JP2562506B2 - 帯材の加工方法 - Google Patents

帯材の加工方法

Info

Publication number
JP2562506B2
JP2562506B2 JP2025273A JP2527390A JP2562506B2 JP 2562506 B2 JP2562506 B2 JP 2562506B2 JP 2025273 A JP2025273 A JP 2025273A JP 2527390 A JP2527390 A JP 2527390A JP 2562506 B2 JP2562506 B2 JP 2562506B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
hole
die
pin
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2025273A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03230824A (ja
Inventor
勝実 萩原
章浩 田中
新 根本
和寛 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHICHIZUN TOKEI KK
Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
SHICHIZUN TOKEI KK
Sumitomo Special Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHICHIZUN TOKEI KK, Sumitomo Special Metals Co Ltd filed Critical SHICHIZUN TOKEI KK
Priority to JP2025273A priority Critical patent/JP2562506B2/ja
Priority to EP91903587A priority patent/EP0466931B1/en
Priority to PCT/JP1991/000141 priority patent/WO1991012109A1/ja
Priority to DE69128745T priority patent/DE69128745T2/de
Priority to US07/768,278 priority patent/US5295296A/en
Priority to KR1019910701258A priority patent/KR100219695B1/ko
Publication of JPH03230824A publication Critical patent/JPH03230824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2562506B2 publication Critical patent/JP2562506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、予め複数の基準穴が明けられている帯材
に、それらの基準穴を基準にしてプレス加工を施こすた
めの加工方法に関する。特に、上記複数の基準穴のピッ
チ間隔が、常に正確に一定ではなくて、異なっているよ
うな帯材を加工するための加工方法に関する。
[従来の技術] 従来より一般に行われている帯材の加工方法は、予め
帯材に一定のピッチ間隔で複数の基準穴を明けておき、
それらの基準穴に基準ピンを嵌合させることによって帯
材を金型に対して一定位置に置き、その状態でその金型
によってプレス加工を行うというものである。この従来
方法においては、複数の基準穴が正確に一定のピッチ間
隔で設けられているようになっており、それ故、例えば
0.01mm程度穴径より細くした基準ピンを単に一定位置に
固定して配置しておけば、その基準ピンを順次送られて
来る基準穴に正確に嵌合させることができた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら最近、プレス加工を施こすために金型に
送られ来る帯材上の基準穴のピッチ間隔が、一定値では
なくて、変化しているという状態が生じている。そのよ
うな状態が起こる場合の一例として次のような状況が考
えられる。
すなわち、帯材上に予め一定のピッチ間隔で基準穴を
形成しておくのではなくて、その基準穴を形成するのに
先だって、予め帯材に予備的な処理が施されて何等かの
加工がその帯材上に形成されており、その加工物を基準
として基準穴が形成されるといった場合である。
