して、2つの可撓部21(それぞれの可撓部21には、摺動部30及び切削刃8が設けられている。)を設けた構成としている。
そして、図3(a)に示す中間拡縮機構具13の芯体17では、上端の連結孔17bを設けた部分がそれよりも下方の部分と同径に形成されているのに対して、図6(a)に示す先端側拡縮機構具14の芯体20では、上端の連結孔20aを設けた部分がそれよりも下方の部分よりも小径に形成されており、段部37が形成されている。この段部37は、芯体20の上端を芯体17の下端に形成されている嵌入孔32に嵌入したときに、嵌入深さを規定するためのものである。
また、中間拡縮機構具13の芯体17は、図3(a)に示すように、下端の左側に拡縮案内部28を設け、その部分の連結孔17c及び嵌入孔32を設けた構成としたのに対して、先端側拡縮機構具14の芯体20は、図6(a)に示すように、下端の左右両側に合計2つの拡縮案内部28、28を設け、連結孔17c及び嵌入孔32を削除する共に、下端部に凸状のガイドヘッド38を設けた構成としてある。このガイドヘッド38の先端面には、溝38a、38aを設けてある。これ以外は、中間拡縮機構具13と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
次に、上記のように構成された図1(a)、(b)に示す拡径溝削成装置11を使用して、アンカー下孔2の内周壁に2つの環状拡径溝3、3を削成する手順を図9及び図10を参照して説明する。例えばまず、図9(a)、(b)に示すように、コンクリートの床面4にアンカー下孔2を下穴用ドリル39で削成して、その下孔2内の切粉40を排出(清掃)する。そして、拡径溝削成装置11の上端に形成されているシャンク1aを電動機具(回転及び振動駆動部)のチャックに取り付けて、図9(c)に示すように、拡径溝削成装置11に取り付けられている先端側拡縮機構具14及び中間拡縮機構具13をこのアンカー下孔2内に挿入する。そして、その先端部のガイドヘッド38をアンカー下孔2の底に押し付ける。次に、作業者は、この電動機具を駆動させる。すると、図10(a)に示すように、拡径溝削成装置11は、所定方向に回転すると共に、アンカー下孔2の底に対して打撃する振動が付与され、このアンカー下孔2の底に対する打撃や作業者による押付け力によって、互いに連結するそれぞれの芯体17、20が圧縮バネ26のバネ力に抗して上方に突き上げられて(各外装部24、36が押し下げられて)拡径溝削成装置11が短縮する。
各芯体17、20が突き上げられる方向(各外装部24、36が押し下げられる方向)に移動すると、先端側拡縮機構具14及び中間拡縮機構具13に設けられている可撓部21、・・・のそれぞれの摺動部30、・・・が、対応する各芯体17、20に設けられている拡縮案内部28、・・・に案内されて拡径し、これによって、先端側拡縮機構具14及び中間拡縮機構具13に設けられている上下2段のそれぞれの切削刃8、・・・が拡径状態となる。そして、この上下2段の切削刃8、・・・がこの拡径状態で回転することができるので、この拡径した各切削刃8によってアンカー下孔2の内周壁に上下2段に2つの環状拡径溝3、3を削成することができる。
ただし、電動機具を停止させたり、作業者によるこの拡径溝削成装置11に対する押付け力を弱めると、拡径溝削成装置11の先端ガイドヘッド38がアンカー下孔2の底を押し付ける力が弱められ、各芯体17、20は、圧縮バネ26によって付勢されて伸長する。各芯体17、20が伸長方向(下方向)に移動すると、先端側拡縮機構具14及び中間拡縮機構具13のそれぞれの可撓部21、・・・に設けられている摺動部30、・・・が各拡縮案内部28、・・・に案内されて上昇しながら縮径し、これによって各摺動部30に設けられている切削刃8、・・・が縮径する。このように、切削刃8、・・・が縮径した状態で、先端側拡縮機構具14及び中間拡縮機構具13をアンカー孔41から引抜くことができる。
次に、図10(b)に示すように、この削成されたアンカー孔41内の切粉40を排出(清掃)する。そして、図10(c)に示すように、アンカー孔41の内部にボルト等のアンカー筋42を挿入すると共に、エポキシ等の接合材43を充填する。この接合材43が固着することによって、アンカー筋42を植設することができる。このように、この拡径溝削成装置11を使用することによって、アンカー下孔2の内周壁に上下2つの環状拡径溝3、3を同時に削成することができる。よって、手間と時間を掛けずに簡単に強力な引抜き耐力を得ることができるアンカー孔41を削成することができる。
