JP2563277B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP2563277B2
JP2563277B2 JP61213280A JP21328086A JP2563277B2 JP 2563277 B2 JP2563277 B2 JP 2563277B2 JP 61213280 A JP61213280 A JP 61213280A JP 21328086 A JP21328086 A JP 21328086A JP 2563277 B2 JP2563277 B2 JP 2563277B2
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浩昭 島崎
政孝 樋口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はタイムベースコレクタなどの映像信号処理装
置に関し、ビデオテープレコーダなどに使用して有効な
ものである。
従来の技術 従来、タイムベースコレクタなどの映像信号処理装置
においてはアナログ−ディジタル変換(以下、A/D変換
と略す。)及びディジタル−アナログ変換(以下、D/A
変換と略す。)を行なうため、第3図に示すように映像
信号を入力信号とし、A/D変換における折り返しを防ぐ
ために不要な高域成分を除去する第1の低域通過フィル
タと、上記第1の低域通過フィルタの出力をディジタル
信号に変換するA/D変換手段と、上記A/D変換手段の出力
を伝送、あるいは処理する伝送・処理手段と、上記伝送
・処理手段の出力をアナログ信号に変換するD/A変換信
号と、上記D/A変換手段の出力からクロック成分を除去
する第2の低域通過フィルタとで装置が構成されている
が、上記第1の低域通過フィルタ及び上記第2の低域通
過フィルタの特性は、上記第1の低域通過フィルタの特
性例を第4図(a)に、上記第2の低域通過フィルタの
特性例を第4図(b)に示すように、それぞれ単独に決
められていた。
発明が解決しようとする問題点 従来の技術において、装置全体の波形再現性を向上さ
せるためには、上記第1の低域通過フィルタ及び上記第
2の低域通過フィルタの通過域の振幅特性,群遅延特性
をできる限り平坦にする必要があるが、このようなフィ
ルタは製作することが難しく、高価であるか、あるいは
十分な特性を得ることができなかった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決し、良好な波形再現性を安
価に得るため、映像信号を入力とし、上記映像信号の必
要成分を取り出す第1のフィルタと、上記第1のフィル
タの出力信号の高域を減衰させる第1の補正手段と、上
記高域を減衰させた第1のフィルタの出力信号をディジ
タル信号に変換するアナログ−ディジタル変換手段と、
上記アナログ−ディジタル変換手段の出力を伝送又は処
理する信号処理手段と、上記信号処理手段の出力をアナ
ログ信号に変換するディジタル−アナログ変換手段と、
上記ディジタル−アナログ変換手段の出力信号の必要成
分を取り出す第2のフィルタと、上記第2のフィルタの
出力信号の高域を増強させる第2の補正手段とを具備
し、かつ、上記第1の補正手段が低域平坦部と低域平坦
部よりも減衰した高域平坦部とを有する一次伝達特性を
備えたものである。
作用 本発明は上記の構成により、第1のフィルタにより生
じるリンギングを第1の補正手段で補正してアナログ−
ディジタル変換手段へ入力される信号の振幅の増加を抑
えることが出来るため、信号対量子化雑音の悪化が防止
できる。
さらに、第1のフィルタと第1の補正回路と第2のフ
ィルタと第2の補正手段とがそれらの直列接続で必要な
特性を満たすことにより、個々のフィルタの周波数特性
は平坦でなくとも、装置全体としては周波数特性を平坦
にできるため、波形再現性の良い映像信号処理装置を安
価に提供することができる。
実 施 例 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る映像信号処理装置の
構成を示すものである。第1図において、1は入力端
子、2は上記入力端子からの入力信号の必要な成分を取
り出すための第1のフィルタ、3は上記第1のフィルタ
の出力をディジタル信号に変換するためのA/D変換手
段、4は上記A/D変換手段の出力を伝送、あるいは処理
するための信号処理手段であるところの伝送・処理手
段、5は上記伝送・処理手段の出力をアナログ信号に変
換するためのD/A変換手段、6は上記D/A変換手段の出力
信号から必要な成分を取り出すための第2のフィルタ、
7は出力端子である。
第2図(a)に上記の一実施例における第1のフィル
タ2の特性の例、第2図(b)に第2のフィルタ6の特
性の例を示す。第2図(c)は第1のフィルタ2及び第