このような状態は、例えば第6図に示す基準穴穴明け
装置51を使って帯材3に基準穴を明ける場合に発生す
る。このような穴明け方法は、未だ公知となっていない
ので、少し詳しく説明する。
穴明け装置51は、上型52および下型53を有しており、
上型52には、帯材3の幅方向(すなわち、紙面垂直方
向)に並べて配置された2本の穴明けパンチ54(図では
手前側の1本のみが示されている)が設けられている。
上型52および下型53の全体は、帯材搬送方向Aと平行な
方向であるB−B方向へ往復移動可能である可動テーブ
ル55の上に固定されている。可動テーブル55は、テーブ
ル制御回路56からの指令によってその位置がB−B方向
内の任意の位置に位置調節できるようになっており、そ
の制御回路56には、穴明け装置51の下流位置に配置され
たテレビカメラ57からの帯材3に関する映像情報が入力
されるようになっている。
穴明け装置51に送り込まれる帯材3は、例えば、第7
図に示すように、鉄−ニッケル合金などから成る長い基
材1の上に、ほぼ等間隔で複数の加工物、例えばAl(ア
ルミニウム)箔2を圧接・接合することによって形成さ
れた、いわゆるクラッド材となっている。この段階で帯
材3には、未だ基準穴4は明けられていない。
その帯材3は、第6図において、図示しない搬送装置
によってA方向へ一定間隔で間欠的に搬送され、穴明け
装置51へ送り込まれる。穴明け装置51の上型52は、一定
のタイミング間隔で上下動を繰り返し、その降下時に帯
材3に基準穴4が形成される。
基準穴4を有するに至った帯材3は、さらに下流方向
へ搬送されてテレビカメラ57に達する。テレビカメラ57
は、明けられた基準穴4とAl箔2との間隔L(第7図参
照、以下、穴間隔という)を取り出して、映像信号とし
てテーブル制御回路56へ出力する。テーブル制御回路56
は、送られてきた映像情報に基づいて上記の穴間隔Lを
n個(nは自然数)算出し、さらにそに平均値を算出す
る。
理想的には、帯材3上に形成される格Al箔2の間の間
隔は、正確に一定値であることが望ましいが、実際には
それらの間隔には圧接やクラッド化の時にある程度のバ
ラツキが生じる。よって、穴明けパンチ54によって明け
られた基準穴4とAl箔2との間の間隔にもバラツキがあ
る。
テーブル制御回路56は、上記のようにして得られたn
個の穴間隔Lの平均値が所定の基準間隔値に比べてどの
くらいずれているかを演算し、それが許容限界値以上に
ずれていると判定した場合には、そのずれを補正するた
めに可動テーブル55を図の左右いずれかの方向へ所定間
隔、例えば5μmだけ位置変更する。
以上のような可動テーブル55の位置調節、すなわち穴
明けパンチ54の位置調節を行うことにより、穴間隔Lの
ずれが矯正されて、Al箔2とそれに対応する基準穴4と
の間隔Lが、どのAl箔2についても、常に許容範囲内に
保持される。しかしながらその一方において、基準穴4
の相互間のピッチ間隔が、一定ではなくて、異なってく
る。可動テーブル55を位置調節のために5μmだけ位置
移動させるようにした上記の例の場合には、第7図のよ
うに、基準穴4のピッチ間隔が5μmづつ累積変動する
ことになる。
以上のような理由により、帯材上に形成される基準穴
のピッチ間隔が異なるという状態が発生することがあ
る。このような状態にある帯材に、その後、それらの基
準穴を基準として金型によってプレス加工を施こす場
合、前記したように、金型の基準ピンを単に一定位置に
固定した状態でそのプレス加工を連続して行うものとす
れば、その基準ピンと基準穴との嵌合がうまくゆかず、
帯材を損傷したり、所望の位置にプレス加工を施こすこ
とができないといった不都合が発生する。
本発明は、従来方法における上記の問題点に鑑みてな
されたものであって、帯材上に設けられる複数の基準穴
のピッチ間隔が異なる場合でも、それらの基準穴を用い
て連続して金型によるプレス加工をすることを可能とす
る帯材の加工方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、請求項1の発明に係る帯
材の加工方法は、ピッチ間隔の異なる複数の基準穴を有
する帯材を搬送し、前記基準穴と金型の基準ピンによっ
て位置決めを行ないながら、前記金型を用いてプレス加
工する帯材の加工方法において、初めの加工位置を決め
る基準穴位置出し工程と、前記複数の基準穴間のピッチ
間隔をn個(nは自然数)測定する穴ピッチ測定工程
と、測定されたn個の穴ピッチ間隔データに基づいてn
個の穴ピッチ間隔のずれの平均値を求め、この平均値を
目標値と比較する演算工程と、演算工程の結果に基づい
て、前記金型における基準ピンと前記金型に送られてき