また、図1(a)に示す拡径溝削成装置11の中間拡縮機構具13は、上述したように、先端側拡縮機構具14、及び本体部12のそれぞれと着脱自在であるが、更に、この中間拡縮機構具13を別個の同等の中間拡縮機構具13と着脱自在に連結するように構成することによって、図11(a)に示すように、本体部12の下部に2つの中間拡縮機構具13、13を連結し、その下部に先端側拡縮機構具14を連結して使用することができる。この図11(a)に示す拡径溝削成装置11によると、アンカー下孔2の内周壁に3つの環状拡径溝3を同時に削成することができる。このように、複数の所望の数の環状拡径溝3を削成する場合は、削成しようとする環状拡径溝3の数に応じて必要な数の中間拡縮機構具13を連結して使用することができる。なお、図11(a)に示す上段と下段の中間拡縮機構具13と13とを連結することができるように、下段の中間拡縮機構具13に設けられている芯体17の上端を、図11(a)に示す先端側拡縮機構具14の芯体20の上端のように、段部37を形成して先を細くしてある。
更に、図1(a)に示す拡径溝削成装置11の先端側拡縮機構具14は、例えば本体部12の取付部12bの長さ、芯体17、20、及び外装部24、36のそれぞれの連結孔17b、・・・が設けられている位置等を変更することによって、中間拡縮機構具13及び本体部12の両方に対してそれぞれ着脱自在に連結することができる構成とすることができる。このように構成することによって、例えば図11(b)に示すように、本体部12に中間拡縮機構具13を連結せずに、直接に先端側拡縮機構具14を連結して使用することができる。これによって、アンカー下孔2の内周壁に1つの環状拡径溝3を削成できるようにすることができる。その結果、アンカー下孔2の内周壁に1つ、及び必要な複数の環状拡径溝3を削成することができる拡径溝削成装置11を提供することができる。
また、図3(a)に示す中間拡縮機構部によると、可撓部21を1つしか設けていないので、その分だけ剛性部29の横断面積を大きくすることができ、これによって、この中間拡縮機構具13の剛性を高めることができる。このように、中間拡縮機構具13の剛性を高めることができると、中間拡縮機構具13の直径を比較的小さくすることができ、小径のアンカー下孔2に環状拡径溝3を削成することができる。
なお、中間拡縮機構具13の直径を比較的大きくする場合は、剛性部29の横断面積を大きくできるので、必要な強度を持たせることができ、その結果、複数の可撓部21を設けた構成の中間拡縮機構具を提供できる。
更に、図11(a)に示すように、中間拡縮機構具13の係合凸部23を可撓部21の上方位置に設けた構成としたので、上下2つの中間拡縮機構具13のそれぞれの可撓部21に設けられている切削刃8を、芯体17を基準として反対側の位置に配置することができる。これによって、切削抵抗のバランスをとることができ、安定して環状拡径溝3を削成することができる。
そして、上記第1実施形態では、図1(a)に示す本体部12、中間拡縮機構具13の外装部24及び先端側拡縮機構具14の外装部36をそれぞれ着脱自在に連結できる構成としたが、互いに固着された構成とすることができる。そして、中間拡縮機構部の芯体17及び先端側拡縮機構具14の芯体20をそれぞれ着脱自在に連結できる構成としたが、互いに固着された構成とすることができる。
次に、本発明に係る拡径溝削成装置の第2実施形態を図12〜図14を参照して説明する。図1(a)、(b)に示す第1実施形態の拡径溝削成装置11と、図12(a)、(b)に示す第2実施形態の拡径溝削成装置111とが相違するところは、アンカー孔41を削成中に、切削刃8、8、8が拡径した状態から縮径状態に戻らない状態となったときに、アンカー孔41に挿入された拡径溝削成装置を強制的に抜き取ることができるようにするための構成が相違するところである。これ以外は、第1実施形態の拡径溝削成装置11と同等であり、同等部分を同一図符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
つまり、第1実施形態の拡径溝削成装置11では、図1(b)に示すように、アンカー孔41を削成中に、切削刃8、8、8が拡径した状態から縮径状態に戻らないときに、例えば2本のスパナを使用して、本体側スリーブ25を本体部12に対して相対的に所定方向に回転させることによって、切削刃8、8、8を強制的に上方に移動させて縮径させることができる。これによって、アンカー孔41に挿入された拡径溝削成装置11を抜き取ることができる。
これに対して、第2実施形態の拡径溝削成装置111では、図14(a)、(b)に示すように、コッター52をコッター孔49に打ち込むことによって、切削刃8、8、8を強制的に上方に移動させて縮径させることができる。これによって、アンカー孔41に挿入された拡径溝削成装置111を抜き取ることができる。