2のフィルタ6の総合特性の例である。
以上のように構成された本実施例の映像信号処理装置
について以下その動作を説明する。まず、入力端子1に
加えられた映像信号から、第1のフィルタ2により必要
な成分が取り出される。その際、第2図(a)のよう
に、第1のフィルタ2の周波数特性が平坦でないため、
第1のフィルタ2の出力波形は入力波形とは全く一致し
ない。この第1のフィルタ2の出力波形はA/D変換手段
3によってディジタル信号に変換され、伝送・処理手段
4を介してD/A変換手段5に入力される。D/A変換手段5
によりアナログ信号に変換された映像信号は、第2のフ
ィルタ6に入力される。この際、第2のフィルタ6によ
り、D/A変換手段5の出力はクロック成分を除去される
と同時に、第1のフィルタ2によりすぐれた波形を補正
されるため、出力端子7には第2図(c)のような平坦
な周波数特性を持ったフィルタの出力と同じ波形が現わ
れる。
以上のように本実施例によれば第1のフィルタ2及び
第2のフィルタ6が互いに補正し合うように特性を決め
たことにより、それぞれのフィルタの周波数特性が平坦
でなくとも、全体として平坦な周波数特性を持った映像
信号伝送装置を実現している。
次に、本発明の他の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第5図は本発明の他の実施例に係る映像信号伝送装置
の構成を示すものである。第5図において21は入力端
子、22は上記入力端子からの入力信号の必要な成分を取
り出すための第1のフィルタ、23は上記第1のフィルタ
の出力波形を補正する第1の補正回路、24は上記第1の
補正回路の出力をディジタル信号に変換するA/D変換手
段、25は上記A/D変換手段の出力を伝達、あるいは処理
するための伝送・処理手段、26は上記伝送・処理手段の
出力をアナログ信号に変換するD/A変換手段、27は上記D
/A変換手段の出力信号から必要な成分を取り出すための
第2のフィルタ、28は上記第2のフィルタの出力を補正
する第2の補正手段、29は出力端子である。
第6図(a)に第5図の構成の装置全体の周波数特性
の例、第6図(b)に第1のフィルタ22の周波数特性の
例、第6図(c)に第1の補正手段23の周波数特性の
例、第6図(d)に第2のフィルタ27の周波数特性の
例、第6図(e)に第2の補正手段28の周波数特性の例
を示す。また第7図に第5図の構成の各部の波形の例を
示す。
以上のように構成された本実施例の映像信号処理装置
について以下その動作を説明する。まず、入力端子21に
映像信号の一例として第7図(a)に示した波形が加え
られ、第1のフィルタにより、不要な高域成分が除去さ
れる。この際、第6図(b)に示したように、第1のフ
ィルタの周波数特性が平坦でないため、第1のフィルタ
の出力波形に、第7図(b)に示したようなオーバーシ
ュートが発生する。この波形をそのままA/D変換手段24
に入力すると、オーバーシュートの分だけ入力する際の
電圧を下げて余裕を持たせる必要が生じるが、信号対量
子化雑音の比が悪くなるため好ましくない。従って第1
のフィルタの出力を第1の補正手段23によって、第7図
(b)に示したような信号波形に補正する。第1の補正
回路の出力はA/D変換手段24によってディジタル信号に
変換され、伝送・処理手段25を介してD/A変換手段26に
入力される。D/A変換手段26によりアナログ信号に変換
された映像信号(例えば、第7図(c)に示したような
波形)は、第2のフィルタ27に入力される。この際、第
2のフィルタ27により、D/A変換手段26の出力はクロッ
ク成分を除去されると同時に第1のフィルタ22で発生し
たオーバーシュートが補正される形になり、第2のフィ
ルタの出力は例えば第7図(d)に示したように、第1
の補正手段の特性が残った波形になる。第2のフィルタ
27の出力は第2の補正手段28により、全体として第6図
(a)のような特性になるように補正されて出力端子29
に出力される(例えば、第7図(e)に示したような波
形)。本実施例において第1の補正手段として例えば第
8図に示したような回路が使用でき、その特性は第6図
(c)に示すように、低域平坦部と低域平坦部よりも減
衰した高域平坦部とを有する一次伝達特性となる。ま
た、第2の補正手段として例えば第9図に示したような
回路が使用でき、その特性は第6図(e)に示すよう
に、低域平坦部と低域平坦部よりも増強した高域平坦部
とを有する一次伝達特性となる。
以上のように本実施例によれば、それぞれのフィルタ
の周波数特性が平坦でなくとも、装置全体としての周波
数特性を平坦にでき、第1の補正手段を入れることによ
り、アナログ−ディジタルの変換を支障なく行なうこと
ができる。なお、上の実施例では第1のフィルタと第2
