JP2562802B2 - 薄板状建材の張付工法 - Google Patents

薄板状建材の張付工法

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JP2562802B2
JP2562802B2 JP3019535A JP1953591A JP2562802B2 JP 2562802 B2 JP2562802 B2 JP 2562802B2 JP 3019535 A JP3019535 A JP 3019535A JP 1953591 A JP1953591 A JP 1953591A JP 2562802 B2 JP2562802 B2 JP 2562802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄板状建材の張付工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】石材を取付面に乾式工法で取り付けて石
材壁面を形成する場合、一般には取付面に固定したブラ
ケットで石材を支持すると共に、上下の石材に対してそ
の端面から共通の位置決ピンを挿入し、以て石材表面を
予め設定した面位置に位置出ししている。ところが石材
の板厚が薄い(一般には20mm程度以下)場合には、
石材端面にピンを挿入できないため、この方法を採用で
きない。そこでこの場合には、石材の裏面に接着剤(主
固定用接着剤)を塗り、この接着剤の接着作用によっ
て、石材を取付面に張り付けるようにしている。
【0003】ところでこのような場合、石材を下側から
上側へと順次に取付面に張り付けて行くが、その際下段
側の石材の接着剤が充分乾かないうちに上段側の石材を
次々と積み上げて行くと、上段側の石材の重みが下段側
の石材にかかってしまい、下段側の石材がその重みに耐
え兼ねて取付面の面外方向に迫り出してしまったり、剥
離を起こしたりする不具合を生じる。勿論この接着剤が
充分乾いてから石材を積み上げて行くようにすればその
ような不具合は生じないが、これは主固定用の接着剤の
硬化時間が長いため実際的ではない。そこで通常は、主
固定用とは別に即硬性の仮固定用接着剤を石材と取付面
との間に塗って、この仮固定用接着剤で石材を取付面に
仮固定し、この仮固定状態で上段側の石材の張り付けを
行うようにしている。
【0004】しかしこの仮固定用の接着剤が硬化するの
にもある程度の時間(通常5〜10分程度)を要するた
め、この間石材をその面出し位置に保持する必要があ
る。このため従来では、図6に示すように予め定めた面
位置に石材表面が来るように、石材100の外周辺から
石材100裏面と取付面102との間に木の楔104を
打ち込むと共に、石材100の表面側に押え棒106を
当てて石材100をその面出し位置に保持し、その保持
状態で石材100と取付面102との間の隙間110に
塗り込んだ仮固定用の接着剤108を硬化させるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる楔
104を用いて石材100の面位置を保持する場合、取
付面102の凹凸や石材100自体の厚みの違い等によ
る隙間110のばらつきに対処するために、或いは作業
をし易くするために、図示のように楔104の厚みを充
分厚くする必要があり、そのために楔104における石
材100外周辺からの突出量がどうしても多くなって、
その突出し部分が次の石材100の張付けの邪魔にな
り、このために一旦楔104を抜き取ってからでないと
次の石材100の張付けができず、このために張付作業
が煩雑で面倒になるといった不都合を生じていた。以
上、石材の張付施工を例にとって説明したが、こうした
問題は薄板状建材の張付施工に際して共通して生ずる問
題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明は、このよう
な問題を解決することを目的として成されたものであ
る。而して本願の発明は、取付面上に薄板状建材を該取
付面との間に所定の隙間を生ぜしめる状態で配置して、
その裏面を接着剤にて該取付面に固着して行く薄板状建
材の張付工法であって、該取付面上に配置した薄板状建
材を固着する接着剤が硬化する以前に、該薄板状建材の
外周辺より該薄板状建材裏面と取付面との間に、肉厚が
縦方向に漸次変化し且つ横方向に延びる切欠溝が単数若
しくは該縦方向に沿って所定間隔で複数形成された楔
を、該薄板状建材表面が予め定めた面位置となるまで薄
肉部側から挿入した上、該楔における薄板状建材の外周
辺より突き出した部分を前記切欠溝の部分で折って除去
し、しかる後隣接する薄板状建材を配置して張り付けて
行くことを特徴とする。
【0007】ここで薄板状建材とは、上記のような石材