第2実施形態の拡径溝削成装置111に設けられている本体側スリーブ125は、図12及び図13に示すように、内周面が短円筒状に形成され、この本体側スリーブ125に挿通する本体部12の外周面も短円筒状に形成されている。よって、本体側スリーブ125は、本体部12に沿って軸方向(上下方向)に移動自在であり、上方向への移動は、本体部12の外周面に形成されている係止突起50の位置で係止されて停止するようになっている。
そして、図12(b)に示すように、本体側スリーブ125と、芯体側スリーブ27とが互いに接近する方向に移動すると、芯体側スリーブ27の筒状上部27aが本体側スリーブ125の筒状下部25bを覆うように重なり合い、筒状上部27aの上縁が本体側スリーブ125に設けた係止凸部51と当接し、これによって、本体側スリーブ125及び芯体側スリーブ27の互いに接近する方向の移動(芯体側スリーブ27の上昇移動)が止められる。
コッター孔49は、図12及び図13に示すように、本体部12に貫通して設けられている所定長さの長孔であり、本体部12の軸方向に沿って形成されている。また、図14(a)に示す状態では、本体側スリーブ125の上縁が係止突起50に当接しており、コッター孔49の下部が本体側スリーブ125に覆われた状態となっていて、コッター孔49の上部が開口している。そして、本体側スリーブ125と芯体側スリーブ27とが互いに当接しており、切削刃8、8、8が拡径している。この図14(a)に示す状態で、コッター孔49の上部が外側に開口しているので、このコッター孔49の開口部分にコッター52を打ち込むことによって、図14(b)に示すように、芯体17、20を伸長させることができ、拡径した切削刃8、8、8を強制的に縮径させることができる。
なお、上記のように構成された図12(a)、(b)に示す拡径溝削成装置111を使用して、アンカー下孔2の内周壁に2つの環状拡径溝3、3を削成する手順は、第1実施形態と同等であるので、その説明を省略する。
次に、図14(a)に示すように、この拡径溝削成装置111のそれぞれの切削刃8、8、8が、拡径した状態から圧縮バネ26のバネ力によって元の図14(b)に示す縮径した状態に戻らず、拡径溝削成装置111をアンカー孔41から抜き取ることができないときに、図14(b)に示すように、強制的に切削刃8、8、8を縮径させて、拡径溝削成装置111をアンカー孔41から抜き取る機構及び手順について説明する。なお、拡径した切削刃8、8、8が、圧縮バネ26のバネ力によって縮径した状態に戻らない原因として、例えば切粉40が摺動部30、30、30と拡縮案内部28、28、28との間に詰まることが考えられる。
まず、図14(a)に示すように、コッター52の先端部を、本体側スリーブ125の上方で開口するコッター孔49の上部に打ち込む。すると、図14(b)に示すように、コッター52の上縁52aがコッター孔49の上縁(本体部12)を押し上げると共に、コッター52の下縁52bが本体側スリーブ125の上縁と当接して、本体側スリーブ125が上昇しないように元の高さ位置に留めておくことができる。このとき、本体側スリーブ125と芯体側スリーブ27とが当接しており、この芯体側スリーブ27と芯体17、20とが連結ピン18、33を介して連結しているので、これらはアンカー孔41内に挿入されたままである。そして、本体部12と連結する摺動部30、30、30を拡縮案内部28、28、28に沿って相対的に上方向に移動させることができる。このようにして、拡径した切削刃8、8、8を、極めて簡単で短時間に強制的に縮径させることができ、拡径溝削成装置111をアンカー孔41から簡単に抜き取ることができる。
ただし、上記実施形態では、図14(a)、(b)に示すように、本体部12にコッター孔49を設けたが、このコッター孔49に代えて、このコッター孔49と同等の機能を有するコッター溝を本体部12に設けてもよい。
以上のように、本発明に係る拡径溝削成装置及びそれに使用される拡縮機構具は、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を同時に削成することができる優れた効果を有すると共に、更に、例えば切粉によって拡径して縮径しなくなった拡径溝削成装置を、アンカー孔から簡単に時間を掛けずに抜き取ることができる優れた効果を有し、このような拡径溝削成装置及びそれに使用される拡縮機構具に適用するのに適している。

Claims (10)

  1. 駆動部に連結されるシャンクを有する本体部と、この本体部に対して不回動に軸方向に沿って設けられている複数の拡縮機構部とを備え、前記駆動部によって軸回りの回転が付与されて、前記それぞれの拡縮機構部に設けられた切削刃によって、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に複数の環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置であって、
