JP2562275Y2 - 溶融炉 - Google Patents

溶融炉

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JP2562275Y2
JP2562275Y2 JP10317891U JP10317891U JP2562275Y2 JP 2562275 Y2 JP2562275 Y2 JP 2562275Y2 JP 10317891 U JP10317891 U JP 10317891U JP 10317891 U JP10317891 U JP 10317891U JP 2562275 Y2 JP2562275 Y2 JP 2562275Y2
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JP
Japan
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bottom electrode
heating
melting furnace
flow
tank
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JP10317891U
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Inventor
武士 高橋
敏夫 正木
彰 坂井
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動力炉・核燃料開発事業団
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は槽内の溶融対象物に直接
通電して抵抗発熱させることによって溶融を行う溶融炉
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は溶融炉の従来例を示すもので、耐
火材からなる槽1の側壁部2に内向状態の対向電極3,
4を一対設けるとともに、槽1の底壁部5に、対向電極
3,4との間に電位差を付与する底部電極6を設けて、
ほうけい酸ガラス等の溶融対象物Gに直接通電し、溶融
対象物G自身の抵抗発熱によって全部を溶融状態にする
ものである。符号7は槽2の外底部に設けた流下ノズル
であり、底部電極6を貫通する流下孔8に連通して、内
部の溶融物を排出するようになっている。
【0003】また、溶融炉の運転立ち上げ時には、電極
3,4,6への通電の前に溶融対象物Gを一部溶融状態
とする(いわゆる熱上げをする)ために、槽1の材料投
入口9からヒータ10を挿入して溶融対象物Gを加熱す
ることが行われる。このような溶融炉は、例えば放射性
廃棄物をガラス素材とともに溶融混合していわゆるガラ
ス固化処理する場合等に用いられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、放射性廃棄
物のガラス固化処理の場合であると、放射性物質の外部
への放散を防止するために槽1の内部を負圧雰囲気とす
ることが行われるが、熱上げ時には、この負圧状態を維
持しつつ熱上げ用ヒータ10の挿入、取り出し作業を行
わなければならず、管理が極めて繁雑になるとともに、
その作業を遠隔操作によって行う必要があり、そのため
の器具を必要とするばかりか高度の熟練を要するもので
あった。
【0005】本考案は、熱上げ作業を容易にして、作業
の省力化、設備の簡略化を図った溶融炉の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、槽の底壁部
に、溶融対象物に通電を行う底部電極と、該底部電極を
貫通する流下孔を介して溶融物を排出するための流下ノ
ズルとを接続状態に設け、底部電極に、これを加熱する
ための加熱装置を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案の溶融炉において、槽内の溶融対象物の
熱上げを行う場合は、底部電極を加熱装置によって加熱
することにより行うことができ、該底部電極の熱によっ
て溶融対象物の一部を溶融状態とした後に、該溶融対象
物に通電を行って全部を溶融状態とすればよい。
【0008】
【実施例】以下、本考案の溶融炉の一実施例を図1に基
づいて説明する。この溶融炉は、槽1の側壁部2の下部
位置が断面V字状に狭められて傾斜内面11とされ、該
傾斜内面11における高さ方向の途中位置に、水平方向
に対向する一対の対向電極3,4が設けられるととも
に、傾斜内面11の最底部に臨むように底部電極12が
槽1の底壁部5に設けられ、該底部電極12に、槽1の
下方に延びる流下ノズル13が一体に設けられている。
また、底部電極12の外周部には、その水平外方に延在
する板状のインナケーシング部材14が該底部電極12
と一体に設けられている。すなわち、これら底部電極1
2、流下ノズル13及びインナケーシング部材14は、
金属材の切削加工等により一体的に製作されているもの
で、底部電極12の上面には突出部15が形成され、一
方、下部から垂直下方に突出するように前記流下ノズル
13が形成され、インナケーシング部材14は、底部電
極12からつば状に突出して、槽1の耐火材の中に、そ
の外側面に至る手前まで埋設されている。
【0009】そして、底部電極12及び流下ノズル13
を上下方向に貫通するように流下孔16が設けられてお
り、これら底部電極12及び流下ノズル13に加熱装置
17が設けられている。一実施例では、この加熱装置1
7は、前記インナケーシング部材14より下方位置にお
ける底部電極12の下部から流下ノズル13の下端まで
の間を囲むように筒状の高周波コイル18を設けて、こ
れを高周波電源19に接続した構成とされ、高周波コイ
ル18は、底部電極12を囲む上部18aと、流下ノズ
ル13を囲む下部18bとに分割され、これら上部18
aと下部18bとを切り換えスイッチ20によって別々
