JP2563111Y2 - 内燃機関点火装置用磁石発電機 - Google Patents

内燃機関点火装置用磁石発電機

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JP2563111Y2
JP2563111Y2 JP546593U JP546593U JP2563111Y2 JP 2563111 Y2 JP2563111 Y2 JP 2563111Y2 JP 546593 U JP546593 U JP 546593U JP 546593 U JP546593 U JP 546593U JP 2563111 Y2 JP2563111 Y2 JP 2563111Y2
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昭一 田中
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Kokusan Denki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関用点火装置を
駆動するために用いる磁石発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関用点火装置においては、
点火コイルに1次電流を流すためのエネルギーを供給す
る電源としてのエキサイタコイルと、点火位置を定める
制御信号を発生する信号コイルとを必要とする。
【0003】例えば、周知のコンデンサ放電式の点火装
置では、エキサイタコイルの出力でコンデンサを充電
し、パルサコイルを信号源として点火時期に発生させた
制御信号によりサイリスタを導通させて、該サイリスタ
を通してコンデンサの電荷を点火コイルの1次コイルに
放電させることにより、点火用の高電圧を得ている。
【0004】上記エキサイタコイル及びパルサコイル
は、通常機関の出力軸に取付けられた磁石発電機内に設
けられる。点火装置の外にヘッドランプやバッテリ充電
回路等の負荷にも電力を供給する場合には、磁石発電機
が4極以上の多極に構成されるが、レース用車両等の内
燃機関に対しては、エキサイタコイル及びパルサコイル
のみを有する磁石発電機が用いられており、この種の磁
石発電機は多くの場合2極に構成されている。
【0005】図5及び図6は従来のこの種の磁石発電機
を示したもので、これらの図において1´はコイル巻装
部101´と該コイル巻装部の両端から同方向に突出し
た対の腕部102´,103´とを有するほぼコの字形
の第1の積層鉄心、2´は同じくコイル巻装部201´
と該コイル巻装部の両端から同方向に突出した対の腕部
202´,203´とを有するほぼコの字形の第2の積
層鉄心である。これら2個の積層鉄心1´及び2´は、
それぞれの対応する腕部102´,202´の先端部ど
うし及び腕部103´,203´どうしを一定の間隔d
を隔てて対向させた状態で固定台板3´上に配置され
て、各積層鉄心の角部付近及び腕部の先端部付近がそれ
ぞれネジ4及び5により固定台板3´に締結されてい
る。第1の積層鉄心1´のコイル巻装部101´には内
燃機関用点火装置の点火電源として用いるエキサイタコ
イル6が、また第2の積層鉄心のコイル巻装部201´
には内燃機関の点火時期を定めるための信号を発生する
パルサコイル7がそれぞれ巻装されている。積層鉄心1
´,2´、エキサイタコイル6及びパルサコイル7によ
り、固定子が構成されている。
【0006】2個の積層鉄心1´,2´の対応する一方
の腕部102´,202´の内側面が磁石回転子の磁極
に対向する円筒面状の第1の磁極面P1 となっており、
対応する他方の腕部103´,203´の内側面が磁石
回転子の磁極に対向する円筒面状の第2の磁極面P2 と
なっている。積層鉄心1´,2´を構成する側板の腕部
102´,202´及び103´,203´にそれぞれ
相応する部分に鉄心積層方向の両側に起立した極片部1
02a´,202a´及び103a´,203a´が設
けられている。
【0007】そして、この磁石発電機では、2個の積層
鉄心1´,2´の対応する腕部間の間隔dを設定値に一
致させたときに、磁極面P1 及びP2 をそれぞれ構成す
る鉄心の腕部の内側面が同一円筒面上に位置するように
構成されている。
【0008】固定台板3´は、環状に形成された板から
なっていて、その外周部の対称位置に円弧状の長孔から
なる取付孔3a´,3a´が形成されている。この固定
台板3´は、内燃機関の回転軸8を取り囲む状態で配置
されて、取付孔3a´,3a´に挿入されたボルトによ
