JP2562364Y2 - 吊りボルトの取付金具 - Google Patents

吊りボルトの取付金具

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JP2562364Y2
JP2562364Y2 JP10590491U JP10590491U JP2562364Y2 JP 2562364 Y2 JP2562364 Y2 JP 2562364Y2 JP 10590491 U JP10590491 U JP 10590491U JP 10590491 U JP10590491 U JP 10590491U JP 2562364 Y2 JP2562364 Y2 JP 2562364Y2
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磨己 大村
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株式会社リープ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、吊り天井等を支持す
るために、その上の天井デッキに吊り下げる吊りボルト
の取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート造りの建造物においては、
鋼鉄板からなる天井デッキの上にコンクリート床が施工
される。そのデッキに天井を吊るために、吊りボルトが
使用され、天井デッキには吊りボルトを取り付ける下面
開放の蟻溝が形成される。
【0003】図7は、従来の吊りボルトの一例を示した
もので、その吊りボルトの取付金具は、吊りボルト1の
雄ねじ2が螺入される掛止ナット3と、掛止ナット3に
装着される鍔板4と、コイルばね5と、ばね受け6との
4部品から構成されていた。
【0004】掛止ナット3は、筒状胴部7の上端に左右
一対の掛止鍔8,8を突設したもので、鍔板4が掛止鍔
に掛かり、下端に嵌着されたばね受け6と鍔板との間に
コイルばね5が介在される。
【0005】使用する時には、吊りボルト1を掛止ナッ
ト3に螺入し、鍔板4を天井デッキの下面に当てなが
ら、コイルばねの弾力に抗して、取付金具Pを蟻溝7に
挿入し、90度回転することにより掛止鍔を蟻溝に掛け
てから、吊りボルト1を回転することにより、その先端
を蟻溝7の天面に圧接させる。そうすると、その反作用
で掛止鍔が蟻溝の開口縁部に圧接して固定されるので、
これで取り付けが完了する。
【0006】そして、吊りボルト1の螺入回転時に、鍔
板4がコイルばねの弾力によりデッキDに圧接し、この
抵抗により掛止ナットの回転が阻止されるため、吊りボ
ルト1の螺入が可能となっているものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の吊りボ
ルトの取付金具は、部品数が4点であって、その数が多
いだけでなく、コイルばね5を使用する関係で、掛止ナ
ツトの筒状胴部がどうしても長くなり、それだけ材料を
多く必要とするため、非常にコスト高となるという問題
があった。
【0008】また、組み立てるときには、掛止ナットの
筒状胴部に、まず鍔板4、コイルばね5を挿入してか
ら、ばね受け6を嵌着するが、部品点数が多いだけ操作
手順が多くなり、しかも、コイルばね5の弾力に煩わさ
れながらばね受け6を嵌着するため、組み立て操作が容
易ではなかった。
【0009】この考案は、上記のような実情に鑑みて、
部品点数が少なく、且つ、組み立て操作が容易であり、
しかも、吊りボルトの取り付けが容易である吊りボルト
の取付金具を提供することを目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、吊りボルトを螺入し得る筒状胴部の
上端に、天井デッキの蟻溝に掛かる一対の掛止鍔を突設
した掛止ナットと、掛止ナットの下端部に回転不能に嵌
着するプラスチック製のキャツプとが組みとなり、キヤ
ップについては、上端周縁に天井デッキの蟻溝を跨ぐ一
対の弾性変形可能な制止座翼を掛止鍔に対して直角方向
に突設し、その先端に弾力で天井デッキに圧接する足部
を屈折して形成し、且つ、掛止鍔を蟻溝に回し掛けなが
ら両制止座翼の足部を蟻溝の開口に落とし込み得るよう
に構成した。
【0011】
【作用】吊りボルトの取付金具を上記のように構成した
から、これにより吊りボルトを天井デッキに吊り下げる
には、まず、予め掛止ナットにキャップを嵌着して組み
立てる。それから、吊りボルトの先に掛止ナツトを螺入
して取り付け、掛止ナットを蟻溝に差し入れ、90度回
転することにより掛止鍔を蟻溝に引っ掛けてから、吊り
ボルトをさらに螺入してその先端を蟻溝の天井に圧接す
る。
【0012】差し入れる際には、掛止鍔が蟻溝の長手方
向と同方向で、制止座翼が蟻溝を跨いでいるから、掛止
鍔を蟻溝に掛けるときには、キャップを摘み押し上げな
がら90度回転する。そうすると、制止座翼が弾性変形
することによって、掛止鍔が蟻溝に掛かるとともに、制
止座翼の足部が蟻溝の開口に落ち込み、掛止ナットが回
転不能となるので、吊りボルトを螺入して、その先端を
蟻溝の天面に圧接させることができる。これで、掛止鍔
が蟻溝の開口突縁部に圧接するので、吊りボルトの取り
付けが完了する。
【0013】
【実施例】次に、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1ないし図6は一実施例を示したもの
で、その吊りボルトの取付金具Pは、吊りボルト1が螺
入される掛止ナット15と、キヤップ17との二個の部
品から構成され、掛止ナット15を金属で、キャップ1
7を弾力性を有するプスチックによりそれぞれ一体成形
される。なお、吊りボルト1は、従来のものと同様に両
端部に雄ねじ19が形成される。
【0015】掛止ナット15は、筒状胴部21の上端に
左右一対の掛止鍔23,23を突設したもので、上端部
に雌ねじ25が形成され、筒状胴部21の下端部外周面
