JP2563504Y2 - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JP2563504Y2
JP2563504Y2 JP1992071442U JP7144292U JP2563504Y2 JP 2563504 Y2 JP2563504 Y2 JP 2563504Y2 JP 1992071442 U JP1992071442 U JP 1992071442U JP 7144292 U JP7144292 U JP 7144292U JP 2563504 Y2 JP2563504 Y2 JP 2563504Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、乗船用小型タラップ
を持ち上げる場合や、クレーンの腕を持ち上げる場合等
に用いられる手動及び自動持ち上げ機として使用できる
トルク伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、持ち上げ装置のためのトルク伝達
用の減速装置は、固定された頑丈なケーシングとケーシ
ングカバーに覆われ、偏心していない歯車を使ったもの
だった。
【0003】しかし、偏心していない歯車を用いると、
持ち上げのための大きなトルクが必要な場合、歯車の径
を大きくする必要があり、その場合非常に大きな歯車を
作り、使用しなければならず、大きな歯車を作る技術と
手間と費用がかかった。また、大きな歯車を覆う大きな
ケーシングも必要になり、装置全体が大きくなり、必要
な場所に取り付けるのが困難になったり、使用が不便に
なったりした。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この考案は、
上記従来の技術が持つ欠点を除去するため改良されたも
のであり、偏心大歯車又は偏心ウォームホイルを使用す
ることにより、あまり大きな装置を作らなくても、偏心
大歯車又は偏心ウォームホイルの主軸から、噛み合った
小歯車又はウォームが遠くなった時には、大きなトルク
を主軸に発生させることができ、小さな装置で大きな持
ち上げ力を得ることができるトルク伝達装置を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の実施例を図面
に従って説明する。図1は、第一実施例の中央断面図を
示し、偏心大歯車1を設け、該偏心大歯車1の主軸2
を、被トルク伝達物または該被トルク伝達物に対応する
固定物に固設したベアリング3,4で軸受けし、該主軸
2に、該主軸2の軸心と直交する方向の出力腕5を突設
し、該偏心大歯車1の主軸2より外側の円周部の両面周
縁付近に、小さな鋼球6,6,・・・を載せられる凹溝
7,7を周縁に沿って輪状に設け、該凹溝7,7と対応
する凹溝8,8を持ち、鋼球群6,6,・・・を介し
て、該偏心大歯車1を囲むケーシング9を設け、該偏心
大歯車1と噛み合う小歯車10を、該ケーシング9の一
部を拡張した部分9aに内設し、該小歯車10の軸11
は、ケーシング9の拡張した部分9aにベアリング14
で軸受けし、軸11の延長に軸11に直角な入力腕12
を突設し、該ケーシング9は拡張した部分9aから、被
トルク伝達物または該被トルク伝達物に対応する固定物
へ、遊びを持った接続具13を使って連結した構成とな
っている。
【0006】尚、入力腕12を手で回転させると、小歯
車10が回転し、噛み合った偏心大歯車1も回転する
が、小歯車10が主軸2から遠い位置になったり、近い
位置になったりする。同じ力を入力腕12に与えても、
小歯車10が主軸2から遠い位置にある場合、主軸2に
大きなトルクが発生し、従って出力腕5を動かす力が強
く働く。強い力が必要な時、ちょうどその強い力が発生
するような小歯車10と主軸2との位置関係をとるよう
にセットすれば、出力腕に有効な仕事をさせることがで
きる。
【0007】例えば、図3,図4,図5に示す乗船用小
型タラップ41に応用した場合、タラップ41の中央付
近に、この考案のトルク伝達装置15を取り付けるので
あるが、図5に示す正面説明図で説明すると、タラップ
41両端下部にベアリング3,4を固設し、主軸2を軸
受けすると同時に、トルク伝達装置15は、接続具13
でタラップ41下面に連結する。図3は、図5のように
タラップ41に本考案装置15を取り付けてあり、出力
腕5がタラップ41の長さ方向に平行に寝ている状態を