り機関のケースに固定される。回転軸8には2極の磁石
回転子9が取付けられ、該磁石回転子の磁極が積層鉄心
の磁極面P1 及びP2に所定のギャップを介して対向さ
せられる。
【0009】図示の例ではエキサイタコイル6の一端に
設けられた端子6aが、ネジ4により鉄心に固定された
アース端子10にリード線11を介して接続され、エキ
サイタコイル6の他端(非接地側端子)に設けられた端
子6bはリード線12を通して、パルサコイル7の一端
に設けられた端子7aに接続されている。即ちこの例で
は、エキサイタコイル6とパルサコイル7とがリード線
12を介して直列に接続されている。エキサイタコイル
6の他端とパルサコイル7の一端との接続点は、固定台
板3に対して固定された外部端子13にリード線14を
介して接続され、パルサコイル7の他端に設けられた端
子7bは、同じく固定台板3に対して固定された外部端
子15にリード線16を介して接続されている。
【0010】外部端子13は図示しない内燃機関用点火
装置の電源端子に接続され、エキサイタコイル6の両端
の電圧が点火電源電圧として内燃機関用点火装置の電源
端子に印加される。外部端子15は内燃機関用点火装置
の点火信号入力端子に接続され、エキサイタコイル6と
パルサコイル7との直列回路の両端に得られる電圧が点
火信号(点火時期を定めるための信号)として内燃機関
用点火装置に与えられる。
【0011】上記の磁石発電機においては、磁石回転子
9が1回転する間に、積層鉄心1,2にそれぞれ流れる
磁束が1回交番するため、エキサイタコイル6及びパル
サコイル7に1回転当り1サイクルの交流電圧が誘起す
る。これらの電圧により内燃機関用点火装置が駆動され
る。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】上記の磁石発電機にお
いて、所期の特性を得るためには、積層鉄心1´,2´
の対応する腕部間の間隔dを設定値に正確に一致させる
ように、鉄心1´,2´を取付ける必要がある。
【0013】ところが従来の磁石発電機においては、積
層鉄心1´,2´の加工精度や固定台板3´の加工精度
により、積層鉄心1´,2´間の間隔dにばらつきを生
じるのを避けられなかった。万一積層鉄心1,2間の間
隔dが設定値からずれると、磁極面P1 及びP2 と磁石
回転子9の磁極との間のギャップが不均一になるため、
エキサイタコイル6及びパルサコイル7に誘起する電圧
波形が歪んだり、それぞれの出力が低下したりして、所
期の点火性能を得ることができなくなるという問題があ
った。
【0014】また図5に示したように構成した場合に
は、内燃機関の振動により積層鉄心1´及び2´の各腕
部の先端部が浮き上がるのを防ぐために、各腕部の先端
部をネジ5により固定台板3´に締結する必要がある。
そのため各腕部を貫通させて2本のネジ4,5を設ける
ことが必要になり、これらのネジが各積層鉄心の磁気特
性を低下させて、発電機の出力を低下させるという問題
もあった。
【0015】なお実公昭58−54863号公報に示さ
れたように、図5の磁石発電機において2個の積層鉄心
1´,2´の対応する腕部102´,202´及び10
3´,203´をそれぞれ連続させて間隔dを零とする
ことが考えられるが、このようにした場合には、エキサ
イタコイル6に流れる負荷電流によって生じる電機子反
作用により、パルサコイル7に誘起する電圧の立上がり
が遅れるため、図4の曲線bに示したように、回転数N
[rpm]の上昇に伴って点火時期が遅れるという問題
が生じることが明らかになった。
【0016】従って、高速時の点火時期の遅れを防ぐ必
要がある場合には、実公昭58−54863号に示され
たような構造を採用することはできず、図5及び図6に
示したように、コの字形の積層鉄心を2個用いて固定子
を構成せざるを得なかった。本考案の目的は、ほぼコの
字形に形成された2個の積層鉄心の相応する腕部相互間
の間隙を正確に設計値に一致させることができるように
した内燃機関点火装置用磁石発電機を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本考案に係わる磁石発電
機においては、コイル巻装部と該コイル巻装部の両端か
ら同方向に突出した対の腕部とを有するほぼコの字形の
積層鉄心が固定台板上に2個設けられ、該2個の積層鉄
心の対応する腕部の先端部どうしが一定の距離を隔てて
対向配置された状態で各積層鉄心が固定台板に締結され
る。一方の積層鉄心の一方のコイル巻装部には内燃機関
用点火装置の点火電源として用いるエキサイタコイル