    前記拡径溝削成装置は、伸縮自在であり、短縮及び伸長動作によって前記それぞれの切削刃が拡径及び縮径することを特徴とする拡径溝削成装置。
  2. 前記複数の拡縮機構部のうち、先端側に配置される先端側拡縮機構部と本体部との間に連結される中間拡縮機構部は、前記先端側拡縮機構部、前記本体部及び別の前記中間拡縮機構部のそれぞれと着脱自在であって、前記先端側拡縮機構部と前記本体部との間に挟み込まれる剛性部を有することを特徴とする請求項1記載の拡径溝削成装置。
  3. 前記先端側拡縮機構部は、前記本体部と着脱自在であることを特徴とする請求項2記載の拡径溝削成装置。
  4. 前記それぞれの拡縮機構部は、前記本体部に対して軸方向に所定範囲内で移動自在に連結され、かつ、付勢手段によって伸長方向に付勢される芯体と、弾性的性質を有する可撓部とを有し、
    前記それぞれの芯体は、先端部に拡縮案内部が形成され、
    前記それぞれの可撓部は、先端部に前記拡縮案内部に案内されて拡径及び縮径する摺動部を有し、その摺動部に前記切削刃が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の拡径溝削成装置。
  5. 予め形成されたアンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置に使用される拡縮機構具であって、
    前記拡縮機構具は、拡径溝削成装置が備える本体部及び別の前記拡縮機構具と着脱自在に連結可能であり、前記本体部に対して軸方向に所定範囲内で移動自在に連結される芯体と、弾性的性質を有する可撓部とを備え、
    前記芯体は、先端部に拡縮案内部が形成され、
    前記可撓部は、先端部に前記拡縮案内部に案内されて拡径及び縮径する摺動部を有し、前記摺動部に切削刃が設けられていることを特徴とする拡縮機構具。
  6. 駆動部に連結されるシャンクを有する本体部と、この本体部に対して不回動に設けられている拡縮機構部とを備え、前記駆動部が前記本体部に対して軸回りの回転を付与して、前記拡縮機構部に設けられた切削刃を回転させることによって、アンカー筋植設用のアンカー下孔の内周壁に環状拡径溝を削成することができる拡径溝削成装置において、
    前記拡縮機構部は、芯体を有し、この芯体は、前記本体部に対して伸縮自在に設けられ、短縮及び伸長動作によって前記切削刃を拡径及び縮径させるものであり、
    前記本体部には、コッター孔又はコッター溝が設けられ、このコッター孔又はコッター溝は、それに打ち込まれるコッターによって、前記芯体を前記本体部に対して伸長方向に移動させることができるものであることを特徴とする拡径溝削成装置。
  7. 前記本体部に対して軸方向に移動自在に設けられている本体側スリーブ及び芯体側スリーブと、前記本体側スリーブと前記芯体側スリーブとを互いに引き離す方向に付勢する付勢手段と、前記本体部に設けられ前記本体側スリーブが前記芯体側スリーブから引き離される方向の移動を係止するための係止突起とを更に備え、前記芯体側スリーブが前記芯体と連結し、前記本体側スリーブと前記芯体側スリーブとが互いに当接する状態で、前記コッター孔又は前記コッター溝の一部が前記本体側スリーブによって覆われていることを特徴とする請求項6記載の拡径溝削成装置。
  8. 前記拡縮機構部が複数設けられ、前記複数の拡縮機構部のうち、先端側に配置される先端側拡縮機構部と前記本体部との間に連結される中間拡縮機構部は、前記先端側拡縮機構部、及び前記本体部のそれぞれと着脱自在であって、前記先端側拡縮機構部と前記本体部との間に挟み込まれる剛性部を有し、前記先端側拡縮機構部は、前記本体部と着脱自在であることを特徴とする請求項6又は7記載の拡径溝削成装置。
  9. 前記中間拡縮機構部は、別の前記中間拡縮機構部と着脱自在であることを特徴とする請求項8記載の拡径溝削成装置。
  10. 前記拡縮機構部は、前記本体部に対して軸方向に所定範囲内で移動自在に連結され、かつ、付勢手段によって伸長方向に付勢される前記芯体と、弾性的性質を有する可撓部とを有し、
    前記芯体は、先端部に拡縮案内部が形成され、
    前記可撓部は、先端部に前記拡縮案内部に案内されて拡径及び縮径する摺動部を有し、その摺動部に前記切削刃が設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載の拡径溝削成装置。
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