示す側面説明図である。図4は、入力腕12を回転させ
てトルク伝達装置15を働かせた結果、出力腕5が立ち
上がり、タラップ41が持ち上がった状態を示す側面説
明図である。
【0008】 図3に示した寝ている状態から出力腕5を
立ち上げようとする時、出力腕5に大きな力が必要であ
る。この時のタラップ41に装着されたトルク伝達装置
15の状態を説明した拡大図が図8である。図8は、ト
ルク伝達装置15の機構がより分かりやすいように、単
純化された説明図になっている。また、タラップ41を
水平に示し、地面が傾いているが、実際は、地面が水平
で、タラップ41が傾いているものである。
【0009】 図8において、主軸2はベアリング3でタ
ラップ41下部に回動自在に軸受けされている。また、
ケーシング9は自由な回転移動を規制するべく、遊びを
持った接続具13でタラップ41に連結してある。主軸
2と小歯車10の距離が最も遠くなる位置に、小歯車1
0がセットしてあり、小歯車10を回転させるために、
入力腕12を図中矢印のように時計回りに回転させる
と、接続具13でケーシング9の回転移動が規制されて
いるので、偏心大歯車1が主軸2を中心に反時計回りに
回動する。小歯車10が主軸2から最も遠い位置にある
ため、主軸2には 最も強力なトルクが伝達され、その強
力なトルクは出力腕5が図中矢印のように反時計回りに
動くよう伝達される。
【0010】 出力腕5が矢印のように動くので、先端の
車輪43が回転して、地面から出力腕5が立ち上がり、
タラップ41が持ち上がる。以上のトルク伝達装置15
の働きにおいて、偏心大歯車1は主軸2から最も離れた
端部までの距離を半径とする大きな偏心しない歯車と同
等の働きをし、同等のトルクを発生させる。
【0011】 図4に示したすでに立ち上がった状態のタ
ラップ41に装着されたトルク伝達装置15の説明拡大
図が図9であり、図8と同じように単純化された説明図
になっている。また、タラップ41が水平になり、地面
が傾いて示してあるが、実際は、地面が水平でタラップ
41が傾いているものである。
【0012】 図9の状態まで立ち上がった時は、これ以
上出力腕5を同じ方向に回動させる必要はなく、元に戻
すときは、今度は逆方向に回動させることになる。その
場合入力腕12を図8の矢印方向と逆に回転させれば良
い。図9の状態では、出力腕5には立ち上げ時のような
強力な力は必要なく、小歯車10は、主軸2から最も遠
い位置になくても良い。
【0013】 図6は、第二実施例の中央断面図を示し、
偏心ウォームホイル21を設け、該偏心ウォームホイル
21の主軸2を、被トルク伝達物または該被トルク伝達
物に対応する固定物に固設したベアリング3,4で軸受
けし、該主軸2に主軸2の軸心と直交する方向の出力腕
5を突設し、偏心ウォームホイル21の主軸2より外側
の円周部の両面周縁付近に、小さな鋼球6,6,・・・
を載せられる凹溝7,7を周縁に沿って輪状に設け、該
凹溝7,7と対応する凹溝8,8を持ち、鋼球群6,
6,・・・を介して、偏心ウォームホイル21を囲むケ
ーシング29を設け、該偏心ウォームホイル21と噛み
合うウォーム30を、該ケーシング29の一部を拡張し
た部分29aに内設し、ウォーム30に直結するギアー
ドモータ31を、該ケーシング29の拡張した部分29
aに着設し、該ケーシング29は、拡張した部分29a
から、被トルク伝達物または該被トルク伝達物に対応す
る固定物へ、遊びを持った接続具13を使って連結した
構成となっている。尚、第一実施例と共通の部品には、
共通の符号を使っている。
【0014】 第二実施例では、ギアードモータ31を回
転させると、第一実施例と同じく、ウォーム30が主軸
2から遠い位置になる場合に、主軸2に大きなトルクが
発生するので、これを有効に利用すればよい。
【0015】 例えば、図3,図4,図5に示す乗船用小
型タラップ41にも、第一実施例と同じ取り付け方で応
用できる。
【0016】 第一実施例、第二実施例ともに、出力腕5
が、強い力を発生するようにセットした場合、クレーン
の持ち上げ装置等にも応用でき、乗船用小型タラップへ
の応用にとどまらず、さまざまな装置へ応用してよい。
第一実施例で、鋼球群6,6,・・・を介して、偏心大
歯車1にケーシング9を遊嵌したが、鋼球を使わず、凹
溝7,8のうちどちらかを凸にして摺動させるようにし