のフィルタの総合特性が平坦であり、また第1の補正手
段と第2の補正手段の総合特性が平坦であるとしたが、
全てのフィルタ及び補正手段の総合の周波数特性が平坦
であり、かつA/D変換手段の入力がA/D変換を行なうため
に必要な特性を満足していれば個々の特性は自由に設定
して良い。また、装置の利用目的によっては、各フィル
タは帯域通過フィルタであっても良い。
なお、第5図に示す実施例では、第1のフィルタ22と
第1の補正手段23とは、第1のフィルタ22の後に第1の
補正手段23を縦続接続した回路を構成しているが、この
縦続接続の前後関係を入れ換えても等価であることは言
うまでもない。また第2のフィルタ27と第2の補正手段
28についても同様である。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明の映像信号処
理装置は、第1のフィルタにより生じるリンギングを第
1の補正手段で補正してアナログ−ディジタル変換手段
へ入力される信号の振幅の増加を抑えることが出来るた
め、信号対量子化雑音の比の悪化が防止できる。
さらに、第1のフィルタと第1の補正回路と第2のフ
ィルタと第2の補正手段とがそれらの直列接続で必要な
特性を満たすため、使用する各フィルタの周波数特性が
平坦でなくとも、装置全体として平坦な周波数特性が得
られるため良好な波形再現性を持つ映像信号処理装置を
提供できる。
また、フィルタの構成を簡単化できるため、安価な装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る映像信号処理装置のブ
ロック図、第2図(a),(b)は第1図におけるフィ
ルタの特性を示す周波数スペクトル図、第2図(c)は
第1図のフィルタの総合での特性を示す周波数スペクト
ル図、第3図は従来例を示すブロック図、第4図は第3
図におけるフィルタの特性を示す周波数スペクトル図、
第5図は本発明の別の実施例に係る映像信号処理装置の
ブロック図、第6図(a)は第5図の装置全体での特性
を示す周波数スペクトル図、第6図(b),(c),
(d),(e)は第5図の各部の特性を示す周波数スペ
クトル図、第7図は第5図における各部信号波形の波形
図、第8図は第1の補正手段の一例を示す回路図、第9
図は第2の補正手段の一例を示す回路図である。 2……第1のフィルタ、3……A/D変換手段、4……伝
送・処理手段、5……D/A変換手段、6……第2のフィ
ルタ、12……第1の低域通過フィルタ、13……A/D変換
手段、14……伝送・処理手段、15……D/A変換手段、16
……第2の低域通過フィルタ、22……第1のフィルタ、
23……第1の補正手段、24……A/D変換手段、25……伝
送・処理手段、26……D/A変換手段、27……第2のフィ
ルタ、28……第2の補正手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を入力とし、映像信号の必要成分
    を取り出す第1のフィルタおよび高域を減衰させる第1
    の補正手段を縦続接続した第1の回路と、上記第1の回
    路の出力信号をディジタル信号に変換するアナログ−デ
    ィジタル変換手段と、上記アナログ−ディジタル変換手
    段の出力を伝送又は処理する信号処理手段と、上記信号
    処理手段の出力をアナログ信号に変換するディジタル−
    アナログ変換手段と、上記ディジタル−アナログ変換手
    段の出力信号を入力とし、映像信号の必要成分を取り出
    す第2のフィルタおよび高域を増強させる第2の補正手
    段を縦続接続した第2の回路とを具備し、かつ、上記第
    1の補正手段が低域平坦部と低域平坦部よりも減衰した
    高域平坦部とを有する一次伝達特性を備え、上記第1の
    フィルタと第1の補正手段と第2のフィルタと第2の補
    正手段との総合周波数特性が平坦となることを特徴とす
    る映像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5331913A (en) * 1976-09-06 1978-03-25 Sony Corp Signal transmission unit
JPS5542415A (en) * 1978-09-20 1980-03-25 Hitachi Ltd Emphasis/de-emphasis circuit
JPS58115996A (ja) * 1981-12-29 1983-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd Secam信号記録再生装置

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