た帯材の基準穴との相対位置を変更する位置合せ工程と
を有することを特徴としている。
請求項2の発明に係る帯材の加工方法は、特に、基準
穴に嵌合する基準ピンが、帯材の搬送方向に沿って複数
個並べて配置されている形式の、いわゆる順送型の金型
によってプレス加工が行われる場合の加工工程である。
この加工方法においては、ピッチ間隔の異なる複数の基
準穴を有する帯材を搬送し、その帯材の搬送方向に並べ
て配置された複数の基準ピンと前記帯材の基準穴によっ
て位置決めを行ないながら、順送金型を用いてプレス加
工する帯材の加工方法において、上記複数の基準ピン
は、帯材の搬送方向の下流側に向うにしたがってピン径
が小さくなることが特徴となっている。
[作用] 請求項1の発明では、基準穴位置出し工程において、
帯材(3)の第1番目の基準穴(4)と金型(8−1)
の基準ピン(9)(第1図参照)との位置合せが行われ
る。この位置合せが行われた後に、金型によって帯材プ
レス加工が行われる。そのプレス加工に先だって、ある
いはそのプレス加工が行われている間、基準穴のピッチ
間隔がn個(nは自然数)測定され、その測定結果に基
づいて、上記の基準ピンの位置が調節される。
これにより、帯材上に形成された複数の基準穴のピッ
チ間隔が一定でなくて、異なっている場合でも、常に基
準ピンをそれらの基準穴に正確に嵌合させることができ
る。
請求項2の発明は、特に、帯材(3)上に形成される
基準穴(4)のピッチ間隔が累積的に変化していく場合
のプレス加工に適している。このように基準穴のピッチ
間隔が累積的に変化する場合、順送型の金型(21)内に
設けられている複数の基準ピン(9a〜9k)(第5図参
照)のピン径が全て等しいものであるとすると、帯材搬
送方向にみて下流側の基準ピンが基準穴に正常に嵌合し
なくなる。これに対し、各基準ピンのピン径を帯材搬送
方向に沿って一定量づつ変化させるようにした本発明に
よれば、全ての基準ピンを全ての基準穴に正確に嵌合さ
せることができる。
[実施例] 第1図は、請求項1の発明に係る帯材の加工方法を実
施するための装置の一例を示している。
同図において帯材3は、図示しない搬送装置によって
一定間隔で間欠的に右方向(A方向)へ搬送される。搬
送される帯材3は、第7図において既に説明したもの、
すなわち基準穴4のピッチ間隔が累積的に変動している
ような帯材とする。
第1図において、帯材搬送方向Aの下流位置には複数
個、実施例では11個の金型8−1、8−2、………、8
−11が配設されている。各金型8−1〜8−11は、それ
ぞれが4つの位置決めピン9を備えている(奥側のピン
は手前側のピンに隠れている)。搬送される帯材3は、
順次に各金型8−1、8−2、………、8−11へ送り込
まれ、それらの金型によって11ステージのプレス加工が
行われる。これらのプレス加工によって、例えば第2図
に示すような、IC基板のためのリードフレームが形成さ
れる。同図の下方に示した符号1、1〜2、………1〜
11は、何番目のプレスが終了したかを示している。
以上のプレス加工が行われるとき、各金型内の基準ピ
ン9が帯材3の各基準穴4に嵌合し、これにより帯材3
上のAl箔2の各金型8−1などに対する位置決めが行わ
れる。この場合、各金型へ送り込まれる帯材3について
は、第7図に示すように、各基準穴4のピッチ間隔が累
積的に変動しているので、各金型8−1、8−2、……
内の基準ピン9の位置を常に一定位置に固定しておく
と、累積的に位置変動する基準穴4にそれらの基準ピン
9を正確に嵌合させることができなくなるおそれがあ
る。これを回避するため、本実施例では以下の構成を採
用している。
第1図において、第1番目の金型8−1の上流側(左
側)に、頭出し用テレビカメラ12およびモニタ13が配設
されている。頭出し用テレビカメラ12は、その下を搬送
される帯材3についての映像を映し取り、それを映像信
号としてモニタ駆動回路14へ出力する、モニタ駆動回路
14は、カメラ12からの情報に基づいて帯材3についての
映像をモニタ13上に映し出し、それと同時に、第3図に
示すように2本の頭出しライン18をも映し出す。これら
の頭出しライン18は、帯材3上における所定間隔、例え
ば20μmに相当する間隔だけ互いに離れている。
第1図に戻って、各金型8−1、8−2、………8−
11は、おれぞれが可動テーブル17の上に載置されてい
る。これらの可動テーブル17は、帯材搬送方向Aと平行
なB−B方向内において位置調節できるようになってい
る。
また、各金型8−1、8−2、………8−11のすぐ上
流側には、それぞれ、位置調整用テレビカメラ15が設け
られている。これらのカメラ15は、その下を搬送される