に作動させて、底部電極12と流下ノズル13とを別々
に加熱し得るようになっている。
【0010】このように構成した溶融炉において、運転
開始時に槽1内の溶融対象物Gの熱上げを行う場合は、
高周波コイル18に通電することにより行われ、この場
合、該高周波コイル18の上部18aのみに通電して、
流下ノズル13を除く底部電極12を加熱する。そし
て、該底部電極12の熱により溶融対象物Gを一部溶融
状態とした後に、各電極3,4,12によって溶融対象
物Gに通電して全部を溶融状態とするものである。な
お、高周波コイル18の下部18bに位置する流下ノズ
ル13の部分は、この熱上げ時には加熱されないので、
該流下ノズル13内の溶融対象物Gは固体のまま維持さ
れ、いわゆるフリーズドバルブの状態となって外部への
流出、漏洩は阻止される。また、溶融対象物Gへの通電
による運転が開始された後は、高周波コイル18の上部
18aへの通電は停止される。
【0011】そして、槽1内の溶融物を流下ノズル13
から流下させる場合は、まず高周波コイル18の下部1
8bを除き上部18aに通電して底部電極12を加熱す
ることにより、流下孔16の上部の溶融対象物Gを溶融
させた後、高周波コイル18の下部18bにも通電して
流下ノズル13内の溶融対象物Gを溶融させることによ
り行われる。つまり、流下孔16の上部から順次溶融状
態として、流下を円滑かつ連続的に行わせるものであ
る。また、流下を停止させる場合は、高周波コイル18
の上部18aへの通電を停止させればよく、流下孔16
の上部内における溶融物を固化させつつ下部の溶融物を
流し出すことにより行われる。
【0012】このように、溶融炉本来の構成部品である
底部電極12を発熱体として溶融対象物Gの熱上げを行
うようにしているので、従来例のような熱上げのための
ヒータ及び該ヒータの着脱のための遠隔操作器具等は必
要なく、設備を簡略にすることができるとともに、熱上
げ作業も単に高周波コイル18に通電するだけの単純作
業であり、省力化を図ることができる。また、高周波コ
イル18を分割構造として上部18aと下部18bとで
別々に加熱し、溶融対象物Gによるフリーズドバルブ現
象を利用して溶融物の流下及び停止を行わせるようにし
ており、流下ノズル13からの漏洩、糸引き等を有効に
防止することができる。また、一実施例では底部電極2
に一体にインナケーシング部材14を設けて槽1内に埋
設させているので、万一底部電極2と槽1の耐火材との
間に溶融物が侵入したとしても、インナケーシング部材
14によって阻止されて外部への漏洩は確実に防止され
る。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の溶融炉によれば、次のような効果を奏することができ
る。 (a)溶融炉本来の構成部品である底部電極を加熱して
熱上げを行い得るようにしたから、従来例のような熱上
げのために特別に槽内に挿入されるヒータやその取扱い
のための遠隔操作器具を必要とせず、設備を簡略化する
ことができる。 (b)槽内へのヒータの挿入、取り出しのための作業を
廃止できるので、熱上げ作業を単純にして省力化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の溶融炉の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図2】溶融炉の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 槽 2 側壁部 3,4 対向電極 5 底壁部 11 傾斜内面 12 底部電極 13 流下ノズル 14 インナケーシング部材 15 突出部 16 流下孔 17 加熱装置 18 高周波コイル 18a 上部 18b 下部 19 高周波電源 20 切り換えスイッチ G 溶融対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坂井 彰 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (56)参考文献 特開 昭64−45728(JP,A) 特開 平2−238286(JP,A) 特開 昭59−129319(JP,A) 実開 昭62−110238(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽の底壁部に、溶融対象物に通電を行う
    底部電極と、該底部電極を貫通する流下孔を介して溶融
    物を排出するための流下ノズルとを接続状態に設け、底
    部電極に、これを加熱するための加熱装置を設けたこと
    を特徴とする溶融炉。
JP10317891U 1991-12-13 1991-12-13 溶融炉 Expired - Lifetime JP2562275Y2 (ja)

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JP10317891U JP2562275Y2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 溶融炉

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JP10317891U JP2562275Y2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 溶融炉

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JPH0552692U JPH0552692U (ja) 1993-07-13
JP2562275Y2 true JP2562275Y2 (ja) 1998-02-10

Family

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