に、左右一対の突部27,27が突設される。
【0016】キャップ17は、掛止ナツト15の筒状胴
部21に嵌着する短筒型であって、上端に前後一対の制
止座翼29,29と、左右一対の突片31,31とを突
設し、内部に掛止ナット15の突部27,27に引っ掛
かる左右一対の止め片33,33が形成される。
【0017】制止座翼29,29および突片31,31
は、天井デッキDの蟻溝7の開口よりも少し巾狭く、そ
の開口を跨ぐようにそれぞれ大股開きに傾斜して形成さ
れ、制止座翼29,29が長い突出形状となっている。
【0018】また、制止座翼29,29は、天井デッキ
Dに押し当てた時に、弾性変形しやすいように、先端に
その天井デッキDに突き当たる足部37,37を屈折し
て形成し、基端には抜孔39,39を設けてある。
た、先端中央に切欠部41,41を設けてある。
【0019】キャップ17は、周壁が間隔を隔てた二重
構造となっており、その内壁43,43に左右一対の切
欠き45,45を設け(図5、図6)、その箇所におい
て、止め片33,33が形成される。
【0020】止め片33,33は、上端から脚状に長く
垂設され、下端に突部27,27に掛かる逆止爪47,
47を設けてある。そして、キャップ17を掛止ナット
15の筒状胴部21に押し込むと、止め片33,33が
弾性変形することにより逆止爪47,47が突部27,
27に脱出不能に引っ掛かり、同時に突部27,27が
切欠き45に挾まれるため、キャップ17が回転不能と
なる。この状態で、制止座翼29,29が掛止鍔23,
23に対して直角方向に保持される。
【0021】キャップ17の上端には、止め片33,3
3の位置にその付け根を強化するために、環状リブ49
が突設される。これは、図示では一条であるが二条にす
ることもある。なお、二重壁の強度を確保するために、
その間に連結リブ51,51が形成される。
【0022】図1は、天井デッキDと吊りボルト1との
関係において示す取付金具Pの分解斜視図であるが、蟻
溝7に差し込む方位において示される。
【0023】図2は、蟻溝7に差し込んだ際の状態を示
し、この際には、制止座翼29,29が蟻溝7を跨いで
いる。また、この状態では、突片31,31が蟻溝7
掛かっているので、吊りボルト1を蟻溝7に沿って位置
を容易に移動させることができる。
【0024】所定位置でキャップ17を摘んで押し上げ
ながら90度回転させると、制止座翼29,29が弾性
変形し、図3に示すように、制止座翼29,29の足部
37,37が蟻溝7に落ち込み回転不能となり、且つ、
掛止鍔23,23が蟻溝7に掛かるので、同図に示す如
く吊りボルト1の先端を蟻溝7の天面に圧接するまで螺
入することができる。これで吊りボルト1の取り付けが
完了する。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の吊りボ
ルトの取付金具によれば、掛止ナットと、掛止ナットの
下端部に回転不能に嵌着するプラスチック製のキャップ
との単に二組により構成され、部品点数が従来のものよ
りも格段に少なく、しかも、コイルばねを使用しない関
係で、掛止ナットの胴部を短くできるため、非常にコス
トを低減することができ、また、組み立てが全く簡単で
ある。
【0026】キヤップについては、上端周縁に天井デッ
キの蟻溝を跨ぐ一対の弾性変形可能な制止座翼を掛止鍔
に対して直角方向に突設し、その先端に弾力で天井デッ
キに 圧接する足部を屈折して形成し、且つ、掛止鍔を蟻
溝に回し掛けながら両制止座翼の足部を蟻溝の開口に落
とし込み得るように構成したから、単に二組の部品の組
み合わせにもかゝわらず、吊りボルトの回転に付随して
掛止ナットが回転するということがなくなり、吊りボル
トの先端を蟻溝の天面に圧接し得ることはもちろん、ワ
ンタッチ操作により掛止ナットを回転不能になし得るた
め、吊りボルトの取り付け作業が極めて容易になるとい
う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠して示す斜視図である。
【図2】吊りボルトの取り付け作業手順を示す断面図で
ある。
【図3】吊りボルトの取り付け状態を示す断面図であ
る。
【図4】キャップの正面図である。
【図5】キャップの底面図である。
【図6】図5のA−A線矢視の断面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【符号の説明】
D 天井デッキ P 吊りボルトの取付金具 1 吊りボルト 7 蟻溝 15 掛止ナツト 17 キャップ 21 筒状胴部 23 掛止鍔 29 制止座翼 37 足部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊りボルトを螺入し得る筒状胴部の上端
    に、天井デッキの蟻溝に掛かる一対の掛止鍔を突設した
    掛止ナットと、掛止ナットの下端部に回転不能に嵌着す
    るプラスチック製のキャツプとが組みとなり、キヤップ
    については、上端周縁に天井デッキの蟻溝を跨ぐ一対の
    弾性変形可能な制止座翼を掛止鍔に対して直角方向に突
    設し、その先端に弾力で天井デッキに圧接する足部を屈
    折して形成し、且つ、掛止鍔を蟻溝に回し掛けながら両
    制止座翼の足部を蟻溝の開口に落とし込み得るように構
    成したことを特徴とする吊りボルトの取付金具。
JP10590491U 1991-11-28 1991-11-28 吊りボルトの取付金具 Expired - Fee Related JP2562364Y2 (ja)

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KR102118997B1 (ko) * 2019-09-24 2020-06-04 삼성물산 주식회사 탈착이 용이한 앵커구조 및 이의 시공방법

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