JP4449223B2 - 溶融ガラス液面の仮焼体破壊方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高レベル放射性廃液をガラス固化する際に用いられるガラス溶融炉に係り、特にそのガラス溶融炉の溶融ガラス液面に形成される仮焼体を破壊・除去できる仮焼体破壊方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
使用済み核燃料の再処理後に生ずる高レベル放射性廃液は、極めて高い放射線と崩壊熱を有しており、液体のままでは処分が困難であることから、図2に示すような構造をしたガラス溶融炉1内に送られ、ここでほう珪酸ガラス等からなるガラス原料(ガラスビーズ,ガラスカートリッジ等)と共に高温で溶かし合わされながらキャニスタcと称される耐食性のステンレス容器内に詰め込まれてガラス固化体として安定化された後、一定期間自然冷却されてから地中深く地層処分することが計画されている。
【0003】
このようなガラス固化に用いられるガラス溶融炉1は、図示するように耐火煉瓦からなる炉本体2の底部にその内部の溶融ガラスGを流下する流下孔3を有する底部電極4を備えると共にその側壁に一対の主電極5,5と補助電極6,6とを備えた構造となっている。
【0004】
そして、先ず、この炉本体2の天井壁に設けられた投入口7から高レベル放射性廃液とガラス原料を所定の比率で投入した後、主電極5,5間に電流を流してジュール熱を発生させることで投入されたガラス原料を高温に加熱して高レベル放射性廃液とガラス原料とがその炉内で十分に溶かし合わされて溶融ガラスGとなる。次いで、この炉内の溶融ガラスGが所定量となったならば、その下部に位置する補助電極6,6間と底部電極4及び主電極5,5間に電気を流して下層部のガラス原料を溶融すると共に、流下孔3から延びる流下ノズル8をその周囲の電熱コイル9で加熱して内部の溶融ガラスGを結合装置10で結合された下部のキャニスタc内に連続的に流下させてガラス固化体として収容するようになっている。
【0005】
尚、この溶融炉1内で発生したガスはオフガスとして排気口11から排気され、図示しないHEPAフィルター等で放射性物質が完全に捕集除去されて無害化された後、大気中に放出されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなガラス固化処理においては、流下によって炉内の溶融ガラスGの量が減少したならば、その流下を一時停止し、再度減少した分だけその投入口7から新たなガラス原料と廃液をつぎ足し、加熱・溶融するようになるが、この際、溶融ガラスGの表層部が急激に冷やされて図示するようにその液面に薄い膜状の仮焼体Sが形成されることがある。
【0007】
この仮焼体Sの発生メカニズム及びその成分等の詳細については現在のところ不明であり、今後さらなる実験・研究が必要となるが、少なくともこのような仮焼体Sが溶融ガラスGの液面に生成されると、炉内の溶融ガラスGの熱がプレナム(気相)P側に逃げ難くなって炉内の溶融ガラスG、特にその液面付近の温度が設計温度以上に上昇し、種々の不都合を招いてしまうことがある。
【0008】
すなわち、この溶融ガラスGの温度は常時複数の温度センサーによって監視され、その温度センサーからの信号に応じて制御装置が溶融ガラスGの温度が所定の温度に保たれるように電極5,5の電流値をコントロールするようになっているが、このような仮焼体Sの発生により溶融ガラスGの温度が必要以上に上昇すると、温度センサー及び制御装置が誤作動し、電極5,5の電流値が大きく変動して溶融ガラスGの粘度が高くなってガラス流下性が著しく悪化してしまうことがある。
【0009】
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的はこのような不都合を招く仮焼体が発生してもこれを確実かつ迅速に破壊・除去することができる新規な溶融ガラス液面の仮焼体破壊方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、請求項1に示すように、ガラス溶融炉内の溶融ガラス液面に形成される仮焼体の破壊方法において、上記溶融ガラス液面上からガラス玉を間欠的或いは連続的に勢い良く落下させ、その衝撃で上記仮焼体を破壊するようにしたものである。
【0011】
これによって、溶融ガラス液面に形成された仮焼体を破壊・除去できるため、溶融ガラス中に熱が溜まることなく、良好なガラス溶融処理を実施することができる。
【0012】
また、請求項2に示すように、上記溶融ガラスのガラス原料としてほう珪酸ガラスを用いると共に、上記ガラス玉としてほう珪酸ガラスからなるものを用いれば、このガラス玉がその役割を終えて溶けた後にガラス原料として用いることができるため、ガラス固化体の成分変化を回避することができる。
【0013】
さらに、請求項3に示すように、上記ガラス溶融炉頂部に溶融ガラス原料を供給する原料供給管を設けると共に、その原料供給管にガラス玉投入管を接続し、このガラス玉投入管から上記ガラス玉をガラス溶融炉内に投下させるようにすれば、溶融ガラス液面に形成された仮焼体に対してガラス玉を直接投下させてその仮焼体を確実に破壊・除去することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明方法に係るガラス溶融炉1上部の原料供給管12付近の実施の一形態を示したものである。