が、また他方の積層鉄心のコイル巻装部には内燃機関の
点火時期を定めるための信号を発生するパルサコイルが
それぞれ巻装される。2個の積層鉄心の腕部の内側面が
磁極面となっていて、該磁極面に磁石回転子の磁極が所
定のギャップを介して対向させられる。
【0018】本考案においては、各積層鉄心が、対の腕
部のそれぞれの先端部から積層方向の両側に起立した起
立壁を有し、2個の積層鉄心の対応する起立壁どうしが
対向配置される。固定台板には2個の積層鉄心の対応す
る腕部の対向端部間に介在する位置決め突起が設けられ
ていて、該位置決め突起により2個の積層鉄心の対応す
る腕部間の間隙が規制されて設計値に一致させられる。
各積層鉄心の腕部の先端から固定台板側に突出した起立
壁は固定台板に設けられた溝に嵌合されて該起立壁と溝
との嵌合により各積層鉄心の腕部の先端が位置決めされ
る。また2個の積層鉄心の対応する腕部の先端から固定
台板と反対側に突出して互いに対向する起立壁が上記位
置決め突起に固定されて、各積層鉄心の腕部の先端部が
固定される。
【0019】
【作用】上記のように構成すると、2個の積層鉄心の対
応する腕部の先端部が台板に設けられた位置決め突起に
当接して、対応する腕部の先端部間の間隔が常に設定値
に保たれる。そのため、固定子の磁極面と磁石回転子の
磁極とを正規の状態で対向させることができ、位置決め
突起の厚みの精度さえ出しておけば、積層鉄心や固定台
板の加工精度に多少のばらつきがあっても、常に所期の
特性を有する磁石発電機を得ることができる。
【0020】また上記のように構成すると、各積層鉄心
の腕部の先端部をネジにより固定台板に締結する必要が
ないため、積層鉄心を締結するネジの数を少なくするこ
とができ、該鉄心の磁気抵抗の悪化を防ぐことができ
る。
【0021】
【実施例】図1及び図2は本考案の実施例を示したもの
で、1はコイル巻装部101と該コイル巻装部の両端か
ら同方向に突出した対の腕部102,103とを有する
ほぼコの字形の第1の積層鉄心である。本実施例では、
コイル巻装部101と対の腕部102,103とが別体
に形成され、コイル巻装部101にボビン6Aを介して
エキサイタコイル6が巻回された後、該コイル巻装部1
01の両端に設けられた嵌合部101g,101gが、
対の腕部102,103の端部にそれぞれ設けられた溝
102g,103gに嵌合されて積層鉄心1が組み立て
られている。2は同じくコイル巻装部201と該コイル
巻装部の両端から同方向に突出した対の腕部202,2
03とを有するほぼコの字形の第2の積層鉄心である。
この第2の積層鉄心も、コイル巻装部201と対の腕部
202,203とが別体に形成され、コイル巻装部20
1にボビン7Aを介してパルサコイル7が巻装された
後、該コイル巻装部201の両端に設けられた嵌合部2
01g,201gが、対の腕部202,203の端部に
それぞれ設けられた溝202g,203gに嵌合されて
積層鉄心2が組み立てられている。
【0022】第1及び第2の積層鉄心1及び2の対応す
る一方の腕部102及び202の先端部寄りの部分の内
側面に磁極面P1 が形成され、第1及び第2の積層鉄心
1及び2の対応する他の腕部103及び203の先端部
寄りの部分の内側面に磁極面P2 が形成されている。腕
部102,202に形成された磁極面P1 及び腕部10
3,203に形成された磁極面P2 は共に曲率が等しい
円筒面状に形成されていて、積層鉄心1,2の対応する
腕部間の間隔dが設定値に等しいときに磁極面P1 及び
P2 が同一円筒面上に位置するようになっている。
【0023】積層鉄心1の腕部102,103の磁極面
P1 ,P2 が設けられた部分には、該積層鉄心の側板を
折り曲げて成形することにより、積層方向の両側に突出
した極片部102a,103aが形成され、腕部10
2,103の先端部には、同じく側板を折り曲げること
により、積層方向の両側に起立した起立壁102b,1
03bが形成されている。積層鉄心1の腕部103につ
いて、その構造の詳細を図3(A),(B)に示した。
【0024】尚図3において103cは鉄心を構成する
積層鋼板をかしめるリベット、103dは鉄心を固定台
板に締結するボルト4を挿入するための孔である。
【0025】固定台板3は、環状に形成されたアルミニ
ウム等の非磁性材料の板からなっていて、その外周部の
対称位置に円弧状の長孔からなる取付孔3a,3aが形
成されている。固定台板3の内周部の180度離れた対
称位置に積層鉄心1,2の対応する腕部の先端部を載せ
る台座部301,301が形成され、これらの台座部の