やタイル,陶板,結晶化ガラス,樹脂板,その他の薄板
状建材一般を言い、特に厚みが20mm以下で大きさが
300mm角以上の大型の薄板状建材の張付施工に際し
て本発明の適用の効果が大きい。 尚本法において楔にお
ける薄板状建材外周辺からの突出し部分とは、隣接の薄
板状建材の張付けに実質的に邪魔となる突出し部分を意
味する。
【0008】
【作用及び発明の効果】 本発明の薄板状建材の張付工法
は、薄板状建材の位置出しを行う楔の、薄板状建材外周
辺からの突出し部分が次の薄板状建材の張付けの邪魔に
なる場合、楔を切欠溝部分で折ってその邪魔な突出し部
分を除去するものである。従って薄板状建材外周辺から
の楔の突出し量が多くても、その突出し部分が次の薄板
状建材の張付けの邪魔になることがない。従って次の薄
板状建材の張付けに際して楔を一々抜き取ることを不要
となすことができ、薄板状建材の張付作業を簡略化する
ことができる。 ここで楔における切欠溝は使用目的等に
応じて任意の数とすることができるが、上記のように薄
板状建材の張付施工に用いる場合、薄板状建材と取付面
との間の隙間の変動に対してより有効に対処できるよう
にするために、その形成数をできるだけ多くして、切欠
溝間の間隔を小さくすることが好ましい。
【0009】この楔をプラスチック材で形成するよう
にした場合には楔を量産することが可能となり、その製
造コストを低減できるようになる。因みに従来用いてい
た木の楔の場合には、1個1個楔形状に加工しなければ
ならなかったため、その製作が面倒で、コストも高いも
のであった。
【0010】また本発明において、楔の外表面に凹凸
(例えば鋸刃状の小刻みな多数の凹凸)を形成すると、
その凹凸の滑り止め効果によって薄板状建材と取付面と
の間に挿入した楔の抜け出しを良好に防止でき、薄板状
建材表面の面位置を設定位置に一層確実に保持できるよ
うになる。
【0011】更にかかる楔を横方向に複数連結してユニ
ット化すると、楔の保管や取り扱いが容易になるといっ
た利点が生じる。
【0012】
【実施例】次に本発明を肉厚の薄い大形の石材の張付施
工に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明
する。図3は本例の石材張付工法に従って施工された石
材壁面を示している。そこにおいて10は板厚が薄く、
重量が比較的重い大型(例えば板厚が20mm以下で一
辺の大きさが300mm以上)の平板状の石材であっ
て、取付面12に沿って相互にlの目地幅(図2)を隔
てて縦横に配列されており、それぞれの裏面において
固定用接着剤14及び仮固定用接着剤16(図1参照)
で取付面12に固着されている。また各石材10と取付
面12との間には、楔18が挿し込まれている。尚この
楔18は、後述するように石材10の面出しのために用
いられたものがそのまま残されたものである。
【0013】次に本法に従って石材10を取付面12に
張り付ける手順を図1に基づいて説明する。まず図1の
(A)に示すように、石材10の裏面に主固定用接着剤
14を充分盛り付ける。そして同図(B)に示すように
この石材10を取付面12との間で主固定用接着剤14
を押し広げるようにして取付面12に押し付け、石材1
0表面を予め張り渡した仕上げ糸に合わせながら取付面
12に貼る。
【0014】このようにして石材10を取付面12に貼
ったら、石材10の表面側から押え棒20(同図(E)
参照)を当てる一方、同図(C)に示すように、石材1
0裏面と取付面12との間の隙間22に石材10上辺外
周部から楔18を薄肉部側から挿入する。そしてそれら
押え棒20による石材10の押え作用と楔18による石
材10の迫出し作用とにより、石材10表面が仕上げ糸
で設定された面位置に来るように石材10の面出しを行
う。
【0015】図4はこのとき用いられる楔18を示して
いる。即ちここで用いられる楔18は、図示のように横
方向(肉厚非変化方向)に延びる切欠溝24が縦方向
(肉厚変化方向)に沿って所定のピッチで複数形成され
たもので、それら切欠溝24の部分で容易に折ることが
できるようになっており、ここでは図5に示すように、
この楔18が薄肉の連結部26で横方向に複数連結され
たユニット体として、プラスチック材で一体に成形さ
れ、使用時にその連結部26の部分で折り取られてユニ
ット体から分離できるようになっている。
【0016】尚本例の楔18のユニット体の裏面側に
は、図5の(B),(C)に示すように一定深さの溝2
9が、切欠溝24,連結部26,各楔18の中央線その
他に沿って縦横に形成されている。この溝29は、楔1
8が石材10と取付面12の間の隙間22に挿入された
とき、楔18と取付面12との間の滑りを防止して、楔
18がその隙間22から抜け出るのを防止するために設