帯材3についての映像を映し取って、それを映像信号と
して制御装置16へ出力する。制御装置16は、カメラ15か
ら送られた映像信号に基づいて、上記の個々の可動テー
ブル17を個別に位置移動させる。
以下、上記の帯材加工装置によって実行される加工方
法を具体的に説明する。
帯材の頭出し工程 まず、第1番目の金型8−1によって、Al箔2に対し
てプレス加工を行うにあたって、その金型の位置決めピ
ン9と帯材3の第1番目の基準穴4との位置を正確に合
わせる必要がある。
本実施例では、作業者が手動によって、第7図に示す
帯第3を金型8−1へ送り込む。このとき作業者は、そ
の送り込み作業をモニタ13を確認しながら行う。帯材3
の先端が金型8−1に到達すると、モニタ13には、帯材
先端から測って位置決めピン9と頭出し用テレビカメラ
12との間の距離L1だけ離れた位置にあるAl箔2a(第7図
参照)が、第3図のように映し出される。作業者は、そ
のAl箔2aの先端が、モニタ13に映し出されている2本の
頭出しライン18の間に入るように、帯材3を位置決めす
る。これにより、第1番目の金型8−1の基準ピン9と
帯材3の第1番目の基準穴4との位置が一致する。
帯材3の位置設定が終わると、作業者によって制御装
置16へ指示が送られ、それにより、帯材3の自動搬送が
開始されると共に、各金型8−1、8−2、………によ
るプレス加工が開始される。
基準穴位置調整 前述したように、第1図において、各金型8−1、8
−2、………の上流側に配置した位置調整用テレビカメ
ラ15は、基準穴4が明けられた帯材3の映像制御装置16
へ送り、制御装置16はその映像信号に基づいて、帯材3
において互いに隣り合う2つの基準穴4のピッチ間隔L2
(第7図参照)を算出する。この演算は、n個のピッチ
間隔について実行される。ここで、nは自然数であっ
て、帯材3に形成された基準穴4の位置精度に応じて任
意に設定できるが、例えばn=t程度に設定することが
できる。
制御装置16内のデータテーブルには、基準穴4間のピ
ッチ間隔の目標となる値が記憶されており、上記のよう
にして算出されたn個の基準穴ピッチ間隔L2を、個々
に、その目標値と比較してその目標値からのずれ量を算
出する。そして、得られたn個のずれ量の平均を算出す
る。
また、制御装置16内のデータテーブルには、上記の目
標ピッチ間隔値以外に、基準穴4のピッチ間隔がどの程
度までならずれても良いかを表す許容限界値が記憶され
ている。上記のようにして算出された基準穴4のピッチ
間隔ずれ量(平均値)は、その許容限界値と比較され
る。
以上の演算は、個々のテレビカメラ15からの情報のそ
れぞれについて、従て個々の金型8−1、8−2、……
…について行われる。
比較の結果、基準穴のピッチ間隔のずれ量(平均値)
が許容限界値を越えていると判定されたときには、制御
装置16によって個々の金型8−1、8−2、………に対
応する可動テーブル17のうち、ピッチ間隔ずれ量(平均
値)が許容限界値から外れていると判定されたものが、
個別にB−B方向内で位置調節がされる。その結果、各
金型8−1、8−2、………の基準ピン9を帯材3の基
準穴4に正確に一致させることができ、Al箔2に対して
正確な位置にプレス加工を行うことができる。
以上の実施例では、制御装置16による演算結果に基づ
いて基準ピン9と基準穴4との相対位置を変更するため
の手段として、可動テーブル17によって金型の全体、す
なわち上型および下型を同時に移動させるという方法を
採用した。しかしながら、その方法に代えて、金型のう
ち下型は固定したおいて、上型のみ、あるいは上型内の
基準ピン9のみを移動させるという方法を採用すること
もできる。
第4図は、そのような方法を実施するための装置の一
例を図式的に示したものである。この装置において、下
型25は固定されている。また、上型26は、上型本体28
と、その上型本体28に取り付けられたスライダ29とによ
って構成されている。上型本体28は、ガイドロッド27に
沿って上下動可能で、しかし横方向移動はできないよう
になっている。また、スライダ29は、矢印C−Cで示す
ように帯材搬送方向に対して平行に移動できるように、
上型本体28に取り付けられている。基準ピン9は、スラ
イダ29の底部に設けられている。上型本体28の適所に
は、エアシリンダ30が配設されていて、このエアシリン
ダ30によってスライダ29がC−C方向へ駆動される。
基準穴4の位置ずれに応じて基準ピン9の位置を変更
する必要が生じた場合には、制御装置16からの指令に応
じてエアシリンダ30が作動してスライダ29が移動し、こ
れによって基準ピン9が適正な位置へ動かされる。
基準ピン9と基準穴4との相対位置を変更するための