中央部に発電機の軸線方向に延びる角柱状の位置決め突
起3b,3bが形成されている。各位置決め突起3bの
厚さ(積層鉄心の対応する腕部の対向方向に測った寸
法)は、積層鉄心1,2の対応する腕部の先端部間の間
隔dの設定値に等しくなっている。
【0026】また各位置決め突起3bの根元部分には、
図2に示したように、積層鉄心の腕部の先端から固定台
板側に突出した起立壁102b,103b,202b,
203bのいずれかを嵌合させるための溝3cが設けら
れている。固定台板3はまた、積層鉄心の各腕部の後端
部側を支える4つの台座部302を有しており、これら
の台座部にネジ4をねじ込むためのネジ孔が設けられて
いる。
【0027】上記固定台板3は、内燃機関の回転軸8を
取り囲む状態で配置されて、取付孔3a,3aに挿入さ
れたボルトにより機関のケースに固定される。回転軸8
には2極の磁石回転子9が取付けられている。
【0028】上記2個の積層鉄心1及び2は、それぞれ
の対応する腕部102,202及び103,203の先
端部を固定台板3の位置決め突起3bに当接させた状態
で固定台板3上に配置されて、各積層鉄心の角部付近及
び腕部の先端部付近がそれぞれネジ4により固定台板3
に締結されている。また積層鉄心1,2の対応する腕部
の先端から固定台板と反対側に突出した起立壁102
b,202b及び103b,203bと位置決め突起3
bの先端部付近とを貫通させて設けられた孔にピン20
が圧入されて、該ピン20により各起立壁が位置決め突
起に固定されている。
【0029】上記積層鉄心1,2、固定台板3、エキサ
イタコイル6及びパルサコイル7により、固定子が構成
され、固定子の磁極P1 及びP2 が磁石回転子9の磁極
に所定のギャップを介して対向させられている。
【0030】図示の例ではエキサイタコイル6の端末部
に設けられた端子6aが、ネジ4により鉄心に固定され
たアース端子10Aにリード線11Aを介して接続さ
れ、パルサコイル7の端末部に設けられた端子7bが、
鉄心にネジ4により固定されたアース端子10Bにリー
ド線11Bを介して接続されている。エキサイタコイル
6の他の端末部に設けられた端子6b及びパルサコイル
7の他の端末部に設けられた端子7aは図示しないリー
ド線を介して内燃機関用点火装置に接続される。上記の
磁石発電機においては、磁石回転子9が1回転する間
に、積層鉄心1,2にそれぞれ流れる磁束が1回交番す
るため、エキサイタコイル6及びパルサコイル7に1回
転当り1サイクルの交流電圧が誘起する。これらの電圧
により内燃機関用点火装置が駆動される。
【0031】この磁石発電機は例えばコンデンサ放電式
の点火装置を駆動するのに適している。コンデンサ放電
式の点火装置は例えば、点火コイルの1次側に設けられ
てエキサイタコイル6の出力電圧によりダイオードを通
して充電される点火エネルギー蓄積用コンデンサと、パ
ルサコイル7から与えられる信号によりトリガされて点
火エネルギー蓄積用コンデンサの電荷を点火コイルの1
次コイルに放電させるサイリスタとにより構成される。
【0032】上記の実施例では、2個の積層鉄心1,2
が固定台板3に設けられた位置決め突起3bにより磁気
的に分離されているため、エキサイタコイル6の負荷電
流によりパルサコイル7に生じる電機子反作用を低減さ
せることができ、機関の高速時にパルサコイル7の出力
電圧の立上がりが遅れるのを防ぐことができる。従っ
て、パルサコイル7の出力電圧が一定のレベルに達した
ときに点火動作を行わせるようにすると、点火時期θの
回転数Nに対する特性は図4の曲線aのようになり、機
関の高速時の点火時期の遅れが防止される。
【0033】上記のように、本考案においては、積層鉄
心1,2の対応する腕部102,202の先端部間、及
び腕部103,203の先端部間に位置決め突起3bを
介在させた状態で各積層鉄心を固定台板3に締結するの
で、位置決め突起3bの厚さdの精度を出しておくだけ
で、積層鉄心1,2の対応する腕部間の間隔を正確に設
定値に一致させることができ、固定子の磁極と回転子の
磁極との間のギャップが不均一になって出力電圧の波形
歪みが生じるのを防ぐことができる。
【0034】また上記のように、積層鉄心の腕部10
2,103,202,203の先端から固定台板3と反
対側に突出させた起立壁102b,103b,202
b,203bを固定台板に設けた位置決め突起3bにピ
ン20を介して固定すると、積層鉄心1,2の腕部の先
端部を積層方向に貫通させたネジにより締結することな
く固定台板に対して固定できるため、鉄心の磁気特性が
悪くなるのを防ぐことができ、発電機の出力の低下を防