けられており、またここではこの溝29が、ユニット体
から個々の楔18を連結部26部分で折り取る際や、楔
18を切欠溝24部分で折り取る際に、それらの折取り
を容易化するための補助溝としても機能するようにされ
ている。
【0017】ところでこの楔18は、一般に、その厚肉
側端部の厚さt(図5(B)参照)が、石材10と取付
面12との間に形成される隙間22の通常の大きさより
も充分大きく設定される。このため図1(C)に示すよ
うに、石材10と取付面12との間にこれを挿入したと
き、厚肉部側の部分が石材10の上辺から突出し、その
突出し部分が上段の石材10の張付けの邪魔になる。そ
こで図1(D)に示すように、楔18を切欠溝24部分
で折って、その邪魔になる突出し部分28を取り除く。
そしてその突出し部分28の除去後、図1(E)に示す
ように石材10と取付面12との間の隙間22に仮固定
用接着剤16を塗り込み、この接着剤16が硬化して石
材10が取付面12に強固に仮固定された後、図1の
(F)に示すように、目地幅lを規定するためのスペー
サ材30をその石材10の上辺との間で挟むようにして
更に上段側の石材10の張付けを同様にして行うように
する。
【0018】このような石材張付操作を下段側から上段
側へ順に繰り返して行くことにより、図3に示す石材壁
面が構成される。尚本例において、前記楔18における
突出し部分28の除去操作は、仮固定用接着剤16の塗
布ないし硬化後に行うこともできる。
【0019】このように本例によれば、上段側の石材1
0の張付けに邪魔な楔18の突出し部分28を、切欠溝
24の部分で折って容易に除去することができ、上段側
の石材10を張り付ける場合に楔18を一々抜き取る必
要がなくなる。このため石材10の張付作業を従来より
も簡単に行えるようになる。
【0020】また本例においては、楔18がプラスチッ
ク材料の成形品であるため、楔18の製造が簡単でコス
トが安いといった利点があり、またここではこの楔18
が横方向に複数連結されたユニット体として成形される
ものであるため、楔18の保管や取り扱いが容易である
といった利点もある。
【0021】以上本発明の実施例を詳述したが本発明は
これに限定されるものではない。例えば楔18は単体で
形成することも可能であるし、プラスチック材以外の材
料で構成することも可能である。また楔単体を連結紙等
によって連結し、ユニット体と成すこともできる。更に
この楔18における切欠溝24の形成数は場合によって
1条であっも良い。また前例では楔18の裏面に形成さ
れた溝29が滑止め用の凹凸の役割を果たしていたが、
この滑止め用の凹凸を、楔18の全面に亘って鋸刃状の
小刻みな凹凸形状とすることも可能である。またこの楔
は、上記のような薄板状建材の張付施工以外の目的,用
途に用いることも可能であるなど、本発明はその主旨を
逸脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な
変更を加えた形態・態様で構成・実施することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である石材張付工法の説明図
である。
【図2】同壁面の要部拡大断面図である。
【図3】図1の方法によって施工された石材壁面の説明
図である。
【図4】石材の張付けに際して用いられる楔の斜視図で
ある。
【図5】楔をユニット体として成形した場合の一例を示
す図である。
【図6】従来の石材張付工法を示す図である。
【符号の説明】 10 石材 12 取付面 14 主固定用接着剤 16 仮固定用接着剤 18 楔 24 切欠溝 26 連結部 28 突出し部分 29 溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付面上に薄板状建材を該取付面との間
    に所定の隙間を生ぜしめる状態で配置して、その裏面を
    接着剤にて該取付面に固着して行く薄板状建材の張付工
    法であって、 該取付面上に配置した薄板状建材を固着する接着剤が硬
    化する以前に、該薄板状建材の外周辺より該薄板状建材
    裏面と取付面との間に、肉厚が縦方向に漸次変化し且つ
    横方向に延びる切欠溝が単数若しくは該縦方向に沿って
    所定間隔で複数形成された楔を該薄板状建材表面が予め
    定めた面位置となるまで薄肉部側から挿入した上、該楔
    における薄板状建材の外周辺より突き出した部分を前記
    切欠溝の部分で折って除去し、しかる後隣接する薄板状
    建材を配置して張り付けて行くことを特徴とする薄板状
    建材の張付工法。
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