方法として、さらに、金型全体を固定しておいて、帯材
3を位置調節のために適宣移動させるという方法を採用
することもできる。この場合には、帯材3を一定ピッチ
間隔で搬送する帯材搬送手段の他に、位置調節のために
帯材3を微小間隔で精度良く移動させる手段、例えばサ
ーボモータを用いた駆動手段を設ける必要がある。
第5図は、請求項2の発明に係る帯材の加工方法を実
施するための装置の一例を示している。
第1図に示した実施例では、11個の個別の金型8−
1、8−2、………8−11を並べて配置したが、第5図
に示す装置では、11個のプレスステージを有する順送型
の金型21を用いてプレス加工を行うようにしている。な
お、金型21へ送り込まれる帯材3は、第1図の実施例の
場合と同様に、第7図に示すように基準穴4のピッチ間
隔L2が累積的に変化するものであり、また、順送金型21
から送り出される帯材3には、第2図に示すようなプレ
ス加工が施される。
第5図において、順送金型21は、上型22および下型23
を有している。上型22には11組の基準ピン対9a〜9kが設
けられている。これらの各基準ピン対9a、9b、………、
9kは、それぞれ、帯材3の幅方向(すなわち、紙面垂直
方向)に並べられた2本の基準ピンによって構成されて
いる。図では、各基準ピン対のうちの手前側基準ピンの
みが示されていて、奥側のものはそれに隠れている。
本実施例では、帯材3上の基準穴4(第7図)の径が
4,000μm(4mm)に設定されているものとする。これに
対して、上記の各基準ピンのピン径は、次のように設定
されている。
9a,9b…4,000μm 9c,9d…3,995μm 9e,9f…3,990μm 9g,9h…3,985μm 9i,9j…3,980μm 9k …3,975μm つまり、帯材3の搬送方向に対して、上流側の基準ピ
ンほどピン径が大きく、下流側に向かうに従って、ピン
径が小さくなっている。
順送金型21のすぐ上流側には、第1図に示した実施例
の場合と同様に、頭出し用テレビカメラ12、モニタ13、
そしてモニタ駆動回路14が配設されている。
本実施例によって帯材3をプレス加工するにあたって
は、まず、第1図に示した先の実施例と同じ操作によっ
て、モニタ13を用いて帯材3の頭出し、すなわち、第1
番目の基準ピン9aと帯材3の基準穴4の位置合せが行わ
れる。
上記の頭出しが終わると、帯材3は一定のピッチ間隔
で自動的に矢印A方向へ搬送され、さらに上型22が一定
のタイミング間隔で上下方向へ往復駆動される。上型2
が下方へ押し下げられたときに、帯材3上のAl箔2にプ
レス加工が施される。
上型22によってプレス加工が行われるとき、各基準ピ
ン9a〜9kが帯材3の各基準穴4に嵌合して、帯材3上の
Al箔2を金型21に対する所定の位置に位置決めする。こ
の場合、帯材3の基準穴4のピッチ間隔は、第7図に示
すように、累積的に変化している。従って、仮に、金型
21内の全ての基準ピン9a〜9kのピン径が等しいとする
と、上流側の基準ピン9aなどが基準穴4に正確に嵌合し
ていても、下流側の基準ピン9kなどが正確に基準穴4に
嵌合しないという事態が発生する。このような状態にな
ると、基準ピンを破損したりあるいは下流側のプレスス
テージにおいて正確な位置にプレス加工を行うことがで
きなくなる。
これに対して本実施例では、基準ピン9a〜9kのピン径
を、下流側に向かうほど小さくしてあるので、帯材3上
の基準穴4が累積的に変化する場合でも、全ての基準ピ
ンが全ての基準穴4に正確に嵌合する。その結果、正常
なプレス加工を連続して行うことができる。
以上、各発明に関して実施例を挙げて説明したが、各
発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、帯材3に形成される基準穴
4のピッチ間隔が、第7図に示すように累積的に変化す
るものとした。しかしながら、特に請求項1の発明に関
しては、基準穴のピッチ間隔の異なり具合いが、そのよ
うな累積的な変化態様でなくて他の任意の変化態様であ
っても、それに対応することができる。
第1図に示した実施例では、複数の金型8−1〜8−
11のそれぞれに位置調整用テレビカメラ15を付設した
が、これに限らず、第1番目の金型8−1の上流位置に
のみテレビカメラ15を配置しておき、そのカメラによっ
て映し取られた帯材情報に基づいて、全ての金型8−
1、8−2、………8−11の位置制御を行うことも可能
である。
[発明の効果] 請求項1の発明によれば、帯材(3)上に形成された
複数の基準穴(4)間のピッチ間隔を測定し、その測定
結果に基づいて、金型(8−1〜8−11)の基準ピン
(9)と基準穴との相対位置を変更するようにしたの