【0016】
図示するように、この原料供給管12は、炉本体2の天井壁に形成された投入口7のフランジ7aに、これを垂直に貫通するように取り付けられたものであり、溶融ガラスGの原料となるガラス原料と高レベル放射性廃液とをその上方から炉本体2内に間欠的に供給するようになっている。
【0017】
すなわち、この原料供給管12には、図示しないガラス原料供給部から延びるガラスビーズ供給管13と、廃液タンクから延びる廃液供給管14とがそれぞれ貫通してその先端が軸心部に臨むように設けられており、ガラスビーズ供給管13からガラス原料となる粒径が数mmのガラスビーズBが、また、廃液供給管14から高レベル放射性廃液がそれぞれ一定量ずつ独立して供給されるようになっている。
【0018】
また、この原料供給管12には、同じくガラス原料となるガラスカートリッジCを供給するためのガラスカートリッジ供給管15も接続されており、ガラス繊維からなるガラスカートリッジCを原料供給管12側に送り込みながらそのガラスカートリッジC中に高レベル放射性廃液を染み込ませてその廃液と共に炉本体2内へ順次落下・供給するようになっている。尚、図中17は、水供給管であり、必要に応じて炉本体2内に水を供給し、その炉本体2内の気相部の温度を低下させる。
【0019】
さらに、本発明にあっては、この原料供給管12の下方に、内径が数cmのガラス玉投入管16がこれを斜め下方に貫通するように設けられており、図示しないガラス玉供給部から送り込まれる、粒径数cmのガラス玉(ビー玉)Rが原料供給管12をそのまま通過して炉本体2内へ間欠的又は連続的に直接投下されるようになっている。
【0020】
従って、前述したように溶融ガラスGの容量が減少した炉本体2内に、再度、新たな廃液及びガラス原料をつぎ足すことによってその溶融ガラスGの液面上に膜状の仮焼体Sが発生しても、この原料のつぎ足し途中、あるいはその直後にガラス玉投入管16から粒径が数cmのガラス玉Rを間欠的或いは連続的に投下させるようにすれば、その落下衝撃によってその仮焼体Sが確実に破壊されて溶融ガラスと混ぜ合わされて消滅するようになるため、溶融ガラスGの熱を液面上のプレナムP側へ確実に、すなわち、初期の設計通りに逃がすことができる。
【0021】
この結果、炉本体2内の溶融ガラスGの温度が異常に上昇することがなくなるため、前述したような温度センサや制御装置等の誤作動に伴う流下不良等といった不都合を確実に回避することができ、良好なガラス固化処理運転を維持することが可能となる。
【0022】
尚、このガラス玉Rの粒径や落下速度、落下数等の条件は、このガラス玉Rの落下衝撃によって仮焼体Sを確実に破壊・除去できるのであれば特に限定されるものでなく、炉のタイプや仮焼体Sの厚さ等に応じて最適な条件を選択することになる。しかしながら、このガラス玉Rはその役割を終えた後は、溶融ガラスGの熱によって溶かされ、ガラス原料の一部として利用する必要があることから、その材質としてはガラスビーズBやガラスカートリッジCと同じ材質、例えば、ほう珪酸ガラス等を原料として用いることが好ましい。すなわち、仮にこのガラス玉Rに代わり、例えばセラミックス玉や金属球等を使用すると、これが溶けずにそのまま炉底部に達してノズル孔3を塞いでしまったり、あるいは溶けた場合であってもこれがガラス原料と混ぜ合わさることにより、ガラス固化体の成分が変化して予期せぬ不都合を招くことが考えられるからである。
【0023】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、溶融ガラスの液面に生成した仮焼体を確実に破壊除去することができるため、溶融ガラス温度の異常上昇による流動性の悪化等の不都合を未然に回避することができる等といった優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融ガラス液面の仮焼体破壊方法の実施の一形態を示す説明図である。
【図2】従来のガラス溶融炉の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス溶融炉
2 炉本体
12 原料供給管
13 ガラスビーズ供給管
14 廃液供給管
15 ガラスカートリッジ供給管
16 ガラス玉投入管
B ガラスビーズ
C ガラスカートリッジ
G 溶融ガラス
S 仮焼体
R ガラス玉

Claims (3)

  1. ガラス溶融炉内の溶融ガラス液面に生成する仮焼体の破壊方法において、上記溶融ガラス液面上からガラス原料よりも大なガラス玉を間欠的或いは連続的に勢い良く落下させるようにしたことを特徴とする溶融ガラス液面の仮焼体破壊方法。
  2. 上記溶融ガラスのガラス原料としてほう珪酸ガラスを用いると共に、上記ガラス玉としてほう珪酸ガラスからなるものを用いたことを特徴とする請求項1に記載の溶融ガラス液面の仮焼体破壊方法。
  3. 上記ガラス溶融炉頂部に溶融ガラス原料を供給する原料供給管を設けると共に、その原料供給管にガラス玉投入管を接続し、このガラス玉投入管から上記ガラス玉をガラス溶融炉内に直接投下させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融ガラス液面の仮焼体破壊方法。
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