ぐことができる。
【0035】なお本考案においてエキサイタコイル6及
びパルサコイル7からのリード線の引き出し方は任意で
ある。例えば点火装置の回路構成によっては、図5に示
した例と同様のリード線の引出し方をすることもある。
【0036】上記の実施例では、積層鉄心の各腕部の先
端の起立壁をピン20により固定台板の位置決め突起3
bに固定するようにしたが、ピン以外の固定手段を用い
ることもできる。例えばピン20に代えてリベットを用
いたり、ボルトとナットとを用いたりすることもでき
る。
【0037】上記の実施例では、第1及び第2の積層鉄
心のコイル巻装部と対の腕部とを別体に形成したが、図
5に示した従来例と同様に、各積層鉄心のコイル巻装部
と対の腕部とを一体に形成することもできる。
【0038】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、2個の
積層鉄心の対応する腕部の先端部を固定台板に設けた位
置決め突起に当接させて位置決めするようにしたので、
積層鉄心や固定台板の加工精度に多少のばらつきがあっ
ても2個の積層鉄心の対応する腕部の先端部間の間隔を
正確に設定値に保つことができる。従って固定子の磁極
面と磁石回転子の磁極とを常に正規の状態で対向させて
所期の特性を有する磁石発電機を得ることができる。
【0039】また本考案によれば、積層鉄心の各腕部の
先端の起立壁を固定台板の位置決め突起に固定するよう
にしたので、各積層鉄心の腕部の先端部をネジにより固
定台板に締結する必要がない。従って、積層鉄心を締結
するネジの数を少なくして、該鉄心の磁気特性が悪くな
るのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】一部を切り欠いて示した図1の底面図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれ図1及び図2に示
した実施例で用いる積層鉄心の腕部の正面図及び底面図
である。
【図4】内燃機関用点火装置に従来の磁石発電機を用い
た場合の点火特性と本考案に係わる磁石発電機を用いた
場合の点火特性とを比較して示した線図である。
【図5】従来の磁石発電機の正面図である。
【図6】図5の底面図である。
【符号の説明】
1 積層鉄心 101 コイル巻装部 102,103 腕部 102b,103b 起立壁 2 積層鉄心 201 コイル巻装部 202,203 腕部 202b,203b 起立壁 3 固定台板 3b 位置決め突起 6 エキサイタコイル 7 パルサコイル 8 内燃機関の回転軸 9 磁石回転子 20 ピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル巻装部と該コイル巻装部の両端か
    ら同方向に突出した対の腕部とを有するほぼコの字形の
    積層鉄心が固定台板上に2個設けられて、該2個の積層
    鉄心の対応する腕部の先端部どうしが一定の間隔を隔て
    て対向配置された状態で各積層鉄心が固定台板に締結さ
    れ、一方の積層鉄心の一方のコイル巻装部には内燃機関
    用点火装置の点火電源として用いるエキサイタコイル
    が、また他方の積層鉄心のコイル巻装部には内燃機関の
    点火時期を定めるための信号を発生するパルサコイルが
    それぞれ巻装され、前記2個の積層鉄心の腕部の内側面
    が磁石回転子の磁極に対向する磁極面となっている内燃
    機関点火装置用磁石発電機において、 各積層鉄心は、対の腕部のそれぞれの先端部から積層方
    向の両側に起立した起立壁を有して、2個の積層鉄心の
    対応する起立壁どうしが対向配置され、 前記固定台板には2個の積層鉄心の対応する腕部の対向
    端部間に介在する位置決め突起が設けられ、 各積層鉄心の腕部の先端から固定台板側に突出した起立
    壁は該固定台板に設けられた溝に嵌合されて該起立壁と
    溝との嵌合により各積層鉄心の腕部の先端が位置決めさ
    れ、 2個の積層鉄心の対応する腕部の先端から固定台板と反
    対側に突出して互いに対向する起立壁は前記位置決め突
    起に固定されていることを特徴とする内燃機関点火装置
    用磁石発電機。
JP546593U 1993-02-19 1993-02-19 内燃機関点火装置用磁石発電機 Expired - Lifetime JP2563111Y2 (ja)

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