で、帯材上の基準穴のピッチ間隔が異なる場合でも、そ
れらの基準穴に常に正確に基準ピンを嵌合させることが
でき、その結果、正常なプレス加工を連続して行うこと
が可能となった。
請求項2の発明によれば、順送型の金型(21)内に設
けられる複数の基準ピン(9a〜9k)のピン径を、帯材の
搬送方向に沿って異ならせるようにしたので、帯材上の
基準穴のピッチ間隔が異なる場合、特に累積的に変化す
るような場合でも、全ての基準ピンを全ての基準穴に正
確に嵌合させることができ、その結果、順送型による正
常なプレス加工を連続して行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の発明を実施するための装置の一例を
側面を示す図式図、第2図は上記装置によってプレス加
工が施された状態の帯材の一例を示す平面図、第3図は
第1図の装置の要部であるモニタの正面図、第4図は基
準ピンと基準穴との位置合せを行うための手段の変形例
を示す図式図、第5図は請求項2の発明を実施するため
の装置の一例の側面を示す図式図、第6図は本発明方法
に適用される帯材を製造するための装置の一例を示す図
式図、第7図はその装置によって製造される帯材の一例
を示す平面図である。 L2……ピッチ間隔、4……基準穴、3……帯材、 9,9a〜9k……基準ピン 8−1〜8−11,21……金型、 12……頭出し用テレビカメラ、13……モニタ 14……モニタ駆動回路、 15……位置調整用テレビカメラ、 16……制御装置、17……可動テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 新 大阪府吹田市南吹田2―19―1 住友特 殊金属株式会社吹田製作所内 (72)発明者 山本 和寛 大阪府吹田市南吹田2―19―1 住友特 殊金属株式会社吹田製作所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピッチ間隔の異なる複数の基準穴を有する
    帯材を搬送し、前記基準穴と金型の基準ピンによって位
    置決めを行ないながら、前記金型を用いてプレス加工す
    る帯材の加工方法において、 初めの加工位置を決める基準穴位置出し工程と、 前記複数の基準穴間のピッチ間隔をn個(nは自然数)
    測定する穴ピッチ測定工程と、 測定されたn個の穴ピッチ間隔データに基づいてn個の
    穴ピッチ間隔のずれの平均値を求め、この平均値を目標
    値と比較する演算工程と、 演算工程の結果に基づいて、前記金型における基準ピン
    と前記金型に送られてきた帯材の基準穴との相対位置を
    変更する位置合せ工程と を有することを特徴とする帯材の加工方法。
  2. 【請求項2】ピッチ間隔の異なる複数の基準穴を有する
    帯材を搬送し、その帯材の搬送方向に並べて配置された
    複数の基準ピンと前記帯材の基準穴によって位置決めを
    行ないながら、順送金型を用いてプレス加工する帯材の
    加工方法において、 上記複数の基準ピンは、帯材の搬送方向の下流側に向う
    にしたがってピン径が小さくなることを特徴とする帯材
    の加工方法。
JP2025273A 1990-02-06 1990-02-06 帯材の加工方法 Expired - Fee Related JP2562506B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2025273A JP2562506B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 帯材の加工方法
EP91903587A EP0466931B1 (en) 1990-02-06 1991-02-06 Method of for working clad plate
PCT/JP1991/000141 WO1991012109A1 (en) 1990-02-06 1991-02-06 Method of and device for working clad plate
DE69128745T DE69128745T2 (de) 1990-02-06 1991-02-06 Verfahren zum bearbeiten eines beschichteten bleches
US07/768,278 US5295296A (en) 1990-02-06 1991-02-06 Method and apparatus for working a clad material