てもよい。第二実施例でも同様である。小歯車10と、
偏心大歯車1の半径比、歯の大きさは図の通りでなくて
もよい。ウォーム30と偏心ウォームホイル21につい
ても同様である。
【0017】 乗船用小型タラップ41は、従来、数人が
かりで持ち上げていたが、この考案のトルク伝達装置を
用いれば、一人で持ち上げることができる。第一実施例
の小歯車は、手動で入力腕を回転させることにより駆動
するように書いたが、ギアードモータ等自動の原動機で
駆動してもよい。反対に、第二実施例のウォームは、ギ
アードモータで駆動するように書いたが、手動で回転さ
せるようにしてもよい。
【0018】
【考案の効果】この考案によると、偏心大歯車または偏
心ウォームホイルを使用するため、発生するトルクが強
い時と弱い時があり、トルクの強い時の持ち上げ力を、
強い持ち上げ力の必要な装置に応用すれば、偏心しない
歯車または偏心しないウォームホイルを用いた場合と較
べ、小さな装置で大きな力の仕事をすることができ、経
済的であり、便利である。従って、今まで数人がかりで
行っていた作業を一人ですることが可能になり、人件費
の削減にも役立つ等極めて有益なる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す中央断面図である。
【図2】本考案の第一実施例を示すA−B断面図であ
る。
【図3】本考案の第一実施例を応用した乗船用小型タラ
ップの持ち上げ前の側面説明図である。
【図4】本考案の第一実施例を応用した乗船用小型タラ
ップの持ち上げ後の側面説明図である。
【図5】本考案の第一実施例を応用した乗船用小型タラ
ップの正面説明図である。
【図6】本考案の第二実施例を示す中央断面図である。
【図7】本考案の第二実施例を示す一部切り欠き側面図
である。
【図8】 本考案の第一実施例を応用した乗船用小型タラ
ップの持ち上げ前の一部拡大側面説明図である。
【図9】 本考案の第一実施例を応用した乗船用小型タラ
ップの持ち上げ後の一部拡大側面説明図である。
【符号の説明】
1 偏心大歯車 2 主軸 3 ベアリング 4 ベアリング 5 出力腕 6 鋼球 7 凹溝 8 凹溝 9 ケーシング 9a ケーシングの拡張した部分 10 小歯車 11 軸 12 入力腕 13 接続具 14 ベアリング 15 トルク伝達装置 21 偏心ウォームホイル 24 ベアリング 29 ケーシング 29a ケーシングの拡張した部分 30 ウォーム 31 ギアードモータ 41 乗船用小型タラップ 42 手摺 43 車輪

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心大歯車の主軸を、被トルク伝達物ま
    たは該被トルク伝達物に対応する固定物に、回動自在に
    支持し、該主軸に、軸心と直交する方向の出力腕を突設
    し、上記偏心大歯車の上記主軸より外側の円周部を囲ん
    で、該偏心大歯車に回転自在に支持されるケーシングを
    設け、該ケーシングに、上記偏心大歯車と噛み合う小歯
    車を回転自在に支持して内設し、上記ケーシングを、上
    記主軸を支持する被トルク伝達物または該被トルク伝達
    物に対応する固定物に遊びを持った接続具を使って連結
    し、上記小歯車の軸を、上記ケーシング外に突出させ
    て、該軸を駆動するようにしたことを特徴とするトルク
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 偏心大歯車が、偏心ウォームホイルであ
    り、小歯車が、ウォームであることを特徴とする請求項
    1記載のトルク伝達装置。
JP1992071442U 1992-09-18 1992-09-18 トルク伝達装置 Expired - Fee Related JP2563504Y2 (ja)

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JPH0628391U JPH0628391U (ja) 1994-04-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2824586B2 (ja) * 1989-07-11 1998-11-11 株式会社芝浦製作所 按摩機

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