KR1019910701258A KR100219695B1 (ko) 1990-02-06 1991-10-05 클래드재의 제조방법과 제조장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2025273A JP2562506B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 帯材の加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03230824A JPH03230824A (ja) 1991-10-14
JP2562506B2 true JP2562506B2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=12161425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2025273A Expired - Fee Related JP2562506B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 帯材の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2562506B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100770476B1 (ko) * 2003-06-10 2007-10-26 베아크 가부시끼가이샤 천공 장치 및 천공 방법
JP4528678B2 (ja) * 2005-07-01 2010-08-18 新光電気工業株式会社 エッチングリードフレームの製造方法およびこれに用いる切断装置
JP5932413B2 (ja) * 2012-03-13 2016-06-08 株式会社神鋼エンジニアリング&メンテナンス ワークの位置ずれ検出装置、ワークの位置ずれ検出方法、及びコンピュータプログラム
JP7384728B2 (ja) * 2020-03-27 2023-11-21 大和製罐株式会社 板状部品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03230824A (ja) 1991-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW386047B (en) Drilling apparatus and method for printed circuit board
JP2562506B2 (ja) 帯材の加工方法
JPH08141664A (ja) プレス加工装置
KR100219695B1 (ko) 클래드재의 제조방법과 제조장치
CN102699952A (zh) 一种打孔方法、装置以及设备
JP4696369B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP2562505B2 (ja) 加工用基準穴位置調整方法
JP3460558B2 (ja) Tabテープの搬送位置決め機構
TWI737376B (zh) 黏貼裝置以及黏貼方法
JP2001096495A (ja) プレス加工方法及びプレス機械
KR101624220B1 (ko) 롤 비전 프레스
WO2002002256A1 (fr) Technique de coudage et dispositif d'une machine a cintrer definissant une valeur d'allongement unique
JP3298795B2 (ja) リードフレームの搬送データ設定方法
JP3051540B2 (ja) 長尺体の加工装置および加工方法
JPS6227735B2 (ja)
JP3433664B2 (ja) テープ切断圧着装置
JP4041247B2 (ja) フィルム状の加工材のプレス方法、及びプレス方法の実施に使用するプレス装置
JPH0661696A (ja) リード線付電子部品の自動挿入方法及びその装置
JPH06126496A (ja) 順送り加工装置
JP2508510Y2 (ja) フィルムテ―プ打抜き装置
JPH0391998A (ja) 電子部品の自動装着装置
JP3349977B2 (ja) 半導体装置の加工装置及び加工方法
JPS60142806A (ja) スライドフアスナ−のスペ−ス作成方法及び装置
JPH04253527A (ja) 帯材の加工方法
JPH06210365A (ja) 加工用プレス装置およびプレス加工システム

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees